くらし情報『余命5年のラッパー、ビートたけしとの初対面でかけられた言葉「俺と付き合ったら死なねぇよ」』

2024年5月14日 06:00

余命5年のラッパー、ビートたけしとの初対面でかけられた言葉「俺と付き合ったら死なねぇよ」

余命5年と宣告されたラッパー・ダースレイダー

余命5年と宣告されたラッパー・ダースレイダー


若くして脳梗塞と糖尿病、腎不全を発症。片目の視力も失い、医師から余命5年の宣告を受けたラッパー・ダースレイダーが、人生をつづった書籍『イル・コミュニケーション ─余命5年のラッパーが病気を哲学する─』(ライフサイエンス出版)を刊行した。「病気とは、生きるとは何か?」を問う内容で、「自分自身について、人生について、社会について、世界について。僕は病気をしていなかったらこんなに考えることはなかっただろう」と振り返る。同書から、2017年にオフィス北野(現・TAP)に所属し、その後ビートたけしと初対面したエピソードについてつづった内容を、一部抜粋して紹介する。

■たけしへの道

さて、「たけしさんには会えませんよ」。

この挑戦状、どう受けて立ったらよいものか?実は以前、風営法の改正活動をしていた時、Zeebraさんが「ビートたけしのTVタックル」にゲスト出演したことがあった。僕は、出演はしなかったものの、論点整理を手伝うため、同行していた。
この時もスタジオにたけしさんはいた。ただ、Zeebraさんが挨拶に行く時に僕はついていけなかった。何者でもない状態で会ってはいけない、と強いブレーキが働いたのだ。

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