群馬県の家庭料理のひとつ「すいとん」。寒くなると無性に食べたくなりますよね。体が内側からポカポカと温まる、みそ&しょう油風味で、一度味わうとくせに。そこで今回は、すいとんの基本的な作り方からオススメすいとんレシピ、すいとんと一緒に作って食べたいおかずレシピまでご紹介します。■群馬の名物「すいとん」て何?日照時間が全国で4位と長く、昔から米と麦の二毛作が行われてきた群馬では、特に小麦粉の生産が盛んです。そのため、おきりこみや、まんじゅうといった小麦粉を使った郷土料理が豊富。小麦粉を水で溶いて作る「すいとん」もそのひとつです。すいとんは、煮干しなどからとっただし汁に食べやすい大きさに切った野菜などを加え、煮込みます。そして、しょう油やみそなどで味を整えた後、水で溶いた小麦粉をスプーンなどでこねて丸め、数分間煮れば完成です。そんな「すいとん」の簡単な作り方をご紹介します。■もちもち食感がたまらない! 簡単に作れる「すいとん」【材料】(4人分)<すいとん> 小麦粉 2/3カップ 水 大さじ3弱カボチャ 1/8個ニンジン 1/4個ジャガイモ 1個玉ネギ 1/2個ナス 1個ミョウガ 2個オクラ 4本 塩 大さじ1油揚げ 1/2枚<スープ> だし汁 1200ml <調味料> 酒 大さじ3 みりん 大さじ2 塩 小さじ1/2 薄口しょうゆ 大さじ2【下準備】・<すいとん>を作る。小麦粉に水を少しずつ加えながら、耳たぶ位の柔らかさに練り、堅く絞ったぬれ布巾で包んで10分置いておく。・オクラは板ずりして、塩ごと熱湯に入れ色が鮮やかになれば水に取る。粗熱が取れればヘタを切り落とし長さを3つに切る。・油揚げは熱湯をかけて油抜きをして、食べやすい大きさの短冊に切る。・カボチャは種とワタを取り、ひとくち大に切って水に放ち、ザルに上げる。・ニンジンは皮をむき食べやすい大きさの短冊に切る。・ジャガイモは皮をむき2~4つに切る。1cm幅の半月またはイチョウ切りにし水に放ってザルに上げる。・玉ネギは縦1cm幅に切り、さらに横半分に切る。・ナスはヘタを切り落とし、縦半分に切って1cmの厚みの半月切りにする。・ミョウガは縦4つに切り、水でサッと洗っておく。【作り方】1、鍋に<スープ>の材料、カボチャ、ニンジンを入れ中火にかけ、煮立てばジャガイモ、玉ネギ、ナス、ミョウガ、油揚げを加える。2、煮立てば火を少し弱め、野菜が柔らかくなるまで7~8分煮る。<すいとん>を薄くのばし、食べやすい大きさにちぎりながら加え、2~3分煮て火を止める。3、器に注ぎ分け、オクラを添える。■すいとんのオススメレシピ4つ・きんぴらすいとん懐かしい味わいのすいとんは、水を多めに加えて練るとやわらか食感に。こちらのレシピでは、きんぴらの材料を使用。白ネギも入っていて風味豊かに仕上がります。お好みで、七味唐辛子を振ってくださいね。15分でパパッと作れるので、夜食にも最適です。食べ進めていくうちに寒さを忘れて、温まることができますよ。・すいとん入り豚汁もちもちのすいとんが入った具沢山な豚汁です。食べ応え十分で、育ち盛りの子どもも大満足! 煮崩れたカボチャがほんのり甘くて美味しいのもポイントです。ボリュームアップしたい場合は、ニンジンやジャガイモ、こんにゃくなどをプラスしてもいいでしょう。すいとんは、耳たぶくらいのやわらかさになるように、水を調節してください。・キノコすいとん汁キノコの旨味たっぷりのすいとんがこちら! 豚バラ肉、キノコ類、すいとんの風味のバランスが絶妙です。仕上げにお好みで、七味唐辛子を振ってから召し上がれ。すいとんのもちもち食感が後を引きます。子どもと一緒にすいとんを作るのも楽しそうですね。ぜひお試しを。・具だくさんすいとん汁ユニークな「ミョウガ」入りのすいとんです。ミョウガが爽やかなアクセントに。コシがあってもちもちしたすいとんとの相性も抜群です。野菜たっぷりで栄養バランスが良いのも魅力。具に冷蔵庫の残り野菜を加えるのもオススメです。簡単に風味を変化させることができますよ。■すいとんと一緒に味わいたい! おかず&ドリンクレシピ5選・サラダ仕立てカツオのたたき秋は「戻り鰹」で有名ですよね。そんな旬のカツオのたたきを、ワインビネガー入りのドレッシングでいただきましょう。「すいとん」の副菜としても、大活躍してくれますよ。器にレタス、玉ネギ、キュウリ、大葉、トマトを盛り、カツオを並べ、ドレッシングをかけるだけの簡単サラダです。・豚肉入りピーマンのきんぴら甘辛い味つけのピーマンきんぴらは、すいとんの箸休めにもなってくれそうです。彩りが良く、食卓に華を添えることもできますよ。多めに作っておき、翌日のお弁当のおかずにするのも◎。なかなか食べ応えのある一品です。うどんやそうめんと一緒に味わうのもアリ。・ブリのチリソースやや辛味の効いたソースで食べるブリは格別です。魚料理が苦手でもこれなら食べられるかもしれません。ブリは骨が大きいので、取りやすいのもポイント。仕上げに、白髪ネギをのせてからいただきましょう。野菜たっぷりのすいとんとも相性抜群です。美味しくお腹を満たせますよ。・ニラカマ炒めすいとんの副菜に困ったら、作りたいのがこちら。手軽に作れるニラカマ炒めです。フライパンにサラダ油を熱し、ニラとカマボコを入れて炒め合わせ、ニラがしんなりしたら調味料の材料を加えて炒めれば出来上がり。すいとんを煮込んでいる間に作ることもできそうですね。・ジンジャー梅酒ソーダさっぱりとした喉ごしで、すいとんとのペアリングが最高な梅酒ソーダです。ジンジャーのパンチが効いていて、飲むたびにピリリとします。炭酸水はお好み量を加えて、梅酒の濃さを調整してください。すいとんをおつまみに自宅で一杯飲むのも、なかなか乙なものです。モチモチつるりとした食感の「すいとん」は、子どもから大人まで幅広い世代に大人気。具をたっぷり入れれば、すいとんだけでも立派な一食になります。ぜひ作ってみてくださいね![参考] すいとん/農林水産省
2022年10月26日大人気マンガシリーズ、今回はのじ(@noji09noji)さんの投稿をご紹介! 「手相占いに誘われたら宗教勧誘だった話」第15話です。友人の家でも勧誘され友人のあきらめの悪さに驚くのじさん。ホントはすいとんも食べずに帰りたいところですが…。食事の用意ができた出典:instagram食べたくないけど…出典:instagramすいとんの出来は…?出典:instagram見た目は普通だけど…出典:instagramすいとんの具?出典:instagramお供え物を使ったすいとん出典:instagram木のパワーが入ってる!?出典:instagram気持ち悪くなってきた…出典:instagramお母さん特製のすいとんは見た目は美味しそうです。でも木のパワーが入っているなんて話を聞いたら食欲がなくなりますよね…。毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@noji09noji)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2021年09月23日こんにちは。料理研究家の越野美樹です。冬将軍到来!温かい汁物が恋しい季節になりましたね。今回は、お子さんと一緒にワイワイ作りたい、「具沢山すいとん汁」をご紹介します。すいとんというと戦後の食糧難の時代を思い出すかもしれませんが、すいとんは意外と子どもに人気のメニューなんです。すいとんを作る作業はお子さんも楽しんでできるので、きっと喜んでお手伝いもしてくれますよ。汁物が苦手なお子さんも多いと思うのですが、小麦粉のお団子を入れるだけで、大好物に早変わり! うどんを別ゆでにするのが面倒な時も、小麦粉を水でといて入れるだけだから、手軽に作れます。お子さんが苦手な野菜も、いつの間にかすいとんと一緒にお口に入ってしまうかも!? 子どもが好きな野菜をひとつ入れてあげるだけでも、ぐんと食べやすくなります。すいとんは水分が多くても少なくても作れますが、今回はお子さんが楽しんですいとんを作れるように、かための生地を作り、型抜きも楽しめるレシピに仕立てました。型がなくても、子どもは台所の芸術家ですから、恐竜やおうちなど、いろいろな形を作ってくれることと思います。すいとんに入れる野菜も型抜きすると、さらに喜んで食べてくれますよ。■具沢山すいとん汁調理時間 15分レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹<材料4人分>薄力粉 200g水 100gさつまいも 1本じゃがいも 1コにんじん 半分白菜 2枚ネギ 1本油揚げ 1枚昆布 20cm分(1lの水に浸けておく)しょうゆ 適量<作り方>1、さつまいもは輪切りに、じゃがいもは半月切りに、にんじんは型ぬき、白菜はざく切りに、ネギは斜め切りに、油揚げは短冊切りにする。2、鍋に昆布をつけた水を入れ、1を入れて中弱火にかける。昆布が柔らかくなったら千切りにして鍋に戻す。3、ボウルに薄力粉と水を入れ、手でよく混ぜてまとめる。2が沸騰したら3を一口大にちぎって鍋に入れる。まな板に打ち粉(分量外)をして、生地を綿棒でのばし、型ぬきしたものを鍋に入れても良い。4、すいとんが浮き上がってきたら、弱火にしてしょうゆを加える。粉末だしやコンソメなどを加えなくても、昆布の出汁と油揚げのコク、お芋の甘みでうまみがたっぷりのスープが完成します。 熱いうちにハフハフと食べたいですね。今回は生地の一部にヨモギの粉や紫芋パウダーを加えて、3色のすいとんが楽しめるよう仕立ててみました。人参やすいとんの形が楽しいので、お子さんの食欲もアップしそうですね。■「具沢山すいとん汁」のアレンジ例お子さんがさらに食べやすいように、「具沢山すいとん汁」に豆乳を加えてみました。●「豆乳のクリーミーすいとん」「具沢山すいとん汁」をたっぷり作って、小分けしてスープにカレー粉を加えたり、トマト缶を加えたり、ホワイトシチュー仕立てにしたりすれば、また新しい味が楽しめます。熱々のうちにハフハフ食べたい「具沢山すいとん汁」。お子さんが無理なく野菜をたっぷり食べられるメニューです。体の芯から温まりますよ。
2018年01月17日