トップ > 女性保険&マネーニュース > 今年は急増 腸管出血性大腸菌感染症
気温が高くなり、雨の湿気でジメジメとしているこの季節。食べ物の傷みも早くなってきています。毎年この時期は食中毒が心配になりますが、今年は特にO157などの腸管出血性大腸菌感染症が急増しているようです。
腸管出血性大腸菌感染症といえば、1996年に爆発的な患者数が出てニュースになりました。1997年以降は集団感染のニュースを耳にすることは減ったものの、年間千数百人の患者が発生しています。
国立感染症研究所感染症情報センターによると、2010年に入ってから5月中旬までの腸管出血性大腸菌感染症にかかった人の数は、毎週10〜30例前後だったそうですが、5月中旬以降徐々に増えはじめ、6月7日からの1週間では174例にまで増加しているといいます。この数は、2000年以降2番目に多い数です。最新の報告では、6月30日までの累計で、すでに1026例にまで増えています。
腸管出血性大腸菌感染症ってどんな病気?
腸管出血性大腸菌感染症は菌が作る毒素によって下痢を発症します。特徴としては、
1)感染力が強い
赤痢に近い感染力を持っています。
2)潜伏期間が長い
ふつう私たちが考える食中毒の潜伏期間は3日程度に対して、O157などは、4日から8日と長いのが特徴です。
3)猛毒を産出する
気になる症状ですが、初期は腹痛と水のような下痢にかかります。
症状が出てから1日、2日あたりから便に鮮血が混じるようになり、典型的な症状として固形物のない血の混じった下痢になります。下痢は1日に4から5回以上あって、数日続きます。
吐き気や嘔吐、発熱を伴うこともありますが、高熱になることは少ないようです。ふつうは、発症してから4〜8日で薬を飲まなくても自然に治りますが、下痢があまりにひどいときには、入院して点滴を行うこともあります。
腸管出血性大腸菌感染症のなかでもO157にかかると、子どもや高齢者の場合、溶血性尿毒症などの合併症を起こすことがあり、命の危険にさらされることもあります。
感染を防ぐために
この病気は、食べ物を介して感染する場合がほとんどで、菌に汚染されているものを飲食することでかかります。
ですが、腸管出血性大腸菌は加熱や消毒薬によって死滅するため、通常の食中毒対策を実施することで予防が可能です。
家庭で食事を調理する際には、生の肉や魚などを切った後の包丁やまな板は必ず洗う、調理前の食品や調理後の食品は、室温に長く放置しない等の注意が大切です。さらに包丁、食器、まな板などは、洗った後、熱湯をかけたりすると消毒効果があります。
ヒトからヒトへの二次感染については、トイレに行った後に手洗いを徹底すること等で予防することが可能です。
普段から衛生管理は大切ですが、食中毒菌が増えるのに適した気温の夏から秋は腸管出血性大腸菌多発期として、十分注意が必要です。感染力の強いものなので、自分と自分の周辺の人のためにも予防を心がけましょう。
参考:国立感染症研究所感染症情報センターホームページ
今年は腸管出血性大腸菌感染症や先日の記事でも取り扱った百日咳など、感染症が流行しています。
これらの感染症は自分がいくら気をつけていたとしても、感染してしまう可能性があります。突然降りかかってきた病気に落ち着いて対処するためには、常日頃からの備えが大切です。
具合が悪くなってから、病院を探すのは大変です。一番近い病院は?診察券は?などとあわてることがない様にあらかじめ準備をしておきましょう。
健康である今こそ、病気への備えを考えるチャンスです。保険の準備もお忘れなく。
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(三宅 悠)
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