今週末見るべき映画「リリィ、はちみつ色の秘密」
2009年3月19日 16:45 アメリカに人種、宗教、性などの差別を禁止する公民権法ができたのは1964年のこと。このほど、建国以来初の黒人大統領が誕生したくらいである。たとえ法ができて半世紀近く経つとはいえ、自由の国アメリカでの人種差別は、いまなお歴然としてあるものと思われる。ことは白人と黒人だけの問題ではない。歯に衣着せぬ物言いで「イエロー」と決めつける状況も、現実にあるだろう。

「リリィ、はちみつ色の秘密」(20世紀フォックス配給)は、まさにこの公民権法が成立した頃のアメリカ・サウスカロライナ州が舞台。黒人への差別は根強く、できたばかりの公民権法は、あって無いようなころのドラマである。劇中、「公民権法なんて、ただの紙切れよ」というセリフも出てくる。
14歳の少女リリィは、幼いころ、両親のいざこざから母親を殺してしまったという自責の念にかられている。心の傷を抱えた少女は、父親のある一言がきっかけで、やはり白人の虐待にあった黒人女性のメイドと2人で家出をする。
2人は黒人姉妹の営む養蜂場で、ひと夏を過ごすことになる。ここでリリィは、黒人姉妹たちの優しさに接し、人を愛することの意味を知り、成長を遂げていく。
全米で大ベストセラーになったスー・モンク・キッドの小説「リリィ、はちみつ色の夏」を、黒人女性ジーナ・プリンス=バイスウッドが脚本、監督。スー・モンク・キッド自身、少女時代は蜂が巣を作る庭のある大きな家で過ごしたせいか、映画でも養蜂場のシーンはきめ細かく描かれる。
主役リリィを演じるのはダコタ・ファニング。「I am Sam アイ・アム・サム」でデビュー、ショーン・ペンの娘役の演技で、絶賛を浴びた。その後も数々の映画に出演、名子役と騒がれていた彼女も今や14歳。本作のリリィと同じ年齢になった。少女から大人へのとば口にさしかかる役どころを、相変わらずまさに等身大の達者な演技を見せてくれる。
リリィを援助する黒人三姉妹を、実力ある歌手、舞台女優が演じる。長女役は、映画「シカゴ」や「ヘアスプレー」で抜群の歌唱力を示したクイーン・ラティファ。次女役に、アルバム「ソングス・イン・Aマイナー」が世界中で大ヒットとなった、アリシア・キーズ。双子の妹を亡くしトラウマを抱える三女は、「堕天使のパスポート」や「ホテル・ルワンダ」で巧みな演技を見せたソフィー・オコネドー。また、メイド役には「ドリームガールズ」に主演したジェニファー・ハドソンが扮する。まことに贅沢な顔ぶれである。
シリアスな背景がありながらも、随所に笑いを誘うシーンも。長女はオーガスト、次女はジューン、三女はメイ、死んだ双子の妹は、スプリング。三人姉妹の名前にちなむやりとりである。
気丈夫な次女の振る舞いは、ユーモアたっぷり。恋人といつもいがみ合う様子に、思わず微笑んでしまう。
養蜂の腕をみがきながら、おだやかな日々を過ごしていたリリィ。しかしある日、黒人への差別をめぐって痛ましい事件が起こる。それでもなおリリィは、「マリアさまの魂は、天に昇るのではなく、私の心の中にある」ことに気付く。
どのような境遇にあっても、強く生きようとするリリィ。あたたかく人を包容するオーガスト。ここには、女性が自立し助け合うための、数々の学ぶべきテーマが提示されている。

「リリィ、はちみつ色の秘密」(20世紀フォックス配給)は、まさにこの公民権法が成立した頃のアメリカ・サウスカロライナ州が舞台。黒人への差別は根強く、できたばかりの公民権法は、あって無いようなころのドラマである。劇中、「公民権法なんて、ただの紙切れよ」というセリフも出てくる。
14歳の少女リリィは、幼いころ、両親のいざこざから母親を殺してしまったという自責の念にかられている。心の傷を抱えた少女は、父親のある一言がきっかけで、やはり白人の虐待にあった黒人女性のメイドと2人で家出をする。
2人は黒人姉妹の営む養蜂場で、ひと夏を過ごすことになる。ここでリリィは、黒人姉妹たちの優しさに接し、人を愛することの意味を知り、成長を遂げていく。
全米で大ベストセラーになったスー・モンク・キッドの小説「リリィ、はちみつ色の夏」を、黒人女性ジーナ・プリンス=バイスウッドが脚本、監督。スー・モンク・キッド自身、少女時代は蜂が巣を作る庭のある大きな家で過ごしたせいか、映画でも養蜂場のシーンはきめ細かく描かれる。
主役リリィを演じるのはダコタ・ファニング。「I am Sam アイ・アム・サム」でデビュー、ショーン・ペンの娘役の演技で、絶賛を浴びた。その後も数々の映画に出演、名子役と騒がれていた彼女も今や14歳。本作のリリィと同じ年齢になった。少女から大人へのとば口にさしかかる役どころを、相変わらずまさに等身大の達者な演技を見せてくれる。
リリィを援助する黒人三姉妹を、実力ある歌手、舞台女優が演じる。長女役は、映画「シカゴ」や「ヘアスプレー」で抜群の歌唱力を示したクイーン・ラティファ。次女役に、アルバム「ソングス・イン・Aマイナー」が世界中で大ヒットとなった、アリシア・キーズ。双子の妹を亡くしトラウマを抱える三女は、「堕天使のパスポート」や「ホテル・ルワンダ」で巧みな演技を見せたソフィー・オコネドー。また、メイド役には「ドリームガールズ」に主演したジェニファー・ハドソンが扮する。まことに贅沢な顔ぶれである。
シリアスな背景がありながらも、随所に笑いを誘うシーンも。長女はオーガスト、次女はジューン、三女はメイ、死んだ双子の妹は、スプリング。三人姉妹の名前にちなむやりとりである。
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