他にはない視点で新たな景色を描くツーマンイベント『FREAKY & GROOVY vol.4』が6月19日(水) に、今年15周年を迎える新代田FEVERにて開催される。今回は様々な角度から失恋を描き、大いなる共感を呼んでいるreGretGirl、日常で生まれる鬱屈した想いを熱いロックサウンドで吹き飛ばす時速36kmの出演が決定。ライヴハウスで向かい合うのは初めてということもあり、reGretGirlから平部雅洋、時速36kmからは仲川慎之介というフロントマンによる対談を行った。互いに異なるアプローチを見せるバンドのようではあるが、ルーツとなるバンドが重なっていたり、曲作りの起点やスタンス等、実はシンパシーを感じる部分も多いという。そんなふたりが打ち解け合い、鮮烈な1日になるであろうツーマンに向けて高まっていく様子をぜひご覧いただきたい。――おふたりはイベントでの共演がありつつも、しっかりとお話されたことはないんですよね。平部そうですね。同じイベントに出たときも入りと捌けの関係で顔を合わせることはなくて。仲川だから、こうやって話すのは初めてです。――では、お互いにどんな印象を持っていますか?平部時速とreGretGirlって、たぶんお客さんの感じがかぶっているか・かぶっていないか、微妙な距離感だと思うんです。時速の曲って、斜に構えたところがあるじゃないですか。仲川まあ……いや、まっすぐのつもりだったりもするんですけど(笑)。平部失礼なことを言ってすいません(笑)。仲川いやいや(笑)。平部あと、反骨精神、にじみ出る自己嫌悪感、言うたらポジティブなイメージはそんなになくて。鬱ロックっていう表現は言い過ぎですけど。――曲の起因がネガティブな印象はありますね。平部そういうところで、失恋ばっかり歌ってるreGretGirlと近いところがある。まとっているモノは違えど、マインド的な根っこは似たモノがあるんじゃないか、とずっと思ってましたね。仲川僕も結構同じことを思ってて。(曲の発想が)マイナスなところからスタートしてるというのもあるし、そういう歌詞や想いを乗せるのがアッパーなサウンドだったりとか。それは我々もやる手法なんですよ。インプットもアウトプットも似通ってるところがあるかもしれないな、って。平部それは世代が一緒なのもあるのかな、と。2つぐらいしか変わらないですよね?仲川そうですね。僕が95年生まれの28歳です。平部僕は93年生まれ。あと、(時速には)BUMP OF CHICKENを感じていて。仲川好きですね。平部オルタナティブなバンプだな、ってずっと思ってるんですけど、自分も聴いてきたのでそういうところも刺さるというか。――同世代というところで、ルーツ的に重なる部分も多そうですよね。平部reGretGirlの世界観は僕がback numberを聴いたのがキッカケで、あとはMy Hair is Bad、クリープハイプとか、日常っぽいのが好きではあるんですけど、高校生のときに聴いたバンプ、RADWIMPS、ASIAN KUNG-FU GENERATION、このへんはかぶってるんじゃないか、と。仲川あぁ、納得というか。reGretGirlって、歌をめちゃめちゃ大事にしてますよね。声も音のひとつと捉えていて、いい音を鳴らすためにちゃんと歌うことを意識してらっしゃるな、と思ってるんです。それもきっと、ルーツにバンプがあるからなのかな、と。僕がそうなんですよ。――仲川さんのルーツと言うと?仲川まず、バンプを好きになって、そこから掘っていったときにまずthe pillowsにあたり、そこからLOSTAGE、オルタナティブの源流としてbloodthirsty butchers、NUMBER GIRL、eastern youthがいて。そのへんは聴いてましたね。平部僕もLOSTAGEは好きで。関西の大御所、伝説ですから。通り道がいくつか一緒なんだな、と。――また、両バンドともひとつの答えを強く提示しないところも似ているのかなと感じてまして。寄り添うと言ってしまえば簡単ですが、聴いた人の生活の足しにして欲しい、くらいのテンション感があるな、って。平部あぁ、たしかに。誰かへ向けてっていうより、ふたりとも自分に向けて歌詞を書いてるからそういう風になるんかなと。さっき、back numberを好きになったと言いましたけど、それには深い理由があって。自分のことを歌ってるのに、それを周りが良いと思ってついてくるのがカッコいいなと思ったんです。だから、僕も自分のことを歌うし、誰かのために、というよりは「僕も等身大の自分でいるから、みんなもその状態で横におってくれよ」くらいのノリで最近は歌詞を書いてますね。仲川僕も近いというか、まったく一緒と言ってもいいぐらいですね。最初に好きになったのがバンプでしたし、その後に好きになったバンドたちもそうだし……僕、説教が嫌いなんですよ(笑)。平部ハハハハ(笑)。どれだけ責任を持ってるのか、みたいなのが気になりますよね。仲川絶対に正しいから言うことをきけ、みたいなのは……まあ、そんなことを言ってる人はいないんですけど(笑)、そういうのが透けて見えるのはあんまり好きじゃないな、って。あと、中学の同級生とへったくそなバンドを組んだとき、誰にも見せなくても曲を作って演奏してるのが楽しかったんです。だから、誰かに聴かれるもんじゃない、みたいな意識が根底にずっとあるんですよ。それこそ、いい曲ができてニヤニヤして終わっても良くて。でも、バンドに持っていけば曲になって聴いてもらえる機会が設けられるわけで。それがすげえラッキーみたいな(笑)。平部仕事にもなるし。仲川いまだに「何でかな?」みたいな感じもあって(笑)。そもそも「聴け!」みたいな意識になるクセがついてない感じですね。今、ついてないのはどうなんだろう、と正直思いますけど(笑)。平部でも、言ってることはわかるというか。僕も自分の歌を歌っているという点では一緒なんで。いちばん自分の曲を愛せるのは自分でありたいので。――キャリアを重ねてもロックスター感は出てこないんですか?平部いや……思ったことないな(笑)。5年前に必死でアルバイトしながらバンドやってたときを思い返すと、今の生活なんて考えられないんですけど、上には上がいますし。さすがにステージに立ってるときは、オレがいちばんカッコいいぐらいのノリですけど、普段の生活が変わったりはしないですね。仲川まったく一緒な部分がありますね。僕は卑屈クセがめちゃめちゃあって、聴いてもらえるもんじゃない、というベースがあったから、良いねって言われても「マジ?」みたいな(笑)。でも、憧れのバンドが(対バンとして)呼んでくれるようにもなって、ちゃんとしなきゃという意識を最近は持つようにしてますね。「オレなんかが……」と言ってたら「じゃあ、そこをどけよ!」って言われるだろうし、ステージの上では卑屈ではいられないな、って。――おふたりにとって理想とするヴォーカリスト像はありますか?平部それは模索中ではあるんですけど、先ほど挙げたバンドのヴォーカリストは憧れだし、ああそうなりたいなと思います。でも、自分のオリジナリティをしっかり持って、唯一無二の存在になっていかないと生き残れないから、日々勉強をしてます。仲川たしかに大事ですよね。僕はやっぱ、真ん中に藤くん(藤原基央)がいますね。信じる言葉があって、「100本映画を観たヤツよりも1本の映画を100回観たヤツの方が映画みたいな人生を送る」っていうのなんですけど、それが僕にとっては藤くんなんです。と言っても、僕の頭の中にある概念なんですけどね。今の藤くんの一挙手一投足を……見てはいるんですけど(笑)。平部めっちゃフリークやん(笑)。仲川でも、それとは別に、頭の中にはイマジナリー藤くんがいて。そこにガッカリされないようにやる、っていう。「オレはいいけど、YAZAWAはどうかな?」理論というか(笑)。平部あ〜、なるほどね(笑)。――シンパシーを感じる部分があるというお話ですが、逆に自分にはできないなと思う部分はありますか?平部そうっすね……尾田栄一郎にハマる、とか(笑)。絶対にウチじゃ考えられない!仲川いや、それは僕らも考えられなかったですよ(笑)。――尾田栄一郎先生が週刊少年ジャンプ巻末の「ジャンプ マイベスト3!!!」で今ハマってるモノとして時速36kmの「ハロー」を挙げたんですよね。平部さんざん言われてると思うんですけど、毎週大好きで読んでる週刊少年ジャンプに突然(時速36kmの)名前が出てきてビックリしました。これをちゃんと言うたら、根っこは一緒かもしれないですけど、求められる層がたぶん違うと思うんです。僕らはどちらかと言うと大きな母数を持つ部分に受け入れられようとしていて、たぶん受け入れられるんだろうな、と何となく思ってるんですけど、時速は自分らで突き上がっていく。自分たちが先頭を走って、社会現象を起こしていくようなところにいるんじゃないかと思っていて。仲川そんな大それたモノでは……嬉しいっすけど(笑)。平部えげつないプレッシャーを与えるようなことだけど(笑)。仲川僕らがマネできない部分と言えば、ある種、全部って言ってしまってもいいんですけど、やっぱり歌詞ですね。失恋という1本の軸でいろんなところへフォーカスしてる。これはどうやってるんだろう、と。僕らがやったら同じような曲になっちゃうんだろうな、って。平部恐縮です(笑)。仲川しかも、受け取り側もその多彩さをちゃんと理解してますよね。平部何か恥ずかしくなってきたな(笑)。でも、実はあんまり意識してなくて。同じことをやり続けてきた結果というか。最近は失恋以外も歌いたいし、そういう曲も出しているんですけど、それこそバンドを始めたときは失恋の一点突破でずっとやってたから、それが修行になったのかもしれないし。――ツーマンという形式に対して、身構えるようなところはありますか?平部バンドも歴を重ねてきたので、最近は身構えるよりも楽しみが勝つようになってきましたね。結局、対バンは楽しいもんやし、どっちかを好きで来る人もいれば、どっちも好きで来てくれる人もいて、そういうごった煮感もその日しか生まれないじゃないですか。ライブってホントに生き物なんで、楽しみにしてますね。仲川これは人間的な部分が大きいんですけど、やっぱ、怖そうな人もいるじゃないですか(笑)。平部ハハハハ(笑)。仲川まあ、それは勝手なイメージだったりもするし、こうやっていろいろ喋ったんで(reGretGirlには)そういうことはないですけど(笑)。だから、こうなれば楽しみしかないですね。新代田FEVERは楽屋も広いし、一緒に酒とか飲めたら嬉しいな、ぐらいで(笑)。――お互いのファンの属性はどうなんでしょうかね?仲川属性は違うような。でも、ちょっとですよね?平部くすぐったら、こっち来るやろ、ぐらいの。仲川だからか、大きくは違わないような。平部特にライブのスタンスでいうたら、何かイケそうな気がしてて。楽しみですし、喜んでもらえるんじゃないかな、と思ってますね。――改めてになりますが、ツーマンへ向けての意気込みをお願いします。仲川お互いに違うところはあるかもしれないけど、そのズレは紙一重のところだったりするし、reGretGirlのお客さんには新しいモノを提示できるんじゃないか、と。しかも、そんなに受け取りづらいモノじゃないと思うんです。で、それは時速のお客さんにとっても同じというか。当日、しっかり自分らを示せるライブができれば良い日になるんじゃないかと思ってます。平部この対談で仲川くんもしっかり芯があるし、自信を持ってステージに立ってるバンドだということが改めてわかったし。僕もそこは意識してるんです。自分に自信があるヤツは絶対にカッコよく見えるんで。片方しか知らないみたいなことがあっても、絶対に重なり合えると思うから、化学反応と言ったらカッコよすぎるんですけど、その日にしかできないモノにしたいですね。Text:ヤコウリュウジ■■お互いのバンドの好きな楽曲3選■■reGretGirl:平部雅洋が選ぶ “時速36km”の3曲・銀河鉄道の夜明け・アトム・七月七日通り時速36km:仲川慎之介が選ぶ“reGretGirl”の3曲・グッドバイ・バブルス・best answerぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★サイン入り色紙を3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<ライブ情報>FREAKY & GROOVY vol.4 ~ FEVER 15th ANNIVERSARY ~2024年6月19日(水) 新代田FEVER18:30開場/19:00開演出演:時速36km、reGretGirl※入場時ドリンク代別途必要■オフィシャル抽選最終先行:4月29日(月・祝) 23:59まで()関連リンクreGretGirl公式サイト:時速36km 公式サイト:
2024年04月25日京都、烏丸四条近くに位置し、“アートコレクターの住まい”をコンセプトにしたnode hotel(ノードホテル / 所在地:京都市中京区四条西洞院上ル蟷螂山町461 / 客室数25 室 / 総支配人:吉岡昌弘) では、4 月12 日(金)から5 月12 日(日)まで、1990 年代からファッションやカルチャー系の雑誌で活躍し、若者からの圧倒的な支持を受けてきた写真家 高橋恭司の個展「Lost time」を開催いたします。高橋氏は自然と人間の関係、特に人間の存在が自然に及ぼす影響に焦点を当てた作品で知られています。その作品はしばしば、静かで幻想的な雰囲気や、自然の美しさと人間の営みの対比が表現されています。本展においては、新作を4 点、『Lost time』掲載作品から13 点、90 年代のヴィンテージプリントから3 点を今回のためにセレクションしました。また現在完売となっている作品集『Lost time』も本展覧会を機に再刊行し、会場内にて販売を予定しております。その他の書籍も販売予定です。本展覧会は同じ期間に開催されるKYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2024 に合わせた開催となり、世界中から写真家やアーティストが参加し、さまざまな写真作品が京都市内の各所で展示されます。春はアートな写真を愛でる、新しい「京都」体験を感じてみては。展覧会概要高橋恭司「Lost time」会期:2024 年4 月12 日(金)~ 5 月12 日(水)会場:node hotel 1F Gallery 入場料:無料レセプション:4 月11 日(木) 18:00 頃予定【展示内容】新作4 点、『Lost time』掲載作品から13 点、90 年代のヴィンテージプリントから3 点、作品集『Lost time』などの書籍販売を予定。アーティストプロフィール大黒貴之/Kyoji Takahashi1960年生まれ。栃木県益子町出身、東京を拠点に活動。作品集『The Mad Bloom of Life』(1994年・用美社/1999年・光琳社)『Takahashi Kyoji』(1996年・光琳社)『Life goes on』(1997年・光琳社)『SHIBUYA』(2016年・BANG! BOOKS. text:伊藤俊治)『WOrld’s End 写真はいつも世界の終わりを続ける』(2019年・Blue Sheep)『Midnight Call』(2021年・TISSUE PAPERS)『Lost Time』(2022年・POST-FAKE)、『Ghost』(2022年・POST-FAKE)『Void』(2022年・HADEN BOOKS:)など多数。主な展覧会「Le Mois de la Photo à Montreal 1995」(グループ展・1995年・モントリオール)「ニュー・ジャパニーズ・フォトグラフィ1990’s 無意識の共鳴」(グループ展・1996年・横浜市民ギャラリー)「Elysian Fields」(グループ展・2000年・Centre Pompidou)「コモンスケープ/今日の写真における、日常へのまなざし」(グループ展・2004年・宮城県美術館)「夜の深み」(個展・2016年・nap gallery)「WOrld’s End 写真はいつも世界の終わりを続ける」(個展・2019年・nap gallery)「いま、ここにいる」(グループ展・2020年・東京都写真美術館)「写真とファッション」(グループ展・2020年・東京都写真美術館)「Butterfly Effect」(個展・2021年・Gallery Trax)「ろくでなし- 石ころ」(個展・2022年・Gallery Trax)「Ghost」(個展・2022年・Loko Gallery)「Void」(個展・2023年・ARTRO)「Void」(個展・2023年・Void+) などKyoji Takahashi : instagram投稿 : node hotel(ノードホテル)施設概要node hotel は、非日常の贅沢ではなく、暮らしの中でアートを身近に感じられるアートコレクターの住まいのようなホテルを、理想の暮らしを体験する場所として作られました。シンプルな佇まいの中に、アートが存在感を放ちながらも調和し、オーセンティックな家具や装飾品とともに洗練された空間を演出します。暮らしの中で身近にアートを感じる豊かな時間をお過ごしいただけます。所在地: 〒604-8225 京都市中京区四条西洞院上ル蟷螂山町461電話:075-221-8800客室数:25室開業:2019年7月運営会社:サヴィー京都合同会社企画:CANVAS設計:竹内誠一郎建築研究所竹内誠一郎内装:Indian Creek Fete Kyotoアートワーク:Flair Art Associationnode hotel : ■宿泊予約・お問い合わせ先note hotel(ノードホテル)宿泊予約係TEL 075-221-8800■お問い合わせ先本件に関するお問い合わせはこちらまでご連絡ください。担当:坂下 sakashita@nodehotel.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月04日株式会社京阪百貨店(本社:大阪府守口市取締役社長:辻 良介)守口店8階大催事場では2024年4月4日(木)から4月9日(火)まで「夢グループ スーパーセール」を開催いたします。テレビCMで話題の激安通販「夢グループ」の大ヒット商品を実際に手に取って確かめられる期間限定リアル店舗として登場いたします。夢グループ石田社長、所属歌手の保科有里さん、橋 幸夫さんも来場して会場を盛り上げます。開催期間2024年4月4日(木)~4月9日(火)10時~19時※最終日は18時閉場開催場所京阪百貨店守口店8階大催事場石田社長、保科有里さんによるトークショー4月7日(日)・8日(月)13時から・15時から各日2回【同時開催】橋 幸夫書画展「宙」橋 幸夫さん来場トークショー4月6日(土)・7日(日)ひる12時から・14時から各日2回作品ご購入のお客様との握手会も行います。詳しい情報は京阪百貨店公式ホームページをご覧ください守口店|京阪百貨店 : 240403_keihan-dept.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月03日ロックバンドPK shampoo主催のサーキットイベント『PSYCHIC FES 2024』の第2弾出演アーティストが発表された。アナウンスされたのは、アルカラ、かずき山盛り、加速するラブズ、小林私、TENDOUJI、ドミコ、the bercedes menz、夜の本気ダンス、LOSTAGEの9組。チケットは本日よりオフィシャル2次先行の受付がスタート。■ヤマトパンクス コメントうわ~~~なんてコメントするか悩む~~~!!……悩んでたら締切が来ました。<イベント情報>サーキットフェス『PSYCHIC FES 2024』8月4日(日) 12:00 開場 / 13:00 開演会場:BIGCAT / SUNHALL / ANIMA / FANJ twice / Pangea / HOKAGE 他【出演アーティスト】(50音順)アルカラ / 梅田サイファー / Order From Minor. / ガガガSP / かずき山盛り / 加速するラブズ / 小林私 / SuiseiNoboAz / the dadadadys / TENDOUJI / トップシークレットマン / ドミコ / ネクライトーキー / THE BACK HORN / PK shampoo / PURIKURA MIND / the bercedes menz / 山田亮一 / 夜の本気ダンス / LOSTAGE / 浪漫革命 他【チケット料金】スタンディング:6,000円(税込 / D別)■オフィシャル2次先行受付期間:4月14日(日) 23:59まで()■一般発売4月27日(土) 10:00〜イベントHP:関連リンク公式サイト:
2024年04月01日2023年11月4日の仙台darwinからスタートした、全国13本を回るROTH BART BARONのニューアルバム『8』のリリース・ツアー「TOUR 2023-2024『8』」が、2024年3月17日(日)、東京・渋谷のSpotify O-EASTで、ファイナルを迎えた。2階の立見席までびっしり埋まったこの日のライブは、ROTH BART BARONのファンが組織するバンドコミュニティ「PALACE」が運営を担当した。「PALACE」のメンバーは、実際にチケットを購入しているお客さんでありながら、チケットもぎり、グッズ販売、会場整理などのライブ運営にも携わっているという。そんな、ある種大人の文化祭のような手作り感が、開演前の会場のムードを、より高める作用を果たしているように感じた。なお、この日はゲストで、DJ・Stones Taroが出演。開演時刻の16:15から、ROTH BART BARONのスタート予定時刻の10分前、16:50頃までプレイした。2日前の3月15日に、アルバム『8』からのシングルカットとして、改めてデジタル・リリースされた「Closer」には、カップリングとして、同曲のリミックスが2バージョン付いている。その1曲が彼による「Stones Taro Remix」で、もう1曲が「Sakura Tsuruta Remix」である。この日、彼がプレイを終えて去った後、開演までの間のBGMとして、その2バージョンが、続けてかかった。SEが響く中、『8』のジャケットに記されている、数字の8でありメビウスの環でもある巨大なアイコンが、ステージ後方の壁のフルサイズの画面で、回転し続ける。その前に、三船雅也(ボーカル&ギター)・西池達也(キーボード)・Zak CroXall(ベース)・工藤明(ドラム)・竹内悠馬(トランペット・キーボード・パーカッションなど)・大田垣正信(トロンボーン・キーボード・グロッケン)、のメンバー6人が登場し、『8』のオープニング曲である「Kid and Lost」で、ライブがスタートした。3曲目「Ring Light」で、星のような光が美しく飛び交って以降、曲によって、写真、映像、紋様などと手法を変えながら、ステージ後方の画面が使われていく。なお、その中の写真は、ニューアルバムのCD付きフォトブックに掲載されている、三船雅也自身が撮り下ろしたものである。同じく、照明も1曲ごとにさまざまに変化し、その曲の世界を表現していった。セットリストは、本編18曲、アンコール3曲、ダブル・アンコール1曲の、全22曲。『8』からは、10曲の収録曲のうち、「Krumme Lanke」以外の9曲が演奏された。なぜ「Krumme Lanke」だけやらなかったのか、という理由が、終演後に、スタッフ用のセットリストを見て、わかった。当初は9曲目に「Krumme Lanke」をやるつもりだったが、本番で別の曲に差し替えたからだ。1曲目の「Kid and Lost」から8曲目の「BLOW」までを、曲間なしで立て続けに演奏し、フロアがステージに向ける集中力を上げ放題上げておいてから、この日初めて曲間を空けてMCをはさむ三船雅也。彼以外のメンバーは、いったんステージを下りる。そして、アコースティック・ギターを抱えた三船雅也が、「いつもはアルバムの曲をやるんですけど、先輩の曲をやります」と言って歌い始めたのは、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの「世界の終わり」だった。アコギ一本でゆっくりと奏でられ、三船雅也の声でそっと歌われる「世界の終わり」は、違う曲に生まれ変わったようでもあったし、ROTH BART BARONのオリジナル曲のようでもあったが、やはり「世界の終わり」だった。つまり、絶句レベルですばらしかった、ということだ。歌う前に曲名がコールされた時、フロアから歓声と拍手が上がったが、曲が終わった時はみんな無言で、大きな拍手だけがステージを包んだ。歌に圧倒されて、そうなったのだと思う。7曲目の「HAKU」の間奏では、メンバーとオーディエンスで「♪タタン、タンタンタン」というハンドクラップがきれいに揃った。続く8曲目「BLOW」でも、イントロのギターに合わせて大きなハンドクラップが起こる。後半の16曲目「Closer」に入るところで、三船雅也は「踊ろうぜ!」と呼びかけ、フロアにステップの波が広がった。その波は、テンポがぐっと速くなった17曲目「ONI」、そしてラテンのリズムが華やかに響く18曲目「MOON JUMPER」と、どんどん大きくなり続ける。本編ラストの曲でもあった「MOON JUMPER」では、「地面を 強く 蹴ったんだ 重力から 解き放たれるため」というこの曲のリリックを、超満員のオーディエンスがそのまま実行しているような光景になった。アンコールでまず、画面いっぱいに広がった大きな月の前で「月に吠える」を歌い終えた三船雅也は、ROTH BART BARONの夏の恒例イベント「BEAR NIGHT」を8月4日(日)にLINE CUBE SHIBUYAで行うことを発表する。そして、幻想的で壮大な「dying for」と、賛美歌のようでもあれば鎮魂歌のようでもある「NIN / GEN」を続けてプレイし、またステージを去った。なお、前述したスタッフ用のセットリストを見て、もうひとつわかったのは、このあとに行われたダブル・アンコールは、完全に予定外だった、ということだ。そのセットリストには、入っていなかったので。客電が点いても手拍子が鳴り止まない。それに応えて、というか、応えるしかなくなって、ステージに上がった三船雅也は、アコースティック・ギターを抱えながら、「ヤベえ、何も考えてねえ、どうしよう」と呟いてから、「♪ラーラーラーラーララーラーラー」と「鳳と凰」を歌い始めた。彼の歌とギターに、オーディエンスがハンドクラップで追随し、すぐに御船&オーディエンスの合唱になり、そこに西池達也のピアノが寄り添い、三船雅也のカウントでバンド全員の音が一斉に加わって、曲が始まる。そして、曲の最後には再び、全員の合唱と三船雅也のギターだけになる──というこの曲が歌われた時間は、ここまでに何度か訪れた、このライブにおけるピークの中でも、最大のものだった。確かに、ラストはこの曲以外ない、と思わせるような、もう歓喜そのもののみたいな、そんな幸福な瞬間だった。文:兵庫慎司写真:金本凛太朗<公演情報>ROTH BART BARON「TOUR 2023-2024『8』」3月17日(日)東京・Spotify O-EASTセットリスト1. Kid and Lost2. Boy3. Ring Light4. みず / うみ5. HEX6. Exist Song7. HAKU8. BLOW9. 世界の終わり10. 千の春11. けもののなまえ12. ウォーデンクリフのささやき13. 極彩 | I G L (S)14. 赤と青15. Ubugoe16. Closer17. ONI18. MOON JUMPEREN1. 月に吠えるEN2. dying forEN3. NIN / GENEN4.鳳と凰<ライブ情報>ROTH BART BARON "10th ANNIVERSARY"~BEAR NIGHT 5~8月4日(日) 東京・LINE CUBE SHIBUYAOPEN17:00 / START18:00 / END20:15■オフィシャル2次先行受付:3月29日(金) 12:00~4月14日(日) 23:59()『BEAR NIGHT 5』公式サイト:<配信情報>ROTH BART BARON『Closer』【収録曲】1. Closer2. Closer (Stones Taro Remix)3. Closer (Sakura Tsuruta Remix)配信リンク:公式サイト:
2024年03月29日2022年トライベッカ映画祭に出品された『The Lost Weekend:A Love Story』が、邦題を『ジョン・レノン失われた週末』として5月10日(金) に日本公開されることが決定した。ザ・ビートルズのファンには周知の事実ながら本当の事情はよく知られていない、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが別居していた「失われた週末」と呼ばれる日々。本作は、ジョンとヨーコの個人秘書であり、プロダクションアシスタントを勤めていた中国系アメリカ人メイ・パンが、ヨーコの強い希望でジョンと過ごすことになった1973年秋から75年初頭にかけての18カ月間を、メイ本人の証言によって描くドキュメンタリーだ。劇中では、ジョンの名曲の数々や貴重なアーカイブ映像、ジョンとメイが互いの姿をとらえたプライベートな写真、イラストの名手として知られるジョンが贈ったユニークな描写の数々を紹介。そして、若き日のメイがジョンと共にした忘れ難い日々が語られる。併せて、本作の日本版ポスターと場面写真が公開された。日本オリジナルとなるポスターは、「ヨーコとの『別離』が生んだ奇跡の日々」のキャッチに、思索するジョンの顔をメインに、メイとの2ショット、幼き日の愛息ジュリアン、ヨーコの姿が。初公開された場面写真は、サングラスをかけたジョンと並んで車に乗るメイの2ショットとなっている。『ジョン・レノン失われた週末』ポスター(C)2021 Lost Weekend, LLC All Rights Reserved<作品情報>『ジョン・レノン失われた週末』5月10日(金) 公開公式サイト: Lost Weekend, LLC All Rights Reserved
2024年03月13日広崎うらんプロデュースREVO 公演(ダンス)、 8年ぶりの劇場公演!まもなく、開幕!主要キャストからのコメントが到着!株式会社TBS グロウディア(東京都港区、代表取締役:園田憲)は、 弊社主催のREVO2024『Sea Horse』劇場版”Lost” のキャストコメントを発表した。REVO"(Revolution Dance Performance)は1991年、敷居は低く志の高いアートな舞台を目指し、広崎うらんプロデュースにより活動を開始。蜷川幸雄、ジョン・ケアードなどの演劇作品に数多く携わり、コレオグラファー、また演出家として多彩なフィールドで活動する広崎うらん。ヒューマニズム溢れる演劇的作品と、その中で⽣きるかのごとく役柄を演じ踊るスペシャルなダンサー、また同志とも⾔える強⼒なスタッフ陣による舞台に留まらないコラボレーションが特徴です。これまでもポップかつユニークな視点でありながら社会派のテーマを忍ばせ、様々な⾓度から作品を描いてきました。そして、3⽉26⽇に”REVO”待望の新作、『REVO2024「Sea Horse」劇場版“ Lost ”』が開幕いたします!今作は、ダンスの枠だけに留まらない魅⼒ある⽇本のトップクラスのダンサー達、元さいたまゴールド・シアター、⼩学⽣と幅広い年代で紡ぎ出す “ダンスのような物語”です。熱気あふれる稽古が続く現場より、主要キャストからのコメントが到着いたしました。広崎うらんの⽣き様、情熱を是⾮劇場でご体感ください。<主要キャストからのコメント>◎佐藤洋介今ある私の身体表現の「礎」は、うらんさんの公演で培われた物です。今回も、勉強させて貰っています。久し振りのREVO そして、うらんワールドをご期待ください。<プロフィール>千葉県出⾝。様々な舞台やTV等様々なダンスシーンで活動。4⽉に『MAROワールドvol.50』、6 ⽉に森⼭開次作品「新版・NINJA」の出演を予定している。NHK 朝ドラ「ブギウギ」のダンスシーンに出演。REVO初出演は2003年。以降すべての公演に出演している。更新の育成にも励んでおり、佐藤洋介DANCING STUDIO主宰。◎池⽥美佳今回、一緒に踊るダンサー達とは20 年来くらいの間柄なので、それぞれが別現場を経て来た経験を通して本気で対峙出来る時間がとても愛しく、刺激的で幸せです。REVO の作品の世界に存在する時はいつも、自分の人生の記憶や味わって来た様々な感情を走馬灯のように辿り、えぐり出されていくような感覚なのですが、今回もまさにそれらを洗い出し、もう一度リアルタイムな感情として呼び起こしていく中で、心と身体が嘘なくそこに存在出来るように本番までの時間を過ごして行きたいなぁと思っています。<プロフィール>秋田県出身、明治大学文学部演劇学専攻卒。7歳でモダンバレエをはじめ、全国1位を4度受賞。新人賞、芸術選奨。2019 韓国仁川international contemporary dance festival に招聘され、自作ソロ15min を踊る。安室奈美恵、久保田利伸、スピッツ、UVERworld、Superfly、Uru、LiSA など有名アーティストのMV に多数出演する他、ドコモTVCM、チャコット(株)モデル、米津玄師全国ツアー等。◎宮河愛⼀郎今回、尊敬する広崎うらんさんの天才的想像の大海原のなか、素晴らしいダンサーの皆さんと踊らせて頂いてます。そして元ゴールドシアターの俳優の皆さんの喋る台詞には刻んできた人生の重みが溢れ出ているようで、えも言われぬ感動を覚え、2人の小学生たちの無邪気に笑い踊回る姿には、これからの壮大な未来を感じワクワクします。普段の現場とは違う環境のなか、歩んできた時代もやってきたこともバラバラなメンバー同士、刺激し合い助け合い、お客様に感動を届けられるよう頑張っております。是非劇場に足を運んで体感して頂けたら幸いです。<プロフィール>埼玉県出身。関東国際高等学校演劇科卒業後渡米。ALVIN AILEY SCHOOL でモダンダンスを学ぶ。帰国後、劇団四季やNoism などで活躍。近年、井上尊晶演出『ロミオとジュリエット』『夏の夜の夢』、桜井和寿作曲『雨が止んだら』等、振付家としても精力的に活動。4 月にミュージカル「王様と私」6 月に「ムーラン・ルージュ! ザ・ミュージカル」の出演を予定している。短編映画『飛んで、弾けて、消えて』の演技が評され、門真国際映画祭映画部門にて最優秀助演男優賞を受賞。◎平⼭素⼦REVO はまだ知らない私自身に出会える楽しみがあります。久しぶりの参加ですが、今回は小学生の時にうらんさんと知り合っていたら互いに何が起きただろうか?と妄想しながらリハーサルに通っています。彼女は創造という玉手箱の中を循環させてフル稼働ですが、根底には誰もが身近にあるのに見落としている温かさと切なさを身体の力を通して描きだそうとしていると思っています。<プロフィール>名古屋市出身。筑波大学体育系准教授。2006 年にS・ザハロワ(ボリショイ劇場バレエ団)に『Revelation』を提供以降、新国立劇場主催公演やNHK バレエの饗宴などで、演出振付作品を意欲的に発表。受賞作多数。現在EPAD(舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業)にて『POISON リ・クリエイション』(2019)、『「フーガの技法」を踊る』(2023)を全編無料配信中。REVO はこれまで『ランデヴーセカンドエディション』(2006)、『Blue Spring』(2007)、『SESSION 情熱と生活』(2016)に出演。◎柴 ⼀平初めてREVO に参加したのが、17 年前。ご一緒した偉大な先輩達の当時の年齢を超えた自分はいったい何ができるのか? 11 年ぶりに触れた“うらんワールド”は、ユニークさに磨きがかかり、一筋縄ではいかない。持てる身体と思考を使って日々この作品と向き合い、お客様の前に広崎うらんの頭の中を表出させたいと思います。劇場でお待ちしております。<プロフィール>コンテンポラリーダンスを軸に、様々な演出家・振付家の作品にダンサー・俳優・振付家として参加。 主な出演作品に、ローランプティ『ピンクフロイドバレエ』、『エリザベート』トートダンサー、ジョン・ケアード演出『夏の夜の夢』、 長塚圭史演出『イヌビト~犬人~』、鈴木裕美演出『アンドレ・デジール 最後の作品』(振付・出演)などがある。 その他、上島雪夫・北村明子・島崎徹・平原慎太郎などの作品にも参加。REVO には、2007 年より参加し3 作品に出演。◎皆川まゆむ《生きる》 ことを常にテーマに作品に取り組む うらんさん。今回一緒に舞台に立つ元ゴールドシアターの方々の生命力、共演するダンサーの皆の表現することへの執着に圧倒されています。世界中でとてつもない苦しみや悲しみが耐えない今。哀しみや痛みの向こうにある生命の素晴らしさをもっと見ることが出来たら世界はもっと美しく、笑顔に溢れるんではないか。この作品でそんな気持ちが皆様の心に湧き上がることを祈りながら踊ろうと思います。<プロフィール>ダンサー/振付家 イスラエルのInbalpinto&AvshalompollakDanceCompany に在籍。帰国後、日本国内外数々の芸術家達の作品に参加。その独自の身体感覚、音楽性を活かし数々の舞台、映画、MV 等の映像作品などで、出演/振付も担当。2023 年和太鼓集団鼓童の中心メンバーと3 人組ユニットⅲZØ(ミゾウ)を結成、音と身体の新たな可能性に挑戦している。《9/18&19 パルテノン多摩にてⅲZØ 新作公演決定》 公式HP mayumu.netREVO2024「Sea Horse」劇場版“ Lost ”創作・演出・振付・制作 広崎うらん【⽇時】2024年3⽉26⽇(⽕)〜27⽇(⽔)【会場】東京芸術劇場 シアターイースト⟨2⽇間 全4公演⟩3⽉26⽇(⽕)開演:①15時 / ②19時3⽉27⽇(⽔) 開演:③14時 / ④18時※開場は30分前 *上演時間は約75分を予定【チケット】(税込・全席指定)前売り 5500円 /当⽇ 6000円*イープラスにて発売中! 【cast】佐藤洋介 池⽥美佳 宮河愛⼀郎 平⼭素⼦ 柴 ⼀平 皆川まゆむ柿崎⿇莉⼦(映像出演のみ) 川合ロン(映像出演のみ)⽯川佳代 上村正⼦ 百元夏繪 雅章 ⽵居正武 (ex-さいたまゴールド・シアター)遠藤央丞 歩美 松本ユキ⼦【staff】⾳楽:笠松泰洋/かみむら周平/渡辺庸介/ファルコン写真・映像:池⾕友秀⾐装協⼒:suzuki Takayuki/⼗川ヒロコ舞台美術:伊藤雅⼦照明: ⾜⽴恒⾳響:井上正弘舞台監督:⼭⽥潤⼀宣伝写真 ヘアメイク:⽯⽥弥仙美術協⼒:⻑⾕川匠宣伝美術:若⽉淳⼦Webデザイン:⾠本優美⼦REVO部:松本ユキ⼦・⻑野真由美・加藤素⼦制作:広崎うらん 共同制作:TBSグロウディア協⼒:レプロエンタテイメント/井筒東京/スタジオアーキタンツ主催:TBSグロウディア企画・主宰:Revolution Dance Performance 広崎うらんREVO 公式HP: 『広崎うらん』プロフィール3 歳の時、踊る喜びを知る。バラエティタレント、役者として、テレビ、ラジオ、舞台などで活躍。蜷川幸雄演出「ロミオとジュリエット」出演を機に、振付師として初めて演劇の舞台に起用され、蜷川幸雄の舞台に数多く携わる。また、高齢者の演劇集団「さいたまゴールド・シアター」の立ち上げからダンス指導で携わり、自身が主宰・プロデュースするダンスパフォーマンス「REVO」とのコラボレーションも積極的に行う。演出家ジョン・ケアードに見出され、その後も数多くの多彩な演出家の振付、ステージングを担当。2012 年文化庁新進芸術家海外派遣員として渡欧。演劇、ダンス、オペラ、タンツテアターの現場へと飛び回る。ヒューマニズム溢れる作品創りを特徴とし、卓越したダンサーから、役者、歌手、子どもから高齢者まで、様々な人物の特性を活かした柔軟なステージングを得意とする。現在は、演出家、コレオグラファー、ステージングディレクターとして演劇、ミュージカル、オペラ、コンサート、テレビなど様々なフィールドで活躍中。最近の主な参加作品に、プリンスアイスワールド2023〜2024『A NEW PROGRESS 』(ステージングディレクション&振付)、ミュージカル「アニー」2023、THEATER MILANO-Za「少女年からの呼び声」、横浜アリーナ「テニプリフェスタ2023」、NISSAY OPERA 2023「マクベス」(振付・ステージング)、佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2023「ドン・ジョヴァンニ」、堤幸彦演出「西遊記」(振付)、ウクライナ支援室内オペラ「人魚姫」(構想・演出)、など。About 『REVO』→ Revolution Dance performance1991 年 敷居は低く志の高いアートな舞台を目指し、広崎うらん個人プロデュースにより活動を開始!2003 年より新国立小劇場を中心に毎年作品を創作。2008 年よりミニマムな空間でのタンツテアター”neorevo”を始動。その後も、子供も楽しめるMANZAI ライブパフォーマンス"Duo a la?Mode"、多様な人物とのコラボレーション“REVO side B”と、様々なスタイルで作品を発表。蜷川幸雄、ジョン・ケアードなどの演劇作品に数多く携わり、コレオグラファー、また演出家として多彩なフィールドで活動する広崎うらんのヒューマニズム溢れる演劇的作品と、その中で生きるかのごとく役柄を演じ、踊るスペシャルなダンサー、才能溢れるアーティストによる舞台に留まらないコラボレーションが特徴。社会派のテーマを忍ばせ、ポップかつユニークな視点でシュールに描く”うらんワールド”。株式会社TBSグロウディア概要本社所在地:〒107-6112 東京都港区赤坂5-2-20赤坂パークビル12階代表取締役社長:園田憲設立:2018年6月29日事業内容:デジタル技術、ITサービス、映像企画制作、コンテンツ販売、TVショッピング、EC、ショップ運営、ラジオ番組制作、イベント制作、文化事業 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年03月12日『オーバーロード』シリーズ、『Re:ゼロから始める異世界生活』、『幼女戦記 』など数々のアニメのテーマソングを手掛け、いずれも神曲と絶賛されてきたMYTH & ROID(ミス アンド ロイド)。プロデューサーでギターのTom-H@ck、ボーカルのKIHOW、作詞家のhotaruによるユニットだ。新たな試みとして、ツーマンライブシリーズ『NEXUS vol.1』を大阪と東京で開催。バイリンガルシンガー・NANOをゲストに迎えた下北沢シャングリラでのステージのレポートをお届けする。2015年に活動をスタートし、2017年よりKIHOWが加入したMYTH & ROID。もともとライブ活動は海外が中心だったが、2022年に国内での有観客ライブを行い、昨年は初の全国ツアーも。ツーマンライブ主催は 今回が初めてになる。大阪公演でのゲストは岸田教団&THE明星ロケッツ、そして、東京公演のゲストのNANOは、数多くのアニメソングを歌ってきたのと、ニューヨーク出身で海外ライブが多い点でMYTH & ROIDと共通している。手拍子に乗りフードを被って登場するや、「Evolution」から「magenta」とストレートな歌いっぷりでフロアを高揚させていく。「ツーマンは夢だったので本当にうれしい。MYTH & ROIDを大好きな気持ちをいったんポイして、ライバルとして正面からぶつかっていきたいと思います!」そう宣言するとフードを脱ぎ、高速メタルサウンドにさわやかなメロディの「No pain, No game」は拳を振りながら熱く歌った。ピアノバラードの「Hourglass Story」は切ない情感がこもり、胸を震わせる。軽快な「FIGHT SONG」では「ラーララーララララー」と合唱が起こり、会場に一体感が広がった。1月には初の全米ツアーで、ロスからニューヨークまで回ったNANO。このツアーでオーディエンスと歌うために作ったという新曲を「日本で初めてやります」と告げる。「ウォーオーオーオー」というコーラスと、サビの「Listen to your heart」のフレーズを観客と練習してから、その新曲「Oblivion」へ。ロックサウンドに乗った激しいシャウトに、練習したばかりのフロアからのコーラスが寄り添って盛り上がる。NANOは「そのパワーを楽しみにしてました」と笑顔を見せた。ラストは1stシングルだった「Now or Never」。ギターのカッティングが唸るイントロから観客たちが一斉にジャンプして、凛々しい熱唱から飛び跳ねる。「まだまだ行けるよね」と最後まで煽ってヒートアップしていった。歓声と拍手に包まれながら、「また会いましょう!」とステージを後に。清々しい熱気が心地良いライブだった。インターバルの後、幕が再び静かに上がり、背後からガッと照明が当たる。「I am very, very crazy, very」とKIHOWが歌い出したナンバーは「VORACITY」。フロアから「オイ!オイ!」とコールが掛かる中、気だるさとシャープさの抑揚が利いた艶のあるボーカルがゾクゾクさせる。Tom-H@ckのギター を中心に奏でられるタイトなサウンドと相まって、会場を一気にダークな空気で包んだ。ピアノのイントロから歓声が沸いた「STYX HELIX」では揺らぐような幻想感を漂わせ、「STRAIGHT BET」は四つ打ちビートに乗って疾走する。共にアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』でも馴染みのある曲だ。KIHOWはスタンドマイクの前で歌に感情をほとばしらせながら、どっしりと構え続ける。その隣でTom-H@ckは体を激しく動かしながら、ギターをかき鳴らす。序盤から独特のグラデーションを携えたグルーヴで、息を呑むステージを展開した。「次はすごく思い入れのある楽曲」と、リリースしたときにNANOがカバーしてくれたエピソードをKIHOWが語って披露したのは「PANTA RHEI」。マイクを手に取り、お立ち台に上がって赤い照明を浴びながら歌う。キャッチーなメロディに流麗な英語詞。スピード感の中で、ファルセットを織り交ぜたサビが刺さった。立て続けでヘビーなギターのリフから、「新曲です」と KIHOWが一言。そのまま「RESIST-IST」へなだれ込む。3月27日発売のコンセプト・ミニアルバムの2枚目『VERDE』に収録の1曲。攻撃的でラウドなサウンドに、KIHOWがハイトーンでたたみ掛けるのが圧巻の迫力だ。一転、スペイシーなイントロからのミディアムチューン「ACHE in PULSE」では、低音を響かせて聴き入らせる。KIHOWのボーカリストとしてのキャパシティの広さを改めて実感させるひと幕。手を上げてジャンプする観客を煽る姿には、オーラも漂った。この曲は昨年放送のアニメ『アークナイツ【冬隠帰路/PERISH IN FROST】』のオープニングテーマでありつつ、コンセプト・ミニアルバムの1枚目『AZUL』にも物語の一編として収録。サウンドとボーカルのトーンがスリリングに移り変わり、MYTH & ROIDならではの非日常感に引き込む。MCではKIHOWが再びNANOについて、「日本で英語詞を歌うのは難しいと思っていたとき、ネットで「magenta」を聴いてから、ずっと背中を押されてきました」と語る。同じステージでの競演となったこのツーマン、「どんな空気になるんだろう、と始まる前に 想像していたより、みんな素晴らしい! 楽しく歌えてます」と話すと、「RAISON D’ETRE」で後半戦に突入。ソプラノサックスの旋律にKIHOWがクルッとターンして歌い出す、MYTH & ROIDには珍しい明るめなトーンのパーティーチューン。脈打つように止まらないリフレインが陶酔に誘う。続けて「みんなの声を聞かせて!」と、「We’re shouting」に続く「Oh Yeah、Oh Yeah、Oh Yeah」での合唱を煽る。 「まだ行ける」「もう1回行くよ」と繰り返したあと、ロックナンバーの「TIT FOR TAT」へ。挑発的な目線でワイルドにシャウトするKIHOWに、観客も拳を突き上げて「Oh Yeah、Oh Yeah、Oh Yeah!」と応えていく。熱い盛り上がりにKIHOWは「最高!」と叫んだ。ノンストップで「Crazy Scary Holy Fantasy」はスローで歪んだ歌い出しから、Tom-H@ckがビートの効いたギターのリフを奏で、ジワジワ攻めていく。毅然としながらリズミカルなボーカル。いつの間にか大きな渦に巻き込まれたように高まっていった。さらに「JINGO JUNGLE」で「AH RA LA OH LA」と呪文のようなフレーズが繰り返されると、観客は最初からジャンプ。KIHOWはまた腕を上げてさらに煽り、カオスなアップチューンにコール&レスポンスが随所で起こる。攻撃的なボーカルに押せ押せの演奏。明滅するライト。フロアがハイなトランス状態になったようだった。「曲が終わったあと、皆さんの息切れが聞こえてきて。それが目的のセトリでした(笑)」KIHOWがそう言うと客席から笑いと拍手が起きる。そして、最後の曲はバラードの「FOREVER LOST」。全編英語詞で静かに歌い上げていく。そこはかとなく漂う悲しみに、物語性を感じさせて…。アニメ映画『メイドインアビス 深き魂の黎明』のエンディングテーマで、劇場で心に染み入った曲だが、ライブでのアレンジは重みのあるドラミングなどハードめ。両手を広げたKIHOWの歌は祈りのように響き渡った。1時間弱のステージはあっという間に感じられ、浅い夢の中にいたようでもあった。KIHOWとTom-H@ckが一礼してハケて、ライブ終了のアナウンスがあったあと、予定外にNANOとふたりが再びステージへ。NANOがKIHOWのMCに応える形で、「私もKIHOWをミュージシャンとしても人間としても尊敬しています。また一緒にライブをやりたいです」と話した。KIHOW、Tom-H@ckと順にハグを交わして大きな拍手を浴び、ツーマンのフィナーレとなった。振り返るとツーマンでありながら、すべての観客がどちらものファンのようにしか思えなかった。親和性、ナノ友(NANOファン)とMyrror(MYTH & ROIDファン)の温かさ、初見でも惹きつける2組のライブパフォーマンス力が相まってのものだろう。MYTH & ROIDは4月から、『VERDE』を引っ提げた春ライブツアーを開催する。次はどんな世界を見せてくれるのか、期待は高まるばかりだ。Text:斉藤貴志Photo:"SUGI" Yuuya Sugiura<公演情報>MYTH & ROID Two-man Live Series「NEXUS vol.1」2024年2月23日下北沢シャングリラセットリスト●NANO1.Evolution2.magenta3.No pain, No game4.DREAMCATCHER5.Hourglass Story6.LINE OF FIRE7.FIGHT SONG8.Oblivion9.SAVIOR OF SONG10.Now or Never●MYTH & ROID1.VORACITY2.STYX HELIX3.STRAIGHT BET4.PANTA RHEI5.RESIST-IST6.ACHE in PULSE7.RAISON D’ETRE8.TIT FOR TAT9.Crazy Scary Holy Fantasy10.JINGO JUNGLE11.FOREVER LOST<リリース情報>MYTH & ROID Concept mini album 〈Episode 2〉『VERDE』2024年3月27日(水) 発売価格:2,750円(税込)品番:ZMCZ-16972/発売・販売元:株式会社KADOKAWA■収録曲1 <Episode of VERDE - Part1>2 Palette of Passion3 DiLeMMa ※テレビ朝日系全国放送「musicるTV」3月度エンディングテーマ4 RESIST-IST ※ゲームアプリ「崩坏学园2」新章主題歌5 <Episode of VERDE - Part2>6 Dizzy, Giddy7 Whiter-than-white<ライブ情報>MYTH & ROID One Man Live 2024 Spring Tour "VERDE"4月13日(土) 静岡 LIVE ROXY SHIZUOKA(開場17:30/開演18:00)4月14日(日) 岡山 YEBISU YA PRO(開場17:00/開演17:30)4月20日(土) 仙台 MACANA(開場17:30/開演18:00)4月27日(土) 大阪・心斎橋SUNHALL(開場17:30/開演18:00)4月28日(日) 名古屋 SPADE BOX(開場17:00/開演17:30)5月12日(日) 東京・Shinjuku BLAZE(開場17:00/開演17:30)チケット代:6,000円(税込)※入場時ドリンク代が必要受付URL:()■MYTH & ROID 公式サイト:■公式X:■Youtube:
2024年03月01日1月から始まり、早くも折り返し地点が近くなったCRYAMYのツアー『人、々、々、々』。その終盤、3月20日の福島・club SONIC iwakiと日比谷野音ワンマン前の対バンツアーファイナルである4月14日、北海道・札幌SPiCEで彼らと対バンするのが、時速36kmである。初期から対バンを繰り返してきた盟友同士のツーマンが熱いものになるのは間違いないが、そのライブを前に、CRYAMY・カワノと時速・仲川慎之介のふたりにお互いのことを改めて語り合ってもらった。なぜ彼らは惹かれ合い、リスペクトを向け合うのか。それぞれの道で前進を続ける2組の交点を、この対談から感じ取ってもらえたらうれしい。── CRYAMYのツアー、ファイナルで対バンするのが時速36kmということで。もう盟友といっていい2組だと思いますが。そもそもはどういうところから関係が始まっていったんですか?仲川最初は2018年の「TOKYO CALLING」だったかな。当時「地下室タイムズ」ってメディアがあって、そこで紹介してもらっていたバンドが出るステージがありまして。そこに時速36kmもCRYAMYも出ていたんです。CRYAMYのことはこっちも知ってはいたんですけど、初めて対バンすることになって。それで楽屋で最初ばったり会ったんですよね。カワノがひとりでいる楽屋に俺が入っていったら、カワノが「お、見てくださいよ」って局部をみせてきて……。時速36km・仲川慎之介── ははははは!仲川「よろしくお願いします」とかもなく、初手からそれだった(笑)。「どうすか?」みたいなノリで。それで「あ、ああ……」みたいな返しをしたら、カワノは「なんだこいつ」みたいな感じで。カワノあんまりウケなくて怒っちゃったんですよね。── それはどういうことだったんですか?かますつもりだった?カワノいや、僕ももちろん時速のことは知ってたので、仲良くなろうと思って。でも「よろしくお願いします」じゃちょっと印象に弱いなじゃないですか。だからコミュニケーションの一環として露出した、と。でもそれが通用しなくて「なんだこいつは」みたいな。おかしな話なんですけど。CRYAMY・カワノ仲川こっちも音源聴いたりMV見たりして、やっぱり怖いやつだっていうイメージがあったんですけど、その矢先にそれだったから、「こいつ、わかんねえな」みたいな。カワノそれがでも、ファーストコンタクトだったね。仲川でも、音楽を先に知っていて、いいよなと思っていたから。いつからちゃんと打ち解けたのかはちょっとよくわからないけど、だんだん仲良くなりました。カワノ僕も曲が好きだったので、もともと。その日のイベントでもライブを観たっていうのもあって、仲良くなりたいなっていう気持ちがあったんですよね。── インパクトのある出会いでしたけど、知り合っていく中でカワノさんという人の印象も変わってきました?仲川後々思ったのは、結構何層にもなっている人だなっていう。初めて会ったときから「なんだこいつ」と思いつつ意外に怖くないというか、気さくにコミュニケーション取ろうとする人なんだなって思ったんですけど、そこから何回か会っていくうちに、この気さくさっていうのはナイーブさの裏返しだっていうことにも気づくようになり。「本当はこいつ、誰のことも好きじゃねえな」っていうのを思ったのが第2層で、そこからまたコミュニケーションを続けていくと、「こいつは誰のことも好きじゃないんじゃなくて、一部の人をめちゃめちゃ大事にするために、誰のことも好きじゃないような精神性を保っているんだろうな」って思ったり。一見ピエロっぽく見えるんですけど、ピエロであるがゆえの性質というか、奥底は本当に深くてわかりづらくなってて、でも最後まで覗いたら意外とピュアなところを持ってて、みたいな。ピュアすぎるがゆえに、自分を守るために何層も重ねているみたいな感じですかね、こいつは。本当は誰よりもピュアだけど、ピュアであるがゆえにヨゴレを演じ続ける。そういうイメージですね。カワノピエロとして振る舞うっていうのはまさしくその通りで、わりとそういうふうに振る舞った方が僕は楽というか。それは未だにある。── 逆にカワノさんから見て仲川さんというのはどういう人ですか?カワノいつも言っていることなんですけど、短い言葉で慎ちゃんを表す、個人的には「これぞ」っていうのがあるんですけど、一生懸命な姿が似合う人だなっていう。僕なんかそうですけど、一生懸命やっちゃうとみっともないとか、惨めったらしくなっちゃうやつなんです。僕の友達もそうで、そういう部分で痛い目を見てきてしまってるから見せないようにしちゃうやつもいるし、そもそも諦めちゃう人もいるんですけど、慎ちゃんは出会った時から常に一生懸命で。そういう一生懸命な姿を見た時に、この一生懸命さがなんて似合う男なんだろうな、と思う。だから……僕、これはミュージシャンとしてどうなのかわからないんですけど、あんまり人のライブを観て涙出ることってあんまりないんですよ。もちろん感動することはあるんですけど。僕がなりたかった姿から、今の僕はすごく離れたところに立ってしまったなっていう、ちょっと黄昏ちゃう思いもあるんですけど、慎ちゃんはそこにちゃんと立ててる人だから、そういう憧れの気持ちもある。仲川でも逆に俺もカワノに憧れる部分があって、彼には。俺は普通にバカなんですよ。考えてやってもすぐに他人から「それはダサいよ」って言われたりして「これはダメなんだな」って思うから、あんまり考えないで素のままでやろうっていうふうにしたタイプなので。そのままでかっこいい人ってそんなにいないわけじゃないですか。俺なんて結構普通の人というか、倫理観とかも常識的だし、好みも常識的だし、振る舞いとかもそんなに奇抜なものはなかったりするんですけど、カワノは、もともともっているものはどうかっていうのはまた別の話として、表に表れている部分はかなりロックスター然としている男で。それも何層にも重ねた先なのかもしれないけど、そういうところはかなり羨ましいなと思っています。カワノでも演奏とかは彼らの方が数段うまいんで。歌に関してもすごく魅力的だと思いますし、慎ちゃんはそう言うけど、慎ちゃんも慎ちゃんでスターというか、それは古典的なロックスターではないのかもしれないけど、人に寄り添ったところで輝ける人だなという。一緒にライブをやった時も、時速のライブの時はフロアがワーって湧くんですけど、僕らが出てくると全員シーンとしていて(笑)。それに対してもクソって思うとかじゃなくて、おもしろいなと思ってます。それはそれで、僕らにしかできないことがあるはずだし、逆も時速にしかできないこともあるし。それを補い合って素晴らしいライブになったなって。── 時速とCRYAMYはスプリットツアーもやっていますね。カワノそうですね。一昨年かな、2バンドで回ろうっていう。あれは、コロナ禍ではあったんですけど、なんかおもしろいことやれないかなみたいな話の中で実現したんですけど、実際に一緒に過ごす時間が長かったし、打ち上げとかも──まあ、時速もあんまり打ち上げに長く残っているバンドではないんですよ。俺らも、特に僕はすぐ帰っちゃうんですけど、そのツアー中はわりと深い時間までお酒飲んで喋ったりとかしたので。そうやって過ごす時間が増えたからギュッとなったってのもあるし。あと、友達として仲が良いというのと音楽はまた別だったりするんですけど、時速36kmというバンドは音楽としてすごくかっこいいというか、好きな音楽をやってくれててうれしいバンドなんですよね。── ある意味、音楽と人間の部分がすごい近いのかもしれないですね、時速もCRYAMYも。カワノ時速は本当に剥き出しというか、そのまま裸でぶつかってくるようなバンドなので。仲川俺もCRYAMYに対してはまったく同じことを思ってる。彼らは振る舞いとしては、さっき言ったように何層も重なって、かっこいいことを見せたりと、いかれたようにやったりとかっていうのがあるんですけど、曲でだけは嘘をつけないタイプだなっていうのはあって。だから裸加減は一緒というか、なんだったら彼らの方がもっと裸になろうとしてるというか。彼の場合はもう裸じゃなきゃ死ぬ、みたいな脅迫観念すらあるような感じだと思うんです。自分が血を吐いててもどこまでこれを見せられるかっていうのにずっと徹していて。人からの見え方とかもある程度気にしないでやりたいし、そうあるべきだけど、なかなか100%そうできるバンドばかりかっていうとそうじゃないとは思うんです。でも彼らは本当に100%それをやるというか。だから今回、音楽性がガラッと変わったアルバムもある意味めちゃめちゃ彼ららしい。彼らが彼らをまっとうしているっていうのがCRYAMYの形だと思うから、そういう意味ではめちゃめちゃCRYAMYらしい音源だなって思います。── そういうカワノさんが危なっかしいなって思うことあります?仲川ありますね。しょっちゅうというか、ずっと危なっかしい(笑)。こいつらが自分で課した「裸でいる」という縛りによって、どんどん命を削る方向に進んでるから、そういう意味では、自分らで危なっかしいっていうのを自覚しながら、あえて崖際を歩いている感じ。カワノそれはめちゃめちゃ自覚してるよ。自分らが一番「死にそうだ」っていうのを自覚していながら、ずっと死にそうなところを歩いている。仲川だから危なっかしいなと思いつつも、アドバイスは何の意味もないっていうのも分かっているので、何もしないんですけど。── なるほど。逆に近くで見ていて、カワノさんが一番健全な状態というのはどういう状態なんですか?仲川これもだから言ってしまえば今なんですよね。この死に際というか、ずっと背水の陣を組んでいる状態っていうのが、こいつにとってというか、CRYAMYをやっている音楽家である今のカワノにとっては一番健全なんだなっていうのを、皮肉にも思ってしまう。だからこれでいいと思います。── そんなカワノさんから見たときに時速36km、仲川さんの進み方はどういうふうに見えますか?カワノ時速は、僕はストレートに行けないんですよ。真っ当にぶつかって突破するっていうことが不可能だったから、そうやって進んでいくしかなかった。壁が目の前に出てきた時に、最初はたぶん登ろうと頑張ってたと思うんですよ。でもある時から「やっぱり登らなくてもいいな」って思って。「壊すか」とか「横幅が狭いから回り込むか」とか、そういうことをやって結果どんどん自分の首を絞めていったんですよね。でもここまで来てしまったから引き返すこともできないしっていう。今にして思えば悲しいなと思うこともあるんですけど、時速は逆にちゃんと1個1個、目の前の壁を乗り越えていくパワーがあるバンドだと思うんです。僕らが崖っぷちなら、時速は王道をずっと進んでいるような感じがする。大きな力を使わずに、実力だけで突破してきている数少ないバンドだと思うんですよ。何かきっかけがあって跳ねたとかそういうのではなくて、ただいい曲作っていいライブをしてっていうのだけでちょっとずつ味方を作って、壁を壊してきたバンドなので、まったく我々と正反対だなと思うし、だからこそかっこいいなと思うんですよね。── 時速は大学のサークルで結成したバンドだし、そういう成り立ちからしてCRYAMYとは違いますよね。カワノそうですね。我々はもう不良が集まっただけ(笑)。だから空気も全然違う。時速は友達からスタートしているところがあるから和気あいあいというか、仲良い感じがあるけど、僕らはどっちかって言ったら集まった段階で全員ろくでなしだったんで。全員我が強いから、最初の頃はぶつかったりとかしてたんですよ。今もそんな仲良いわけではないですけど、バンドを5年ぐらい続けていくうちに、僕がその我の強い人間をひとりずつ叩き潰してきてしまったというか。時速には慎ちゃんについて行くぞっていう空気があるとしたら、我々はもう逆で、僕がひとりずつ叩きのめしていった末に、僕以外の3名はほぼ諦めの境地で近い感じだと思うんですよね。だから僕だけじゃなくて、4人とも黄昏てるんですよね。そこはすごい対照的ですよね。仲川そうだね。それは見ていてもわかる。カワノ狭い楽屋で僕がメンバーとかに怒鳴りながらものを投げつけたりしてるのとかを見てるわけですよ。オギノ(テツ/時速36kmのベース)なんか「ツアーファイナルなんだからやめてよ!」って泣いてたしね(笑)。僕らは逆に時速がお互い支え合って頑張ってる、美しい光景を見てるし。── それでCRYAMYが前に進めているというのもすごいことだと思いますし、やっぱり自分たちにないものがあるからお互いに憧れるんでしょうし。カワノそうですね。結局、自分に持ってないものを見るときが一番感動するじゃないですか。それがやっぱり慎ちゃんには強くあるんですよ。仲川うん、それはでも俺からも見てもまったく一緒ですね。カワノ僕が今回のツアーを呼んでいる人たちは特に、僕がリスペクトするバンドだけを呼んでいる感じなので、そういう感情はやっぱりそれぞれに対してあるし、その中でも慎ちゃんは特別ですね。仲川でもメンツを見て、本当の意味でこれはCRYAMYにしか作れないツアーだなって思いますね。世代もいろいろなバンドが集まっていて、これの共通点って何かと言ったら、めちゃめちゃかっこよくて、CRYAMYが尊敬しているっていうバンドっていう。それが一発で見て取れるというか。打算なく、そういうのを集めているのはかなり友達としては誇りですね。かなりロマンチックで、かっこいいなと思います。── そういうツアーの最後の4本っていうのを時速36kmとw.o.d.という、同世代のバンドとやるっていうのも意味がありますね。カワノそれこそコロナ禍に入る前、最後にやったフルキャパシティのライブが、仙台で時速とw.o.d.とスリーマンだったんですよ。だからそれも回収したような感じが今振り返ったらするなって。── この先、お互いに期待することはありますか。仲川CRYAMYはこれまでいろんな血を吐き出してきたバンドで、今度の(6月の)野音もそうだと思うんですよ。で、毎回、「これで終わりだろ、CRYAMY」みたいなことを思うんですよ。「これ以上どうするの?」みたいな。だからこの後期待することってめちゃめちゃ難しいです。新しい音楽聴きたいな、ぐらいですかね。毎回それだけなんですよ。カワノ逆に時速にはとっとと売れてほしいなと思ってます(笑)。彼らが売れてくれないとっていうのは出会った時から思ってるんで。変な意味でじゃないですよ。時速みたいなバンドがちゃんとたくさんの人に観てもらえるっていうことが一番健全であると俺は思うので。時速はポップスの領域にも届き得るパワーのあるバンドだと思うので、いってもらわないと困るぞと。本当に時速にはいい未来しか待っていないと思うので。Text:小川智宏Photo:小境勝巳ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントCRYAMY・カワノ×時速36km・仲川慎之介サイン入りポスターを3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>CRYAMY WORLD TOUR 2024 『人、々、々、々』※終了公演は割愛2月25日(日) 岡山・CRAZYMAMA 2nd Room w/天国注射3月2日(土) 福岡・LIVEHOUSE CB w/LOSTAGE3月3日(日) 熊本・Django w/LOSTAGE3月15日(金) 兵庫・神戸太陽と虎 w/Analogfish、KING BROTHERS3月16日(土) 香川・高松TOONICE w/Analogfish3月20日(水・祝 )福島・club SONIC iwaki w/時速36km4月6日(土) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE w/w.o.d.4月7日(日) 石川・金沢van van V4 w/w.o.d.4月14日(日) 北海道・札幌SPiCE w/時速36km料金:前売4,000円/当日4,500円※オールスタンディング、入場時ドリンク代が必要チケット情報: ()CRYAMY特別単独公演『CRYAMYとわたし』6月16日(日) 東京・日比谷野外大音楽堂料金:全席指定2,500円チケット情報: ()<リリース情報>CRYAMY 2nd フルアルバム『世界/WORLD』発売中価格:CD 3,000円、カセット 3,500円(税別)■収録曲1.THE WORLD2.光倶楽部3.注射じゃ治せない4.豚5.葬唱6.待月7.街月8.ウソでも「ウン」て言いなよね9.天国10.人々よ11.世界CRYAMY 2nd ALBUM Digest Movie関連リンク■CRYAMY公式サイト: ■時速36km公式サイト:
2024年02月24日結成は2023年10月。90年代USオルタナ、00年代の日本のロック、ボカロ、アニメ、ハイパーポップなどをぶち込んだバンドサウンド、そして、ネットとリアル、理想と現実の狭間でもがく姿をダイレクトに反映した歌によって瞬く間に注目を集めているのが4人組ロックバンド、PURIKURA MIND(プリクラ マインド)だ。昨年12月にリリースされた1st EP「Starter Kid‘s」を聴けば、焦燥と衝動と知性に貫かれたロックンロールに魅了されるはず。さらに大阪、東京で本作のリリース・ライブも決定。バンドの首謀者である石ツ瞭斗(Gt/Vo)に聞いた。――PURIKURA MINDの結成は2023年10月。きっかけは何だったんですか?自分は18歳くらいからバンドをやってたんですけど、一昨年の末くらいに終わってしまって。1年くらい何もしてなかったら、友達のバンドの人たちが「早くやれよ」って感じで、いろいろ機会を与えてくれたんです。弾き語りとか即席のバンドとかをやってみたんだけど、イマイチやりたいことをやってる感じがなくて。やっぱりちゃんとバンドを組みたいと思って、手書きのメンバー募集の紙の写真をTwitterに乗せたのがはじまりですね。――やっぱりロックバンドをやりたい、と。そうです。今24歳なんですけど、サブスクの前の時代もギリギリ知ってて。たぶんロックバンドが盛り上がっていた時期を知ってる最後の世代だと思うんですよ。ひとりでやったほうがラクだしお金もかからないのはわかってるんだけど、やっぱりバンドがやりたい。何をやるにしてもしっかり論理がないと嫌なタイプなのに、バンドに関しては“好きだから”以外に理由がないです(笑)。ソロアーティストのライブを見てると「バックバンドは雇われてるんだよね」みたいなことを考えちゃうんですよ。仕事としてバンドをやることのカッコ良さもあると思いますけど、それよりも“幼稚園から一緒の仲間とバンドを組んで、音を鳴らす”ということにロマンを感じるというか。まあ、PURIKURA MINDはそういうバンドじゃないですけど(笑)。――“初期衝動で突っ走って、派手に散る”みたいな美学もある?いや、今はないですね。1回バンドを終わらせたこともあって、「続けるほうが100倍難しくて、100倍カッコいい」と気付いたので。神聖かまってちゃんが好きなんですけど、ずっと「終わりそう」と思われながら、今もやってるじゃないですか。15周年のツアーをやって、アニメソングが世界的にバズって。何回倒れそうになっても立ち上がって、ずっとバンドを続けるってめちゃくちゃすごいし、カッコいいですよね。「計算している部分もあるんだろうな」という感じもすごく好きで。僕は自分のことを客観的に見てしまうところがあるし、だからMCでもクサいことが言えるんですよ。「これは全部計算でやってる」と思い込めばどんなにカッコつけたことも言えるっていう(笑)。しかも、そういうメタ認知も全部話したいんですよね。――衝動と打算がせめぎ合ってるというか。1st EP「Starter Kid’s」は石ツさんのなかでどういう位置付けの作品なんでしょう?「2023年12月に1st EPを出したことが、後々、どう伏線になるか」ということも全部考えながら作ってました。タイトルは“スターターキット”と掛けてるんですけど、最初に出す作品であることをめちゃくちゃ意識していて。「これがPURIKURAMINDだ」というEPですね、簡単に言うと。今は曲単位で聴かれる時代だし、アルバムとかEPという考え自体が古いんでしょうけど(笑)、やっぱりロマン主義なんでしょうね。――リード曲「Neither A nor B」には〈くだらない奴らは放っておいて/僕らはこのままで〉という歌詞があって。バンドをやることへの決意表明のようにも聴こえます。自分がやっていたバンドがどんなバンドだったか、それをなぜやめて、なんでPURIKURA MINDを作ったか。それを全部入れたかったんです。僕はロックスター気質でも何でもないし、中途半端な人間だと思ってるんですけど、そのこと自体を提示したかったというか。この曲を聴けば“PURIKURA MINDはどういうヤツがやってるバンドなのか”がすべてわかると思います。――オルタナ経由のロックサウンドもめちゃくちゃカッコいいですね。ありがとうございます。最初のリフとかはけっこうニルヴァーナっぽいというか、「90年代のオルタナが好きなんだろうな」とわかるようにしたくて。アレンジに関してはメンバーに任せているところもかなりあるんですよ。「こういう音にしたい」というのもあるんですけど、完全にひとりで作っちゃうとバンドでやる意味がないので。それぞれの解釈も入れてほしいし、スタジオで「これはいいね」とか「このフレーズは好きじゃない」とか言い合って、取捨選択しながら作ってます。――すごくオーソドックスなやり方ですね。そうですね。メンバー全員、等しく“PURIKURA MIND”という名前を背負ってほしくて。バンドの楽曲って、お菓子作ってる会社のお菓子、洋服屋の服と同じでいちばん大切じゃないですか。そこだけは四等分というか、それぞれ責任を持ってやらないとダメだと思うんで。レコーディング、めちゃくちゃ楽しかったですね。もちろん緊張したり失敗したり苦戦もしたけど、完成するとすごい感動があって。たぶんずっと苦労するし、ずっと後悔し続けると思うけど、それもバンドだと思うんですよね。――そのひとつひとつがバンドの物語になるんでしょうね。2曲目の「Lost in the Internet」はポップな側面が強く出ている楽曲なのかなと。海外でちょっと流行っているハイパーポップを取り入れてますね。”インターネットからの脱出“というテーマなので、いかにもインターネットっぽい音楽をバンドでやるのがいいんじゃないかなと。コロナの時期にすべてがオンラインで完結できる時代になったじゃないですか。それがすごくさびしいというか、嫌なんですよ。Skypeで話したり、ネットでゲームをするのも好きだけど、やっぱりさびしい。面と向かって話したいし、ハイタッチしたいし、一緒にお菓子を食べたいという気持ちも強いし、「これ以上そっち側に行かないでくれ」という曲ですね。――なるほど。「丁寧な暮らし」は曲名と真逆のラフなロックンロール。“丁寧な暮らし”って言葉が流行ったことがあったじゃないですか。モーニングルーティーンがあって、仕事に行って、帰ってきたらしっかり洗濯と掃除をして、体に良くて美味しいごはんを食べて、Netflixで好きな映画を見ながらリラックスする、みたいな。僕はもちろんそういう人間ではないので、“丁寧な暮らし”という言葉を聞くのが苦しかったんです。だったらそれを皮肉ってやろうと思って作ったのが「丁寧な暮らし」ですね。まったく真逆の生活を歌ってるっていう(笑)。この曲に対して「不幸ブランディングしてる」みたいな意見があったんですけど、別にブランディングしてるわけではなくて、不幸なときは不幸と書くし、幸せなときはそれを歌うのがリアルだと思ってるんですよ。――その感覚は「週刊少年ヘルプレス」にも通じてるかも。〈どうせ、大した事にはね/成れないままに死んじゃうから〉という本音をぶちまけていて。「Helpless」という青山真治監督の映画があって。“北九州サーガ”の第1作なんですけど、本当に救いがない映画なんです。ウチのギター(喜多村勇也)も北九州出身で、“バンドで成り上がりたい”みたいな感じで上京してきて。ドラムの川島(攻)もベースの高橋(遼真)も、たぶんすごい夢を持ってバンドをやろうとしているし、めっちゃ覚悟を持って踏み出していると思うんですね。希望があるからそれが出来たと思うんだけど、「そんなの全部ありえないぞ」ってちゃんと言っておきたくて。自分もそうで、バンドをやったり歌うことに意味なんかないし、上手くいかないってわかってるけど、それでも1%の可能性を掴むためにやってるんだぞっていう。――でも、「諦めたい夜」では微かな希望も歌ってますよね。じつはこの曲、前にやってたバンドのときに書いた曲で。当時はバンドをやってるのがきつくて、もう全部捨てたい気持ちになってて。でも、PURIKURA MINDを組んだ後「そしたらまた/明日の朝に会おう」という歌詞が書けた。それってたぶん、僕が初めて書いたポジティブな歌詞なんです。「それでもやりたい」ということを言えた曲になったし、だったらこのバンドで録りたいなと。まあ結局、今も大して変わってないんですけどね(笑)。バンドやってて得なことってあまりないし、親も心配するし。地元の友達はちゃんと就職してるのに、僕は東京でフリーターやりながらバンドをやって。100人、200人集めるくらいは頑張ればやれるだろうけど、その先は才能や他と違う発想がないと上にいけないんですよ。バンドやっててよかったとか、まだ思ったことないですね。――最後の「漫画」については?地元の友達で”両親が漫画家”ってヤツがいて。兄貴も絵が上手いんだけど、そいつは本当にダメで、何もしないんですよ。仕事もしてないし、借金だらけだし、友達も少ない。でも、そいつがいてくれることで僕は誇れない自分を守れる感じがあるんです。なので〈貴方に一人きりで居て欲しいよ〉って歌ってるっていう、めっちゃ最低な歌で(笑)。――何もしてないダメなお前を見て安心したいから、ダメなままでいてほしいっていう……確かにひどい(笑)。お客さんに対しても同じようなことを思ってるんですよね。めちゃくちゃ自分を誇れる人は、PURIKURA MINDの曲を聴かない気がしてるので……。「漫画」は僕らのことを理解しようとしてくれる人に〈そのままでいてくれ〉と言ってる歌でもあるんですよね。――3月にはEP「Starter Kid’s」のリリースツアーが大阪、東京で開催されます。前回の自主企画は2曲しか出してない状態だったので、お客さんは予習もできなかったんですよ。ライブで初めて聴く曲が多くて、それはそれでよかったと思うんですけど、今回はEPが出た後のツアーなので、ライブに来る価値を確かめたいと気持ちがあって。今ってたぶん、現場主義みたいなものの価値がどんどん薄れてると思うんです。ただ、僕らはそこにも抗いたくて。それもロマン主義みたいなものなんですけど、僕は平成11年生まれなんですけど、令和になっても平成のモラトリアム感を続けたくて。――なるほど、それが”PURIKURA MIND”なんですね。はい。僕が生まれた1999年はライブに行く意味がめちゃくちゃあったし、ライブハウスにも価値があったはずで。今はそうではないとわかってるんだけど、やっぱりライブを見てほしい。それはこっちのワガママでしかないし、もっとエンタメをやらなくちゃいけないと思ってます。今は自分たちだけでそれを実現できないので、大阪も東京もゲストバンドに出てもらうことになってます。――将来的にはPURIKURA MINDのエンタメを確立したい、という気持ちもある?そうですね。曲を作る、ライブをやることが基本なんだけど、ラジオやインタビューだったり、ブログを書くこと、グッズを作ることだったり、なんだってできるじゃないですか。僕はもともと漫画家になりたいと思ってたり、携帯小説サイトに投稿してたこともあって。それもバンドを続けてればできるかもしれない。僕にとってPURIKURA MINDは屋号。そのなかで出来ることは何でもやろうと思ってます。Text:森朋之Photo:吉田圭子ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★サイン入り色紙を3名様にプレゼント【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<リリース情報>PURIKURA MIND 1st EP「Starter Kid’s」発売中価格:1,650円【収録曲】1. Neither A Nor B2. Lost in the Internet3. 丁寧な暮らし4. 週刊少年ヘルプレス5. 諦めたい夜<ライブ情報>PURIKURA MIND pre. ANYONE CAN PLAY TOUR3月3日(日) 大阪・福島2nd LINE 2024w/ セルフィッシュガール、171、Rudo、トップシークレットマン3月22日(金) 東京・下北沢 DaisyBarw/ JIGDRESS、Hazeチケット情報:()公式サイト:
2024年02月22日CRYAMYとw.o.d.。バンドの最初期からライブハウスで鎬を削ってきたまさに「盟友」と呼ぶにふさわしい両バンドが、現在進行中のCRYAMYのツアー「人、々、々、々」のクライマックスであいまみえる。かたやアメリカに渡り自分たちの今鳴らすべきロックを追求したCRYAMYと、メジャーのフィールドでさらに活躍の場を広げているw.o.d.。それぞれのやり方で突き進む2組は、4月6日・新潟GOLDEN PIGS RED STAGEと4月7日・金沢van van V4でどんな夜を作るのか。お互いの出会いからそれぞれの想いまで、カワノとサイトウタクヤの両フロントマンに熱く語り合ってもらった。── ツアーが始まりましたが、調子はどうですか?カワノ調子は……体力が如実に落ちてますね(笑)。サイトウまあ、そうやんな。カワノでも、まあまあいい感じ……でもないか。でも、今回アンコールやってないんですけど、ライブ終わった後って拍手でパーってアンコールとかあるじゃないですか、普通は。だけど今回のツアーはお客さんが終わった後もずっと帰らないでじっと立ってるみたいな感じなんです。── 新曲もやってるわけですよね。カワノほぼ新曲ですね。アルバムの曲順で全部やって。サイトウいいね。すっごいアルバムですよね、あれ。曲順とか、アルバムとして完成してるなと思って。アルバムの曲順でやってるなら絶対いいんやろうな。俺らも前のアルバムとか、結局ライブでやるときはほとんどアルバムの曲順みたいな感じになっちゃうんだよね。カワノそうなんだ。あれもアナログレコーディングって言ってたもんね。サイトウそうそう、手法的には今回のCRYAMYとまったく一緒。── おふたり付き合いは長いんですよね。カワノ会ったの、何年前だろうね。サイトウ5年前ぐらいかな。カワノ最初は下北でやったw.o.d.の企画に呼んでもらったんですよ。その前に「TOKYO CALLING」っていうサーキットかなんかで一緒だったのかな。そのときにライブを初めて観て、そのすぐ後ぐらいに企画に呼んでいただいて。それが一番最初だった。サイトウなんとなく同じシーンみたいなところにおったから、会うことも多かったしね。カワノ俺はもともとw.o.d.のミュージックビデオを観ていて、好きだったんですよ。それでサーキットイベントのときにたまたま出るハコが一緒だったので観て。でもそのときはちょろっと喋ったぐらいだったかな。そうやってぬるっとなんとなく同じになるタイミングが多かったかな。── お互いの第一印象ってどんな感じでした?カワノ僕はさっき言ったようにMVを観て、なんて言うんだろうな、表現が難しいんですけど……僕、BLANKEY JET CITYが大好きなんですけど、俺らの世代のブランキーだな、みたいな。音楽的にっていうよりはトータルの印象として。だから僕にとっては同期というか友達のバンドというよりは最初は純粋に好きなバンドだったので、こうやって仲良くさせてもらっているのもいまだにちょっと不思議な気がする。── サイトウさんはどうですか?サイトウ出会った頃は、下北周りにグランジというか、そういう匂いがするバンドがちょくちょくいたんですけど、その中でCRYAMYはいろいろぶっちぎってたというか。それこそサーキットの時にカワノのギターを触らせてもらって──。カワノそうだそうだ。サイトウそれ見てもう「えぇ?」みたいな。カワノ5万円ぐらいで買ったペラペラのギターだったんです。サイトウでもライブで出てる音とかはすげえかっこよかったし、カワノの声は特に俺が持ってないものだから、すげえ、羨ましいとか思ったりしました。── 確かにw.o.d.も出てきたときはグランジとか言われてましたよね。でもライブ観ると別にグランジを模倣しているわけではないというか、全然別物じゃんって思った記憶があります。当時の下北の繋がりって結構緊密なものがあったんですか?サイトウROKIとかそうだね。カワノそれこそROKIが出てたライブにw.o.d.も出てて、それを観に行ってたな。出会った頃はみんなギュッとなってたもんね。で、各々そこからそれぞれっていうのになっていったっていうのがあった。サイトウめちゃくちゃ他の日も遊ぶみたいな感じではないけど、ライブハウスで会うから、そこでライブやったり一緒に飲んだり喋ったりみたいな感じで、なんとなくそういう仲間っぽい感じでしたね。── みんなで一緒に上がっていこうぜみたいな感じでもなかった?カワノいや、そんなこともなかった。共闘ってよりは各々頑張ってて、節目で会ってみたいなのが多かった印象かな。サイトウ俺は上京してわりとすぐで、地元に共通点のあるバンドがあまりいなかったんで、出てきたらいっぱいいてうれしかった。みんなもそういう感じなんかな、と勝手に思ってました。カワノ俺もw.o.d.が上京した年にCRYAMY結成みたいな感じだったから、その感覚はわかるかもしれない。サイトウ話が合うし、聴いてきた音楽とかがちょっと近かったりとかして、楽しかったですね。── おふたりは聴いてきた音楽とか好きな音楽も重なる部分が大きいんですか?サイトウ夜中に酔っ払って電話してSyrup 16gの話をいっぱいしたよね(笑)。カワノ洋楽だったらニルヴァーナとかお互い好きだし。── でもその後の進み方は全然違うじゃないですか。それぞれお互いの活動というのはどういうふうに見てました?サイトウ俺に絶対できないことなんで羨ましくもあり、でも俺は俺のできることをやろうって思ってたって感じですね。「すげえな」と思ってます。自分でいろいろやるのもそうだし、ライブのスタイルみたいなのとかも憧れるものはいっぱいあるんですけど、その憧れてるものたちの中のひとつのスタイルというか。わりとハードコアっぽい、ガッとやる感じ。それが男としてかっこいいな、みたいな。カワノうれしいな。俺は逆に困ったら相談するみたいなのがあって。逆に頼っちゃうじゃないですけど、それこそアメリカで録るってなって、アナログレコーディングだってなったときも、一緒に飲んで「アナログレコーディングってどうなの?」みたいなことをメンバー3人に聞いて。もともとは好きなバンドだっていうのもあるし、歳もタクちゃんのほうがちょっと上だし、甘えちゃうみたいな感じはありますね。── 確かにCRYAMYのやり方は憧れても真似ができないですよね。サイトウそうですね。もう、「そういう人」じゃないとできないというか、カワノやからできてるみたいなことは思いますね。── でも逆にカワノさんから見てもw.o.d.みたいなスタイルはできないですよね。カワノもちろんできないです。だって、僕が出会ったときからすでに完成されてたというか、すごくかっこいいバンドだったんで。でもいまだに進化を続けてるし、アルバム出るたびに聴くんですけど、「こうきたか」と思うところもあるけど芯は外れていないし。やっぱり音楽が独創的だよなっていうのは本当に昔からずっと思ってる。真似できないというか、思いつかないっていうのがありますね。あと、僕が思うストレートなバンドというのでパッと思い浮かぶのが実はw.o.d.なんです。僕はわりと変なことというか、ちょっと反則技みたいなことをしちゃうんですけど、w.o.d.はずっと真っ直ぐだから。そういうバンドに本来僕はすごく憧れてたので、それを見ながら、そういうのが同世代にいるっていうのは、悔しいとかすら思わず、最高だなと思って聴いたり見たりしてますね。── そういう意味ではw.o.d.はアニメの曲をやったりとか、どんどん活躍の場を広げている感じがしますよね。カワノそうそう。あの『BLEACH』の曲(「STARS」)が決まったときは俺もすげえと思った。サイトウあれはシンプルに世代やったりしたからね。もうなんとなく覚えてるから、全然改めて読んだりとかせずに、確か話が出た当日にデモを作って、原型ができてみたいな感じだった。すごく自然に作れたし、うれしかったですね。── アニメの曲をやると海外からのリアクションもすごいんじゃないですか?サイトウそうですね。いいタイミングかなと思って初めて英語詞バージョンっていうのをやったんですけど、海外のアニメファンってすごいんで、俺らが英語詞バージョンを出す2週間前くらいに勝手に翻訳してカバーしてる人とかいて(笑)。熱量やばいなみたいな。すごかったですね。カルチャーショックというか、感動しましたね。── w.o.d.みたいなバンドがそういうところで戦ってるっていうのはカワノさんにとっても誇りに思うところもある?カワノすごいですよね。かといって、いわゆるオルタナティブロックのバンドがw.o.d.に続いて、とかっていうのは逆に俺は想像できないというか。w.o.d.だからこそいけた部分だと俺は思ってるので、そこはすごく尊敬してますね。── 先ほどカワノさんはw.o.d.を「ストレートなバンド」と形容していましたけど、サイトウさんから見てCRYAMYというバンドはどう映っていますか?サイトウ俺もほぼ同じことをCRYAMYに対しては思っているというか。俺からすると、CRYAMYはめちゃくちゃストレートで、正直ですごいですね。さらけ出しまくってる感じとか、たぶんないものねだりなんですけど、お互いに憧れちゃうところがあるんやろうなと思います。なんか新譜を聴いても思ったんですけど、人から「w.o.d.はこうやからいいよね」って言われたので1個うれしかったのが、「体重が乗っかってる」っていう言葉だったんですよ。そういうバンドって人によってはしんどいかもしれないし、逆に体重が乗っかってないバンドや音楽は受け入れやすかったりするかもしれないけど、そういうのはすぐに忘れていっちゃったりもすると思うんです。俺もCRYAMYに対してはめちゃくちゃ体重が乗っかってるバンドやなって思ってて。友達に布団を何枚も重ねないと寝れない人がいるんですけど──。── ああ、その重さがいいっていう。サイトウそう、その重さがないと安心できへんみたいな。そういうのと同じで、必要な人には必要不可欠なバンド、音楽やろなって思います。── w.o.d.は確かにライブを観ていると、なんか圧力みたいなものを感じますよね。カワノライブが一番かっこいいですからね。── CRYAMYもそういうところはあると思いますけど、ツアーの「DAY 0」としてやった下北沢DaisyBarのライブを観るとちょっと変わってきたのかなと思うところもあって。カワノそうですね。変わってきたかもな。昔はわりとひっかき回すじゃないですけど、むちゃくちゃにすることでなんとかしようというか、それこそ歌もちゃんと歌わないとか、物壊すとか、客を罵倒するとか(笑)、ひどいもんというか、当時はそうしないと恥ずかしかったのもあるし、そうしないと傷になっていかないというか、残らないものだっていうのがあったんです。でも最近はそんなこともなく、ただただどしっと構えてベストなものを、という発想にはなってきたのかなと思うんですよね。── すごく包容力がある感じがした。優しさというのはもともとあったと思いますけど、それがちゃんと出てきてる、それをちゃんと見せるようになってきてるなって思いましたね。カワノ DaisyBarではセカンドの曲ばっかり、アルバムの曲順でやったんで、音楽的にはちょっとわけわかんないというか、受け取りづらいものにはなってたと思うんです。でもこっちの気持ちの乗っけ方はむしろ深まってはいるから、そのバランスなのかも。先ほどの体重の話じゃないですけど、俺はこのアルバムでその体重っていうものがひょっとしたら初めて乗ったのかなと思うし。── あのライブは地震の被災者、日本海側に住んでいる人は無料で配信を観ることができるということもやっていましたね。しかも、申し込んできた人へのメール連絡は全部カワノさんがやったとか。サイトウすごいわ。カワノ大変だったけどね。500くらい来たのかな。でもたとえば金沢だけ、新潟だけ、地震の被害があった人だけとかにしちゃうと不平等だし……あの「地震が来ます」っていう緊急地震速報の通知音、ビーって音。あれ俺嫌いなんですけど、日本海側の地域に住んでいる人はその音を何度も聞いていると思って。住んでなくてもたまたまそのときそこにいた人もいるかな、とかいろいろ考えて、もうまどろっこしいから日本海側に面してたら全員いいよっていう状態にしたというか。サイトウすごい。カワノいろんな人が協力してくれて「いいよ」っていうのでできたなっていう。── そういうこともやっぱり影響しました?ライブで何を言うかとか。カワノ影響しましたね。それこそアルバムの1曲目の歌詞の中に「津波」ってワードが出てくるんで。僕の中のモチーフとしてあった津波っていうものの意味というのがあって、今の状況では不謹慎だと言われるかもしれないけどそれは言うんですけど、歌を歌うときは。ただその僕の心情というものは説明しなくてはっていうのもあったりもしたし、あとああいうアルバムだからこそ、世の中が混乱したタイミングで届いた時にちゃんと意味のあるものになるっていう確信はあったので。自分の中でもそれをより深めて届けるためにするライブっていう位置づけでもあったかなと、今振り返ると思いますね。そこから歌っていくうちに、また変わってくるんじゃないかなと思います。それこそw.o.d.とやるのが新潟と金沢なので。── そうですよね。またそれも意味のあるものになる感じがします。2バンドでの対バンって久しぶりですか?カワノ最近はなかったですね。コロナの前とかは僕らのツアーに出てもらったりとかもしたんですけど、最近はw.o.d.の制作ペースがすごく早くて、年中ツアーを回ってるみたいな状況だったので、なかなかタイミングがなくて。サイトウ1回、福岡でやったよね。カワノそうだね。福岡で、コロナ禍の最中に1回やったくらい。あの時も打ち上げとかできる状況でもないので、わりとさらっと終わっちゃった。サイトウあの日のライブ最高やったけどな。セットリスト急にめっちゃ変えてた。俺らが先やって、そのライブを観て。カワノそれでもうバラードとかやってる場合じゃない、速い曲にしてえと思って。── でもしばらくやってないとなると、CRYAMYはもちろん、w.o.d.もライブは変わってるかもしれないですね。サイトウ俺らのライブは今めっちゃいいです。去年の秋にワンマンでツアー回ったりもしてたんで。ライブって基本やればやるほどよくなるというか、うまくいかない日もあるんですけど、でも基本的にはよくなるんで……いいですね。カワノ楽しみだな。サイトウ俺もめっちゃ楽しみ。CRYAMYのライブ、いいんですよね。グッとくる感じがいいんですよ。基本的にはライブハウスになんで行くかっていうと、非日常を味わいに行ってるというか、何かしら感動なのか、重さでもいいし、楽しさでもいいんですけど、何かしら非日常を欲しがって行く感じが俺はあるんですよね。CRYAMYは何かしらの感動をくれるし、気持ちいい。だから超楽しみ。── お互いのこれからについてはどんなふうに思ってます?カワノw.o.d.にはめっちゃ巨大化してほしいですね。ブランキーとかミッシェル(THEE MICHELLE GUN ELLEPHANT)みたいなバンドがトップにいるというのが久しく日本ではなかったと思うんで、あれから20年30年経って、w.o.d.がまたそういう存在になるんじゃないかなと俺は思ってる。それがただただ楽しみだなというか。サイトウいまだに変わらない夢がグラストンベリーなんで。別にドームツアーをずっと続けられるようになりたいとか、そういうのはないんですけど、かっこいい感じで、こっちもいい状態で、ライブやれたら楽しいし、なんかおもしろいよなみたいな。ミッシェルとかもあのまんまででかい規模でやってたじゃないですか。そういうのはできたらいいなと思ってますね。── CRYAMYに対しては?サイトウ単純にまずはカワノが元気そうでよかった(笑)。なんか会うのが久々すぎてちょっと緊張もしたんですけど、それが普通に友達としてよかったなっていうのがあるし、それはたぶん今後もそうで、同世代のバンドがただ元気にやってくれてるとこっちの励ましにもなるから。アルバム出てツアー回ってるのが今は単純にうれしいです。で、アルバム聴いて思ったんですけど、やっぱり好きなことをやっててほしいなって思いますね。「好きなことやっててほしいな」っていうのも、なんか1個の型にはめちゃうようなセリフではあるんですけど、そうじゃなくて、ほんまに元気でやってほしい。楽しそうにやっててほしい。Text:小川智宏Photo:小境勝巳ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントCRYAMYカワノ×w.o.d.サイトウタクヤサイン入り色紙を3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>CRYAMY WORLD TOUR 2024 『人、々、々、々』※終了公演は割愛2月10日(土 )愛知・名古屋CLUB UPSET w/pavilion、突然少年2月11日(日) 京都・磔磔 w/Helsinki Lambda Club、Hammer Head Shark2月24日(土) 広島・4.14 w/カワノ(弾き語り)2月25日(日) 岡山・CRAZYMAMA 2nd Room w/天国注射3月2日(土) 福岡・LIVEHOUSE CB w/LOSTAGE3月3日(日) 熊本・Django w/LOSTAGE3月15日(金) 兵庫・神戸太陽と虎 w/Analogfish、KING BROTHERS3月16日(土) 香川・高松TOONICE w/Analogfish3月20日(水・祝 )福島・club SONIC iwaki w/時速36km4月6日(土) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE w/w.o.d.4月7日(日) 石川・金沢van van V4 w/w.o.d.4月14日(日) 北海道・札幌SPiCE w/時速36km料金:前売4,000円/当日4,500円※オールスタンディング、入場時ドリンク代が必要チケット情報: 特別単独公演『CRYAMYとわたし』6月16日(日) 東京・日比谷野外大音楽堂料金:全席指定2,500円チケット情報: <リリース情報>CRYAMY 2nd フルアルバム『世界/WORLD』発売中価格:CD 3,000円、カセット 3,500円(税別)■収録曲1.THE WORLD2.光倶楽部3.注射じゃ治せない4.豚5.葬唱6.待月7.街月8.ウソでも「ウン」て言いなよね9.天国10.人々よ11.世界CRYAMY 2nd ALBUM Digest Movie関連リンク■CRYAMY公式サイト: ■w.o.d.公式サイト:
2024年02月09日今年、結成35周年を迎えるthe pillows。昨年10月の熊谷からスタートした全国ツアー「LOSTMAN GO TO CITY 2023-24」のファイナルが1月26日(金) 東京・Zepp DiverCityで開催された。1989年9月16日に結成されたthe pillowsは、海外を含むコンサート・ツアーと作品のリリースを活動の軸に据えてきた。新作をリリースするたびに行われる全国ツアー、そして2006年から不定期で、新作にこだわらないコアなセットリストで行う「LOSTMAN GO TO CITY」は、2013年、2015年にも行われた。2017年からは「RETURN TO THIRD MOVEMENT!」と題した、過去のアルバム2枚全曲を演奏する“再現ツアー”も展開。これまで「Vol.1」では5thアルバム『Please Mr.Lostman』(1997年発表)からリリース順に2枚を対象として、「Vol.4」で12thアルバム『GOOD DREAMS』(2004年発表)までその企画は継続中。よって、今回「LOSTMAN GO TO CITY」シリーズの開催は、実に8年ぶりとなる。「こんばんは。the pillowsです」。フロントマン・山中さわお(Vo/Gt)がひと言。普段はギターを弾きながらパフォーマンスする山中の肩にギターは掛かってない。彼らのライブでは珍しい打ち込みのビートやホーン・セクションをフィーチャーした同期のサンプリング音源と共にオープニングを飾ったのは「Tokyo Bambi」だ。続く「Coooming sooon」では、山中がハンドマイクで前方に出て、柵に足を掛けステージ左右の最前列のBUSTERS(the pillowsファンの名称)を煽りまくる。いつにないパフォーマンスで驚かせてくれる予感。「今夜はみんなの大好きなthe pillowsを見せつけたい!」と宣言する山中。鳴り止まない拍手と歓声。その熱さと長さをかみしめながら「久しぶりの曲からスタンダート、バランス良く披露するよ。楽しい夜になるぞ~」と語る山中に高ぶるBUSTERS。佐藤シンイチロウ(Ds)の「ワン・トゥー・スリー」のシャウトと共にビートが繰り出されて「プロポーズ」へ。2012年リリースのアルバム『トライアル』収録曲「Flashback Story」、1999年リリースのシングル「カーニバル」のカップリング曲「Come Down」と、シングル「RUSH」のカップリング曲「Sleepy Head」など、レアな曲が続々と投入される。「思った以上に楽しいだろ? 次の曲もすごい久しぶりに「She is perfect」。」とマニアックな曲にも熱狂的に反応するBUSTERたちに山中も満足そうだ。2017年から計4回、8枚のアルバム全曲を披露した「RETURN TO THIRD MOVEMENT!」は、20年近く前のアルバムがどれだけ時代を先取りした名曲が詰め込まれた作品だったかを証明したツアーだったが、王道のライブ常連曲とはひと味違う選曲でワクワクさせる「LOSTMAN GO TO CITY」を体感すると、the pillowsのバンドとしての奥深さを改めて思い知る。今回の「LOSTMAN GO TO CITY」で自分の心の中で大きくなった謎が解決したのが、「Ladybird girl」を演奏したあとの山中のMCだった。「この曲はね、歌詞を書くときにもし小学生の自分が聴いても、何を歌っているかわかるようなラブソングにしたいと思って書いたんだ。自分が50歳を過ぎて、この顔面で歌っていいのか?(笑)。そう思って封印していたんだ。だけど、去年、佐野元春さんのライブに行って、とってもいいライブだった。佐野さんは俺よりも10個以上年上なんだな。自分が年齢に対してどういう歌を歌うとか、些細なことは気にしてないと感じたんだ。その素晴らしいライブに勇気をもらって、このツアーでまた歌いたいと思った。歌ってみたら、ただ“良い曲”だったよ。これからも歌うよ」。ここで腑に落ちた。the pillowsの“孤独でも困難に対して自分のスタイルで立ち向かっていく”姿勢に共感できるナンバーがBUSTERSの心を奮い立たせるという一面が印象的だが、実はthe pillowsには、微妙な恋心や切ない想いを実に巧みに救い上げるラブソングも多い。山中の言葉を借りれば“封印していた”良い曲が、今回の「LOSTMAN GO TO CITY」には満載されているのだ。「Tokyo Bambi」「She is perfect」「Ladybird girl」、そして後半で披露された「Like a lovesong(back to back)」、「My girl」など、これまでメニューの中心にならなかった名曲たちが惜しげもなく演奏される贅沢に溺れてしまう。究極は2008年リリースのアルバム『PIED PIPER』収録曲「Last Holiday」の最後のフレーズで“今日で世界が終わるなら キミは誰に会いたい僕は地平線で待ってる”の心に染み入る余韻がいつまでも会場中を漂った。「どうやらカッコよかったようだな」と突っ込む山中。歓声で応えるBUSTERS。ステキなシーンだった。続いてメンバー紹介。サポートの有江嘉典(Ba)は「8年前からツアーでベースを弾かせていただいていて、まだ僕が演奏したことのないカッコいい曲との出会いがありました」。佐藤は「再現ツアーを想定して、次のアルバム『MY FOOT』を復習していて、“曲順です”と送られてきたとき『MY FOOT』やらないのか~い!と思ったんですけど、人生において無駄なことなど何ひとつない。それが血となり肉となります」と爆笑をかっさらう。真鍋吉明(Gt)は、「このツアーに向けてリハーサルに入っていくうちに自分がむちゃくちゃ楽しくなって。俺のツアー史上一番楽しかったかも」と上機嫌だ。これだけキャリアの長いライブ・アーティストの史上一番なんてホントに凄い。the pillowsのライブではお馴染みの、拳を突き上げ、大歓声とクラップがステージに降り注ぐナンバーも次々と投入される。「LITTLE BUSTERS」「About A Rock’n’Roll Band」で交わされたライブの醍醐味は、本来は心を開放する場であったコンサートがコロナ禍であらゆる不自由を強いられたこの数年を思うと、“戻ってきた”実感に泣けてきた。エンディング曲「Ready Steady Go!」は会場中を揺るがすビートで、最後のフレーズ“Only this fact is wonderful”の”is”を、ここまで声を伸ばせるのかと人の限界を超えるロングトーンで轟かせて、”wonderful”で優しく締めた瞬間に心の奥底をギュッと鷲掴みにされた。アンコールに促されて名曲「Funny Bunny」。恒例の“キミの夢が叶うのは 誰かのおかげじゃないぜ 風の強い日を選んで走ってきた”のフレーズを、BUSTERSに歌唱を預け、山中はオフマイクで「ありがとう~」と叫ぶ。涙腺崩壊だ。「Primer Beat」を演奏したあと「最高だな、今日!」と叫ぶ山中。言葉を選びながら「人の人数も、そして雰囲気も、俺の好きな世界がやっと戻った感じがしたよ。ありがとう」。言葉のすき間に気持ちがこもっていた。「今演った「Primer Beat」は、ずいぶん前の曲だけど、最近また気分がフィットしていて、新曲で作ったかのように錯覚する、そんな感覚でステージで歌っていた。とっておきのロックンロールを届けたい。そしてくたばる前にもっと君たちに会わなくちゃ。俺たち、まだ迷走中だよ(笑)。それも悪くないだろ?また会おうぜ」と歌詞になぞらえて、このツアーを走り切った今の心情を語った。コロナ禍で矢継ぎ早にソロ・ツアーが中止に追い込まれ、対抗するかのようにソロ・アルバムを次々と制作し、ツアーが再開できても入場人数制限、運用制限に悩まされ続けた山中が吐露した“好きな世界を取り戻した実感”が、表情にも表れたとびきりの笑顔だった。ダブルアンコールに応えてステージに登場したメンバーたち。「35周年記念ライブ「ABOUT A ROCK’NROLL BAND」9月16日、豊洲PIT。会いに来いよ!」とインフォメーションされた。2010年に発表されたシングル「Movement」も爽快だった。さらなる鳴り止まない拍手、歓声に応えてトリプルアンコール。「ありがとう、いいツアーだった」と語り、「POISON ROCK’N’ ROLL」で会場を揺らしまくって、充実に溢れたツアーは締めくくられた。the pillowsの歌、言葉、音、そして想い、情熱が、自分の人生の血となり肉となっていることを改めて確認できた。僕はこの日を忘れない。Text:浅野保志(ぴあ)Photo:橋本塁<公演情報>the pillows「LOSTMAN GO TO CITY 2023-24」1月26日(金) 東京・Zepp DiverCityセットリスト1. Tokyo Bambi2. Coooming sooon3. Mr.Droopy4. プロポーズ5. Flashback Story6. Come Down7. Sleepy Head8. She is perfect9. Purple Apple10. Have You Ever Seen The Chief11. Ladybird girl12. Like a lovesong (back to back)13. My Girl14. Last Holiday15. LITTLE BUSTERS16. About A Rock’n’Roll Band17. Stroll and roll18. Ready Steady Go!En1.1. Funny Bunny2. Primer BeatEn2.1. MovementEn3.POISON ROCK’N’ROLL<ライブ情報>the pillows 35th Anniversary ABOUT A ROCK’NROLL BAND2024年9月16日(月・祝) 東京・豊洲PIT※詳細は後日公開the pillows公式サイト:
2024年01月29日現在開催中のCRYAMY全国ツアー「人、々、々、々。」。同世代の戦友から先輩まで、まさにCRYAMYにしか呼べないメンツで日々熱いライブが繰り広げられているわけだが、その中でもとくに親交が深い先輩バンドがAnalogfishだ。当時飲み屋の店員だったCRYAMYのフロントマン・カワノとその店の客という関係で出会ったAnalogfish・佐々木健太郎。CRYAMY前夜の時代から彼を知る佐々木だからこそ知っているエピソードも続出した対談からは、バンドマン同士というよりも人間同士で深くつながっているふたりの絆を感じることができた。Analogfishは3月15日(金)の神戸・太陽と虎(こちらはKING BROTHERSも交えたスリーマン!)、翌16日(土)の高松TOONICEの公演に出演する。── この対談する前にふたりでちょっと一杯やってきたそうで。カワノ渋谷のガード下のあたりでちょっと飲んできました(笑)。── いい感じで話していただければと思います。佐々木さんとカワノさんの仲は存じ上げているんですが、どういうきっかけで知り合ったんですか?佐々木僕、世田谷の経堂に12年くらい住んでたんですけど、経堂って朝までやってる居酒屋ってあまりないんですよ。でも農大通りの先に朝5時までやってる居酒屋ができたんですよね。そこが経堂の治安を著しく落としてるんですけど(笑)。その「浜焼太郎」で出会ったんです。カワノ僕がそこでバイトしてたんです。20歳ぐらいの頃。佐々木まだCRYAMYをやる前だったよね。そこに客としてよく行ってたんですよ。── お客さんと店員という出会いだったんですね。カワノそうです。僕はAnalogfishを知っていたから、「うわ、東京だ、有名人いるな」って思ってました。で、初対面のときに……これ、カットしたほうがいいかもしれないですけど(笑)、僕がホールスタッフをやってたんですよ。そしたら健太郎さんが来て、「新しく入ったのか、よろしくね」って気さくに話しかけてくれて。「ありがとうございます」って言ってたら、泥酔した健太郎さんが突然「トイレでクロスおしっこしよう」って(笑)。佐々木そう。だからバンドで知り合うっていうよりは、もう全部見せてるんですよ。カワノ常連のおじさんじゃないですけど、それが出会いでした。佐々木その居酒屋はTHE VOLTSっていうパンクバンドのギターのギースってやつが店長をやってて。バンドマンなんで、気持ちよく酔わせてくれる店なんですよ。カワノあの店だけが異常に治安が悪いというか。結構ひどいところだったから、我々も対抗じゃないけど、パンチ見せていかないとっていう。── なるほど、そういう文化だったと。佐々木そこに今回のCRYAMYのツアーにも出てるJIGDRESSのメンバーがいたりと。カワノtacicaの小西(悠太)さんがいたりとか。佐々木PK Shampooのヤマトパンクスとかね。カワノそういう魑魅魍魎が集まってた。12時過ぎるとどこも閉まっちゃうから、そこに行くしかないんで、みんな集まってくるんですよ。いろんな人、いましたね。佐々木説明するの難しいんだけどね、濃い人ばっかだったな。カワノそこで僕は3、4年ぐらい働いてたんですけど、夜中も更けてくると従業員も酔っ払ってきて、半ば職務放棄みたいな感じになるんです。けどお酒は飲みたいから、僕はよく健太郎さんに「ちょっと今日お酒奢ってよ」みたいな。佐々木あと、店長ギースの方針として、従業員が自分で注ぎ出したら終わりだから、お客さんに買ってもらえっていう方針なんですよ。カワノそれで売上を立てるんです。── なるほど、ガールズバースタイルだ(笑)。カワノそう、それで朝方まで飲んで、僕は朝から現場のバイトがあったし、健太郎さんも土木のバイトもやってたので、ふたりしてグロッキーになりながら駅まで行って違う現場に行くっていう。そういうのが多かったな。東京で初めてできた直系の先輩みたいなのが健太郎さんで、一番面倒見てくれました。焼肉とか奢ってもらいましたからね。「ご飯食べてんの?」って言われて。佐々木それも経堂だったね。赤堤通りの「からし亭」。カワノこれもよくないですけど、バイト先は飲食店なんでいろいろ食材とかいっぱいあるじゃないですか。お金がないからそれを盗み食いしてたんですよね。店長にバレないように。── むちゃくちゃですね(笑)。佐々木むちゃくちゃなんですよ。カワノで、俺勝手に食ってたら店長から怒られちゃって。「食ってもいいけど言えよ」みたいな。「黙って食うな」って。で、申し訳なくなって。そのときは本当に無一文だったんで、公園の水で麦茶作ってみたいな生活だったんです。それを見た健太郎さんがやつれ方がすごいから行こうって言って焼肉に連れていってくれて。死ぬほど食べました。── 命の恩人じゃないですか。佐々木江ノ島行ったりもしたね。ヤマパンと3人で。カワノヤマトと一緒に飲んでて、朝5時に店が閉まるから帰るかって言って、その帰り際に松屋で牛丼を食べてたんですよ。そしたら健太郎さんもなぜか店に入ってきて。その日SCOOBIE DOとAnalogfishのツーマンが新代田FEVERであったとかで。佐々木2019年だね。そのライブの打ち上げが終わって帰ってきたところだったんですよ。カワノそれで「ソールドアウトだったしギャラも入ったから、お前ら江ノ島連れてってやるよ」って。佐々木小田急線なんでね。カワノそのまま江ノ島に行って、しらす丼とか食べて。佐々木楽しかったよね、今思うと。カワノでも最悪なのが帰り、健太郎さんがベロベロに酔っ払って使い物にならなくなって。僕とヤマトは、「健太郎さんももう大人だし帰れるだろう」ということで──。佐々木置いてかれたんですよ。カワノでもその日の夕方にまた飲みましたから。1回家に帰って寝て、夕方からまた浜焼太郎でバイトだったんで起きて「行くか」と思って準備してたら、健太郎さんから電話がかかってきて。佐々木「置いてくなよ!今から飲み行くから」って。カワノそういう繰り返しでしたね。── そこから2021年に『CRYAMY (red album)』のツアーファイナル、渋谷クラブクアトロでツーマンやるというのにつながっていった。カワノそうです。初めての全国ツアー、コロナ禍だったんですけど、ファイナルはAnalogfishが絶対にいいっていうので、FEVERでライブがある時に楽屋まで直談判しに行って。佐々木俺が酔ってなかったから「絡みづらい」とか言ってたな。カワノライブ前だったので、初めてぐらいのシラフの健太郎さんだったんですよ。楽屋に入っていって「健太郎さん!」っていつものテンションで言ったら、健太郎さん、もう目も合わせないで「ああ、カワノ久しぶり」って(笑)。飲んでないとこっちか、と。でもそれで快諾していただいて。── そこがバンド同士としては初めてですか?カワノ初めてですね。イベントも被ったこととかなかったので。そのとき、健太郎さんに怒られたの覚えてます。佐々木『red album』のツアーなのに、長いMCで「このアルバムは失敗だった」って言ってるんですよ。こんな、ソールドアウトしたファイナルでなんてこと言うんだよ、お前はって。だけどね、ライブはめちゃくちゃよかったんだよ。カワノよかったのかなあ。佐々木あのMCさえなけりゃ本当によかった。それは言ったね、確かに。カワノそれは怒られましたね。でも、それが終わって楽屋でみんなと喋ってるときに(Analogfishのドラム・斉藤)州一郎さんからも声をかけてもらって。すごい優しい言葉遣いで、すごい端的に言うと、自分を追い詰めて無理してガッてやるっていうのはあると思うんだけど、これを長く続けようとか、持続させようとかは思わなくていいからねって。佐々木そんなこと言ってたんだ。カワノ別に長くやるとか、いいストーリーを組んでいくとか、そういうことを目指してやるものではないと思うから、苦しいだろうけど思うままにやっていってっていうことをすごい言ってくれて、それはすごく腑に落ちて励まされましたね。僕は頑張んなきゃ、頑張んなきゃってやってたんですけど、それが途切れるんだったら、それはそれでいいんじゃないかって。長く続けてる先輩からそういう言葉が聞けたっていうのはうれしかったですね。佐々木そんなやり取りがあったとは。カワノ逆に言うと、Analogfishはここまで25年ずっと一丸となってやってるっていうのもあったかもしれない。佐々木まあ、1回ドラム抜けてるけどね。(ドラムの斎藤が病気療養の為2008年脱退するが2009年に復帰)── そうそう、Analogfishはいろいろ経験されてるじゃないですか。メジャーもやってるし、自分たちでやるっていうこともやってるし。そういうのって見ていてどうですか?カワノ俺はできないなと思います。佐々木できるよ。カワノやっぱ今でさえしんどいですから。佐々木大丈夫。俺もたぶん、カワノぐらいのときはしんどかった。一番メンバーの仲も悪かったし、若いし。そこを乗り越えたのか、それしかなかったのかわからないですけど。カワノさっき話してたんですけど、今僕が27歳で、健太郎さんが27歳のときって、エピックとの契約が切れるか切れないかっていうときだったって。佐々木うん、わりとバンドの歴史の中でも一番苦しい時期だった。でも2020年に独立したんですけど、それで、メンバー同士向き合わざるを得なくなった。年齢も40になって、体力の衰えじゃないですけど……体力がある時って気持ちもみんな立ってて、メンバーのエゴもすごいから揉めると思うんですけど、40くらいになってくると体力もなくなってくるから、「揉めるのめんどくさい」みたいな感じになるんですよ(笑)そういう意味では良い意味でいい加減になってるっていうか、そういう意味では楽になってきましたね。── そこまでたどり着けるバンドって本当に一握りですもんね。大体その前に壊れちゃうバンドが多い中で、やっぱりAnalogfishは曲がりなりにも続いているっていうか。それはすごいことだなと思います。佐々木でもフラワーカンパニーズとかSCOOBIE DOとか怒髪天とかを見てるからっていうのはでかいですね。先輩を見てるから。── CRYAMYの最新アルバムはお聴きになりましたか?佐々木聴きました。さっきカワノにも言ったんですけど、今度は広さというより深度、深さのほうにいったなと思って。ファストコアのバンドを聴いているみたいだった(笑)。でもやっぱりCRYAMYっていうバンドのアティテュードっていうか、本当にスティーヴ・アルビニと仕事をしたいって自分で舵取りしてやったこととか、マジかっこいいと思うし、そういう生き方ですよね。絶対カワノは今これをやりたいんだろうなと思うし。たとえばエレファントカシマシが『生活』っていうアルバムを作ったじゃないですか。あれがないと今の宮本(浩次)さんの動きはないわけで、その深さってアーティストのポテンシャルなんですよ。だからすごくいいアルバムだと思う。── Analogfishにもそうやって深いところにいっていた時期ってありましたか?佐々木うちらはどうしても「売れたい」って色気づいちゃうから。カワノそんなことないと思いますけど(笑)。でもよく一緒に飲んでた時期、2018年とかにちょうど出た『Still Life』は深みを感じましたね。じっくり聴きたくなるアルバムだなって。その後の『SNS』はまたちょっと開けたというか。── また浮上してきている感じがしますよね。カワノそうですね。まなざしがすごく外に向いていて。ポップな曲も多いですし。佐々木そうだね。でも僕はカワノみたいに自分で舵取りして前に進むとか、そういうモチベーションはないんです。メンバーがいて、メンバーに何かアイデアがあってっていうところがないと進めないんで。だからこうやって突き進んでいく人を見ていると……居酒屋で一緒にバカ騒ぎしてる時は、こんなに野心があるやつだって思わなかったんですよ。作品を出してそれが世間の目に触れて評価にさらされていくたびにメキメキ成長していくのが如実に分かって、「人ってこうやって成長していくんだ」っていう。きっとたぶん、あのとき居酒屋にいたみんなも応援してるし、みんな感じてると思いますよ。あの濁り水の中から成功してほしいって(笑)。── 濁り水(笑)。そう言われて、カワノさんはどうですか?カワノどうだろう。当時のほうがむちゃくちゃではあったんですけどね。当時はそれこそバンドやれるのかやれないのかぐらいの時期でもあったんで。メンバーもいないし、とりあえず東京出てきたはいいけど、結構当時からやけくそだったなって。「成長してる」って言ってくださってるのはもちろんうれしいんですけど、あの当時からずっと変わってないのが、どこかやけくそなんですよね。アメリカ行くっていうのを急に決めるのもそうだし、今度のライブの回り方もそうだし、どこかで「もうどうにでもなれ」じゃないですけど、自分のことなのに乱暴に扱ってしまうみたいなところがあって。逆にそれがあったから、あの濁り水から這い上がって来れたのかなって(笑)。佐々木でもみんな応援してると思うよ。カワノそれはすごい感じます。あの当時かかわった人間はみんな、なんやかんや言いながらも思ってくれてる。佐々木だからこういう知り合い方でよかったなと思うし、あらかじめ全部見せ合ってるんで。── そして今回のツアー、改めてAnalogfishと対バンということになったわけですけど、一緒にやるのもそれこそクアトロでやって以来ということですか。カワノそうですね。── 神戸はKING BROTHERSも入れてスリーマン、高松ではツーマンですね。カワノ結構成長したところは見せられるんじゃないかな、と個人的には思っていて。それこそ数年前にクアトロでやったときは、僕がまだ幼いというか、人間的に成熟しきってなかった時期だったんで。今回はすごいどしっとやれる気もしてるかな。そういうところを出せたら、健太郎さんにもかっこいいところを見せられるんじゃないかなと思います。あそこから少しずつ前進はしてきたつもりではあるので。佐々木CRYAMYぐらいの若手で勢いのあるバンドだったら、うちらを呼ぶメリットなんてないんですよ。ないけど、だけど「好きだ」って言って誘ってくれるこいつの心意気に応えたい。今回のツアーのメンツ見ても、若者のバンドが呼んでる感じじゃないんですよね。本当に好きなバンド呼んでる感じがして、それもこいつのすごくかっこいいところだし、アティテュードをしっかり出して好きなことをちゃんとやる。誰の言うことも聞かない、自分の信じたことをやるっていうのを感じるんで、応えたいです。ここで言っちゃうけど、カワノが俺たちの聴きたい曲10曲ぐらいリクエストしてくれないかな?と思って。カワノいいんですか?佐々木下岡の曲が9曲で俺のが1曲でもいいから(笑)。カワノいやいや、どっちも好きなんですよ!でも本当にいいんですか?今晩帰って考えます。Text:小川智宏Photo:小境勝巳ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントCRYAMYカワノ×Analogfish佐々木健太郎 サイン入りポスターを3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>CRYAMY WORLD TOUR 2024 『人、々、々、々』※終了公演は割愛1月28日(日) 大阪・Yogibo META VALLEY w/a flood of circle2月10日(土 )愛知・名古屋CLUB UPSET w/pavilion、突然少年2月11日(日) 京都・磔磔 w/Helsinki Lambda Club、Hammer Head Shark2月24日(土) 広島・4.14 w/カワノ(弾き語り)2月25日(日) 岡山・CRAZYMAMA 2nd Room w/天国注射3月2日(土) 福岡・LIVEHOUSE CB w/LOSTAGE3月3日(日) 熊本・Django w/LOSTAGE3月15日(金) 兵庫・神戸太陽と虎 w/Analogfish、KING BROTHERS3月16日(土) 香川・高松TOONICE w/Analogfish3月20日(水・祝 )福島・club SONIC iwaki w/時速36km4月6日(土) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE w/w.o.d.4月7日(日) 石川・金沢van van V4 w/w.o.d.4月14日(日) 北海道・札幌SPiCE w/時速36km料金:前売4,000円/当日4,500円※オールスタンディング、入場時ドリンク代が必要チケット情報: 特別単独公演『CRYAMYとわたし』6月16日(日) 東京・日比谷野外大音楽堂料金:全席指定2,500円チケット情報: <リリース情報>CRYAMY 2nd フルアルバム『世界/WORLD』発売中価格:CD 3,000円、カセット 3,500円(税別)■収録曲1.THE WORLD2.光倶楽部3.注射じゃ治せない4.豚5.葬唱6.待月7.街月8.ウソでも「ウン」て言いなよね9.天国10.人々よ11.世界CRYAMY 2nd ALBUM Digest Movie関連リンク■CRYAMY公式サイト: ■Analogfish公式サイト:
2024年01月28日『東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト』の記念ライブ『DANKAGU ON STAGE!! ~PHANTASIA LOST Special Live~』が1月13日、14日に東京・山野ホールにて3公演で開催された。同ライブは2022年10月に惜しまれつつサービス終了した、東方Project公認二次創作のアプリゲーム『東方ダンマクカグラ』が、クラウドファンディングによって来月Steam版としてリビルドされることを祝して開催されたもの。約130曲以上の東方アレンジ楽曲の実装でも話題を集めた同作を彩った人気楽曲を含めた31曲が、「東方と言えば?」と呼ばれるアーティストたちのDJプレイやバンド演奏などで生披露された。『東方ダンマクカグラ』の歴史が走馬灯のようにフラッシュバックしたあと、東方の原点と呼べるキャラクターの博麗霊夢と霧雨魔理沙が登場し、「楽しむ準備はできているか?」と観客に問いかけると会場は大歓声に沸いた。博麗霊夢と霧雨魔理沙トップバッターのIOSYSからはD.wattが登場し、まずはDJプレイで会場を沸かせた。1曲目は「おことわり2024 ~ 新年のご挨拶」。正月の定番曲を「にゃにゃ~にゃにゃにゃにゃにゃ~」と歌った電波ソングの金字塔。「記念すべきイベントの1曲目がこれでいいのでしょうか?」と、D.watt。休む間もなく「B・E・E・R」や「飲酒オンザビール (Tomoyuki Sakakida Remix)などをプレイし、「みんなも一緒に乾杯しましょう!」と呼びかけて、会場全体で「かんぱ~い!」と叫んでイベントの開催を祝った。IOSYSIOSYSのステージ後半には、ゲストボーカルとしてmikoが登場。「みんな座って傍観してるんじゃないわよ~!」とまだ緊張気味の客席に発破をかけて、代表曲「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」などを繰り出した。「スカーレット警察のゲットーパトロール24時」では、みんなで振付を踊って楽しみ、「ダンスが苦手で踊りながら歌えるようにすごい練習した」と話したmiko。そして「チルノのパーフェクトさんすう教室」では、Alstroemeria Recordsのダンサーも参加してステージはお祭りのような賑やかさ。会場には同曲のコーラス「ばーかばーか」という大合唱が響き渡った。2番手に登場したAlstroemeria Recordsは、まずは難曲「Hell’s Sun」からスタート。ダンサーを交え、エレクトリックなサウンドで観客を圧倒する。間髪入れずnomicoをボーカルに迎えて「Alice Maestera」と「Against, Perfect Cherry Blossom」を畳みかける。アッパーのビートにnomicoのエモーショナルな歌声が重なる「Alice Maestera」は、会場からは「ハイ!ハイ!」とかけ声がかかる、メランコリックなメロディも印象的な「Against, Perfect Cherry Blossom」は、ボーカルのみで始まるアレンジで、観客は手を左右に揺らして楽曲に身を委ねた。Alstroemeria Records続いてayameが登場すると、「うちらはお利口さんとライブをやってるんじゃないのよ!」と客席を叱咤。「初めての人もいつも来てる人も、音が鳴ったら体を動かせばいいだけよ」と言って盛り上げた。ayameは「ARROW RAIN」と「SACRIFICE」をメドレーで披露し、高速ビートに乗せて透明感あふれる歌声を響かせた。そして再度nomicoが呼び込まれ、nomico+ayameで、ビートとギターサウンドが熱い「End of Daylight」を歌い上げ、ラストはトリッキーなリズムの「Bad Apple!! feat. nomico」を繰り出し「みんな一緒に歌おう」と呼びかけ、会場には同曲を合唱するファンの声とクラップが鳴り響いた。3番手はビートまりお(COOL&CREATE)が登場。キャラクター紹介曲「リスペク風神」を繰り出し、バンド演奏に乗せたキレのあるラップでまくしたてて会場を熱くさせたビートまりお。続く「恋色マスタースパーク」を原曲にした「レザマリでもつらくないっ!」は、ポップなロックサウンドに「オイ!オイ!」とかけ声がかかる。ビートまりお(COOL&CREATE)さらに「あの賑やかな市場は今どこに~ Immemorial Marketeers」を原曲にした「天弓天華オトハナビ」や「神々が恋した幻想郷」を原曲にしたバラード調で始まる「Thank you 感謝!」などを披露。「マツヨイナイトバグ」ではMVや「東方ダンマクカグラ」プレイ映像をバックに流しながら熱唱し、博麗霊夢と霧雨魔理沙も登場しダンスを踊ると、会場にはグリーンのペンライトが揺れた。ビートまりおのステージを締めくくったのは、「Help me,ERINNNNNN!!」。バックにはゲーム画面にも出てくる御月ユウヤによるイラストも映し出され、会場には軽快なビートに乗せた「えーりん!えーりん!」という大合唱が巻き起こった。トリを務めたのは、岸田教団&THE明星ロケッツ×草野華余子。まずは岸田教団&THE明星ロケッツが登場し、「ダンカグにちなんだ曲をたくさん持ってきたんで!」と岸田。まずは『東方紅魔郷』から6面ボス曲をアレンジした、和風のメロディと爽快なサビメロが印象的な「緋色のDance」で観客のハートをつかむ。続いて「魔法少女達の百年祭」を原曲にした「franticnight」では、ロカビリー調のバンドアレンジに合わせて、ボーカルのichigoが挑発的なパフォーマンスを繰り広げた。その後『東方風神録』から「芥川龍之介の河童」では三拍子のリズムに合わせて手拍子で一体となったほか、『東方神霊廟』の「DesireDrive」ではパワフルなサウンドに乗せて、会場のみんなでタオルを回した。「じゃあステージ袖で待ちくたびれている人を呼び込みます」と言って、岸田と観客みんなで「かよこさ~ん」と呼ばれて登場した草野華余子。「ほら、“強くなれる~”っていうアノ曲を作った人」と、岸田がイジり気味に草野を紹介すると、「岸田が私のことを丁寧に紹介してくれるとは思っていないけどね」と草野。昔から仲のいいからのやりとりに、会場には笑い声ももれていた。岸田教団&THE明星ロケッツ×草野華余子この2組と言えば『東方ダンマクカグラ』テーマ曲「幻想に咲いた花」。まずは同曲で会場を沸かせた。岸田教団&THE明星ロケッツのichigoのソリッドなボーカルと、ハスキー&パワフルな草野のボーカルが交互に繰り出されると、観客は拳を振り上げて楽曲に酔いしれた。続いて『東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト』テーマ曲「LOSTPHANTASIA」を披露。生でフル尺を演奏したのは初とのことで、ゲームのリリースが待ち遠しくなった。ラストには「せっかく“岸田教団&THE明星ロケッツ×草野華余子”という名義なのだから、スペシャルな曲が必要だよな」と言って、「明星ロケット」を演奏。同曲は「レトロスペクティブ京都」に岸田が歌詞を付けリアレンジし2006年に発表された、彼らにとって原点的な楽曲。「この曲は思い切り声を出して暴れて!分かってるよな、いいな」と岸田。「飛べ!」の合図で会場のみんなで一斉にジャンプ。「ありがとう。ダンカグ最高!」と叫んでライブを締めくくった。1996年の誕生から約28年にわたって世界中で愛される、弾幕シューティングの金字塔「東方Project」。その歴史と二次創作楽曲の楽しさが詰め込まれたライブ。転換の間はビートまりお(COOL&CREATE)とJYUNYA(アンノウンX 団長)が司会進行を務め、『東方ダンマクカグラ ファンタジア・ロスト』の最新情報も伝えられたほか、客席を3列に分けて落ちてくるノーツに合わせて拍手と歓声をあげるという、同ゲームの「カグラステージ」を再現したゲームなどでも楽しんだ。客席には海外から来たファンや親子連れも多く、「東方Project」の人気の幅広さと歴史の深さをも実感させるイベントになった。文:榑林史章写真:オフィシャル提供<公演情報>DANKAGU ON STAGE!! ~PHANTASIA LOST Special Live~1月13日 山野ホールセットリスト■IOSYS01 おことわり2024 ~ 新年のご挨拶02 楽しいイオシスイントロ03 B・E・E・R04 飲酒オンザビール(Tomoyuki Sakakida Remix)05 ハートビートは鳴り止まない06 SEE YOU AGAIN07 はなまる!さいきょうハイパーチルノ08 患部で止まってすぐ溶ける~ 狂気の優曇華院09 魔理沙は大変なものを盗んでいきました10 スカーレット警察のゲットーパトロール24時11 博麗神社町内会音頭12 チルノのパーフェクトさんすう教室■Alstroemeria Records01 Hell’s Sun02 Alice Maestera feat. nomico03 Against, Perfect Cherry Blossom. feat. nomico04 ARROW RAIN / SACRIFICE feat. ayame05 End of Daylight feat. nomico + ayame06 Bad Apple!! feat. nomico■ビートまりお(COOL&CREATE)01 リスペク風神02 レザマリでもつらくないっ!03 天弓天華オトハナビ04 Thank you 感謝!05 マツヨイナイトバグ06 Help me,ERINNNNNN!!■岸田教団&THE明星ロケッツ×草野華余子01 緋色のDance02 franticnight03 芥川龍之介の河童04 DesireDrive05 幻想に咲いた花06 LOSTPHANTASIA07 明星ロケット特設サイト:
2024年01月23日アメリカのアリゾナ州にある動物保護施設『ロスト・アワー・ホーム』で起きたハプニングに反響が上がりました。スタッフたちが帰宅した深夜に、異常を知らせるアラームが作動したのです。そのアラームを受けて、警察官が駆け付けると、オフィスの中は物が散乱してぐちゃぐちゃ!その場で捕まった『現行犯』が、防犯カメラの映像にバッチリ映っていました。@lostourhome #petrescue #dogs #dogsoftiktok #husky #huskylife #huskysoftiktok #huskylove #lostourhome #lostourhomepetrescue ♬ original sound - Lost Our Home深夜にオフィスを荒らしたのは…ハスキーのキングくん!キングくんは自分のケージを抜け出した後、ほかの犬たちの脱走を手伝おうとします。次にオフィスのドアを開けて中に入り、ドッグフードらしきものを床にばらまいていました。さらに駆け付けた警察官を見て、「一緒に遊ぼう!」というように大喜び!警察官はすぐに状況を把握して、キングくんをケージに戻しました。それだけではありません。警察官は散らかったオフィスをきれいに掃除していったのです。『ロスト・アワー・ホーム』が動画をTikTokに投稿すると、いたずら好きのキングくんの擁護と、警察官への称賛の声が上がりました。・なんて賢くてかわいい犬だ!ハスキーは脱走の天才だよね。・この犬は無実!友達とパーティーがしたかっただけだよ。・動物に優しくて、掃除までしてくれるなんて最高。この警察官と結婚したい!さらに嬉しいニュースが続きます。この動画が拡散された後まもなく、キングくんに里親が決まったそうです!コメント欄には、「この賢い犬がほしい」という声がたくさん寄せられていたので、この動画がキングくんのかわいさが知られるきっかけになったのでしょう。真夜中にパーティーを楽しんだキングくんと、散らかった部屋を掃除した優しい警察官。誰もが笑顔になった動画の結末は、最高のものになりました![文・構成/grape編集部]
2024年01月16日Game Source Entertainment(香港、以下 GSE)は、2024年に初のグローバルリリースを行うゲーム2タイトルを初公開いたします。さらに、1月25日から28日までの4日間連続で開催される台北ゲームショウ(TGS)に初出展し、ゲーム体験版や数々のエキサイティングなコンテンツをお届けすることをお知らせいたします。GSE初のグローバルパブリッシングとなるアクションRPG『百剣討妖伝綺譚』とデッキ構築型ローグライトゲーム『Lost in Fantaland』を出展するほか、これから発表予定の新作タイトルのデモコーナーも設置いたします。GSE一同、台北で皆様にお会いできることを楽しみにしております!画像12024年注目作品和風ローグライトアクションRPG『百剣討妖伝綺譚』PV: 台湾のインディーゲームデベロッパー7QUARKとゲームメーカーFingerGameが共同開発し、GSEが全世界でパブリッシングする本作は、2024年にPC、Nintendo Switch(TM)、PlayStation(R)4、PlayStation(R)5、XboxシリーズX|Sで発売予定です。GSE初のグローバルリリースとなる本作は、アジアのみならず、欧米のゲームファンの皆様にもお楽しみいただけます。『百剣討妖伝綺譚』は、江戸時代を舞台にファンタジックな冒険を繰り広げるローグライトアクションRPG。ゲームには3人の主人公が登場し、それぞれ独自のストーリーや隠しレベルが用意されているほか、異なる戦闘スタイルや専属武器「妖剣・双剣・弓」が登場し、道中では様々な妖怪や強力なボスに遭遇することになります!画像2本作は、他のアクションRPGとは異なり、平行世界・輪廻を舞台としており、突如現れた妖怪の王者「九尾狐」が軍団を率いて世界を襲い、数百年にわたる人間と妖怪の平和な共存関係を壊すというストーリーで、3人の主人公がそれぞれの物語を繰り広げ、プレイヤーはそれぞれの輪廻生死の中から真相を突き止め、異なるレベルをクリアすることで、新たな物語を紐解いていくことになります。毎回新たなストーリーが展開されるたびに、プレイヤーは新たな体験や挑戦をすることができます。画像3画像4画像5本作では、ストーリーだけでなく、戦闘パートにもこだわっています。スピーディーで手軽に使える連続コンボと、華麗な日本画風が融合し、手ごたえと視覚的な楽しさを同時に味わうことができます。さらに、プレイヤーは武器を自由に組み合わせたり、さまざまなバフを集めたり、アイテムを強化して特別なレベルをアンロックしたりすることで、自分だけの戦闘スタイルを作り上げることができます。『Lost in Fantaland』は、ヴィンテージなデジタルスタイルのデッキ構築型ローグライトゲームです。画像6Supernature Studioが開発し、GSEがグローバルパブリッシングする『Lost in Fantaland』は、2024年にNintendo Switch(TM)とPlayStation(R)5で発売予定のデッキ構築型ローグライトゲームです。プレイヤーは、道に迷い異世界に引きずり込まれた異邦人となり、“謎の人”の導きのもと、手持ちの資源(カード)を駆使して、危険が待ち受ける世界で生き残るために奮闘することになります。画像7画像8画像9このゲームはヴィンテージ風のイメージで描かれ、8*8のランダムなマップがあり、プレイヤーは戦士、魔法使い、トリックマスターなど、多彩な職業から選択できます。プレイヤーはフィールドと引いたアクションカードを把握して、さまざまな秘宝やアイテムに合わせ、フィールドを駆使して敵を倒すための罠を設置したり、挟み撃ちにされないように陣地を把握したりし、各バトルでのダメージを最小限に抑えながらクリアしていく必要があります。レベルも敵の種類も豊富で、飽きることなく遊べます。カードゲームファンの皆様はお見逃しなく!■サスペンスホラー映画をモチーフにした『女鬼橋二 釋魂路』画像10Softstar Entertainmentが開発した『女鬼橋二 釋魂路』は、2024年にPC、Nintendo Switch(TM)、PlayStation(R)4、PlayStation(R)5、Xbox One、Xbox Series X|Sで発売される予定で、アジアと日本でのコンソール発売はGSEが担当いたします。『女鬼橋 開魂路』の続編となる『女鬼橋二 釋魂路』では、さまざまなホラー伝説で知られる不気味でモダンなキャンパスを一人称視点で旅することになります。オイルランプを用意し、深呼吸をして、台北ゲームショウに足を運び、実際にプレイしてみましょう。画像11画像12画像13ある日突然、奇妙な手紙を受け取った記者のあなたは、学内ホラー伝説トップ10で有名な文華大学にやってきました。同じ頃、文華大学の映画サークルの学生たちが、キャンパスで起こる奇妙な殺人事件を題材にした映画の撮影を計画していました。プレイヤーは4人のキャラクターを操作し、異なる視点で不気味な出来事が続く「大忍館」で様々なアイテムを手に入れ、謎を解き、迫りくる幽霊から逃れ、最後まで生き残り、長い間この場所を悩ませてきた奇妙な殺人事件を解決しましょう。釋魂路に入ったら、いつも暗闇を振り返ることを忘れないでください。暗闇から抜け出す手がかりが見つかるかもしれないし、恐怖のどん底に引きずり込まれるかもしれない…■心の響きを収録しよう……新作オリジナルBLロマンス『Voice Love on Air』Softstar Entertainmentが開発した『Voice Love on Air』は、ボイス演出やラジオドラマ収録をフィーチャーしたBL恋愛シミュレーションゲームで、2024年春にNintendo Switch(TM)とPCで登場する予定で、アジアと日本でのNintendo Switch(TM)版発売はGSEが担当いたします。画像14本作は、「BLドラマ」の音響監督の主人公アキが、個性豊かな声優たちと恋に落ちる物語。心温まるラブストーリーに加え、ラジオドラマの企画収録や音響監督育成なども盛り込まれています。各キャラクターの声色はさまざまで、アキと声優たちとの恋愛が進展するにつれて、その違いが次第に明らかになっていきます。このゲームでは、プレイヤーが好みに応じて声優を選んだり、ドラマの演出を指定したりすることができ、完成した作品を楽しむこともできます。画像15■台北ゲームショウに初出展し、様々な新作ゲームの試遊を実施!画像16GSEは、上記の主要4タイトルに加え、1月25日発売予定の一人称視点サイバーパンクアクションゲーム『Ghostrunner 2』など、現地で試遊できる新作タイトルを多数用意しており、展示エリアは昨年の香港動漫電玩節(ACGHK2023)よりもさらに規模を拡大する予定です!*上記一部の画像は海外版のものです。【台北ゲームショウ2024】日時 :2024年1月25日(木)~28日(日)時間 :9:00~17:00会場 :TaiNEX1 南港展覧館1館(台北市南港区經貿二路1号)ブース番号:B14(B2Bビジネスゾーン)N303P(B2Cプレーヤーゾーン)■Game Source EntertainmentについてGame Source Entertainmentは、香港を拠点にしたアジア圏の発売元と流通商社です。これまでPlayStation(R)4、Nintendo Switch(TM)、Xbox One及び前世代のコンソールプラットフォームで100タイトル以上、中国語に翻訳したパッケージソフトの流通を行ってきました。■Game Source Entertainment及び商品の詳しい情報は、こちらGSE公式 HP : X(旧Twitter) : YouTube GSE チャンネル : GSE JP公式YouTubeチャンネル: GSE ユーザーサポート : support@gamesource-ent.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月11日CRYAMY・カワノとa flood of circle・佐々木亮介。公私ともにつながりの深い両者の対談が実現した。カワノの語るところによれば、CRYAMYが現時点でのすべてを注ぎ込んで作り上げたニューアルバム『世界/WORLD』を作る過程で佐々木からもらった言葉は大きく作用したという。彼がいなければこのアルバムはできなかったし、その意味で今回のツアー「人、々、々、々」で両バンドのツーマンが実現することの意義は大きい。カワノは佐々木のどんなところに共鳴し、佐々木はカワノという後輩をどのように見ているのか。お互いのロック観やライブ観も伺える、興味深い対話となった。── おふたりの付き合いってどういう感じで始まったんですか?佐々木最初は『音楽と人』の編集長の金光さんっていう人がいて──。カワノそう、金光さんっていう知り合いのおじさん(笑)。佐々木その知り合いのおじさんが「CRYAMYってバンドいいよ」って教えてくれたんです。それで最初に会ったのが対バンだったかな?カワノ金沢でやったw.o.d.のイベントに出た時に亮介さんも弾き語りで出ていて。その時に初めてお会いしたんです。── 佐々木さんは話を聞いてからCRYAMYの音源とかもチェックしたんですか?佐々木ビデオを観たのかな。それでいいなと思って。だからライブ観るのちょっと楽しみにしてたんですよ。そしたら思ってたより全然爆発してたっていう。「こういう感じなんだ」と思って好きになりました。── 初対面の時はどんな話をしたんですか?カワノ初対面の時、僕は緊張してあんまり喋れなかったんですよ、実は。話しかけるのもあれだなと思って。当時僕はお酒をいつも飲んでたんですよ。当時23歳とかだったと思うんですけど、飲んでないと落ち着かないみたいな感じでガバガバ飲んで、ベロベロの状態でライブをやるみたいな感じで。その時も楽屋でお茶割り飲んでたらなくなって、メンバーのやつに「ちょっと買ってこい」って言ったら、そこに亮介さんがふらっと来て「俺、1本あるからあげるよ」って言ってくれて。佐々木それを話してるのを聞いたのかな?「こいつメンバーをパシリにしてるよ」と思って(笑)、俺のあげるよみたいな感じだったのかな。カワノそれでもらわないのも失礼だなって思って「じゃあいただきます」って言ってガーって飲んだんです。でも帰った後で、あれは逆に無礼だったなって思って、しばらく引きずってた覚えがあります(笑)。そのライブの時、打ち上げがちょっとあったんですよね。そこで無口なベースのタカシコ(タカハシコウキ)が亮介さんとずっとふたりで喋ってて。佐々木CRYAMYがどういう奴らなのか、どこから来てどうなのかみたいな話を聞いてた。それで「そこからあの音が出てるのか」って納得した感じもしたけどね。── ちなみにカワノさんはフラッドの音楽とはどういうふうに出会ったんですか?カワノ一番最初にCDを手に取ったのが高校辞めたくらいの頃だったかな。僕、その時洋楽しか聴いてないような人だったんですよ。日本のいわゆるゴリゴリのロックンロールバンドみたいなのにあんまり詳しくなかった時に友達から勧められたんです。そいつが今までのアルバムも全部持ってたんですよね。それで当時リリースされてたやつを全部借りて聴いて「うわー、かっこいい!」っていうのが最初の出会いだったんですけど……当時僕と同じくらいの歳の子たちの中で流行ってるバンドって、ちょっとポップなというか、歌謡曲的なのが流行ってたんですよね、その中でフラッドは、この表現が合っているのかは分かんないですけど、「こんな渋いバンドいるんだ」って思っていっぱい聴いてました。年齢が10代だったっていうのもあって、変なこだわりじゃないですけど、俺は洋楽しか聴かないんだみたいなのがあったんですけど、それをちょっと広げてくれたバンドがフラッドだった。── 特に好きな作品とか曲とかってあります?カワノまんべんなく全部聴いてますけど、僕は最新のアルバムかな。亮介さん的にこれはうれしいのかどうか分からないんですけど、あれが実は一番グッとくる。あれができあがった時にLINEで送ってくださって、その時に感想も伝えさせていただいたんですけど。周りの同世代のバンドの奴らにもフラッド好きな子、めっちゃ多いんですよ。時速36kmのしんちゃん(仲川慎之介)とかとも「今までで一番好きかも」って話してました。── 最新作の『花降る空に不滅の歌を』は確かにすごくいいアルバムですよね。カワノなんか分析してるみたいな言い方になっちゃうんですけど、歌詞がストレートに入ってきたというか。たぶん僕だけじゃなくて、みんなそうだと思うんですよね。歌詞に一番人間的な部分が出てるというか、さらけ出してるというか。「ここまでバッと言えるんだ」じゃないですけど、そういうのがすごく感じられて。喋りだしたら止まらなくなっちゃうけど(笑)、サウンドもなんか今までよりもソフトなイメージがあるんですよ。ソフトっていうか温かみがあるというか、それが年齢も相まって自分にフィットしてくるなと思うんです。── 逆に佐々木さんはCRYAMYの音楽のどういうところがおもしろいと思いますか?佐々木新しいアルバムがまた全然違うのでびっくりしたんだけど、でもあれも「そういうことか、カワノはこうしたんだな」っていうのがすごく出てると思う。たとえば、すごい好きなコード進行あるよね?カワノそうですね。てか、もうほぼそれでしか作ってないです。佐々木そういうのが「こいつこうなんだな」って思う。別に他のことを知らないんじゃなくて、これが一番気持ちいいってもう分かってるんだなって。昔のロックミュージックの人たちって、何かを新しくしていくことにワクワクしたんだと思うんですけど、後からロックに入ってくる俺たちみたいな人たちは、新しくなっていったことに興奮して聴くタイプと、ロックって価値観自体が好きだっていう人がいると思っていて。つまりこれを持ってればもう無敵って思うタイプの人と、もっと変わっていきたいと思うタイプの人。俺はそう思ってて。で、カワノはもう自分が持ってる。「これが自分のロックだ」って持ってるものがあるのかなって俺には聞こえてて、それがすごいかっこいいっていうか、いいなって思う。カワノのことを好きな人たち、カワノの音楽が好きだって人たちはそういうところをすごく信頼してるんじゃないかなと思って。カワノ恐縮します(笑)。── 人間・カワノは佐々木さんの目から見てどんな人ですか?佐々木まずチャーミングですよね。どれだけ叫んでいてもそれが出てると思うし、あと、なんていうか……自分のルーツとか、悔しいこととか、そういうのがあって、ずっとシャツが生乾きみたいな感じというか。「シャツが生乾きで気持ち悪いんですけど」って、ずっと言ってる感じがする。そういう気持ちで生きてる人っていっぱいいると思うんですよ。そういう奴らが好きなのが分かるっていうかね。「その気持ちってこんなシャウトになっちゃうんだ」っていうのでみんなの気持ちがスコーンってなる瞬間があるんじゃないかなって思う。音楽の話になっちゃってるけど、そういう人間の部分が音楽と一緒に鳴っている感じがする。カワノうれしいですね。── 急にスティーヴ・アルビニにメールしてアメリカまでレコーディングしに行っちゃうみたいな行動力もそういうことなのかもしれないですよね。どうしようもなくなっちゃうっていう。カワノほぼダメ元で行ってみた感じですからね。思い切ってじゃないですけど、「俺にはこれしかないんだ」くらいの気持ちでした。それでシカゴ行くのが決まった時にすぐ亮介さんに相談したんですよ。佐々木相談っていうか──。カワノ「どんなんすかね、シカゴ」っていうカウセリングを(笑)。「やっていけますかね」みたいな。佐々木俺、これが自分に似てるなって思うんですけど、たぶん基本、めちゃくちゃ臆病な人間なんだけど、喋り方こんなんだし、なんか変なとこで大胆なんですよね。カワノ似てる。確かに亮介さんもアメリカでソロのレコーディングしたりとかしてたし。佐々木ちょうどツアーをしてたのかな、車に乗っている時にLINEが来て、デイヴ・グロールとこんな感じで肩を組んでる写真が送られてきて。横にクリス・ノヴォセリックもいて、「ニルヴァーナじゃん」みたいな。そういうの持ってますよね。カワノニルヴァーナの30周年で、インタビュー受けにスタジオに来てたんですよ。佐々木それでデイヴとメールアドレス交換して音源も送ったとかって、もう『BECK』かよって思ってた(笑)。『BECK』でもベタすぎて書かねえよって。カワノの持ってる謎の大胆さが引き寄せてるんだと思う。── そういう感じで悩みとか愚痴を話すようなことも結構あるんですか?カワノ愚痴というより弱音が近いかな。かっこいい人を見ると弱音吐きたくなっちゃうんです。「この人ならなんとかしてくれるんじゃないか」って。わりと自分でガシガシやってるように見えるのかもしれないですけど、常時「誰か助けて」って思いながら暮らしてるから、かっこいい人を見ると頼っちゃう。その最たる人が亮介さんですね。── カワノさんって、ライブのステージ上と普段のギャップが結構あるんじゃないですか?佐々木俺もよく言われるんですよね。でも俺はそれが自然だと思っている部分もあるな。ステージ降りても一緒ですねって人もいるかもしれないけど、どうしてもあの30分から2時間くらいの異常な時間を過ごす時には全部見せないとだし、他で全部見せられないで生きてきてるから、あそこで何が気持ち悪いかを発散してるんだと思うんですよね。だから違った方が俺は自然だなと思うし、普段から表現できるならライブとかしてないんじゃないかな。カワノ逆になんか自分を漂白する感じ、普段まとわりついてるものとかをそぎ落として、伝えたいことだけ浮き彫りにさせるっていう作業でもあるのかなと思う。最近「そうだよな」と思ったのが、友達が家で僕らの新しいアルバムを聴いてたらしいんですよ。その友達の子供が、僕にもすごい懐いてくれてるんですけど、その子が「これカワノ?怖い」って言ったらしいんですよね。ギャーって叫んでるじゃないですか、普段と全然違って。その話を聞いた時に「確かに浮き彫りになるって怖いよなあ」って気づいたんです。じゃあなんで怖がらせるのか。怖がらせてるつもりはないんですけど、そんなことをしてるのに何かを伝えようとするっていうのは矛盾してるのかなとか思ったんですけど。佐々木でも現実世界は怖いと思うんだよ。やっぱり殺し合いも普通にあるし。世界が怖いのを前提としたときに、カワノはファンタジーや癒しじゃなくてリアリティのほうにどんどんいってるのかなって気がするし、それがライブでも音源でも俺は出てると思う。生々しいスティーヴ・アルビニのサウンドをやるとか、メンバーに自分でギャラを振り込んでるとか、今は全部リアリティの方に振ってんのかなって。フラッドは逆にどんどん音源でやれることを変えたりしていて、絶対ライブでできないことをいっぱいやってたりする。俺はむしろそれでいいと思っててやってるんだけど、CRYAMYの新作でも11分くらいある曲とかやってて、ライブみたいだなって思う。そういうふうに音楽を尖らせていってんのかなって。── なるほど。佐々木怖いって思わせるのはすごくいいと思う。なぜなら実際に怖いから。「怖くないよ」って言ってくるものもあっていいんだけど、みんながそっちに行っちゃう中でカワノだけがやってることを分かってくる人もいっぱいいると思うので。しかも根っこにかわいさがあるのがやっぱいいんだと思う。カワノかわいいんですかね?(笑)。佐々木カワノって、全部自分でやりたいという感じだけど、コントロールフリークって感じはしないんだよね。さっき自分で言葉をしてもらったのを聞いても、潔癖なところがあるどころか、高潔なのかなと思った。魂が高潔なのか、それが透けて見える。怖くてもそれが見える人には見えてるんだよ。妖精のように魂が高いところを飛んでるやつなんだって思えるから、ドロドロしたシャウトでもかわいさが失われないんじゃないかな。── 今回のツアー、a flood of circleとは1月28日(日)の大阪で対バンをするわけですが。カワノ初めて呼ばせていただきました。佐々木普通にうれしかった。しばらく観てないし、シカゴ行った後どうなるかも楽しみだし。俺は対バンににDrive Like Jehuとか呼んだほうがいいって言ったんだけど(笑)、俺らになって。カワノ真っ先に声をかけようって思っていたので(笑)。僕はとにかくシカゴに行ってレコーディングするっていう一連の過程の中で亮介さんの存在は大きかったし、ライブでその過程というか、僕がやってきたこと、その中に亮介さんがいたことっていうことを描ければなと。ちょっと抽象的ですけど、せっかくツーマンするならただいいライブとかではなくて、そういうものが見えるようなライブをしたいなと思ってます。Text:小川智宏Photo:小境勝巳ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントCRYAMYカワノ×a flood of circle佐々木亮介サイン入り『人、々、々、々』ポスターを3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>CRYAMY WORLD TOUR 2024 『人、々、々、々』1月8日(月・祝) 長野・松本ALECX w/SuU、Hue’s1月13日(土) 宮城・仙台MACANA w/JIGDRESS1月19日(金) 埼玉・HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3 w/小林私1月21日(日) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA w/Khaki1月28日(日) 大阪・Yogibo META VALLEY w/a flood of circle2月10日(土 )愛知・名古屋CLUB UPSET w/pavilion、突然少年2月11日(日) 京都・磔磔 w/Helsinki Lambda Club、Hammer Head Shark2月24日(土) 広島・4.14 w/鋭児2月25日(日) 岡山・CRAZYMAMA 2nd Room w/鋭児、天国注射3月2日(土) 福岡・LIVEHOUSE CB w/LOSTAGE3月3日(日) 熊本・Django w/LOSTAGE3月15日(金) 兵庫・神戸太陽と虎 w/Analogfish、KING BROTHERS3月16日(土) 香川・高松TOONICE w/Analogfish3月20日(水・祝 )福島・club SONIC iwaki w/時速36km4月6日(土) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE w/w.o.d.4月7日(日) 石川・金沢van van V4 w/w.o.d.4月14日(日) 北海道・札幌SPiCE w/時速36km料金:前売4,000円/当日4,500円※オールスタンディング、入場時ドリンク代が必要チケット情報: ()CRYAMY特別単独公演『CRYAMYとわたし』6月16日(日) 東京・日比谷野外大音楽堂料金:全席指定2,500円チケット情報: ()<リリース情報>CRYAMY 2nd フルアルバム『世界/WORLD』発売中価格:CD 3,000円、カセット 3,500円(税別)■収録曲1.THE WORLD2.光倶楽部3.注射じゃ治せない4.豚5.葬唱6.待月7.街月8.ウソでも「ウン」て言いなよね9.天国10.人々よ11.世界CRYAMY 2nd ALBUM Digest Movie関連リンク■CRYAMY公式サイト: ■a flood of circle 公式サイト:
2024年01月05日ニューアルバム『世界/WORLD』を提げて、いよいよ全国ツアー『人、々、々、々』へと突入していくCRYAMY。アメリカ・シカゴで名エンジニア、スティーヴ・アルビニとともに作り上げたアルバムは、CRYAMYとその中心にいるカワノにとって大きなターニングポイントとなった。アルバムを完成させたあと、帰国したカワノは体調を崩した。それだけすべてを注ぎ込んだということなのだろう。彼は今も傷だらけの体と精神を引きずるようにして、ツアーに向けて邁進している。それは決して意図したことではないが、だからこそこのツアーは特別なものになる。ファイナルは2024年6月16日に日比谷公園野外大音楽堂で行われるワンマンライブ『CRYAMYとわたし』。決死の覚悟で挑むこのツアー、ぜひその目で目撃してほしい。── アルバムももうすぐ発売ですね(取材はアルバムリリース前に行われた)。カワノはい、もう来週ですね。でも、いろいろな人に音源を送ったんですけど、反応があまりかんばしくないんですよね(笑)。感想来たのはa flood of circleの(佐々木)亮介さんと時速36kmの(仲川)慎之介ぐらい。あとAnalogfishの(佐々木)健太郎さん。みんな、なんて言っていいのかわからないみたい。すでに賛否両論のアルバムになりそうな感じはあるなと。── 自分的にはどうですか?カワノそうだな、自分で聴き返すと、結構エネルギーを持っていかれるというか。ちょっとしんどいくらいの気持ちにはなりますね。曲の受け取り方も難しいだろうなとは思うし、感想をくれた人たちも、なかなか言語化しづらいみたいなので。── まあ、楽しみですよね。ファンがどういうふうに受け取るのか。カワノアメリカに行く前にリキッドルームで全部新曲のライブをやった時も、お客さんみんな棒立ちだったし、帰ってきて最初のライブかとかも、やっぱりみんな「えぇー?」みたいな感じになってたんで。これがどう受け取られるのかっていうのはあるんですけど、俺は結構楽しみです。不安は全然ない。── そしてアルバムを携えて1月からツアーが始まっていくわけですが、改めて今回のツアー、どういう思いで組み立てていったのかを教えてください。カワノ出発点は6月の野音が決まったことだったんです。アルバムができて帰ってきたら野音でワンマンをやろうというので、そこから逆算してツアーを組もうということになった。そこから会場含め全部組んで、誘いたい人をどんどん誘っていきました。もちろん旧知の人、親しい人にはぜひ出てほしいと思ったし、関わりがなかった先輩たちや後輩たちもそうだし、純粋に僕が尊敬する、音楽的に好きな人たちに声をかけました。── 今回の対バン、これまで関わりがなかった人も結構いるんですか?カワノそういう意味だと、念願だったのはLOSTAGEかな。もちろん音楽も中学生の頃から大好きですけど、活動スタイルとしてもあの人たちも全部自分たちで回して、今は47都道府県ツアーを自分でやったりしていて。そのくらいパワーのある人たちなので、それを見習って僕らも頑張ろうと思うし、CRYAMYというバンドにおいては先人のようなバンドなので。だから今回出てくれるってなったのはすごくうれしい。思い切って声をかけて、アルバムも聴いてもらって。そういえば五味(岳久)さんからはすぐに返事が来たな。アルバムを送ったら「めちゃめちゃかっこいい」って言ってくれて。そこでピンとくるものがあったから出てくれたのかなと思う。── ちなみにこの「人、々、々、々」というツアータイトルはどういう思いでつけたんですか?カワノこれはアルバムを象徴するような1ワードがないかなと思っていて出てきたんです。今までは自分の内側を掘っていった末に出たものを作品として出すっていう感じだったんですけど、このアルバムは図らずも外に対して目を向けるとか、外に対して出すことを前提に自分を掘るっていうものになって。だから微妙に今までとは違ったんです。テーマとして、大きい世界の枠組みの中でそこに生きている人間一人ひとりに問いかける、人間一人ひとりの実存を問うっていうのがあった。それで、人がいっぱい点在しているという状況そのものを認識した上でその中の一人ひとりに呼びかけるんだよ、という意味合いを込めて「人、々、々、々」というタイトルにしました。ずっと考えてつけましたね。── アルバム自体も『世界/WORLD』というタイトルですし、アメリカに飛んでこれまでと違う環境でレコーディングをするということも含めて、これまでとは違う世界との向き合い方の中でアルバムを作っていったんだと思うんです。どうしてそういう視点の変化が生まれたんですか?カワノいろんな理由があるんですけど、一番わかりやすいところで言うと、この2、3年、世界がすごく揺れたじゃないですか。コロナで自由がなくなってしまったというのもありますし、戦争もあって。日本でも安倍元首相の銃撃事件とかがあったり、あと、オリンピックの時も小山田圭吾さんが叩かれたりしたじゃないですか。キャンセルカルチャーというんですかね、人の失敗を過剰に上げつらって、これからの人生を潰してしまいかねないような動きがいわゆる「正義」とされてしまうような情勢があって。そういう、ざっくり言うと世の中が揺れているというのを見た時に、その世の中に対して自分がリンクできていない気がしたんですよね。ライブのフロアとか音楽を通して出会う人たちに対して呼びかける職業でありながら、世の中と全然リンクしていないのにそこの人たちとリンクしようというのは、すごく格好の悪いことだなって正直すごく思ってしまって。── なるほどね。カワノだからある種強制的に、自分でこの大きい世界とのリンクというのを作ろうと思った。それが影響を及ぼしたところがすごく大きいかな、というのはありますね。── でも、世界とリンクしなくてもいい、という選択肢もあるじゃないですか。逃避するというか、閉じこもるというか。そこで成立しているんだったらそれでいいじゃんという考え方もあるけど、それでは嫌だったんですね。カワノ嫌でしたね。嫌だったし、僕が発しているメッセージを正当に届けようとする以上はここから逃げちゃいけないと思った。大きい枠組みから逃げちゃいけないし、揺れている世の中の渦中の人間として発した言葉じゃないと、それはただただカッコつけているだけだなと。そういう反省が一番デカかった。自分の負った痛みとか傷みたいなものを歌に変えてみんなに手渡している以上は──これも変な話なのかもしれないですけど──現在進行形で僕も痛んでいないといけないなって思ったんです。逃げて傷を負わないか、逃げないで傷を負うかという時に、僕はしんどいけどこっちを選ばないとダメだと思ったんですよね。── 今までも逃げてたとは思わないですけど、よりシビアに向き合うということを選んだ。カワノそう。向き合うというか、向き合わなければと思うようになったというのが違いのかな。── その結果、アメリカから帰ってきた後体調を崩して。体にダメージが来るというのはやっぱり正直ですよね。カワノそうですねえ。お医者さんには「過労だよ」って言われたんですけど、俺はあっちでいろんなものを出し切っちゃったんじゃないかなと思っていて。シカゴに置いてきた魂の部分があるんじゃないかなって。ある種の代償というか、その時掲げるものも大きかったし、できたものの成果もデカかったという。── そうやってボロボロになりながら走ってきて、ここからツアーがあって野音に向かっていく半年間が始まっていくわけですけど、それもたぶん、当初想定していたのとは違う状態だと思うんですよね。カワノうん。何事もなければじゃないですけど、僕の体にしろ精神的なものにしろ、何事もなくフラットに向き合った状態でツアーに向かうというのはそれはそれでいいとは思うんですけど、今は図らずも肉体も精神も揺れている状態で、ツアーに臨まなければならないという状況に置かれていて。でも向き合い方としてはただ一点だけというか、死んでもこれはやり切るぞっていう。もちろん死ぬほどの病気ではないとはいえ、一瞬そういう部分に接近した感覚はあるので。こないだ、復帰して弾き語りライブをやったんですよ。お医者さんにも「大きい声を出すのは年内は控えなさい」とか「無理をしちゃいけない」と言われていたんですけど、出ていかないとみんな心配すると思って強行したんです。お客さんも心配しながらも観に来てくれたんですけど、終わった後に声をかけに来てくれた男の子が、僕と喋っていて泣き出しちゃったんです。きっと心配だったのか、それともライブで僕が思うように声が出せてない状態で、不安とか悲しみとかもあったのか、いろんな気持ちがあったと思うんですけど、それを見た時に俺は「ここで終わってもいいからやりきらなければ」って思ったんですよ。理屈じゃなく、そう思った。それがこのツアーの意義として一番かなと思います。── お客さんとはいえ、他者であるその人が涙を流すような状況を自分が作ってしまっているということですからね。カワノそう。もともと僕は、自分たちがやっていることがセンセーショナルに見られるのは嫌いだったんですよ。炎上商法みたいだし、悪く言えば、それってちょっとフェイクなんじゃないかと。そういうものではなくて、みんなには僕らを自然と見るような感じでバンドに向き合ってほしかったし、ライブにも来てほしいなって。そういうふうにこれまではできてたと思うし、そこは自分でも誇りに思っているんですけど、今回はアメリカに行くっていう時点でそういうバイアスはかかってくるし、もっと言えば日本帰ってきたらライブでは新曲しかやらないし、ボーカルはもう目がギンギンで、最終的にぶっ倒れたとなると、それはどうしてもセンセーショナルな見られ方をしてしまうよなっていう。そこはちょっと忸怩たる思いがあるというか、もっとフラットにストレートに見られればよかったんだけど、そうもいかなくなってしまったので。── それは予期せぬことだったかもしれないですけど、でも今回リリースに際してはプロモーションもこれまで以上にやっているし、カワノさんのほうからドアを開けに行っている感じもするんですよね。カワノああ。それも僕発信ではないんですけど、やっぱり周りのスタッフの人たちに言われたのは、「今回のアルバムは今まで隠していた部分も全部出して書いている」と。これは僕の持論ですけど、音楽に限らず表現というものはある程度デフォルメが効いていた方が人って感動するものだと思っているんですよ。写真に例えることが多いんですけど、化粧品の広告とかそうだけど、肌がきっちりレタッチされて美しい状態で出ているものに対して、今作はレタッチもしない状態というか、顔に近づけば産毛も浮いているし、毛穴も写っている。そういう状態のものは捉えようによってはちょっとグロテスクだし、フィルターをかけていないぶん、聴いた人にとっては逆に理解ができないものになってしまう。でも、矛盾するようだけど、そういうものを出した結果、理解ができないってなっちゃうのはかわいそうだよって言われたんですよ。── ああ。カワノそうなると今まで僕のことを理解しようと思って頑張ってくれた人も、人に分かってもらおう、人に何かを及ぼそうと思って曲を書いていた僕自身も裏切ることになる。だから矛盾してるようだけど、自分のフィルターを取ったものを出している以上は、こういう取材の場でもちゃんと窓を開けて、自分のことは全部洗いざらい話をして残していかないといけないんじゃない?って。僕は「確かにそうだ」と思ったんです。だから、あらかじめ「一瞬汚いものが見えるけどいいですか?」っていう。── そうやって受け取る人をガイドしていくというか、説明してあげるというか。カワノうん。その枠の中にちゃんと誘ってあげるようなものを作っていくというか。── このツアーを通して新たな出会いも生まれていくでしょうし、野音はCRYAMYにとってはひとつの集大成ですけど、同時にここから未来が生まれていく始まりにもなるのではないかと期待しています。どんなツアーになるでしょうね。カワノ僕らのフロアの空気って特殊ではあるとは思うけど、どんな空気にも許容されるということをずっと目指してきたし、それはやれてきたと思っているので、今回もそうなるとは思います。僕から何かを望むとかっていうことではなく、みんなが望んだものを僕が返せる、そういうものになればいいなと思っています。── まだ野音の先みたいなことは考えていない?カワノ何も考えてないですね。考えられない。だからこそそこに集中してるっていうのもあるし。全然予測つかないですね。「どうなるんだろう」ってずっと思ってますね。Text:小川智宏Photo:小境勝巳ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントサイン入り『人、々、々、々』フライヤーを3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>CRYAMY WORLD TOUR 2024 『人、々、々、々』DAY0『HAPPY? NEW YEAR』※ワンマンライブ1月5日(金) 東京・下北沢DaisyBar※SOLD OUTCRYAMY WORLD TOUR 2024 『人、々、々、々』1月8日(月・祝) 長野・松本ALECX w/SuU、Hue’s1月13日(土) 宮城・仙台MACANA w/JIGDRESS1月19日(金) 埼玉・HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3 w/小林私1月21日(日) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA w/Khaki1月28日(日) 大阪・Yogibo META VALLEY w/a flood of circle2月10日(土 )愛知・名古屋CLUB UPSET w/pavilion、突然少年2月11日(日) 京都・磔磔 w/Helsinki Lambda Club、Hammer Head Shark2月24日(土) 広島・4.14 w/鋭児2月25日(日) 岡山・CRAZYMAMA 2nd Room w/鋭児、天国注射3月2日(土) 福岡・LIVEHOUSE CB w/LOSTAGE3月3日(日) 熊本・Django w/LOSTAGE3月15日(金) 兵庫・神戸太陽と虎 w/Analogfish、KING BROTHERS3月16日(土) 香川・高松TOONICE w/Analogfish3月20日(水・祝 )福島・club SONIC iwaki w/時速36km4月6日(土) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE w/w.o.d.4月7日(日) 石川・金沢van van V4 w/w.o.d.4月14日(日) 北海道・札幌SPiCE w/時速36km料金:前売4,000円/当日4,500円※オールスタンディング、入場時ドリンク代が必要チケット情報: ()CRYAMY特別単独公演『CRYAMYとわたし』6月16日(日) 東京・日比谷野外大音楽堂料金:全席指定2,500円チケット情報: ()CRYAMY 2nd フルアルバム『世界/WORLD』発売中価格:CD 3,000円、カセット 3,500円(税別)『世界/WORLD』ジャケット画像1.THE WORLD2.光倶楽部3.注射じゃ治せない4.豚5.葬唱6.待月7.街月8.ウソでも「ウン」て言いなよね9.天国10.人々よ11.世界CRYAMY 2nd ALBUM Digest Movie関連リンク■CRYAMY公式サイト:
2023年12月28日2024年1月から、アルバム『世界/WORLD』を提げて全国ツアー『人、々、々、々』を回るCRYAMY。そのツアーに出演する対バン相手との対談シリーズ、第2弾に登場してくれるのはシンガーソングライターの小林私だ。かねてよりCRYAMY・カワノのファンであることを公言する小林だが、彼とライブハウス叩き上げのバンドマンであるカワノはどのように交わり、どんなところで共鳴しているのか。不思議なグルーヴの会話をお楽しみいただければと思う。── 小林さんはカワノさんを尊敬しているということをことあるごとに口にされていますよね。小林いろいろなところで吹聴してます(笑)。── 出会いはいつだったんですか?小林2年前ぐらいにTOKIO TOKYOでライブをご一緒したのが最初でしたね。イベンターさんがツーマンを組んでくださって。それが初の邂逅でした。僕はもともとCRYAMYが好きだったんで、「今日で嫌われるんだろうな」って思いながらライブに出ました(笑)。── でも嫌われなかった?小林嫌われなかった(笑)。そこから仲良くさせてもらうようになって。── カワノさんはその時小林私という存在は知っていたんですか?カワノ恥ずかしながら、一緒にやるってなった時に初めてちゃんと曲を聴かせてもらって。それで純粋に曲がかっこいいなと思いました。ライブもすごくかっこよくて。声がかっこいいじゃないですか。素晴らしいなと思って、楽屋でいろいろおしゃべりして仲良くなりました。僕も明るく喋るのあまり得意ではないというか、気を使って喋るタイプなんですけど、小林くんもわりともの静かな感じなので、初対面の時から落ち着いて喋れたんですよ。それで「今どきの若者なのにこんな落ち着いた方がいるのか」と(笑)。── それで仲良くなって、ごはんとかも行くようになって。小林そうですね。僕らふたり、身なりが一番汚い時期で(笑)、食べる場所探し歩いた結果、きれいなビルの超きれいなパスタ屋さんみたいなのに入っちゃって、一番端っこの席に案内されました。カワノメニュー見ながら「高えな」って言って、俺、素パスタでいいやってなんもトッピングしてないやつを頼んだ記憶がある(笑)。── (笑)CRYAMYと小林私って、そもそも出てきたところが違う感じがするから、交わっているのが面白いなと思うんですよね。小林片や叩き上げ、片やインターネットですから。カワノ僕はインターネットに詳しくないからよかったのかもしれない。単純に出てきた音楽と声がすごくかっこいいなと思ったんです。アコースティックギターで弾き語りをやるシンガーの方って、表現が難しいけどフォークっぽいというか、ストロークでコードを弾いて、8ビートでみたいなのが多い中で、小林くんはスイングみたいなリズムで組み立てていて、そこにめちゃめちゃハマる渋い声で歌っていて。ステージ上での喋りも面白いじゃないですか。俺、さだまさし好きだから。初めてさだまさし観た時、3時間ライブやって、体感2時間半喋ってたから(笑)。小林僕はそんなまとまった話は1回もしたことない。思いついた漫画の話をポンと置いてるみたいな感じなんで。── 小林さんはCRYAMYのことはどういうきっかけで知って、どういうところがいいなと思ったんですか?小林僕は高校生の時にYouTubeで「テリトリアル」のMVを観て。なんてギターの音がデカいんだと思って、そっからめっちゃ聴くようになったのが最初ですね。ちょうど「月面旅行」のMVが出るちょい前か、出たちょい後ぐらいのタイミングだった気がする。── 実際に会ったカワノさんの印象はどうでした?小林意外と小柄だなって思った(笑)。カワノよく言われるんですよ。高く思われることが多いから。小林細長そうなイメージがあったけど、小さい可愛らしいフォルムしてる(笑)。── 小林さんのライブって独特じゃないですか。カワノうん、独特ですね。── それはCRYAMYがやってることとも違うし、世の中にいる他のアーティストとも違うと思うんですけど、その面白さみたいなものって、カワノさんから見てどういうところにあると思いますか?カワノ僕はまず曲が面白いなっていうのが第一。かつ、サポートメンバーとかを従えるわけでもなく、ちゃんとひとりで完結できるっていう。ある意味緊張感があるじゃないですか、演奏にも歌にも。他の音があったりとか誰かに任せるとか、たとえばバンドでもそうなんですけど、ギターボーカルなんかギター誰かに任せて歌えば分担できて楽じゃないですか。でもそれをしないから生まれる緊張感みたいなのもあると思っていて。小林くんはライブの印象でちょっとコミカルな見られ方をすることももしかしたらあるかもしれないんだけど、ちゃんとそういう緊張感が自分の中に残る感じがして、そこが僕は面白いなと思う。小林マジで、カワノさんしか言ってくれないですからね。曲に関してはカワノさんにしか褒められたことないまである(笑)。僕はもうライブがあれだから、ちゃんとしたライブをやってきたバンドからしたら完全に気持ち悪いだろうなって思うんです。だからCRYAMYと初めてライブをやった時は前日まで普段のまま行くか、完全に嘘ついて、しっぽり歌って帰るかっていうのをめちゃめちゃ迷ってましたね。でももういいか、やっちゃえって思って、いつも通り出た。── 憧れのバンドを前にカッコつけようとしたんですね。小林今みたいにカワノさんのパーソナリティーとかをちゃんと知ってたら、何も疑いなくそのまま出てたと思うんですけど、全然知らなかったから。めっちゃ怖いと思ってましたからね。── でも、確かに小林私のライブに緊張感があるというのはそのとおりで、だからあの緩急の落差も生まれるんだろうなと思うし。カワノ見てる人はきっとそこに何かを見出してると思う。── 小林さんから見たCRYAMYのライブはどういうものですか?小林ワンマンを観に行かせてもらうと、アンコール3回やって全部で3時間くらいやったりしてるんですよ(笑)。何回「世界」やるんだと思いながら、でもあの長さだからこそ没入していくというか。それこそアンコール3回くらいやった時も、アンコール1回目でまだ(フジタ)レイさんとカワノさんが服着てたまま出てきたから、「これは絶対もう1回アンコールやるな」と思って。脱いでから終わるから、もうちょいかかるなと覚悟しながら観てたんです。長いライブ観てるとだんだん腰とか痛くなってくるし、膝にもくるし、でもそれをみんな自分の体に持っておきながら、でも観てるみたいな状態、空間はCRYAMYにしか作れないものだという気がします。再録でさらに長尺になった「世界」とかも、途中の長い間奏というか、歌ってないパートがあるじゃないですか。あれも最初「間奏入ったんだな」って思って聴くんですけど、自分の中で「終わったな」って思ってもまだあるんですよ。その時間がだんだん長いとかを通り越して自我と向き合う時間みたいになってくる。それを、ライブハウスに自分で動いて行って、その場で振動を感じて、周りに人がいるというストレスもあって、体はずっと立ちっぱなしっていう酷使の仕方をしてるっていうストレスもあって。その中でだんだん自分と向き合う時間みたいなのが生まれてくる時が結構ある。あとカワノさんのMCもめっちゃ好きです。すごく優しいことをずっと言ってる時もあれば、同じ人とは思えないぐらいのこと言ってる時もあるし、「何言ってんだ、これ」みたいな時もあれば「分かるな」みたいな時もある。── それはでも小林私のライブもそうですよね。その日思いついたことを喋っている感じ。それによって、結果的に客の9割がポカンとしていてもいい、という。小林うん、空間コントロールをしたくない気持ちはめちゃくちゃ一緒です。みんなで僕が喋ったことにみんなでガハッと笑われるよりは、ポカンの方がめちゃくちゃ安心する。ここにはいろんな人がいっぱいいるんだなって思えるから。ウケたらウケたでうれしいですけど、煽動はしたくないなと思いますし。カワノ煽動したくないのは本当にそうだね。── だから、そういう整った空間みたいなのがやっぱり嫌いなんですよね。おふたりともワンマンライブが嫌いだっていうことで有名ですけど(笑)。小林「ワンマンが嫌い」って話もよくしますね(笑)。カワノ嫌なんですよね、ワンマンは。── 万事用意されてる感じが嫌ってことなのかなあと。小林そうですね。あとなんか、自分が好きなやつばっかり集まってんのも、ちょっと怖い。カワノ僕も自分のこと興味がない人、なんならちょっとバカにした感じで冷笑するような目で見てくる人っていうのもいるのが自然なことかなというのがすごくある。そういう環境に身を置いておかないと、変に勘違いしちゃうじゃないですか。それが嫌だからっていうのもあるし、あと単純にアンコールが終わらなくて長くなってしまうから。小林僕、そこは真逆ですよね。アンコールを一切やらないから。── 先日のPK Shampoo主催の『PSYCHIC FES』ではカワノさんの体調不良による出演キャンセルを受けて小林さんが急遽代打でステージに立つということもありました。カワノ本当にありがたかった。前にふたりで焼肉を食いに行ったときに、冗談で「俺は死ぬかもしれない」みたいなことを言ってたんですよ。小林CRYAMYがシカゴに行く前ですよね。カワノそう。「クソ忙しくてもうダメだ、死ぬかもしれない」とか言って笑ってたら、本当に死んだっていう(笑)。小林シカゴ行ってる間も連絡を取ってて、「死なないでくださいね」とか言ってたんですけど。── 実際、CRYAMYの代わりにライブをやるというのはどうでした?小林久々にめちゃくちゃちゃんと緊張しましたね。全然緊張しないほうなんですけど、代打で出るっていうのがあんまりないことですし、こっそりCRYAMYの曲もやったし。── CRYAMYの「物臭」をやったんですよね。カワノ(PK shampooの)ヤマト(パンクス)からも連絡が来て、「小林くんやってくれたよ」って。本当に僕の方が恐縮なんですけど、代打とはいえ自分のステージで、ちゃんとお気遣いをいただいて。それをすごいうれしかった。本当にありがとうございます。── 小林私がそうやって誰かの代打みたいな形でライブをやるっていうこと自体がかなりのレアケースでしたね。カワノ側から見たらインターネットでずっとやってたやつとライブハウスでやってたやつとっていう状態だから、知らない人からしたら意味わからなかったでしょうね。── でも知ってる人からしたらこれ以外はないって感じですよね。それがわかってるから小林さんに声がかかったわけだし。でも確かに、ふたりは何がよくて一緒にいるのかっていうのは気になります。小林結局、根底に根暗がない人とはそこまでの仲になれないじゃないですか。この人は奥底で気持ち悪いんだ、みたいな喜びというか。CRYAMYのイベントに呼んでいただいた時にカワノさんに紹介してもらって、(時速36kmの)ヒデアキさんと初めて喋った時のことをいまだにめちゃくちゃ覚えてるんですけど、初対面だったからどう喋ろうって思ってたら、そのうちカワノさんが席を外しちゃって。ちょっと気まずいじゃないですか。そこで沈黙を破った最初のヒデアキさんの一言目が「『わたモテ(私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!)』観てる?」だったんです(笑)。その瞬間、俺はこの人が大好きだと思って。カワノあいつはそういうところあるんだよな。小林くんはすっと仲良くなったけど。小林コミュニケーションとしては完全に間違ってるじゃないですか。僕に対しては大正解だっただけで。僕も『わたモテ』はめちゃめちゃ好きだし、でも「『わたモテ』好き」って言わないほうがいいのも分かってるし。でもそんなヒデアキさんと仲良くしてるカワノさんっていうので、そこの信頼もようやく見えてきたというか。僕たちはキモオタの仲間なんだって感じましたね。── 今回、小林さんがCRYAMYのツアーに出るわけですけど、このメンツの中でも異色な感じがする人もいるかもしれません。小林バンドじゃないですし、ちょっと文脈も違うし。カワノだからこそ意義深いですよね。しかも、ライブ前日の1月18日が小林くんの誕生日で。小林25歳になるんですけど、一番新品の僕をお届けします(笑)。別に変わらないですけど。ありがたいですね。「OKです」ってすごい勢いで言いました。たぶんカワノさんからの誘いじゃなかったら断ってるスケジュールだったんですよ。僕、誕生日の前後は基本休みたいので。カワノ本当に申し訳ない。── 楽屋にケーキ用意しましょう。小林いえいえ、大丈夫です。そういう日じゃないです。でも、何度も誘ってもらってるんで、今度はいい加減僕が呼ばないとって思ってます。僕が自主でやると場所がホールとかになりがちなんですけど、CRYAMYはハコで観たいなと思っちゃうから、ライブハウスでやるときは呼びたいと思います。── 小林さん、自分のライブで関係ないCRYAMYのライブの告知してたりしますもんね。カワノあれは本当に申し訳ない。ノリで作った野音のTシャツもわざわざ買ってくれて、しかもライブ映像がちゃんと残るライブで着てくれたらしくて。怒られるんじゃないかなと思ったけど、でも素直にすごくうれしいです。あんまり応援されたりとか慕われるようなバンドではないから。なんか派閥ってあるじゃないですか。そういうのを作るような人たちからはすごく嫌われてるので……。── 小林私はそういう派閥とか関係ないところからきていますからね。小林そうですね、まったく関係ない。ライブハウス上がりでもないですし、全然知らないんです。カワノそういう関係って結構疲れちゃう、というか僕が好きではないので結果的に薄くなってしまったけど、そのぶん、それこそ今回のツアーでお声掛けをさせていただいてるみなさんはプラットに人として付き合えてる人たちなのかなって思う。── 人同士の付き合いってことで、小林さんの誕生日もしっかり祝いましょう。よくあるじゃないですか、ライブ中にケーキが出てきたりするやつ。小林いやいや、サプライズとか好きじゃないんで(笑)。Twitter(現:X)とかで「今日誕生日なんです」って言うのも恥ずかしくて。── この対談がインターネットに載るので、CRYAMYのファンはみんな知ることになりますから。小林僕の誕生日、マイメロディと一緒ですから(笑)。マイメロディとビートたけし、それから僕の父親と一緒。その三すくみです。── たけしとマイメロが一緒なんだっていう(笑)。小林そこですよね。あとおすぎも一緒ですし、必然的にピーコも一緒。── 曲者ばっかりって感じ。カワノ俺、米倉涼子と一緒。── 米倉涼子とビートたけしの対バンということで。カワノ「ダンカンこのやろう!」って感じでお付き合いいただければと。いいんですかね、こんな終わり方で(笑)。Text:小川智宏 Photo:山本佳代子ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントCRYAMYカワノ×小林私 サイン入り色紙を3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>CRYAMY WORLD TOUR 2024 『人、々、々、々』DAY0『HAPPY? NEW YEAR』※ワンマンライブ1月5日(金) 東京・下北沢DaisyBar※SOLD OUTCRYAMY WORLD TOUR 2024 『人、々、々、々』1月8日(月・祝) 長野・松本ALECX w/SuU、Hue’s1月13日(土) 宮城・仙台MACANA w/JIGDRESS1月19日(金) 埼玉・HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3 w/小林私1月21日(日) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA w/Khaki1月28日(日) 大阪・Yogibo META VALLEY w/a flood of circle2月10日(土 )愛知・名古屋CLUB UPSET w/pavilion、突然少年2月11日(日) 京都・磔磔 w/Helsinki Lambda Club、Hammer Head Shark2月24日(土) 広島・4.14 w/鋭児2月25日(日) 岡山・CRAZYMAMA 2nd Room w/鋭児、天国注射3月2日(土) 福岡・LIVEHOUSE CB w/LOSTAGE3月3日(日) 熊本・Django w/LOSTAGE3月15日(金) 兵庫・神戸太陽と虎 w/Analogfish、KING BROTHERS3月16日(土) 香川・高松TOONICE w/Analogfish3月20日(水・祝 )福島・club SONIC iwaki w/時速36km4月6日(土) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE w/w.o.d.4月7日(日) 石川・金沢van van V4 w/w.o.d.4月14日(日) 北海道・札幌SPiCE w/時速36km料金:前売4,000円/当日4,500円※オールスタンディング、入場時ドリンク代が必要チケット情報: ()CRYAMY特別単独公演『CRYAMYとわたし』6月16日(日) 東京・日比谷野外大音楽堂料金:全席指定2,500円チケット情報: ()<リリース情報>CRYAMY 2nd フルアルバム『世界/WORLD』発売中価格:CD 3,000円、カセット 3,500円(税別)■収録曲1.THE WORLD2.光倶楽部3.注射じゃ治せない4.豚5.葬唱6.待月7.街月8.ウソでも「ウン」て言いなよね9.天国10.人々よ11.世界CRYAMY 2nd ALBUM Digest Movie関連リンク■CRYAMY公式サイト: ■小林私公式サイト:
2023年12月27日12月20日にセカンドフルアルバム『世界/WORLD』をリリース、2024年1月からは全国ツアー「人、々、々、々」をスタートさせるロックバンド、CRYAMY(クリーミー)。名エンジニア/プロデューサーのスティーヴ・アルビニのもとで作り上げた新作をひっさげ、来年6月に予定されている日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブ「CRYAMY特別単独公演 『CRYAMYとわたし』」へと向かっていくこのツアーの開催を記念して、各地で競演する対バン相手とCRYAMYのボーカル・カワノとの対談が実現した。今回登場いただくのはカワノとは5年来の友人であり、しのぎを削るライバルでもあるJIGDRESS(ジグドレス)のボーカル/ギター・山崎大樹。お互いに影響を与え合いながら進み続ける両者の対話、じっくり読んでほしい。── 山崎さんとカワノさんはもうだいぶ長い付き合いですよね。カワノ5年くらいになるのかな?最初に会ったのは2018年か。── 山崎さんがまだROKIをやっていたときですよね。カワノそう。僕らはメンバーが揃ってまだ半年経ってないくらいでした。── どういう感じで出会ったんですか?山崎最初は対バンじゃないよね。確かカワノがライブを観に来たんですよ。カワノそうそう。ROKIとSUP(現・砂布°)とw.o.d.が下北沢の近松に出ているライブに行って。僕はもともと知っていたから「あ、ROKIの人だ」みたいな感じだったんですけど、大ちゃんが話しかけてくれて、話をしたのが一番最初だったかな。で、ちょうどその2カ月後くらいに、下北沢DaisyBarで一緒にライブをやったのが初めての対バンですね。── 当時の下北沢のシーンの中で、CRYAMYとROKIはそれぞれどんな立ち位置だったんですか?カワノ僕の印象だと、当時の下北沢は時速36kmかROKIか、みたいな感じだった。勢いがあって人気のバンドというか。実際僕らがブッキングのライブに出たりしているときも、お客さんは時速が好きな子とかROKIが好きな子が多かった。で、僕らは僕らで、バンドを組んだとはいえメンバーがいない状態だったし、渋谷の乙とかでライブやってたから、下北ではあまりやってなかったんですよ。ROKIと会ったのは下北でちょっとやるようになったぐらいで、そのときはやっぱりその2バンドが存在としてはでかかった。山崎でもカワノはそう言うけど、俺らはそんなイメージはなくて。自分たちは本当に淘汰されていく1個のバンドぐらいの感じだったから。むしろCRYAMYのほうがすごくいい曲をもってバッて入ってきたから、すごく羨ましく思った印象がある。ないものねだりみたいな感じになっちゃうかもしれないけど、すごく印象的な登場でした。── でも、ROKIとCRYAMYだとライブのスタイルも含めてスタイルが違う感じがするんですけど。カワノでも、当時ROKIは、今のJIGDRESSよりももうちょっとパンク寄りというか、音楽的な部分でもより激しい、雑然とした感じだったし、僕らは僕らで若干過剰な、今思えばわざとらしい感じだったと思うんですよね。わざとなんか変なことをしたり。だからパンクというとあれだけど、ガチャッとした音像でやってたという部分では近いところにはいたんだと思う。── カワノさんから見て山崎さんってどういう人なんですか?カワノ人間的には、今でこそそんなことないけど、昔は大ちゃん、結構怖くて。尖ってたっていう言い方だとちょっと安っぽくなっちゃうけど、結構食ってかかってた時もあったよね。僕もそうですけど、大ちゃんもそういう感じだった。あと結構僕にとって印象的だったのは……これは大ちゃんにも初めて言うけど、大ちゃんって結構周りの人から好かれるのに、大ちゃん自身がちょっと壁を作るみたいなところもあったのかなって。いつも人に囲まれていて、僕から見たらいろんな人から慕われているんだけど、ちょっと寂しげな感じではあるのかなみたいなのはあった。そういうのは僕にもあったから仲良くなれたのかもなと思う。── そういう自覚はありました?山崎あんまりなかったですね。うれしいです。でも確かに壁は作ってたし、他の人のことをすごく意識していた時期だった。でも、カワノも自分を守るための、防御としての攻撃みたいな感じがあって、それが印象的に見えてた。そこがいいなっていうか、そっちのほうが純粋というか普通であって、すごく人らしくて印象的だった。だから興味引かれたし、話してみたいと思った。── 守りたいものがあるというか、許せないものがたくさんあるというか、今もそうだと思いますけど、よりそれが出てたっていうことなんでしょうね。カワノだったかもな。結構露骨だったかもしれないね、当時は。── そういうところで共感して仲良くなっていったっていう感じだったんですか?カワノまあ、会えば楽しく喋るし、大ちゃんも喋ってくれるし、ライブも一緒にすることが結構多かったんですよ。でも一番大きかったのは、僕、当時最寄駅が千歳船橋で、バイト先が(隣の駅の)経堂だったんですよ。もう3年前くらいかな。その頃に大ちゃんも経堂に引っ越してきて。それで街中でばったり会って、「おい、大ちゃん!」って。聞いたら引っ越してきたっていうから、そういうことなら飲みに行こうぜみたいになったんだけど、お金がなかったんで、しこたま酒を買い込んでミニストップの駐車場で飲みながら喋って。そこからプライベートで結構会うようになったかな。困ったら「大ちゃん住んでるわ」って思って連絡をするようになって。そこからよりギュッとなった感じがある。── ご近所付き合いだ(笑)。飲むとどんな話するんですか?カワノ結構他愛のない話ではあるけど……僕、あんまり音楽の話ができる友達っていないんですよ。大ちゃんもいるのか分かんないけど。山崎いない、いない(笑)。カワノいないでしょ?なんか悪口みたいになっちゃうけど、ミュージシャンってみんなそんなに音楽聴いてないんですよ。だから喋ってても楽しくないなとか思ったりもするんですけど、大ちゃんとは音楽の話もいっぱいできる。だから音楽の話は多かったね。最初はたぶんジョイ・ディヴィジョンの話とかをした。僕ら、ライブのSEでジョイ・ディヴィジョンを使ってて、JIGDRESSは──。山崎ニュー・オーダー。カワノっていうのもあって。ジョイ・ディヴィジョンのライブ盤の話をした。大ちゃんも洋楽がすごい好きで、洋楽好きな人があんまり周りにいなかったから、おすすめし合ったりとか。いろんな話をしたっすね。── 話していく中でお互いの印象って変わっていったりしました?カワノ僕はよくも悪くも変わらなかったな。普段もステージ上もそのままなので、いつどこで会っても大ちゃんは変わらない。山崎俺も変わらないですね。全然変わらない。雰囲気っていうか、環境は変わってると思うけどね。カワノ髪型とかね(笑)。山崎髪型とかは変わったけど、印象は全然変わらないですね。── やってる音楽についてはどうですか?山崎さんは新しいバンドを始めたし、CRYAMYもいろいろ変わってきてますよね。カワノそれこそ僕、ROKIが解散するっていうのはそれこそミニストップでふたりで飲んでる時に聞いた覚えがある。それで「えぇー!」ってなって、でも音楽はやるみたいなことは言ってたから、ROKIの解散からJIGDRESS結成までの歩みは友達として結構側で見てきたんです。で、JIGDRESSになって音の質感は、なんというかひんやりした音になった印象がある。ガチャガチャしたっていうよりは、もうちょっと鋭いというか、そういうスタイルにはなってきたなって。僕は、大ちゃんの独自のよさは歌詞にあると思ってるんですけど、その歌詞自体もROKIの頃より着眼点がおもしろくなったなと思う。これはどっちがいい悪いとかじゃないけど、俺はJIGDRESSになってからの曲のほうが好きですね。僕には琴線により触れてくるようになった。── 個人的にも、ROKIに比べてJIGDRESSのほうが山崎さん自身に近くなったのかなという印象があるんですけど、どうですか?山崎うーん……そうですね……。カワノ大ちゃんはたぶん何も考えてない(笑)。山崎でも歌詞は、もっと身近なものを書こうという意識にはなってきました。それはやっぱりカワノの影響もあるんです。カワノって、極端に言うと自分の半径5メートル以内を書くことに対してすごい長けてると思っていて。やっぱり入ってき方がすごく鋭いから、なんかそういうのもいいなってずっと思ってて。ずっと思ってるってことは絶対に影響は受けてるわけであって、それでそうなってるんだなって俺は思ってます。── 山崎さんはここ数年のCRYAMY、カワノさんの変化は感じますか?山崎なんか、新しいアルバムを聴いて思ったのは……正直、やってることの一貫性は全然変わったイメージはないんです。すでに最初の頃から、大きい音の中で生々しいものを出していく感じだったんだけど、その解像度がより上がっていった感じがする。クリアというか、何が生々しいかがどんどん見えていくような歩みをしている印象があって、新譜もボーカルで表現したかったことがこういうことなんだってわかるような音源になっていると思いました。音自体もすごくかっこいいけど、やっぱりカワノが歌いたい、発したい声ってこういうことだったんだっていうのが改めてわかった。あとは歌詞がさっき言った通りすごい近いところを書けるから、それは自分に全然できなかったことだし、それをいいって思う自分がいて。なんか、やっぱり憧れはありますね。こんなこと言うとダサいかもしれないけど、でもやっぱり思っちゃう。CRYAMYの曲みたいなものを作りたいって。── でも、たぶんそれはお互い様ですよね。カワノうん、そうですね。大ちゃんの曲から「これいいな」とか思って、それを自分の中に落とし込む瞬間ももちろんあったし、そういう影響は相互にあるんじゃないかなって思います。── 今回、ツアーで共演するわけですが。こうやってちゃんとツーマンをやるのは意外にも初めて?カワノROKIのときから一緒にやるタイミングは多かったんですけど……これもお互いに話したと思うけど、ツーマンとかちゃんと自分たちの名前でイベントを切るっていうのは肝心な時にやりたいって言うのがあって、結構温めていたんです。「ここぞという時にやろうや」って。それこそ最初はROKIのツアーに呼んでもらって僕らが出たりしたことはあったんですけど、ツーマンはなかったんです。で、じゃあいよいよやるかってなってイベントを発表したら今度はコロナ禍に入っちゃって、結局やれずじまいになって。JIGDRESSになってからも結構僕はその感情を引きずっていたんです。個人的に仲がいいから、やろうと思えば下北沢DaisyBarとかを借りてやれるとは思うんですけど、いつやるかというのは結構個人的にはあった。やるなら今度は僕から誘いたいなというのがすごくあったので。── じゃあ今回、満を持してですね。カワノうん。満を持してという感じで誘わせてもらったかな。なんならこのツアーもまだ溜めといていいんじゃないかぐらいの気持ちではあったんですけど、ただ本数も多いし、いろんなところに行くので、そこは親しい人なり、先輩なり、やってみたい人を呼ぼうというのになっていって、やるかということで声をかけましたね。山崎声かけてもらって、やっぱりうれしかった。やりたいのはあったけど、さっきカワノも言ったとおり、呼ぶタイミングって逆にいつなんだろうとか、そういう感じだったから。1回、JIGDRESSのツアーでやろうよってなってたんですけど、スケジュールがいろいろ被っちゃって、それも出来ずだったんで。だからやっぱりやれるのはうれしいなっていうのは素直に思いました。── JIGDRESSは仙台公演に出演します。カワノ大ちゃんは岩手の出身で、仙台に住んでたこともあるって言っていて。だから仙台でっていうわけでは全然ないんですけど、図らずも大ちゃんの故郷に近い地でやるっていう。それもそれでいいのかなって。── さっき、今回じゃなくてもいいかもと思ったとおっしゃっていましたけど、今回のツアーはCRYAMYにとって特別なものになりそうですよね。ファイナルが野音というのもあるし、アルバムもとんでもないものになったし。カワノ僕が意義を重くしようとしたわけではないですけど、図らずともそうなったっていう。偶然僕が体をぶっ壊したりしたのもあって、ちょっとセンセーショナルな感じに捉えられてしまった部分もあるんです。だから体のことは言いたくなかったんだよとか思ったんですけど(笑)。でもそういうのもあるから、ツアーとしても意義深いものにしなくちゃなとは思ってます。── 山崎さんは、このツアーを経て野音に向かっていく今のCRYAMYはどんなふうに見ていますか?山崎野音はカワノがずっとやりたいっていう話をしてたから、その話を聞いた時はうれしいなって思いました。やっぱり今回のアルバムがアルバムだから、印象としてかなり重たいというか、意義深いものになると思うし、野音やったらカワノが砕け散るんじゃないかっていうぐらい、いろんなものを注ぎ込んでいる感じはありますよね。全部のすごい大変なものを集めて抱えている感じがするし、だから最後にカワノが野音で弾け飛んで、2027年に野音でまた復活するみたいな(笑)。それぐらいのイメージがある。── もしそうなったら伝説になりますね(笑)。で、その伝説の過程に山崎さんは必要だったと思うし。カワノ僕はそう思いますね。自分のバンドというものを物語として考えるのであれば、大ちゃんはかなり主要人物というか。ドラゴンボールでいったら誰だろうな。大ちゃんブルマとか?カワノいや、ブルマよりはあとだな、出会うのは。亀仙人とかクリリンくらいの感じ。出会ってから終盤まで出てくる、そういう存在なんじゃないかなって思うんで、自分にとっても大きい人だと思います。対バンもちょっと照れくさいもんな。── 照れくさいですか?山崎確かに俺、楽屋でどういう態度したらいいんですかね?カワノそうなんだよ。あまりにも溜めて溜めてだったし。スタッフから「JIGDRESSどうよ」って提案されても「いや、まだじゃないですかね」とか言っていたんです。それを最終的にいろいろ考えて考えて「ここだな」ってなったので。それぐらい、ちょっと気持ち悪いけど、お互いに特別な存在なので。Text:小川智宏 Photo:山本佳代子ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントカワノ×山崎大樹サイン入り色紙を3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>CRYAMY WORLD TOUR 2024 『人、々、々、々』DAY0『HAPPY? NEW YEAR』※ワンマンライブ1月5日(金) 東京・下北沢DaisyBar※SOLD OUTCRYAMY WORLD TOUR 2024 『人、々、々、々』1月8日(月・祝) 長野・松本ALECX w/SuU、Hue’s1月13日(土) 宮城・仙台MACANA w/JIGDRESS1月19日(金) 埼玉・HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3 w/小林私1月21日(日) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA w/Khaki1月28日(日) 大阪・Yogibo META VALLEY w/a flood of circle2月10日(土 )愛知・名古屋CLUB UPSET w/pavilion、突然少年2月11日(日) 京都・磔磔 w/Helsinki Lambda Club、Hammer Head Shark2月24日(土) 広島・4.14 w/鋭児2月25日(日) 岡山・CRAZYMAMA 2nd Room w/鋭児、天国注射3月2日(土) 福岡・LIVEHOUSE CB w/LOSTAGE3月3日(日) 熊本・Django w/LOSTAGE3月15日(金) 兵庫・神戸太陽と虎 w/Analogfish、KING BROTHERS3月16日(土) 香川・高松TOONICE w/Analogfish3月20日(水・祝 )福島・club SONIC iwaki w/時速36km4月6日(土) 新潟・GOLDEN PIGS RED STAGE w/w.o.d.4月7日(日) 石川・金沢van van V4 w/w.o.d.4月14日(日) 北海道・札幌SPiCE w/時速36km料金:前売4,000円/当日4,500円※オールスタンディング、入場時ドリンク代が必要チケット情報: ()CRYAMY特別単独公演『CRYAMYとわたし』6月16日(日) 東京・日比谷野外大音楽堂料金:全席指定2,500円チケット情報: ()<リリース情報>CRYAMY 2nd フルアルバム『世界/WORLD』発売中価格:CD 3,000円、カセット 3,500円(税別)■収録曲1.THE WORLD2.光倶楽部3.注射じゃ治せない4.豚5.葬唱6.待月7.街月8.ウソでも「ウン」て言いなよね9.天国10.人々よ11.世界CRYAMY 2nd ALBUM Digest Movie関連リンク■CRYAMY公式サイト: ■JIGDRESS公式サイト:
2023年12月26日Text:丸井汐里Photo:村長 / タカハシブラックミュージックを軸に、あらゆる音楽ジャンルをクロスオーバーさせたミクスチャーな音楽性が光る5人組バンド・Kroi。MステをはじめTV出演の機会も増加し、各地のフェスで初見のオーディエンスも見事に沸かせまくるなど、2023年は飛躍の年となった。2024年1月20日(土)には、初の日本武道館公演を控えている。そのKroiが11月から12月にかけて行っているツアー『Dig the Deep』。Kroiのメンバーがリスペクトし、一緒に演りたいと思うバンド・アーティストを迎える対バン企画だ。第4弾の今回は、全国7都市で7アーティストとのライブを開催。ここではツアー6か所目、11月26日(日)のセミファイナル・仙台PITでの模様をレポートする。先に登場したのは、メンバー全員がソロアーティスト・ミュージシャン・プロデューサーとしても活躍する、マルチプレイヤー集団・Ovall。Shingo Suzuki(Ba)、mabanua(Ds)、関口シンゴ(Gt)に、サポートキーボードの村岡夏彦と別所和洋を加えた5人が静かにステージに登場。キーボードから始まり少しずつ音が重なっていく「Beautiful Love」で浮遊感を漂わせ、「Take U To Somewhere」「Dark Gold」でさらにグルーヴを聴かせる。mabanuaの透明感ある歌声は、楽器の音の一部のように溶け込んでいる。MCではKroiからのオファーを受け、「本当に(Ovallで)いいんだろうか」とSuzukiが話し、関口も「呼ばれた時はザワついた」と続けた。しかし、ロック・ジャズ・ソウル・ヒップホップなどの間をジャンルレスに横断するOvallのスタイルは、「ただただファン」だというKroiが影響を受けているのも頷ける。「Green Glass」では関口の自由に唸るギターとキーボード2人の音が重なり、音源以上にカオスな音を響かせていく。その中にあってもSuzukiは飄々とベースを奏で、予測不能な妖艶さをはらむ。mabanuaの軽やかだが芯のあるドラムを起点にアレンジが展開され、5人の音が揃った瞬間、視界が開けメンバー全員が光に照らされた。張り詰めた緊張からの解放。フロアが一気に熱気に包まれた。後半、「せっかく(Kroiと)一緒にやるなら、特別なライブにしたい」(Suzuki)と、ゲストボーカル・Nenashiを呼び込む。フィーチャリングした「Find you in the dark」、Nenashiの楽曲「Lost in Translation」「Scars」、音源ではSIRUPがボーカルを務める「It’s all about you」をNenashiが歌うスペシャルなコラボが実現した。「(自分の曲を)初めてバンドで演奏したのがOvallとなんて」と、ソロで活動するNenashiは感慨深い様子。関口が「アー写のイメージは怖いんだけど、さっき写真撮ったらKroiめちゃめちゃ良い人!」と挟み笑いを誘いながらも、Kroiとの対バンライブで実現したコラボへの喜びを表現していた。ラストは「La Flamme」のラテンを感じるリズムに乗って、村岡と別所のキーボードソロの応酬が続き、関口のギターソロにフロアが沸く。個々のスキルを爆発させ、オーディエンスの割れんばかりの拍手の中、ステージを後にした。Ovallを観ながら「ヤバい!」と口々に漏らしていたKroiは、1曲目から最新曲「Hyper」を投下。冒頭から全員でヘビーな音を鳴らしたと思えば、益田英知(Ds)と関将典(Ba)のリズム隊を中心にグルーヴを生み出す。内田怜央(Vo,Gt)がラップで畳みかけ、サビのファルセットでよりファンクさが前面に浮き出る。1曲の中でジャンルも音の中心も目まぐるしく移り変わっていく。続く2曲目で、Kroiの名が広まるきっかけとなった楽曲「Balmy Life」を早くも披露。千葉大樹(Key)がトークボックスを駆使した多様なサウンドで魅せていく。「Network」では、長谷部悠生(Gt)がたまらず前へ出てギターソロを繰り出し、オーディエンスを沸かせる。前半4曲は、いわば自己紹介のようなセットリストだ。序盤から特に勢いを感じたKroiだったが、理由はMCで明かされた。完成されたOvallのライブを見て「このまま帰りそうになった。マジでホクホク状態でライブしてるのよ」と、内田は興奮気味に話す。関も「放心状態。ビルボード終わりに(良いライブを見たなと)タバコ吸う感じだった」と表現し、オーディエンスの笑いを誘った。「より良い日になるよう、皆さんと我々でハチャメチャなライブを作っていきましょう」という内田の言葉をきっかけに、ライブは中盤戦へ。関のベースソロから千葉のキーボード、益田のドラムが重なっていく「Mr. Foundation」では、ギターをハンドマイクに持ち替えた内田がステージを動き回る。ファンクとソウルが同居したサウンドの中、リズム隊の2人が躍動していた。変則のリズムをクールに繋ぐ益田のドラムソロからなだれ込んだ「Funky GUNSLINGER」は、哀愁漂う長谷部のギターの音色から内田のラップに移る自由自在な表現力が光る。長谷部がギターをかき鳴らすと、無国籍感漂う夢心地な雰囲気から一気に現実世界に引き戻されたような感覚になった。これまでの彼らのライブは、超絶スキルを全編通して惜しみなく全力でぶつけ続けている印象があった。だが今回、あえて『引く』ことを選んで演奏している場面が度々見られた。各々のソロプレイの時が顕著で、ソロ以外がこれまで以上に『引く』ことで、どうソロを聴かせたいのか、楽曲のイメージをどう伝えたいのかが、非常に明確に見えるようになっていた。聞けば、ツアー前にメンバー全員で合宿を行い、先輩アーティスト達との対バン、さらにその先の武道館公演に備えていたんだとか。ジャズ要素も含んだ大人でダークなサウンドにオーディエンスが酔いしれた「侵攻」、千葉のキーボードと関のベースで妖艶さが増した「WATAGUMO」。内田のアカペラ最後の1音の優しい響きに至るまで、徹底してパフォーマンスを磨き続けた成果が詰まっていた。「俺らのためのツアーみたいになっちゃってる。仙台楽しいね」と内田が切り出すと、話題は移動中の出来事に。1つ前の広島公演を終えた後、東京まで15時間かけて車で移動したそうだ。「車が(サービスエリアなどに)止まる度にルーレットして、止まった人が絶対に運転しないといけない。まさかの一番偉い人が3連続」(関)、「アットホームでいいですね」(内田)という会話から、チームKroiが長旅すらも楽しんでいる様子が伺えた。「Astral Sonar」でそれまでの『引き』のモードからギアチェンジし、全員が楽器を一心不乱に鳴らしていく。内田と千葉が互いに見合ってギターとキーボードの応酬が繰り広げられた「Small World」では、オーディエンスももっともっとと言わんばかりに手を挙げ続けていた。「a force」で再びトークボックスを織り交ぜた千葉の鍵盤捌きがさえわたり、内田の歌声も熱を帯びていく。セッションのグルーヴ感が最高潮に達した状態で、本編を終えた。「1曲パーンとやって終わりたい」(内田)と選んだアンコールは、人気曲「Juden」。「皆さんぶち上がり足りてないでしょう?」と内田がオーディエンスを煽ったが、それはKroiも同じ。それぞれがパーンとソロをかまし、内田は歌い踊りながらボンゴを叩きまくった。持てる力を全開放し、出し切った思いをピースサインで表して、5人は晴れやかに去っていった。本編の楽曲全てで1つの作品のようにライブを仕上げ、緩急を使い分けたパフォーマンスでまた一段上のステップへと上がった感もあるKroi。『Dig the Deep』ツアーも終わり、武道館公演が迫る。数々のアーティストとの対バンで得た経験を、年明けにどう昇華させるのか。彼らのさらなる進化が楽しみでならない。<公演情報>Kroi Live Tour "Dig the Deep" Vol.42023年11月26日(日) 仙台PITセットリスト■Ovall01.Beautiful Love02.Take U To Somewhere03.Dark Gold04.Come Together05.Green Glass06.Shadows & Lights07.Find you in the dark feat. Nenashi08.Lost in Translation feat. Nenashi09.Scars feat. Nenashi10.It’s all about you feat. Nenashi11.La Flamme■Kroi01.Hyper02.Balmy Life03.Network04.HORN05.Mr. Foundation06.Funky GUNSLINGER07.侵攻08.WATAGUMO09.Astral Sonar10.selva11.Small World12.Page13.a forceEN.Juden<ワンマンライブ情報>『Kroi Live at日本武道館』2024年1月20日(土) 日本武道館開場17:00 / 開演18:00チケット情報:()関連リンク公式サイト:
2023年12月08日Netflixが、ニコロデオンの人気アニメ「アバター:伝説の少年アン」を実写ドラマ化。予告編の公開と共に、2024年2月22日から本編を配信予定であることを発表した。主人公のアンを演じるのはゴードン・コーミエ。カタラ役にギャウンディーヨ、サカ役にイアン・オウズリー(「13の理由)、ズーコ王子役にダラス・リウ(『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、アイロー将軍にポール・サン=ヒョンジュ・リー(「マンダロリアン」)、火の王ロザイ役にダニエル・デイ・キム(「LOST」)、ジャオ提督にケン・レオン(「LOST」)が起用されている。実写ドラマのタイトルは「Avatar: The Last Airbender(原題)」。かつて世界には水の国、火の国、土の国、気の国の4つの王国があり、4つの「エレメント」と呼ばれる能力を全てマスターしたアバターによって均衡が保たれていた。しかし、火の国が反乱を起こし、世界征服への一歩を踏み出したことで全ては変わってしまう。少年アンは次のアバターとして正当な地位を得るべく、サカやカタラと冒険に繰り出す。予告編を観たファンの感想は、「アニメのファンだからこそ実写には期待していなかったんだけど、とてもいいじゃないか!」「泣いています。全身に鳥肌も立っています。子どもの頃の思い出がよみがえったよ」「キャストが役にぴったり合っている!」などと大好評。「アバター:伝説の少年アン」は、過去にも実写化されたことがある。2010年公開のM・ナイト・シャマラン監督作『エアベンダー』だ。(賀来比呂美)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年11月10日ストレイテナーの新曲「Silver Lining」の配信が本日よりスタートし、併せて同曲のMusic VideoがYouTubeで公開された。本楽曲は、10月11日(水) にリリースするベストアルバムにも収録されており、MVは初回限定盤付属のBlu-rayに収録される中野サンプラザ・ワンマンLIVEの映像を特別に編集したものとなっている。また、同時に新たなライブとして下北沢SHELTERでのワンマンライブを発表。同ライブハウスは11年前の2002年11月8日に、当時まだ2人編成だったストレイテナーが初めてワンマンライブを開催した思い出の地で、結成25周年という節目に同日同じ場所でワンマンライブが行われる。タイトルは『BIRTHDAY OF THE LOST WORLD』(ちなみに当時のタイトルは『LOST WORLD TOUR』)。チケットは、オフィシャルファンクラブサイト「テナモバ」会員のみを対象とした完全限定受付となっている。さらに、本ライブを記念した限定グッズが本日より期間限定で受注がスタート(ライブ当日の販売は無し)した。<ライブ情報>『BIRTHDAY OF THE LOST WORLD』『BIRTHDAY OF THE LOST WORLD』ビジュアル11月8日(水) 下北沢SHELTEROPEN 19:30 / START 20:00■テナモバ会員限定チケット受付受付期間:9月11日(月) 23:59まで■グッズ販売詳細・BIRTHDAY OF THE LOST WORLD Tee / VANILLA WHITE:1点・Audience Pass:1点受注期間:9月20日(水) 23:59まで<配信情報>ストレイテナー「Silver Lining」配信中ストレイテナー「Silver Lining」ジャケット配信リンク:<リリース情報>ストレイテナー ベストアルバム『フォーピース』10月11日(水) リリースストレイテナー『フォーピース』ジャケット●完全数量限定盤(2CD+BD+GOODS):11,000円(税込)●初回限定盤(2CD+BD):8,250円(税込)●通常盤(2CD):3,850円(税込)【CD収録内容】■Disc11. Silver Lining ※新曲2. 原色3. 叫ぶ星4. クラッシュ5. 冬の太陽6. Braver7. イノセント8. Toneless Twilight9. Sunny Suicide10. From Noon Till Dawn(feat.Tabu Zombie&Kunikazu Tanaka)11. Little Miss Weekend12. 羊の群れは丘を登る13. 吉祥寺14. 彩雲15. ETERNAL (FOR PEACE)※CDのみ■Disc21. 2462. タイムリープ3. プレアデス4. Ark5. DAY TO DAY6. Man-like Creatures7. Lightning8. シンクロ9. DONKEY BOOGIE DODO10. 瞬きをしない猫11. ネクサス12. シンデレラソング13. シーグラス14. スパイラル15. MARCH (FOUR PIECE) ※CDのみ【Blu-ray収録内容】※初回限定盤のみ・2023年5月27日(土)、バンドとして初めてにして最後となった中野サンプラザでのワンマンライブをアンコール含め完全収録予定(全26曲)【完全数量限定盤グッズ】25th ANNIVERSARY ROCK BAND オリジナルトランプ【店舗別先着特典】・Amazon.co.jp:メガジャケ・TOWER RECORDS:オリジナルA5クリアファイル・楽天ブックス:オリジナルアクリルキーホルダー・その他一般店共通特典:CDサイズステッカー※特典は商品と一緒にお渡しいたします。※特典は先着のため、無くなり次第、配布は終了になります。※一部お取扱いのない店舗・オンラインショップもございます。詳しくはご購入ご希望の店舗へお問い合わせ下さい。※一部オンラインショップでは特典付き商品のカートがございます。特典をご希望のお客様は詳細をご確認の上、特典付き商品をお買い求め下さい。※オリジナル特典対象店舗はその他一般店共通特典対象外になります。<ライブ情報>ストレイテナー『25TH ANNIVERSARY ROCK BAND 2023.10.15 at Nippon Budokan』10月15日(日) 日本武道館開場 16:30 / 開演 17:30チケット情報:()関連リンクストレイテナーオフィシャルサイト:モバイルファンクラブサイト「テナモバ」:公式X(Twitter):公式TikTok:ホリエアツシInstagram:ナカヤマシンペイX(Twitter)::日向秀和X(Twitter)::大山純X(Twitter)::
2023年09月06日国際能プロジェクト実行委員会主催、能リ・イマジンド 英ロンドン凱旋公演『12拍子の三番叟』が2023年10月31日 (火)に、銕仙会能楽研修所(東京都港区南青山4-21-29)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ Thick & Tight square ©Darren Evans佐野登photo by shirotakoji五穀豊穣の祝祭「三番叟」の変拍子がイギリスの現代舞踊とクロスオーバーしたらボーダーが消えた!湧き上がるリズムと祝祭の舞!今、イギリスで注目度ナンバーワンのLGBTQ+ダンスデュオThick & Tightと能楽師が創造する異次元の祝祭空間が東京に出現。2022年6月にロンドンで開催され、観客の圧倒的な喝采を受けての凱旋公演は、能の古典「三番叟」とイギリスの現代舞踊とのコラボレーション。12拍子の舞がボーダーを軽やかに越境する。アーティスト・トーク小沼純一氏(音楽・文芸批評家、早稲田大学教授) が Thick & Tightに作品のメッセージとイギリスの最新クィア・アート事情について、一噌幸弘氏に作曲のプロセスや能の音楽の現代性について聞く。演目1. 能楽古典曲/舞囃子2. 一噌幸弘「12拍子の三番叟」3. Thick & Tight「Two Moths in Real Time」(日本初演)4. 一噌幸弘「変幻化2023」(世界初演)過去公演より photo by Mayumi Hirata過去公演より photo by Mayumi HirataThick & TightThick & TightThick & TightThick & Tight曲目解説「12拍子の三番叟」日本古代から受け継がれてきた天下泰平、五穀豊穣の祈りである翁の「三番叟」。その古典の舞が一噌幸弘の手によりフラメンコにインスパイアされた12拍子の三番叟に!緩やかなテンポが段々と急の「ノリ」になり最後は劇的な急の位で終る。特徴的なのは笛2菅、小鼓、大鼓で演奏され、中間部(呂の手)では、2管の笛が8拍子と6拍子に分かれクロスリズムになる。Thick &Tightがイギリスのハーベストの祈りを表現し、能楽囃子のリズムに乗って躍動感に満ちた祝祭の踊りを舞う。Thick & Tight「Two Moths in Real Time」Thick & Tightが2匹の蛾となり、自然界の小さく些細な命と人間世界の関係を表現する。地球上の弱者の命の儚さや苦しみへの共感、人間性会の終わりなき貪欲な発展への疑問、自然界のサイクルとの乖離に対する批判、そして「不自然」というレッテルを貼られたLGBTQ+コミュニティからのメッセージが込められている。能からのインスピレーション受けて生まれたこの作品は彼らの芸術表現に新たな境地を開いた。 「変幻化2023」一噌幸弘による「変幻化」シリーズの最新作。生成流転する自然界のエネルギー中に存在する分断のない「一」の世界。そこでは自然界(宇宙)創造の神様のもと、虫も人間も草木も宇宙的エネルギーの中に仲良く共存していた。ロンドン公演で評を博した「変幻化2022」で共演したメンバーに武田朋子が加わり、能舞、Thick&Tightによるイギリスの現代舞踊、能楽囃子のキラリと光る個性が融合するボーダーのない世界を表現。Thick & Tightと能リ・イマジンドからのメッセージ『私たちは今、自然破壊、環境問題、マイノリティーへの差別など、行き詰まった社会 の課題に直面しています。しかし人間は本来、全ての隔たりを超えて共感し、共に世 界を創っていく力を備えているのです。この公演は、現代に生きる私達へのメッセージ を織り交ぜながら、「異なるもの」とのコミュニケーションの大切さと力を喚起させると 信じています。』Thick & Tightは昨年2022年に来日した際、作品と関連づけたメッセージを込めたプロ ジェクト「消えた蛾 (Lost Moth) 」を実施した 。 出演者情報一噌幸弘(一噌流笛方)安土桃山時代より続く能楽一噌流笛方、故一噌幸政の長男として9歳の時に「鞍馬天狗」で初舞台。以後、「道成寺」「翁」等数々の大曲を披く。能楽師として古典の第一線で活躍する一方、古今東西のジャンルの壁を突き破る演奏・作曲活動を行う。日本文化藝術財団より第2回「創造する伝統賞」を受賞。能リ・イマジンド・フェスティバル第1回より参加。 一噌幸弘photo by Junko KaisatoThick & Tight(ダンス)イギリスの二人の振付家、ダニエル・ヘイ・ゴードンとエレノア・ペリーによって2012年に設立されたダンス・ユニット。その作品群はLGBTQ+としてのアイデンティティーをメッセージの中心に位置づけ、ユーモアとスパイスの効いた唯一無二の個性的な作風で大きな評価を得ている。サドラーズウェルズ劇場、ロイヤルオペラハウスなどイギリスの主要な劇場から招聘され公演する。 学習障害者によるイギリスのダンスカンパニー「Corali」と長年真摯な協働を続けているが、昨年より日本国内でもダンサーや障害者へのワークショップを実施、世界レベルでダンスのあり方とは何かについて影響を与え続けている。 photo by Daniel Archerphoto by Daniel Archer佐野登(宝生流シテ方)宝生流18代宗家宝生英雄に師事。「翁」「石橋」「道成寺」「乱」「隅田川」「望月」等の大曲を披く。謡曲・仕舞の指導を中心に、日本の伝統・文化理解教育の一環として「生きる力」をテーマとしたプログラムを日本各地の教育現場で行う。2022年能リ・イマジンドのロンドン公演参加、今年9月、能リ・イマジンド事業の一環としてロンドン現代舞踊の重要拠点The Placeでプロの振付家や舞踊学校の生徒を対象にワークショップを行う等、海外での活動も積極的に行う。能リ・イマジンド・フェスティバ ル第3回参加。佐野登photo by shirotakoj田邊恭資(小鼓方大倉流)新潟県出身。国立能楽堂第七期能楽[三役]研修修了。小鼓方大倉流宗家大倉源次郎に師事(小鼓)。能リ・イマジンド・フェスティバル第2回、第3回参加。田邊恭資 photo by Mayumi Hirata柿原光博(大鼓方高安流)故柿原崇志氏の次男。東京芸術大学卒業。東京を中心とした演能活動の他に、東京・福島・福岡にて愛好者の指導も行う。能リ・イマジンド・フェスティバル第1回より参加。柿原光博 photo by Hirata Mayumi武田朋子(篠笛・能管)江戸囃子の太鼓・笛を習得し、「鼓童」文化財団研修所にて研修を修了。能管を能楽の笛方・一噌幸弘氏に師事。ゆず、石川さゆり、大友克洋作の映画『火要鎮』など、様々なレコーディングに篠笛や能管で参加。上海万博、アスタナ万博、平昌オリンピック公式文化行事に参加するなど海外演奏も多く国内外で幅広く活動中。 武田朋子能リ・イマジンド( Noh Reimagined)2016年、英ロンドンで2日間の能リ・イマジンド・フェスティバル第1回を開催以来、一流能楽師による能楽古典曲を上演し、その神髄を世界に伝えると同時にイギリスの主要な芸術団体とのパートナーシップにより、多様な芸術分野のアーティスト達との協働制作、委嘱作品の初演など、650年の伝統を持つ能と現代イギリスの先駆的な芸術を繋ぐ、創造的な活動を展開する。2023年から2024年にかけては、イギリスの若手作曲家、ダンサー、振付家、美術家らとの新たな協働プロジェクトを展開する。2024年6月は、作曲家ベンジャミン・ブリテンが75年前に創始したオールドバラ・フェスティバにて、能「隅田川」を上演する他、イギリス3か所での公演、ワークショップ、委嘱作品の初演等が予定されている。プロデューサー、キュレーター:柳沢晶子( Mu:Arts) 公演概要能リ・イマジンド 英ロンドン凱旋公演『12拍子の三番叟』 公演期間:2023年10月31日 (火)会場:銕仙会能楽研修所(東京都港区南青山4-21-29)■出演者一噌幸弘(能管、田楽笛、篠笛、リコーダー、角笛)佐野登(宝生流シテ方)田邊恭資(小鼓)柿原光博(大鼓)武田朋子(篠笛・能管)Thick & Tight(ダンス)アーティスト・トーク司会:小沼 純一(音楽・文芸批評家、早稲田大学文学部教授)■公演スケジュール10月31日(火) 18:30 開場/19:00 開演■チケット料金一般前売:4,000円/当日:4,500円U30前売:2,000円/当日:2,500円(全席自由・税込)<注意事項>※未就学児童のご入場はお断りさせていただきます。※チケットの払い戻しは不可とさせていただきますが、不可抗力での公演中止の場合のみ払い戻しを行います。※会場の座席は座布団と桟敷形式です。※会場では感染症対策にご協力ください。■スタッフ主催:国際能プロジェクト実行委員会(能リ・イマジンド)制作:柳沢晶子( Mu:Arts)広報協力:合同会社メメントC・嶽本あゆ美チラシ制作:山田真介 yamasin(g)助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、グレイトブリテン・ササカワ財団後援:ブリティッシュカウンシル 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年09月05日エイティーフィールド(ライブ制作・ツアーブッキングなどを行う“ロックエージェント”会社)が企画する対バンイベント『ハリケーンツアー』が9月に町田、京都、静岡の3会場で開催される。町田・CLASSIX(9月6日)はthe dadadadys、ルサンチマン、京都・Live House nano(9月24日)は鉄風東京、ルサンチマン、静岡・UMBER(9月25日)は鉄風東京、ルサンチマン、Blue Mashが出演する。この対バンイベントに出演するルサンチマンの北(Vo,Gt)、鉄風東京の大黒崚吾(Vo,Gt)にインタビュー。両バンドの交流、「ハリケーンツアー」への意気込みなどについて聞いた。――ルサンチマン、鉄風東京がお互いの存在を知ったのはいつ頃ですか?大黒崚吾(鉄風東京)僕が2002年生まれ、北くんが2003年の早生まれで同じ年なんですけど、この世代で最初に頭ひとつ抜き出たバンドがルサンチマンなんですよ。ROCK IN JAPANに出たのが2019年だよね?北(ルサンチマン)そう。RO JACK(オーディション)で優勝して、ROCK IN JAPANに出て。そこでいろんな人の目に留まったというか。大黒全国の同世代のバンドが嫉妬してる状態だったんですよ(笑)。最初の接点は、ルサンチマンのインスタライブかな。コラボして、ちょっと喋ったんだけど、その後、ライブに誘ってくれて。大黒崚吾(鉄風東京)北2021年の6月か。下北沢シェルターで対バンして、初めてみんなに会って。大黒全員未成年だったから、ハーゲンダッツのアイスクリームで打ち上げ(笑)。あれは楽しかった。北あのときがいちばん幸せだったかも(笑)。大黒その後、何回かライブを一緒にやって。僕、仙台のFLYING SON(ライブハウス)でバイトしてるんですけど、そこにも来てくれたり。自分たちのホームのライブハウスなんですけど、ルサンチマンを好きなお客さんもいっぱいいるし、こっちとしてもすげえありがたいですね。――お互いのバンドの音楽性については、どう思ってますか?大黒ルサンチマンはとにかくサウンドが尖ってて、すげえオルタナティブなんだけど、それがなぜかZ世代の若い子たちにウケてるんですよ。僕と北くんが好きな音楽が近くて、先輩のバンドでいうとLOSTAGE、さよならポエジー、KOTORI、paioniaとかなんですけど、ルサンチマンにもそういうバンドの“直系”みたいな曲があって。そういうバンドを若い子たちが観て狂喜乱舞しているのが面白いし、「文句言えねえな」という感じがあるんですよね。北鉄風東京は確か高3のときに知ったんですけど、さっき言ってたみたいに崚吾がTwitter(X)でウチのバンドのことを「嫉妬する」みたいに言ってくれてて。そのとき「21km」(鉄風東京)を聴いて、「なるほど」と。北(ルサンチマン)――自分たちに近しいものを感じた?北どうだろう?確かに好きな音楽は近いんですけどね。ちょいちょいウチに泊まりに来たりするんですけど、そのときも音楽の話が8~9割なんで。大黒好きなバンドと対バンが決まると、「ごめん、the dadadadysと対バン決まった」って電話したり(笑)。まったく気にしてないんですけど、フォロワー数でマウントを取り合う遊びとかもしてますね。北(笑)。拮抗してるというか、“一緒にやってる”という感じもありますね。同い年でわりと近い界隈にいるのもそうだし、対バンするとお客さんも喜んでくれるので。――そしてこの秋、両バンドの新作がリリースされます。ルサンチマンは10月25日に1stフルアルバム「ひと声の化石/rebury」を発表。北はい。2枚組で20曲入ってます。大黒え、20曲?!何で今まで言わなかった?北まあまあ(笑)。DISC2はインスト曲だけなんだけど。ほとんどの曲はライブでやってて、未発表曲はたぶん3曲くらいかな。――現時点での集大成という位置づけですか?北何だろう、“ルサンチマンらしさ”みたいなものが出来たきたのは、2021年の終わりくらいからだと思っていて。曲作り、音作りも遥かに良くなってきたし、それを集約できたアルバムという感じですね。2021年は6月に鉄風東京とツーマンライブをやって、9月にさよならポエジーに自分たちの自主企画に出てもらって。さよならポエジーのライブは“戦ってる”という印象がすごくあって、自分たちもこうあるべきかもなって思ったんですよね。ただ、憧れ過ぎてもしょうがないし、いろいろ試行錯誤しながら2022年は100本近くライブをやって。去年1年でかなり成長できたし、研ぎ澄ましされていってる感覚もありますね。大黒緊張感というか、ヒリヒリした感じがどんどん出てるよね。あとは北くんの性格が悪くなればもっと面白くなりそう。北(笑)。僕はずっと優しいです。大黒めちゃくちゃいい人なんですよ、北くん。その状態で ヒリヒリ感出せるのは、間違いなく音楽性から出てきたものだろうなと。まあ、1stアルバムがCD2枚組で20曲収録って、ちょっとおかしいけど(笑)。北変わったことを意識的にやってるというか、周りと違うことをやらないと埋もれちゃうんで。大黒インストだけのセトリを組んだこともあるでしょ?北うん。あのときは「カマしてやろうかな」という感じだったから。それも考え方は同じで、「他と同じことをやってたら個性がそぎ落ちてしまう」ということなんですけどね。大黒「荻窪」(ルサンチマン)を6回続けてやったりね。北あったね(笑)。ちゃんと確認取ってからやったんだけどね。大黒2DAYSのサーキットイベントだったんですけど、「2日間出るバンドは、曲の被りを少なくしてください」と言われてて。1日目は普通にやって、2日目は「荻窪」だけっていう。SNSがザワついてたよ。北「初めてルサンチマンを見たけど、嫌いになった」って人もいました(笑)。面白がってくれる人もいるし、そういうことは続けていきたいですね。――鉄風東京は9月13日に1stミニアルバム『From』(全国タワーレコード、ライブ会場限定)をリリース。大黒ルサンチマンに比べると(アレンジ的に)そこまで難しいことはしてないんですけど、僕らはストレートなオルタナが好きなんですよね。(先行配信された)「TEARS」なんかは歌メロがしっかりあったり。「FLYING SON」はドロップチューニングで重めだったり、けっこういろんな曲が入ってますね。北どんどん曲の練度が上がってるよね。「21km」の頃の焦燥感もありつつ、最近の曲は「このポイントがいいな」って感じることが増えてて。大黒オルタナの要素がありつつ、1回聴いたら覚えられるような曲にしたくて。耳の残るメロディ、みんなで一緒に歌えるメロディも入れたいんですよね。――ルサンチマンでもシンガロングが起きまくってますよね。北そうですね。大黒北くんはあからさまに「歌え」みたいなことは言わないんだけど、バンドのサウンドと張り上げる声でお客さんたちが熱狂して、一緒に歌ってるんですよ。北無理強いは好きじゃないんだよね。大黒あと、キーが高いから女の子が歌いやすそう(笑)。北曲によっては女の子も歌いづらそうだけど(笑)。鉄風東京のライブを観てると、お客さんと友達みたいな関係なんですよ。5月に「FLYING SON FES」というイベントがあったんですけどーーホームのライブハウスだったからかもしれないけどーーフロアにいる人たちがみんな友達みたいな雰囲気で。「街灯とアパート」(鉄風東京)がはじまって、みんなが合唱しはじめて、崚吾が「いや、合唱する曲じゃねえだろ」って言って。こういうライブの形が取れるのはバンドとしての強みだなと。大黒逆に自分たちは、ルサンチマンみたいな孤高のヒーローみたいな感じはやれないので。イメージ的にはルサンチマンがバットマンで、鉄風東京がスパイダーマンかな(笑)。北青い炎と赤い炎みたいな感じかも。――対バンイベント「ハリケーンツアー」のルサンチマン、鉄風東京のツーマンも楽しみです。大黒自分たちもすっごい楽しみですね。京都nanoはけっこう小さめのライブハウスなんですよ。あそこでツーマンやれるのはめっちゃいいな、と。北すげえ面白そう。大黒あと、nanoのスタッフの方がその日のライブに向けたブログを書いていて。スタッフの方の熱量もすごいし、当日、どんなことを書いてくれるのかも楽しみです。静岡UMBERもずっと行ってみたかったんですよ。壁の絵をLOSTAGEの五味(岳久)さんが描いてるそうなので、それも見たい。北お互いにライブのスタイルも対照的だから、いい意味でお客さんを振り回すようなツーマンになると思います。協力していいイベントにしたいですね。ライブはバトルなんだけど。大黒そうだね。イベントの名前が「ハリケーンツアー」じゃないですか。こっちは“鉄風”を名乗ってるので、負けるわけにはいかないです。Text:森朋之Photo:中山涼平ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼントおふたりのサイン入りチェキを3名様に!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<イベント情報>『ATFIELD presents ハリケーンツアー』9月6日(水) 東京・町田CLASSIX出演:ルサンチマン / the dadadadys9月24日(日) 京都・Live House nano出演:鉄風東京 / ルサンチマン9月25日(月) 静岡・UMBER出演:鉄風東京 / ルサンチマン / Blue Mashチケット料金:前売:3,500円(税込・ドリンク別)当日:未定チケット情報はこちら:()<ルサンチマン 関連情報>ルサンチマン 2枚組 1stフルアルバム『ひと声の化石 / rebury』10月25日(水) リリース価格:3,300円(税込)【収録曲】■DISC1:ひと声の化石1. 十九2. なさけないうた3. ぼくのつぶやき4. 知りたい5. 大団円6. だっせ7. 六月某日8. どうしようもない9. 俗生活の行方10. 荻窪■DISC2:rebury1. nihil2. tsukiochi3. lares4. kazaana5. I remind6. sake7. fossil8. lazy9. not wrong10. ikkiルサンチマン『1st FULL ALBUM 「ひと声の化石 / rebury」RELEASE ひと声ツアー』11月10日(金) 千葉LOOK11月11日(土) 吉祥寺 WARP11月12日(日) 仙台 FLYING SON11月17日(金) 福岡 OP’s11月18日(土) 札幌 KLUB COUNTER ACTION11月22日(水) 名古屋CLUB UPSET12月3日(日) 心斎橋 BRONZE12月9日(土) 下北沢 ADRIFTチケット料金:3,500円()ルサンチマン オフィシャルサイト:<鉄風東京 関連情報>鉄風東京 1st ミニアルバム『From』9月13日(水) リリース価格:1,500円(税込)※タワーレコード&ライブ会場限定販売【収録曲】1. SECRET2. TEARS3. HOW IS LIFE4. いらない5. 東京6. FLYING SON『鉄風東京 presents From 2MAN TOUR 2023』9月17日(日) 仙台JUNK BOXゲスト:kobore9月28日(木) 札幌SPICEゲスト:THE BOYS&GIRLS10月6日(金) 福岡OP’sゲスト:さよならポエジー10月10日(火) 高松TOONICEゲスト:paionia10月18日(水) 名古屋CLUB QUATTROゲスト:忘れらんねえよ10月20日(金) 梅田CLUB QUATTROゲスト:KOTORI10月27日(金) 渋谷CLUB QUATTROゲスト:KALMAチケット情報はこちら:()鉄風東京 オフィシャルサイト:
2023年08月28日全国無料放送のBS12 トゥエルビ( 本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:須磨直樹)では毎週日曜よる7時より劇場版アニメや長編アニメに特化した『日曜アニメ劇場』を放送しています。8月27日は「ルパン三世 sweet lost night 〜魔法のランプは悪夢の予感〜」をお届けします。1.「ルパン三世 sweet lost night 〜魔法のランプは悪夢の予感〜」について8月27日(日)よる7時~人気アニメ『ルパン三世』のTVスペシャル第20弾!原作:モンキー・パンチ ©TMS1971年から放映され幅広く支持されている「ルパン三世」のTVスペシャルとして制作されたシリーズの第20弾。"魔法のランプ"になぞらえた記憶操作装置"LAMP"によってルパンたちが大ピンチに!悪夢のような世界を阻止するため、鍵をにぎる謎の美女とともに現代のアラビアンナイトが始まる。今作のエンディングテーマは、原田知世が歌う「夜想曲」。■ストーリー"謎の女" と "魔法のランプ"によってルパンの記憶が盗まれた!?不二子におねだりされ、銭形警部の猛撃をかわしながらどんな願いも叶う”魔法のランプ”を盗み出したルパン。本物か確かめようと不時着した海岸でランプを擦ると、ランプから妖精と名乗る美女のホログラムが現れた。しかし、気づくとルパンは見知らぬ街中のど真ん中に立ち尽くし、半日分の記憶を失っていて……。記憶捜査装置”LAMP”をめぐるさまざまな思惑が交差した争奪戦の行方は。■出演者ルパン三世:栗田貫一銭形警部:納谷悟朗次元大介:小林清志石川五エ門:井上真樹夫峰不二子:増山江威子アダム:荻原聖人ドリュー:田中美里ガーリック:銀河万丈アイヒマン:佐々木敏他■スタッフ企画:廣瀬健一・藤本鈴子プロデューサー:中谷敏夫、尾﨑穏通、監督・絵コンテ:アミノテツロ脚本:大川俊道音楽:大野雄二音楽監督:鈴木清司キャラクターデザイン:平山智美術監督:飯島由樹子色彩設計:舟田圭一撮影監督:野口龍生編集:佐野由里子演出:小倉宏文・徳本善信・奈須川充2.「日曜アニメ劇場」とは新作、旧作、隠れた名作まで毎週日曜よる7時は『日曜アニメ劇場』!劇場版アニメや長編アニメを中心に、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)やTV用に編集されたスペシャル版、さらには「特別編」として実写版など、無料放送ではなかなか出会えない貴重なラインナップでお届けします。『日曜アニメ劇場』ホームページ 3.掲載時のお願い■コピーライト原作:モンキー・パンチ ©TMS■作品紹介画像のトリミングは不可とします。■その他注意事項:宣伝について、視聴者向け作品紹介であれば凡そ問題ありませんが、例えばプラットフォーム/チャンネルが新規顧客獲得・契約を目的として実施する広告/営業ツール等内での当該作品の映像画像の使用は一切不可となっております。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月23日リーゼントのヘアースタイルで「A(エー)ちゃんに憧れ、今G(ジー)ちゃん」と歌う『還暦オヤジのロックンローラー』坂本つとむが、8月12日(土)にタワーレコード渋谷店B1 CUTUP STUDIOにてアルバム「人生上等!」発売記念ライブ『坂本つとむLIVE 2023夏 俺たちオヤジはO世代?!~Aちゃんに憧れ今Gちゃん~』を開催した。今年1月に坂本自身の還暦を記念したアルバム「人生上等!」の発売を機に、「還暦での新たチャレンジ」として今年の3月から始めた、若者文化の象徴『TikTok』への動画投稿が約半年で総再生数3800万回を突破。「英語字幕付き動画」も複数公開しており、リーゼント姿でロックンロールを歌う動画に海外からも多数の外国人フォロワーが急増。また、ものまね芸人や俳優とのコラボ動画や、敬愛するロックンローラー、エルヴィス・プレスリーやキャロル(矢沢永吉)の楽曲をカヴァーした動画も好評で、『還暦オヤジ』のコミカルな動画だけでなく「渋い!」「カッコいい!」といったコメントが寄せられるなど「イケオジ」としても話題となっている。今回行われたミニライブではTikTokでバズっている「人生上等!」をはじめ、R &Rメドレーなど計12曲を歌唱。120名のアラ還ファンと共に、ロックンロールで盛り上がった。■坂本つとむ コメント「これまで歌手活動を続けてきて、今年還暦を迎え、自分自身に「どうするんだ」と問いかけた時「やるしかない」という想いと共に、自分のルーツであるロックンロールとリーゼントを復活させ、改めて前に進んでいく気持ちとなりました。“還暦はゴールではないスタートだ”をモットーに、目指すは紅白出場です。そして好評いただいているTikTokもさらに全国を探訪し、これからも頑張っていきたいと思います」■音楽評論家・富澤一誠コメント「演歌・歌謡曲でもJ-POPでもない良質な大人の歌Age Free Musicを提唱し、50代から70代が全国に約4750万人もいるなか、その世代の大人が必要としている歌、それがこの「人生上等!」という楽曲の歌詞にも込められていると思います。坂本つとむも頑張っているなら自分も頑張ってみようという、多くの方の人生の応援歌となっていただけたら嬉しく思います」■坂本つとむ TikTok@tsutomusakamoto <リリース情報>坂本つとむアルバム「人生上等!」2023年1月18日(水)発売TECG-30133¥3,000(税抜き¥2,727)1.しゃれにならねえ(作詞:及川眠子/作曲:都志見 隆/編曲:都志見 隆、Ryumei Odagi)2.夏色の恋(作詞:shizuma/作曲・編曲:Ryumei Odagi)3.LOSTプロポーズ-Acoustic Version-(作詞:渡辺なつみ/作曲・編曲:森 正明)4.夜の果てに吹く風よ(作詞:森 浩美/作曲:坂本つとむ/編曲:森 拓人)5.BITTER SWEETS〜苦い果実(作詞:和田将史/作曲:坂本つとむ/編曲:片岡英昭)6.冬恋歌(作詞:shizuma/作曲:坂本つとむ/編曲:Ryumei Odagi)7.波風を纏いながら(作詞:及川眠子/作曲・編曲:Ryumei Odagi)8.夜景(作詞:松井五郎/作曲:坂本つとむ/編曲:Ryumei Odagi)9.旅の空から(作詞:河口京吾/作曲:平井夏美/編曲:山川惠津子)10.それが答えになればいい(作詞:松井五郎/作曲:三井 誠/編曲:三井 誠、Ryumei Odagi))11.Oh!Lady(作詞・作曲・編曲:坂本つとむ)劇場映画「サイレントナイト」 主題歌<ボーナストラック>12.人生上等!~O世代の身上書~(作詞:桑原永江/作曲・編曲:宮原康平)■各音楽配信サービスにて配信中 ■「人生上等!~O世代の身上書~」Music Video<イベントタイトル>「坂本つとむLIVE 2023夏 俺たちオヤジはO世代?!~Aちゃんに憧れ今Gちゃん~」*アルバム「人生上等!」発売記念ライブ2023年8月12日(土)11:30開場/12:00開演会場名:タワーレコード渋谷店 B1 CUTUP STUDIOセットリスト1、人生上等!MC2、夜景3、セレナーデ~雨に濡れてもMC(富澤一誠氏登壇トーク)4、LOSTプロポーズMC5、夜の果てに吹く風よMC6、カバー弾き語り(CAROL「彼女は彼のもの」「涙のテディ・ボーイ」)7、R&Rメドレー(涙のダーリン~愛しのHoneyBee~泣かないでBaby)アンコール8、人生上等!坂本つとむ / Age Free Music : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月12日グローバルアイドルグループ「NCT 127」のオリジナルドキュメンタリーシリーズ「NCT 127: The Lost Boys」が、Disney+(ディズニープラス)のコンテンツブランド「スター」にて8月30日(水)より独占配信。この度、ライブ映像やインタビューを交えた本予告と本ポスターが解禁された。「NCT 127」は、「東方神起」や「EXO」を輩出させたSMエンターテインメントより2016年7月7日にデビューしたグローバルアイドルグループ。“ネオ・カルチャー・テクノロジー(Neo Culture Technology)”を意味するNCTから派生したユニットであり、“127”はソウルの経度(東経127度線)に由来している。2022年から2023年にかけて開催した2度目のワールドツアー「NEO CITYーTHE link」は世界17都市・28公演で総勢70万人の観客を動員。日本でも初となる待望のドームツアーを成功させた。全4話となる本シリーズでは、彼らが彷徨いながら夢見た少年時代をふり返りながら、テイル、ジャニー、テヨン、ユウタ、ドヨン、ジェヒョン、ジョンウ、マーク、そしてへチャンのメンバーひとりひとりが経験してきた困難や葛藤が明らかに。大人になった少年たちが出会い、「NCT 127」となり、夢を実らせていく過程を、撮り下ろしの独占インタビューやここでしか見られない特別映像を交えながら描いていく。監督はパク・ジャイル、制作はチョ・ヨンチョルとイム・ピルソンが手掛けている。この度解禁された本ポスターには、迷路の中に迷い込んだメンバーたちが描かれ、「ボクたちのネバーランドへ、ご招待します。」というキャッチコピーからも、いままで語られてこなかったメンバーの少年時代に焦点をあてたエピソードが明かされる。また本予告でも「とても競争心が強い子だったから、あまり友達がいない」「ある事件があった」「道を失っていた」など、それぞれが当時の赤裸々なエピソードを告白。夢を手にするまでの知られざる道のりと、彼らの成長の記録がアニメーションやライブ映像、インタビューを交えて描かれ、手紙のようなものを見つめて涙を流すメンバーの姿も…。大人の仮面を被った子供時代を経て、いい大人になろうともがき、「愛する方法を学んだ」と明かす、彼らがたどり着いた場所は?デビュー7周年を飾る、9人の成長と軌跡を描いたネオ・ドキュメンタリーとなっている。「NCT 127:The Lost Boys」は8月30日(水)より毎週2話ずつデイズニープラス スターで独占配信(全4話)。(シネマカフェ編集部)
2023年08月07日w-inds.が全国ツアー『w-inds. LIVE TOUR 2023 "Beyond"』を開催する。7月30日(日) 千葉・市原市市民会館を皮切りに全5公演で行われる今回のツアー。最新アルバム『Beyond』を中心に「w-inds.史上、いちばん踊るライブになると思います」(橘慶太)というこのツアーで橘慶太、千葉涼平は、w-inds.の新たな進化をしっかりと提示してくれるはずだ。――2021年11月に2人体制になって最初のアルバム『20XX“We are”』をリリース。2022年には久々のツアーを行いましたが、手ごたえはどうでした?橘慶太(以下、橘)w-inds.として3年ぶりくらいにツアーをやって。コロナの頃はオンラインライブなどもやっていたんですけど、去年からはファンの皆さんと会う機会が少しずつ増えてきたんですよね。去年の段階では(観客は)声も出せなかったし、まだ不思議な気分だったんですけど、止まっていたと時計の針がちょっとずつ動き出したのかなと。千葉涼平(以下、千葉)去年のツアーは、新体制になって初めてお客さんの前でパフォーマンスする機会だったんですよ。今のw-inds.を見てもらうという緊張感のある1年だったのかなと思います。橘うん。去年の夏のファンクラブツアーが2人体制になって初のツアーだったので、最初は緊張しましたね。オンラインでも手ごたえはありましたけど、改めて新しいものを提供するというか。涼平くんの歌のパート、僕が踊るパートが増えたり、今までとはちょっとずつ役割が違ってましたからね。ライブを重ねるなかで感覚的に掴めたものもあったし、今はもう慣れたもんです(笑)。涼平くんはまだ緊張感がある?千葉いやいや(笑)、最近はリラックスしてパフォーマンスできてますよ。とはいえ、過去の膨大な楽曲がありますからね。ふたりでパフォーマンスすれば当然、形も変わるし、1曲1曲に対して新鮮な気持ちもあって。そういう意味では緊張感が続いてる感じもありますね。――なるほど。そして今年3月にアルバム『Beyond』がリリースされました。アルバム全体のテーマは?橘「これまでのw-inds.の作品に関わってくださったプロデューサーの方々に楽曲をお願いしたい」というのがはじまりだったんですよね。葉山拓亮さん、今井了介さん、松本良喜さんもそうだし、UTAさんもそうなんですけど、みなさんに曲を作ってもらったことで、w-inds.の21、22年をまとめたアルバムになったなと思って。制作の途中で「時空を超えてるよね」という話になって、そこから『Beyond』というタイトルを付けたんです。作りながらコンセプトが出来てきたアルバムでしたね。千葉ここ数年は慶太がw-inds.の楽曲を基本的に作ってくれていて。その基盤がしっかりあったからこそ、こういうアルバムが出来たのかなと。デビュー当初からw-inds.を支えてくださった作家のみなさんに曲を作っていただいたのは、過去に戻るのではなくて、チャレンジという意味が強いと思っています。レコーディングでも「やっぱりレベル高いな」と思ったし、すごい楽曲が揃いましたね。橘葉山さん、今井さん、松本さんには「みなさん“らしさ”がほしいです」ということをお伝えてしていて。実際、それぞれの個性が出ている楽曲ばかりだし、僕も改めて「すごいな」と思いましたね。――葉山さんが手がけた「Over The Years」は、初期のw-inds.を2023年バージョンに進化させた楽曲。w-inds.「Over The Years」橘すごく美しいメロディラインだし、日本語の歌詞がしっかり聴こえてきて。メロディと歌詞の組み合わせが本当にすごくて、葉山さんならではの楽曲だなと。千葉本当に葉山さんにしか作れない楽曲だと思います。離れていた間も見守ってくれてたんだなって。直接的なやり取りはなかったんですけど、楽曲から自分たちに対する気持ちが伝わってきて、グッときました。ファンの方も同じような気持ちだと思うし、葉山さんはw-inds.の父だなと。本当にすごい人だと思います。――松本さんが制作した「Blessings」はシティポップ的なアプローチの楽曲。慶太さんのボーカルの魅力がすごく出ているな、と。w-inds.「Blessings」橘「Blessings」はいちばん難しかったですね、歌が。葉山さんはすごく歌が上手くて、仮歌がほぼスティービー・ワンダーなんですよ(笑)。「空から降りてきた白い星」とかもそうなんですけど、松本さんの曲はめちゃくちゃ難易度が高い。今回もすごく練習になったし、「Blessings」のレコーディング中にちょっと歌が上手くなりました(笑)。最後のフェイクの部分とかは、以前だったらたぶん歌えなくて、違うフレーズにしていたと思うんですよ。以前よりも松本さんの表現を掴めるようになってたのは、僕もちょっとは成長できたのかなと。千葉難しかったですね、とにかく。それに尽きます(笑)。――今井さんの「FIND ME」はハウスミュージックを基盤にしたダンスチューンです。w-inds.「FIND ME」橘そうですね。今井さんに「今のw-inds.がダンスミュージックをやるなら、どういうジャンルがいいですかね?」みたいな話をしたときに、「ハウスかな」ということになって。ドレイクやビヨンセもハウス調の曲をやってますけど、今井さんの楽曲は展開力がすごいんですよ。千葉最初に聴いたときは「どうなってんの?」と思いました(笑)。自由な感じがすごくいいなと思うし、聴いてるとクラブにいるような気分になりますね。橘展開が多いから、ライブでも面白そうなことができそうですよね。単調にならないというか。――慶太さんが制作した楽曲に関してはどうですか?橘先に作家の皆さんの楽曲をいただいてから制作を始めたので、アルバム全体のバランスを考えながら作ってましたね。千葉スケジュール的にすごく短い期間だったんですよ。タイトななかで仕上げてきて、しかもいい曲ばかりで、幅広くて。マジですごいなって感心してしまいました。好きな曲はいろいろあるんですが、「Lost&Found」は棘があって、すごく刺さりましたね。美しいだけじゃないと思うんですよ、人間は。そのこともしっかり描かれていたし、聴いたときはテンションが上がりましたね。橘「Lost&Found」は確かに攻めてますね。一応、みなさんに「この歌詞、大丈夫ですか?」と確認したんですけど、わりと大丈夫みたいでした。w-inds.「Lost&Found」――正義とは何か?真実とは何か?というテーマの歌詞ですからね。今のw-inds.の表現にタブーはないのかも。橘自由にやらせてもらってますね。歌詞の書き方はいろいろあって、自分の考えや理想を書くこともあるし、フィクションもありますけど、自分のなかで“ここまではOK”という線引きがあるんですよね。そこがわかっていれば大丈夫なのかなと。――涼平さんのボーカルもポイントですよね。橘引き出しがちょっとずつ増えている感覚はありますね。レコーディングでも「こう歌って」「こんな感じ」という注文も増えてるし、それをすんなりやってくれるので。千葉P(プロデューサーとしての橘慶太)が厳しいんで(笑)。橘レコーディング中も練習みたいな感じだからね(笑)。「この曲で、このテクニックを身に付けよう」みたいなこともあるし。涼平くん、純粋にすごくいい声なんですよ。艶があって綺麗だし、聴き取りやすくて。僕はどちらかというとテクニック的にやるタイプなので、差が明確でいいなと思ってます。千葉「君ならやれる」って信じてくれるのもうれしいです(笑)。特に慶太くんが作ってる曲に関しては、表現したいことがはっきりしてるし、ディレクションもわかりやすいんですよね。橘楽しくやってます(笑)。レコーディングは僕のスタジオでやってるので、僕と涼平くんしかいないんですよ。千葉仕事感があんまりないよね(笑)。――そして7月末から全国ツアー『w-inds. LIVE TOUR 2023 "Beyond"』がスタート。アルバム『Beyond』を引っ提げたツアーになりますが、どんなステージになりそうですか?橘『Beyond』の楽曲をパフォーマンスを通して届けたいという気持ちが強いですね。踊りまくるというか、ダンスに振り切ってやってみたいと思っていて。“デビュー22年目で、今まででいちばん踊る”ってなかなかないと思うし、すごいチャレンジになるだろうなと。橘慶太――普通はだんだんと踊らなくなりますからね。橘そうそう。僕が好きだった人たちも、キャリアが長くなるにつれて、ダンスが簡単になったり、ユルくなることがあって。ダンスがなくてもパフォーマンスできるのは素晴らしいと思うんですけど、どこかで「ちょっと寂しいな」という気持ちもあって。ファンの人の中にも「まだ激しく踊ってほしい」という人もいると思うし、年齢を重ねてもしっかりダンスボーカルを見せられるグループでありたいと思ってるんですよね、今は。千葉本当にすごく踊るので、めっちゃ大変そうです(笑)。橘涼平くんは歌うパートも増えてるからね。僕も踊るパートが増えてるけど(笑)。千葉アルバムの曲はまだ、歌と踊りがくっついてないんですよ。ツアーまでにそれをしっかり混ぜ合わせたいです。――今のコメントを聞くと、ファンのみなさんの期待値もさらに上がりそうですね。橘久しぶりに声出しOKのライブですからね。2019年以前の感覚がようやく戻って来るタイミングだと思うし、ここから25周年に向けて走っていきたいと思ってます。まずは今回のツアーを一緒に楽しんでいただけたらなと。千葉踊りに特化している部分もあるので、みなさんにも楽しんでもらえると思います。あとは『Beyond』をたくさん聴いてもらえれば問題ないかなって。――期待してます!ちょっと抽象的な質問かもしれませんが、今のw-inds.の強みって何だと思いますか?橘常に自由ですからね、僕たちは。ダンスボーカルグループとは思えないほど、いろいろな楽曲や活動をやっていて。そこがほかのグループとは違う強みなのかなと思ってます。千葉縛られてない感じはありますね。今年のファンクラブツアーは、1曲も踊ってなくて。橘ずっとふたりで歌ってたんですよ(笑)。千葉夏のツアーは全く逆で、「ダンスで攻めようぜ」というモードで。そういうふり幅が今のw-inds.の良さなのかな。千葉涼平Text:森朋之<ライブ情報>『w-inds. LIVE TOUR 2023 "Beyond"』7月30日(日) 千葉・市原市市民会館 大ホール開場16:00 / 開演17:008月12日(土) 大阪・NHK大阪ホール開場16:00 / 開演17:008月19日(土) 東京・J:COMホール八王子開場16:00 / 開演17:00※SOLDOUT9月9日(土) 愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール開場16:00 / 開演17:00※SOLDOUT9月21日(木) 東京・NHKホール開場17:30 / 開演18:30チケット料金:全席指定8,500円(税込)<リリース情報>w-inds. 15thアルバム『Beyond』発売中【CD収録内容】01. Unforgettable02. FIND ME03. Bang! Bang! feat. CrazyBoy04. Fighting For You05. Over The Years06. Blessings07. I Swear08. Delete Enter09. Lost & Found10. Bang! Bang! feat. CrazyBoy (REMIX)【Blu-ray / DVD収録内容】※Special Book盤・初回限定盤のみ01. Bang! Bang! feat.CrazyBoy (Music Video)02. Document of Beyond : Behind the Scenes03. Document of Beyond : Interview配信リンク:公式サイト:
2023年07月21日5人ボーイズグループ「TOMORROW X TOGETHER」(TXT)がワールドツアーを行った、鮮烈な夏を描いたライブ・ドキュメンタリー『TOMORROW X TOGETHER:OUR LOST SUMMER』から本ポスター&本予告が解禁。さらに、先輩である「BTS」の初期のライブ映像3作品も同日配信されることになった。HYBEエンタテインメントから2019年にデビューした彼らは、デビュー年に新人賞10冠を総なめにし、アジア最大級の音楽授賞式MAMAでは2019の本賞も受賞。デビューアルバムでK-POPグループとして初めて全米ビルボード200チャートにランクイン、アルバムチャート1位を記録し、今年発売した5枚目のミニアルバム「The Name Chapter:TEMPTATION」の初動販売は200万枚を超え、18週連続でチャートインするなど、数々の記録を塗り替え、いま最も熱い第四世代のK-POPリーダーとも呼ばれるグループ。本ライブ・ドキュメンタリーでは、メンバーのスビン、ヨンジュン、ボムギュ、テヒョン、ヒュニンカイが、初の海外ツアーに挑む姿や、世界最大の音楽フェスティバル「ロラパルーザ」のステージ出演をはじめ、パンデミック後、観客の熱気と歓声を取り戻したワールドツアーに向けて挑戦しながら成長するメンバーの姿が収められており、貴重な撮りおろしの特別インタビュー映像も収録されている。今回解禁された本ポスターは、スビン、ヨンジュン、ボムギュ、テヒョン、ヒュニンカイの5人が舞台裏でラフにカメラに視線を送るビジュアルだ。また本予告では、大歓声の中でパフォーマンスする姿や、初の海外ツアーに意気込むメンバーの様子が次々映し出されていく。「ここまで出し切ったステージは初めてだった」(ヨンジュン)、「ファンのみなさんがくれる愛に応えたくて」(スビン)、「信じてついてきてくれたら嬉しいです」(テヒョン)、「僕たちのチームはこれから始まるんだな」(ボムギュ)、「そう、進化中です」(ヒュニンカイ)とそれぞれが感じていることを吐露するインタビューシーンも。ファンへの愛と彼らが持ちえる全てのエネルギーを注ぐ様子が伝わる予告となった。また、「ロラパルーザ」の舞台裏では、HYBEの先輩であり、同イベントでメインステージのヘッドライナーを務めたJ-HOPEと写真を撮影するメンバーの姿も収められている。★初期の「BTS」を楽しめるライブ映像3作品が同日7月28日配信決定2015年に開催された「BTS」初の日本全国ツアーの中から、幕張メッセ公演を収録した『防弾少年団1st JAPAN TOUR 2015「WAKE UP:OPEN YOUR EYES」』、同年に開催された初の単独アリーナ公演を収録した『2015~Japan Edition~at YOKOHAMA ARENA』、そして、アジア10都市全14公演をめぐり計14万4千人を動員した「2016 BTS LIVE 」の、東京・国立代々木競技場第一体育館で行われたツアーファイナル模様を収録した『2016 BTS LIVE ~Japan Edition~』の配信もされる。『2016 BTS LIVE~Japan Edition~』『TOMORROW X TOGETHER:OUR LOST SUMMER』は7月28日(金)よりディズニープラスにて配信(全1話/約80分)。(シネマカフェ編集部)
2023年07月07日