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女子による女子のための少女漫画ガイドが登場

2009年11月11日 21:00
 『キャンディ・キャンディ』『ときめきトゥナイト』『ハチミツとクローバー』etc...。少女時代、夢中になった少女漫画。放課後に友達の家で読みふけったり、漫画の中の男の子にひそかに恋したり、おしゃれの教科書にしたり……そんな甘ずっぱい思春期の記憶が蘇る、女子による女子のための少女漫画ガイド『文化系女子のための少女漫画案内』が登場した。

 カンバラクニエさんによる、少女の横顔が愛らしい表紙。本書では料理家、ミュージシャン、デザイナー、編集者、雑貨屋オーナーなど文化系のさまざまなジャンルで活躍する女子50名が、ひとつのテーマを掲げ思い出の名作を5作品ずつ、計250冊を案内。単なるレビュー集ではなく、それぞれの極私的な思い出と共に綴られた胸キュンな文章が魅力。

 文筆家・甲斐みのりさんのページ。「大好きな漫画家さん」と題して、お仕事などで交流を持ったことのある魚喃キリコさん、冬野さほさん等の5作品をエピソードと共に紹介。ふだんは作品でしか知り得ない漫画家さんの人となりがちらりと恒間見えて興味深い。

 他にもいがらしろみさん、木下綾乃さん、Goma、中川ちえさん、福田里香さんなど、それぞれの分野で活躍中の執筆陣が登場。現在につながる何かを感じさせる思い入れたっぷりのセレクトは、まるで親しい女友達のおしゃべりを聞いているかのようで親しみがわく。

 杉浦さやかさんによるイラストエッセイ、「ハロー!少女まんが館」。東京都あきるの市にある夢のような施設、「少女まんが館」を訪問した際の、ドキドキのレポート。「私も行ってみたい!」という気持ちになること請け合い。

 『ホタルノヒカリ』のひうらさとるさん × 文筆家の甲斐みのりさん、『ランダバウト』の渡辺ペコさん × 作家&俳優の松田青子さんという組み合わせでの対談ページもあり。

 少女漫画とは少女時代のためだけにあるわけではなくて、大人になった今も、多感な時期に感じたときめきや憧れは自分の中に生きているものなんだと気付かせてくれる。中でも、渡辺ペコさんによるコメントが象徴的だ。

「少女マンガって、今の自分にとっては、お母さんが作ったオールドファッションドーナツみたいな、よいお菓子的な存在で、見ると感動したり、かわいらしさにときめくんですけど、私自身は大人になってお酒も飲むようになったし、甘味がいつも欲しいわけではなくて。なめろうとか豆腐ようとか、つまみの方が好きになってる。でも見るとやっぱり、心踊る私がまだいてよかったって思いますね」。

 今も昔も少女漫画に夢中!という人はもちろん、あまり読まなくなったという人にもぜひ手にとってほしい愛あふれる一冊だ。

『文化系女子のための少女漫画案内』
発行:mille books(ミルブックス)¥1,050
2009年11月11日発売

mille books(ミルブックス)
http://www.millebooks.net/

*12月3日(木)に新宿ブックファーストにて、甲斐みのりさん×杉浦さやかさんの発売記念トークショーを開催。
詳細はこちら
http://www.book1st.net/event_fair/event/page2.html


取材/野崎泉
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