この夏、世界遺産・宮島に、宮島水族館がグランドオープンした。愛称は、みやじマリン。瀬戸内海にいる生き物を中心に、約350種、13,000点以上が見られる。
入館すると、まず2階の展示室へ。2階では、宮島の干潟や里山、そして瀬戸内海の地上から海水面近くに生息する生き物を見て、1階へと降りていく。今度は、同じ水槽を、海中や海底にいて見上げているような造りになっている。
逆L字に配された2階の水面近くを泳ぐ魚やウミガメ、1階では回遊する魚や岩陰に潜む魚、海底の砂上で生活する魚の姿を見て、海中の住み分けにも気づく。
身近だけれど、希少な生き物・スナメリ。
のんびりとした姿に、しばし癒される。眺めていると、逆に、こちらが見られているように思えてくるのが不思議だ。瀬戸内海の食物連鎖の頂点でもある。
カキを養殖する、カキいかだを再現。広島特産のカキを、実際に養殖するのと同じように、いかだからつるした展示は珍しい。