トランシルヴァニア手芸の旅@ルーマニア
[ 2010年9月1日 ]

トランシルヴァニア西部にある、カロタセグ地方。
20世紀はじめから、
ここはフォークロアの宝庫と呼ばれてきました。
今回は、主にカロタセグの村をめぐる旅に出ました。

80歳になっても針を持ちつづけるカティおばあちゃん。
いつも笑顔で迎えてくれます。

ナーダシュ川沿いは、ビーズ刺繍が盛ん。
お花や鳥、ハンガリーの王冠のモチーフは、
女性のエプロンや、男性の帽子に添えられます。

奥まった村へも足を運びました。
村ではおばあさんたちが、
ささやかな刺しゅうの会を開いています。

カロタセグで有名なのは、イーラーショシュ。
太い糸で描かれた、赤いモチーフが密集した刺しゅう。
チューリップやバラやハート、鳥・・・。
のびのびとした曲線が生き生きとしています。

村でも有名な図案描き職人、アンナおばさんを訪ねました。
さっそく布を取り出し、
私のために特別の模様を描いてくれました。

今回も、さまざまな手芸との出会いもありました。
うす暗い部屋には、
輝くばかりの美しい衣装がしまわれています。
それをそっとひも解くと・・・。

チロリアンテープや、山道コードで彩られたブラウスやベスト。
装飾へのこだわりとミシンの技が光ります。

チュニックの袖のラインに沿って彩られた、
見事な刺しゅう。
さまざまなモチーフ、ステッチが組み合わされ、
糸の重みでずっしりと重い。
ブラウスは、まさに針仕事の美しさが凝縮されているようです。

古い写真と陶器のプレート、
クロスステッチに壁もよう・・・。
すべてが一つに溶けあったインテリア。
ここだけは時が止まったかのよう。

白いステッチは、
男性のシャツに施されます。
布が彫刻されたかのような、
鮮やかな立体感にため息。

女性のハレの日のエプロンは、
まさに民俗衣装の顔です。
朱色に白のシルク生地の組み合わせは、
なんとも晴れ晴れとした気持ちにさせてくれます。
大輪の花もすべてがシルクの輝きで彩られます。

真夏の太陽がふりそそぐ中、
村から村へと渡り歩いた5日間。
これから少しずつご紹介していきます。
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