根本厚美
出版社、編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。女性誌や健康雑誌、単行本などのライターからWeb業界へ。出産後、エキサイトブログの編集・執筆に携わり、ピックアップブロガーはじめ、良質なブロガーのインタビュー記事、特集、暮らしノートなどを担当。ブログでの経験を活かし、ブロガーのノウハウが詰まったライフスタイル系の記事を中心に執筆。1児の母。おいしいものと温泉が大好き!
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お子さんがいてもすっきりシンプルな暮らしを楽しむブログ「
わたし時間」のizu_aさん。前編では、快適に暮らすために大切にしていることや、インテリア&収納のこと、もの選びのコツとともに、暮らしのお気に入りのアイテムについてお話を伺いました。
■家族が心地よく過ごせるために、いつでもきれいな空間を…
ふたりのお子さんを育てながら、いつでもキレイに整えられた暮らしぶりが印象的な「わたし時間」のizu_aさん。「心地よく暮らすために、自分がどのように時間を使い、どう過ごしたか、日々の記録を残していけたら…」という思いが、『わたし時間』というブログ名にこめられているそうです。
「家族が心地よいと思える空間を作ることを目標に、家族の意見を聞きながら形にしていくことを楽しんでいます」というizu_aさん。
そのために心がけていることとして、「毎日気持ちよい朝を迎えるために、その日の終わりには部屋をきれいに整えてから寝るようにしています。『翌朝の自分のために』『家族が心地よくいられるために』と思えば気持ちも軽く、整えるのが楽しくさえ思えてきます」といいます。
また、自分自身はもちろん、家族みんなが片づけやすいしくみをつくることも大切にしているそう。ものの定位置を決めたり、使いやすい収納を心がけ、いつでもきれいな空間をつくれるようにと…。
ほかにも、朝の家事をルーティーン化して、慌ただしい朝のリズムが整うようにしたり。床にものを置かないことも基本にしているなど。すっきりした空間を保つちょっとした家事ルールを教えてくれました。
■暮らしのなかで大切にしていることは心に余裕を持つこと
そんなizu_aさんが暮らしのなかで大切にしていることは、心にゆとりをもつことだといいます。
たとえば、「暮らしのなかに季節感を取り入れるようにしています」というizu_aさん。その時期に咲く花や枝を玄関やお部屋に飾ったりして、季節を感じることで心にゆとりが生まれるそうです。
また、「毎日の家事が少しでも楽しくなるように」という思いから、便利なキッチンアイテムを見つけたり、時短になるようなものを取り入れたり。見た目にもうれしくなるようなデザインの掃除道具を選んだり…。「家事は毎日のことだけに、気持ちが上がる道具にすることも大事」だといいます。
時間の使い方も「家族といる時間は家族と過ごすひとときを大切にし、おひとりさまの時間はメリハリをつけて、この時間は掃除に集中、この時間はゆったりおやつやランチ。など、自分の中で時間の使い方を配分するようにしています」とオン・オフのスイッチをうまく使い分けています。
さらに、「子どもが生まれてからは食への意識も高くなりました」というizu_aさん。旬の食材を楽しんだり、保存食や発酵食品などをできるだけ手作りして、家族が健康でいられるように支えていきたいと思っているそうです。
シンプルに暮らすなかでも、こうして暮らしそのものを楽しむことは心の余裕にもつながり、家族みんなが笑顔でいられる時間が増えそうですね。
■お気に入りのインテリアはシンプル&ナチュラル
お気に入りのインテリアについては、「とくにこだわっていませんが、シンプルでナチュラルな雰囲気が好きなので、木造りの家具や北欧のインテリア雑貨などを取り入れたりしています」というizu_aさん。
そこに、ほんの少し自分らしさをプラス。先ほど季節感の話が出ましたが、インテリアにも季節感を取り入れ、「気軽に部屋の雰囲気や気分も変えられるソファカバーを春夏秋冬とそれぞれ用意しています」といいます。
また、部屋にある色を増やしすぎないことも心がけているとか。「それでなくても子どものものは派手な色のものが多いし、色はソファカバーなどで楽しむので、飽きのこないシンプルなものを選ぶようにしています」というizu_aさん。
そのときはご主人やお子さんにも相談して決めるそう。「自分が好きなことはもちろん、せっかくなら家族みんながウキウキして、豊かな気持ちになるようなものを心がけている」といいます。
■収納の工夫はボックスやカゴ、仕切りスタンドを大いに活用
キッチンやリビングをはじめ、ファイルボックスやカゴ、仕切りスタンドなどを使って、収納にはとても工夫をされているizu_aさん。「もともと片付けは好きですが、とくに専門的な知識はないので、どうしたら自分や家族が使いやすくなるかな?と考えてあれこれ試している」といいます。
そのコツは、「とくに今まで当たり前のように良いと思っていた収納でも、少しでも使いにくいな、すっきりしないなと不都合を感じたら、それは見直すタイミングだと思っています。そのときは、基本的にすべてのものを出してみて、必要か必要でないか見直し、それから使いやすい収納をしていく」と教えてくれました。
そして、収納用具は、まずは家にあるもので代用してみて試すそう。
「収納には無印のファイルボックスを大いに活用しています。キッチン、リビング、玄関で、用途ごとにまとめて収納に活用していますが、いくつか並べても、色も同じく高さも揃っているので、とてもすっきりして見えるのがいいですね。家族が見てもわかるように、ラベリングも忘れずにしています」
また、3COINSのかごもリーズナブルで便利なのでいろいろ活用しているそう。「おもに子どものものの収納に使っています。少々手荒に扱っても壊れにくいので安心。かごごとリビングに運んで、まずはかごの中身をすべて出して、必要なものかどうか見直しも兼ねて整頓しています」とizu_aさん。
仕切りスタンドはリビングのアルバムたてやキッチンで活用。
「家族が誰でも気軽にたくさん写真を見て欲しいので、アルバムを取り出しやすく片づけやすいようにとスタンドを使って立てています。また、キッチンでは鍋やフライパン、トレイを立てて、お皿も重ねるのではなく、立てて収納したくて使っています」と続けます。
■もの選びのコツは、時間がかかっても納得したものを選ぶ
暮らしのなかで使う「もの選び」で大切にしていることは、「時間がかかっても納得したものを選ぶこと」だというizu_aさん。
間に合わせで購入したものは、あとになって気に入らないところが特に目についてしまいがち。「思い入れも少ないし、『時間がなかったから、あの時は選べなかったんだ…』と、都合のよい言い訳が出てしまう。でも、何度も足を運んだり、時間をかけて納得して決めたものは自然と愛着がわき、長く大切にできる気がします」といいます。
ものを選ぶ際は、サイズはもちろん、「ここに必要か?」「家の雰囲気に合うか?」などを考えてみて、いらない、となればそれまで…。「何日か経ってもやっぱり欲しいな」、と何度か思ったときに購入するそう。
「そのときは主人や子どもにも相談します。みんなで考え、意見を言い合うと新鮮な気持ちになったり、『こう思っていたんだ』なんて発見もあり、おもしろいです。それと、時間をかけると、冷静になり熱が冷めることのほうが多いことにも気がつきました」と参考になるお話を聞かせてくれました。