おいしくて幸せな時間を提供するパンケーキ
路地に入りこむと迷子になってしまいそうな裏原宿。小さなお店が連なる道を散策するように進んでいくと、コンクリートの無機質な建物に映える6色の虹を発見する。秘密基地を見つけたようなワクワク感に誘われて、階段を上がると、大きなナイフとフォークが出迎えてくれる。ここは、ハワイに魅せられた夫婦がオープンさせたパンケーキ専門店だ。
パンケーキは、食事系とデザート系があり、それぞれ生地が異なる。食事系は、全粒粉、ライ麦を配合した小麦粉を使用。パンケーキの上に乗る“料理”に負けない存在感と、ほどよくもっちりした食感が特徴だ。人気の「サーモン&アボカド」に加えて、サンドイッチの定番、ベーコン・レタス・トマトにルッコラを加えた「B.L.T.R」、たっぷりの野菜とスパイシーなチリミートの「THE MEXICAN」と、一風変わったメニューも興味深い。また、デザート系の生地は、しっかり泡立てたメレンゲをたっぷり抱き込み、ふわっふわに焼き上げる。口当たりも味わいもやさしく、まるでスフレのような柔らかさに、ほっこりとした気分に。「焼きりんごとキャラメル」「季節のフルーツ」、そして一番人気の「マカデミアナッツソース」の3種が揃っている。
素材はすべて厳選したもの。卵、ローファットミルクや、ジュニア野菜ソムリエの資格を持つ岩城シェフが選ぶ野菜など、子どもにも食べさせられる安心なものを使用する。もちろん、おいしさは重要なので、さまざまな配合や組合せなどは試行錯誤し続けてきたという。だからこそ、まるでパティシェのような緻密な構築がなされているのだ。現在は、食事系3種、デザート系3種だが、今後は増える予定というから期待しよう。
もともと会社員だった岩城夫妻は、ハワイでの生活を経て、パンケーキの魅力に改めて気付いたという。日本にはまだまだ、デザートとしてのパンケーキしかないと考え、食事としてのパンケーキメニューも用意し、ハワイの雰囲気を引き継ぎつつ日本人に愛されるお店を目指している。運ばれてきた時の驚き、口にした瞬間の幸福感、忙しい毎日のなかで、ほっと心を和ませてくれる時間も提供してくれているよう。場所柄、20〜30代の女性や、美容師やアパレル関係のお客さんも多いが、意外と住宅の多いエリア。近隣に住むおじいちゃんが訪れたり、男性ひとりでパンケーキを楽しむ人もいたりと、さまざまな人たちがやってくるのも魅力のひとつだ。若い人たちで賑わう流行の発信地にあって、ブームでは終わらない、信念をもったお店がオープンした。
このデータは2011年12月26日現在のものです
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