くらし情報『進化を続ける短編映画とピクサーの未来』

2016年7月28日 16:34

進化を続ける短編映画とピクサーの未来

進化を続ける短編映画とピクサーの未来

『ひな鳥の冒険』(C)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved.


公開中のディズニー/ピクサー最新作『ファインディング・ドリー』では、短編『ひな鳥の冒険』が同時上映されている。なぜ、ピクサーは超大作の『…ドリー』を製作しながら、さらに短編も手がけたのだろうか?

『ファインディング・ドリー』/その他の画像

『ひな鳥の冒険』の主人公は、生まれて間もないシギで、初めて巣を出たひな鳥が迫ってくる波、初めての海岸線におびえながら、少しずつ環境に慣れ、成長を遂げていく姿を愛らしい表現を交えて描いている。

監督を務めたアラン・バリラーロは、1997年からピクサーで活躍してきた精鋭スタッフのひとりで、アニメーターとして活躍する一方で、自分たちの映画づくりがより柔軟に進められるよう技術チームとタッグを組んで、アニメーション作製ツールの開発にも取り組んできた。そこでバリラーロは初監督作を手がけるにあたって“ストーリー”も“技術”も妥協しない映画づくりに挑んだ。

しかし、新しい技術を投じて新しい短編をつくることは、手間も予算もかかる。プロデューサーのマーク・ソンドハイマーは「短編はお金が儲からないどころか、逆にお金を失うんだ」

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