![ピエール=ロラン・エマール(C)Marco Borggreve](https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexpub%252Ffeed%252FPia%252F2017%252FPia_201711070002%252FPia_201711070002_imgORG20171107000201_1.jpg,small=600,quality=80,type=jpg)
ピエール=ロラン・エマール(C)Marco Borggreve
あなたの中に、知的好奇心という名の生きものが棲みついているとしよう。それは常に心地よい刺激を求め、感度のよいアンテナで新しい対象物をキャッチしようとしている。歴史の証言であり知の集積でもあるクラシック音楽(現在進行形のコンテンポラリー・ミュージックも含む)は、そうした期待に応えてくれるものだ。癒やしのアコースティック音楽としても楽しめるのだろうが、「求めよ、さらば与えられん」と新約聖書(『マタイによる福音書』)にあるとおり、音楽を深掘りして問いかける者には多くの答えを提示してくれる。
ピエール=ロラン・エマール ピアノリサイタル チケット情報
フランスのピアニスト、ピエール=ロラン・エマールは、数多くのピアニストの中でも「知的でクール」という意味において、最右翼の存在であろう。彼の奏でるピアノの音は常に純度の高い水を氷結させたような鮮烈さ、そして輝きにあふれている。そうしたピアニズムだからこそ、音楽はプリズムを通したような光を放ち、都会的な時間の流れに同化し、聴き慣れた和音から未知の響きが生まれるのだ。
そのエマールが「人生を共にしてきた音楽」