リーズナブルでおいしい回転ずしをもっと楽しましょう!はま寿司、かっぱ寿司のメニューをよりおいしく味わえる裏ワザと実際に試したレポートを紹介します!はま寿司の「真だこ」甘じょっぱアレンジもちろんそのままでも美味しくいただけますが、よりツウな味が楽しめるアレンジを発見しました!用意するのは真だこと甘だれのみ。甘だれは席に用意されていることがほとんどかと思いますが、もし見当たらない場合は店員さんに声をかけてみてください。甘だれを真だこにたっぷりかけていただくのが今回のアレンジメニュー。筆者は1袋分を2貫にたっぷりかけています!食べてみると、想像を超える美味しさ!たこのしょっぱさとたれの甘みが絶妙なバランスでマッチしていて、お寿司の新しい楽しみ方を見つけることができました。醤油で食べる真だこのお寿司も好きなので、1貫は醤油、1貫は甘だれと贅沢に食べ比べしてもいいかも。これは筆者の定番アレンジになりそうです。はま寿司の「直火焼き牛カルビ」が高級なお味に続いては直火焼き牛カルビを使用したアレンジメニュー。回転寿司のお肉握りって、意外と美味しいんですよね。そんな肉握りをより美味しく食べられるアレンジをご紹介します。用意するのは直火焼き牛カルビとわさび、塩の3点。これだけでワンランク上の肉握りを楽しめるということで、食べる前からワクワクです!アレンジ方法はとても簡単。わさびをお肉の上に少し乗せ、上から塩をふりかければ完成です。わさびの量は好みによって調整してくださいね。牛肉とわさびという高級感のある組み合わせが最高!100円台で食べられるお寿司とは思えない上質な味わいでした。わさびと塩を合わせることで、油がのったお肉がさっぱりとした味に。お刺身そっちのけで肉握りを頼んでしまいそうです…!はま寿司の「えび」をより贅沢にお寿司の定番ともいえる「えび」をアレンジしたメニューにも挑戦。こちらに限ってはタダでできるものではないのですが、特筆したいくらいいつもと違う味わいが楽しめちゃいます。用意いただくのは「えび」と「シーフードサラダ」。「シーフードサラダ」は1貫分あれば十分なので、もう1貫は食べてしまってもOKです。「シーフードサラダ」の具を、大胆に「えび」の上にトッピング!乗せすぎると食べづらいので、軍艦の3分の1程度の量がおすすめです。するとどうでしょう、「シーフードサラダ」のクリーミーな味わいが「えび」と相性抜群!上に乗せる具の量も調節できるので、くどくなりすぎず自分好みの味を再現できます。「シーフードサラダ」だけでなく、「コーン」「ツナ&コーン」「ツナサラダ」でも美味しいそうなので、ぜひさまざまな軍艦との組み合わせで試してみてください!※ 文・比嘉桃子※ 2023年1月29日配信はま寿司の「ツナサラダ」×甘だれ用意するものは、ツナサラダと無料で使える「甘だれ」の2点です。アレンジの方法は簡単。ツナサラダにたっぷりと甘だれをかけるのみ!お味はというと、コクのあるクリーミーな味わい。もともとツナとマヨネーズで甘みがあるメニューなのですが、甘だれをかけることによってよりこっくりとした甘みに。それでいてツナの味は甘だれに負けることなく、しっかりと風味を感じることができます。他にも、「コーン」や「ツナコーン」、「えびアボカド」に甘だれをプラスしても美味しいとのうわさが。ぜひお気に入りの組み合わせを探してみてください。はま寿司の「あおさみそ汁」でしゃぶしゃぶ続いてはみそ汁を使った裏ワザ。まずはあおさみそ汁とお好きな寿司ネタを用意します。筆者は活〆まだいを注文しました。みそ汁とお寿司が揃ったら、レッツしゃぶしゃぶ!お寿司の刺身部分のみをあおさのみそ汁に入れ、軽くしゃぶしゃぶします。数秒みそ汁の中でしゃぶしゃぶすると、刺身に軽く火が通ってほんのり色付いた状態に。それをもう一度しゃりの上に戻していただきます。すると、魚がホロホロとやわらかい状態に。ほんのりと出汁やあおさの風味が加わり、味わい深くなっていました。醤油なしでも十分美味しくいただけます。今回はまだいをしゃぶしゃぶして鯛しゃぶ風にいただきましたが、他のネタでもアレンジ可能。ぜひお好きなネタをしゃぶしゃぶしてみてください。はま寿司の「北海道ミルクレープ」をより美味しくラストはデザートに関する裏ワザです。用意するのは北海道ミルクレープと、卓上に用意されている粉茶。はま寿司のミルクレープはこのままでも十分濃厚で美味しいのですが、より美味しくいただける裏ワザがあるというのです。その方法はというと…粉茶をミルクレープに大胆がけ!表面が見えなくなるほど粉茶をたっぷりとかけていただきます。正直最初は疑っていたのですが、一口食べて納得。ミルクレープの濃厚な甘さと粉茶の渋みがマッチし、より高級感のある味わいになっていたんです。甘いものが苦手な人にもおすすめの食べ方。また、途中で味変したいときにも使える裏ワザといえるでしょう。これは癖になりそうです。※ 文・比嘉桃子※ 2022年7月17日配信かっぱ寿司の「サラダ軍艦」×わさび×穴子のたれまずご紹介するのは、かっぱ寿司通の間で大人気の裏ワザ。用意するのはサラダ軍艦と、席に用意されているわさび、そして穴子のたれです。サラダ軍艦はそのまま食べても絶品なのですが、ここになんとわさび一袋を丸々投入!さらに穴子のたれをたっぷりとかけていただきます。辛いのがあまり得意ではない筆者。わさび一袋という脅威にビクビクしながら口に入れました。すると…か、辛…くない!なんと、サラダ軍艦にたっぷり混ぜ込まれたマヨネーズと穴子のたれの甘みによってわさびの辛さが中和されているんです。ピリッとした辛さはあるものの、わさびを一袋投入したとは思えないマイルドさでした。辛さが極端に苦手な方はわさびの量を調節したほうがいいかもしれませんが、ある程度大丈夫な方はこの不思議現象をぜひ試してみてください。通常のサラダ軍艦よりもコクの深い、シン・サラダ軍艦を楽しむことができます。かっぱ寿司の「さくさくイカ天にぎりマヨ」×穴子のたれ続いてはさくさくイカ天にぎりマヨを使った裏ワザ。マヨが乗ったイカ天にぎりに、穴子のたれをたっぷりとかけます。見た目からしてとても美味しそう!実際に口にすると、穴子のたれの甘みが合わさってマイルドなお味に。より濃厚な味わいを楽しみたい方におすすめしたい裏ワザでした。美味しく食べるコツは、穴子のたれをたっぷりとかけること。筆者は2貫に対して1袋でちょっと物足りないかも、と感じる程度でした。思い切って1貫に1袋使っても美味しくいただけそうです。かっぱ寿司の「活〆真鯛」×穴子のたれ×醤油続いても穴子のたれを使った裏ワザ。かっぱ寿司の穴子のたれ、あなどれません。用意するのは活〆真鯛と、穴子のたれ、醤油の3点。穴子のたれと醤油は小皿で混ぜておきます。混ぜておいた穴子のたれと醤油に、真鯛を投入。裏表しっかり和えたら、少し放置するとより味が染み込みます。たれに漬けた真鯛をシャリの上に戻し、完成。するとどうでしょう、メニューにはない“活〆真鯛の甘醤油漬け”なるものが出来上がるんです。お味はというと、甘じょっぱくて美味しい!とろっとした甘だれをかけたにもかかわらず、意外にもさっぱりしたお味でした。真鯛だけでなく、他のネタでも美味しくいただけそうです。※ 文・比嘉桃子※ 2022年9月3日配信いろんな回転ずしチェーンで楽しめそう!今回紹介した裏ワザは「はま寿司」と「かっぱ寿司」ので試したものですが、他の回転ずしチェーンはもちろん、メニューによってはスーパー等で購入したお寿司で自宅でも試せそうです。おいしい裏ワザを自分でも発見したくなりますね。
2024年01月03日私たちの日常生活は、さまざまなテクノロジーによって支えられています。近年、日本でたびたび目にするようになったのは、飲食店で活躍する配膳ロボット。中でも、猫をモチーフにした配膳ロボット『BellaBot(ベラボット)』は、その愛らしい見た目で高い人気を博しています。猫型ロボットを絶賛する声が相次ぐ中、ある飲食店でライバルになりそうな存在が出現したようです…!『かっぱ寿司』に現れた配膳ロボットが話題に!ある日、寿司チェーン店『かっぱ寿司』を訪れた、るる(@cream93795297)さん。足を運んだ店舗ではレーンに寿司が乗っておらず、回転寿司店ならではの光景が広がっていなかったことに、るるさんは一抹のさびしさを覚えたといいます。しかし、店内で働く店員の姿を見て、るるさんは思わず笑顔になりました。そこには、新時代の回転寿司店の光景が広がっていたのですから…!店内で注文の品を運んでいたのは、『かっぱ寿司』のオリジナルデザインが施された配膳ロボット『Servi(サービィ)』!よく見ると、つぶらな瞳や緑色の体がデザインされています。そう、この配膳ロボットはカッパがモチーフになっているのです!顔がプリントされた部分の上には皿が乗っており、注文の品はカッパの皿の上に乗った状態で、席まで運ばれる様子。『かっぱ寿司』という店名にピッタリな配膳ロボットを見て、るるさんは驚くと同時に心癒されたといいます。人員不足の対策や、ドリンク運搬の業務軽減を目的として、2020年から一部店舗で配膳ロボットの導入を開始した『かっぱ寿司』。カッパがモチーフになった配膳ロボットはSNSでも話題になり、たびたび「あまりにもよすぎる…」「天才の発想か?」といった声が上がっています。伝説によると、頭上の皿が割れてしまうとカッパは弱ってしまうのだとか。店内でカッパの配膳ロボットに出会ったら、優しく接したいですね![文・構成/grape編集部]
2023年06月25日お笑いコンビ・南海キャンディーズのしずちゃんが、5月3日~15日に東京・銀座三越で初の個展「しずちゃんの、創造と破壊 展」を開催する。本作では、相方の山里亮太を描いた作品も展示されるが、しずちゃんは「山ちゃんの絵が一番得意です」と胸を張る。○■「知らず知らずのうちに気持ちが絵に現れることも」絵を描くことによって、自身の悩みや負の感情を中和することができた経験から、「作品を見てくれた人にも同じように助けになってもらえたら」という思いのもとに、これまで多彩な作品を生み出してきたしずちゃん。同展では、絵を描き始めた頃の作品から、絵本の原画シリーズ、未発表の最新作まで約100点の作品が展示される。「創造と破壊」というタイトルは、自身のYouTubeチャンネル「しずちゃんの創造と破壊チャンネル【南海キャンディーズ】」のタイトルから引っ張ってきた。「YouTubeでそのタイトルをつけたときは、芸術家ぶっている感じがして恥ずかしくなって、個展の名前にもなるということで余計恥ずかしいなと思いますけど、みんなにチラシを見せたら『インパクトがあっていい』『このタイトルすごいね』と言ってもらえたので、堂々としておこうと思います」自身の絵にそのときの心情が現れるというしずちゃんだが、常に気持ちを出そうと思って描いているわけではないそうだ。「特に気持ち込めていないときもあります。普段はこの動物を描きたい、この虫を描きたいというのがメインで、それにどう色で遊んでいくか、その動物がどういう状態だったら面白いか、など考えて描いています」それでも、「知らず知らずのうちに気持ちが絵に現れていることもある」と言い、コロナ禍でそれを感じたという。「希望を持ってもらえる絵を描きたいと思って描いたのですが、それを見た山ちゃんが『気持ち悪い』って(笑)。かわいくポップに描いているつもりが、悩みのほうが強く出てしまったのかもしれません。明るい絵を描きたいと思って描いても状況によってはそうじゃなくなることもあるんだなと思いました」○■「誰よりも私は山ちゃんを描いています」南海キャンディーズを描いた作品「南海」も展示される。これは、YouTubeでの企画として「大喜利の回答の絵を本気で描いたら面白くなる説」を検証した際に、「こんな南海キャンディーズは嫌だ」というお題の答えとして描いた作品だ。「普通やったらすぐ描いて出すんですけど、めちゃくちゃ時間をかけて本格的に上手な絵を描いたらその分ウケも大きくなるのか検証しようという企画で描きました。『漫才をしていたらしずちゃんがストリートファイターIIのエドモンド本田みたいな攻撃をしてくる』という内容で、ややウケだったので、時間をかけて描いたからといって面白くなるわけではないのか、答えが面白くないだけなのか……という感じになりました(笑)」そして、「誰よりも私は山ちゃんを描いています。趣味では描きたくないですけど、番組やイベントの大喜利などで絵で答えるときに、よく山ちゃんの絵をオチにしてきたので」と言うしずちゃん。「山ちゃんの顔って、メガネと当時はおかっぱだったので、それさえ描けば。あと、ヒゲと汗を描いて、特徴的な唇を描いたら山ちゃんになる。山ちゃんの絵が一番得意です」と話した。ただ、トレードマークであったおかっぱをかなり前に卒業し、おしゃれな髪型へとイメチェン。さわやかキャラへと変貌を遂げたが、しずちゃん的には「おかっぱに戻してほしい」そうだ。「おかっぱ&メガネで山ちゃんになるので。でも髪型が変わってしまって、今おかっぱを描くと本人と違ってしまう。前は気持ち悪さを出そうと思ってヒゲや汗も描いていたけど、最近はこぎれいになって、そこも変わってきていて。普通の人みたいになってしまうのは残念なので、やっぱりおかっぱがいいです(笑)」初日の3日には、しずちゃんと山里とのトークイベントも。しずちゃんは「仲良くなってきて私の家に遊びに来たこともあって、家にある絵を見たときに『心の闇を感じるね』とか『気持ち悪い絵だね』と言ってくれました」と笑いつつ、「どんな話をするかわかりませんが、絵について話せたら」と楽しみにしているようだった。■しずちゃん(南海キャンディーズ)本名・山崎静代。お笑いコンビ・南海キャンディーズのボケ担当。「西中サーキット」「山崎二宮」などのお笑いコンビを経たのち、2003年に山里亮太と「南海キャンディーズ」を結成。「M-1グランプリ2004」で準優勝を果たし注目を集める。2004年「第25回ABCお笑い新人グランプリ」、2005年「第40回上方漫才大賞」では優秀新人賞を獲得した。2006年に出演した映画『フラガール』での演技が注目されたことで、女優としての活動も本格化させている。また、ボクシングでは、女子ミドル級の認定王者となる。趣味で描いていた絵画は、NHKのドキュメンタリー番組内で大きな絵を描く企画で敬愛する荒木飛呂彦先生から褒めてもらったことから本格的に作品制作に没頭する。絵本『すきすきどんどん』(2009)、『このおに』(2018)も発行。2023年には、初めてとなるエッセイを発行予定。
2023年05月02日登場人物■ほにゅ:2018年2月生まれ。泣くのが得意な男の子。薄毛。飽き性。笑顔で母をノックアウトできる。■ねむ:2020年7月生まれ。よく寝る女の子。■つぶみ:ほにゅ&ねむの母。すぐムリって言う。一応一生懸命取り組む。■ぺー:ほにゅ&ねむの父。効率的に動きまくる。優しい。声がでかい。2歳の髪型遍歴。編集後記赤ちゃんのときはツーブロ風だった髪型は、おかっぱヘアーを経て、結べるほどの長さに成長したようです。お風呂で巻き髪に変身できるとは驚きです。しかし、内側はなぜか短いまま…!赤ちゃん時代のツーブロの名残りかもしれませんね(笑)。ねむちゃんは前髪をつぶみさんがカットしていて、後ろの髪は七五三に向けて伸ばし中とのこと。子どもが大きくなったときに「小さい頃こんな髪型してたんだよ」と、思い出話ができる日を想像しながら、思いきった髪型に挑戦してみるのも楽しいですね。ままのて編集部つぶみさんの二人目妊娠のマンガはこちらままのて公式SNSアカウントままのてのTwitter・Instagramをフォローすると、最新マンガの更新情報をご確認いただけます。ぜひフォローしてください!つぶみさんが描く漫画が動画になりました!ままのてで大人気の育児漫画が動画でも楽しめるようになりました。今後もつぶみさんの漫画動画を随時更新していく予定です。その他の育児漫画や育児に関するお役立ち情報、生活の知恵がたくさん配信されていますよ。どの動画にも字幕が付いているので、赤ちゃんや子どもが寝ているときでも音声なしで楽しんでいただけます。ぜひチャンネル登録してみてくださいね。過去のエピソード著者情報
2023年02月01日“夏のとろ祭り”開催中で話題の「かっぱ寿司」。実はお寿司をより美味しく食べるための、知る人ぞ知る裏技があるんです。本当に美味しく食べられるのか、実際にかっぱ寿司に行って試してみました。CMで話題の大とろもちゃっかり実食。かっぱ寿司へ行く前にぜひチェックしてみてください。サラダ軍艦×わさび×穴子のたれまずご紹介するのは、かっぱ寿司通の間で大人気の裏技。用意するのは「サラダ軍艦(110円)」と、席に用意されているわさび、そして穴子のたれです。サラダ軍艦はそのまま食べても絶品なのですが、ここになんとわさび一袋を丸々投入!さらに穴子のたれをたっぷりとかけていただきます。辛いのがあまり得意ではない筆者。わさび一袋という脅威にビクビクしながら口に入れました。すると…か、辛…くない!なんと、サラダ軍艦にたっぷり混ぜ込まれたマヨネーズと穴子のたれの甘みによってわさびの辛さが中和されているんです。ピリッとした辛さはあるものの、わさびを一袋投入したとは思えないマイルドさでした。辛さが極端に苦手な方はわさびの量を調節したほうがいいかもしれませんが、ある程度大丈夫な方はこの不思議現象をぜひ試してみてください。通常のサラダ軍艦よりもコクの深い、シン・サラダ軍艦を楽しむことができます。さくさくイカ天にぎり(マヨ)×穴子のたれ続いては「さくさくイカ天にぎり(マヨ)(110円)」を使った裏技。マヨが乗ったイカ天にぎりに、穴子のたれをたっぷりとかけます。見た目からしてとても美味しそう!実際に口にすると、穴子のたれの甘みが合わさってマイルドなお味に。より濃厚な味わいを楽しみたい方におすすめしたい裏技でした。美味しく食べるコツは、穴子のたれをたっぷりとかけること。筆者は2貫に対して1袋でちょっと物足りないかも、と感じる程度でした。思い切って1貫に1袋使っても美味しくいただけそうです。活〆真鯛×穴子のたれ×醤油続いても穴子のたれを使った裏技。かっぱ寿司の穴子のたれ、あなどれません。用意するのは「活〆真鯛(165円)」と、穴子のたれ、醤油の3点。穴子のたれと醤油は小皿で混ぜておきます。混ぜておいた穴子のたれと醤油に、真鯛を投入。裏表しっかり和えたら、少し放置するとより味が染み込みます。たれに漬けた真鯛をシャリの上に戻し、完成。するとどうでしょう、メニューにはない“活〆真鯛の甘醤油漬け”なるものが出来上がるんです。お味はというと、甘じょっぱくて美味しい!とろっとした甘だれをかけたにもかかわらず、意外にもさっぱりしたお味でした。真鯛だけでなく、他のネタでも美味しくいただけそうです。えんがわ(大葉)×緑茶×塩ラストはえんがわに関する裏技。席に用意されている緑茶の粉と塩を、7:3程度の割合で混ぜておき、抹茶塩のようなものを作っておきます。それを「えんがわ(大葉)(110円)」にかけていただくのです。食べてみると、かなり抹茶塩に近いお味。醤油で食べるよりも上品な味わいでした。かっぱ寿司のえんがわは脂たっぷりでジューシーなのですが、よりさっぱり食べたいときにおすすめの食べ方。こちらもえんがわだけでなく、他のネタでも美味しく食べられるようなので、ぜひお好きなネタに合わせてみてください。大とろ100円の「夏のとろ祭り」開催中!かっぱ寿司では“夏のとろ祭り”(※)が開催されているとのことで、裏技とは別に期間限定メニューを注文。写真は左から「大とろ(110円)」「大ぶりとろサーモン(110円)」「大切りびん長とろはらみ(110円)」と、すべて1貫110円!正直、安すぎます…。こちらがCMでも話題の大とろ。脂たっぷりで、お口に入れた瞬間にとろけるような旨みを味わうことができました。これが110円で食べられるとは、行かない手はありません。お近くにかっぱ寿司がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。※店内飲食限定、販売期間:2022年8月3日(水)~8月22日(月)『大とろ』一貫 110円(税込)のみ8月12日(金)で終了。文・比嘉桃子
2022年09月03日付き合い始めた途端に彼氏から「ちゃん付け」にされてしまって困惑している人もいるでしょう。男性は「ちゃん付け」を好むことがよくありますが、どのような心理が働いているのでしょうか。「ちゃん付け」の意味を考えよう彼女になったから名字ではなくて名前で呼ぶというのは素直に受け入れることができても、名前に「ちゃん付け」で呼ばれるのは抵抗感があるという女性も多いでしょう。呼び捨てにしてくれれば良いのにという人もいれば、「ちゃん付け」じゃなくてとりあえずは「さん付け」かなと思う人もいます。男性が「ちゃん付け」をする心理を理解するために必要なのが、男性が抱く「ちゃん」の意味を考えることです。「ちゃん付け」をするときには相手のことをかわいいと思っている場合がほとんどです。また、かわいい子供にも「ちゃん付け」をするように、基本的には目下の人に対して使用するのが「ちゃん」の特徴です。これに基づいて男性心理について考察してみましょう。「ちゃん付け」をする男性心理とは「ちゃん付け」をする男性心理は二つの観点から理解できます。一つ目はもともと男性は本能として他の人を征服したいという欲望を持っているため、彼女に「ちゃん付け」をして自分の方が優位な立場にあるとアピールしたいという心理です。自分がリードしていきたいという気持ちを持っている男性の場合に多い傾向になっています。二つ目は彼女がかわいいということを主張したいために「ちゃん付け」をするという心理です。かわいいと言葉にするのは照れくさくても、彼女の名前を呼ぶときに「ちゃん付け」をすることくらいならできるという男性も多いのです。女性を褒める方法がよくわかっていなくて、とりあえず「ちゃん付け」をしてみているというケースもあります。女性がどんな印象を受けるかについてはあまり考えていないことも多いのが特徴です。ただのまねのこともあるこのように深い男性心理を考えてきましたが、実はそれほど大きな意味を持っていないこともあります。友達が皆、彼女のことを「ちゃん付け」で呼んでいるからまねをしたということも多いのです。何となく彼氏になったら彼女を「ちゃん付け」にするものだと思い込んでいたために突然「ちゃん付け」が始まることは珍しくありません。「ちゃん付け」の意味を理解して行動しよう彼女になってから「ちゃん付け」されるのが喜ばしいと思うなら特に気にする必要はありませんが、気になっているなら対応しましょう。実はあまり深い意味がないことも多いので、呼び捨てで呼んで欲しいなどといった話を切り出すのが互いの関係をよくするのにつながることもあります。
2020年11月25日韓国の人気ウェブ漫画「始動」を原作に、『EXIT イグジット』『ベテラン』の製作陣が手掛けた『スタートアップ!』。今回、本作でマ・ドンソクが演じた、おかっぱ頭で中華鍋を振るう正体不明のシェフを紹介する特別映像が解禁された。『それだけが、僕の世界』『狩りの時間』の若手実力派パク・ジョンミン、ソン・イェジン共演ドラマ「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」や次回作で「BLACKPINK」ジスとの共演が決まったチョン・ヘイン、最高視聴率23.8%を記録した「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」のヨム・ジョンアが顔を揃える本作。さらに、日本でも絶大な人気を誇り、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)最新作『エターナルズ』(原題)でハリウッドデビューが決定しているマ・ドンソクが参加。共演したパク・ジョンミンが「本作のドンソクさんの髪型をひと目見て大爆笑しました」とその第一印象をふり返っているほど、未だかつてない強烈なビジュアルのキャラクターを演じた“マブリー”ことマ・ドンソクの特別映像が到着。ハリウッド超大作を思わせる英語の聞き馴染みのあるナレーションで始まる特別映像では、「彼は正体不明」「彼にはカリスマがある」「彼は眠らない」「この世のものではないテンション」「心して待て」「彼がやってくる」という怒涛のフレーズに乗せ、破壊力バツグンなマ・ドンソクの顔面と、おかっぱ頭を振りかざし、縦横無尽に大暴れする様子が収められている。また、マ・ドンソクの衝撃的な姿を収めた画像2点も到着。その衝撃の正体がますます気になるものとなっている。『スタートアップ!』は10月23日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スタートアップ! 2020年10月23日 シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国公開© 2019 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & FILMMAKERS R&K. All Rights Reserved.
2020年10月06日人気回転寿司チェーン「かっぱ寿司」のスイーツブランド「ごちCAFE」。お寿司に負けない本格的&季節感のある“ごちそうスイーツ”をテーマにしており、味も見た目もクオリティが高い!と話題なんです♪ そんな「ごちCAFE」から、新メニューの「ごちそうモンブラン」シリーズが登場! 見た目も華やかで写真映えもバッチリな3種の「ごちそうモンブラン」について、ご紹介します。 回転寿司なのに…まるでスイーツ専門店!?かっぱ寿司のスイーツブランド「ごちCAFE」は、定番メニューのほか、季節に合わせた期間限定メニューも充実。 定番メニューは、タピオカ台湾ミルクティーや、タピオカ抹茶黒糖オレ、プレミアムプリン、リッチなベイクドチーズケーキなど。冬のスイーツメニューは、チョコレートプリン&ホイップクリームや、チョコレートプリンパフェ、宇治抹茶ガトーショコラ&バニラなど。 回転寿司店で食べられるメニューとは思えないラインナップ! 価格は150〜300円(税抜き)とお手頃です。 なかでも人気のプレミアムプリンは、毎日お店で手作りしているというから驚き! この投稿をInstagramで見る かっぱ寿司(@kappa.sushi)がシェアした投稿 - 2019年 3月月7日午後11時00分PST 公式Instagramにも、「実はプリンが目当てで行ってます」「サイドメニュー大好きで週1で行ってます」といったコメントが寄せられていました。 色鮮やかで季節感たっぷりな3種のモンブラン♡ この投稿をInstagramで見る かっぱ寿司(@kappa.sushi)がシェアした投稿 - 2020年 2月月4日午前2時00分PST 今回、「ごちCAFE」から新たに登場したスイーツは「ごちそうモンブラン」シリーズ。見た目も鮮やかな3種類のモンブランを、4カ月にわたり順次販売していくそうです! 価格はすべて300円(税抜き)となっています。 第1弾は2月5日(水)から販売スタートしている「福岡県産 あまおう苺とマスカルポーネのモンブラン」。春らしいピンク色のモンブランです。 福岡県産あまおう苺の果汁を使用し、軽やかな甘さに仕上げたモンブランクリームと、北海道産マスカルポーネを使用しミルキーに仕上げたクリームのコントラストが美味しいモンブラン。トッピングはフリーズドライラズベリーと、ホワイトチョコレートパウダーを使用。引用:「かっぱ寿司」公式サイト 第2弾は3月19日(木)から発売予定の「初摘み星野村抹茶のモンブラン」。初摘み抹茶のグリーンが鮮やかです。 福岡県八女市星野村の初摘み抹茶を使用し、すっきりとした苦味とコク豊かな余韻に仕上げた和のモンブランです。トッピングは、ふっくら粒立ちの北海道産小豆を使用。中心のホイップクリームには、食感のアクセントに刻んだ栗を加えました。抹茶好きの心を刺激するモンブランの登場です。引用:「かっぱ寿司」公式サイト 第3弾は5月13日(水)から発売予定の「爽やかチョコミントのモンブラン」。チョコミン党なら見逃せない1品!こちらはまだ詳細が発表されておらず、画像はイメージとのこと。 回転寿司店のモンブラン、そのお味は…!?実際にかっぱ寿司のモンブランを食べた方のリアルな感想をお伝えします! 写真提供/@koikeiko1020さん 食べてみると、おぉ~さっぱりモンブラン! 甘々、まったり系のモンブランだと思ってました。モンブランクリームと、マスカルポーネクリームの甘さが、ちょうどいい!! フリーズドライのラズベリーが、アクセントになってる。 写真提供/@koikeiko1020さん かっぱ寿司のタピオカも!「タピオカ抹茶黒糖オレ」にしました。飲んでみると、甘くておいしい♪ 写真提供/@ayokomotoさん 写真提供/@ayokomotoさん かっぱ寿司の新商品試食会に行ってきました。モンブランがかわいすぎる♡ 一番のお気に入りは「爽やかチョコミントのモンブラン」! ミントブルーとブラックの色合いが印象的な、初夏にピッタリのモンブランです。 チョコミントクリームは、カスタードクリームと3種類のチーズにミントを加えて仕上げたのだとか。下のココア生地のスポンジと一緒に食べるともう大好きな味でした! もはやお寿司以外の楽しみもめじろ押しなかっぱ寿司。まだお寿司が食べられないお子さんや、生魚が苦手な方でも食べられるサイドメニューが充実しています。キッズメニューだけでなく、実はベビーフードも販売しているんです! ぜひ、お子さんと足を運んでみてはいかがでしょうか。 かっぱ寿司のスイーツ、皆さんのお気に入りは何ですか? よかったらベビーカレンダーサイトのコメント欄で教えてください♪ ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、商品によっては変更となっている場合があります。 ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 協力/@koikeiko1020さん、@ayokomotoさん
2020年02月24日人気回転寿司チェーン「かっぱ寿司」の食べ放題「食べホー」が、2019年6月にパワーアップしていたことをご存じですか? 以前は一部店舗のみでしたが、全店舗で実施されるようになり、アイドルタイムだった対象時間は平日のランチ&ディナーに拡大! さらに保護者1名につき未就学児2名までは無料と、ファミリーにうれしすぎるコスパ最強の食べ放題なんです♪ 今回は、親子で楽しめる、かっぱ寿司の「食べホー」についてご紹介します。 ランチでもディナーでも、お寿司食べ放題♡ この投稿をInstagramで見る かっぱ寿司(@kappa.sushi)がシェアした投稿 - 2019年 9月月17日午後10時11分PDT かっぱ寿司の食べ放題「食べホー」は、全国の店舗にて平日限定で実施されていて、対象時間はランチ11:30〜14:00、ディナー17:00〜20:00となっています。 60分間、お寿司はもちろんサイドメニュー、デザートまで楽しめるお得な食べ放題は、下記の3つのコースから選ぶことができます。 【レギュラーコース】定番のお寿司のほか、サイドメニューとデザートが注文可能!男性:1,680円女性:1,580円小学生:780円シニア:1,280円 【スペシャルーコース】レギュラーコースに加え、豪華ネタも注文できる!男性:1,980円女性:1,880円小学生:980円シニア:1,580円 【プレミアムコース】スペシャルコースに加え、厳選ネタと本日限定おすすめネタを1人1皿ずつ選べる♪男性:2,480円女性:2,380円小学生:1,240円シニア:1,980円 ★小学生未満は無料(保護者1名につき2名まで。3名以降は1名500円)★すべてのコースにドリンクバー付き※延長料金(1人30分)500円※価格はすべて税抜き※シニアは65歳以上 上記の選べる3つのコース実親店舗と、レギュラーコースのみ実施店舗があるようなので、各店舗の実施状況は公式サイトでチェックしてみてくださいね。レギュラーコースでも注文できるメニューは80品以上と、十分満足できそうです♪ 注意したいのは、“Web予約限定”という点。食べホーを利用するには、「かっぱ寿司 順番待ち予約サイト」または「かっぱ寿司アプリ」から事前に予約が必要です! 親子で「食べホー」してきたママの声実際にお子さんと一緒に「食べホー」を楽しんだママの感想をお届けします! 写真提供/@yukari__hanaさん かっぱ寿司の食べ放題に行って来ました!未就学児は無料なのに、息子は15皿、娘は5皿食べました。かなりお得〜♪ 写真提供/@n0r1k018さん この前、念願のかっぱ寿司食べ放題へ。ランチ、ディナーの時間帯も対象になったから行きやすくなった♪回転寿司でかっぱ寿司に行くのは初めてだったけど、思う存分食べられて満足。小学生未満は無料なのもうれしい! 写真提供/@maika.ua0731さん 七五三の写真撮ってからのかっぱ寿司プレミアム食べ放題♡ 念願でした♡4人で9,000円くらいで、16,000円分食べました。普段食べられない高いものしか食べてない!娘も1,500円分くらい食べた。戦力すぎた! 幸せな時間でした♪ 未就学児はどれだけたくさん食べても無料!ということで、ママ・パパの間ではお得すぎると大好評の様子♪ まだかっぱ寿司の「食べホー」を利用したことのない方は、平日のランチやディナーに、食べざかりのお子さんとお寿司やデザートの食べ放題を楽しんでみてはいかがでしょうか。すでに「食べホー」を利用したことがある方は、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄で感想やおすすめメニューを教えてください! ※本記事の内容は公開時に確認した情報のため、サービス内容は変更となっている場合があります。 ベビーカレンダーでは家事や収納、ファッションなど、ママたちの暮らしに寄り添った【ライフスタイル記事】を強化配信中! 毎日がもっと楽しく、ラクになりますように。 協力/@yukari__hanaさん、@n0r1k018さん、@maika.ua0731さん
2020年02月14日互いの個性がパズルのピースのようにぴたりとはまり、大きなシナジーを生む「奇跡のコンビ」。一緒に長い時間を過ごし、本気でぶつかり合い、困難を乗り越えることで、ふたりの絆はより強いものに…!文化交流スペース「東京おかっぱちゃんハウス」を経営するふたりにこれまでの軌跡を伺いました。イラストレーターのBoojilさんと夫の伊藤篤志さんは、約10年の友人期間を経て恋人になり、そして結婚。2人の子どもにも恵まれた。現在は、文化交流スペース「東京おかっぱちゃんハウス」を一緒に切り盛りしている。金融系のサラリーマンだった伊藤さんは、仕事で体調を崩し、4年ほど前に退職。Boojilさんは既に東京おかっぱちゃんハウスを始めており、「せっかく“箱”があるのだから」と、昔から好きだったアートやカルチャーのイベントを企画するようになった。それを機に、「平和で穏やかだった」ふたりの関係は一転。毎日のように、ケンカを繰り返したそう。「それまで自分に向いていない仕事をしていたこともあり、表現者として生きる彼女に憧れに近い気持ちがあって。でも夫婦ゆえに対等でいたい気持ちもぬぐえず、自分の意見を押し通そうとしてぶつかっていたんです」(伊藤さん)「こんなに頑固な人だったのかと、ある意味発見でした(笑)。彼は私がイラストの仕事を始めたときから応援し続けてくれた人。『今度は私が応援を』と思いながら、仕事なので譲れないことも多く、言い合いになって。いつもどちらかが折れて、バランスをとってきました」(Boojilさん)夫婦で自営する大変さを感じる一方、メリットもたくさんあった。ひとりでは回しきれなかったイベント運営がスムーズになり、また、育児と家事をシェアできたことで、Boojilさんはイラストの仕事を続けることができた。そして何より、伊藤さんが毎日いきいきと仕事をしているのが「一番よかった」と、Boojilさん。「もともとここは、私が『人と人をつなげたい』という思いで作った場所。その思いを彼が、自分の好きなアートを生かして叶えようとしているのが、なんだか嬉しいんです。私たちは友達のときから持ちつ持たれつで歩んできました。この先もお互いやりたいことが叶うように、支え合ってやっていけたらと思ってます」東京おかっぱちゃんハウス東京・練馬にある敷地100坪の古民家で、作家の展示やミュージシャンのライブなどを企画。レンタルスペースとしても利用できる。※『anan』2019年9月4日号より。写真・小笠原真紀取材、文・熊坂麻美(by anan編集部)
2019年09月03日保育園に通うようになってから、毎日の慌ただしいサイクルにも少しずつ慣れ始めた頃、息子の2歳の誕生日がやってきた。まだこの世に生まれて2年しか経っていないのか。出産してから振り返ると、もう4、5年経っているような、そんな感覚。夫婦二人だった頃と比べて、息子が生まれてから、時間の経過は何倍にも早く感じるようになった。育児の大変さは、1歳児よりも少しは楽になったように思う。以前に比べたらだいぶ意思疎通ができるようになってきたのと、抱っこをする頻度も随分減って、体力的にも余裕が出てきた。まだ、しっかりとしたおしゃべりは始まらないが、わたしのこと「ちゃーちゃん(母ちゃん)」と呼んでくれるようになったのも、また成長を感じる。子供を授かってから、この2年で自分も大きく成長したような気持ちだ。立派なお母さんとはまだまだ言えないけれど、自分なりに忙しいながらも、大切に大切に育ててきたつもりだ。何歳になっても誕生日は特別な日。息子の年に一度のお祝い。2歳の誕生日は何をあげようか?おもちゃ? うーん、もうすでに祖父母からもらったものがたくさんある。すでに部屋の一角は息子のおもちゃでいっぱいだ。夫と数週間前から相談して、悩みに悩んで決めたのは「レコードプレーヤー」だった。音楽好きの夫は数ヶ月前に初めてレコードプレーヤーを購入し、デジタルからアナログの世界にどっぷりはまり、息子もまたその脇で、父親と一緒に音楽鑑賞を楽しむようになった。お父さんのレコードを触りたくて仕方がないようで、注意されるたびに泣いていた。息子が自由に触れるレコードがあったらどんなにいいか。夫が集めているレコードは、主にわたしたちの親世代が聞いていたひと昔前の歌謡曲から、ポップス。山下達郎やユーミン、大貫妙子にYMO。いま聴いても、かっこいい。わたしも大好きな憧れの人たち。洋楽もありとあらゆるジャンルを好む、夫の趣味を体全体で受け止めている息子。お気に入りの曲がかかると、激しく踊り出し、独特の舞とシャウトで音の世界に陶酔している様子。こんな姿を見せられてしまうと、親バカとしては音楽に触れる機会をもっと増やしてやろうと思ってしまうものだ。レコードプレーヤーといっても価格はピンキリ。万が一、息子が飽きても家庭で楽しめるよう、ある程度壊れにくい本格的なものがよいと、ネットでいろいろ調べてみると…吉祥寺のHMVレコーズにミッキーマウスの絵が描かれたトランク型のレコードプレーヤーがわりと手頃な値段で販売されている情報を得た。誕生日前日、息子が保育園で過ごしている間に、ダッシュで吉祥寺のHMVへ出かけた。店内の一番奥に飾られたミッキーマウスのレコードプレーヤー。すぐさま店員さんを呼んで、一台購入した。トランク型で持ち運びができる点が良い。きっと喜んでくれるに違いない!レコードプレーヤーだけでは音楽は楽しめないので、あわせてレコードもプレゼントすることに。息子が好きなマイケルジャクソンが幼少期、活動していたグループ「Jackson 5」の3rdアルバムも購入し、息子の誕生日プレゼントにすることにした。誕生日ケーキを用意して、夕飯後に「誕生日おめでとう~」とお祝い! 息子にプレゼントを与えると、興奮した様子で早く開けてくれとせがまれた。レコードプレーヤーを見た息子は、目をまん丸くし、とてもうれしそうな顔をして、買ってもらったばかりの「JACKSON 5」のレコードを自分の手でかけだした。この技も、夫がレコードをかけている様子を間近で見て、息子が勝手にやり方を学んでいたようだ。よく観察しているものだなあと感心する。「マ!マ!マ!」(マイケル・ジャクソンのこと)回るレコードを指差し、大きな声で「マイケル・ジャクソンだー!」と言っている様子。どうやら大変気に入ったようで、私たちも心から喜んだ。「I will be there」という曲を聴きながら、歌詞カードを読むと「君を守るため、僕はそこにいる。」と書かれていた。夫とふたり顔をあわせ、良いプレゼントになったね。とうなづいた。きっと、この誕生日プレゼントは、わたしたちが年老いて、そのうちヨボヨボになって力尽きていなくなっちゃっても、きっとずっと大切にされて、家のどこかにとっておくだろう。音楽は時を超えて、息子がいつか寂しくなった時に、心を癒やしてくれるといいな、と思う。デジタル化が進み、部屋で聞くBGMはすべてi-podなどで選曲しているご家庭も多いだろう。大切なデジタル機器は、どうしても子どもに触らせたくない。昔のレコードはプレミアがついているものは、さすがに高級だけれど、それ以外の昭和歌謡曲なんかは、中古のレコード屋で50円程度から売られている。幼いながらも自分の好きな曲を自由に選曲できるアナログレコードは子どもの感性を磨くには、ぴったりのプレゼントだったのかもしれない。つづく
2018年12月20日ミュージシャンの坂本美雨さん( @miu_sakamoto )と、2015年からウーマンエキサイトで おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 を連載中で、このたび絵本「おかっぱちゃん」を発売された作者Boojilさん( @boojil )に、初めての出産のときのことや仕事をしながら育児をする毎日について、等身大の意見を伺いました。――はじめての出産。ブージルさんは「子育て奮闘日記」にて陣痛に20時間耐え、出産されたと綴っておられました。出産や子育てについて、プレッシャーはありましたか?「陣痛の痛みって…!」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.2 <Boojil> わたしは、産後うつも経験したし、今思えばプレッシャーはあったんだと思います。ただ、これから「お母さん」っていう新しい生き物になるんだっていう感覚もあって。自分がおっぱいをあげないと赤ちゃんは生きていけないから、だんだん母になっていった気がします。<坂本> わたしはね、妊娠中「絶対、ネコのほうがかわいい」って不安だったの(笑)。だけど、帝王切開で生まれた娘の顔を見た瞬間に「超かわいい! なんでこんなにかわいいの?」って思えたので、自分でもびっくりしました。<Boojil> 生まれる前と後で、赤ちゃんに対する気持ちがぜんぜん違う。<坂本> 妊娠中は「出産後はすぐに保育園に入れて、バリバリ働くタイプだろうな」と思っていたけど、産んでみたらしばらくそういうモードになれなかったんですよね。ときには人の手を借りて、育児の頑張りすぎは厳禁――産後、夜泣きにおびえるほど不眠に悩まされたというBoojilさん。ほかにもくじけそうになったことや育児の悩みについて解消法があったら教えてください。「産後の不眠解消術」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.12 <坂本> 私は性格的にネガティブだから、例えば、子どもが離れていっちゃうときのことを考えちゃうんです。ハーフバースデーのときに「もう成人までの40分の1が終わってしまった!」って。そう考えると毎日がかけがえのない貴重な日になるっていうのはありますね。だから、まだくじけるまではないかなあ。<Boojil> 育児は楽しいよね。ただ、わたしは、3年間一度も時間の余裕を感じられてないんです。例えば、料理本を見て「これ食べさせてあげたいな」とか考えてあげられない。だから、今後はちょっとのんびりやっていきたいなと…。<坂本> 思いきって人の手を借りるのが一番だと思う。わたしは諦めが早いから(笑)すぐ人に甘えちゃう。あと例えば「今日は子どものご飯を作って、寝かしつけまでひとりでやったらイライラしちゃいそうだな」と思ったら、外に食べに出ちゃいます。可能なら、友だちと会う。子どもも、他の人と触れ合うことで気分転換になるようだし。<Boojil> わたしも夫とけんかしたときに、友だちが遊びにきてくれると発散できたな。人としゃべると元気になれる。東京での子育ても、もっと支えてくれる人が増えてくれればいいのになあって思います。子どもが生まれてから旦那さんが脱サラ。何もかもが新たな挑戦――Boojilさんの、産後2ヶ月で旦那さんが脱サラしたというエピソードには驚きました。仕事と育児を両立していく上で、不安はありましたか? 「夫が脱サラ!? ~仕事と育児~前編」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.20 <Boojil> 当時は「自分がどうかしないと」って、プレッシャーを感じていました。母親役も父親役も両方やるぞーって。でも仕事が単純に好きだから、やってこられた部分もあります。声をかけてもらったら絶対に断らないという精神で走ってきたので、ここまで怒濤の3年間でした。<坂本> わたしは、出産前に産休スケジュールを決めてしまっていたので、産後2ヶ月で復帰しました。初めての出産だから、よくわかってなかったんですよね。<Boojil> わたしも結局、入院中の1週間しか産休はとらなかったなあ。<坂本> まわりがパワフルな女性ばかりだからかもね(笑)。ありがたいことに娘を仕事場に連れていける環境だったので、スタッフやマネージャー、みんなで育ててもらいましたね。ただ、職場に限らずですが、子連れでウェルカムされるかどうかは、親とまわりの関係性にもかかっているんじゃないかって。子どもを暖かく見守ってもらえるかどうかは、自分が普段からどう人と関わっているかというのも大事なんだなと学びました。おしゃべりができるようになって感じる、子どもの心の成長――お子さんが1歳を迎えたときの奮闘日記は、成長の喜びにあふれていました。おふたりはいま、お子さんの成長や幸せをどんなときに感じますか? 「おめでとう、ありがとう。1歳の誕生日」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.37 <坂本> 最近は、喋っているときですね。わたしとも喋ってくれるけど、相手をしなくてもひとりでずーっと! 今年で3歳になるから、なにをやるにも一緒に会話をしながら楽しめるのがうれしいです。<Boojil> 言葉でコミュニケーションがとれるのってすごいことだよね。わたしが「腰がいたい」とか「肩がいたい」とかって言っていると、「だいじょうぶ、かんちゃんが、いるから」って。そんな言葉、どこで覚えたんだろうって感動しました。<坂本> おなじこと、娘にも言われたよ! なんだか、わたしは娘のことを相棒のように感じていて。いまは、相棒と呼べる相手がいることが幸せです。子どものおかげで変化した母の心境――出産後、Boojilさんが一番がまんしていたことは旅行だと連載で綴っておられました。ほかにも、母になって、旅行や仕事など制限されたと思うことはありますか? 「1歳の息子を連れてタイ・チェンマイへ! 初めての子連れ旅 移動編」 おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 Vol.43 <Boojil> やっぱり、一番は旅行ですね。でも、奮闘日記にも書いたように、息子が1歳のときにはタイへ。それから台湾にもいきました。子どもに負担をかけないように気をつけています。それでも「覚えていないんだから連れていかなくても」っていう考えもあると思いますが…。<坂本> 旅行にいくと、行くさきざきで子どもをかわいがってもらえるよね。わたしは、そうやって人に会うことが子どもの財産になると思っています。<Boojil> “今”は確実に旅行にいったことも覚えているんですよね。「台湾で大きいかき氷を食べたね!」とか。旅行で得た経験は血肉になっていると思うし、大人になったときに海外へのハードルが低くなってくれればうれしいです。<坂本> 親子で思い出話をするのも楽しいですよね。「制限される」というよりはむしろ、子どもが生まれて、自分の世界が広がった気がします。例えば、世界中のニュースが他人事じゃなくなったり。直接知らない子どもですら大事に思えて、自分にできることはないかと考えたり。子どものおかげで関心ごとが増え、それによって出会いも増えましたね。仕事もしながら、柔軟に子育てを楽しんでいる様子のおふたり。出産からこれまでの育児について、等身大のお話をうかがいましたが、まだまだ友だち同士の会話は尽きないようでした。(取材/いずみかな 写真/松木宏祐)坂本美雨さん 音楽家5月1日生まれ。1990年に両親が音楽活動の拠点をニューヨークに移したことをきっかけに移住。1997年に坂本龍一 featuring Sister M「The Other Side of Love」でデビュー。現地の高校を卒業後、本格的に音楽活動を開始。ソロ活動に加え、シンガーソングラーターのおおはた雄一氏とのユニット「おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)」としても活躍。2014年には初の自著『ネコの吸い方』を発刊。“ネコ吸い妖怪”としても有名。TOKYO FM「ディアフレンズ」パーソナリティーを務める。このほど、子どもの虐待問題への取り組みとしてチーム『こどものいのちはこどものもの』を結成。(写真左から真鍋かをり、福田萌、犬山紙子、ファンタジスタさくらだ、坂本美雨) Boojilさん イラストレーター1984年、横浜生まれ。世界各国を旅した経験から、カラフルでピースフルな作品を描く。NHK総合『妄想ニホン料理』のキャラクターデザインを手がけ、2011年に自身の旅エッセイ『おかっぱちゃん旅に出る』がNHK Eテレでアニメ化。絵本『おかっぱちゃん』(あかね書房)にて絵本作家デビュー。コミュニケーションを目的としたアトリエ兼イベントスペース「東京おかっぱちゃんハウス」を主宰。 絵本 「おかっぱちゃん」 (あかね書房)天気のよい日、おかっぱちゃんは絵の具とスケッチブックを持っておでかけ。いろいろな動物に「にがおえ かいて! おかっぱちゃん」とたのまれます。クマ、ワニ、キツネと出会い、最後におかっぱちゃんが似顔絵を書いてあげるのは……? 著者Boojilさんが実際に旅した国々の風景がカラフルに広がる、心温まるオリジナルストーリー。
2018年07月14日NHK Eテレでアニメーション番組になった「おかっぱちゃん」がいよいよ絵本になりました。著者のBoojil(ブージル)さんは、ウーマンエキサイトで おかっぱちゃんの子育て奮闘日記 を連載中。3歳になる息子さんを育てるママでもあります。そこで、『おかっぱちゃん』の絵本の出版を記念し、Boojilさん( @boojil )と以前から親交のある坂本美雨さん( @miu_sakamoto )を迎えて、対談インタビューをお届け。坂本美雨さんとBoojilさんには共通の知人が多く、お互いに音楽とイラストと、それぞれの分野で活躍する中で縁が重なったそう。お子さんの年齢も2ヶ月違いで同学年。最近では、ママとしての会話もはずむと話してくれました。世界を旅したBoojilさんとニューヨーク育ちの坂本美雨さん、ふたりの子育てとは?――まず、絵本『おかっぱちゃん』を読んだ感想をお聞かせください。<坂本> 絵本を書いたのが初めてっていうのが意外でした。気負っていなくて、軽やかさがあるなあと。それでいて、Boojilちゃん自身の体験をもとにしているから、説得力がある。動物の絵描き歌もかわいいです。<Boojil> 褒めてもらってうれしいです。絵本の中に出てくる場所は、自分が旅行した国々をイメージして描きました。ラオスの湿地帯や、カンボジアやグアテマラのイメージ。Boojilさんが大好きだというメキシコの世界遺産の町など、カラフルな海外のイメージが絵本を彩ります。――10ヶ国以上を旅してきたBoojilさん。そして、ニューヨーク育ちの坂本美雨さん。ふたりの子育てにその経験は影響しているのでしょうか?<坂本> 9歳くらいのときに渡米して、自分の価値観がまったく通用しないという経験をしたんですね。英語もしゃべれないし、サイズ感もまったく違うし。一番衝撃だったのは、貸したペンを返してもらえなかったこと。自分から主張しないといけないんです。<Boojil> その経験って、自分の子育てに影響してる? わたしは大人になってから海外にいったから。そこで初めて海外とのギャップを感じて、子育てをするうえで、子どもにはいろいろな感覚を持ってもらいたいと思うようになった。<坂本> そうだね。娘には社会の中で意見を持って、人と関わっていくのが大事だってことは知ってほしいかな。ただ、海外にいくだけが多様な価値観には触れる機会じゃないとも思う。<Boojil> それは確かにそうだよね。娘ちゃんを連れて、国内はいろんなところにいってるよね?<坂本> うん。仕事がからんでいることが多いけど、いろいろな地方に連れていってて。東京だけじゃなくて、いろいろなところに故郷と思える場所を作ってほしいから。親がいろんな人たちと仲良くなっている姿を見てもらいたいと思ってるよ。お手本はやっぱり自分のお母さん?――ポジティブに子育てをしている印象のおふたりですが、悩むこともあると思います。そういうときにお手本にしている人はいますか?<Boojil> 子育てについては、やっぱり母かな。でも、あんなふうにはなれないです。一般的な事務の仕事をしているんですけど。わたしと3つ上の姉を育てながら、朝から晩まで働いている人ような人なんです。<坂本> わたしも母と言いたいところだけど…ちょっと次元が違いすぎて参考にならないかな…(笑)。ただ、大人と子どもの線引きはしっかりする人でした。理不尽だなって思うこともあったけど、そのへんは厳しくしてもらってよかった。<Boojil> 子どもには子どもの世界がありますからね。<坂本> コンサート会場では静かにするとか、大人が集中しているときには話しかけないとか。空気を読み取る力をもらいました。現場に連れていってもらった思い出が良いものになっているから、自分の子どもにもそうしたいと思っています。――今後、親子で挑戦したいことがあれば教えてください。<Boojil> 親子留学かなあ。これからは子ども本人の意見が出てくるから、どうなるかはわからないですけど。わたしは環境を変えて創作して、子どもが現地の学校に行ってっていう感じ。楽しそう。<坂本> 車の免許もとったし、アイスランドにいきたいですね。大自然の中で子どもとドライブしたいな。なごやかに対談が進みます。次回は、これまでの「おかっぱちゃんの子育て奮闘日記」を振り返りながら、ふたりの子育てについて、もっとお聞きします。坂本美雨さんが描いた絵描き歌のキャラクター! 絵本にはないイラストも?おかっぱちゃんハウスで行われた絵本出版イベントで、Boojilさんの絵描き歌に合わせて、坂本美雨さんがその場で描いたイラストたち。左下の猫の絵は、絵描き歌はないものの、おかっぱちゃんが「お母さんの絵」を描いているシーンを読んでいる際に、坂本美雨さんが描いた猫のイラスト。そして、対談記事vol.2では、初めての出産や育児のお話をしていただきます。こちらもお楽しみに!(取材/いずみかな 写真/松木宏祐)坂本美雨さん 音楽家5月1日生まれ。1990年に両親が音楽活動の拠点をニューヨークに移したことをきっかけに移住。1997年に坂本龍一 featuring Sister M「The Other Side of Love」でデビュー。現地の高校を卒業後、本格的に音楽活動を開始。ソロ活動に加え、シンガーソングラーターのおおはた雄一氏とのユニット「おお雨(おおはた雄一+坂本美雨)」としても活躍。2014年には初の自著『ネコの吸い方』を発刊。“ネコ吸い妖怪”としても有名。TOKYO FM「ディアフレンズ」パーソナリティーを務める。このほど、子どもの虐待問題への取り組みとしてチーム『こどものいのちはこどものもの』を結成。(写真左から真鍋かをり、福田萌、犬山紙子、ファンタジスタさくらだ、坂本美雨) Boojilさん イラストレーター1984年、横浜生まれ。世界各国を旅した経験から、カラフルでピースフルな作品を描く。NHK総合『妄想ニホン料理』のキャラクターデザインを手がけ、2011年に自身の旅エッセイ『おかっぱちゃん旅に出る』がNHK Eテレでアニメ化。絵本『おかっぱちゃん』(あかね書房)にて絵本作家デビュー。コミュニケーションを目的としたアトリエ兼イベントスペース「東京おかっぱちゃんハウス」を主宰。 絵本 「おかっぱちゃん」 (あかね書房)天気のよい日、おかっぱちゃんは絵の具とスケッチブックを持っておでかけ。いろいろな動物に「にがおえ かいて! おかっぱちゃん」とたのまれます。クマ、ワニ、キツネと出会い、最後におかっぱちゃんが似顔絵を書いてあげるのは……? 著者Boojilさんが実際に旅した国々の風景がカラフルに広がる、心温まるオリジナルストーリー。
2018年07月13日「デビュー当時は、おかっぱじゃないですよ。チェッカーズ時代のフミヤさんの髪形やギバちゃんカットなど、そのときのはやりをやってきた人間だったので」 こう話すのは、雨上がり決死隊の蛍原徹さん(50)。広辞苑によると“御河童”とは、“前髪を切り下げ、後髪を襟元で切りそろえた少女向きの断髪”。文字どおり、妖怪の河童に似ていることから、こう呼ばれるように。 いま、ブルゾンちえみさん(27)をはじめ、ハリセンボンの近藤春菜さん(34)、おかずクラブのオカリナさん(33)など、おかっぱ頭の芸人をテレビで見ない日はない。なぜ、おかっぱは愛されるのか。“おかっぱ芸人”に話を聞いた。 蛍原さんがいまの髪形にしたのは仕事が理由だった。 「’00年に舞台『カノン』にコンビで出演したとき、演出の野田秀樹さんに『髪形をおかっぱにして』と言われて。もともと役でやったんです。舞台が終わったら、髪形を変えようと思っていたんですが、唐沢寿明さんや鈴木京香さんとか、共演の方々が『絶対にこのままのほうがいいよ』ってなったんですよ。それで、18年間、この髪形です」(蛍原さん) じつは、蛍原さんのおかっぱを褒めるように、共演者に頼んだのは、相方の宮迫博之さん(47)だった。 「やっぱり、僕らの世界は顔を覚えてもらってなんぼの世界です。僕なんて特に地味な顔立ちなんで、この髪形のおかげで覚えてもらっているというのはある。当時、同世代でこの髪形だったのは、イジリ―岡田さんやつぶやきシローくらいでしたね」(蛍原さん) 実際に“おかっぱ”にしたことで、仕事が増えたという。 「会議で誰を使おうか、となったとき、『あのおかっぱのやついるやん』みたいなのは、少なからずあると思う。実際に、東京に住み始めたころ、『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系)で、当時おかっぱだったふわかりょうくんとマッシュルームボーイズというのをやったことがあります。でも1回きりでしたが(笑)」(蛍原さん) いまや、蛍原さんといえば、さらさらおかっぱヘアというのが世間に定着した。’15年におこなわれた「美しい髪ランキング」では、並み居る女優に交じって5位に輝いた。ちなみに10位は同じおかっぱ頭のバナナマンの日村勇紀さん(45)。ベスト10に入った男性はこの2人だけだ。 「ポイントは髪の毛をいじらないこと。みなさんパーマをあてたり、染めたりしますが、そうすると美しい髪にはならないと思います。要は、おかっぱの人って、そのままなので、どんどん磨きがかかる。ほったらかすから、いいんですよ」(蛍原さん) だが、こんな悩みも……。 「おかっぱにして全然モテなくなりましたね。女のコに出会っても、ペット的というか、あのおかっぱ見られるんなら、行こうかという感じでけっしてモテはしないんですよ。いまの奥さんに出会ったのも、おかっぱになる前ですしね」(蛍原さん) いまだにほかの髪形に対する憧れはもっているという。 「モテたいですよ!(笑)モテるだけなら、いいでしょ。髪形変えたら、本気モードに入ったとでも思ってください(笑)」(蛍原さん) 芸人のキャスティングに携わっている現役放送作家は、芸人の“おかっぱ”についてこう解説する。 「背が高い、低い、太っている痩せている、ハゲているなど、外見に特徴を持っている人は、キャスティングされやすいんです。おかっぱもその特徴の一つです。また、おかっぱ頭には威圧感がなく、丸みを帯びていてかわいらしい。子どもから大人まで、誰からも嫌われない髪形ですが、じつはそれが大切です。テレビ業界では“好かれるタレントはすぐ飽きられるが、嫌われないタレントは長きにわたって活躍できる”と言われることもあります」
2018年02月15日夫が会社を辞めて1年半が過ぎたころ、夫があることを提案してきた。「レコードプレーヤー、買ってもいい?」このデジタル化社会でアナログに戻ろうというのか。今はCDもなかなか売れない時代。レコードと言ったらわたしたちの親世代が聞いていたものだ。わたしたち昭和生まれはレコードは通っていなくて、カセットだった。好きな曲をテープに落とし込んで、編集、タイトルも自分で書いたりして、好きな人にダビングしてプレゼントしたりしていた。あぁ、懐かしい。アナログ感。レコードも、カセットも、数年前から音楽好きの層にまた流行りだしているという。もともと音楽が大好きで、学生時代からジャンル問わずCDを買いあさってきた夫にとって、レコード収集は男のロマンらしい。しかしながら、今更レコードか……。30代からのレコード収集。楽しそうではあるが物が増えて困りそうな気もする。物欲を捨てた、ミニマリストが流行っているこの現代で、今から物に囲まれるというのか。夫の仕事は飲食業とイベントスペースの企画・運営。「店でイベントやったりするなら、お客さんにも喜ばれるし、DJブースがあったほうがいいと思うんだよね!」うーん…たしかに。あったら楽しそうではあるけれど。そんなものより、息子の養育費に蓄えておいたほうがいいのではないか? 家族会議をした結果、普段はあまりリクエストをしない夫なので、今回は了承することにした。わが家の家計の話をすると、結婚してからずっと夫はおこづかい制で頑張ってくれている。理由は、夫の気質にある。夫は給与が入った途端、あればあるほど使ってしまうタイプで貯金ができない人だった。サラリーマン時代は銀行員だったのに、お金の管理が不得意なんて笑ってしまう。こうした大きな買い物だけは、相談して買うことにしているわが家。こうして、好きなものが買えるようになったことは感慨深い。夫が脱サラしてから一度も就職せずに、こうして生活が成り立っていることに驚く。よくもまぁ、夫婦で仕事を続けてこれたものだなぁ。ネットで注文したDJ入門セットが届いた。レコードプレーヤ2台に、ミキサー、そしてヘッドホン。店内にセットしてみる「うーん!いい感じ」夫は興奮した様子で、買っておいたレコードを再生しだした。わたしが夫の流す曲にあわせて体を揺らしていると、息子も体を揺らし始めた。ひょうきんな顔をして、手をぶんぶんとふりまわし、お尻をふりふり。摩訶不思議な舞でわたしと夫を笑わせた。ちゃんとリズムにあわせて踊っている。以前からやけに音楽にだけは敏感に反応していたこともあり、息子もレコードプレーヤーに興味を持っているようだ。父親の影響とはすごい。このために実家からもらってきたレコードを次から次へとかけてみる。夫があまりにも楽しそうに選曲してレコードをかけているので、息子はレコードプレーヤーの側から離れない。邦楽から洋楽まで色々とかけてみる。特にマイケルジャクソンのアルバムをかけると顔つきが変わり、息子の踊りはかなり激しいものになった…!私たち夫婦は、その様子に驚いて「この子は才能があるのかもしれない・後ろにマイケルが見える…!」などと親バカ街道まっしぐらな発言をし、息子が飽きるまで踊らせてみることにした。息子の仕草に陶酔できるなんて幸せなもんだ。子どもの集中力ってこんなに続くものなのか? 結局息子はご飯もお風呂もそっちのけで、踊り続けた。レコードプレーヤー、こどものために買ったわけではないけれど、結局こどもは大人の背中を見て育つ。教える言葉も、遊びに連れて行く場所も、読んであげる本も、聴かせる音楽も、この時期は親が選んでいくもの。素直なこどもたちはそれをスッと受け取っていく。わたしたちの親世代が青春時代に聴いていた名曲たち。今聴いても新鮮で、どの曲も声に出して歌えるなんて、いい音楽は時代を超えて歌い継がれるものなんだ。これから先、世界はどんどんデジタル化していってしまうに違いない。息子には、少しでも古き良きものを残してやりたい。親が楽しいとおもえば、自然と笑顔になって、その場にいるこどもはきっと楽しい。息子1歳10ヶ月。はて、レコード熱はいつまで続くかな。つづく
2017年09月19日子連れでタイ・チェンマイに滞在するのも残り数日。ホテルでゆっくり過ごした後は、一日だけ市内から離れ、ちょっと長閑な場所に行こうと、宿からちょっと行った場所でたまたま見つけた旅行代理店のツアーに参加することにした。簡単な英語さえ話せれば、こうしたツアーに参加するのも難しくはない。ツアー内容はというと…・バタフライガーデン(蝶々園)・ラフティング(川下り)・ロングネック トライブ ビレッジ(首長族の村を訪れる)・エレファントライド(象に乗ってお散歩)この4つの観光スポットを一日で巡るツアー。朝7時半にホテルでピックアップ。戻りは夕方17時ごろ。昼食代込みで日本円で一人当たりたった3000円。もちろん移動費込み。激安である。そして息子の分は無料! アジアの旅は費用が抑えられるのも魅力の一つだ。あぁ、楽しみだー! 息子が大人になるまでに、いろんな景色を見せてやりたいと思っている。当日を迎え、ドライバーのお兄さんがホテルにやってきた。歳は21歳、随分と若いけれど英語も話せるし頼りになりそうだ。ツアーには私たちの他、ドイツ人のお客さんが3人。車内はタイ語、英語、ドイツ語、日本語が飛び交い、息子にとっては初めてのインターナショナルな場となった。車で走ること1時間。まずは蝶々園へ。ビニールハウスで出来た温室に所狭しと花が咲いている。その中を飛び交う蝶々。息子は不思議そうに眺めていた。時折、蝶々を指差して「あ!あ!」と声を出す。日本では見ることのできない巨大なサイズの蝶々まで親のわたしまで興奮してしまった。その後、車でまた1時間ほど移動し今度は待ちに待ったラフティング。さすがに1歳半の息子は連れていけないので、泳ぐのが苦手な夫に息子を預け、わたしは救命胴衣を装着し、ボートに乗船。もちろんドイツ人グループも一緒だ。ラフティング専門のガイドさんが1人、一緒に乗船してくれたのは良いが、なんと14歳の男の子だった。こちらでは中学生だけでなく、小学生から親のサポートとして働いている子も珍しくない。少年と一緒に乗ったボートは、川をグングンと下っていく。想像以上に流れも速く、岩にぶつかりそうになったり、非常にスリリングで水もバシャバシャ浴びてしまった。久しぶりに思いっきりオールを漕いで、子ども時代に戻ったような気分を味わえた。川を下り終え、車で集合場所で家族と合流し、お次は山岳民族の村へ。30分ほど車で移動すると、そこは首長族の村。周りは美しい山が広がり、辺りは木々が生い茂っている。市内からたった2時間程度でこんなに自然の多いエリアに来れるのだから子連れには嬉しいことだ。首長族とはその村の女性が首に金色の真鍮リングを纏う民族のこと。幼少期から真鍮リングを首にはめ、歳を重ねるごとにその数を増やしていく。もともと体格も小柄なので、大人でも身長が150センチ未満の方も多い。可愛らしいカラフルな衣装を身にまとい、子どもも大人もせっせと美しい織物を織って日々暮らしている。仕事といえば、こうした私たちのような観光客の昼食を用意し、民芸品を販売し、わずかな貨幣を得ているそうだ。それでも、住居や、食べ物、衣類など、生活のために最低限必要なものは全て揃っているという。村人が協力し合い建てられたと思われる、木造の簡素な作りの家が連なるこの村の周りには何もない。生活はとても質素だけれど、ここに暮らす人々の表情はとても穏やかで、幸せそうに見えた。わたしが暮らす東京で、毎日「幸せ」を感じている人はどのくらいいるだろう。息子には身近に感じられる幸せに気づけるような子になってほしいと願っている。こうした異文化交流が、この先の人生に彩りを添えてくれた嬉しい。生活に必要なものや、仕事自体を自ら作り出せる術を身につけることができたなら、どんなに良いだろう。村人の女性は小さな息子を見て、流暢な英語で声をかけてくれた。「こっちにいらっしゃい。一緒にギターを弾こう」。手作りのギターで女性は歌をプレゼントしてくれた。学校教育で英語を勉強したわけでもない彼女が、こうして英語を話せるようになっているのは、暮らす上で仕事に必要だからだろう。わたしはアジアのこうした小さな村を訪れるたびに、もっと努力しなくては。と反省するのだった。昼食を挟み、最後はエレファントライドへ。この村では数頭の象を飼っていて、そのうちの象1頭に家族3人を乗せてもらった。息子を抱っこ紐で抱っこし、夫はわたしの後ろへ。落ちやしないかソワソワしたけれど、予想以上の安定した歩きに安心し、川の近くまで散歩をした。象はその後、川の中で水浴びを始め、ガイドのお兄さんに連れられ私たちも川の中へ。寝転がる象の上に座らせてもらい、象と一緒に水の掛け合いをして、楽しいひと時を過ごした。お気に入りのワンピースがずぶ濡れだったけれど、そんなことはどうでもいい。家族の良い思い出ができて本当に良かった。こんなに楽しい思い出を作ってくれた象に感謝したい。こうして、ツアーは無事終了。残すところ、数日はチェンマイ市内のおしゃれなカフェでお茶をしたり、美味しいレストランへご飯を食べに行ったり、ここにきて良いことしかなかった。今回初めて出かけた子連れ海外の旅は、とても充実した時間を過ごすことができた。一人旅をしていたころも感じたことやっぱり、行って見なくちゃ分からない。経験することが学びとなる。息子はここで過ごした思い出を忘れてしまうかもしれない。けれど、彼は感じているはずだ。日本と違う、匂いや、景色や、言葉を。どんな経験もその人の血となり、肉となる。親になったからといって、旅することをはじめ、諦めることなんてないんだと、改めて思うことができた。これからも、子連れであらゆる場所を旅したいと思っている。
2017年07月26日タイ・チェンマイの観光スポットとして、まず思い浮かべる場所はなんだろう? 行ったことのある人なら、真っ先に寺院の答えるのではないか? チェンマイには100以上の寺院が存在し、日本でいう京都のような歴史の深さがあり、治安も良く、落ち着いた場所と言える。チェンマイには映画「プール」に登場する寺院「ワット ムーングコーン」は子連れで観光するにはもってこいのこじんまりとした寺院で、観光客も少なく落ち着いて周ることができる。歴史を感じるノスタルジックな景観と、センスの良さを感じるチャーミングな装飾が乙女心をくすぐる。息子も寺院の敷地を歩き回って、とても嬉しそうだった。寺院を周り、その後は本来なら1日に何箇所も有名な寺院を巡って観たいところではあるけれど、今回は初めての子連れ旅ということもあって、季節的にまだまだ暑さも残っているし、ハードな移動はなるべくしないことにしていた。それならちょっと散歩でもしよう。この街を歩いていると、子連れの旅行者が珍しいのか、息子の顔を見て挨拶をしてくれる人が多い。子連れに優しい国、タイ・チェンマイで何度声をかけられただろう。そしてみんな優しい笑顔で接してくれる。子どもの存在の尊さを感じた。子連れの旅も中盤、さて海外旅行ではどんなスケジュールを組むのがベストなのか?私たちが子連れ旅でおすすめしたいのは、滞在期間中にどうしても行きたい場所をリストアップして、それ以外はお買い物と、ホテルでのんびり過ごすという選択だ。独身時代は、観れるものは全部観ようと、電車やバスを乗り継ぎ、時には何時間も自転車に乗って、あっちに行ったり、こっちに行ったり、移動を繰り返しながら、かなりハードな旅行をしていたように思う。そんな私も30代。息子を抱っこしながらの移動はなかなか体力が必要だ。チェンマイの魅力は寺院の多さだけでなく、露店が何百店舗と並ぶ、活気のあるナイトバザールも人気観光スポットの一つ。私が初めて訪れた10年前から、売っているものがほとんど変わっていないことに驚いた。21歳のころ、この道を一人で歩いていたことを思い出す。あのころは怖いものなんてなかった。あれから随分と時間が経ったのだなぁ。旅先で観た景色や、その土地で嗅いだ匂いは昔の記憶を呼び覚ましてくれる。昔のわたしに出会えた気がして、なんだかこそばゆかった。翌日はナイトバザールの近くにある写真館「チャイヤー・スタジオ」へ。ここは友人のカメラマンから紹介してもらった場所で、とにかく面白いから行ってみろと勧められ、特に前情報を持たずやってきたのである。写真館といえば、その国独自の民族衣装や、セレモニーの時に着る衣装などを身につけ、記念写真を撮影する場所だがいったい何がおもしろいのか…。行ってみると、数々の煌びやかな王宮風衣装から1点選べというので、私は黄色の衣装を選んだ。夫、息子もそれぞれ選び、最後に全員簡単なメイクをしてもらい、いざ撮影へ!わたしの顔はタイのニューハーフ並みに化粧が派手で、自分の姿を鏡に映すだけで笑ってしまう。もうこの時点で既に面白いと言えるが、ここからが更にすごかった。奥の方からやたらテンションの高いカメラマンの女性がやってきた。私たちが身構えていると、「リラックスー! リラックスー!」と大きな声で近づいてきて、小道具として用意されていた宝箱や、劔、縦笛などを駆使し「ああしろこうしろ」と指示し、良いポジションを見つけると…。「グッドグッドー! スペシャルー! ビューティフォー!」を連呼しながら、止め処なく続くシャッター音!撮る、撮る!その数、なんと150枚。撮影中、まるで踊っているかのようなステップで舞うカメラマンのおばさん。これか、友達が言ってた面白さとはカメラマンのキャラの濃さにあったのだ。「数時間後にまたここにきてー! レタッチして顔綺麗にしておくから!」と言われ、後から写真館に行ってみると、仕上がった写真がこれまたすごい! 修正が入って、肌はツルツル、息子も眉毛が凛々しくなっていたり、夫もシャドーが入っている。ぱっと見、まるで本物の王族になったかのようで大満足の仕上がりだった。本格的なメイクとヘアセット、ゴージャスな貸し衣裳、こちらでセレクトした写真10枚のプリント、150枚のデータをCDRに入れ渡してくれるというサービスが付いて、3人で1500バーツ。だいたい日本円で5000円いかないくらい! 激安!!思い返せば、息子のパスポート写真を撮るのに写真館に行ったら、手のひらサイズの写真一枚に3000円くらいしたっけね……。日本だったらこんなサービス数万円しそうだなぁと、ぼんやり考えるのだった。こんなにお得なら、息子の七五三のお祝いは、タイでまた記念写真を撮るのも良いかもしれない。続く次回は vol.46「1歳の息子を連れてタイ・チェンマイへ! 初めての子連れ旅 - 観光編vol.2 - 」
2017年07月11日断乳初日。いつもどおりに家事や仕事に取り組み1日を過ごす。息子は相変わらず、何かあるごとにおっぱいを求める。離乳食は相変わらず上手に食べてくれない。これも断乳したらちょっとは変わるだろうか?今夜が最後のおっぱいだ。「かんちゃん、これでおしまいね。おっぱいに、バイバイしてね」。そう言って、おっぱいをあげた。「チュッチュッチュッ」わたしは息子を眺めながら、ちょうど1年前のことを振り返っていた。産まれて間もなく初めて胸に抱いた時の感触を思い出そうとしたけれど、難しかった。陣痛の痛みも思い出せなかった。あんなに苦しかったのに。すっかり忘れてしまうんだな。痛みも、喜びも、全部。あぁ、こうやっていつの間にかこの子も大きくなっていくんだな。最後のおっぱいをあげると、息子はベッドの上でうとうとと眠りについた。「おやすみ」かわいらしい寝顔。見ているだけで幸せな気持ちになれる。夫に息子を預け、わたしはひとり部屋から出る。産後、初めてひとりで眠るのだ。この365日、夜をひとりで過ごしていないなんて、嘘みたいだ。「あぁ、おっぱい終わっちゃったんだなー」。わたしは寂しさでいっぱいだった。あの愛おしい時間はもう戻ってこないのか。今だって十分可愛いけれど 、今日を境に息子は”赤ちゃん”とは呼べなくなってしまうんだなぁ。寝不足で眠たいはずなのに、頭の中が騒がしく眠れない。今思えば、辛いと思っていた授乳の時間も幸せだったなあと感じる。おっぱいが息子とわたしをしっかり繋いでくれていた。胸に抱いた時、安心できたのは息子だけじゃない。わたしだって、この子を抱いて安らいでいたのだ。その繋がりも、もう無くなるんだ。一緒にいることが当たり前でなくなるときが、そのうちやってくる。いつか大人になって、わたしの元を離れる時期も来るだろう。遠く感じている未来も、きっとすぐそこにある。わたしは枕に顔を埋めて、静かに泣いた。しばらくして、相変わらず眠れなかったわたしは寂しさに耐えかね、部屋に戻った。自分でも何をやっているんだろう。と思ったが、息子の様子が気になる。ちゃんと眠れているだろうか。夫と息子がスヤスヤ眠るベッドの中に潜り込み、いつものようにわたしも寝てみる。布団が温かい。あぁ、落ち着くなぁ……。しまった、わたしはすっと眠ってしまったのだ…!!深夜2時ごろ、いつものように息子の夜泣きで目が覚める。「びえ~!」と泣く息子に、いつもならおっぱいをあげるところだが、ここで負けてはいけない。寝ぼけながらも、手でおっぱいを探している息子。「びえ~!! びえ~!!」「かんちゃん、おっぱいはバイバイしたでしょ」ボロボロ涙を流しながら、おっぱいを求める息子を見ていたら、こちらまで悲しくなってきてしまった。その脇で、サポートするといっていたはずの夫は爆睡……。叩き起こそうかと思ったが、ひとまずできるところまではやってみようと夢の断乳成功の向けて攻防にでる。「びえ~!」「バイバイでしょ!」「びえ~! びえ~!!」「もう~、おっぱいはバイバイしたでしょ」あぁ、これは長期戦になりそうだ…。不安がよぎる。気持ちを切り替え、負けじと息子の背中をトントン優しく撫でていたら、泣き続けていた息子が30分後、ベッドの上をコロコロ転がりはじめ、しまいには力尽きたのか、しゃくりあげながらもスッと眠ってしまった。あれれ? こんなにも簡単に寝るもの? 思った以上に粘らずに諦めた息子に驚きを隠せない。断乳2日目、いったいどうなる?次回は「さようなら、おっぱい! 断乳に挑戦~ 後編~」をお送りします。
2017年03月09日赤ちゃんを子育て中のお母さん、おっぱいあげてますか? 赤ちゃんにおっぱいをあげている時間って、なんとも言えない愛しさがありますよね。母性が湧き出る感じ。あ~あの時間こそ至福の時。子どもが最高にかわいい瞬間だと思います。産まれたばっかりで最初にお乳をあげたとき、乳首が取れるんじゃないかというくらいの吸引力で「ぎえぇーーーーーー!!!」と、激痛に襲われましたが、もう子どもが1歳を迎えるころには乳首の形だって、ずいぶん変化しちゃって…。毎日吸われて自然とトレーニングされて、もう今ではどこから吸われようが怖いものなしの乳首になっていることと思います。そうはいっても、乳首だって身体の一部。感覚がないわけではない。赤ちゃんだった息子も、成長とともに歯が生え始め、あやまって乳首を噛もうものなら、「ぎゃーーーーーー!」と、痛みでのけぞりそうになる。ずーっとおっぱいをあげるのも容易ではない。産後ホルスタイン並みに立派なおっぱいだったわたしのおっぱいは、息子が1歳を迎えてからというもの、張りがなくなりしょんぼりしはじめ、元気がなくなってきた様子。産後、夜泣きのある毎日で、あれからずっと寝不足だし、体力的にもきついのは確か。体重も産前より2キロも落ちている。はて…わたしのおっぱい、もう引退時期なのではないか……?と思い始めた。いや、しかし……おっぱい、やめられるのか?息子の場合、夜は添い乳でないとまず寝てくれない。う~ん、おっぱいあげるのやめるのってどうなんだろ~。ひとまずネットや育児書で調べてみる。「断乳」=母のタイミングでおっぱいを止めること。「卒乳」=赤ちゃんのタイミングでおっぱいを止めること。どちらがいいのかは人それぞれ書いてあることが違うので、なんとも言えないが、健康で食事が進んでいるようであれば1歳を過ぎた時点で、おっぱいを飲まなくても食事で栄養を取れるようになるようだ。断乳、してみようかなあ。と、子持ちの友達に相談すると「いや~絶対泣くよ。うちの子、3日3晩、泣き腫らしたよ。もう大変だったよ~。断乳するなら絶対旦那に頼った方がいいよ」とアドバイスをくれた。しかし、断乳に成功すると、びっくりするくらい母は楽になるそうで、子どもは夜泣きもなくなり、夜寝たら朝までずーっと寝るようになるという。それってすごい! 夢のようだ!! これま3時間の細切り睡眠だったのが、7時間くらいぶっ通しで眠れるなんて。あぁ~いいな、いいな。育児に家事に仕事に奮闘している母としては、睡眠はとてもとても重要だった。う~ん、おっぱいをやめるのはなかなか大変そうだなあ。と、不安がよぎるも、いつかはやめなくてはいけない、おっぱい。赤ちゃんからこどもへ成長する過程で、必ず通らなくてはいけない試練。さっそく旦那に相談し、断乳日を決める。夫の仕事に影響のない日を3日連続でチョイスし、わたしたちはその日を「断乳トライ期間」にした。もし、息子がおっぱいを欲しがり泣きじゃくっても夫が添い寝でどうにか過ごす3日間。断乳初日を翌日に控えた息子に「明日の夜から、おっぱいバイバイね。大丈夫?」と、聞くと、分かっているのか分からないが口を開けたまま「うんうん」と頷いた。1歳6ヶ月、息子と母の挑戦が始まった。次回は「さようなら、おっぱい! 断乳に挑戦~ 中編~」をお送りします。
2017年03月06日1歳を過ぎた息子もハイハイからようやくつかまり立ちができるようになり、ますます目が離せなくなってきた。わが家の間取りは2階建の3LDK、仕事場、書斎の2部屋を抜かして、キッチンからリビング、寝室はすべて1フロアにある。仕切りもないので、息子はハイハイとつかまり立ちでどこまでも移動が可能になった。この成長は親のわたしたちにとって、とても喜ばしいことだけれど、その反面、息子から目が離せなくなってきた。息子は部屋にあるものなら、なんでもおもちゃにしてしまう。戸棚に入っていたお皿も、収納しておいた鍋類や調味料、化粧品、洋服に下着、本などもすべて彼の手にかかればすべて遊び道具になる。おもちゃで遊んでくれればいいものの、そういうわけにいかない。これも成長の表れ…誰もが通過するポイントだろう!夕飯の支度をしていたら、息子は部屋に置いてあったBOXティッシュからペーパーを出し始め、気づかぬうちに部屋が真っ白い紙の海と化していたり、部屋の隅に置いていたペン立てから油性ペンを取り出して、襖にぐるぐると絵を描いてしまったり……。以前わたしがお小遣いをはたいて買った高級化粧水を引っ張り出し、顔に塗りたくっていたことも…!「あそんじゃだめでしょ~!」と怒ったところで、1歳を過ぎたくらいではピタリと言うことを聞くはずもない。ぐぐぐっと眉間に皺を寄せたところで、息子の顔を見ても「どうしたの?」と、悪気のないピカピカの笑顔を見せられれば「仕方ないか…」と、諦め、母は観念するしかなく、部屋の隅でいじけるしかないのである。そんなことを繰り返しても、ストレスが溜まる一方…。このままではわが家は息子のテーマパークになってしまう。果たしてどうしたものか?そこでわたしたちは、思い切って断捨離と、部屋を整理することにした。これから息子のおもちゃや服がたくさん増えていくだろうし、わが家に新しくスペースをつくらないと。ひとまず、触ってほしくないものは押入れにしまい、危ないものは高い位置に移動することにした。育児が始まってからというもの、なかなかまとまった時間がとれず整理整頓ができていなかったわが、掃除を始めたらいらないものが出るわ出るわ! 最近着ていない服、聞いていないCD、集めていた雑誌など 思い切ってドサッとゴミ袋へ。なんとその数8袋! よくもまあ、こんなにいらないものと共に暮らしていたなあと自分にびっくりする。整理をしていたら、大事な写真などをまとめている引き出しから妊娠中のアルバムが出てきた。アルバムの中にはエコーの写真が入っている。妊娠12週のころの写真、子宮であろう楕円の中に、小さな米粒のようなものが見える。数値を見ると64mm、体重は16gと記してあって、ページをめくるたび、その数値は大きくなり妊娠後期、30週ともなると、もうすっかり人間の形になっている。お腹をさすりながら「まだかな、まだかなぁ。早く会いたいねえ」なんて声をかけていたころが懐かしい。今ではこうして母を困らせるほどに成長したのだから、こどもの成長は本当にあっと言う間。息子の世話を焼く時期もきっと瞬く間に過ぎていくのだろう。そう感じたら、さっきまで散らかっていた部屋も愛しく思えてくるのだから不思議だ。これからわが家はどのように変化していくのだろう。憧れのマイホーム、いつか手に入ったらいいなぁ……。息子の成長とともに、親のわたしたちも夢に向かって成長できたらいいなと思う。
2017年02月18日あけましておめでとうございます。2017年、みなさんはどんな1年にしたいですか? わたしは初心忘れべからず、子どもがうまれてきてくれたことに感謝し、今年も子育てに奮闘したいと思います。そこで、2017年最初の記事は息子が1歳のお誕生日を迎えた日のことを書こうと思います。――今日は晴天。気持ちの良い青空が広がっている。今日は息子の1歳の誕生日。わたしの身体に宿った小さな小さな命が、この世界に産声をあげてから1年。どんなことがあっただろう。子どもと共に成長した日々。わたしはきちんとした、母になれただろうか。365日、仕事と並行して1日も休まず向き合ってきた、初めての育児。振り返ればいろんなことがあった。どの瞬間も、決して忘れたくない。息子を初めて胸に抱いた時の温もりやふわふわのやわらかな産毛、あまいおっぱいの香り、小さな手足…そのどれもが愛おしく、もう懐かしく感じる。分娩台の上で、20時間陣痛と戦ったこと。あの痛みは世界の終わりかと思うくらいの激痛だった。何度も繰り返す終わりのないおしめ替え。おしっこを顔にひっかけられたこともあったっけ。沐浴に失敗して泣いたりもした。産後鬱も心身ともに辛かったな…。毎日の抱っこ、手首が腱鞘炎になりかけた。増える洗濯物、手間のかかる離乳食。夜中の授乳、寝不足の日々…。こうして並べてみると、育児は歓びと苦労の連続で、想像以上に手がかかる。1日があっという間。日々、スピードは加速していく。それもそのはず、人のお世話を朝から晩までしていたら、時間の感じ方が変わってしまうのも無理はない。けれど、わたしは息子が可愛くて、可愛くて仕方がない。朝起きると、わたしの顔を見てにっこり笑ってくれるのだ。何もしていないのに、嬉しそうにしている彼を見ていると、わたしまで笑顔になる。世界がどんな暗闇に包まれようと、この笑顔だけは守ってやりたい。全力で、笑ったり、泣いたりするこの子を見ていると、どこまでも自由で、みずみずしくて、世界は夢や希望に溢れているなと思う。純粋無垢で、キラキラとした特別な存在。この笑顔は何にも代え難い。どんなに眠い朝も、疲れて悲しい夜も、息子はわたしを見て、とびきりの笑顔を見せる。小さな手でわたしを抱きしめて「お母さん、だいじょうぶだよ」と声をかけるように。産む前まで、知らなかった。子どもってすごい。子どもって素晴らしい。子どもは、人を幸せにする力を持っている。いつだってこの子がいると、わたしは笑っていられるのだった。わたしは近所で一番美味しいケーキ屋で、大きなショートケーキを買った。イチゴがたくさんのった、真っ白なショートケーキ。ロウソクに火をつけて、息子の誕生日を祝う。不思議そうな顔をしてこちらを見つめる息子に「1歳になったんだよ。おめでとう。ハッピバースデイトゥーユー ハッピバースデイトゥーユー」と歌を唄っていたら、胸がいっぱいになり、わたしはうれしくて泣いてしまった。涙が、たくさん出てきた。ロウソクの火が霞む。夫もとても嬉しそう。病気もせずに今日という日を迎えられたこと。こうして家族3人で、お誕生日をお祝いできたこと。息子が1歳になったんだ。当たり前のようで、当たり前ではない特別な日に感謝した。母になり1年、父になり1年。ふたりとも本当によく頑張ったと思う。1歳になった息子に、ありがとうの言葉を贈りたい。あなたが産まれて、わたしの人生は彩りを増した。明日が楽しみで仕方がない。あなたの成長を誰よりも願っている。この想いは、きっと子を持つすべての、愛のあるお母さん、お父さんの気持ち。わたしだけの気持ちではないだろう、そう願いたい。お誕生日が来る度に、生まれてきてくれたことを思い出して。“今”この瞬間がいちばん可愛い、この世でひとりしかいないわが子。そして、息子にとっても、この世でひとりしかいない母がわたしなのだ。“お母さん”という生き物は笑ったり、泣いたりしながら、今日もまた育児に奮闘するのだろう。つづく
2017年01月13日子連れでたのしめる文化総合施設「東京おかっぱちゃんハウス」を知っていますか?文化や芸術を楽しみたい秋、子連れでおでかけしてみたい!でも、赤ちゃんを連れてゆっくりできるところなんてあるのかしら…。そこで今回は、上石神井にある「 東京おかっぱちゃんハウス」に行ってきました!子育て真っ最中のパパ&ママが主宰!東京おかっぱちゃんハウスは、Eテレでアニメ化された「おかっぱちゃん旅に出る」を描くイラストレーター Boojilさん夫妻が営む文化複合施設。アトリエ兼イベントスペースで、カフェとしても利用できます。実はBoojilさん夫妻にも1歳半になる息子さんがおり、**ウーマンエキサイトでの連載、「 おかっぱちゃん子育て奮闘日記」も人気**です。不定期で様々な展示やイベントが催されていたり、イベントがない日もCAFE営業をしており、子連れでゆっくりとした時間を過ごすことができます。築60年!どこか懐かしい、日本家屋♡まさに昔ながらの日本家屋。入口も立派!田舎のおばあちゃん家に入るような感覚で玄関で靴を脱ぎます。中に入ると日本家屋の雰囲気はありながらも、Boojilさんの作品や世界の各地の民芸品、CAFÉのキッチンにはカラフルなメキシコのタイルとパペルピカド(ガーランド)と、遊び心たっぷり。外のテラスも気持ちの良い空間です。ハイハイできちゃう大広間イベントスペース奥に入ると、広々とした畳の大広間。ごろん〜はいはい時期の赤ちゃんにはぴったり!ひろ〜い畳の部屋で、ゆったり過ごせます。こちらでは、期間限定で展示やイベント、コンサートなどなど様々な催しが行われており、我が子もある日のコンサートに参加。子育て中はコンサートになんていけないだろうな〜と思っていたけれど、ここなら何の気を使うことなく、ママものんびり。親子ともに癒しの時間になりました♪沢山のお子さん連れが訪れるので、子育てサロン的な雰囲気も。趣味の近いママたちとお話しでき、新たな友達もできました♡縁側は、ベビーコーナーとしてCAFEスペース近くの縁側はおむつ替えなどができるスペースがあります。また、イベントによっては、小さな奥のお部屋をベビールームとして開放していることも。授乳もゆったり行えました。掘りごたつ&カウンター席では、日替わりカフェメニューあり!日替わりカフェのCAFÉMUNDOでは、日替わりでCAFEメニューが楽しめます。この日は、台湾にルーツをもつ、りてこさんによる台湾ランチ。りてこさんオリジナルのから揚げは絶品!多国籍な味に、どこか遠い国へ旅行に行った気分に♪また、日替わりで届くスイーツもおススメです。掘りごたつのお座敷が、子連れには嬉しいですね♡旅やアートを感じる、さまざまなイベント企画を開催何といっても、様々なイベントが開かれているのが、面白い!これまでにも、コンサートやトークショー、アーティストさんの展示、蚤の市、映画上映会などなど幅広いラインナップ。どのイベントも、子連れにはとても寛容で一緒に楽しめる企画を立ててくれています。靴をぬいでゆっくり展示が見れるのも嬉しい!この秋、子供と一緒にお出かけしてみては?11月は、メキシコのFIESTA☆11月22日~27日は、メキシコにゆかりのあるSHOPによる展示販売やメキシコトークイベント、ワークショップなど、“メキシコ”に触れられる「 MEXCO WEEK FIESTA」を開催。わたしも、オーナーBoojilさんとともに「子どもとめぐるメキシコ」などのトークショーをする予定です!期間中は、アイシングクッキーのワークショップも開催。ベビー連れでも、わんぱくキッズでも、みんなが楽しめるイベントです!その他イベント情報は、東京おかっぱちゃんハウス FACEBOOKページや インスタグラムで随時更新されます。子どもとふたり、今日はどこへ行こうかな〜なんて悩んだ日には、ぜひ訪れてみては♪
2016年11月20日こどもが産まれてからというもの、せわしなく1日が過ぎていくものだから、ついつい後回しにしてしまいがちなのが髪の手入れ。息子が産まれる直前に美容院に行ったきり、わたしはなかなか美容院に出かけることができずにいた。東京には溢れるほど美容院があるというのに、ほとんどの店にキッズルームは完備しておらず赤子を連れて出かけることは難しい。髪の手入れをしていない、ボサボサの髪型のお母さんを見ると、どうしても育児に苦労しているような印象を受ける。まさに、今のわたしがそれだ! トレードマークのおかっぱも形状が変わってきている。このままでは、夫婦揃って伸び放題の髪の毛を振り乱しながら育児に奮闘することになるので、それだけはどうしても避けたい…。せめて髪型だけでもすっきり爽やかにしたいものだ。息子を連れて、初めての美容室。いつもカットしてもらっている美容師さんがちょうど新しい店舗に移動になり、表参道まで出かけた。先にひとりで出かけ、わたしの髪型が仕上るころに、夫には息子を連れて美容室まで来てもらうことになっていた。交代制で息子を見る、という流れだ。わたしは久しぶりにパーマをかけることにしていた。美容院につくなりシャンプーを済ませ、クルクルと巻かれるわたしの髪の毛。育児がスタートし、そろそろ1年。くたびれた髪型に、ようやくおさらばできる。1時間半後、夫が息子と共に美容室にやってきた。受付を済ませ、さっそくわたしの席の隣に座る。わたしは息子に手を振り「かんちゃ~ん、お母さんだよ~」と、声をかける。しかしならが、息子の表情が曇る。突然口元がへの字になり、涙ぐむ息子。「あれぇ、どうしたのさぁ。」抱き上げると、眉間に皺を寄せ目を大きく開き、泣き出してしまった。「ひえーーーーーぴえーーーーーーーぎえーーーーー!」小さな泣き声から、ギャン泣きへ。店内に響き渡る、息子の泣き声。どうして泣いているのか? なぜ抱いても泣き止んでくれないのか?ウロウロしながら答えが分からず、鏡で自分の姿を見ると…。あ!そうか。分かった! 身体を覆う銀色のクロスと、髪をまとめているタオルで、わたしが母なのかよく分からなかったようだ。しかもパーマ液で匂いもかき消されているからなおさらだ。何をしても泣き止まないので、トイレをお借りして強引に授乳、授乳、授乳。よっぽどわたしが恐ろしかったのか、目をつむって乳に吸い付く息子。時間のロスで予定よりもパーマがきつく入ってしまった!わたしのカットが終わり、クロスとタオルを外すと、ようやく息子も落ち着き始めた。やっと夫の番がやってきた。夫のヘアカットが終わるまで、息子と街をぶらぶら。新しい髪型にすると、気持ちまで晴れやかになるから不思議。新鮮な気持ちで街を歩く。しばらくして、「終わったよ~」と、夫から電話がはいる。待ち合わせ場所にいくと、遠くの方からアフロヘアの頭の大きな人が近づいてきた。表参道にはいろんなタイプの人がいるのね…と思ったら「あれ?よく見れば夫じゃないか!!!」夫はわたしが店をでたたった2時間で、ものすごいイメチェンをしていたのだった。脱サラしてからの反動か!? 31歳にしてこの変貌。「ブラックミュージックの影響だよ~」と、夫はチリチリの髪型を気に入っているご様子。夫よ、申し訳ないが…このヘアスタイルは、どうやってもバイオリンの弾けない葉加瀬太郎か売れ残った阿寒湖のマリモにしか見えない。わたしが好きだった爽やかな夫はどこへ…?唖然としているわたしを前に、息子はヘアスタイルの変わった父親を笑顔で迎えた。なぜ父のことはわかるのか!?脱サラした夫の変身ぶりがすごい。ヒゲは生えるわ、髪はチリチリになるわ、体重は増えるわ…。このままどこいにくの!ねえ、お父さん!!つづく次回は「 おめでとう ありがとう。1歳の誕生日」をお送りします。
2016年10月13日生後7ヶ月を前にスタートしたちょっと遅めの離乳食。1日1回食から、2回食まへと進み、そろそろ3回食に進もうというところ。1日3回、離乳食を作るのだけでも時間がえらくかかるのに、それに加え食べさせるだけでも更に時間が必要で、この時期となると、息子にごはんを食べさせるためだけに1日を過ごしているといっても過言ではなくなってきた。ドロドロに煮たお粥から、半粥、そしてごはんと、固さも少しずつ大人用のごはんに近づいてきた。野菜にお魚、お肉、果物、乳製品、日に日に増えていく食べられるようになった食材たち。赤ちゃんから子どもへと進化していく過程を、食べ物からも読み取れる。これまで順調に進んでみえた息子の離乳食。それが、ある日突然まったく食べなくなってしまったのだ。「はて? どうしたものか」。大好物のアボカドと、納豆だけはムシャムシャと食べる以外、スプーンですくって口に運んでやっても、まったく口を開かない。息子は、わたしの手料理をほとんど食べてくれなかった。一生懸命、時間をかけて作った料理を食べてくれないとなると、さすがに悲しくてやるせない気持ちになってくる。「まずいのかしら…?」と心配になり、夫に味見をしてもらうと「普通に美味しいけどなぁ」と答える。もしかしたら手づかみなら食べるかもしれないと、パンをちぎってわたしてやると、嬉しそうな顔をしてパンをおもちゃのように、潰して遊んだ後、終いには「ポーイ!」と、放り投げてしまう。大好物の納豆をあげようものなら、それはそれは悲惨な状況に…。息子は手で納豆をすり潰した後、ネバネバのドロドロになった両手でシャンプーをするかのように頭をもみ始める。髪は納豆がへばりついて、まるで大仏のようになっている。それに加え、テーブルの下は放り投げた米粒や野菜のクズなど、ありとあらゆる食べ物だらけで毎度掃除をするのが苦痛で仕方なかった。なぜ、こんなに散らかすのだろうか。「どうして食べてくれないの~!」とイライラが募り、食事の時間がくるたび頭を抱える始末。わたしはどうしても息子にごはんを食べてほしい一心で、何度も食事を口に運んでみるも、撃沈。息子は2週間もの間、ほとんど食事を取らず、ミルクだけで過ごしたと言ってもいい。それくらい、食べてくれなかったのだ。そのころ、伝い歩きが上手になってきたこともあって、運動量が増えたのか、むちむちだった手足がほっそりしてきた。体重まで減ったのではないか?と、息子の状況に、わたしは毎日そわそわしていた。食べてくれないことがこんなにも母を心配させるとは…! 自分ではどっしり構え、ラフな子育てができるタイプと思っていたのに、意外にも自分が神経質だったことに驚く。そういえば、わたしの母も偏食だったわたしに「ちゃんと食べなさい~」と、繰り返していたように思う。これが血というものか。そのころ、わたしはどこにいっても「ごはん食べて~」と言いながら、息子を追い回していた。3歳の娘がいる友達に、そのことを話すと「そのうち絶対食べるようになるから、あんまり心配しないで大丈夫だよ~。おおらかな気持ちで臨んで~」と、アドバイスを受けた。そうかそうか、おおらかな気持ちが大切ね…。心を入れ替え、新しい気持ちで向き合ってみよう。椅子とテーブルの下にレジャーシートを引き、息子を適当なTシャツに着替えさせ、どんなに散らかしても、汚しても良い状態にし、自由に食べさせることにした。その日の献立は、アボカドとトマトのサラダ、ササミとにんじんと大根のコンソメスープ、彩りも良く、綺麗に盛りつけをし、お米も海苔でまいて小さなおにぎりにしてセットが完了。プラスチックのお皿に、スプーン、フォークを準備し、ようやく食事がスタート! さて、食べてくれるのだろうか…?すると、息子は楽しそうに手づかみでぐちゃぐちゃと食材をひとつずつ確かめながら、小さな手で一生懸命口に運び始めた!!「食べた~!!」わたしは夫とふたり手を取り合って、大喜び。嬉しさのあまり食事中の息子に、「いい子、いい子!」と両手で頭をぐりぐりなでた。わたしの嬉しい気持ちが伝わったのか、拍手をして歓ぶ息子。その可愛さといったら! 「これまで悪戦苦闘してきた食事の時間はなんだったのだろう…」と反省するばかり。息子はもっと自由な気持ちで、楽しく食事が取りたかっただけなのだ。わたしが手をとって、あーでもない、こーでもないと、プリプリ怒っていたのがきっと彼の食欲をストップさせてしまっていたのかもしれない。大人だって、誰か不機嫌な人が隣にいれば、どんなに美味しいご馳走が用意されていようともまずく感じるはずだ。息子はこれを機に、上手に離乳食を食べるようになった。おっぱいをあげる頻度も少しずつ減っていった。もう少ししたらおっぱいを離れ、赤ちゃんからこどもになるんだなあ。息子の1歳の誕生日を前に、嬉しいような、少しだけ寂しい気持ちにもなった。つづく次回は「事件勃発!子連れで行く美容院」
2016年08月26日こどもが産まれると、楽しいことも増えるけれど、やっぱり辛いことだってある。そんな中、体力的にも精神的にもまいってしまうことと言えば、それはこどもの健康状態が悪くなることだ。ただ熱が出る程度ならいいけれど、まだ0歳児となれば言葉も通じないわけだから、全身で具合が悪いことを表現するしかない。そのため、これでもかというほどぐずる。息子の場合、普段はとても穏やかで落ち着いている性格だが、風邪を引きようものなら終始グズグズしてしまう。生後半年を過ぎた冬、初めて風邪を引いたときも大変だった。母業もスタートしたばかり。「まだまだ身体のちいさなわが子に、もしものことがあったらどうしよう」と余計な心配ばかりしてしまう。母の心配を余所に、生後10ヶ月になる日を前に、息子が再び体調を崩した。深夜3時ごろ、ふと目が覚めて眠っている息子を抱き寄せると頭が熱い。汗もびっしょりかいている。「うーん、おかしいな…。こんなに熱かったっけ?」ちょっとだけ熱があるのかもしれないなと、少し心配しながらも寝不足が故、そのまま朝まで眠ってしまった。朝起きると、いつも通りとても元気な息子に戻っていた。「あれはなんだったんだろう? こどもはよく熱を出すと言うからな。」。そんなことふわりと考えながら、普段通り過ごしていたら、午後から突然、息子が「わ~わ~」と泣き、ぐずり始めた。泣いている息子を抱き上げると、てのひらが熱くなっている。さらに、おでこを触れば湯たんぽのように熱が高い。測れば38度を越えているではないか。うーん、これは普通の風邪なのか? それとも噂に聞いている”突発性発疹”なのか?突発性発疹は、生後半年を過ぎたころ、免疫が切れてからほとんどの赤ちゃんがかかる病気で、高熱が3日3晩続いたあと、ブツブツの発疹が身体中に現れるというもの。母の心配を余所に、予感は的中。夕方ごろになると熱はさらにぐーんと上がりに上がって、40度近くになっていた。念のため、病院に連れて行き診察を受けるも「これは突発性発疹かもしれないね。この病気を治療する薬はないから、熱が下がるのをひたすら待ってください。水分補給だけ忘れずに! おっぱいをたくさんあげてね」と、アドバイスを受けた。ほとんどの赤ちゃんが通る試練。この世に産まれて間もないというのに、こんな仕打ちを受けなくてはならないなんて、人間界は厳しいなあと思う。わたしは平常心を保とうと思いつつ、1時間ごとにひどくなっていく息子のぐずり具合にオロオロする。夜になると息子のぐずりもピークに! 常に抱っこをしていないと泣きじゃくり、家事なんてとてもじゃないけれどまともにできない。夫が抱っこを替わろうとしても、いやだいやだと拒んで泣きわめく。やはり、体調が優れないときほど、母親の存在が必要なんだろう。離乳食もほとんど口にせず、常におっぱいを要求する息子。高熱がゆえ、力も出ない。ぐったりした様子を見て、かわいそうでかわいそうでこちらも泣きたくなってきた。夜は2時間おきに授乳をし、抱っこ、抱っこ、抱っこ…の末、ヘトヘトに。心も体もずいぶんと疲れきっているはずなのに、それでも代わってあげたいと思った。母親なら誰しも願うであろう、その気持ちを、自然とわたしも願っていた。この無償の愛情はどこから湧いて出てくるのだろう。母になってからというもの、新しい感情に気付くと自分が違う生き物になったかのような感覚になる。この子が生まれてからの生活は、慌ただしくも歓びに満ちている。これからのわたしの人生は、この子がいないと成立しない。だからこそ、元気でいてほしい。「あぁ、早く元気になりますように。」結局、丸二日38度~40度の高熱が続き、熱が下がったころにブツブツと赤い斑点が体全体に現れた。「あぁ、やっぱり突発性発疹だった…」。ほかの病気ではなかったことに安堵し、翌日すっかり元気になった息子の笑顔を見て、「元気になってよかったねえ」と頭をなでる。そして、わたしはまたいつも通り、元の生活に戻るのだった。つづく次回は「大苦戦!食べない~1日3回 離乳食」
2016年07月29日「東京おかっぱちゃんハウスで、カフェを始める」。そう決めた夫は、それからというものの、お料理のレシピ本を買ってきて、毎日のように料理に励むようになった。決して得意とは言えないことを、自らやり始めた事にわたしは驚きを隠せなかった。包丁の研ぎ方も、人参の皮の剥き方もおぼつかない手つきだった人が、毎日作業に励む事でうまくなっていく。そして、仕上ったお料理はどれも美味しいではないか。これならお客さまにお出ししても喜ばれそう。献立のバリエーションも増えていった。料理家の友人にアドバイスをもらいつつ、夫は確実に腕を上げていったのだ。失礼な話だが、正直、わたしは人はなかなか変われないものだと思っていたし、夫はずっと会社員のまま、好きなことを仕事にできない人だと思っていた。しかしながら、目の前で夫が変わっていく姿を見ていると、努力次第で人は変われるものなのだなぁ、と深く反省し、わたしはふと、自分のことを振り返った。「あぁ、そうだ。わたしも師匠がいるわけでもないし、美術大学に通った訳でもない。ただただ絵を描く事が好きだから、仕事にしようと思ったんだ」。これまでの私は、自己流でどうにかなった。がむしゃらに動き続けた結果、良い方向に進んだ。こうじゃなきゃいけないことなんて、そもそもないんだった。夫の仕事がこれから先、どうなるかなんて誰にも分からない。不安だって大きい。こどもがいる状況で、30代から未経験の仕事を始めるなんて、世間的に言ったら信じられない事かもしれない。だけど、やってみないことには結果なんて出ないのだから、ダメもとでなんでもトライしたらいいと思う。努力したのに、うまくいかなかったら仕方ない。また違う道を歩めば良い。それは学生でなくても、親になったわたしたちにだって言える事。そういう挑戦する気持ちはいくつになっても持っていたいものだ。親になったからって諦める必要はないんだ。夫の夢が叶ったら、家族にとってもそれは喜ばしい事だ。大人になると、どんどん、どんどん落ち着いてきてしまう。暮らしの安定を求めてしまう。本当はこうしたいのに、こどもがいるからわたしには出来ない。そんなことを思いがち。世間体が気になって、チャンスを逃してしまいがち。お母さんになっても、お父さんになっても、本当はできることが沢山あるように思う。わたしたちはその後、カフェを始める上で何度も意見交換をして、ああでもない、こうでもないと、時に大げんかをしながら少しずつ準備を進めていった。飲食業を始めるには色々と道具も必要だし、工事も必要。先行投資もある程度かかった。もうここまできたら、夫婦揃って走り抜けるしかない!夜泣きで寝不足の状態に、息子を寝かしつけてから夜なべで作業をする日々。育児をしながらの準備は想像以上に大変だった。オープンは2ヶ月後、新緑の季節。息子の誕生日と同じ月に設定した。カフェがオープンするころ、息子は1歳になる。これも何かの縁なのか、わたしたちは仕事を共にし、育児も協力して行うようになった。息子の誕生がわたしたちの人生を大きく変えた。息子がくれたお父さんへのプレゼント、それは人生の転機だったのかもしれない。わたしも、夫もワクワクしていた。夫婦、手を取り合って、新しい道を切り開いていく。わたしは、息子の健やかな成長と共に、夫の仕事の成功を切に願うのだった。「東京おかっぱちゃんハウス」練馬区上石神井にある、Boojil主宰の古民家を利用したアトリエ、シェアオフィス、イベントスペース、カフェ、BAR、ショップを併設した文化交流複合施設。広々とした畳が広がり子連れで訪れる人もたくさん。
2016年07月01日息子が生後2ヶ月の時、夫が無職になった。大学卒業からずっと勤めていた銀行の営業職を辞め、安定から不安定の道を爆走中。“夫が無職”と言う、この状況を耐えるには、母であるわたしにとってたやすい事ではなかった。退職金や、失業保険で数ヶ月分はカバーできても、次の仕事は決まっていない。夫もこの状況から脱するべく、毎日のように頭を抱える日々。妻のわたしが仕事を続けているとはいえ、この状況は辛すぎる。夫がハローワークに出かけている間、わたしは乳飲み子を背負いながら、パソコンに向かって仕事していた。「お父さん、どうなるかねえ」。眠る息子に声をかけるも返事はない。夫は、次の仕事に就く時は「好きなことを仕事にする」と、心に決めていて、わたしがいろいろと就職先を薦めてみても「うーん、見てみるよ」と適当な返事をするばかり。アートや音楽、映画などの文化関係の趣味を持っていた事もあり、美術館などの文化施設に就職することも考えてはみたものの、給与が少なかったり、学芸員の資格が必要で条件が合わない。文化に触れられる、何か良い仕事はないものか? それに加えて、育児も手伝ってもらえるように、就業時間が早い会社はないものか? 早く次の仕事に就くには、まずは夫の頭の中を整理しなくてはいけない。それにはどうしたらよいか…。わたしは夫にこう言い放った。「ひとり旅、してきたら?」産前わたしは毎年のようにひとりで海外に出かけていて、旅先ではよく将来の夢を具体化するために人生設計をしたものだ。夫がこれから何をしたいのか明確にするには、きっとひとりの時間が必要だろう。それに就職してからずっと長期の旅行にはなかなか行けなかったし、子育てが始まってひとり旅なんてこの先行けるか分からない。真面目にサラリーマンを続けた夫へのご褒美だ。夫から出た言葉はこうだった。「俺、NYに行くわ」。え!? 国内じゃないの? 海外でもいいっちゃいいけど、お金もかかるし、アジアくらいにしてくれればいいのに…。と内心思いながらも、NYは確かに世界中からアーティストが集まる場所だし、発表の場もある。勉強になるのは確かだな……。ここは夫の将来が明るいものになれば良いと、わたしは置いてけぼりという立場から、少々ふてくされつつも、最後の最後には気持ちよくNY行きを承諾したのだった。NY10日間の旅。予算は大事に取っておいたボーナス30万円。旅のテーマは「仕事について考える」。この条件の中、夫はひとりNYに旅立ったのだった。夫が旅行期間中、わたしは息子とふたりで過ごした。育児に追われていると、時間の経過は恐ろしいほど早くなる。あっという間に10日間が経過し、夫が帰国。日本に帰ってから、夫は毎晩のように思いついたアイデアをノートに書き出して、NYで得た刺激をもとに試行錯誤しながらも、自分が何を仕事にするべきか考えていたようだった。会社を辞めてから半年が経ち、息子が生後10ヶ月になるころ、ようやく夫の考えがまとまった。「おれ、仕事決めたよ。夫婦で仕事をして、育児もする。東京おかっぱちゃんハウスで文化関係のイベントの企画と運営をしていく。人が集う場所になるように、同時にカフェ営業もしようと思うんだ。良い考えだと思わない?」。わたしはイラストレーターの仕事を10代から始めて、すでに12年が経過。副業として始めた、文化交流複合施設「東京おかっぱちゃんハウス」も不定期でイベントを開催していた程度だし、夫が加わる事で本当にうまくいくのだろうか。夫は自営業暦0年。わたしでも軌道に乗るまで5年程かかっているし、子どもがいる状況で、この不安といったらない。カフェ営業? 飲食経験といったら大学時代、飲食店でアルバイトをしていたことくらいじゃないか。しかし、夫は頑に「アルバイトも、転職もしない。自分でやる」の一点張り。心の優しい人だけれど、こんなにも頑固だったとは。どこかで修行をせずに、ほぼ未経験から自分の道を作っていく。根が真面目な夫とは言え、そんなことができるのだろうか?つづく※「東京おかっぱちゃんハウス」とは、練馬区上石神井にある、Boojilが主宰の古民家を利用したアトリエ、シェアオフィス、イベントスペース、カフェ、BAR、ショップを併設した文化交流複合施設です。次回は「 どうなる?無職のお父さん~後編」をお送りします。
2016年06月27日今日は離乳食の話をしたいと思う。わたしは正直、料理が得意な方ではない。色々と好きな料理はあるけれど、作れる料理のレパートリーが決しては多くないし、手料理と言えば、ついつい自分が好きなインドカレーかハンバーグを作ってしまう。こどもが産まれる前、夫が会社勤めだったころは、色々と工夫して毎食なんだかんだ手料理で迎えたものだけれど、息子が産まれてからというもの、仕事と平行しての育児は、あまりにも時間に余裕がなくなってしまい、夕飯以外、料理はそこそこ手を抜いていた。時には食パンにマヨネーズ、納豆をかけてトースターで焼いて食べる非常にシンプルな朝食から、ごはんに納豆と生たまごをかけただけの更にシンプルな昼食などなど……。授乳中の身としては反省しなくてはならいほど適当な食事をとっていた日もあった。食べる事が大好きな夫はさぞかし寂しい想いをしていただろう。産後も変わらずわたしの仕事が忙しかったこともあり、息子の離乳食スタートは生後7ヶ月になる少し前から始めることとなった。ようやく始まった離乳食。まずは10倍粥からスタート。それから、ブロッコリーに人参、じゃがいも、かぼちゃ、大根など。じっくりコトコト煮込んだ野菜をピューレ状にして、食べさせる。息子はその小さな口を開けて、もぐもぐと口を動かす。その仕草はまるで小鳥がえさをついばんでいるかののように愛らしく、わたしはかわいさのあまり絶叫した。「か・か・か・かわいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ!」こんなにかわいいのならば、離乳食なんて楽勝だ。そんな気持ちでスタートしたのはいいが、1週間も過ぎるとこの光景にも慣れてきて、あっという間に「大変だ~」と、弱音を吐く始末。始まったら最後、エンドレスで離乳食を作り続けなくてはならない。「あぁ、母乳のころは楽でよかったなあ~」。そんな息子の離乳食ライフも、しばらくは週明けに一気に作り貯めをして冷凍庫へ保管。忙しい時は、ストックしておいた離乳食を解凍して使った。面倒くさがりやのわたしは、同じ野菜のサイクルで1週間をまわしていたので、息子もよく飽きずに食べてくれたものだと思う。どこかのマメなママさんブログを読めば、しっかりと毎食違う献立でやっている人もいるのだから感心してしまう。スタートしてから2ヶ月が経ち、1日1回食からスタートした離乳食も、1日2回食へ進むと更に手間も増え、ゆったりとした時間は比例してなくなっていく。それもそのはず、夫と私の分の食事とは別に、息子用の食事を1回ずつ作り分けるのだから、忙しいのは言うまでもない。これが、もう少ししたら1日3回食になるのか…。想像を絶する忙しさなんだろうな…。この世のお母さんはみんなこの作業を毎日してきたなんて、信じられない。離乳食を始めてから2ヶ月が経ち、息子ももうすぐ生後9ヶ月に突入する。ずり這いも上手になってきて、移動できる場所も広範囲に!もうすぐハイハイもできそうだ。新しい事ができた瞬間、きゃっきゃと声に出して、息子はニコリと笑う。毎日毎日、できることが少しずつ増えていく息子を眺めていると、どの瞬間も見逃したくないなあ。と、わたしは思う。忙しくったって、ゆっくりする間もなくったって、息子の笑顔を見れば、「あぁ、また明日頑張ろう」と勇気がわいてくるのだから、人間よくできているものだなぁ、と思う。つづく次回は「どうなる? 無職のお父さん~前編」をお届けします。
2016年06月23日生後8ヶ月ごろから、上下共に歯が生え始めた息子。可愛らしい小指の爪の先のような、小さな小さな歯が出ている。歯が生えたということは、これから離乳食も固形のものをどんどん食べられるようになるのかしら。と、息子の成長をわたしは喜んでいた。しかしながら、友達に「うちの息子、歯が生え始めたよ~」と、話すと、「わ、大変だね~!おっぱい痛くない?」と、全員からこのようなリアクションが返ってくる。そうか、子の成長を喜んでいるのもつかの間。噂には聞いていたが、歯が生え始めた時の授乳はどうやら過酷なものらしい。話を聞けば、いろんな答えが返ってくる。ある人は、「授乳時に毎回噛まれて出血し、毎晩軟膏を塗っている」と言う。またある人は「乳首の原形もなくなって、もう乳首ごとポロリと取れてしまった」と言う…。そのどれもが、まるでホラー映画の1シーンのような展開で、ねえ、それって本当なの? と問いたくなるくらい、恐ろしい状況である。もう恐ろしさを越えて、一周し、笑いがこみ上げてくるほどだ。乳首が取れるってどういうこと? その痛みってどれくらい痛いのだろう…。恐怖でぶるぶる震えつつ、いやいや出産の痛みよりマシだろう。そう自分を励ましたところで、すでに生後8ヶ月が経過してしまうと、あの時の痛みをもう思い出せなくなっている自分がいる。わたしは息子の歯が生えてきた喜びを感じつつも、自分の襲いかかるかもしれないホラーシーンを想像して、授乳の時間をいささか恐れるようになってしまった。「わたしの乳首も、いずれ無くなってしまうのね…」と、お風呂に入るたび自分の乳首を眺めて悲しみに暮れていた。しかしながら、そんな母の心配を余所に、一向に息子は乳首を噛む事がなかった。「はて? おかしいな」。出産の痛みの次は、ちくびの痛みが確実にやってくるものだと思っていたので、拍子抜けしつつも息子に「親孝行だの~!」と誉めてやった。友達にそのことを話すと、「息子くん、将来女性の扱いうまくなるんじゃない~?」と言われ、母はぼんやりと息子の将来を想像し、複雑な気持ちになるのだった……。次回vol.30は、「料理は苦手~ズボラな母の離乳食」をお届けします。
2016年06月17日息子が産まれて半年が過ぎ、本格的な冬がやってきた。そして、もうすぐクリスマスがやってくる。家族が増えて初めて3人で過ごすクリスマス。こんな時くらい、美味しいものを食べようと、近所のイタリアンのレストランを予約した。楽しみにしていたクリスマスを前に、わたしはその時期、年末にかけてやってくる〆切地獄に追われ忙しさから体調を崩し、うっかり風邪を引いてしまった。クリスマスを数日後に控えたこの時期に…まったく、なんてこった!その風邪は運悪く、息子にもうつってしまい、親子揃って体調が悪化。息子は咳が止まらず、ミルクを飲んでも吐いてしまうほどだ。体調が悪いと、ただでさえ大変な育児は更に重労働に感じるし、身体がいうことを聞かないのでわたしの機嫌も悪くなる。1年で最高に男女の仲が盛り上がるはずのクリスマスを前に、わたしたち夫婦の仲は険悪に。そして、息子の機嫌も最高潮に悪かった。できるだけ安静に過ごす数日を経て、ようやく体調も良くなり始めたクリスマス当日。親子揃ってまだ身体は本調子ではないけれど、せっかくの機会だ。クリスマスは予定通り美味しいものを食べて過ごしたい。家族水入らず、楽しい時間をすごそうじゃないの。息子へのクリスマスプレゼントは赤いニットのロンパース。さっそく着せてみると、似合うじゃないの!と、親バカっぷりを発揮。さっそくレストランへ。わたしたちも久しぶりにお洒落をして、美味しいフルコースをいただいた。まだまだ同じ食事をとれない生後7ヶ月の息子にはおっぱいをたらふくあげておく。お腹いっぱいになったからか、息子はすっかり眠りこけてしまった。久しぶりに夫婦で良い時間を過ごせ「あぁ、体調が戻って本当に良かった。やっぱり健康が一番だな~」なんて思いながら、わたしたち夫婦は良い気分になって店を後にした。「何か欲しいプレゼントはないの?」と、夫に聞かれたので「アクセサリーとか欲しいなあ」と答えた。普段あまり身につけない、キラキラとした光るものが急に欲しくなり閉店間際のデパートに飛び込み、売り場であれこれ見て回っていると、赤い石の入ったかわいらしいネックレスを見つけた。「お試しいただけますよ」と、店員さん。せっかくなので、つけてみようかな。とわたしがお願いすると、息子がムクッと起きだして咳き込み始めた。「ん? どうした? 大丈夫か~?」と、背中をさすり、声を掛けると突然「おえっ!」と、おっさんのような声が。なんと息子は店の前でさっき呑んだおっぱいをリバースし、買ったばかりの赤いニットのロンパースを真っ白に汚してしまったのだ。「わあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」慌てて自分の手を受け皿にし、汚物をさっと隠しながら「失礼致します~」と、わたしはすごい形相でトイレに走り去った。こうして家族3人、初めてのクリスマスは雪は降ってもいないのに“ホワイトクリスマス”になってしまい、ロマンチックの欠片もない聖なる夜を過ごすのだった。つづくvol.28 「歯が生えた! 激痛授乳の悲劇」をお届けします。
2016年06月08日