2024年4月23日 17:00
真矢ミキ、“ヅカの革命児”から一転“どん底”を経験 這い上がり駆け抜けた退団後の25年
これまで半生を赤裸々に綴った真矢ミキ(『いつも心にケセラセラ』より)
溌剌とした佇まいが数多くのドラマや映画で印象を残す俳優・真矢ミキ。4月はドラマ『ブルーモーメント』で総務大臣、『TOKYO VICE2 season2』で警視とハマり役が期待される作品が相次ぐ。そのイメージとは裏腹に「本質的には落ちつく場所は隅っこ」という彼女が、表舞台では明かしてこなかった素顔を書き下ろしエッセイ『いつも心にケセラセラ』(産業編集センター刊)に綴った。宝塚歌劇団の男役トップスターから第一線を歩んできたかのような真矢ミキのどん底時代、そしてそこから這い上がるきっかけとなった過酷体験とは?
■世間からのイメージも、同級生からの印象も「すべて込みで自分というふうに受け入れられるようになった」
今年の1月31日に60歳になった。
「還暦という文字がいまひとつ現実感がないというか、抗っているかもしれません(笑)。年齢を重ねるのが嫌ではないんですよ。母も生前『60代が一番楽しかった』と言っていましたし、周りの先輩にも60歳を機に新しいことに情熱を注いでいる方がたくさんいます。ただ、赤いものを身に着けていると『還暦おめでとうございます!』と関連づけられるのが気恥ずかしくて。