鈴木敏夫プロデューサー
現在、第38回PFFぴあフィルムフェスティバルが開催中の東京国立近代美術館フィルムセンターで9月13日、「PFF講座シリーズ 映画のコツ~こうすればもっと映画が輝く~」が行われ、スタジオジブリの鈴木敏夫氏と、昨年『恋人たち』が絶賛を浴びた橋口亮輔監督が“新しい表現”をテーマに対談。鈴木氏は「今の日本映画は表現が説明過多で、うんざりしちゃう」と苦言を呈した。
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また、2年前に公開された『思い出のマーニー』に関しては、「誇張して言えば、決定稿の厚さが初稿の3倍くらいになっていて、がく然とした。あらゆることを説明していて、心の声もセリフにしてしゃべっている。なんで、いちいち説明するのかなと思った」と振り返った。
ジブリにとって、初の海外共同製作となる最新作『レッドタートルある島の物語』(マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督)に話題が及ぶと、橋口監督は「過剰な表現をしておらず、セリフもない。シンプルだからこそ勇気が要ったはず。よくジブリでお作りになったと思うし、話題になっているヒット作の対極にある、ストイックな美しさがある」と同作を絶賛。
「よく東宝が150館で公開しますね」