2023年10月30日 16:00
ドラマ『時をかけるな、恋人たち』美術デザイナー・後藤レイコの仕事術に迫るインタビューを公開 レトロフューチャーなセットに注目!
それをもとに大道具さんにセットを組んでもらい、デコレーター(装飾部)と部屋のインテリアについて打ち合わせをします。私がこれが欲しい!と細かく提示するアイテムもありますし、装飾部さんから提案いただいて取り入れるアイテムもあります。未来のガジェット等の小道具のデザインや造形も美術の仕事になります。
ガジェットデザイン画
──『時をかけるな、恋人たち』では、監督やプロデューサーからどんな依頼があり、セットや美術の世界観が出来上がったのでしょうか?
そうですね。「レトロフューチャーな基地をセットでつくりたい」という明確なオーダーがありました。そこから自由にイメージして、台本を読みながら「こういう風に動くのかな」ってキャラクターの動線を連想するんです。監督と話しながら「オペレーター卓があって、真ん中にテーブルがあって、それぞれのセクションが両脇に配置されている」みたいなレイアウトを決める。そのあと、インテリアや小道具を含めたディテールを詰めていきます。
アウトプットとして3Dデザインをすることもありますし、イラストや平面図を描くこともありますね。今回はパトロール基地の簡単な模型をつくって、監督をはじめとするスタッフに共有させてもらいました。