あなたの周りには、仕事と妊娠の両立に困難を感じている人はいませんか?仕事と妊娠を両立するためには、どうしても周りの人の協力が必要になりますよね。今回はメンタル心理カウンセラーの並木まきが、念願の妊娠を果たしたのに職場で壮絶な体験をした女性のエピソードをご紹介します。妊活1年で念願の妊娠! 職場に伝えるも上司は複雑な表情に…彩花さん(仮名・当時33歳女性)は、妊活を初めて1年が経った頃に念願の妊娠が判明。仕事も順調かつ多忙な時期ではありましたが、ずっと子どもが欲しかった彩花さんは迷わずに、まずは仕事よりも自分の体を労わろうと決め、引継ぎのことなどを含め妊娠5週目の段階でそのことを上司に報告しました。「ところが、ですよ。予想外の展開が待ち受けていたんです。私の当時の上司は女性だったのですが、その場では“おめでとう”と言ってくれたものの、顔はこわばったまま。まったく気持ちがこもっていない“おめでとう”だったので驚きました。さらに、それだけでなく妊娠を告げた途端に、その上司の私への態度がどんどんキツくなっていったんです」つわりで苦しむなか、仕事量は増加。限界まで耐えたけれど…その後、彩花さんはつわりが苦しくなり、上司に「休みたい」と伝える日も増えてきたそうです。しかし、その度に上司からため息をつかれたり、イヤミを言われるようになってしまったとのこと。さらにタイミングが悪く、妊娠を報告したのと同時期に同じ部署の人が辞めたこともあり、彩花さんの仕事量はグッと増加。もともと責任感が強い彩花さんは、つわりで辛い状況でも「仕事だけはしっかりやらないと」と頑張っていたそうです。そのため、なんとか仕事をこなしていましたが、その結果、大きなストレスを抱え、彩花さんの体はだんだんと不調を感じるようになっていきました。「出産後もキャリアをしっかりと積んでいきたいと考えていたので、妊娠が仕事に影響するのは避けたいという気持ちもありました。上司からの評価というよりも自分自身の責任として、任された仕事はきちんとやりたいという思いが強かったんです。だけど、ヤル気はあっても体が追いついていきませんでした。職場がもう少し私の妊娠に理解があれば状況は違ったのかもしれませんが、上司は私のことを気にかけるどころか仕事を押しつけてくるような人だったので…。精神的にも孤独で、ひたすら一人で頑張っている感じでしたね」夫はもともと寡黙な人で、仕事の愚痴なども聞きたがらないタイプだったことから、彩花さんは職場での愚痴を家庭にも持ち込めず、結局すべて一人で抱えてしまったそうです。女性の妊娠や出産・育児に理解があり協力的な職場もあれば、その一方で十分なサポートをしてくれない職場もあるようです。そのため、彩花さんのように念願の妊娠が判明して嬉しかったのも束の間、妊娠に対して職場からの十分な理解を得られず、過酷な状況で働かざるおえなくなる人も少なくないのかもしれません。©Panupong Piewkleng/gettyimages©warodom changyencham/gettyimages文・並木まき
2022年04月16日子供は、自由気ままに行動しているように見えて、意外と親を見ているもの。幼くても、周囲をちゃんと見て、時に大人も驚くほどの行動をとる時があります。いかりビーンズ(bochan_musumekko_biyori)さんもまた、4歳の娘さんの行動に驚かされ、また、感動したことがありました。つわりに苦しむ母親に、4歳の娘が?つわりに苦しみ、ソファーの上で休んでいた、いかりビーンズさん。すると、横になっているいかりビーンズさんに、4歳の娘さんが声をかけてきました。娘さんは、遊んでほしくて、いかりビーンズさんに声をかけてきたのかと思いきや、そうではありませんでした。「ママの笑顔が好きなんだ」「しんどい時は無理して笑わなくていいんだよ」そういって、いかりビーンズさんの頭をなでてくれたという4歳の娘さん。きっと、いかりビーンズさんは、娘さんを心配させないために、頑張って笑顔を作っていたのでしょう。娘さんの優しさに思わず涙したといういかりビーンズさんの投稿は反響を呼び「もらい泣きしました」と感動の声が寄せられました。・4歳でこんな気遣いができるなんて…!・娘さんは人生何週目でしょうか。それくらい、人間性が素晴らしいです。・「げろげろ」といういいかたがかわいい。優しい子ですね。子供の成長は、ふとした瞬間に感じられるもの。娘さんの優しさだけでなく、内面が立派に成長していっていることを実感し、さらにいかりビーンズさんは感動したことでしょう。また、こんな気遣いができる娘さんは、赤ちゃんが無事に生まれたらお姉ちゃんになります。優しいお姉ちゃんと出会えることを、赤ちゃんもいかりビーンズさんのお腹の中で心待ちにしているはずです![文・構成/grape編集部]
2022年04月02日「930グラムのいのち」第8話。入院中、つわりの症状が久しぶりに落ち着いて食欲が復活した鳥野とりこさん。しかし、昼食を楽しんだあと、急に気持ち悪くなって……吐いても吐き気が治まらないため、ナースコールを押しました。おなかには力を入れたくないのに嘔吐すると勝手におなかに力が入り、出血してベッドが血の海になり…… 930グラムのいのち第8話 なんとか出血が止まり、赤ちゃんも無事。しかし、大きくはないはずの血腫は子宮から排出されず…… 吐き気も続いていたため、吐き気止めとぼーっとなる薬を点滴に追加してもらい、ゆっくり眠るように医師から指導されました。しかし、その後も体調が回復することはなく、つわりの症状も治まらず……ついにMFICU(高リスクの妊婦の体調等を注意深く管理できる体制の整った病棟)へ移動することに。 そんな鳥野とりこさんが妊娠22週を迎えると、先生からお話があると言われて……!? 次回、「早産になる可能性が高くて……」医師が告げた衝撃の事実とは…… 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 鳥野とりこ
2022年03月23日2022年1月9日に川田裕美さんが、ブログにて第二子の妊娠を報告しました。フリーアナウンサーの川田さんは2019年10月に結婚し、2020年8月17日に第1子を出産しています。第一子の妊娠時も今回も「特につわりに苦しんだ」と話していた川田さん。つらかったつわりの時期の食生活や過ごし方、息子さんの育児についてなどをインタビューさせていただきました!第2子の妊娠! 驚きやうれしさと同時に不安もよぎって…ー第2子ご妊娠おめでとうございます。安定期に入られたとのことですが、今の体調はいかがですか? 川田さん:ありがとうございます。うれしいです! 体調はかなり良くて、もうつわりも全然ないって言っていいくらいです。ちょっと困っているのは、肌の乾燥ですね。1人目のときもそうだったんですけど、冬の妊娠期ということもあって、肌が乾燥でぼろぼろと剝がれてしまうので、全身保湿をしっかりやらないと!って感じです。 ーもともと、2人目はこれくらいの時期に考えていらっしゃったのでしょうか? 川田さん:夫とは「きょうだいがいるといいね」って話していたんですよ。私の年齢もあるので、無理はしないでおこうと特に計画もせず、「できたらいいね~」って感じでした。 ー妊娠に気づかれたときはどんなお気持ちでしたか?川田さん:そのときは、楽屋のお弁当も2個目を食べだしたり異常な食欲があって、なんかいつもと違うな? そういえば生理も遅れているな……っていう感じで気づいたので、びっくりが大きかったですね。びっくりと同時にうれしさと、高齢出産なので不安も……。あと、仕事はいつから休まなくてはいけないんだろう? ということも頭をよぎりましたね。 ーパパはどんな反応でしたか? 川田さん:夫もめちゃくちゃびっくりしていました。「えぇぇ!!」みたいな。でも本当にうれしそうで、すぐ息子に「お兄ちゃんになるんだよ~!妹か弟ができるんだねー!」って言っていましたね。 つらかったつわりの日々。仕事に育児、絶望的な気持ちに…ーご自身のYouTubeで、「つわりがかなりつらかった」と仰っていましたね。 川田さん:きつかったですね~。吐きそうで吐けないって感じのつわりなんですけど、今回は始まるのも早く、終わるのも遅かった気がします。起きた瞬間からもう1回寝たいぐらい起きるのがしんどい、でも寝るのもしんどい、食べ物も食べても食べなくてもしんどい……ってずっと暗闇の中にいるような気持ちでした。そこにプラスして上の子のお世話があったので、絶望的な気持ちになりましたね。 ーつわり中は食生活も変わりましたか? 川田さん:魚や野菜もまったく食べられなくて、麺類ばかりの日々でした。大好きなあんこも無理だったんです。でも今は食べられるようになりましたよ! つわりがないと、こんなに違うんだってくらい変わりましたね。昨日もさくら餅を食べたくて、買って帰ってきました。今は魚も野菜も、揚げ物も食べられていますね。あと、たまに焼肉も食べたいなと思えるようにもなりました。 ーYouTubeでは、安定期に入るまで「周りに妊娠を明かせなかったのがつらかった」とも仰っていましたが、どんな点がつらかったですか? 川田さん:私は子どもを授かっただけでも喜ぶべきことなのに、つわりがしんどいなどとネガティブなことを言うのは良くないことなんじゃないかと思ってしまっているところがあって、人に言うのを我慢してしまっていたんです。それに、高齢出産ですし、ちゃんと妊娠が続けられるのかっていう不安から、あまり早くに明かしたくないという気持ちもあって、仕事場に行ったら、番組関係者や共演者の方々には、”つわりの気持ち悪さを隠さないといけない”って思ってしまって、本当はお水じゃなくてスポーツドリンクが飲みたいのにお水で我慢してしまったり……。”隠さないといけない”という気持ちから我慢することが多く、それが一番つらかったですね。 パパに負担の少ない方法を! 川田さん流、家事育児の分担方法ーつわりの時期に「上の子のお世話もあって絶望的な気持ちになった」とのことですが、家事・育児の分担はどのようにしていましたか? 川田さん:つわりのときは体がまったく動かなくて、気持ちもドーンと落ちちゃっているのを見かねた夫が、「全然無理しなくていいから」って言ってくれて、息子の保育園の送迎をほぼすべてやってもらうようになりました。家事も、できる範囲のことは全部やってくれましたね。自分でやらなきゃと思ってやっていたのは離乳食作りです。夫はそれまでは、私が作りおきしたものをチンするだけだったので、さすがに離乳食作りまでは大変だと思って、ベビーフードにも頼りつつですが、ゲーゲー言いながら魚焼いたりしてましたね(笑)。一番もどかしかったのはやっぱり、息子の相手。どうしても私のほうに来ることも多いので、一緒に走り回ってあげたいし、公園にも連れて行ってあげたいのに、それができないもどかしさが、私もつらかったですね。 ーそういうとき、息子さんにはどのように対応されていたんですか? 川田さん:そこはもう無理せず、絵本など座ったままできることをしました。あとは息子もこちらが言ったことは全部理解できるようになっていたので、「電車で遊びたいの? じゃあ取っておいで」って自分でおもちゃを取りに行ってもらったりして、できるだけ息子の気持ちを紛らわせながら、いつも通りの遊びができるように心掛けていました。 ー工夫されていたのですね。では、家事面での工夫や、時短を意識しておこなっていることはありますか? 川田さん:めちゃくちゃそればかり考えてますね。まずは、掃除とかおもちゃの片付けとか、常にきれいにしておかなければっていうのは全部忘れるようにしました。洗濯も乾燥機を使ったり、買い物もネットスーパー。ママ割なんかもうまく使いながら配達してもらっていました。自分たちの食事はほぼ作っていなかったですね。デリバリーやお惣菜を利用したり、あとは野菜を切って煮るだけのお鍋は簡単で、パパでもできるので相当やりました。材料を入れてボタンを押すだけの調理鍋にもかなり頼りましたよ。なるべく、夫にも負担が少ないようにっていうのを心掛けていました。 ーつい自分のつらさに目がいきがちななか、「パパにも負担がないように」と考えられることが素敵ですよね。 川田さん:いえいえ、とんでもない。私も、常にそうしなきゃと気をつけながらです。でも、夫は夫なりに仕事との兼ね合いとか、「何をしてあげたらいいんだろう?」っていう戸惑いや葛藤があるんだろうなと感じるので、負担を少しでも減らしてあげなきゃと思いますよね。 つわり中の生活についても、終始丁寧に詳しく話してくれた川田さん。ご自身の体調がかなりつらいというなかでも、パパのこともちゃんと考えて気遣う姿勢に、川田さんのお人柄はもちろん、やさしさと思いやりの心を感じられました。さて、次回のインタビューは「出産後、一番しんどかった」と語っていた”底”の時期についてです。何が一番つらかったのか、それをどう乗り越えたのかなど、詳しくインタビューしています。ぜひ次回の配信もお見逃しなく! PROFILE:川田裕美さん1983年6月22日生まれで、大阪府泉大津市育ち。フリーアナウンサー。バラエティー番組やテレビドラマ、ラジオ、CMなど、幅広い分野で活躍中! 2019年に一般男性と結婚し、2020年8月17日に第1子男児を出産。2022年1月9日には、第2子を妊娠したことをSNSを通して報告をおこなった。あんこが大好きで、自身の著書で「東京あんこ巡り」という書籍を出版している。著者:ライター 山口がたこ漫画も描ける主婦ライター。2016年生まれの「ムスメ」と出来すぎた「神ダンナ」との大阪暮らし。Instagramでは、おうちごはんや子育てエピソードを更新中!
2022年03月18日「930グラムのいのち」第5話。大量の出血をした鳥野とりこさんは、通院していたところに紹介状を書いてもらい、県内で一番大きな県立病院へ転院しました。診てもらうと、「心配いらないと思いますよ。大量出血があったり、お腹が張るようなら、何時でもいいからすぐに電話してね」と医師から言われたのですが…… 930グラムのいのち第5話 鳥野とりこさんは県立病院へ転院したあと、絨毛膜下血腫(じゅうもうまくかけっしゅ)の経過観察のため、健診は2週に1度になっていました。しかし、少量の出血がたびたびあったため、結局週に1度は病院へ行っていました。つわりと出血に悩まされながら週1で病院へ通い、迎えた妊娠16週!ついにいわゆる安定期に入り、そろそろ出血が治まるだろうと思っていたのですが…… またもや夜に出血。量は多くなかったものの、このとき初めて下腹部や腰、お尻まで痛くなり、病院へ行くことに。お腹の張りを測定するモニターをつけたものの、週数が浅かったために測定不能。張り止めの点滴で張りを抑えるため、そのまま入院することになりました。 点滴によって下腹部痛が治まり、出血が止まったものの、入院中もつわりの症状に苦しむ鳥野とりこさん。食事の臭いや点滴の副作用に悩まされ、なかでもつらかったのは点滴の機械によるエラー音。感度が良いため、自分を含め周りの妊婦さんのところもすぐエラーになり、24時間常に鳴っていてゆっくり眠ることができませんでした。 そんなつらい入院生活でしたが、出血・張りが治まったため、わずか4日で退院することに。「わが家最高! もう絶対入院したくなーい!」と改めて自宅の良さを感じた鳥野とりこさんだったのですが……!? 次回、「ご自分の判断に任せますよ」は!? 退院して1週間後にまた腹痛が…… 監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター 鳥野とりこ
2022年02月28日「930グラムのいのち」第3話。妊娠判明翌日、勤務中に出血した鳥野とりこさん。早退して通院していた不妊治療クリニックへ行き、エコーで診察してもらうと……特に異常はなく、また妊娠週数が早くて何も処置できないため、血を固める薬を処方してもらいました。その後もピンクや茶色のおりものが出たり止まったりすることが続くなか、つらいつわりも加わり、妊娠8週ごろになると寝たきりになってしまって…… 930グラムのいのち第3話 つわりがひどく、鳥野とりこさん自身はボロボロだったものの、無事に心拍が確認できました。鳥野とりこさんが茶色やピンクのおりものが出ること、つわりのことを相談すると……「大体の人が安定期には止まるから、腹痛がないようなら安静にしていたら大丈夫」「つわりは治す薬がないから……吐き気止めのお薬出すから、しんどいときは飲んで」と言われ、診察を終えました。 しかし、その日の夜…… テレビを見てくつろいでいると、突然ドバドバと血が流れる感覚が! トイレへ駆け込むと、ナプキンでは受け止められないくらいの大出血!パニックになり、泣きながら夫を呼び、急遽クリニックへ行くことに…… エコーで診てもらうと…… 「画面見える? 赤ちゃんは無事だよ」 その言葉にほっとして、涙が溢れる鳥野とりこさん。 しかし、子宮内に少し血が溜まっているため、何かあったときにすぐ対応できるように大きな病院へ転院するよう促されました。 そして県内で一番大きな県立病院へ転院するのですが…… 次回、「お腹が張るって?」つわりがつらすぎてわからない…… 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター 鳥野とりこ
2022年02月26日当時私は、小学4年生の息子と小学6年生の娘を2人育てるシングルマザー。夫と離婚し、仕事や家事、育児に追われる毎日でした。付き合っていた彼は6つ上。彼にも離婚歴があることは知っていました。妊娠11週目のある日、彼から「大事な話がある」と言われます。そして、彼の戸籍謄本を見て、私は衝撃の事実を知ることになったのです……。見せられた戸籍謄本には、2枚目があった彼との子どもを身ごもり、妊娠11週のことです。大事な話があると言われ、私は入籍の話かなと思っていました。手渡されたのは、1通の封筒。入っていたのは、戸籍謄本でした。彼の情報の下には、奥さんの名前と誕生日、入籍日、そして、離婚した日。正直、知りたくなかった内容ばかり。さらに「2枚目を見て」と言われて、もう1枚あることに初めて気付きます。そこには、男の子の名前が書かれていました。「実は元奥さんとの間に子どもがいる。」と彼は言いました。そして、子どもが1歳6カ月のときに離婚し、それから会っていないこと、養育費を月に5万円払っていること、元奥さんはすぐ再婚して、再婚相手との間にも子どもがいること、これらを淡々と続けて言いました。私は目の前が真っ暗になり、「そっか」としか言えませんでした。 悪化するつわり…彼からは何度も「俺は、子どもができにくい体だから」と聞いていました。デリケートな話なので詳細は聞きませんでしたが、子どもができないことで離婚したのだろうと、私は勝手にそう思っていました。そのため、妊娠がわかったとき私は驚き、奇跡が起きたのだと、喜びの気持ちでいっぱいになっていました。ひとりになるとあの戸籍謄本を思い出し、涙があふれます。もともとあったつわりも、余計にひどくなった気がします。水分もほとんど摂れなくて、吐いて貧血をおこしてしまう状況になることも。そんなときは10分も立っていられません。そんな状況でも、仕事も家事も育児も休めないので、体重は10kg落ちてしまいました。 このままじゃダメだ。私が出した決断私の元夫は、すぐ多額の借金をする人です。将来、子どもたちにお金を借りにくるかもしれません。元夫が、借金を残して亡くなる可能性もあります。その場合、子どもたちは相続放棄の手続きが必要となるでしょう。そのため、再婚相手に子どもがいるということ自体がショックでしたが、養育費の支払いがある、という金銭面の問題にもさらに不安がつのってしまいました。 また、彼に子どもがいるという、大事なことを子どもたちに隠しておくのは気が引けて、私の子どもたちに子どもがいることを伝えてほしいと彼にお願いしました。しかし、いま子どもたちと関係を築き上げているところだからと話したがりません。何度も話し合った末、もう少し待つことに。 そして私は2つ決断しました。1つは、彼が子どもたちに実の子の話をしたときは、家族の関係を取り持てるよう私が間に入ること。もう1つは、万が一彼の子どもを引き取ることになったときは、分けへだてなく4人の子どもを育てる、ということです。 私の祖父母は再婚同士で、そのことを母から打ち明けられたのは小学生のころでした。祖父とは血が繋がっていないことがわかり、知ったときはショックは受けました。しかし、愛情をいっぱい注いで私をかわいがってくれた祖父。祖父は血の繋がりがなくても本当の家族になれることを教えてくれました。私はふと、このことを思い出しました。 夫婦だって、もともとは血の繋がりのない他人同士ですし、血の繋がりがあっても意見が合わないことはよくあります。これから彼が実の子どもの話を私の子どもたちにしたとき、子どもたちがどんな反応をするのかわかりません。ショックを受けたとしても、祖父が教えてくれたことを思い出し、不安はありますが、お互いを思いやる気持ちがあればきっと家族になれると信じて寄り添っていきたいと思います。 著者:樋口 みき13歳と1歳の女の子、10歳の男の子を育てる母。離婚、婚活を経験し、ステップファミリーとして生活。年の差兄弟の生活スタイルの違いに翻弄されつつ、パワフルに生きています。
2022年02月25日「930グラムのいのち」第2話。2年間の不妊治療の末に妊娠することができた鳥野とりこさん。受診する前日に出血したことを医師へ相談すると……医師からは、ホルモン補充期(不妊治療の治療法の1つ)は出血しやすく、茶色の出血なら古い血が出ているだけだから大丈夫、と言われて安心したのですが…… 930グラムのいのち第2話 事務のパートをしていた鳥野とりこさんは、妊娠が判明した翌日も仕事のため出勤していました。勤務中に“ドロッ”と出血した感覚があり、慌ててトイレへ駆け込むと、念のためにつけていたナプキン1枚が真っ赤に染まっていました。安定期どころか、通常の妊娠ならまだ妊娠すら判明していない週数でしたが、上司へ状況を話して早退させてもらい、不妊治療クリニックで診てもらうことに。 急ぎたくても走れないため、焦る気持ちを抑えてクリニックへ向かい、エコーで診察してもらうと…… 「特に異常はありませんでしたし、妊娠週数が早すぎるので何も処置ができないんですよね」と医師から告げられました。 血を固める薬を処方してもらったおかげか、その日のうちに出血が止まって安心したのですが…… その後もピンクや茶色のおりものが出たり止まったりすることが続きました。 そして、出血に加えて妊娠期間中に鳥野とりこさんを苦しめたのは、つわりでした。 妊娠初期は空腹になるとムカムカしていたため、職場ではすぐにつまめる食べ物を常備。食べられるものが限られ、コンビニの冷えたおにぎりやフライドポテトなど偏ったものしか受け付けなかった鳥野とりこさん。 さらに妊娠8週になると寝たきりになってしまい…… 次回、つわりでボロボロになりながらも、赤ちゃんの心拍を確認できたのに…… 監修/助産師REIKO著者:マンガ家・イラストレーター 鳥野とりこ
2022年02月20日美容部員として楽しく仕事をしていた芸子ですが、ある日妊娠。ひどいつわり、切迫流産の試練を乗り越えてようやく落ち着いて職場に復帰します。そこへ先輩がやってきて、「芸子って産後どれ位で復帰するの?」と聞かれ……!?そしていよいよ出産! するとそこには思い描いていた生活とは違う、過酷な現実が待っていたのでした。 Instagramでフォロワー14万超の2児のママ、芸子さん(@geiko_tumu)が描く、リアルな社会復帰体験マンガを紹介します。 産後の生活が過酷すぎて…! 「もしかしたら2人目はつわりがないのでは?」という淡い期待は見事に打ち砕かれました。 子育てをしながらのつわりはなかなかハードでしたが、実家も頼りつつ何とか乗り越え……3年という長期の育休をとることにしたけれど、先輩たちが快く受け入れたから安心して産休育休に入ることができた。 が、そんな私を待っていたのは、過酷な育児! 生まれた長女つむは、まぁ~寝なかった。そして疲れ切った自分の顔を見て衝撃を受ける。 そんな私が2人目を妊娠、そして出産。1人目を育てた経験から余裕をもって穏やかに過ごす日々だった。もう少ししたら職場復帰!! そんな私にまさかの事件が起こったのです……。 監修/助産師 松田玲子 著者:マンガ家・イラストレーター 芸子2017年、2019年生まれの姉妹ママ、芸子さん。Instagramでほっこり可愛い育児エピソードやあるあるネタを更新中!
2022年01月26日■前回のあらすじ少しずつ嘔吐の回数が減り思考がはっきりしてきたことで、メンタルの振り幅が激しく…。しかしついに胎動を感じ、ようやく赤ちゃんの存在を実感できたのです。■徐々に嘔吐の回数は減っていき…■無事に出産を終え、思うことは…これまで長く私の苦痛を綴ってきた割にはあっさりのラスト…! それくらいある時を境にスウッと良くなっていったという感じなのです。終わったとはいえ、妊娠後期までなんとなく気持ち悪い日や、苦手な食べ物はあったので、ある意味出産を終えるまでつわりがあったタイプなのかもしれません。この体験談を描くことで、今つわりで苦しんでいる人のつわりがなくなるわけではないけれど、少しでも励ましやメンタル改善につながればいいなと祈っています。お読みいただきありがとうございました!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月25日■前回のあらすじ健診後に立ち寄った自宅は酷い有様で、またしばらく実家でお世話になることに。16週を過ぎた頃、つわりにある変化が訪れ…。■考え事をする余裕ができ、罪悪感も生まれるように…■ついに胎動が…!私だけかもしれませんが、健診でエコー写真や画像を見て確実に生きているのは頭ではわかっていたけれど、いまいち実感が湧かず、現実味がありませんでした。胎動を感じたことでとても感動し、ようやく実感が湧いたのです。さぁ、もうすぐつわりもきっと終わるはず…!次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月24日■前回のあらすじ吐血は1回きりで終わりましたが、つわりがつらいことに変わりはなく…。妊婦健診でエコー写真を見ても淡々と眺めているだけでした。■久しぶりのわが家の様子は…妊婦健診の後、夫の様子が気になったので、いったん自宅に戻ってみることに…。■16週を過ぎてもおさまらないつわり健診帰りに一旦帰宅。自宅の方がもちろん落ち着くので帰宅は楽しみにしていたのですが、この時は心底ガッカリ…。そしてようやく希望という一筋の光が…! もちろんまだまだ終わる予感もないし、相変わらずろくに食べられないのだけど、嘔吐の回数が明らかに減った…? という変化を感じたのがこの頃でした。少し前までは意識もまともに保っていられなかったし、自分が生きることで精一杯だったけれど、ようやく赤ちゃんのことを考えられるようになってきました。早く終われ! この地獄よ…!!次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月23日芦田愛菜さんや倖田來未さんのものまねでお馴染みのお笑い芸人のやしろ優さんに、妊娠インタビューをさせていただきました! 配信2回目となる今回は、妊娠時のエピソードをご紹介。なんと今回の妊娠は、予想外のタイミングで発覚したそうで……!? その当時の驚きのエピソードを語ってくれました。「えっ、妊娠してるの!? 」 陽性の結果にみんな驚いて…ー妊活のために、ダイエット、温活と、たくさんの努力をされたのちの妊娠発覚は、どんなお気持ちだったのでしょうか? やしろさん:それが卵管の手術をして、術後の検査をしに行ったときにもう妊娠していたんです! 「次の生理が来たらタイミング法しましょう」って話をしていて、そういえば生理がなかなか来ないんですよね~。じゃあ一応妊娠の検査してみるか~って検査をしたら妊娠をしていたので、先生も私もすごいビックリでした! ー思い切って卵管の手術をしたのがよかったのですね。パパの反応はいかがでしたか? やしろさん:車で待っていてくれたので、戻ったときにすぐに「赤ちゃんできてたよ……! しんちゃん」って言いました。そしたら、「えぇっ!? 今日、術後の検査で行ったんだよね? 」ってとにかくビックリしていて……。「妊娠しているかも」という気配すらなく、あまりに不意にわかったので、「ちゃんと、ちゃんとしなきゃな……」って動揺してましたね。 ーコロナ禍が収束しないなかでの妊娠・出産について、不安や何か思うところはありましたか? やしろさん:たまたま妊娠した時期がコロナ禍だったという感じで、そんなに意識はしなかったのですが、旦那さんが一緒に診察室に入れないのは、最初はすごく寂しかったです。私も初めてのことだらけなので、一緒に聞いてほしい話もあったので、全部1人でというのは不安でした。あとは立ち会い出産ができるかどうかがまだわからなくて……。コロナ禍は何かと不便だなぁと思いますね。 ーコロナ禍では両親学級もオンライン開催だったり、開催自体がなかったりというお話も聞きますが、やしろさんは参加されましたか? やしろさん:それも参加したかったんですけど、参加できていないんですよ。開催自体がありませんでした。私は保育士の免許を持っていて、実習ではやったことがあるんですけど、やっぱり旦那さんにも体験してもらいたかったし、私も改めて旦那さんと一緒に学びたかったので、ちょっと寂しいですね。 コロナ禍でも前向きに! ”楽しめること”を常に追求ー冒頭で「初期もつわりがなかった」と仰っていましたが? やしろさん:そうなんです。実は妹も同じ時期に2人目を妊娠していて、つわりがひどいタイプで。妹はお米が炊き上がる匂いとかがダメだったようです。前に私が何も言わないでご飯を炊いちゃったときがあったんですけど、そのとき「ちょっとお姉ちゃん! ご飯炊くなら先に言ってよ」とすごくナイーブになっていましたね。 ーつわりが軽いのは助かりますよね。妹さんが同じ時期に妊娠されているのも心強いですね! やしろさん:妹は2人目で妊娠出産の大先輩なので、なんでも教えてくれますし心強いです。入院の準備もリモートでつなぎながら一緒に確認作業をしました。妹が「○○入れた? 」と確認してくれて、私が「はい、ありまーす! 」みたいな感じでお互い入れ忘れがないようにやっていました。うちの姉妹は妹のほうがしっかりしているので、いつもお世話になっています(笑)。 ー妊娠中、メンタル面での変化はありましたか? コロナ禍でのストレスや不安もあったと思いますが、どのように乗り越えたのでしょう。 やしろさん:もともと涙もろかったのですがすぐ涙が出るようになりました。不安とかじゃなくて感動の涙です。ただ、”コロナ禍だから”って落ち込むことはなかったですね。そんなこと考えていたら精神的にもコロナに負けちゃう気がして。へこんでコロナが消えるんだったらいくらでもへこみますけど、へこんでても何も変わらないですからね。 ーこれまでのお話からも感じますが、お気持ちが強いですよね。そう思えるやしろさんの原点ってなんなのでしょうか? やしろさん:なんなんでしょう(笑)。家族も私ももうめっぽう明るいですね。へこんでいても仕方ないというか、そのなかで何か楽しめるものを探さないと意味ないって思っていて。例えば緊急事態宣言中も、家で陶芸ができるキットを見つけて旦那さんと一緒に食器作ってみたり、家にいるからこそ楽しめることを探していました。 妊娠を機に、パパにうれしい変化が…!ーコロナ禍に妊娠したことで、何か発見や気づきはありましたか? やしろさん:やっぱり旦那さんと一緒にいる時間が増えていろいろ手伝ってくれたり、旦那さんも変わってきてるなっていうのが見えるのがうれしいですね。靴下も毎回履かせてもらってますし、お皿洗いをしてくれたり、産後に作れるようにしたいから私が普段作っている料理のレシピを書いておいてって言ってくれて、お魚のホイル焼きとかチャーハンとか簡単にできるレシピを書き残してます。本当にやってくれるかはわからないんですけど(笑)。期待したいですね! ーやしろさんの妊娠期を通して、パパも変わってきたということですね。 やしろさん:そうですね。この前も西松屋に行って、たくさん並んでいるちっちゃい服を見て泣きそうになってました(笑)。旦那さんも涙もろくなってる(笑)! ーご夫婦の関係性で変化は感じていますか? やしろさん:付き合っていた当初から考えたら、お互いパパとママになるなんて想像できなかったよねって思い出を振り返ることが増えました(笑)。でもベビーベッドや赤ちゃんグッズが増えて、環境はちょっとずつ変わっているんですけどまだ想像できていないというか。新メンバーが生まれてきたときに、私たちどうなるんだろう? っていう期待と不安で、今は不思議な気持ちです。 ー先ほどのお話なら、パパも心の準備をしっかり整えているようなので、たくさん頼って乗り切ってくださいね。 やしろさん:はい!頑張ります! 今回同じ時期に仲良しの妹さんと妊娠時期がかぶっていたそうで、楽しそうに妹さんとのエピソードを話している姿が印象的で、姉妹の仲の良さが伺えました! また、「パパに靴下を履かせてもらっている」というご夫婦の仲睦まじいエピソードには思わずほっこり♡ 最後の配信となる第3回目のインタビューは、出産方法や産後のこと、理想のママ像についてなど盛り沢山の内容になっています。最後まで、ぜひお見逃しなく! PROFILE:やしろ優さん1987年7月9日生まれで、神奈川県川崎市出身。倖田來未さん、芦田愛菜さんなどのものまねでお馴染み。ベビーシッター、保育士、幼稚園教員の資格を持つ。の2016年7月9日の誕生日にお笑いコンビ「笑撃戦隊」の野村辰二さんと結婚。2021年10月8日に第1子妊娠を報告。 著者:ライター 山口がたこ漫画も描ける主婦ライター。2016年生まれの「ムスメ」と出来すぎた「神ダンナ」との大阪暮らし。Instagramでは、おうちごはんや子育てエピソードを更新中!
2022年01月22日■前回のあらすじ寝るとき以外つわりの苦しみから解放されず、嘔吐し続けた結果、ついに吐血してしまいました…。■病院に電話をしてみると…■楽しみであるはずの妊婦健診も素直に喜べず…吐血は結局この1回だけだったので、喉が切れただけだったのかなと。(だけ、とは言っても大事件!)毎日嘔吐していると、気持ち悪さだけでなく、あらゆる痛みもあってつらいのです…。エコー写真を見ても、「そっか、問題ないなら良かった」と、淡々とした気持ちにしかなれず、あれ? 私って母性ないのかな…? と落ち込んだりもしました。妊娠中は明るく見える人だって、人それぞれ悩みやつらさは必ずあると思います。それでもこの時の私はエコー写真を見てニコニコしている妊婦さんが眩しく見え、楽しいマタニティライフで羨ましいとばかり思っていました。さて、健診後は、夫の様子も気になったので、いったん自宅に戻ることに…。次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月22日■前回のあらすじ実家に滞在できることは安心感があり心強かったのですが、母は昔から料理や気遣いが苦手。油断はできないのでした。■希望が見えて来た…? と思いきや■ついに体に異変が…!つわりの何がキツイって気持ち悪さに休みが全くないこと…。24時間の中で寝ている間くらいしかこの気持ち悪さから解放されず、いつまで続くのか分からない恐怖に怯える毎日。出産のときの陣痛はまだ痛みに波があるから頑張れたけど、つわりはただただひたすら気持ち悪い日常を耐え続ける苦行。さすがに気が狂いそうになってきますよね…。そしてついに吐血…! 嘔吐のたびに喉が痛くて辛すぎたのですが、まさか血が出てしまうとは…。さすがに慌てたので、病院へ電話をすることに…。次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月21日■前回のあらすじ体力は徐々に回復してきたものの、早く家に帰りたかったので母を頼ることに。しかし、実家に帰省するにあたりある懸念があり…。■母の存在はありがたい! と思いきや…■料理も気遣いも的外れ…でも安心感がある!母に感謝しているのと飯マズな件はまた別!どのみち大して食べられないので別に良かったのですが、食べられないものを平気で出してくるのでストレスが地味に溜まっていくのです…。それでも実家にいる安心感はとても強かったので感謝! ただひたすら時間が過ぎていくのを待つしかない日々が続きます。次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月20日■前回のあらすじ点滴のおかげで命の危機からは脱出。しかし慣れない病院生活と終わりのないつわりのせいでメンタルはボロボロで…。■体力は回復傾向にあるものの…■実家に帰省したいけれど、ある懸念が…2週間ほどで無事に退院はできたものの、何年も入院していたかのように感じられるほど長くて辛いものでした…。消灯時間が早かったのが、一番精神的にきつかったかもしれません。でもおかげで少しずつ食べられるように体力は回復したので、入院自体はして本当に良かったので感謝!現代医療がなければつわりで死んでいたかもしれません…。ということで、次なる不安…次回!実家編です!次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月19日■前回のあらすじ食べても飲んでも吐く、あらゆる臭いで吐く…終わりの見えないつわりに肉体も精神も限界を迎えていた矢先、入院が決まりました。■点滴で命の危機からは脱出したが…■憧れのマタニティライフとは程遠すぎる…入院したことで、命の危機からは逃れられたのですが、精神的にはネガティブに考え込むことが多くて辛かったです。妊婦ってもっと楽しいものじゃなかったの?赤ちゃんのことだけ考えて毎日ウキウキじゃなかったの?と、理想とは違う現実がとても悲しかった…。お世話になっている身なんだけど、なかなか自由がきかず病院に合わせて生活しなければならないので、入院早々、数日でもう帰りたくなってきてしまった私…。とにかく目標は少しでも食べられるようになること!次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月18日■前回のあらすじ転院後の初健診では、先生がとても親身に寄り添ってくれて、点滴を打ったことで少し楽になった気がしたのですが…。■ついに水分も摂れなくなり、臭いもダメになる…■あまりの拷問に肉体も精神も限界!この「楽になりたい」という気持ちは、子どもを産んだあとは絶対に思いもしないし、なんでこんなこと思ってしまったんだろう…と心から申し訳ないと思います。でも、とにかくこの24時間続く吐き気から逃れたい…! とにかく楽になりたい…! と思っていたのは当時の正直な私の気持ちです。もちろん、頭の中ではそう思うけど実行に移す気はありませんでしたよ。一応その後のことも考えられる理性はまだ残っていました…!ケトンは、体の飢餓状態の数字を表しているようで、とりあえず私はこのままいくときっと死んでしまう… と判断されたので入院することになりました。次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月17日■前回のあらすじ妊娠6週に入り食べては吐いての繰り返し。あまりの辛さに何か対処法がないか医師に相談してみると…。■オシャレな産院に悲惨な恰好で健診へ…■親身になって寄り添ってくれる医師に感激…!妊娠判明あたりは「こんなワンピースを着て、こんなバッグで産院に通うんだ!」とオシャレの方向でウキウキしていたのですが、もうそんなのどうでも良くなるレベルで、ぐったりと汚い女が綺麗なソファに横たわる姿はきっと母から見ても悲しかったでしょう…。この先も周りの協力なしには生き延びることは不可能だったと思います。そして、ここの先生はとても優しく親身になってくれたので、それだけで早く転院して良かったな! と思いました。まだ水は飲めていたので、点滴=スッキリ楽に!というわけではないけれど、「大変でしたねー」と救いの言葉があるだけで、少し気分的に楽になった気がしました。次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月16日当時3歳の長女を育てていたとき、第2子の妊娠が判明し、私は長女に報告する瞬間を密かに楽しみにしていました。そして、報告の時期を見計っていたところ、義母の勝手な行動によって私の楽しみを壊される結果となったのです。 第2子妊娠! 長女にはまだ内緒第2子を妊娠し、私は妊娠の判明と共に始まったつわりと闘っていました。長女のときと同じように2カ月は体調の悪い日々が続くだろうと予想。おそらく近くに住む義両親にお世話になることも多いと思い、まだ妊娠9週でしたがその段階で義両親へ妊娠を報告することに。 一方で長女はかなりおしゃべりなので、私が妊娠したと話したら通っているこども園の先生などに話してしまう可能性がありました。妊娠初期のため流産の可能性がまだ高い時期だったので、長女にはまだ伝えずにいました。 義母が長女に言っちゃった!私がつわりで体調を悪くしているので、つわり期間中は週末、夫に長女をお願いしていました。同時に義実家に長女が行く頻度も増えました。そんななか、義実家に遊びに行っていた長女と夫が帰ってくると夫の表情が曇っています。どうしたのか聞いてみると、「義母が長女に妊娠のことを教えてしまった」とのこと。「え……」それを聞いて私はショックでした。 もちろん義父母には「長女にはまだ伝えないで」とお願いしてありました。しかし義母は孫だけが妊娠を知らないことを「かわいそう」だと思ったそうです。仲間外れになっている長女を見ているのが嫌で、妊娠のことを言ってしまったとのこと。それが妊娠11週のときのことでした。 悔しい……楽しみにしていたのに私は密かに娘に妊娠のことを伝えるのを楽しみにしていました。「どんな反応をするかな?」「喜ぶのかな? 嫌がるのかな?」「教えるときに動画でも撮ろうかな?」など……。けれどそんな想像ももう意味がありません。 その後義母から私に「○○(娘)ちゃんに妊娠のことを話したら喜んでいましたよ」とメッセージが届きました。それを見て一層悲しくなり、悔しい気持ちに。しばらくは長女が私のおなかに向かって「赤ちゃん」と言うたび、悔しい気持ちが消えませんでした。 幸い長女は私の妊娠のことをそこまで大きなことと受け止めていなかったようで、こども園で先生に言ってしまうことはありませんでした。妊娠を報告するときに、長女に伝えない理由をきちんと話し、しっかりと義父母に念を押しておけばよかったと思った出来事です。 作画/ぐら子著者:水田 真理アレルギー持ちな娘の母で元理科の塾講師。子育てはできるだけ家にあるもので、娘と楽しめるように日々創意工夫を実践。
2022年01月16日■前回のあらすじ蕎麦を食べた後、再び吐き気の波に襲われます。過去に気持ち悪くなった食べ物から、ネギ類が嘔吐の原因だと判明したのですが…。■妊娠6週目、もうろくに食事も摂れない■想像以上に辛いつわり、医師に相談することに最初に買った妊婦向けの本もろくに読めていなかったので、この時は「ケトン隊? 誰? 」などバカなことを考えていました…!ここの婦人科では産めないのですが、家から近かったので20週くらいまでは診てもらおうかな~なんて呑気に考えていたけれど、これは早めに産む予定の病院へ行った方が良いのでは…? と判断。確かにつわりは耐える! しかコマンドがないのは分かっていたのですが、もしかして他の病院では何か対処法があるのでは…!? と少しでも希望にすがりたい気持ちでした。この婦人科の先生が悪いわけではなく、とにかくこの辛さが軽減される方法が欲しかったのです…!次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月15日■前回のあらすじ気持ち悪さが続くも、これも赤ちゃんのためと奮起! 肉がダメなのだと思い、昼食にさっぱり系の蕎麦を食べることにしたところ…。■吐き気のビッグウェーブ再び…!■ここで初めて真犯人に辿り着く妊娠について、まだ上司に話すつもりはありませんでしたが、この状態で言わないということはもう不可能でした…。そしてネギが嘔吐の犯人だと分かりましたが、蕎麦を食べた後のネギが一日中口の中にこびりついているようで、本当に気持ち悪かった…。歯を磨いても、まだ生の玉ねぎを食べた後のような感覚で…。結局お肉が原因ではなかったと判明したけれど、この後ずーっと気持ち悪い状態は続くし、なんならさらにパワーアップするので、大好きなお肉も食べられなくなります…。…けど、まだこの時も心に余裕はあります!!次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月14日■前回のあらすじ妊娠5週目の終わり頃、大好きな牛丼を食べるとついにリバースしてしまったのでした…!■嘔吐後はスッキリするかと思いきや…■この気持ち悪さも赤ちゃんのため!ネタバレになってしまっていますが、ここでもまだ犯人はお肉だと思っていました。今思うとどう考えてもネギ系が原因だろ!とは分かるんですが、それまで胃腸が頑丈だった私はお酒以外で嘔吐することがなかったので、何を食べたら吐いてしまうのかなんて分かりませんでした。あとは、なぜか家ではずっと気持ち悪いのですが、会社に行くまでは別に何も感じませんでした。これはもしかして「気持ち」も関係しているのかな?この時までは、この気持ち悪さが少しの間だけ続くんだなー、つわりって大変! 妊婦って大変! とちょっぴり自分に酔いしれていました…!まだまだ余裕がありましたね!次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月13日■前回のあらすじ妊娠4週目、「つわりかも?」と思い医師に相談するも「気持ちのせい」と言われる。妊娠中の体力をつけるため牛丼を食べることにしたのだが…。■牛丼で肉祭りを開催したけど…■この日も大好きな牛丼を食べていると…5週終わりにしてもう嘔吐…。この時は食べている途中で、胃の奥底から気持ち悪さが波のようにせり上がってきてリバース! 自分でもいきなりすぎてビックリでした…。でも、この時は「ああ、やっぱりこれがつわりなのね…」程度に楽観視していました。次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月12日こんにちは! アゴ山です。つわりって辛いですよね…。つわりは個人差が大きいので、まったく同じという人はいないと思いますが、同じく重症悪阻を体験した方とお気持ち共有できればと思い描きました。ジワジワと死神に命を刈り取られていくような酷いつわりの体験談です!■妊娠4週でもつわりってあるの?■気のせいならばと肉祭りを開催!最初に行った婦人科は、産科がなかったのでここで産むことは出来なかったのですが、今思うとこの先生はなぜ「4週でつわりはない!」と言い切ったのでしょう…。しかもちょっと笑ってたし!ただ、すぐ人の言葉を丸々信じて、プラシーボ効果のごとく思い込める私なので、これは単に昨日のラーメンが良くなかったんだ! と思い込みました。いつも元気がない時や体力をつけたい時は肉祭りを開催するので、この時も赤ちゃんの分も含めて牛丼を買いに行ったのです!次回に続く「重症妊娠悪阻になった時の話」(全15話)は12時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月11日イラストレーター和田フミ江さんの「ママならぬ日々」第18話。今回は、妊娠中の体重管理のお話です。私は1人目の妊娠中つわりで体重が2kgほど減り、つわりがおさまったあともたいして体重が増えなかったので、「体重管理なんて楽勝だな〜」と思っていました。そう……臨月までは。 「ママならぬ日々」第18話 食べたい物がいろいろ食べられないのは悲しかった! 特に、赤ちゃんが生まれる前に食べに行こうと思っていたフレンチレストランをキャンセルしたのが残念でした(涙)。 でも、妊娠糖尿病ではなかったのが幸い。赤ちゃんのために耐えた自分を褒めたいと思います……。 著者:イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。
2022年01月06日「きみがママにくれたもの。2度の流産の話」第16話。6年の交際を経て結婚。入籍から3カ月後、妊娠が判明!しかしその翌朝、大量に出血し流産してしまいました。手術を推奨しない病院のため、亡くなったお腹の子どもが自然に流れるのを待つように言われました。自宅に戻って自然に流れるのを待っていましたが、つわりが続いていたため、「あれは誤診で、赤ちゃんはまだ生きているんじゃ……」そんな希望も捨てられませんでした。つわりや妊娠中の体調不良は、赤ちゃんに会えるから頑張って乗り切れるもの。「今私は何のためにこの辛さ(つわり)を耐えればいいんだろう……」と、苦しんでいたりほさんは…… 「きみがママにくれたもの。2度の流産の話」第16話 お腹の子は亡くなってしまっても、つわりが続いていたりほさん。1週間過ぎても自然流産が起こらず、病院でも「この前と変わってないね」と医師から告げられました。 りほさんは、「この状態で日常生活を送るのはもう精神的に限界です」「手術にしてください」と、お願いしました。 すると、医師も納得し、手術の日取りが決まりました。 ついに手術が明日に迫った前日。 「明日朝から病院でしょ? 今日くらい2階でゆっくり寝ておいでよ」と優しい言葉をかけてくれるパパ。 「うん、じゃあそうさせてもらおうかな」と、1人で休むことに。 「今日が最後なんだな…ごめんね、守ってあげられなくて」「産んであげられなくて、抱きしめてあげられなくてごめん」りほさんはお腹の子に思いを馳せ、謝ります。 そして、「4人家族になる夢を、ハルがお兄ちゃんになる夢を見せてくれてありがとう」「ママのお腹を選んでくれてありがとう」感謝の言葉を送りながら、涙を流しました。 「どうか、空の上では元気に走り回れますように」 次回、ついに手術当日。余計なことを考えないようして手術に臨んだものの… 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター 上枝りほ2014年生まれの男の子、2018年生まれの女の子のママ。2児の妊娠・出産までの軌跡を綴った短期連載「きみがママにくれたもの。」を公開している。
2021年12月28日「口唇口蓋裂ちゃん、育ててます」164話です。第二子を妊娠してから、長引くつわりに悩まされていたじぇにこさん。しかし、それに加えて扁桃腺炎や、風邪をこじらせるなど、不調な日々は続きます。さらに、医師からは切迫早産と診断されて……!?つわりに加えて、扁桃腺炎や風邪をこじらせる日々が続き…ひどく長引いたつわり。 貧血がひどく妊婦健診のたびに点滴を打ったり、扁桃腺炎や風邪をこじらせ咳喘息をわずらうなど、あまり穏やかな妊娠生活とは言えない状況が続きました。 そして妊娠6カ月なかばごろ、咳喘息によるおなかへの圧がかかりすぎたこともあるのか子宮頚管が短くなってしまい、切迫早産と診断され急きょ入院することになってしまいました。 突然の入院だったので、急いで市に問い合わせして相談したうえで、娘のことを一時預かりをしてもらえる保育園を紹介してもらい、夫は時短勤務という形でなんとか対応することに。まさかの入院というこの状況に、これまでの不安や心配が一気に加速します……。 寝たきりが徹底された安静の状況がますます健康に産んであげられるのかという、不安を助長していき、くぴこのときと合わせても私の妊娠生活のなかでは、心身共に一番つらいい時期でした……。そんななかで私が救いになったこと、それは……。 毎日お見舞いに駆けつけてくれる夫とくぴこの存在でした。 私が入院したことで突然パパと2人、見知らぬ保育園で始まった生活に戸惑っていないか心配だったのですが……。 預けている園に様子を問い合わせたかぎりでは、朝は泣くことが多くても、それでも娘なりに楽しく遊んでいるとのこと。 環境が目まぐるしく変わるときにそばにいてあげられないことに申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、「ママ赤ちゃん生まれた?」「今日は赤ちゃん生まれた?」と目をキラキラして病室に入ってくる娘は、いつも赤ちゃんの誕生を心待ちにしていて、とても救われました。 夫も仕事と慣れないワンオペ育児でさすがにげっそりして、とても苦労しているのが見てわかり、それに対して申し訳ない気持ちがありましたが……。 それでも毎日娘をつれてお見舞いに通ってくれました。 思いがけぬ入院におなかの赤ちゃんを健康に産んであげられる自信がまったくなくなってしまい、さらに入院によって娘や夫に迷惑をかけた申し訳なさで大きく膨らんでいった不安もありました。しかし、私とおなかの赤ちゃんを気づかってくれる2人のやさしさと頼もしさに救われ、ようやくここへにきて弱りきった自分の気持ちを強く奮い立たせ、改めて第2子出産に向けて気持ちを整えることができました。 2013年生まれの長女くぴこは「口唇口蓋裂」ちゃん! この記事が、口唇口蓋裂についての理解につながり、ひとりでも多くの親御さんの励みになりますように。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター じぇにこ1986年生まれ愛知県在住。 2013年生まれの長女と2017年生まれの次女、二児の母。デザイン学校卒業後、社会人経験を経てお絵かき主婦へ。 口唇口蓋裂や夫婦のこと、日々の育児で翻弄される様子を絵日記ブログで公開中!
2021年12月28日「きみがママにくれたもの。2度の流産の話」第15話。6年の交際を経て結婚。入籍から3カ月後、妊娠が判明!しかしその翌朝、大量に出血し流産してしまいました。少量の出血が出た後、生理のような鮮血が出て、病院の超音波で診てもらうと、「心臓、動いてないね」と医師からお腹の赤ちゃんが亡くなったことを告げられました。りほさんはパパに車の鍵をもらってひとり車へ向かい、「わぁぁぁー」大声で泣いて……。 「きみがママにくれたもの。2度の流産の話」第15話 ※流産後の処置については、病院・産院によって方針が異なります 車で思いっきり泣いて落ち着いていると、パパが呼びに来ました。医師から今後の流れについて聞いていましたが、改めて助産師さんから処置について詳しい説明がありました。 「手術は母体への負担が大きいため、当院では推奨していません」「しばらく様子を見て、自然に流れるのを待ちましょう」と、助産師さんから言われました。 自然に流れるとはどういうことかをりほさんが聞くと、「多量の出血と強い腹痛とともに大きい塊が出てきます」「塊が出たらトイレに流さず、こちらへ持ってきてください」そう告げられました。 心臓は動いていないけれど、赤ちゃんはお腹の中にいる……そんな状況のせいか、りほさんの体は妊娠モードのまま。 つわりはそのまま続き、味覚の変化や吐き気も変わりません。 けれど、生理痛のような腹痛や腰痛が出て、いつ、前回のような出血や痛みが来るんだろう…と恐怖に怯えていました。 また、つわりが続いていることで、「もしかしてあれは誤診で、赤ちゃんはまだ生きているんじゃないか」そんな希望も捨てられずにいました。 そもそも、つわりや妊娠中の体調不良は赤ちゃんに会えるから頑張って乗り切れるもの……。 「今私は何のためにこの辛さに耐えればいいんだろう……」 苦しくなってしまうりほさんですが、「お腹の赤ちゃんは守れなかったけど、目の前にある大切な命は自分の命をかけても必ず一生守る」そう改めて固く心に誓ったのでした。 次回、1週間が過ぎて、りほさんが医師にお願いしたことは…… 監修/助産師REIKO 著者:イラストレーター 上枝りほ2014年生まれの男の子、2018年生まれの女の子のママ。2児の妊娠・出産までの軌跡を綴った短期連載「きみがママにくれたもの。」を公開している。
2021年12月20日