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トップ > 女性保険&マネーニュース > 28歳、派遣OLの私も他人事ではない?!「蟹工船」の再読ブーム。

09月22日 00時00分 更新

28歳、派遣OLの私も他人事ではない?!「蟹工船」の再読ブーム。

雑誌「ロスジェネ」は、同世代が対面する社会問題に言葉の力で立ち向かう。

いまや企業の顔となる受付嬢や、憧れのキャビンアテンダントまでも契約制や派遣となり、働く女性の中でも正規雇用者との格差が生まれています。

「なぜそうなってしまったの?」
こう感じている人の中には現在25歳〜35歳位迄のいわゆるロスト・ジェネレーション世代の人も多いはず。就職氷河期に直面し、景気回復後も正社員で働く機会が失われている人も多いこの世代は、少し前の世代の女性達とは、人生設計が大きく違ってきてしまいます。

たとえば、フリーター同士の結婚は貧困スパイラルから抜け出せず、独身でキャリアウーマンを目指すも、派遣や契約社員では先行きが不透明。一見、高時給のように思えても、正社員との格差は歴然とあり、前出の彼女のように、「ただ生まれた時代が悪かった」では済まされない問題です。

こんなロスト・ジェネレーション世代の労働環境と苦しみ悲しみの「叫び」を、超左翼マガジン「ロスジェネ」という一冊の雑誌にまとめた浅尾大輔 さんにお話を伺いました。

『あなたの20代の青春きれいだったけど、無駄に過ぎちゃったね』

ずっと契約社員で働いてきた30代の女性が、新たに20代の正社員を採用すると決まった時に上司から言われた言葉です。
現在のフリーター、ニート、ネットカフェ難民の置かれた状況は、まさに昭和初期のプロレタリア小説「蟹工船」。本書では昨今の再読ブームも要因にも触れられています。
これらの現在の日本の労働力の柱とされる20〜30歳代の若者が、多く非正規雇用者であり、個人の努力ではどうしても解決できない問題に直面しています。
企業が非正規雇用者を使い捨てる事で利益を生み、その結果、企業の末端を支える労働者が、会社の都合にあわせて大量に採用されたり、切り捨てられたりしているのです。
周りや自分を含むこうした状況が、労働問題に関心を持つキッカケになり、超左翼マガジン『ロスジェネ』を創刊しました。「左翼」は日本の労働問題の起源をたどった考え方に過ぎません。この本を手にとる事で、現代の労働問題を考えてもらいたいと思います。」

ワーキング・プアにおちいる前に一度「自分の雇用の形態」についても考えてみましょう。雇用者の都合のいい雇われ方をされていませんか?状況を知れば新しい一歩が踏み出せるはずです。そのキッカケになる「ロスジェネ」は過激な表紙とは反対に、とてもまじめな一冊なのであります。



【取材協力】
浅尾大輔 (超左翼マガジン「ロスジェネ」編集長)

(中村 ゆり)
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