くらし情報『「一緒にいてほしい」と言えない…わたしに恋する権利があるのか』

2018年4月10日 12:00

「一緒にいてほしい」と言えない…わたしに恋する権利があるのか

誰かに好意を寄せる権利が、わたしにあるのか?
「一緒にいてほしい」と言えない…わたしに恋する権利があるのか
by Pixabay
「彼氏、いるんですか?」と聞かれる度、少しほっとしている自分がいる。
この人から見れば、私は普通に恋愛をしてもいい人間で、恋人がいてもいい人間。この世界のどこかにいる男性が好意を抱く要素のある人間であり、男性の隣を歩いていても不自然ではない人間に映っているのだろう。

普段から女性らしさとは無縁で、「女の子らしい」「女子力」と言われることを身の毛がよだつほど嫌うのに、この時だけは、目の前の人から普通の女性として認められているような、どこにでもいる女性のひとりとして映っているような気がして、安心するのだった。それから、「いないんですよ」「なかなか出会いがなくて」というありきたりな返事を、いつもする。

未だに、「私は恋愛をしてはいけないんじゃないだろうか?」と思うことがある。
Facebookを開けば、毎週のように友達は結婚し、子どもを産んでいる人だっている。みんな当たり前のように誰かを好きになり、誰かと人生をともに歩む決断をしている。
それなのに私は、その前の前の前の前の前の段階くらいで躓いてしまった。
こういう考えを持つこと自体恥ずかしくて、かなり情けない。

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