2022年4月15日 06:30
童話『マナくんのおとどけ屋さん』が文芸社より4月15日付で刊行
本作は童話として書いていますが、そういった意味では、大人の方にも是非、あとがきまで読んでいただきたいという気持ちが強くあります。
そんなに詰め込んだのなら、さぞ教訓めいた話なのでしょう、という懸念もあるかもしれません。その点には私自身も心配でしたので、原稿完成に当たり、当時9歳の娘に読んで聞かせてみました。心配をよそに、娘は大喜びで最後まで聞いてくれました。なぜか、ナマコは襲われると内臓を吐き出すといった割とマニアックなことも知っていたので、そのような話が出てきたことも面白かったようです。海の生き物の生態については極力忠実にストーリーに織り込んでいます。
最初に出てきた大問題が1つそのままだという声が上がりそうです。「ナマコはかわいくない」問題です。
是非、どんなもんだと、最後まで読んでみてください。素直で優しく、けなげなナマコのマナくんが、読み終わる頃にはかわいく思えていただけるのではないでしょうか。前述の通り、生き物の生態については極力忠実にということを心掛けましたが、実は頭も目もないナマコのこと、そこはフィクションとして脚色させていただき、文はもとより、絵はとてもかわいらしく描いていただいておりますので、ご安心ください。