発表から今日に至るまで十数年もの間、愛され読まれ続けてきた、梨木香歩原作の小説『西の魔女が死んだ』。この名作を映画化した話題作が、先週6月21日(土)から公開された。
(c) 2008「西の魔女が死んだ」製作委員会
お話はタイトル通り、“西の魔女”と呼ばれるおばあちゃんが倒れるところから始まる。そこで、主人公であるまいは、おばあちゃんと過ごした日々を思い出す。中学に進んでまもない夏の始めに、学校へ行けなくなったまいは、人里離れた森の中にあるおばあちゃんのもとで過ごすことになった。おばあちゃんは魔女の血を引く家系で、まいも魔女修行をすることになったのだが、その修行とは意外にも、「早寝早起き、食事をしっかりとって、よく運動すること」だった。戸惑いながらも、料理、掃除、洗濯、庭づくり……と日々励んでいくうちに、まいは楽しく生きる力を取り戻していく。
(c) 2008「西の魔女が死んだ」製作委員会
中学生にして、周囲に合わせて生きることに身も心も疲れてしまった繊細なまいを、全身全霊で受け止めてくれるおばあちゃん。そんなおばあちゃんを演じるのは、アカデミー賞女優シャーリー・マクレーンの愛娘で、日本映画デビューを飾るサチ・パーカー。幼少時代を日本で暮らした経験を持つ、アメリカ人である彼女の清らかな日本語と、全身から溢れ出る温かさが、作品を優しさで包み込む。まいには、半年にも及ぶオーディションで選び抜かれた、13歳の高橋真悠。そのほか、まいのママにりょう、パパに大森南朋、郵便屋さんに高橋克実、物語の鍵を握るゲンジに木村祐一、と個性的なキャストが揃う。
(c) 2008「西の魔女が死んだ」製作委員会
ワイルドストロベリーを摘んで、大量のジャムを作ったり、草花を植えたり、星空を眺めたり……と、大自然の中でのおばあちゃんの生活が何とも素敵。また、おばあちゃんのまいに対する言葉は、私たちの心に響く。いつのまにか、観ている私たちもまいと同じ気持ちになり、ラストシーンは涙なくしては観ることができないだろう。
(c) 2008「西の魔女が死んだ」製作委員会
また山梨県・清里に、この映画のために建造されたおばあちゃんの家は、映画公開を記念して、一般公開されている。おばあちゃんの精神世界を再現するために、大きな家だけでなく、石畳の道や庭、畑、鶏小屋まで、すべて作られたセットという、驚くべきファンタジックな空間。映画を観たら、おばあちゃんの生活を体験してみたくなるはずだ。
「西の魔女が死んだ」
原作:梨木香歩(「西の魔女が死んだ」新潮文庫刊)
監督:長崎俊一
脚本:矢沢由美/長崎俊一
出演:サチ・パーカー、高橋真悠、りょう、大森南朋、高橋克実、木村祐一
http://nishimajo.com/
6月21日(土)より、恵比寿ガーデンシネマ、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館 ほか、全国一斉ロードショー
関連リンク:ウーマンエキサイトシネマ「西の魔女が死んだ」
INFORMATION
「西の魔女の家」公開
期間:2009年1月4日(日)まで
時間:10:00〜16:00(夏休みなど延長あり)
入館料:大人(中学生以上)300円、小学生200円
場所:財団法人キープ協会内 山梨県北杜市高根町清里3545
●運営・お問い合わせ:TEL &FAX共通 0551-48-2071
http://www.keep.or.jp/nishimajo/
※「おばあちゃんの家」周辺は宿泊施設と自然歩道エリアとなります。
路上駐車と宿泊施設駐車スペースへの駐停車は、ご遠慮ください。
お車でお越しのお客様は、清泉寮駐車場をご利用ください。
駐車場から徒歩約10分、清里高原の自然散策を楽しみながらお越しください。
取材/赤木真弓