2021年9月17日 23:05
更年期症状の種類は数百とも!病気との見分け方は?【医師監修】
更年期になると肩凝りや疲れ、めまい、イライラやのぼせなど心身ともにいろいろなところが調子が悪い……という人も。老化といえばそれまでですが、原因は老化だけでなく、女性ホルモンが大きく関係しているそうです。更年期における女性ホルモンの変化と影響について、産婦人科医の駒形依子先生に聞きました。
女性の体を守り続ける女性ホルモン
駒形先生によれば、女性ホルモンは妊娠・出産・育児と体への負担が大きい仕事から女性の体を守るホルモンだと言います。
「女性ホルモンに守られているのは、子宮や卵巣、乳房など妊娠・出産に関わる臓器だけではなく、脳や心臓、血管、骨、皮膚など、あらゆる臓器が女性ホルモンに守られています。女性ホルモンが十分に分泌されている間は、男性よりも心臓発作や脳卒中を起こす危険が少ないのはこのためです。
女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの種類があります。
このエストロゲンとプロゲステロンが生涯ずっと順調に分泌されれば、更年期症状が起こる心配もないのですが、だいたい40歳前後になると、この2つの女性ホルモンの分泌が徐々に減少します。