「敏感肌用の日焼け止めを探している」という人はいませんか?もともと敏感肌やアトピー肌な人だけではなく、普段の化粧品では気にならないのに、日焼け止めを使うと肌がピリピリするとするという人もいますよね。
そんな人におすすめの敏感肌用の日焼け止めの選び方と、おすすめ商品11選をご紹介します。
松山千佳
スキンケア商品の製品開発に携わっていました。携わった会社は合計4社で、様々な観点からそれぞれの人や環境にあったスキンケアについて話せます。数回のテレビ出演・雑誌掲載経験があります。
プロフィール詳細へ>>「日焼け止め」のおすすめが知りたい、その中でもとくに「敏感肌用の日焼け止め」を探している人は多いのではないでしょうか?
もともと敏感でアレルギー体質なので日焼け止めには気を付けたいという人。
また普段の化粧品は気にならなくても、日焼け止めを使うとなぜか肌がヒリヒリしたり荒れてしまうという人.
また、年齢的を重ねていくうちに合うものが見つからなくなってしまったという人。
今回はそんな人に、おすすめの敏感肌用日焼け止めを紹介します。
ママアイテム編集部
「日焼け止め」とはまさに肌を紫外線から守る効果を持っています。そのため、普通の乳液やクリームとは成分が異なり、それによって肌には少なからず負担がかかる事になるわけです。
敏感肌の人にとっては、その負担が少しでも軽いものを選びたいですよね。
そこで、まず敏感肌用日焼け止めを選ぶポイントを6つあげてみましょう。
敏感肌の人がとくに注意したいのは肌のかぶれや、かゆみですよね?汗のかく時期には尚更です。
我慢できずに掻き壊してしまった時の肌のダメージは、深刻なものになってしまうことも。
日焼け止めの成分として一般的に含まれている「紫外線吸収剤」や「紫外線散乱剤」、「合成界面活性剤」などの有無をチェックしましょう。
「紫外線吸収剤」は化学合成された成分です。紫外線を吸収して化学反応を起こさせ、肌への紫外線量を減少させる働きがあります。しかし、その化学反応が肌への刺激になる場合も。
また「紫外線散乱剤」は紫外線を反射、散乱させて跳ね返すもので、天然成分のものが殆どで刺激は少ないですが汗に弱いという特徴があります。
そして「合成界面活性剤」、こちらは水と油のように本来は混ざり合わないものを混ぜる働きがあり、そのために肌のバリア機能を壊してしまう恐れがあるともいわれています。
「SPF」とは、サン プロテクション ファクター(Sun Protection factor)の略で、紫外線防御指数とも言います。
これはシミやソバカスの原因になりやすいUV-B(紫外線B波)の防止効果を表す目安の数値です。
なにも塗らない状態では20分前後といわれているので、例えばSPF30だったら30倍、つまり600分(10時間)程、防げる計算になります。
数値が高く効果が強ければ、肌へのストレスが増すという事実も踏まえて選びたいですね。
現在、日焼け止めには主に「ローションタイプ」、「クリームタイプ」、「スプレータイプ」、「ジェルタイプ」の商品があります。
使用する時の服装や状況、また使用感の好みに合わせて、いくつかのタイプを使い分けるのもいいですね。
敏感肌の人がとくに気になるのは、肌の乾燥ではないでしょうか?乾燥によって、かゆみが出たり、肌が強張ったり、またシワの原因になることもあります。
日焼け止め自体に、肌のうるおいを守る保湿効果が含まれているのか、しっかりチェックしましょう。
塗る時だけではなく、落とす時にも気を使いたいのが日焼け止めです。
効果はしっかりと欲しいけれど、落とす時にはなるべく肌ダメージが少ない方が好ましいですよね。
ちゃんとクレンジングしないと落とせないものや、普通の洗顔料で大丈夫なもの、またかんたんにお湯だけで落とせるものなど商品によってさまざまな特徴がありますので、考慮してみましょう。
「日焼け止め」商品の主な価格を見比べてみましょう。
比較的安価なもの、メジャーなメーカー・ブランドの売れ筋商品、店頭ではあまり見かけないような高価な商品などを比較してみます。
最安値価格 | 売れ筋価格帯 | 高級価格帯 |
---|---|---|
200円~500円前後 | 500円~3,000円前後 | 10,000円~40,000円前後 |
・主にボディ用 ・年齢を問わず使い勝手が良い ・使い捨て ・ポケットサイズ | ・有名化粧品メーカー ・顔とボディ両用 ・配合成分の選択肢が多い。 | ・効果が強力 ・年齢肌ケア ・主に顔用 ・純金入り等特化した成分配合 |
敏感肌のための日焼け止めというと、なによりも肌の健康を追求して、日夜研究やテストなど努力を重ねているメーカー・ブランドのものを選びたいですよね。
そこで、ここでは主な3つの信頼の置けるメーカー・ブランドを紹介していきましょう。
花王は「乾燥性敏感肌」という言葉がなかった頃から、乾燥や肌荒れに悩む切実な声に耳を傾けていました。肌のことで悩む人たちに明るい気持ちを届けたい、そんな思いから「キュレル」は生まれたのです。
研究を重ね、独自でセラミド機能成分を開発するなど、顔、身体、頭皮までやさしい使い心地にこだわった製品を提案しています。
岡山県にある株式会社岡田商会の岡田伸司社長が、肌の弱い家族の為に石けんを作り始めたのが始まりです。
材料、製法共にこだわって、家族みんなで不安なく使えるものしか作らないのを信条としています。
「ラロッシュポゼ」は日本ロレアル株式会社が2003年に販売を開始した、世界25,000以上の皮膚科医が採用する敏感肌のためのスキンケアブランドです。
「敏感肌にも、やさしさとうるおいを」と信条を掲げて、厳選された成分を配合、またクリニカルスタディをはじめとしたさまざまなテストを実施しています。
「敏感肌用日焼け止め」のおすすめを紹介する上で、以下の3つのポイントを押さえて比較していきたいと思います。
それぞれを比較し、特徴を踏まえたうえで自分に合っているものを選ぶようにしましょう。
これまで何を使ってもイマイチだったという敏感肌の人に今、一番おすすめしたい商品は花王のキュレル「UVミルクSPF30」です。
日焼け止め効果はもちろんのこと、肌に対する成分へのこだわりがとても高い商品です。
無香料、無着色、紫外線吸収剤も無配合です。サラっと馴染んでベタつかない感触が夏場でも気にならないので、化粧下地としても使えるのは便利ですね。
直ぐに馴染んで白残りせず、肌への負担感が少ないつけ心地です。
そして日常の紫外線をしっかりカットしたうえで、セラミドケアが肌の保湿を守り、肌荒れしにくくしてくれます。ユーカリエキスやアスナロエキスなどのうるおい成分配合もポイントですよ。
日焼け後の肌の火照りを抑えるために、植物由来の消炎剤も配合されているのはうれしいですね。
また、落とすときには「キュレルジェルメイク落とし」がおすすめです。
日焼け止めは朝塗っておしまいというわけにはいきません。時間が経てば塗り直したり、手を洗ったり、汗を掻いた後には再度塗り直さないと効果がありません。
しかしとくに紫外線の強い夏には小まめに塗っていると消費量もそれなりに増えますね。
そこで、ここでは近所のドラックストアで手軽に買える商品に注目してみましょう。セールの時にはまとめ買いもできますね。
乳液タイプでベタつかないので、顔はもちろん全身に使えます。化粧下地として使っている人も多いようですよ。紫外線吸収剤は不使用、また防腐剤無添加なのがうれしいですね。
子ども向けの日焼け止めですが、敏感肌や乾燥肌の大人にもおすすめです。
肌へのやさしさを考えた低刺激処方のこのUVミルクは、子どもの肌にも安心して使えます。紫外線吸収剤不使用で、うるおい成分であるヒアルロン酸、アミノ酸系成分、シソの葉エキスを配合しています。
落とすときには普段の石けんでOKというのがうれしいポイントですね。
朝のメイクは手早く済ませたい、でもしっかり紫外線もカバーしたいという人には、化粧下地としても使える日焼け止めをおすすめします。
肌にも良い成分が含まれているのはもちろんのこと、ファンデーションとの相性も良く、自然な仕上がりが望める顔用敏感肌日焼け止めを紹介しましょう。
ツヤのある色なしタイプなので白浮きもせず、軽い着け心地が化粧下地に適しています。肌にダメージを与える紫外線から肌を守るためのロングUVA防御テクノロジーを採用。
また皮膚本来の機能をサポートする整肌成分を配合しているので皮膚をやわらげ、うるおいが続きます。SPF50でも普通の石けんで落とせるところがうれしいですね。
紫外線吸収剤を含まないノンケミカル処方です。アミノセラミド、植物性トリメチルグリシンが肌にうるおいを与えます。敏感肌を考えた低刺激性です。
パール粒2個分を目安に2回に分けて顔全体にのばすのがコツです。塗りムラを防ぎ、白浮きしにくく肌にしっとりなじみますよ。軽いフィット感がうれしい特徴です。
日焼け止め、化粧下地、日中美容液、ファンデーションと4つの機能を持つ優れものです。紫外線はもちろんのこと、大気汚染やブルーライトなどからもダメージを受けないよう、肌を守ります。
紫外線吸収剤無配合、紫外線散乱剤は直接肌に触れないようにナチュラルコーティングされているので、きめ細やかさがうれしいですね。オーガニック処方なので通常の洗顔料でかんたんに落とせます。
家族がいる方は、男女問わず子どもからお年寄りまでオールマイティに気軽に使える日焼け止めを常備しておくと安心ですよね。
成分にこだわっているから、いつもの石けんでかんたんに落とせるもの。そんな肌に優しい敏感肌用日焼け止めを4つ紹介します。
紫外線吸収剤、シリコーン、合成ポリマー、合成界面活性剤無配合で、もちろん香料、着色料、鉱物油、防腐剤、合成安定剤も使っていません。
またこだわりの植物由来の美容成分もたっぷり入っているので、毎日気兼ねなく使えるのがうれしいですね。
食品に含まれる安全な成分だけを使っているので、赤ちゃんにも安心です。普段の石けんでかんたんに落とせます。
いつもの石けんでかんたんに落とせて、瞬時になじむジェルタイプの日焼け止めです。ベタつきがないので、直ぐに服が着られますよ。
子どものデリケートな肌にもやさしい防腐剤不使用、無色素、無香料、無鉱物油、ノンパラベン、ノンアルコール。
肌のうるおいを守る7種の植物エキスを配合しています。家族みんなで使える大容量、急いでいてもさっと塗れるポンプタイプがうれしいですね。
つけているのを忘れる程のやさしい使用感。低刺激性で家族全員のUVケアができます。紫外線吸収剤が直接肌に触れない「カプセルインUVシールド」を処方しているので赤ちゃんにも安心ですね。
さらっとしているので室内でのうっかり日焼け防止にも気軽で使い勝手がいいです。通常の洗浄料でかんたんに落とせますよ。
肌への負担が少ないミルクタイプでみずみずしく素肌感覚な使い心地です。なめらかにのびるので、化粧下地としても使えますね。
また紫外線吸収剤不使用、無香料、無着色、ヒリヒリしない低刺激性です。かんたんにお湯で落とせるので、男性や子どもにもおすすめですね。
アレルギー体質、アトピー肌の人は自分に合う日焼け止めを探すのもひと苦労です。いろいろ試してみても結局合わずに、ガッカリすることも少なくないでしょう。それだけ肌のタイプは人それぞれ千差万別ですよね。
さて、そんな悩める人に朗報です!「飲むタイプの日焼け止め」があるのを知っていますか?
肌になにも塗ることなくUVケアができるとしたら?敏感肌にダメージを与える心配もありません。そんな画期的なサプリメントが開発されました。
これまでの紫外線対策の常識を変えるこの商品はスペインの大学が10年間研究して開発したもの。
シトラスとローズマリーから抽出した天然ポリフェノールである「ニュートロックスサン」を配合、更にザクロエキスやルテイン、ローズなど13種類の植物由来成分も配合している99.9%植物由来です。
「ニュートロックスサン」は肌に紫外線の影響を受けるのを守る天然の成分。1日2粒で肌に負担をかけずにUV対策ができるのはうれしいですね。
美容成分もたっぷり入っているので肌のメンテナンス効果にも期待が持てます。試してみる価値はありそうですね。
ちなみにこの商品、モンドセレクションで銀賞を受賞しています。
数多くの敏感肌用日焼け止め商品の中から、自分にとってベストな使い心地のものを選ぶ際に気になる点や疑問点も出て来ることもあるでしょう。
ここではそんな疑問・質問に応えます。
とくに肌が乾燥している方は注意が必要です。直接日焼け止めを塗ることによって、その成分に敏感に反応してしまい何らかの症状が出てしまう事も考えられます。
そんな時はワセリンなどの保湿下地を先に塗ることをおすすめします。
ウォータープルーフタイプは耐水性があって持ちがいいぶん、肌への刺激や負担も多くなります。なるべく薄く塗って、小まめに塗り直すか帽子や日傘などでカバーすると安心でしょう。
敏感肌用の日焼け止め、おすすめ商品を紹介しました。タイプ・SPF・内容量の違い、また含まれる成分などにより、その商品の特徴を把握していただけたでしょうか?
年齢を重ねるごとに紫外線による肌のダメージは大きくなります、日差しの強い夏はもちろんのこと、紫外線には1年中気を付けてたいものです。
なによりも自分の肌質や生活シーンに合ったもの、そして気軽に長く継続して使えるものを選びたいですね。