「堀内誠一 旅と絵本とデザインと」開催中
2009年8月6日 09:00 「アンアン」、「ブルータス」などの雑誌のアートディレクターとして、また絵本作家として多彩な創作活動を行ってきた堀内誠一氏。そんな氏の幼少期から晩年に至るまでの足跡をたどる展覧会、「堀内誠一 旅と絵本とデザインと」が、世田谷文学館にて開催されている。

堀内誠一は1932年生まれ。図案家の父を持ち、幼い頃から父の影響を大いに受けた。若干14歳で新宿伊勢丹百貨店に入社し、ウィンドウディスプレイや催事デザインを手がけ、当時のPR誌「ブーケ」の制作に携わる。その後、広告デザイン会社アド・センターを設立し、さまざまな雑誌のアートディレクションやロゴデザイン、絵本を手がけ、54歳で亡くなるまで、数多くの作品を残した。この展示は、「父の時代」「デザイン」「絵本」「旅」の4部構成となっており、約200点という膨大な資料や作品で、堀内氏の仕事の全容をたどることができる。

最初の「父の時代」では、父の影響から、多くの絵本やポスター、映画に親しんだ幼少期の絵や伊勢丹時代に手がけたPR誌など、なかなか見られない堀内氏の原点を見ることができる。特に幼少期のお絵かきスクラップは必見だ。

次の「デザインの仕事」では、60年代、アド・センターで写真家の立木義浩と共に手がけた「平凡パンチ」のファッションページ、ファッション誌「アンアン」、澁澤龍彦・責任編集の「血と薔薇」などの、雑誌のアートディレクションやロゴデザインの仕事に加え、装丁を手がけた書籍や写真集を紹介。幅広い作品を見れば、堀内氏が出版業界に残した功績が、計り知れないことがよく分かる。

「アンアン」第6号表紙 1970年(表紙撮影/立木三朗、平凡出版)