イギリス最小のウイスキー蒸留所
[ 2009年 7月 17日 ]
お天気に恵まれた今回のホリデーは、途中から合流した友人の晴れ女パワーが大いに影響してたかも。
彼女のパワーが利かないどんより空の日には、車を北に走らせ、イギリス一小さいウイスキー蒸留所Loch Ewe Distillery を訪問。
国道をそれ、がたごと道を少し上りLoch Eweロッホユーを見下ろす高台に立つDrumchork Lodge Hotelに到着。ひなびたホテルを前に友人が「映画Shining に出てくるホテルみたい」。「ホテルに出る幽霊のせいで気が変になるホテルオーナーの話だっけ?解る、雰囲気でてるね〜」なんてどきどきしながらホテルに進入。
出てきたおじさんに蒸留所見学に来たと伝えると、即座に「今からはじめますので、こちらについてきてください、料金の5ポンドは最後でいいよ」。
通常だったらまず料金を受付で払って、次の開始時間まで待合ロビーで待たされたりするんだけどね。
さすがはマイクロ蒸留所。
ついて行ったところはホテル裏手の白い倉庫。
どこの農家にもあるような建物で、中にはポンコツトラクターが入ってそう、そんな感じ。
錠前をガチャリとはずして開いた扉の中へと通され、まずはおじさんの自己紹介。
このおじさんこそホテルと蒸留所のオーナー。公式のWhisky Ambassador −ウイスキー大使でもある彼のウイスキーに対する熱意は並みのものではなく700種ものシングルモルトを用意するDrumchork Lodge HotelはTop Whisky Bar in Scotland賞をたびたび受賞しているほど。
根っからのウイスキー好きの悲願マイクロ蒸留所設立はズムーズに進まず、政府の役人(含チャールズケネディ=ウイスキー好きが災いし自民党党首辞任の経歴あり)や弁護士を通しての交渉の末、特例許可という形でやっとオープンへこぎつけたいきさつは興味深い。
つぎのドアを開けて奥の部屋、蒸留所へ。窓がなく薄暗い部屋はStillと呼ばれる銅製の小さい蒸留器がふたつとあとはどこの家庭にもありそうな器具が少しあるだけ。
それもそのはず、ここのウイスキーはIllicit Style(不法スタイル)で作られているから。Illicit Styleとは、正確に言うと、このWester Ross地方にずっと昔から伝わる自家製ウイスキースタイルのこと。昔は、余った穀物の保存法のひとつとしてどこの農家でも作られ、そして闇市でこっそり売って得た収入で貧しい農民は飢えをしのいだらしい。
その工程はこんなふう。
まずMalted Barley−発芽大麦を茹でて発酵させて、かなりアルコール度の高いビールのようなものを醸造する。
それを漉したものを三度にわたり繰り返し蒸留して透明なスピリッツにする。
そして、木樽で寝かせ樽の香りがのったらSpirit of Loch Eweの出来上がり。
作り方の説明の後は、正しい飲み方の指導。
その1、
まずは色と香りを確かめて。
そして一口飲んでみて。カーッと焼けるのがイヤだという女性が多いですね。
(それはわたしのことです!!)
その2、
通はストレートでと思い勝ちだけど、少し水を足したほうがいいんだよ。といってもJug(水差し)からどぼどぼ足してはダメ。こうやってスポイトで数滴垂らすんだね。
そうするとほら、アルコールのカーッと焼ける荒さが消えたでしょ。
その3、
グラスを揺すって渦巻きをつくって。
空気が混ざって丸みが出てくるでしょう。
その調子、あなた上手ね。
その4、
口に含んでクチュクチュして。
さらさらだった液体が唾液と混ざってとろりとしてきたでしょう。
もっとクチュクチュを続けてみて。
喉あたりも焼ける感じがなく、ずっしり滑らかになってきましたね。
ウイスキーは消毒液TCPみたいで好きじゃないわたしでも、これはワインテイスティング+理科の実験のノリでとても楽しかった。
見学の最後はウイスキー樽を寝かしてある部屋を覗く。
基本的に樽は再利用。以前何が入っていたかによって色と香りが決まるらしい。
新しい樽を使うときはシェリー酒を浸み込ませるんだそう。
そして、ホテルのラウンジに戻り、お待ちかねのテイスティング。この日は2種類をトライ。
ひとつはメルローワインに使用されていた樽で熟成したもので繊細な香り、色はほんのりピンク。
もうひとつはダークラムの樽で、こちらは黒糖のコクとココナッツの香り。
メルロー樽のほうがわたし好みかな。

おじさんの温かい人柄と半端じゃないウイスキーへの熱い情熱が伝わるアットホームなLoch Ewe Distillery はこぼれ話満載、これまで訪ねた中で一番印象深い蒸留所となりました。

こちらでは5日間のウイスキー作りコースも実施しているようです。
自分の手で醸造+蒸留したスピリッツを持ち帰り自宅にてCask熟成させてみたい方、いかがでしょう?
Loch Ewe Whisky Distillery
彼女のパワーが利かないどんより空の日には、車を北に走らせ、イギリス一小さいウイスキー蒸留所Loch Ewe Distillery を訪問。
国道をそれ、がたごと道を少し上りLoch Eweロッホユーを見下ろす高台に立つDrumchork Lodge Hotelに到着。ひなびたホテルを前に友人が「映画Shining に出てくるホテルみたい」。「ホテルに出る幽霊のせいで気が変になるホテルオーナーの話だっけ?解る、雰囲気でてるね〜」なんてどきどきしながらホテルに進入。
出てきたおじさんに蒸留所見学に来たと伝えると、即座に「今からはじめますので、こちらについてきてください、料金の5ポンドは最後でいいよ」。
通常だったらまず料金を受付で払って、次の開始時間まで待合ロビーで待たされたりするんだけどね。
さすがはマイクロ蒸留所。
ついて行ったところはホテル裏手の白い倉庫。
どこの農家にもあるような建物で、中にはポンコツトラクターが入ってそう、そんな感じ。

このおじさんこそホテルと蒸留所のオーナー。公式のWhisky Ambassador −ウイスキー大使でもある彼のウイスキーに対する熱意は並みのものではなく700種ものシングルモルトを用意するDrumchork Lodge HotelはTop Whisky Bar in Scotland賞をたびたび受賞しているほど。
根っからのウイスキー好きの悲願マイクロ蒸留所設立はズムーズに進まず、政府の役人(含チャールズケネディ=ウイスキー好きが災いし自民党党首辞任の経歴あり)や弁護士を通しての交渉の末、特例許可という形でやっとオープンへこぎつけたいきさつは興味深い。
つぎのドアを開けて奥の部屋、蒸留所へ。窓がなく薄暗い部屋はStillと呼ばれる銅製の小さい蒸留器がふたつとあとはどこの家庭にもありそうな器具が少しあるだけ。

それもそのはず、ここのウイスキーはIllicit Style(不法スタイル)で作られているから。Illicit Styleとは、正確に言うと、このWester Ross地方にずっと昔から伝わる自家製ウイスキースタイルのこと。昔は、余った穀物の保存法のひとつとしてどこの農家でも作られ、そして闇市でこっそり売って得た収入で貧しい農民は飢えをしのいだらしい。
その工程はこんなふう。
まずMalted Barley−発芽大麦を茹でて発酵させて、かなりアルコール度の高いビールのようなものを醸造する。
それを漉したものを三度にわたり繰り返し蒸留して透明なスピリッツにする。
そして、木樽で寝かせ樽の香りがのったらSpirit of Loch Eweの出来上がり。
作り方の説明の後は、正しい飲み方の指導。
その1、
まずは色と香りを確かめて。
そして一口飲んでみて。カーッと焼けるのがイヤだという女性が多いですね。
(それはわたしのことです!!)
その2、
通はストレートでと思い勝ちだけど、少し水を足したほうがいいんだよ。といってもJug(水差し)からどぼどぼ足してはダメ。こうやってスポイトで数滴垂らすんだね。
そうするとほら、アルコールのカーッと焼ける荒さが消えたでしょ。
その3、グラスを揺すって渦巻きをつくって。
空気が混ざって丸みが出てくるでしょう。
その調子、あなた上手ね。
その4、口に含んでクチュクチュして。
さらさらだった液体が唾液と混ざってとろりとしてきたでしょう。
もっとクチュクチュを続けてみて。
喉あたりも焼ける感じがなく、ずっしり滑らかになってきましたね。
ウイスキーは消毒液TCPみたいで好きじゃないわたしでも、これはワインテイスティング+理科の実験のノリでとても楽しかった。
見学の最後はウイスキー樽を寝かしてある部屋を覗く。
基本的に樽は再利用。以前何が入っていたかによって色と香りが決まるらしい。
新しい樽を使うときはシェリー酒を浸み込ませるんだそう。
そして、ホテルのラウンジに戻り、お待ちかねのテイスティング。この日は2種類をトライ。
ひとつはメルローワインに使用されていた樽で熟成したもので繊細な香り、色はほんのりピンク。
もうひとつはダークラムの樽で、こちらは黒糖のコクとココナッツの香り。
メルロー樽のほうがわたし好みかな。

おじさんの温かい人柄と半端じゃないウイスキーへの熱い情熱が伝わるアットホームなLoch Ewe Distillery はこぼれ話満載、これまで訪ねた中で一番印象深い蒸留所となりました。

こちらでは5日間のウイスキー作りコースも実施しているようです。
自分の手で醸造+蒸留したスピリッツを持ち帰り自宅にてCask熟成させてみたい方、いかがでしょう?
Loch Ewe Whisky Distillery
Text & Photo by My Rumbling Tummy
ウイスキーって、ひょうたんみたいな蒸留器を使って自宅でも作れるものなんですね!とっても興味深いです。
ウーマンエキサイト編集部 はぴこ



