恋愛情報『秋の夜長にいかが?文豪たちが愛する人に読んだ「ラブレター」に胸キュン』

2016年11月11日 21:00

秋の夜長にいかが?文豪たちが愛する人に読んだ「ラブレター」に胸キュン

ちなみにこの手紙には「とにかく僕が文ちゃんを貰うか貰わないかということは、まったく文ちゃん次第で決まることなのです。(中略)ですから文ちゃんは、まったく自由に、自分でどっちもきめなければいけません。」という続きがあります。あの時代に、自分が好きだからというだけで嫁にくる・こないを押し付けるのではなく、文の気持ちを考えて選択させているというのが素晴らしいですね。

■■太宰治→心中する前に妻へ

美知様お前を誰よりも愛してゐました

こちらは、『人間失格』や『女生徒』でおなじみの太宰治が、愛人の富栄と心中する前に、妻である美知子に宛てた手紙です。愛人と死ぬくせに「誰よりも愛していた」なんて・・・と思ってしまいますが、それでも胸に迫るものがありますね。改行の仕方もなんともいえず、絶妙です。ちなみにこの遺書は9枚あり、心中をしなかったもう1人の愛人、静子へ宛てた手紙もあります。そこには「1番いいひととして、ひっそり命がけて生きてゐてください。
コヒシイ」との言葉が。愛人と心中し、残った愛人と妻にはしっかりとラブレターを残す。なんだか、太宰治が多くの女たちを振り回す力をもっていたことが、わかってしまうような手紙です。

関連記事
新着まとめ
もっと見る
記事配信社一覧 上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.