2019年9月9日 12:00|ウーマンエキサイト

「低収入の彼」と結婚したら、のちのち後悔するでしょうか…?

「結婚に後悔しないか怖いです」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。

両親の仲が悪く、昔から「『好きで結婚してもどうせ仲が悪くなる』『高収入の男性と結婚するのが勝ち組』「という考えを持っていた、という27歳のトピ主さん。しかし交際4年になる現在の彼氏は、低収入の男性。とても仲がよく結婚の話も出ているものの、“昔からの理想”を曲げて結婚したら後悔するでしょうか……とアドバイスを求めています。

目次

・「自分のしたいこと」を貫ける性格かどうか
・「愛情」を信じたい気持ちが芽生えてきたのかも
・「自分はどんな人生を送りたいのか」をとことん考えてみよう

「低収入の彼」と結婚したら、のちのち後悔するでしょうか…?

©Настя Дубровина - stock.adobe.com


「自分のしたいこと」を貫ける性格かどうか

「好きでもない高収入の男性」との結婚よりも、「共働きで贅沢はできなくても好きな男性と明るい家庭を築いた方が幸せかも」と思い始めた、というトピ主さん。しかし、周りの友人は皆エリートと結婚していて専業主婦も多いそうで、「今は良くても10年後、周りと比べて惨めにならないか」と不安になっているといいます。

まずは「自分がしたいこと」と、「周りが望むこと・世間的な価値観」の2つを切り分けて考えてみるといいと思います。トピ主さんの心の中には今、「長年の主義を曲げてでも、彼と結婚がしたい」という気持ちが芽生えているのですよね。
しかし一方で、「高収入な人と結婚した方が幸せ」という一般論や周りの価値観も気になってしまう――。

要するに、今回の悩みを突き詰めると、「周囲の価値観や一般論を無視し、“いま自分がしたいこと”を貫いて、あとで本当に後悔しないかどうか」という話に行き着きます。

これは、人によって向き不向きがあるように思います。世の中には「周囲や世の中に反して、自分のしたいことを貫く」のが得意な人もいれば、苦手な人もおり、のちのち後悔するかどうかも、そうした性格が多少なりとも影響します。

自分がどちらに近いタイプか知りたければ、進学や就職、留学、部活動、習い事などなど、これまでに経験した“重要な進退決定”の際のことを振り返ってみるといいでしょう。「自分は嫌だったのに親や先生の言うことを聞いて(または、周りは反対しているのに自分のやりたいことを貫いて)、結果的に満足/後悔をした経験があるか」を考えてみてください。

迷いながらでも最終的に「自分のしたいこと」を貫いてきた経験が多い人は、自分の決断の結果だと分かっているので、愚痴ることはあっても“深刻な”後悔は少なく、また「どう転んでも、満足いく人生にする!」といった主体性やパワーがある人も多く見受けます。トピ主さんはどうでしょうか。
重要な場面で「私はこうしたい」という強い気持ちで決めてきた経験が多いですか?

逆に、今まで「周りの言うとおりにして後から納得できた」「自分の意思に確信が持てなかった」ケースが多く、「周りの目が何かと気になってしまう」傾向が強いならば、周囲の意見や一般的な価値観に沿った選択をしたほうが、のちのち後悔せずに済む確率は高いかもしれません。

「愛情」を信じたい気持ちが芽生えてきたのかも

投稿内には、“高収入で、かつ好きな男性”と結婚した友人の例も挙げられています。彼女がそうだとは限りませんが、「お金が一番大事」という価値観が強い人の中には「収入がある人、だから好き」と迷いなく捉えているケースもあります。結婚に際しても、「現実的な生活やお金のほうが“当たり前に”大事で、愛情や気持ちの面にあまり重きを置かない人もいる」という点は理解しておくといいかもしれません。

そういった意味で、トピ主さんは実はそこまで「お金」に執心していないのではないでしょうか。今回、彼が低収入でも結婚したいと思えたのは、今までは心の奥に閉じ込めてきた「末永く続く愛情を信じたい、信じられそうな気持ち」が表面に出てきたからかもしれません。両親の不仲の影響で前は信じられなかったけれども、彼の出現によってトピ主さんの心に変化が生まれた。だとすれば、彼は“そうそう代わりのいない存在”という印象も受けます。


「誰かに彼のことを話すと『ホント楽しそうに話すね』と言われる」とのことですが、自分はそのような得がたい相手と、本当にお金だけを理由に別れられるのか。どうせ別れられないなら、できるだけ豊かに一緒に生きていく道を考えた方が建設的ではないのか。平均的でも共働きでも後悔する余地もないくらい、愛情にあふれた家庭づくりに励もう――。そんな視点から考えてみるのも一案です。

「自分はどんな人生を送りたいのか」をとことん考えてみよう

“結婚の迷い”は、「自分がどんな人生を送りたいか」が見えていないことが原因でもあるケースも少なくありません。それがわからないまま何となく結婚して、うまくいかなくなり、離婚を経験してから気づく人もいますが、できれば結婚前に見出しておけると、後悔の少ない結婚となりやすいです。

「相手が高収入ならそりゃラッキーだけど、近い価値観で毎日一緒に笑えるような穏やかな暮らしのほうが、私には大事」と分かっていて、後者の相手を選ぶ人もいます。「私は絶対、好きな仕事で活躍する人生を送りたい」と自覚している人であれば、「高収入でも、その仕事を諦めなければならないような相手との結婚は無理だ」と判断できるでしょう。


トピ主さんは、どんな人生を送ってみたいですか? 愛情に満たされた人生なのか。物質的に贅沢な人生なのか。友人たちのような“専業主婦”の人生なのか。とにかくじっくり、とことん考えてみましょう。そして「私の人生に、これだけは絶対なくてはならない」と思うものは何なのか――。それが分かれば、自ずと今回の答えも導き出されてくるだろうと思います。応援しています。
(外山ゆひら)

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