2024年2月6日(火)、7日(水)、国内外で美術展覧会を開催する株式会社クオリアート(東京都中央区銀座)は、展覧会・特別茶会『美濃桃山陶 青山茶会(みのももやまとう あおやまちゃかい)』展を、スパイラルガーデン(スパイラル1F)にて開催いたします。重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)、岐阜県重要無形文化財保持者をはじめとする現代精鋭作家の最新作21点の展示の他、特別茶会では使用する茶碗との一期一会を楽しめる「美濃桃山陶 茶碗ガチャ」も行います。*展覧会入場無料、茶会は有料(一席、おひとり様1,000円/税込)。*本事業は令和5年度 文化庁首都圏伝統工芸技術作品展等開催事業です。メインヴィジュアル【岐阜の誉れ-美濃桃山陶-信長の時代に窯を開いて450年の節目】令和5年(2023年)は、瀬戸の陶工・加藤五郎衛門景豊が、織田信長の朱印状(朱肉の印章が押された公的文書※1)をもって現在の岐阜県可児市久々利大平へ移り住み、天正元年(1573年)に窯を開いて450年の節目にあたります。また、その伝統を重要無形文化財としての認定を受け、活躍する作家が所属する「公益社団法人美濃陶芸協会(※2)」の設立(1963年)60周年にあたります。【安土桃山時代の茶陶のなかでひときわ輝いた「美濃桃山陶」】美濃桃山陶とは、安土桃山時代から江戸時代の初め頃まで岐阜県東農地域(※3)で焼かれたやきもののこと。千利休の侘び茶の大成を背景に生まれ、日本の陶磁史上最も華やかだったといわれる日本独自の陶芸芸術で、黄瀬戸、瀬戸黒、志野、織部などの種類があります。江戸期以降一旦途絶え、長いヴェールに包まれますが、1930年(昭和5年)に陶芸家・荒川豊蔵(1894-1985、重要無形文化財「志野」・「瀬戸黒」保持者(いわゆる人間国宝)、文化勲章・文化功労者)が、美濃桃山陶のひとつである志野の陶片を発見したことを機に復興しました(※4)。その技術は現在、国の重要無形文化財として、また、岐阜県の重要無形文化財として受け継がれ、約400年の時を超えて日本の美意識を今に伝えています。【偶然の出会い楽しむ「ガチャ」人気。旅や本、村人のガチャも。】偶然の出会いを楽しむさまざまな「ガチャ」が人気です。本来「ガチャ」はお金を入れてハンドルを回すとカプセル入りのおもちゃが出てくるものを指しますが、行き先をガチャで決める“旅ガチャ”や、タイトルやパッケージを見ずに購入する“本ガチャ”や“映画ガチャ”、村民を知ることができる“村ガチャ”など、偶然の出会いを楽しむ動きはさまざまなジャンルへ広がりを見せています。【茶会では「茶碗ガチャ」も。重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)の作品など21点が一堂に。】現在の岐阜県可児市久々利大平での開窯450年、公益社団法人美濃陶芸協会60周年(※4)という節目を記念し、美濃桃山陶の奥深さや愉しさに触れていただけるよう企画した、展覧会・特別茶会『美濃桃山陶 青山茶会(あおやまちゃかい)』展。出展作家によるギャラリートークや、重要無形文化財保持者(いわゆる「人間国宝」)、岐阜県重要無形文化財保持者をはじめとする作家の茶碗で呈する特別茶会プログラムを予定しております。今展では、茶会で使用する茶碗を決める「美濃桃山陶 茶碗ガチャ」も実施いたします。重要無形文化財保持者(いわゆる「人間国宝」)の作品や県・市の重要無形文化財保持者の作品で一服していただくチャンスです。参考:※1 織田信長が見初めた茶の湯の魅力美濃桃山陶が興隆するきっかけとなった侘び茶を大成させたのは、戦国時代から安土桃山時代にかけての茶人・千利休でした。利休は天下人・織田信長、豊臣秀吉の茶頭(茶の湯の宗匠)として重用されます。信長は茶の湯の流行を政略的に用い、名物狩りと揶揄されるほど力を入れて茶器を蒐集しました。家臣には茶会を開くことを禁止し、手柄を立てた者には恩賞として名物の茶器や茶会を開く権利を与えることで、茶の湯の価値を高めました。信長は早くから陶器の生産にも着目し、領地とした瀬戸や美濃で陶工を奨励。瀬戸陶祖の末流、宗右衛門景春の子、景豊に向けて大平での開窯許可書を発行します。誉高い朱印状を基に、岐阜県の大平(可児市)や、久尻(土岐市)に移住した陶工たちによって美濃焼は活性化していきました。※2 公益社団法人美濃陶芸協会美濃桃山陶の伝統を受け継ぎ本物の技術の研鑽を重ね、時代とともに新たな表現を追求する、岐阜県美濃地方を基盤にして活動する陶芸作家集団。HP: ※3 岐阜県 東濃地域一円:多治見・土岐(とき)・恵那(えな)、可児(かに)の一部を含む※4 当初、美濃桃山陶は瀬戸(愛知県)で焼かれたと考えられていました。1930(昭和5)年、陶芸家・荒川豊蔵(1894-1985)が岐阜県可児市久々利大萱(かにし くくり おおがや)の古窯跡から志野筍絵筒茶碗の陶片を発見したことを契機に、これらが美濃で焼かれていたことが明らかとなり、荒川豊蔵をはじめとする作家たちによって研究がすすめられ、美濃桃山陶の再興をめざしました。〈開催概要〉会期 :令和6年(2024年)2月6日(火)、7日(水)会場 :スパイラルガーデン(スパイラル1F) 東京都港区南青山5-6-23時間 :11:00~20:00 ※最終入場は19:30、最終日は19:00クローズ入場料:無料茶会:有料(一席、おひとり様1,000円/税込)■開催内容1. 展覧会<構成>・美濃桃山陶について-茶陶と美濃桃山陶の歴史、技法、復興小史/パネル、視聴覚・立体資料展示・美濃桃山陶 伝統技法と代表作品展示(国、県他、重要無形文化財保持者による、茶陶の技術を活かした陶芸作品の展覧)・美濃桃山陶作品展:茶陶の技術を継承し、新たな表現を追求する公益社団法人美濃陶芸協会の精鋭作家作品展□展示作品例1(重要無形文化財保持者作品)故・荒川豊蔵(重要無形文化財「志野」「瀬戸黒」保持者、文化勲章・文化功労者)「瀬戸黒茶●」 故・荒川豊蔵(重要無形文化財「志野」「瀬戸黒」保持者、文化勲章・文化功労者)※●…正式には土+完鈴木藏(重要無形文化財「志野」保持者)「志埜茶碗」 鈴木藏(重要無形文化財「志野」保持者)故・加藤卓男(重要無形文化財「三彩」保持者)「ペルシア三彩胡姫文茶盌」 故・加藤卓男(重要無形文化財「三彩」保持者)故・加藤孝造(重要無形文化財「瀬戸黒」保持者)「瀬戸黒茶盌」 故・加藤孝造(重要無形文化財「瀬戸黒」保持者)□展示作品例2(造形:公益社団法人美濃陶芸協会精鋭作家作品)安藤工公益社団法人美濃陶芸協会会長日展会員多治見市重要無形文化財「志野」保持者「悠久」 安藤工 公益社団法人美濃陶芸協会会長 日展会員 多治見市重要無形文化財「志野」保持者阪口浩史公益社団法人美濃陶芸協会副会長「紅紫の器『実り』」 阪口浩史 公益社団法人美濃陶芸協会副会長加藤三英公益社団法人美濃陶芸協会副会長「黄瀬戸花器」 加藤三英 公益社団法人美濃陶芸協会副会長<出展予定一覧>故・荒川豊蔵/重要無形文化財「志野」「瀬戸黒」保持者、文化勲章・文化功労者鈴木藏/重要無形文化財「志野」保持者 日本工芸会正会員故・加藤卓男/重要無形文化財「三彩」保持者故・加藤孝造/重要無形文化財「瀬戸黒」保持者安藤日出武/岐阜県重要無形文化財「黄瀬戸」保持者 日本工芸会正会員玉置保夫/岐阜県重要無形文化財「織部」保持者 日本工芸会正会員林正太郎/岐阜県重要無形文化財「志野」保持者 日本工芸会正会員七代加藤 幸兵衛/岐阜県重要無形文化財「三彩」保持者 日本工芸会正会員林恭助/土岐市無形文化財「黄瀬戸」保持者 日本工芸会正会員堀俊郎/可児市無形文化財「志野」保持者 日本工芸会正会員安藤工/公益社団法人美濃陶芸協会会長 多治見市無形文化財「志野」保持者 日展会員加藤三英/公益社団法人美濃陶芸協会副会長阪口浩史/公益社団法人美濃陶芸協会副会長曽根洋司/公益社団法人美濃陶芸協会副会長 日展会員東正之/公益社団法人美濃陶芸協会常任理事 日本工芸会正会員加藤真美/公益社団法人美濃陶芸協会会員冨岡大資/公益社団法人美濃陶芸協会理事林英樹/公益社団法人美濃陶芸協会理事細川令子/公益社団法人美濃陶芸協会理事水野雅之/公益社団法人美濃陶芸協会会員若尾圭介/公益社団法人美濃陶芸協会理事◇ご案内:本展では、一部の作品を除き個人的かつ非商業的な利用目的に限り、写真撮影が可能です。ただし、フラッシュや三脚の使用は禁止しております。撮影ご希望の方は、会場にて各種ルール(フラッシュや、三脚の使用禁止等)をご確認の上、係員にお申し出ください。2. 併催イベント美濃桃山陶ギャラリートーク&特別茶会公益社団法人美濃陶芸協会の代表作家のギャラリートークと共に、出展作家ほか20名の茶碗にて茶会(立礼)を開催します。お茶会が初めての方、初心者でも、お作法などをご案内しますので、お気軽にご参加ください。とき :令和6年(2024年)2月6日(火)、7日(水)時間 :2月6日(火)(1)第一枠:13:00~ (2)第二枠:15:00~ (3)第三枠:17:00~2月7日(水)(4)第一枠:13:00~ (5)第二枠:15:00~ (6)第三枠:17:00~ところ :スパイラルガーデン(スパイラル1F)料金 :一席、おひとり様1,000円(税込)お申込み:Mail info@karadadesign-management.jp 又は、Instagram(@minomomoyamato)DMにて受付中。(お名前と参加人数を明記の上、お申し込みください)■ギャラリートーク出演予定(代表、一部):安藤工(あんどう たくみ)公益社団法人美濃陶芸協会 会長、公益社団法人日展 会員、多治見市重要無形文化財「志野」保持者安藤工 公益社団法人美濃陶芸協会会長 日展会員 多治見市重要無形文化財「志野」保持者阪口浩史(さかぐち ひろし)公益社団法人美濃陶芸協会 副会長阪口浩史 公益社団法人美濃陶芸協会副会長☆美濃桃山陶 茶碗ガチャ☆茶席でご使用いただく出展作家のお茶碗を、ガチャ(くじ引き)でご決定いただきます。重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)の作品でお召し上がりいただけるチャンスも!一期一会のお茶碗で令和の一服を!~茶会ご参加にあたって~茶器や道具を傷つけないよう時計やアクセサリー類(指輪、ブレスレット等)を外していただきます。ご協力をお願いいたします。<関連情報>公式URL: 岐阜 - 美濃桃山陶 | Creative Travel to Japan SNS : Instagram @minomomoyamato ■主催者商号 :株式会社クオリアート所在地 :東京都中央区銀座5-14-1 銀座クイントビル7階事業内容:国内外での美術展覧会、文化イベントの開催。日本産品の需要拡大、輸出促進。主催 :株式会社クオリアート協力 :公益社団法人美濃陶芸協会公益財団法人セラミックパーク美濃とうしん美濃陶芸美術館運営協力:茶道裏千家 稲穂会、日本茶アンバサダー協会*本事業は令和5年度 文化庁首都圏伝統工芸技術作品展等開催事業です。【プレスリリース・取材に関するお問い合わせ先】KARADA DESIGN & MANAGEMENT担当 : 山崎Tel : 080-2007-1945Email: info@karadadesign-management.jp 【本イベントに関するお問い合わせ先】株式会社クオリアート東京本社 国際部 小林、高瀬〒104-0061 東京都中央区銀座 5-14-1 銀座クイントビル7階Tel : 03-6853-0009Fax : 03-6853-0040Email: intl@qualiart.co.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年01月26日滋賀県立陶芸の森陶芸館では、特別企画展「岡本太郎 アートの夢-陶壁・陶板・21世紀のフィギュア造形」を2023年7月15日より開催します。URL: ※背景の写真提供:川崎市岡本太郎美術館■展覧会概要芸術家・岡本太郎は、「一般大衆にじかにぶつかる、社会に開かれた芸術を実現したい」と記し、1952年に初めてのパブリックアートとなるモザイクタイルを手掛けました。1954年には、量産を目指し粘土で≪犬の植木鉢≫を常滑で制作、その後刈谷でも類似の造形を手掛けました。1963年に信楽で制作された≪坐ることを拒否する椅子≫は、人と直に触れ合うアートの在り方を探り、代表作として全国に多数存在しています。戦後、建築家・デザイナー・芸術家による建築陶器が人とアートとの結びつきを強めていくなか、岡本太郎が信楽で手掛けた日本万国博覧会 (大阪万博)の≪太陽の塔≫の<黒い太陽>(1970)は、多くの人々の記憶に刻まれています。このように産地と岡本太郎の出会いのなかで培われた技術力は、大塚オーミ陶業株式会社の大型陶板などに受け継がれます。また、岡本太郎は絵画に比べ「彫刻はより肉体的であり、直接的である。実体がそこにある彫刻の強さ。」と記しています。アニメ・マンガのキャラクター造形は21世紀の大衆が求めたアートのひとつです。クリエイターらの世界観を再現した高精度なフィギュアが生まれています。本展覧会では、<芸術の大衆化>をテーマに、近代の建築装飾陶器、パブリックアートや量産品のデザインを手掛けた岡本太郎らの作品を紹介。またフィギュア造形の世界や壁画の可能性を併せて取り上げつつ、岡本太郎が思い描いた夢の先、21世紀アートの息吹を見つめます。■基本情報会期 :パート1:2023(令和5)年7月15日(土)~9月24日(日)パート2:2023(令和5)年9月30日(土)~12月17日(日)※月曜日休館(7/17・9/18・10/9は開館し、翌日振替休館会場 :滋賀県立陶芸の森 陶芸館観覧料 :一般700円(560円)、高大生530円(420円)、中学生以下無料※( )内は20人以上の団体料金主催 :滋賀県立陶芸の森後援 :滋賀県教育委員会、甲賀市、NHK大津放送局、京都新聞協力 :大塚オーミ陶業株式会社、滋賀県工業技術総合センター信楽窯業技術試験場、京セラ株式会社、株式会社カプコン、株式会社ニトロプラス、株式会社グッドスマイルカンパニー、株式会社SUM ART、株式会社フレア(順不同)企画協力:GILL GILL(株式会社ディープケース)、ほっぺふき子■展覧会構成【序章】近代建築と装飾陶器-建築と現代アートの原流19世紀末、ワグネルが創業した旭焼釉下彩装飾タイルを先駆けに、明治から昭和初期に美術工芸化をテーマに近代建築に装飾陶器が組み込まれました。ここ信楽では、滋賀県庁本館の為のレリーフタイルが製作されました。滋賀県庁本館「アカンサス紋レリーフタイル」1939年 製作:信楽糸取鍋合名会社/指導:滋賀県立窯業試験場【シーン1】建築と現代アートの融合戦後1960年代から信楽で制作されたパブリックアートを紹介。特に、岡本太郎が産地の技術力を得て生み出した数々のレリーフ・陶板作品を中心に、熊倉順吉の陶壁や大塚オーミ陶業株式会社が現代作家と手掛けた美術陶板なども併せて紹介します。大塚製薬株式会社Hi-zタワー「いのち躍る」 1983年(2000年改修) 原画:岡本太郎/製作:大塚オーミ陶業株式会社デザイン:岡本太郎/製作:近江化学陶器株式会社 「足」1964年 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立代々木競技場蔵【シーン2】岡本太郎が目指したアートの大衆化1954年に常滑で岡本太郎が制作した「犬の植木鉢」は、その後量産が試みられた。信楽で制作され、全国各地に送られた「坐ることを拒否する椅子」、その他「むすめ」や「歩み」など、陶芸を通して実現させた岡本太郎の量産への想いをたどります。岡本太郎「犬の植木鉢」1954年 滋賀県立陶芸の森陶芸館蔵近江化学陶器株式会社/原型:岡本太郎「むすめ」 1960年代中頃 個人蔵【シーン3】21世紀のフィギュアの世界-新しいアートの息吹二次元のアニメやマンガを三次元に仕上げる仕組や技術は、当初からフィギュア造形が模索されていました。近年では積み上げられた技術に、クリエーターの独自の世界観やデジタル技術を駆使した表現など、多彩な作品が生み出されています。フィギュア造形の世界は、大衆が待ち望んだ21世紀アートの息吹をみせてくれます。石崎紗央里/植田明志/榎木ともひで/大山竜/大畠雅人/九千房政光/さと/竹内しんぜん/塚田貴士/藤本圭紀/真辺菜月(CREA MODE)/吉沢光正/ゆま藤本圭紀「The Garden~Take your time~」 2020年 個人蔵石崎紗央里「DOLLEL retro style - Dressup Custom Color ver」 2023年 個人蔵(C)Ishizaki Saori【シーン4】川田知志「太郎の色とカタチ×パブリック」(パート2の陶芸館ギャラリーにて展示)日本国内で数少ない壁画家の川田知志が、岡本太郎が手掛けた作品とドローイングから、社会に対して公共空間で発信し続けたメッセージや建築とカタチとの関連性を考察し、新たな解釈を描き加えることで、壁画の新境地を探ります。川田知志「ノーサイド」2017年当時 撮影:怡土鉄夫(※参考画像)■関連企画(1) フィギュアの原型師(出品作家)らによるカプセルトイ企画が実現!人気の原型師たちのフィギュアの手のひらガレージキットがカプセルトイに!(2) 対話の森 大山竜(原型師)×館長 松井利夫【要事前申込】・日時:10月8日(日)14時~15時30分・会場:信楽産業展示館信楽ホール(3) つちっこプログラム子ども特別講座【要事前申込】・日時:7月29日(土)、7月30日(日)、8月5日(土)、8月6日(日)各日とも、午前の部10時~12時・午後の部13時~15時・定員:各回16名、抽選制※くわしくは以下HPをご覧ください (4) ギャラリートーク【申込不要】・日時:8月20日(日)、10月15日(日)、11月19日(日)いずれも13時30分~ 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年07月13日近鉄グループの文化事業である大和文華館では、2023年5月23日(火)から7月2日(日)まで、展覧会「陶上の華やぎ ―五彩と色絵―」を開催いたします。様々な色で陶磁器に文様を描き、彩る技法は、中国で五彩、日本では色絵と呼ばれます。これらの技法は陶磁器の表面に釉薬を施して焼成し、さらにその上に上絵具をのせて装飾する釉上彩で、日本では赤絵とも呼ばれます。色釉を陶磁器の素地に直接のせる技法には法花や三彩があり、これらには赤色が用いられませんが、五彩は赤や黄、緑、紫、青、黒などの多彩な色が用いられて、華やかな花鳥文や人物文などがあらわされました。釉上彩の技術は、中国では磁州窯系の窯で焼造された宋赤絵や磁器の開発などの段階を経て展開されました。五彩の技術は多色により絵画のように文様を細密に描写することを可能にし、陶磁器の歴史に新たな扉を開いたといえるでしょう。日本では江戸時代初めに磁器の焼造と上絵付けが行われるようになります。京都の京焼や肥前地方の伊万里焼などでは、陶器や磁器に色絵が施されて、特色あるやきものが作られました。この展覧会では、大和文華館の所蔵作品から中国と日本を中心に、欧州のオランダのデルフトやマドイツのイセンも含めて展示し、陶磁器が辿り着いた華やかな色彩の世界を辿ります。詳細は別紙のとおりです。詳細別紙 以上 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年05月22日IDÉEを企画・運営する株式会社良品計画は、IDÉE TOKYO(東京都千代田区/グランスタ東京B1F)に併設するIDÉE Galleryで、2023年4月14日~5月16日の期間、陶芸家・二階堂明弘の作陶展を開催します。< 左から 錆器三角鉢 6,050円、錆器ドラ鉢 4,400円、やきしめ三角カップ 3,960円、錆器リム鉢 8,800円、やきしめ花器 3万800円 >IDÉEでは、2017年にイデーショップ東京ミッドタウン店で開催されたIDÉE CRAFTS CERAMIC EXHIBITION 「二階堂明弘 作陶展 Spring is here.」から二階堂明弘の作品の取り扱いを始め、今回が5回目の作品展示販売会となります。二階堂明弘が生み出す繊細でモダンな薄造りの錆器は、刷毛で塗り重ねた痕跡が、器に絶妙な表情をつくり、どれも凛とした佇まいのものばかりです。今展示会では、華道家 平間磨理夫を迎え、二階堂明弘が創りあげた花器に季節の草花を活け、会場に華を添えます。二階堂明弘1977 年札幌生まれ。1999年文化学院芸術専門学校陶磁科を卒業、2001年独立(栃木県にて)。2010 年より「陶ISM2010」企画・開催。2011年の震災で「陶ISM2011」を中止し、仮設住宅に直接、陶芸家のうつわを届ける「陶ISMウツワノチカラProject」を開始。「次世代のEnergy」(益子陶芸美術館メッセ・茨城県立陶芸美術館共同展 2013 年)、現代陶芸展「現象」(茨城県立陶芸美術館 2014年)、個展「侘びと今」(ニューヨーク・Globus茶室2015 年)、茶の湯を通し日本文化を表現する「侘びと今 - 輪-」(ニューヨーク各所 2016 年)、「1 月と7 月」にて個展(パリ 2018 年)。2019 年「侘びと今 - 散-」をニューヨーク各所で開催。年10 回ほど個展を開催し、ニューヨーク、パリ、ロンドン、台湾、香港、北京、上海など海外でも多数開催している。▼二階堂明弘公式ホームページ ▼ウェブサイト陶ISM 二階堂明弘 作陶展 (作品は、展示販売します)期 間:2023年4月14日(金)~5月16日(火)※二階堂明弘在廊日:4月14日(金)場 所:IDÉE TOKYO 併設 IDÉE Gallery(入場無料)東京都千代田区丸の内1-9-1JR東日本東京駅構内 グランスタ東京 B1F スクエアゼロエリア48番営業時間:10:00~21:00電話番号:03-5224-8861※営業時間を変更することがあります。詳しくは店舗にお問い合わせください。※改札外からのご利用の場合は、JR東日本東京駅を区間に含んだ乗車券類または入場券(140円)をお買い求めのうえ、ご入場ください。▼店舗情報IDÉE TOKYOJR東日本最大規模のエキナカ商業施設「グランスタ東京」のB1階に誕生したイデーの新しいコンセプトストア。▼IDÉE「生活の探求」をテーマとし、オリジナルデザインの家具をはじめ、インテリア小物、グリーン、アート、音楽や飲食に至るまでを総合的に手掛け、人々がその人自身の価値観や個性に寄り添った“真に豊かで優雅な生活”を実現するのを後押しするインテリアブランド。▼イデーショップ オンライン▼IDÉE 公式Instagramlifewithidee▼IDÉE TOKYO Instagramideetokyo▼良品計画 企業情報サイト
2023年04月02日東京陶芸家 辻厚成は、作陶75年展『土とかたり、炎とかたり』を、2022年11月22日(火)~12月18日(日)の期間、ASJ TOKYO CELLにて開催いたします。タイトル画像疎開先の岩手県から東京に戻り作品を5才より創り始める。地球は丸い。人も丸い。そっと手を伸ばして触れたくなる様な、丸い作品を創り続けたい。■展覧会概要展覧会名 : 「土とかたり、炎とかたり」東京陶芸家 辻 厚成 作陶75年展展覧会期間 : 2022年11月22日(火)~12月18日(日)開館時間 : open 11:00閉館時間 : close 18:00休館日 : ・11月27日(日)終日休館・12月14日(水)終日休館・12月18日(日)最終日は16:00に閉館会場 : ASJ TOKYO CELL所在地 : 東京都千代田区丸の内3-4-2 新日石ビル 1階アーキテクツ・スタジオ・ジャパンお問合せ先 : 03-6206-3159出品者 :辻厚成 (つじこうせい) [ 東京陶芸家 ]特別出品 :- 親子四代出品 -母 :辻輝子 (つじてるこ) [ 女流陶芸家 ]息子 :辻厚志 (つじこうじ) [ 造形陶芸家 ]孫 :辻力太 (つじりきた) 10才孫 :辻元人 (つじげんと) 4才■イベント(ワークショップ)・11月26日(土) 粘土でペンダント制作:1部(限定10名) 11:00から2部(限定10名) 14:00から3部(限定10名) 16:00から各部所要時間およそ30分程<12月10日(土) 会場にてペンダント完成品お渡し 11:00-18:00>・12月3日(土) 公開制作:14:00-15:00辻厚成、辻厚志 27年ぶりの親子共演・12月12日(月)トークショー:17:00-18:00タイトル「建築と陶器」隈研吾(建築家) × 森孝一(美術評論家) × 辻厚成(東京陶芸家)■予約フォームイベント予約: 予約サイト用二次元コード 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月08日企画展「茶のうつわ-堺環濠都市遺跡から出土した名品-」が、大阪・堺のさかい利晶の杜にて、2022年9月17日(土)から10月16日(日)まで開催される。茶陶の名品約100点を展示堺環濠都市遺跡として土中に埋もれているという、室町時代から江戸時代にかけての大阪・堺のまち。特に慶長20年(1615)の大坂夏の陣で被災したまちの跡は、良好な状態で広範囲に残っており、町屋・蔵・道路・濠の跡や、自治都市・貿易都市として繁栄していた当時を物語る数多くの土器・陶磁器などが出土している。中でも、千利休や武野紹鷗などの茶人が活躍したことから、“茶の湯”に関連する陶磁器が多数発見。企画展「茶のうつわ-堺環濠都市遺跡から出土した名品-」では、これまで1,300件を超える調査で見つかった茶陶のうち、大坂夏の陣で被災したまちの跡からの出土品約100点を中心に展示し、千利休没後のいわゆる「織部様式」の茶の湯を探る。茶入と酒盃を組み合わせた珍品「備前建水」例えばミニチュアの茶入と酒盃が貼り付けられた「備前建水」は、他に例を見ない珍品。建水とは茶碗を清めた湯や水を捨てる際に用いる茶器だが、これは堺の茶人が窯元に特別注文した作品と見られる。茶会を象徴する茶入と、懐石料理を象徴する酒盃が組み合わされた「備前建水」からは、客を迎える“おもてなし”の心が感じられる。中国で造られた名品「肩衝茶入」異国の地・中国で作られた「肩衝茶入」。器厚が薄く大振りで、使用されていた当時も“大名物”として珍重された品だという。他にも、珍しくもどこか温もりを感じる茶陶の名品を間近で目にすることができる。“推しうつわ”投票企画&出土品に触れるコーナーもまた、より展覧会を楽しめる企画として、観覧者が展示品の中から自分のイチオシのうつわに投票する“推しうつわ”投票企画や、出土品に実際に触れることができるコーナーを設置。展示室での学芸員による解説や、環濠都市遺跡の現地見学会などの関連イベントも催される。約400年前の桃山時代の歴史ロマンを体感してみては。展覧会概要企画展「茶のうつわ-堺環濠都市遺跡から出土した名品-」会期:2022年9月17日(土)~10月16日(日)会場:さかい利晶の杜 企画展示室住所:大阪府堺市堺区宿院町西2丁1番1号休館日:9月20日(火)開館時間:9:00~18:00(入館は17:30まで)観覧料:大人300円(240円)、高校生200円(160円)、中学生以下無料※常設展(与謝野晶子記念館、千利休茶の湯館)と共通料金※( )内は10名以上の団体料金※小中学校と引率教職員は無料※堺市内在住の65歳以上は無料(要証明書)【問い合わせ先】さかい利晶の杜TEL:072-260-4386
2022年09月10日株式会社田代陶器店(本社:佐賀県有田町、代表取締役:田代 憲督)と村上玄輝陶房が2021年からスタートさせたコラボ企画『村上玄輝陶房×田代陶器店』の2022年の作品公開を「荒波の時代の中、信念を抱き上へ昇る。」という思いを込め、2022年10月吉日に予定しております。麒麟■次の世代の絵付師昭和の時代、有田焼を第一線でリードした絵付師の次の世代のお話です。彼の名は村上 玄輝(故人)。細かい筆遣い、多彩な色の組み合わせで人々を魅了させ、昭和のセレブ達の御用達となっていました。そんな華々しい活躍の中、彼は誰一人として赤の他人を弟子に迎え入れず、唯一、息子の俊彦(長男)と邦彦(次男)に彼のアイデンティティと、絵付け技術の全てを降り注ぎ、次の世代へバトンを渡しこの世を去りました。父の思いを受け継ぎ、二人はその後、数々の展覧会や個展に出店。2人は父が残したレガシーに更に磨きをかけ、細かく繊細かつ大胆で躍動感のある作品を次々に生み出しました。その絵付けに誰もが吸い込まれる、日本の職人の美。人の手で作り上げられたまさに宝石。父のアイデンティティを誇りに二人は絵付けの頂点へと日々挑戦し続けています。■株式会社田代陶器店 代表 田代の想い田代陶器店の代表、田代は幼い頃から玄輝さんの作品に触れその素晴らしさをいつか世界に届けたい、そして“有田焼の大航海時代を作る”この想いからブランド計画を進めています。今の有田焼に必要な物、それは手間を省く事や大量生産ではありません。先人が残してくれた技術を令和の時代に磨きをかける事、それが100年先の有田焼を作る事だと信じています。鳳凰七宝鶴■コラボ企画について2021年からスタートしたコラボ企画、村上玄輝陶房×田代陶器店昨年は、コロナ禍の中、厄払いの意味を込めて“麒麟”を描いて頂きました。2022年は荒波の時代の中、信念を抱き上へ昇る。という思いを込めた作品を発表します。公開は公式SNSより、2022年10月吉日の公開予定となっております。WEB SITE : Facebook : Instagram: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月18日あじさい祭り終了後廃棄予定だったあじさいが、陶芸文化施設射水市陶房「匠の里」を華やかに彩りました。「2020スマイルフラワープロジェクト」を立ち上げ「フラワーロスの削減と花農家の積極支援」に取り組む株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーション(本社:富山県射水市、代表取締役社長:松村吉章、以下「JFC」)は、県民公園にて開催されたあじさい祭り終了後に、剪定・廃棄される予定だったあじさいの花約500本を使い、7月14日(木)JFCが指定管理者として管理運営する射水市陶房「匠の里」 に飾り、訪れる人々を楽しませています。射水市陶房「匠の里」を彩るあじさいあじさいが飾られるまで射水市にある県民公園では、園内に約100品種2万株のあじさいが植えられ、毎年見ごろを迎える6月中旬から7月初旬にかけてあじさい祭りが開催されます。今年も期間中多くの人の目を楽しませてくれた色鮮やかなあじさいたち。7月に入り見ごろのピークが過ぎると、あじさい祭りが終了し、来年に向けての剪定作業が始まります。園では例年あじさい祭り終了後の7月上旬に、約2週間をかけて2万株の剪定作業が行われており、剪定のため切り落とされたあじさいの花は、まだまだ美しく咲いているものもそのまま園内で廃棄処理されるのが慣例でした。来年再び美しい花を咲かせるために必要なプロセスとはいえ、まだまだ美しく咲いているあじさいたち。JFCではそんなあじさいたちにもう一度輝ける場所をつくりたい、あじさいの美しい姿を少しでも多くの方に見ていただきたいとの想いから、あじさいの剪定作業に参加させていただき、刈り取った約500本のあじさいをJFCが管理運営する射水市陶房「匠の里」に飾りました。工房で製作された花器も使用し、陶芸工房の通路両脇をはじめ工房内各所にあじさいの花が咲き、自然に囲まれた閑静な佇まいの「匠の里」が華やかに彩られました。工房の利用者や職員らからは、「いっきに華やいで嬉しい」「季節感があって涼しげでいい」などの感想が聞かれたほか、飾られたあじさいが廃棄される予定だったものと知り驚く様子も見られました。また今回飾り付けに使用したあじさいは、展示終了後に回収し、ドライフラワーにした後にフラワーインクとして再生、アップサイクルにも取り組みます。美しく咲いたお花のいのちを最後まで大切にいかしてあげたい。JFCはこれからもいのちと笑顔のサイクルがめぐる活動に取り組んでまいります。◆あじさいの剪定についてあじさいは終わった花が自然に散ることがない性質で、見ごろのピークをすぎた花は来年に向けて株の消耗を防ぐためにも花を取り去る作業が必要です。あじさいは気温が下がりだす秋に花芽が形成されるので、秋以降に深く剪定してしまうと来年の花芽を切ってしまう可能性があるため、剪定はまだ花が咲いている7月の半ばくらいまで(遅くとも夏の間中)には済ませるようにします。県民公園ではあじさい祭り終了後も園内の景観を保ち、来年再び美しい姿で美しい花がたくさん咲くよう、あじさい祭りが終わった7月上旬から職人さんが約2~3週間かけてひと枝ひと枝ていねいに手作業で剪定を行っています。◆射水市陶房「匠の里」について射水市陶房「匠の里」射水市の美しい自然に囲まれた静かな環境にあり、誰でも気軽にやきもの作りを楽しめる体験型の陶芸文化施設。〒939-0401富山県射水市水戸田17甲射水市陶房「匠の里」TEL :0766-54-1201FAX :0766-54-1829E-MAIL : takumi@hanamatsu.co.jp 休日:火曜日(祝休日の場合は開館)祝休日の翌日(土曜日の場合開館)8/14~16、12/28~1/4は休館営業時間:9:00~17:00駐車場:30台分有り(大型バス駐車可能)地図 : Twitter投稿 : instagram投稿 : ■株式会社ジャパン・フラワー・コーポレーション北陸三県を中心に関東関西にもフラワーショップを展開。国内ベスト5に入る花き流通業者として、市場から仕入れた花き・自社生産した花卉を法人・個人向けに販売している他、生花教室・生花装飾.ブライダル事業、コンサルタント事業まで、国内外で「花き」にかかるトータル商品・サービスを提供。コロナ禍「2020スマイルフラワープロジェクト」を立ち上げ「フラワーロス」という社会課題の解決、地方創生に取り組んでいます。「21世紀を代表する花会社になる」ことを目標に掲げ、花を通じて花と共にある明るく豊かな暮らしと文化を創造します。本社所在地:富山県射水市流通センター水戸田 2-3-1代表:代表取締役社長松村吉章設立:1996年3月資本金:5,000万円URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月21日有限会社草場一壽工房(所在地:佐賀県武雄市、代表者:草場 一壽)は、2021年12月3日(金)~12日(日)の間、東京・銀座清月堂ビルにて、草場一壽 陶彩画展「龍と復活の女神たち」を開催いたします。銀座展示会場銀座4丁目■陶彩画多くの方々にとって耳慣れない響きであろう「陶彩画」とは、草場一壽が自ら長年の研究の上に作り上げた全く新しいアートです。有田焼の故郷佐賀に生まれた草場が「いのちの輝き」を表現するために、着想以来苦節30年、たゆまぬ研究と試行錯誤の末に実現した焼物の絵画、それが陶彩画です。陶彩画は、陶板画とは異なり、白い陶板の上に釉薬による絵付けと窯入れを繰り返して一枚の作品を仕上げます。通常の焼物が多くとも4回程度しか窯入れに耐えられず、それ以上焼成を重ねれば割れてしまうのに対し、陶彩画では、最大で15回ほどの絵付け・焼成に耐え、この上なく繊細な色彩とうっとりするような艶めき、輝きを見せる見事な大作ができるまでになりました。草場が焼物絵画の構想を持って弟子入りのために有田中の工房を訪ね歩いた当初、職人たちから「無謀だ」と断られ続けた事実が示唆するように、陶彩画は従来の常識を覆す唯一無二の芸術です。釉薬の選別や順番・焼成温度に至るまで研究しつくされた緻密なコントロールと、最後は火に委ねる大胆さとがあいまって奇跡的に実現するのです。陶彩画「海王」■守破離・温故知新。陶彩画と復活・復興日本の「道」と名の付く武道や伝統芸能では、踏襲する「型」といかに向き合い精進するか、その発展過程を「守破離」と表現します。まずは師の教えや伝統を「守」るところから始まり、確かにそれを己のものとして習得した後、他流をも研究し型を「破」って心技体を磨き、更にそこから独自の境地を切り拓く「離」の段階へと進んでゆく。有田焼という伝統に学びつつ、研鑽を重ねて全く新しい形に昇華させた芸術である陶彩画もまた、そのプロセスを経て今に至ります。或いは「温故知新」と表現しても良いかもしれません。「古き良き」とは憧憬と敬意を込めてよく使う表現ですが、先人の知恵である古き良きものから学べるものを学びつつ、「いま」だからこそ求められているもの、「いま」だからこそ可能なこと、そんな、「いま」という要素を加えて創り出すこと。そして、その姿勢は「復興」のあるべき姿とも重なります。守破離・温故知新ただありし日の姿を懐かしんでそのままを再現するのではなく、得た学びを活かしより良いものとしていのちを吹き込むこと、それが復興であり、コロナ禍で荒んだ社会に必要なことなのではないかと思います。むき出しになった無機質なコンクリートは、荒み揺らいだ社会の「いま」を、そしてそこに展示される陶彩画は、今まさに蘇り迸ろうとする「いのちの輝き」を、それぞれ象徴するものです。陶彩画は元来、角度によって色彩や輝きを変え、見るたびに新たな発見があるほどに多彩な表情を持ちますが、曇りなく明るく照らし出される通常の展示とは異なる、廃墟さながらのほの暗い空間に浮かび上がる作品たちは、きっと今までにない魅力を見せつけ、私たちを改めて魅了することでしょう。龍王妃■「いま」蘇る復活の女神たち展示のテーマは「龍と復活の女神たち」。龍とは、長年草場が描き続けたモチーフであり、意のままに力強く生きる、「いのち」そのものを象徴する存在です。そして、女神たちこそは、いまの私たちに必要な鍵を握る存在です。描きこまれ陶彩画としていのちを吹き込まれたのは、瀬織津姫や菊理姫をはじめ、かつて力ある神々であったからこそ為政者の編んだ正史の影にひっそりと隠された女神たちです。いずれもめぐり繋がるいのちを体現するようなしなやかな女神たちだからこそ、現代に蘇れば、きっと「いま」にそっと寄り添い、私たちに必要な気づきを促すことでしょう。柔らかくしなやかに、現代に蘇るその姿に、銀座の未来、日本の未来、世界の未来を重ねて。復活の女神たち■作家 草場一壽プロフィール草場一壽 Kazuhisa Kusaba (陶彩画家 絵本作家 空間プロデューサー 映画監督)1960年佐賀県生まれ。1987年、陶彩画のアイディアを持って有田焼の窯元を訪ね歩くが断られ続け、最後に訪れた世界的に有名な絵師・葉山有樹氏だけが草場を受け入れ、葉山氏の元で陶彩画の研究を始める。1990年、これまでの有田焼の常識では考えられない色彩の表現に成功。絵付けと窒入を十回以上繰返して色彩を表現する陶彩画の技法を確立する。同年、佐賀県武雄市山内町に「工房」を開き、陶彩画の創作活動を始める。陶彩画制作の傍ら、保育園での絵画教室の経験をともに2004年に制作した絵本「いのちのまつり」を出版。絵本としては異例の売り上げを記録し、シリーズで5冊上梓。小学校道徳の教科書に採用される。日本映画界においても陶彩画を美術協力として提供。大きな存在感を示し、話題となる。現在、東京 銀座と佐賀県武雄市に自身のギャラリーを持つ。その他、毎年全国数か所にて巡回個展を開催している。【会社概要】会社名: 有限会社草場一壽工房所在地: 〒849-2302 佐賀県武雄市山内町鳥海10088-2代表者: 草場 一壽設立 : 平成15年1月URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月26日有限会社草場一壽工房(所在地:佐賀県武雄市、代表者:草場 一壽)は、2021年12月3(金)~12(日)の間、東京・銀座清月堂ビルにて、「草場一壽陶彩画展」を開催いたします。コロナ禍に見た東京銀座の爪跡から・・・・■変わり果てた銀座の姿陶彩画の常設ギャラリーを銀座にオープンしたのが2017年のことです。日本最大の繁華街、世界一の商業地とすら言われる銀座。時計台をシンボルとする4丁目に隣接した有数な商業ビルのひとつにフロアを借りて、多くのみなさまをお迎えしてきました。そのギャラリーもコロナ禍によって活動できないまま約2年が過ぎようとしています。この間に、銀座は大きく姿を変えました。国内外の客数の激減により有名店すらも次々に撤退を余儀なくされていきました。銀座といえば、華やかで洗練され、まるで聖域のごとく人々を魅了して止まない商業の中心地ですが、撤退にともなうビルのテナントはその姿を大きく変えています。かつては贅をつくして飾り付けられた場所でしたが、大理石だった床や壁もシャンデリアがきらめいていた天井も、いまではむきだしのコンクリートが露見し、多くのビルや店舗が無機質な空間となっています。(その落差を添付の写真が静かに物語っています。)コロナ禍の社会をこれほど象徴するものがあるだろうか・・・忘れてはならない姿でもあるだろうという思いが湧いてきます。■“銀座”は憧れの表象銀座4丁目銀座。全国に345もの商店街が、この名前を冠しているそうです。むろん、もともとは銀貨を鋳造する場所という意味でしたが、関東大震災での銀座の大火事や大戦後も見事に復興し、その賑わいや活力が憧れとなって全国の商店街や通りにその名がついたのです。銀座は賑わいや活気、生命力を象徴する場。であれば、復興の象徴ともなりうる場だという思いもまた湧き上がってきました。■ビル一棟まるごと借りての展示会。展覧会のメッセージは、コンクリートを打ち破って芽吹いてくる生命力・・・復活です。復活・復興は、単に「元通りにする」ではありません。世界が新しい力、新しい魅力で再編されることです。銀座こそは、コロナ禍の象徴であると同時に、だからこそ希望をつなげ、新しい価値を創造していく、復活・復興の象徴となりうる ー 私たち自身の「いま」ある姿と、これから「ありたい」未来を、目に映る銀座の状況からともに考えてみたい・・・。そんな思いで、今年最後の個展を東京・銀座、テナントとして私どもが入っているビルの空きテナントをまるごとお借りして開催することといたしました。再び華やかな場所に作品を展示するのではなく、あえて、そのままの状態を受け止め、あるいは受け入れ、むき出しのコンクリートを打ち破って芽吹いて来るような生命感溢れる展示こそがふさわしいかたちだと考えました。コンクリートを打ち破るような生命力の芽吹きが、世界に響きわたりますように。苦悩する心の奥底まで届く光となりますように。そう念じながら。■アートになにができるだろう。私たちにはなにができるだろう。ビルの姿に象徴される惨状の中、ここで私には何が出来るだろう…。私たちは何が出来るだろう…。そんなことを問いかけたいと思います。マネー一辺倒だった限界を露わにしたのもコロナの側面であれば、人間の活動が自然界に与える脅威を露わにしたのもコロナの側面です。疫病さえおさまればよし、で終わるのではなく、私たちはそこを学びの契機としながら、世界の新しい方向、未来のあり方をともに模索する時代に向き合っているのではないでしょうか。人が問いかけるように、芸術もまた、自らに問うときです。使命とはなにか――。陶彩画「時は今」陶彩画「遥かなる女神の記憶 龍王妃」■前代未聞「傘をさして鑑賞する美術展」検温や消毒、マスク着用に加え、ソーシャルディスタンスを安心して確保していただくために、会場には透明傘を用意いたします。傘をさすことで、安全・安心な距離を保ちながら、ゆっくりとご鑑賞いただくという、ユニークな展覧会のやり方を実施いたします。先だって、10月に名古屋で、11月は大阪で個展を再開いたしました。当初は客足に不安もありましたが、予想をはるかに越える多くのお客様にお越しいただきました。傘をさして鑑賞するという前代未聞の試みも話題となり、おかげさまで大成功を収めました。コロナ対策の一環ではありましたが、屋内で傘をさすということ自体が、会場に不思議な雰囲気をもたらせてくれます。お客様にも好評で、人を気にせずゆっくりと鑑賞することができる、子どもの頃のようなワクワク感があるなどのお声をいただきました。■陶彩画展のテーマは「龍と復活の女神たち」輝かしい日本の歴史の中にも、実は埋もれてしまった裏の部分というものが必ずあります。縄文から弥生へ、そして国家の成立へという過程において、「国」を統一しようという強い意思があり、それに従わない者、同化しないものは歴史から追われる宿命となったのです。それが、自然と人と=万物がともに息づく世界にあった縄文の神々であり、ヒメたちこそは、その象徴的な存在です。ヒメたちの蘇りは、万物のスピリット(いのち)への畏怖と感謝と祈りの復権=大調和への願いです。傘をさして鑑賞する展示会■作家 草場一壽プロフィール草場一壽 Kazuhisa Kusaba (陶彩画家 絵本作家 空間プロデューサー 映画監督)1960年佐賀県生まれ。1987年、陶彩画のアイディアを持って有田焼の窯元を訪ね歩くが断られ続け、最後に訪れた世界的に有名な絵師・葉山有樹氏だけが草場を受け入れ、葉山氏の元で陶彩画の研究を始める。 1990年、これまでの有田焼の常識では考えられない色彩の表現に成功。 絵付けと窒入を十回以上繰返して色彩を表現する陶彩画の技法を確立する。同年、佐賀県武雄市山内町に「工房」を開き、陶彩画の創作活動を始める。陶彩画制作の傍ら、保育園での絵画教室の経験をともに2004年に制作した絵本「いのちのまつり」を出版。絵本としては異例の売り上げを記録し、シリーズで5冊上梓。小学校道徳の教科書に採用される。日本映画界においても陶彩画を美術協力として提供。大きな存在感を示し、話題となる。現在、東京 銀座と佐賀県武雄市に自身のギャラリーを持つ。その他、毎年全国数か所にて巡回個展を開催している。【会社概要】会社名: 有限会社草場一壽工房所在地: 〒849-2302 佐賀県武雄市山内町鳥海10088-2代表者: 草場 一壽設立 : 平成15年1月URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月15日陶作家・酒井智也の作品に焦点を当てたフェア「リビングの未確認生命体」が、2021年5月28日(金)から7月1日(木)まで銀座 蔦屋書店で開催される。陶作家・酒井智也のオブジェが銀座 蔦屋書店に集結ロクロと粘土を用い、無意識化に眠るイメージの探究とそれらの意識的な再構築による、唯一無二の作品を生み出す陶作家・酒井智也。本フェアでは、「ReCollection series」シリーズより、「生命を感じる」というテーマで作陶されたオブジェが集結。新作を中心に50点以上が展示販売される。未知なる存在感を放つ“リビングの未確認生命体”酒井が見た景色や情報、アニメ、映画など、様々なイメージが多層的に潜む有機的なオブジェは、足や目が付いていたり、何らかの器官のようなものが体表に出ていたりと、その姿形は様々。共通しているのは、奇抜な造形・色彩でありながら、どこか親しみや懐かしさも介在するユニークな佇まいだ。陶器作品でありながら今にも動き出しそうで、思わず触れてみたり観察していたくなるような、独特の魅力がある。一つ住居に置けば、それはまさに“リビングの未確認生命体”として、未知なる存在感を放ちながら居住空間に新しい風を運んでくれそうだ。開催概要酒井智也「リビングの未確認生命体」期間:2021年5月28日(金)〜7月1日(木)※銀座 蔦屋書店オンラインストアでは5月25日(火)より先行開催。会場:銀座 蔦屋書店、銀座 蔦屋書店オンラインストア【問い合わせ先】TEL:03-3575-7755(営業時間内)
2021年05月28日IDEE TOKYOに併設するIDEE Galleryでは、2020年12月28日から2021年1月26日の期間、「Monochrome - 白と黒の陶」を開催いたします。日本、中国、韓国、インド、アフリカと様々な国でつくられた、約150点の白と黒の器。李朝、新羅、明、古墳時代、古伊万里、そして現代とつくられた時代背景と形も異なり、同じ白と黒といっても実にバリエーション豊かです。白と黒は、素材、質感、光影、時間、空間によってさまざまな表情を感じることができる特別な色。無彩の奥に宿る豊かさをじっくりとお楽しみください。協力: Jikonka 西川弘修Jikonkaうつわ、骨董、服、食品 衣食住にまつわることの一つ一つを丁寧に選び、使うことで暮らしを豊かにする愉しみを提案するギャラリー。オーナーの西川弘修氏は2000年三重県関宿にギャラリー&カフェ而今禾を開いて以来、2010年に東京都世田谷区にJikonkaTOKYOを、2012年にJIKONKA TAIPEIを出店(2018年にクローズ)。現代日本の工芸、生活を世界に伝えています。【基本情報】Monochrome - 白と黒の陶期間:2020年12月28日(月)~2021年1月26日(火)場所:IDÉE TOKYO 併設 IDÉE Gallery | 入場無料東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内 グランスタ東京 B1F営業時間:8:00~22:00(日・連休最終日の祝日~21:00)年末年始営業時間:2020年12月29日(火)8:00~21:002020年12月30日(水)、31日(木)8:00~20:002021年1月1日(金)~3日(日)9:00~19:00※改札外からのご利用の場合は、 JR東日本東京駅を区間に含んだ乗車券類または入場券(140円)をお買い求めのうえ、 ご入場ください。▼店舗情報IDÉE TOKYOJR東日本最大規模のエキナカ商業施設「グランスタ東京」のB1階に、イデーの新業態である「IDÉE TOKYO」がオープン。▼IDÉE「生活の探求」をテーマとし、オリジナルデザインの家具をはじめ、インテリア小物、グリーン、アート、音楽や飲食に至るまでを総合的に手掛け、人々がその人自身の価値観や個性に寄り添った“真に豊かで優雅な生活”を実現するのを後押しするインテリアブランド。空間を彩るアート作品を身近に感じてもらう「Life in Art」プロジェクトを展開しています。URL: www.idee.co.jp▼良品計画 企業情報サイト企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年12月09日展覧会「生誕110年記念異才辻晉堂の陶彫」が、美術館「えき」KYOTOにて、2020年10月31日(土)から11月23日(月・祝)まで開催される。陶彫による抽象作品を手掛けた彫刻家・辻晉堂辻晉堂(つじしんどう)は、陶土を用いた彫刻“陶彫”の抽象作品で国際的に活躍した彫刻家だ。鳥取に生まれた辻晉堂は、1933年に力強い木彫を発表して注目を集め、彫刻家としてのキャリアをスタートさせた。 戦後は京都市立美術専門学校(現・京都市立芸術大学)の教授に就任し、多彩な素材を用いた彫刻教育を開拓。他方で、やきものづくりが盛んな京都という土地柄もあり、自身も陶彫作品を制作した。1958年には、2年に1度開催される現代美術の国際展「ヴェネツィア・ビエンナーレ」に参加し、やきものの常識を覆す大型の陶彫作品を出品。海外でも高い評価を得ることとなったのだ。辻晉堂の陶彫作品を紹介展覧会「生誕110年記念異才辻晉堂の陶彫」では、辻が陶彫作品を手掛けた京都時代に焦点をあて、ヴェネツィア・ビエンナーレ出品作をはじめ約45点の作品を展示。時計の動きをリズミカルに表現した《時計》から、ユーモアあふれる「粘土細工」の作品まで、多彩な作風の陶彫作品を紹介する。展覧会概要展覧会「生誕110年記念異才辻晉堂の陶彫」会期:2020年10月31日(土)~11月23日(月・祝) 会期中無休会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接開館時間:10:00~19:30(入館は閉館30分前まで)※最終日は17:00閉館入館料:一般 900円(700円)、高・大学生 700円(500円)、小・中学生 500円(300円)※価格はいずれも税込※障害者手帳の提示者と同伴者1人は、当日料金より各200円割引※( )内は前売料金※前売券は、2020年9月26日(土)から10月30日(金)まで、チケットぴあ(Pコード 685-357)およびローソンチケット(Lコード 52377)にて販売(美術館チケット窓口での販売はなし)※事前予約は不要だが、混雑状況により入館を待つ場合あり※内容に変更・中止が生じる場合あり(最新情報は美術館公式ホームページにて確認)【問い合わせ先】TEL:075-352-1111(ジェイアール京都伊勢丹大代表)
2020年10月12日作・佃典彦、演出・松本祐子のタッグによる、文学座10月公演『一銭陶貨』が10月18日(金)から東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで上演される。日本中が金属不足にあえいでいた第2次世界大戦末期、窮余の策として「せともの」で作られた「一銭陶貨」。あらゆる職人技を結集させて生まれた「陶貨」だったが、お上にさんざん振り回されるうちに終戦を迎え、結局、世に出ることはなかった。そこに透けて見えるのは、日本が誇る技術の高みと、それにまつわる人々の揺れる思い。それは時に気高く、時に滑稽で愛おしい。生活の中のユーモアを細やかにすくい上げることに定評のある佃典彦が、この題材をひとつのストーリーへと織りあげた。時は昭和18年。瀬戸の町に長く暮らす陶芸家の家系にある加藤家の物語。長男の和雄は陶芸の才能豊かで超エリート。母の愛を一身に受けてきたが、ある日、赤紙が届く。次男の昭二は足が不自由で徴兵不合格の身。陶芸の才能にも乏しく、母に疎ましがられて育った。そんな加藤家に、京都・有田・瀬戸で、金属貨幣に替えて陶器貨幣を製造するという話がもたらされた。昭二は、今までの鬱積のすべてを陶貨作りにぶつけようと心に決める……。演出を手がけるのは劇団内外で高い評価を受ける松本祐子。佃とのコンビは2007年の『ぬけがら』以来で、同作で佃は岸田國士戯曲賞を、松本は千田是也賞を受賞している。技術や才能、嫉妬や欲望。「ものづくり」の周辺で人間を葛藤させるあれこれを、ふたりの「芝居づくり」師がどう描くか。文:小川志津子
2019年10月15日「あなたの番です」の“尾野ちゃん”こと尾野幹葉役で話題を呼んだ奈緒が一転、伝統工芸・備前焼に魅せられたOLを演じる初主演映画『ハルカの陶(すえ)』。この度、奈緒さんの振り幅に感服する本作の予告編と場面写真が解禁となった。昨年放送されたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」でのヒロインの親友(菜生)役をはじめ、「サバイバル・ウェディング」「あなたの番です」などで注目を集めてきた奈緒が、東京でのOL生活を一変させ、備前焼作りという夢に向かって奮闘する女性を演じる本作。この度解禁された予告編は、東京で平凡な日々を過ごす小山はるか(奈緒)が陶芸作家、修(平山浩行)の作陶を目の当たりにし、人の手によって土が形づくられていく様に釘付けになるシーンからはじまる。感動を抑えきれず、「弟子にしてください!」とまっすぐな瞳で懇願するはるか。また、主人公をとりまく個性豊かなキャラクターたちも登場。はるかに備前焼の魅力を教える人間国宝、陶人(笹野高史)や修の父(村上淳)など、備前焼に魅せられ、伝統を繋ぐ人々が描かれる。“土と炎、そして人”によって備前焼は完成することを知るはるか、しかしただひとり、陶芸に向き合い続ける修には亡き父との約束があった…。本物の窯を使った迫力ある窯焚きの映像や、奈緒さんのキラキラとした演技が映し出された予告編が完成となっている。『ハルカの陶』は10月25日(金)よりイオンシネマ岡山にて先行公開、11月30日(土)よりユーロスペースほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年09月10日「あなたの番です」の怪演で話題を呼ぶ奈緒が初主演をつとめた陶芸映画『ハルカの陶(すえ)』が、全国公開されることが決定した。本作は「週刊漫画TIMES」(芳文社)にて連載され、「第13回岡山芸術文化賞功労賞受賞」を受賞した同名コミックの実写映画化。備前焼に魅せられていく主人公の小山はるかを演じるのは、本作が映画初主演となる奈緒。2018年放送されたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」でのヒロインの親友・菜生役を好演し、現在放送中の日本テレビ系「あなたの番です」など映画・テレビドラマで活躍中の彼女が、東京でのOL人生を一変させ、備前焼作りという夢に向かって奮闘する姿を、誰もが応援したくなるようなキラキラした魅力で演じる。そのほか『本能寺ホテル』『昼顔』の平山浩行、「男はつらいよ」「釣りバカ日誌」シリーズの笹野高史、『母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。』『空母いぶき』の村上淳など、実力派俳優が脇を固める。重要無形文化財保持者や備前焼陶友会による全面協力のもと、本物の窯を使った迫力ある窯焚きの映像も登場し、備前焼の魅力とその土地に生きる人々の夢と情熱を描いていく。ストーリー小山はるか(奈緒)は心に触れてこない日々のなかで、デパートの展示でふと目にした大皿に強く惹かれ備前焼を知った。仕事中も休日も気づけば備前焼のことばかり考えていたはるかは、言葉にできない感動を胸に岡山県備前市へ。意気揚々と大皿の作者を訪ねるも、目の前に現れたのは頑固でぶっきらぼう、職人気質な修(平山浩行)だった。しかし、ただ1人でロクロに向かう修を見て備前焼への興味はより強くなり…。勢いのままに弟子入りを志願するも相手にしてもらえないはるかだったが、見兼ねた人間国宝の陶人(笹野高史)が間を取り持ち“修行見習い”の日々がスタートする。そんな気鋭の作家として陶芸に向き合う修には亡き父との約束があった――。『ハルカの陶』は10月25日(金)よりイオンシネマ岡山にて先行公開、11月30日(土)よりユーロスペースほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2019年08月28日陶の里として知られる“笠間”と“益子”の魅力が体感できるイベント「GO KASAMASHIKO via TOKYO 理想のクラフト郷へ -笠間と益子の魅力-」が、2月16日から22日まで、渋谷ヒカリエ8階のCOURT他にて開催される。美しい自然に囲まれ、創造性を育む文化が息づく笠間と益子。同イベントは、40名以上の作陶家たちによる作品の展示販売会が行われる他、花とうつわのワークショップや、現地の風を届けるインスタレーションなども開催される。メイン会場となる渋谷ヒカリエ8階のCOURTに集まる40名以上の作陶家たちには、笠間から、酒井敦志之、額賀章夫、小堤晶子、根本幸一、近藤文、Keicondo、船串篤司、桑原典子、桑原哲夫、鈴木美汐、沼野秀章、山崎さおり、阿部慎太朗、小林耶摩人、西村峰子、佐々木恒子、杉山洋二、小林東洋、原田譲、原田奈央、庄司健ら、そして、益子から、えきのり子、近藤康弘、川崎萌、岡田崇人、竹下鹿丸、榎田智、菅谷太良、芳賀龍一、山野辺彩、原土会、74工房、庄司千晶、佐々木康弘、岡本芳久、若菜綾子、西山奈津、小林雄一、磯部大我、あを、広瀬佳子、小杉仁志、内田裕太らが参加する。さらに会期中には、Forager、The Little Shop of Flowers、ウヴルといった人気フラワースタイリストたちが、笠間と益子の作陶家にオリジナルでオーダーした花器を使って表現する「花とうつわのワークショップ」も行われる。また、サテライト会場となる各ショップではワークショップやインスタレーションなどを実施。2月24日から3月9日まではTODAY’S SPECIAL 自由が丘店、渋谷店、京都店にて、「ON THE TABLE vol.6 かさましこ 窯のうつわたち」を開催。自由が丘店では益子の成井窯、渋谷店ではつかもと窯、京都店では笠間の向山窯のうつわを紹介する。2月11日から19日まで東京・南青山のうつわ楓で、2月15日から20日まで東京・神宮前のshizenでは茨城県と栃木県に仕事場を構える11人の作家による仕事を紹介。豊かな土壌で育まれた個性あふれる仕事の片鱗に触れることができる。2月18日から26日までは天然素材の衣服や作家のうつわ、食品などをセレクトするかぐれ表参道にて、益子の仁平古家具店による希少な古家具や雑貨を紹介する。その他、2月16日から22日までは東京・新宿のBEAMS JAPAN 5F fennica STUDIOにて、益子の大誠窯による器の他、7代目大塚誠一や濱田窯、濱田友緒のうつわを販売。2月16日から26日まで東京・千駄ヶ谷のPlaymountainでは益子を拠点に活動する木工作家の高山英樹による展示を開催する。【イベント情報】「GO KASAMASHIKO via TOKYO 理想のクラフト郷へ -笠間と益子の魅力-」会場:渋谷ヒカリエ8階 COURT住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1会期:2月16日~22日時間:11:00~20:00(2月16日は14:00~、2月22日は18:00まで)
2017年02月16日ZEエナジーは、同社が運営するギャラリー「EARTH+GALLERY」(東京都・江東区木場)において、陶を素材に造形する現代アーティスト・小松冴果氏による個展「water cycle」を開催する。会期は2月6日~2月21日(月曜休廊)。時間は11:00~19:00(最終日17:00まで)。入場無料。同展では、表情豊かな人物のレリーフをはじめ、淡い色合いと女性のアンニュイな雰囲気を出した立体作品、タイルのような形状の陶に身体モチーフが溶け込んだ作品など、陶を素材にさまざまな造形を制作する小松冴果氏が、「水」をテーマに制作した一連の作品を中心に、展示・販売するもの。それらの作品たちは必然的に"water cycle"(水循環)のように、湖や海、雲、雨と表情を変え、「まどろみ」、「浮き」、「沈み」、「揺れる」などの心の表情を静かに映し出すという。初日の2月6日、18:00から開催されるレセプションパーティーでは、小松氏によるギャラリーツアーが予定されているほか、2月20日には「南蛮屋」銀座店店長・市川永典氏に美味しいコーヒーの入れ方のレッスンを受け、小松氏が特別に作った「冬の星空 マグカップ」に合わせて厳選したコーヒーを楽しみながら、小松氏から作品解説を聞くことのできる「小松冴果のマグカップで楽しむ コーヒーの淹れ方ワークショップ」が開催される。時間は13:00と16:00の2回。定員は各回6名(予約制)。参加費は6,000円(小松氏のマグカップ1つ+コーヒー300g/2~3杯分)。小松冴果氏は、東京都生まれの現代アーティスト。2008年、東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。2010年、ドイツ Stuttgart State Academy of Art & Design に交換留学。2012年、東京藝術大学大学院 描画・装飾(中島千波)研究室卒業。
2016年01月13日10軒もの小鹿田焼の窯元が一堂に会して陶器を販売する「小鹿田焼民陶祭り」が開催される。日時は10月13日(土)、14日(日)の2日間、時間は10:00~16:00までとなる。開催場所は日田市源栄町皿山。小鹿田焼は放射状の線や円形に描かれた繊細で幾何学的な文様が特徴の陶器だ。古くからの製法をよく残しており、国の重要無形文化財に指定されている。その歴史は古く、江戸時代中期に日田の代官が、筑前の国上座郡小石原から陶工を招き始めたのが最初だと言われている。特徴的なのは、「唐臼(からうす)」と呼ばれるくぼみの中に土を入れ、小川の水流を利用し、ししおどしの要領で水を受ける筒が重さで落ち、水が排出される反動で陶土をひく昔ながらの方法。きねが陶土を突くのどかな音は、環境省認定の「残したい日本の音風景百選」に選ばれている。また、斜面に作られた長く伸びる「登り窯」は、対流効果により窯内の温度を一定に保つよう工夫されたもの。また、窯元がある皿山地区と棚田が広がる池ノ鶴地区は2008年3月に「小鹿田焼きの里」として重要文化的景観に指定されているほど、風土と生活が一体となった景観を見せている。民芸運動の主導者、柳宗悦の日本民藝館設立に協力したことで知られるイギリス人陶芸家、バーナード・リーチが1954年と1964年に小鹿田地区に滞在し、陶芸の研究をしたことが小鹿田焼が全国に知られるきっかけとなった。●アクセス JR日田駅からバスで40分 大分自動車道日田ICから自動車で25分 【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年08月28日