ゴールデングローブ賞で最多7部門にノミネートされるなど高評価を集めている映画『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』の予告編映像が公開になった。過去の栄光に苦しめられ、周囲からは非難され、窮地に陥った男の姿を超絶技巧を駆使して描いた作品だ。
予告編映像
本作の主人公リーガンは、かつて『バードマン』というヒーロー映画で主演を務め、世界的な人気を得たが、その後のキャリアは低調で、復活をかけてブロードウェイで自身が主演する舞台のリハーサルを重ねている。しかし、プレビュー公演前に共演者が負傷し降板。代役を立てるがその存在はリーガンを脅かし、娘との関係は悪く、さらにトラブルも重なってリーガンは次第に追いつめられていく。
本作では『ツリー・オブ・ライフ』や『ゼロ・グラビティ』を手がけたエマニュエル・ルベッキが撮影を担当。このほど公開された予告編ではまず控え室から舞台へと向かうリーガンの姿がワンカットで描き出される。失意に沈んだ彼の表情は暗い影で隠れ、スタッフの声はリーガンの耳には届かないが、彼の脳内では存在しないはずのバードマンの声が響き渡る。
「映画スターの栄光を思い出せ」
しかし、リーガンはどんどん追いつめられていく。