くらし情報『老化現象はなぜ起こる?更年期症状はなぜ表れる?更年期のうつ症状を改善するには?【医師解説】』

2023年8月29日 22:40

老化現象はなぜ起こる?更年期症状はなぜ表れる?更年期のうつ症状を改善するには?【医師解説】

という指令が脳下垂体から発せられ、FSHという卵巣刺激ホルモンが分泌されます。

更年期の症状は、この卵巣刺激ホルモンが増えることによって生じます。加齢によってエストロゲンの量が減ると脳下垂体から卵巣刺激ホルモンがたくさん分泌されるため、ホットフラッシュやイライラといった更年期症状が表れるんですね。また、うつも更年期症状の一つに挙げられます。

――更年期にうつ症状で悩んでいる女性は少なくないと聞きます。

白澤先生実は、医学で使われる生理学の教科書には、エストロゲンや男性ホルモンのアンドロゲンは外から供給されるものだと書かれているんです。

しかし、私が携わっている共同研究では、エストロゲンもアンドロゲンも、起床後の15分以内に自らの脳内で作られていることがわかっています。

――女性の体内ではエストロゲンだけではなく、男性ホルモンのアンドロゲンも作られるのでしょうか?

白澤先生そうです。
女性の体内でもアンドロゲンが産生されます。アンドロゲンはステロイド・ホルモンで、やる気や好奇心といった精神的な部分にも深く関わっていることがわかっています。アンドロゲンの分泌量が少ないと、朝から気分が重くやる気が起きなくなります。

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