日本フラメンコ界のオールスターが集結 全国6都市で開催『フラメンコのちから ~The Power of Flamenco~』 カンフェティでチケット発売
「生きるって、素晴らしい」と感じていただくこと、またその鑑賞をきっかけとして、フラメンコを愛好し、実践する道へと進む仲間が日本中に増えていくことが、私たちの願いです。
来たるべきとき/小山 雄二(元 月刊パセオフラメンコ編集長)
この目を疑うような見事なまでの展開。私の観てきた日本のフラメンコ五十年の歴史が、いま大幅に刷新されたことを知る。今年三月に開催された一般社団法人日本フラメンコ協会主催『第11回アニフェリア/フラメンコの祭典』は、心をひとつにして世代間ギャップを楽々と乗り越え、観客サイドがずっと望んでいたステージを実現した。
もともとスペインの個人芸であるフラメンコを、ここまでまとめ上げた要因がいくつか視える。第一に、出演者それぞれの高いモチベーション。ソリストとしての矜持と群舞の一員としての協働が絶妙に噛み合っている。第二に、それらを自然に引き出し、ギリギリのところでスパッと形を創り上げる指揮者の力量。
第三に、それらすべてを縁の下から支え続ける事務局と現場制作陣、そして観客。これらすべてが機能し合って、奇跡とも思える舞台は実現した。
そして、好機を逸しない挑戦は続く。