2020年2月17日 12:00|ウーマンエキサイト

男性と“バカな関係”を持ってしまい、心が抜け殻状態です…。

「私、バカでした」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。30代のトピ主さんは心にぽっかりと穴が開いていた時期に、男性の友人と「誘われるがまま、関係を持って」しまい、何度かそれが続いて好きになってしまったとか。

しかし、彼には真剣交際をする心づもりはなく、トピ主さんはいっそうの“抜け殻状態”に。「情けなくて、私、いい年してバカだった」「毎日が過ぎていくだけで、気力が沸かない」とつらい心境をつづっています。

目次

・逃げ込んだ先を「間違えた」ときは
・”抜け殻状態”だからこそ、見えてくる気づきもある
・学びを得るならば、経験は決して無駄にならない

男性と“バカな関係”を持ってしまい、心が抜け殻状態です…。

©LIGHTFIELD STUDIOS - stock.adobe.com


逃げ込んだ先を「間違えた」ときは

現在は、「なんとか頑張らないとと思い、目の前にあることを必死にしている」「忘れっぽかったり」集中できない状態にある、というトピ主さん。元気な自分に立ち直っていくためにも、まず「いまの自分を許すこと」から始めていきましょう。

彼とのことが起こる前、トピ主さんは大好きな人への失恋、仕事が上手くいかない、大切な友人と死別、といった出来事が続いていたそうですね。つらいことから目を背けたくて、一時期、異性との関係に逃げ込んでしまった……なんて経験がある人は、男女問わず決して少数ではないと思います。


今回のことは「どん底からの逃げだった」という言及もありますが、つまりは逃げ込んだ先にも、望むような幸せはなかった。であれば、そこからもまた逃げるのみ、です。「避難先を間違えちゃった!」くらいの気持ちで素早く見切りを付けて、自分が心地いい気分でいられる場所を探していきましょう。「相手に立ち去られて座りこむ被害者」ではなく、「自分の足で颯爽と立ち去っていく」イメージを持つことが重要です。

彼は「今は彼女を作る気がない」「グレーな関係だから長く続くんだ」等々と言ったそうですが、彼の望む関係性と自分の望む関係性が違っていた。それだけです。「私は都合のいい女だったんだな」という記述もありますが、そのように自分をラベリングするのもやめること。自分という人物の認識を“惨めなもの”にしてしまうだけで、少しもトピ主さんのためにならないからです。
仮にそう指摘する他人がいたとしても、「自分で自分をいじめることはしない!」と決心しておきましょう。

今回の彼とはただ、望むものが違っていただけ。本気の交際をする気がないことがわかったから、用がなくなった。だから、私は前に進む――。そのような“事実”に基づく認識に変えていきましょう。

”抜け殻状態”だからこそ、見えてくる気づきもある

「抜け殻状態」とのことですが、心に空洞を感じることは、はたしてそんなにも“ダメなこと”なのでしょうか? 「満ち足りた状態」「リア充」といった言葉のイメージから、心のなかがぎゅうぎゅうに詰まっている状態=良い状態のように思われがちですが、私は必ずしもそうは思いません。

一度試しに、心に幾つかの穴を感じる状態=自然な状態だと捉えてみましょう。実はそのくらいのほうが、穴が満たされた瞬間の喜びや有難さにも気付きやすく、他人の小さな親切や優しさを謙虚に受け取れるものです。
穴の存在を通じて自分自身を見つめ直せたり、弱っている人の気持ちがわかったり、世界の見え方が変わったり、いろいろな発見もあることでしょう。

逆に、自分の心が満ち足りた状態だと慢心しすぎると、人はつい傲慢になって、大事なものを失ってしまう結果に陥ってしまうこともしばしばです。そうなって再び、心の穴の存在に気づく――。この繰り返しこそが人生と言えるかもしれません。

そのように捉えてみれば、今回の彼に対しても「一時期、心の穴を埋めてくれて有難う」「でも、もう今の私には必要ないんだ」と、穏やかな気持ちで別れを告げられるかもしれませんね。

学びを得るならば、経験は決して無駄にならない

何より、今回のことでトピ主さんが「かりそめの恋愛で、心の穴を埋めることの虚しさ」に気づいたならば、それは大きな発見です。

この出来事をうまく乗り越えられれば、今後、不運や不調が続く時期があっても、必要以上に“悲劇のヒロイン”とならず、静かに嵐が去るのを待てたり、自分で自分の気持ちを支えられるようになったりすることも期待できます。穏やかな心持ちを手に入れれば、心穏やかな関係を築ける相手にも出会いやすくなるでしょうし、仕事でも好循環が生まれやすくなると思います。


いつか、「今回のことは良い勉強だった」と思える日が来るように。大事な自分の人生だ!と受け容れ、悲しいほう、つらいほうに流されることなく、しっかりと自分の足で歩いていきましょう。応援しています。
(外山ゆひら)

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