2023年3月30日 13:00
「ゆっくり急ぐ」女性管理職候補の育成イニシアティブ「Festina Lente」をリリース
そして女性管理職登用に対する社会からの要請が高まった結果、限られたマネージャー・キャンディデイト(管理職候補である係長主任クラス、以下 マネキャン)の中から管理職を選任せざるを得ない状況が生まれています。そしてその弊害は、管理職に引き上げられた本人への負荷、またチームの混乱といった形で顕在化します。また、既任女性管理職の姿を部分的に見て、「私にはできない」と管理職になる選択肢自体を諦めてしまう声も耳にします。
私たちは、先に指摘した「人的パイプラインを健全化する」ことこそが、女性管理職の登用だけではなく、活躍のために必須だと考えています。マネキャンになってから、あるいは管理職に任命後に研修などで本人の支援を行うのでは、時すでに遅し。彼女たちがマネキャンになる前段階、つまり一般社員時から「管理職という選択肢も一つのキャリアオプション」としてビジョンを描けるように準備できる。またそのキャリアオプションを選ばないという選択肢も社員側にある。このようなバックアップ体制があることで、管理職を目指してみようというマネキャンを増やし、パイプラインが機能するようになる。
これこそが今、求められている取り組みではないでしょうか。