焼肉屋さんなどで「ミスジ」という言葉を聞いても、実際にどんな部位の肉かわからない方も多いのではないでしょうか。本記事では、ミスジの基本情報やおすすめの食べ方を紹介します。ミスジについて理解を深め、おいしいレシピでいただいてみましょう。■ミスジとは?ミスジという言葉は知っているのに、具体的なことを知らない方は多いはず。肉の部位について知っておくことで、よりおいしく食べるヒントを得られます。まずは、ミスジとはどのような肉なのか見ていきましょう。部位や名前の由来、特徴について紹介します。・ミスジは牛の希少部位ハラミやカルビなど、牛にはさまざまな部位があります。そんな中でも希少部位と言われているのがミスジです。ミスジがあるのは、肩甲骨の周辺。牛一頭あたり取れる分量は、3kg程度です。牛の平均体重はオスで1,100kg、メスで770kgと言われているため、ミスジがいかに希少な部位であるかわかるのではないでしょうか。焼肉屋やステーキ店でミスジを食べるときは、高額になることがほとんどです。ミスジは、特別な日に食べる贅沢な部位と言って良いでしょう。・『ミスジ』と呼ばれる由来ミスジがある肩甲骨の周辺は、3本の筋が入っています。この3本の筋が特徴的なことから、「3筋=ミスジ」と呼ばれるようになりました。ちなみに、ミスジは「ヒウチ」とも呼ばれています。なぜなら、ミスジの形が火打ち石に似ているからです。ミスジを食べるときは、そんな名前の由来にも注目してみると良いかもしれませんね。・ミスジの味や食感の特徴ミスジがある肩甲骨の周辺は、あまり動かさない部位として知られています。牛の肉は動かすことが多い部位が筋肉質で固くなり、動かさない部位が柔らかくなるのが特徴です。よって、ミスジは柔らかく口当たりが良い部位と言えます。柔らかさの中に肉本来のしっかりとした食感もあり、食べ応え満点なのがミスジの良いところです。また、ミスジには赤身の中に適度なサシが入っているため、牛肉ならではのコクが感じられます。口の中に入れたときに甘みがふわっと広がり、深みのある味わいを楽しめるでしょう。脂の旨味がありつつも後味はさっぱりなので、バランスが取れた味わいと言えます。「ワンランク上の牛肉を食べたい」と思ったら、ミスジを取り入れてみてはいかがでしょうか。・ミスジ100gあたりのカロリーミスジは希少な部位のため、明確なカロリー表記は出ていません。ミスジの近くの部位である肩は脂身つきで286kcal、赤身肉で201kcalです。サシが少ない赤身肉であれば、カロリーは控えめになると考えられるでしょう。・外国産と国産の違いはある?「同じ牛の部位なのだから、外国産と国産とでは違いはないのでは」と思いがちですが、実は違いがあります。1つ目の違いとして挙げられるのが、肉の色です。外国産のミスジは赤身の割合が多いため、赤が濃い目に出ています。一方で、国産のミスジはサシと赤身が同等のバランスになっているため、ピンクに近い色です。また、2つ目の違いは味わいです。赤身が多い外国産のミスジは、さっぱりとして肉質も若干固めな印象です。国産のミスジは適度にサシが入っているので、とろけるような味わいで柔らかな食感を楽しめるのが特徴ですよ。外国産のミスジは煮込み料理に、国産のミスジはステーキや焼肉に、といったように適した食べ方が変わります。外国産か国産かによって、ぴったりの食べ方を取り入れてみてください。■おいしいミスジを買うならどこがいい?「ちょっと贅沢をしてミスジを食べたい!」と思ったら、どこで購入すれば良いのでしょうか。ミスジを買うのにおすすめしたい場所を紹介します。お気に入りのミスジを手に入れて、堪能してみてください。・大容量なら『コストコ』がおすすめ!一度にたくさんのミスジを手に入れたい場合は、コストコがぴったりです。コストコとは、アメリカ生まれの大型食料品店。ミスジ以外にもさまざまな肉の部位が大容量で販売されています。コストコで販売されているミスジは、アメリカ産の牛肉から取れたものです。アメリカ産なので国産と比べると赤身が多く、かみ応えのある味わいが特徴です。コストコではかたまりの状態で販売されており、好みのサイズにカットして調理できます。一度に食べられない場合は、冷凍保存をすれば大丈夫です。食べたいときに解凍し、いろいろな料理に使えます。食べ盛りの子どもがいる家庭も、大容量のミスジがあれば大満足してくれるはずです。・ランクを選びたいなら『通販』「国産にこだわりたい」「なるべくランクが高い牛肉が良い」という場合は、通販を利用してみてください。牛肉を専門に取り扱っている通販なら、ランク別にミスジを販売しています。牛肉のランクで最も高いと言われているのが、A5ランクです。質の高いミスジを手に入れたいときは「A5」という表記に注目してみてください。また、同じ国産でも牛の種類によって味わいが変わることがあります。通販サイトに掲載されている紹介文をよく読み、好みのタイプを選びましょう。・ウデとセットで買うなら『精肉店』ミスジは肩甲骨周辺の部位に当たるため、ウデの一部分であるとも言えます。そのため、「ウデとセットでミスジを買いたい」という場合もあるでしょう。そんなときは、精肉店を利用するのがおすすめです。牛を丸ごと一頭仕入れている精肉店なら、ミスジとウデをセットにして購入できます。また、精肉店に直接行くことで肉の部位について相談できるのも嬉しいポイントです。どのように処理をすれば良いのか、どんな食べ方が良いのかなど、詳しく聞けます。ミスジに対する知識を深めたい場合も、精肉店に行ってみてはいかがでしょうか。■ミスジステーキのおいしい焼き方ミスジ本来のおいしさを味わいたいときにおすすめなのが、ステーキです。肉の旨味が濃いミスジだからこそ、シンプルに焼いた方がそのおいしさを堪能できます。ここからはミスジステーキのおいしい焼き方を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。ちょっとした焼き方のコツを取り入れることで、レストランのようなミスジステーキに仕上がります。・焼く前に常温で放置まずは、肉を冷蔵庫から出して常温になるまで待ちます。これは、どの部位のステーキの焼き方にも共通しているポイントです。冷蔵庫から出したての肉は内部が冷えており、焼いたときに均一に火が通りません。常温に戻すことで、均一に火が通り、ジューシーな仕上がりになります。冷蔵庫から出して、だいたい30分〜1時間は常温に置いてください。このくらい置いておけば、肉の内部までしっかりと常温になっているはずです。・冷凍肉は冷蔵庫で解凍冷凍肉を購入した場合は、常温で解凍するのではなく、冷蔵庫で解凍するのがおすすめです。冷凍肉を常温で解凍するとドリップが出やすくなります。ドリップには肉の旨味が含まれているため、せっかくのミスジのおいしさが損なわれてしまうのです。冷蔵庫でゆっくりと解凍すればドリップは出にくくなるので、時間をかけて解凍してください。冷蔵庫に入れてから7〜8時間ほどで解凍できるので、食べる前日に冷蔵庫に移しておくと良いです。解凍したあと、冷蔵庫から取り出して常温に戻しましょう。・固くならない焼き方「せっかく良い肉を手に入れたのに、焼き方を間違えて固くなってしまった…」ということはありませんか?どんなに柔らかい肉でも、焼き方次第で固くなってしまうことがあります。特にミスジは内部に含まれている水分が少ないので、焼きすぎるとすぐに固くなります。焼き方にこだわり、柔らかく仕上げましょう。まずはフライパンに油をひいて、強火で温めます。フライパンが十分に熱せられたら、塩胡椒をしたミスジを入れてください。中火に落として1分ほど焼いたら、裏返して40秒ほど焼きます。余分な脂を拭き取ったら赤ワインを回し入れ、アルコールが飛んだら完成です。・タレの用意も忘れずにステーキを焼くときは、事前にタレの準備をしておきましょう。適度なサシが入ったミスジには、醤油味のタレがおすすめです。醤油とみりん、おろし生姜を混ぜ合わせるだけなので、簡単に作れます。焼くときに、赤ワインではなく醤油のタレを回しかけてもOKです。■その他のミスジのおすすめレシピステーキ以外にも、ミスジをおいしく食べられるレシピはいろいろあります。お気に入りの食べ方を見つけて、おいしくいただいてみましょう。おすすめしたいレシピを紹介します。・焼きすぎはNG「焼肉」 気軽にミスジを楽しみたい場合は、焼肉がぴったりです。ホットプレートを準備すれば簡単にできるので、料理が苦手な方でも取り入れやすいはず。ミスジを焼肉にする場合は、焼きすぎに気をつけましょう。長時間焼くことで、柔らかさが失われてしまいます。片面30秒ずつ焼けば食べ頃になるので、さっと焼く程度に留めておいてください。・スジもとろける「煮物」 ミスジのかたまり肉を手に入れた場合は、煮物にするのがおすすめです。じっくり煮込むことでかたまりの中に含まれているスジもとろけ、ミスジを丸ごとおいしくいただけます。まずは、ミスジを食べやすい大きさにカットしましょう。フライパンで焼き目をつけ、鍋に入れます。日本酒と醤油、みりん、砂糖を入れて1時間以上煮込んでください。肉がホロホロの状態になったら塩胡椒で味を整えて、完成です。・肉の旨味を味わうなら「ローストビーフ」 ローストビーフは、肉の旨味をしっかり感じられる食べ方です。最初に、ミスジのかたまり肉の全面に焼き目をつけます。加熱調理ができるビニール袋に入れて密閉し、お湯を沸かした鍋の中に入れてください。2分ほど加熱したら火を止め、蓋をしてから3時間ほど放置します。肉を取り出し、好みの薄さにカットしたらできあがりです。・ミスジ初心者には「ビーフシチュー」 初心者には、ルーを使って作れるビーフシチューのレシピがぴったりです。食べやすい大きさにカットしたミスジは、フライパンで焼き目をつけてから、大型の鍋に入れましょう。人参や玉ねぎもカットし、鍋に加えます。水を入れて2〜3時間煮込んでください。ビーフシチューのルーを溶かし入れたら、ビーフシチューの完成です。■ミスジの良さを活かしておいしく食べようミスジは、一頭分の牛から取れる分量が少ない希少部位です。そんなミスジをおいしく食べられるように、食べ方にはこだわってみてください。ミスジのおいしさを引き出せるレシピで、肉本来の旨味を堪能してみましょう。《参考》・ 文部科学省「 日本食品標準成分表2015年版(七訂)PDF」
2021年02月23日冷蔵庫のチルド室には、どのような役割があるかご存知ですか?チルド室の特徴を把握していれば、さまざまな料理に役立てられます。本記事では、チルド室の使い方や活用方法についてまとめました。チルド室を有効活用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。■冷蔵庫の『チルド室』とは言葉は知っていても、チルド室とは具体的にどのようなものなのか知らないという場合も多いのではないでしょうか。チルド室には他の冷蔵室とは異なる特徴があります。チルド室を有効活用するために、基本的な知識を身につけていきましょう。・チルド室の温度 0℃前後を保つのが一般的なチルド室です。冷蔵庫全体の平均温度は4℃前後なので、チルド室は低めの温度を維持している場所と言えるでしょう。この温度の低さこそ、チルド室を使って食材を保存するメリットにつながります。どのような点にメリットがあるのか、次の項目を参考にしてみてください。・チルド室に保存するメリット 0℃前後の温度は、食品が凍る手前の状態を作り出します。凍る直前の状態を保つ事で、フレッシュな状態をキープできるのがチルド室のメリットと言えます。なるべく長持ちさせたい食べ物は、チルド室に入れておくことでおいしくいただけるでしょう。ちなみに、「チルド」とは「凍る直前の状態」という意味がある言葉です。だから、チルド室と名付けられているのですね。・チルド室と冷蔵室との違い 一見すると同じように見えるかもしれませんが、両者には違いがあります。違いの1つとして挙げられるのが、温度です。0℃前後の温度を維持しているチルド室に対して、冷蔵室は3℃前後に保たれています。それぞれの温度に適した食品を入れることで、新鮮な状態をキープしやすくなります。また、チルド室は前面に蓋がつき、仕切られた状態になっているのが特徴です。冷蔵室は、冷蔵庫の扉を開いたときに温度が上がりやすくなりますが、蓋がついたチルド室は温度に変化がもたらされることはほとんどありません。食品を一定の温度に保ちたい場合は、チルド室が役立つと言えるでしょう。・チルド室とパーシャル室との違い あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、冷蔵庫の多くにはパーシャル室が備えられています。パーシャル室は、製氷室の隣に設置されていることが多いです。1つの空間に区切られており、引き出すことで内部を確認できます。そんなパーシャル室とチルド室の違いは、温度です。一般的なパーシャル室の温度は-3℃前後。-3℃だと、食品が完全に凍ることはないのがポイントです。一見凍っているように見えても、実は凍っていません。そのため、解凍することなく包丁で食材を切れます。■チルド室の使い方冷蔵庫にチルド室があることは把握していても、「何に使ったら良いの?」と迷うことがありますよね。そんなときは、チルド室の使い方をチェックしておきましょう。具体的な使い方を紹介するので、有効活用できるようにしてみてください。・チルド室保存に適した食品 冷蔵庫の適した空間に入れることで、食品の新鮮な状態を保ちやすくなります。いろいろな食品がある中でチルド室に適しているのが、肉や魚類です。肉や魚は傷みやすいため、低めの温度をキープできるチルド室に入れれば鮮度を維持しやすくなります。また、発酵食品も保存をおすすめしたい食品です。一般的に、発酵食品は発酵が進むことで風味が変わり、本来のおいしさを楽しめなくなる場合があります。チルド室に入れておけば発酵が遅れ、食べるのに最適な状態で食べることが可能です。納豆や漬物を始めとした発酵食品は、チルド室を活用してみましょう。・チルド室保存に適さない食品 適した食品がある一方で、適さない食品もあるので気をつけてください。冷蔵保存をするときに気をつけておきたいのが、マーガリンやビールです。マーガリンはチルド室に入れると凍ってしまい、すぐに使えなくなります。ビールの場合は内部が凍ることで開封時に破裂することがあるので要注意です。・チルド室をパンやお菓子作りに活用! 気温が高い時期だと、パンやお菓子の生地がだれてしまうことがあります。だれた生地は扱いにくく、ストレスを感じる場合もあるのではないでしょうか。そんなときに役立つのがチルド室です。チルド室なら食材を凍らせることなく冷やせるので、生地をベストな状態にしやすくなります。生地がだれてきたな、と感じたらチルド室に2〜30分ほど入れてみましょう。扱いやすい生地に変わっているはずです。タルト生地など、材料が冷えた状態の方がおいしく仕上がる場合もチルド室が活躍します。作業の直前までチルド室に入れておけば凍る直前の状態で生地を作れるので、失敗しにくくなるでしょう。・下ごしらえした食品の保存にもおすすめ 肉や魚、野菜を切ったあとに「調理するまでにまだ時間があるな」と思った場合も、チルド室を使ってみてください。チルド室に入れておけば、食材を新鮮な状態に保ちやすくなります。特に夏場は生物を常温で放置しておくと菌が繁殖しやすくなると言われています。食中毒を防ぐためにも、有効活用してみてください。また、調理済みのお刺身などの生物をチルド室に入れておくのもおすすめです。食べる直前までチルド室で冷やしておけば、ベストな状態で食べられます。・解凍にチルド室を活用 冷凍した肉や魚を解凍するのに、チルド室は活躍してくれます。冷蔵室で解凍をすると肉や魚からドリップが出て、旨味成分が流れ出てしまいます。一方で、凍る直前の温度をキープできるチルド室ならドリップが出にくくなるのがポイント。肉や野菜の旨味を逃さず、最適な状態に解凍できます。また、アイスクリームを食べようとして「カチカチでスプーンが入らない…」という経験をしたことはありませんか?そんな時もチルド室を使ってみましょう。チルド室で2〜30分ほど解凍することで、ちょうど良い状態になります。・賞味期限が近い食品の保存 賞味期限とは、食品をおいしく食べられる期限のことです。賞味期限が近づいた食品は、食べ頃がどんどん過ぎてしまいます。そのような場合にチルド室に入れておけば、凍る直前の状態にしてくれるので、おいしさを逃しにくくなります。「賞味期限が近いな」と思ったら、ぜひチルド室を活用してみてください。■チルド室以外に保存した方が良い食品とは?とても便利なチルド室ですが、チルド室以外で保存した方が良い食品もあります。それぞれのメリットを活かすことで、冷蔵庫を使いこなせるようになるのではないでしょうか。どのような食品がどこに適しているのか、チェックしていきましょう。・冷蔵室に適した食品 冷蔵室は、冷蔵庫の中で最も汎用性が高いスペースです。卵や飲料、調味料といった普段使いすることが多い食品を保存するのに適しています。また、保存容器に入れた作り置きも冷蔵庫に入れるのに適していると言えるでしょう。使い頻度が高い食品は、真ん中や下の段に保存するのがおすすめです。すぐに取り出すことができ、冷蔵庫の扉を開く時間を減らせます。また、あまり使用することがない食品は上の段に保存しましょう。スペースを有効活用すれば、冷蔵室をすっきり整頓できます。・野菜室に適した食品 野菜室は冷蔵室と同じくらいの温度ですが、密閉性と湿度が高いのが特徴です。乾燥を防ぎやすいため、野菜を保存するのに適しています。ただし、全ての野菜を野菜室に入れれば良いと言うものではありません。例えば、じゃがいもや里芋、さつまいもといった亜熱帯地方が原産の野菜は野菜室に入れることで低温障害が起きることがあると言われています。風通しが良い日陰に保存し、鮮度を保つようにしてみてください。・冷凍室に適した食品 冷凍食品や長期保存したい餅、ご飯、パンといった食品を入れるのに適しています。また、下味をつけた肉や魚類を保存袋に入れて冷凍するのもおすすめです。解凍して焼けば良いだけの状態にしておけば、日々の料理が楽になるでしょう。ただし、卵やマヨネーズ、牛乳など、冷凍することで変質してしまう食品もあります。冷凍庫に入れる際には、こうしたことも意識して保存するようにしてください。■チルド室を活用して料理上手にチルド室を上手に使えれば、普段の料理を格上げできます。「もっとおいしい料理を作りたい!」と思ったら、チルド室の活用方法をチェックしていきましょう。おすすめの方法を紹介するので、ぜひ取り入れてみてはどうでしょうか。・揚げ物をサクッと仕上げる 唐揚げや天ぷらなど、揚げ物をしたときに「ベトベトになってしまった…」という経験はありませんか?揚げ物で失敗してしまうのは、食材の温度が問題なのかもしれません。食材の下ごしらえが終わったら、揚げるまでチルド室に入れておきましょう。チルド室で凍る直前まで冷やすことで、揚げたときにサクッとした食感に仕上がります。・サラダの野菜をパリパリに サラダ用の野菜は、常温に置いておくと水分が出てべちゃっとした食感になります。パリパリ感を残したいときは、食べる直前までチルド室に入れておくのがおすすめです。このとき大切なのが、チルド室に入れる前にドレッシングをかけないこと。ドレッシングを事前にかけると、水分が出やすくなります。ドレッシングもチルド室に入れて冷やし、食べる直前に和えれば食感豊かなサラダに仕上がります。・半解凍のご飯でパラパラチャーハンに ご飯が温かい状態で炒めると、デンプン同士がくっついてベトベトした状態のチャーハンになりやすいです。パラパラチャーハンを目指しているときは、冷凍ご飯をチルド室に入れ、半解凍の状態にしましょう。半解凍のご飯はデンプン同士がくっつきにくいのでほぐれやすく、パラパラチャーハンが簡単に作れます。また、チャーハンを作るときはなるべく高温を使い、手早く混ぜるのがポイント。自宅でお店で食べるようなチャーハンを目指してみてはいかがでしょうか。・チルド室に入れるだけで栗が甘く!生の栗は、チルド室で保存することで甘味が引き出されると言われています。栗を新聞紙で包んだら、ビニール袋に入れてください。その状態でチルド室に入れ、3日ほど経過したら食べ頃です。1ヶ月も経てば、かなり甘い栗になるのだそう。栗を長期保存したいときにも、チルド室を活用してみてはどうでしょうか。■チルド室を上手に活用しよう普段は見過ごしてしまいがちなチルド室ですが、上手に活用すればいろいろな方法で役立てられます。食品のおいしさをキープするためにも、チルド室の正しい使い方を意識してみましょう。使い方を少し変えるだけで、いつも以上においしい料理が作れるはずです。
2020年08月09日