「走れメロス」「人間失格」など数々の傑作を生み出しながら、39年という短い生涯を駆け抜けた作家・太宰治。生誕100周年を迎えた今年、再び注目を集めている彼の代表作「ヴィヨンの妻」が、映画『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』となって登場。10月10日(土)より公開される。

非凡な才能を持ち、文壇の注目を集めるカリスマ的な小説家・大谷。だが、実生活では借金を重ねながら酒を飲み歩いたり、妻以外の女性とも深い関係を持ってしまったりと、破滅的な毎日を送っている。

そんな大谷を支えるのは、誠実で美しい妻・佐知。ある出来事から、大谷の借金を返すために飲み屋で働くことになった佐知は、あっという間にお店の人気者となる。日に日に輝きを増し、以前とは見違えるように美しくなった佐知に、大谷は嫉妬を覚え……。

貧しい暮らしを強いられながらも真摯に大谷を支えつづける、“タンポポ”のようにたくましく健気な妻・佐知を松たか子が、生きるということに苦悩し堕落的な毎日を送る、“桜桃”のような甘くも傷つきやすい天才小説家・大谷を浅野忠信が好演。そのほか、堤真一、広末涼子、妻夫木聡など、豪華な実力派キャストが一同に集結した。


表題作をベースに、「思い出」「二十世紀旗手」「燈籠」「きりぎりす」「姥捨」「桜桃」のエッセンスを融合させ、はかなくも美しい太宰ワールドが描かれた今作は、先に開催された第33回モントリオール世界映画祭にて最優秀監督賞を受賞。
人を理解し許す強さ、人に対する深い想い――“究極の愛”に、この秋、触れてみよう。
『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』
監督:根岸吉太郎
原作:太宰治「ヴィヨンの妻」(新潮文庫刊)
出演:松たか子、浅野忠信、室井滋、伊武雅刀、広末涼子、妻夫木聡、堤真一
配給:東宝
(C)2009 フジテレビジョン パパドゥ 新潮社 日本映画衛星放送
10月10日(土)より、全国東宝系にてロードショー
http://www.villon.jp/
関連リンク:ウーマンエキサイトシネマ『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』
取材/高本亜紀