2020年1月13日 12:00|ウーマンエキサイト

親心の矛盾!? 「堅実な職業」ではない相手との結婚に賛成できません…!

「自由に生きさせた娘が連れてきた彼氏は自由業」と題する投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。

適齢期の娘がいるトピ主さん。連れてきた恋人がフリーランサーだったため、「結婚を考えているんだったら、積極的には賛成できない」「もっと安定した、堅実な職業の人がいいんじゃない?」と言うと、娘さんに「私には好きに自由に生きろと言っておいて、私の相手には逆のことを言うの?」と反論されてしまったそうです。わが子に望む生き方と、その相手に望む生き方は、一致すべきなのか……と読者に問いかけています。

目次

・「職業しか分からない段階」で、急いで判断しなくていいのかも
・「子どもの成長を信じて注視する」のも、親にできるサポート
・理論で語れない親の心理。「気持ちの言葉」で話してみよう

親心の矛盾!? 「堅実な職業」ではない相手との結婚に賛成できません…!

「職業しか分からない段階」で、急いで判断しなくていいのかも

子どもの結婚相手に安定した仕事に就いている人物を望むのは、古今東西、多くの親となった人たちの「愛する我が子に苦労をさけたくないから」という偽らざる心理だと思います。収入が突然、激減するような可能性が低い相手のほうが、親としては安心して子どもを送り出せる、ということなのでしょう。とはいえ、堅実な相手なら子どもが幸せになれるのか……と言えば、そうではない例も多々あることは、トピ主さんも十分ご存知かと思います。

ただ現状では、大切な我が子を預ける相手の情報が「職業」くらいしかないから、ついそれだけで判断してしまう……という側面はあるのかなと思います。


ということで、まずは職業のことは一旦、ひとつの情報として脇に置いて、「娘が選んだ彼の良さを見つけてみよう」という姿勢で、定期的に交流の機会を持ってみるのも一案です。そのなかで、意外な彼の良さや頼もしさを発見できるかもしれないし、逆に職業以外に不安な点を見つけてしまう可能性もあるでしょう。しばらくフラットな目線で彼のことを知る期間を設けてから判断しても、遅くはないかもしれません。

「子どもの成長を信じて注視する」のも、親にできるサポート

そもそも相手を問わず、結婚の行く末は誰にも保証できません。結婚前はどんなに愛情深く、頼もしく我が子に寄り添っているように見えた相手でも、愛が冷めれば想像以上に冷淡に、卑怯な態度で接する人間に変貌することもある。結局どんな相手との結婚でも、我が子がすると決めたならば、親は子どもたちを信じて見守ることしかできない、とも言えます。

しかし万が一、夫婦間で問題が起きたとしても、それを乗り越えていく子どもたちの力を信じ、応援し続けてあげるのも、親にできるサポートかもしれません。

結婚も就職もそうですが、自分たちの助けの手が出せないような場所に子どもを送り出す日が来るのは、自然な流れ。
助言はいくらでもしていいと思いますが、判断力やリスク回避能力、そして世の中を生き抜いていく力などが身に付き、「我が子も大人として成長してきたな」と感じられている部分があるならば、その後の様子や動向は注視しつつも、まずは委ねてみる……という寄り添い方もあることは、頭の隅に留めておいてもいいかもしれませんね。

理論で語れない親の心理。「気持ちの言葉」で話してみよう

ちなみにトピ主さんの夫は、彼のことを「組織に頼らず自力で生きているなんて、かっこいいじゃないか」「大賛成」と仰っているとか。たしかに、ひと口に自由業といっても色々な人がおり、組織に守られていないからこそ堅実に仕事に励んでいる人もいます。個人として色々な取引先の信頼を得て仕事を成り立たせているならば、変化の激しい現代を生き抜く力がある人物、という可能性もあるでしょう。もちろん、そうでない可能性も同等にあります。

そういったことはトピ主さんも頭ではわかっているものの、家族内で孤立した気分になり、「私だけが間違っているの?」という気持ちで投稿されたのかもしれません。「わが子に望む生き方と、その相手に望む生き方は、一致すべきなのでしょうか」とのことですが、投稿全体がかなり理詰めで議論をされている様子も印象に残りました。


ですが実際のところ、子どもの結婚を反対する心理に、弁論できるほどの理路整然とした根拠などないケースのほうが多いのではないでしょうか。「なんとなく不安だから」「同じ女性として、好ましくないタイプだと感じるから」「自分と同じ苦労をしてほしくないから」等々、感情面から子どもの結婚を反対しているケースは珍しくありません。

理論で戦おうとするほど、お子さんからも理詰めの反論をされるだけで、平行線になってしまう可能性も。まずは「ただ心配なのよ。彼をよく知らないしね」といった“気持ちの言葉”で伝えてみてはいかがでしょうか。そうすれば、「じゃあ知り合う時間をつくるから」と娘さんも彼も、トピ主さんの理解を得るための努力をし始めるかもしれません。

それに昔は「女性は結婚相手次第で幸せが決まる」などと言われていましたが、今は女性も自分の幸せを選べる時代。お互いに「結婚は2人で作っていくもの」という意識があり、協力体制が取れる相手かどうかのほうが、実は“幸せな結婚”の重要な要素となるかもしれません。
そういったポイントを、カップルとしての2人の様子や関係性をしばらく見た上で、判断してみるのも一案です。

以上、色々と挙げてきましたが、今後の出方を考える一助になれば幸いです。
(外山ゆひら)

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