2023年4月30日 22:10
肌のかゆみの原因はまさかの腎臓!? 腎臓の機能低下は頻尿や骨粗しょう症の危険性大!
という毛細血管の塊になったところに流れ込み、糸球体でろ過されることで原尿という尿の元になる液体が生成されます。この原尿は1日に150L作られますが、その内の99%は体に再吸収されるようになっています。
再吸収されなかったもの、つまり老廃物が尿として排出されます。また、尿を作ることによって体内の水分量を調整しているので、体の中に水分がたまっていれば排尿量は増えます。
それ以外にも血圧を調整する役割を担っています。
腎臓のろ過機能を安定させるために、血液の流れを一定に保つ必要があります。血流の流れが悪くなると、レニンという酵素が分泌されますので、レニンの分泌量を増減させて血流を一定にしています」(窪田先生)
他にはどのような働きがあるのでしょうか?
「尿や酵素だけではなく、腎臓ではホルモンも生産されています。
腎臓で作られるのはエリスロポエチンというホルモンなのですが、これは赤血球の働きを促進するホルモンです。
なので、腎機能の低下によってエリスロポエチンが十分に生産されなくなると、貧血症状が出ることがあります。
あとはビタミンDの活性化ですかね。ビタミンDは肝臓に蓄積されるのですが、それが腎臓に移動すると活性型ビタミンDというものに変化します。