幻のアンコール遺跡
[ 2008年1月18日 ]

徒歩でシー・サケットのバスターミナルまで行き、
ローカルな路線バスに乗り込み、
ついに、憧れの地、カオ・プラ・ヴィハーンへ向かいます!
カオ・プラ・ヴィハーンはカンボジアではプレア・ヴィヒアと呼ばれ、
1962年の国際司法裁判所の裁定によって現在は正式にカンボジア領です。
しかしこの裁定が出る1年前にタイとカンボジアの国交は断絶、
カンボジアは内戦に突入し、
遺跡は近づけない状態となります。
1992年にタイ側からの入場が可能になったものの、
様々な事情で閉鎖と再開が繰り返されています。
こういった事情が「幻の」という枕詞がつく所以のようです。
現在は地雷撤去も進み、
以前と比べれば安全に訪れることができるようになっています。

一瞬ほんとに動くのか!?とこの運転席を見て思いました(^_^;)
席に乗り込んでからほどなくバスは出発。
ひたすら茶色い草原を進みます。
バスの中では「どこへ行くの?」と地元の人から何度か声をかけられ、
この調子で行けば下車場所を通り過ぎてしまうという心配はまったくなさそう!
奇しくもカオ・プラ・ヴィハーンへ向かうというタイ人男女2人組と一緒になり、
「もしよかったら一緒に行きましょう」と誘われ、
以降基本的に彼らにおんぶにだっこ。
ガイドブックには「カンタララックで下車してそこまら車かバイクタクシーをチャーターする」と書いてありましたが、
カンタララックではなく違う場所までそのバスで行き、
そこに留まっていたバイクタクシーと交渉してバイクだけを借り、
この2人組が運転するバイクに弟と私それぞれ跨り、
遺跡へと向かいます!

行った時はここがパー・モー・イー・デーン(モー・イー・デーンの崖)だと思っていたのだけれど、
実は定かではありません。
まぁ何であろうと絶景!
眼下に広がるのはカンボジアの大地です!
遺跡へ向かうまでに3度お金を払うポイントがあります。
まずタイ側の国立公園への入場料200B、
そして森林管理料5B、
カンボジア側の入場料が200B、
合計すると405B(約1215円)!
タイやカンボジアでの物価に馴染んできていた私にとってはかなり高額に思えました(^^;)

ここが国境。
カンボジア側から撮った写真です。
この遺跡に行くためなら特にビザや出入国の手続きは必要ありません。
このゲートをくぐるとすぐに遺跡への入り口が見えます。

さぁこの階段を登れば遺跡が見えるはず!

んーなかなかキツイ!
前を行くのは連れてきてくれた2人組の一人。
細い足でひょいひょいと登っていきます。

あ!写真で見た風景!!
登り切った時にそう思いました(^^)
さてここからは遺跡探検です!

はためくカンボジア国旗がこの遺跡の経緯を感じさせます。

至る所にきれいなリレーフが残されています。

往時には屋根とか壁があったのかしら?

乳海撹拌のリレーフ。
アンコール・ワットのものが有名ですがここにもありました。
亀に変身したヴィシュヌ神が深海に沈み、
その上に山をのっけて、
さらにその山に蛇を巻き付けて左右から引っ張って回す。
そうして大海を攪拌し、
アリタムという妙薬を得る…というお話…のはず。

ナンディ(聖牛)に乗るシヴァ神とウマー。
葉っぱのリレーフのくっきりさに感動!

カオ・プラ・ヴィハーンの魅力の一つは崩れ具合。

そしてもう一つの魅力はこの眺望。
ここに腰をかけてカンボジア平原を眺めながらちょっとだけ休憩。
この広大な景色にはただただ圧倒されます。

緑の大地を縫う茶色い道に小さな村。
本殿の奥からの眺めです。
ここもカンボジア領だけれど、
きっと眼下の村へ一生行けないんだろうなぁと思うととても遠く見えました。

遺跡はとても広大で迷路のよう!

こういう崩れ落ちた壁や屋根の石を踏み越えて歩くのは、
なんだか冒険心をくすぐられます。

実はどこからだったか忘れたけれど、
この当たりまで葉書売りの少年が私に着いてきていました。
彼は片目が不自由のようでした。
ただ私はその時一人で歩き回りたくて、
「私は一人で探索したいし、葉書もいらない」と伝えると、
離れていってくれました。
この時は無断でガイドをしてくるその少年に少しイラついていたのですが、
そう言い放った瞬間罪悪感。
一人にはして貰うとしても、
お金だけでも上げればよかったのかなぁ…。

気を取り直して!
回廊に囲まれた中央祠堂。
中では若い僧侶が念仏(?)を唱え、
地元の人達はひれ伏しています。
私も見様見真似で混じってみました。

中央祠堂を囲む回廊内部。
至る所に銃弾が残っていますが、
この回廊内にもありました。
兵士達が走っていく足音が聞こえてきそう…。

中央祠堂の前でお花を売っていた女の子達。
彼女たちはカンボジア語はもちろんのこと英語もタイ語も理解します。
先程の少年への罪滅ぼし…という気持ちもあり、
お花を一つ買いました。
そして先程のお参りしたお堂の中に供えました。

先程中央祠堂で念仏を上げていた僧侶の少年。
カメラを向けるとニッコリ微笑んでくれました。

ここでタイムオーバー。
弟が私を捜しにやってきました。
今から戻らなければ今日中にシー・サケットに帰れないとのことです。
結局見てみたいと思っていた「Danger!! Mines!!」の標識や、
遺跡内に残された中国製の大砲は見ることができませんでした。
うーん、心残り!
しかし晴れた空の下のこの遺跡も見てみたいし、
朝の光りの中でも見てみたい!
よし、またいつか来るぞ!
今度来る時はカンタララックに滞在しよう。
ロンリープラネットを読むと良さげなホテルもありそうだし!
そう決意したのでした。
早足で下山し、
ほとんどすれ違う車のない舗装された道をバイクで戻ります。

バイクを借りた場所に戻ってきました。
上の写真が私をカオ・プラ・ヴィハーンに連れていってくれたお姉さん。
二輪に自由自在に乗れる女性ってかっこいい!
色んな遺跡に行けるようになるだろうし、
私も乗れるようになってみたい!
でもその前のペーパードライバーを卒業しなければ…。

甘味で少し休憩をして…、

ピックアップトラックの荷台に乗ってカンタララックへ戻ります!
これは2人組のうちの男性の方。
風で髪がバリバリになりました!
このピックアップトラック、
タクシーのようなものだと思っていたのですが、
カンタララックについてからお金を全く取られず、
運転手さんのご厚意で乗せて貰ってたようです。
なんて親切なんでしょう!
そしてまたここからシー・サケットへ向かうバスへ乗り込み、
約2時間の旅。
このバスの中から見た湿地帯や夕日がとてもきれいで、
信号はないの?止まらないの?私に写真を撮らせて!という思いでしたが、
そんな私の気持ちに反し、
バスは猛スピードで平原を駆け抜けていったのです。
- Text & Photo by
- Miner's Casket

資生堂 エリクシール ホワイト トライアルセット
- 関連キーワード
-
タイ
カンボジア
アンコールワット
寺
バス
遺跡
- この記事をひろめる