2024年5月1日 06:00
【スニーカー解説】プレ値取引→転売需要へ 「一億総転売ヤー時代」スニーカー投資が普及した理由
二次流通で特に高額がついているモデル「AIR JORDAN1 RETRO HIGH THE TEN CHICAGO」
スニーカーをあらゆる側面から解説した『スニーカー学』(KADOKAWA刊)が発売された。著者は、スニーカーショップ「atmos」創設者で、スニーカービジネスの表と裏を知り尽くす業界のキーパーソンとしても知られる本明秀文氏。二次流通、プレ値、SNS消費インバウンド投資NFT真贋鑑定コラボテック系といったキーワードをもとに、スニーカーブームのからくりや、「投資財」としての役割なども解説する。同書から、スニーカー投資について解説した内容を、一部抜粋して紹介する。
■手軽にはじめられる投資対象としてのスニーカー
それにしてもなぜ、これほどまでスニーカーが投機的なアイテムとして扱われるようになったのでしょうか。その流れが起こったのは2014年頃。たった1年の間で国内出荷市場規模が売上ベースで22.1%増になるほどブームが加速していきました。
その結果、手に入らない人が続出し、プレ値で取引されることで転売需要が誕生。
二次流通の仕組みも整ったことで投資商品としてスニーカーが扱われはじめ、TVの情報番組や週刊誌などでも「スニーカー投資」