2020年4月27日 12:00|ウーマンエキサイト

30歳代独身女性は「実家暮らし」と「ひとり暮らし」、どちらを選ぶべき!?

「30代独身女性。一人暮らしか実家か。」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。

自営業で実家暮らしをしている、36歳のトピ主さん。数年前から婚活をしており、現在「ひとまず一人暮らしをしてみるか、このまま実家暮らしを続けるべきか?」で悩んでいます。ひとり暮らしをするにしても、仕事の都合で近所に住むことは決まっているそうですが、交際のしやすさ、貯金、孤独感などの面で迷いがあり、アドバイスを求めています。

目次

・「いま、何を一番優先したいか」を考えてみよう
・人付き合いでの悩みは、パートナーシップにも大きく影響する
・孤独感に向き合い、「心の自立」も目指してみよう

30歳代独身女性は「実家暮らし」と「ひとり暮らし」、どちらを選ぶべき!?

©khosrork


「いま、何を一番優先したいか」を考えてみよう

投稿内でトピ主さんが挙げている、ひとり暮らしのメリットは「異性との交際に気兼ねが要らなくなる」点。対するデメリットは「貯金が減る」「1人でいることにさらに慣れてしまう」点で、実家暮らしをした場合のメリットとデメリットは、この逆と考えているようです。どちらのメリットも満たす選択肢はないため、「今の自分が何を一番優先したいか」を考えていくことが、決断のヒントになるでしょう。


「婚活」を最優先にするならば、ひとり暮らしのほうに軍配が上がりそうです。ひとり暮らしをすれば必ず相手が見つかる、必ず交際がうまくいくとは断言できませんが、今までの環境でうまくいかなかったのであれば、環境を変えてみることで変化が起きる可能性はゼロではないでしょう。パートナーを求める気持ちがより強くなるかもしれませんし、あるいは逆に「ひとりで暮らす心地よさ」や「自立した生き方」を満喫でき、結婚への意欲が減退することもあるかもしれません。後者だとしても、今のように悩み続けるよりは、ひとつの前向きな変化になるのではないでしょうか。

一方で、「資産形成」を最優先と考えるならば、毎月の貯金を減らし、家具家電も買い込んで、わざわざ近所でのひとり暮らしをするメリットは少なそうです。手厚い退職金や企業年金が見込めない自営業ならば尚更、非常時や老後の備えは大いに越したことはないでしょう。ただ、トピ主さんはそれなりに貯金もあるそうですし、「楽しそうだから、人生が豊かになりそうだから、ひとり暮らしをしてみたい」といった前向きな気持ちがあるならば、コストをかける意味はあると思います。

最後に、「孤独への慣れ」や「家族との関係性」を考えた場合。
トピ主さんは、ひとり暮らしをすれば「もっと孤独になって耐えられなくなるんじゃないか」という不安があるようですが、現時点で既に、家族で集まるときに孤独感に苛まれる自分が、嫌で嫌でたまらない……とまで感じているとのこと。であれば、家族とあえて距離を取ってみることで、孤独を感じる瞬間が減ったり、良好な関係性を築けたりする可能性もあると思います。このあたりは「やってみないと分からない」側面もありますし、変化を期待して、またひとつの人生経験としてひとり暮らしを経験してみるのも一案です。

人付き合いでの悩みは、パートナーシップにも大きく影響する

また投稿には、さまざまな不安・悩みもつづられています。「ひとり暮らしをすべきか、実家暮らしをすべきか」を決めるためには、これらも検証する必要がありそうです。

(1)「年齢もあってお先真っ暗で毎日不安」=加齢に伴う不安
(2)「出会いがあるのか」「(婚活で)どう動けばいいのかわからなくなっている」=恋愛・結婚に対する不安
(3)「誰かといると孤独を感じやすい」「家族と距離を取ってしまう」=家族や他人との関係性に関する悩み

(1)や(2)は比較的一般的な心理ですが、気になったのは(3)の「誰かと一緒にいると孤独を感じてしまう」という悩みです。これまでの婚活では、「出会った方を怖いと感じてしまい距離を取ってしまう」傾向もあったとのこと。出会いが少ないからというよりも、人付き合いにおける何かしらの課題が、恋愛や婚活の障害になっている可能性も感じました。


孤独感に向き合い、「心の自立」も目指してみよう

一般的には「ひとりでいるから孤独を感じる」というイメージがありますが、“孤独感”には、実はいくつかの種類があります。トピ主さんのように「他人といると孤独を感じてしまう」という人の場合、「心のどこかで“理想の理解者”を求めていて、それが得られないから寂しい」、あるいは「どうせ他人に心を開いても真に分かりあえることはない、と諦めているために寂しい」といった心理を抱えているケースが多いです。

こうした孤独感を乗り越え、円滑なパートナーシップや人間関係を手にしていくためには、“人は皆ひとり”という事実を悲観せずに受け止めた上で、「だからこそ理解しあう努力をしたい、分かりあえる瞬間の喜びがある」といった“希望ある孤独感”を育てていくことが肝心です。

そうした心持ちを育めれば、ひとり暮らしか実家暮らしかに関係なく、円滑なパートナーシップを築ける可能性も感じます。いうなれば “心の自立・成熟”を目指す、というイメージでしょうか。それが叶えば、加齢に伴う不安も、今よりは穏やかに受け止めていけるようになるでしょう。物理的な環境を変えずに心の面の成長に集中的に向き合ってみるのも一案ですし、そのためにひとり暮らしをしてみる、というのも悪くない案かと思います。応援しています。

(外山ゆひら)

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