2022年2月9日 07:00
81歳の志茂田景樹さんがいま、若い世代に伝えたいこと
大学入試の合格発表まで、落ちたらどうしようと心配するのも杞憂。落ちたと決まったらどうしようかを考えろ。
前向きすぎる杞憂もある。
僕がノーベル文学賞を受賞して、その挨拶を日本語で行って、それをレディー・ガガさんが同時通訳して、メディアに絶賛されたらどうしよう、と。
この2行の杞憂は恥ずかしいから、ゲラ校正のときに削除するか。
とにかく、不要の杞憂をなるべくなくすことで、人生かなり豊かになるぜ。
杞憂がちらついたり、自分の心がブルーに染まりかけたら、次の3つの言葉を1セットにして繰り返しつぶやいてみな。
心配するなよ。
大丈夫だよ。
それでいいんだよ。
言霊入りの鎮静3言だからてきめんに効く。
著者プロフィール
志茂田 景樹(しもだ・かげき)
著者:志茂田 景樹
1940年、静岡県生まれ。中央大学法学部卒業後、さまざまな職を経て作家を志す。1976年、『やっとこ探偵』(講談社)で第27回小説現代新人賞を受賞。
40歳のとき、『黄色い牙』(講談社)で第83回直木賞を受賞。ミステリー、歴史、エッセイなど多彩な作品を発表し続けている。
活字離れに危機感を持ち、「よい子に読み聞かせ隊」