2012年10月19日 20:32
アンディ・ラウ&ディニー・イップが語る『桃さんのしあわせ』の魅力とは?
現在日本でも公開中の感動作『桃〈タオ〉さんのしあわせ』。本作は主演のアンディ・ラウが自らプロデュースも手がけた意欲作だ。アンディは自身の映画デビュー作『望郷ボートピープル』を手がけた監督アン・ホイを起用し、さらに親子役などで共演してきた名女優ディニー・イップをキャスティング。ディニーは長らく一線から遠のいていたが、本作で見事なカムバックを果たし、見事にヴェネツィア映画祭主演女優賞に輝いた。
その他の写真
幼い頃から面倒を見てくれていた家政婦が病で倒れ、ひとりの映画プロデューサーは彼女を介護することを決意する…。実話を基にしたこの物語は、そのままアンディとディニーの姿に重なる。香港でアンディとディニーに訊いた。
「ふっと頭に浮かんだのはディニーだった。
物事に向き合う基本的な態度、その厳格さが、桃さんとの共通点。素晴らしい女優は他にもたくさんいる。けれども桃さんにいちばんふさわしいのはディニーだと思ったんだ。この映画で描かれているふたりの関係性は、演技では表現できないタイプのものだからね」(アンディ)
この世には、親子以上の絆や愛情で結ばれた人々がいる。そんなシンプルな真理に、あらためて胸を打たれる映画だ。