レジェンドグラドル・沢地優佳(49)、イラストレーターのみうらじゅん(66)が22日、東京・神保町の書泉グランデで行われた写真集『Venus, y』(扶桑社)の出版記念イベントを開催した。みうらは、『週刊SPA!』(扶桑社)で20年近く、巻頭水着グラビアページ『グラビアン魂』の連載を続けてきた。長きにわたりグラビア界の栄枯盛衰を見つめ続けてきたみうらが、「最高の熟女」と呼ぶ沢地とタッグを組んで写真集を初プロデュースした。すべてのカットは、みうらの描いたエスキース(撮影用の下絵)をもとに撮影され、“みうらの考える究極のグラビアの再現”と言うべきカットが収録されている。まずは沢地1人で登場。沢地は「なぜかサブカルの巨匠が日の当たらない私に脚光を浴びさせていただいたっていう感じで、なんか非常に恐縮しております」と振り返る。「1番最初に『週刊SPA!』の『グラビアン魂』を拝見させていただいたのが18年前。その中で私が参加させていただいたのがちょうど3年前。その3年前の時期は、コロナ禍で本当に時間がとってもあったので、エスキースをいっぱい見てイメージをした」と明かすと、お気に入りショットについては「全部なんですけど…。この写真集は、露出がそんなにすごくないんです。私は、どちらかというと巨乳が売りなんですけど、とてもお尻がステキに映されています」とアピールした。その後、みうらが花束を持って登場。みうらは「きょう、初めてお会いしたので、こっち(沢地の方)を見てしゃべることができない」と緊張しきりだった。沢地は「『グラビアン魂』に参加させていただけると思っていなかった。それが写真集になって…。夢が現実になりました」と感心すると、みうらも「こっちの夢が現実になりました」と応じて笑顔が広がった。みうらは、グラビアの撮影現場には行かないことがモットーだという。「『グラビアン魂』をやってる現場とか、基本俺とリリー・フランキーは行かないんです。行くと妄想が減る。グラビアって、あくまで妄想のところもないと。その人のことを、よく知っちゃうと…。きょう(沢地と)初めてお会いしたんで、ちょっと後ろ手のエキースは書けないから(笑)。失礼ながら、それをやっていただくためには、会わないのが1番いいんですよね。妄想を育てるために」とこだわりを熱っぽく語っていた。
2024年04月22日レジェンドグラドル・沢地優佳(49)、イラストレーターのみうらじゅん(66)が22日、東京・神保町の書泉グランデで行われた写真集『Venus, y』(扶桑社)の出版記念イベントを開催した。みうらは、『週刊SPA!』(扶桑社)で20年近く、巻頭水着グラビアページ『グラビアン魂』の連載を続けてきた。長きにわたりグラビア界の栄枯盛衰を見つめ続けてきたみうらが、「最高の熟女」と呼ぶ沢地とタッグを組んで写真集を初プロデュースした。すべてのカットは、みうらの描いたエスキース(撮影用の下絵)をもとに撮影され、“みうらの考える究極のグラビアの再現”と言うべきカットが収録されている。まずは沢地1人で登場。沢地は「なぜかサブカルの巨匠が日の当たらない私に脚光を浴びさせていただいたっていう感じで、なんか非常に恐縮しております」と振り返る。「1番最初に『週刊SPA!』の『グラビアン魂』を拝見させていただいたのが18年前。その中で私が参加させていただいたのがちょうど3年前。その3年前の時期は、コロナ禍で本当に時間がとってもあったので、エスキースをいっぱい見てイメージをした」と明かすと、お気に入りショットについては「全部なんですけど…。この写真集は、露出がそんなにすごくないんです。私は、どちらかというと巨乳が売りなんですけど、とてもお尻がステキに映されています」とアピールした。その後、みうらが花束を持って登場。みうらは「きょう、初めてお会いしたので、こっち(沢地の方)を見てしゃべることができない」と緊張しきりだった。沢地は「『グラビアン魂』に参加させていただけると思っていなかった。それが写真集になって…。夢が現実になりました」と感心すると、みうらも「こっちの夢が現実になりました」と応じて笑顔が広がった。みうらにもお気に入りショットについての質問が。今回は帯まで描くほどの“完全プロデュース”だった。写真集をこよなく愛する、みうらだけに「(プロデューサーが)自分を出すのはファンの方に質問。写真集を昔からよく買う方。『グラビアン魂』でも、よくリリーさんとの対談で言ってたんですけど、写真集の中で後ろの方にカメラマンの人とオフショットとかのくだらないページを廃絶したいと思っている。グラビア載った時とかに、こういう(バストアップの)写真だったら『胸いっぱいの愛を』とか、しょうもないキャッチコピーを編集者が入れるんです。それだけは廃絶させて死にたいとも思っている」と悪しき文化の根絶を呼びかけた。その分、どこまで関与するのかで悩んだそう。「この(カバーの)中の本表紙に俺が書いたエキースが全部入ってます。そこだけです、俺が登場したの」と買ったから人だけがグラビアとエスキースを見比べることができる楽しみポイントを解説していた。
2024年04月22日レジェンドグラドル・沢地優佳(49)、イラストレーターのみうらじゅん(66)が22日、東京・神保町の書泉グランデで行われた写真集『Venus, y』(扶桑社)の出版記念イベントを開催した。みうらは、『週刊SPA!』(扶桑社)で20年近く、巻頭水着グラビアページ『グラビアン魂』の連載を続けてきた。長きにわたりグラビア界の栄枯盛衰を見つめ続けてきたみうらが、「最高の熟女」と呼ぶ沢地とタッグを組んで写真集を初プロデュースした。すべてのカットは、みうらの描いたエスキース(撮影用の下絵)をもとに撮影され、“みうらの考える究極のグラビアの再現”と言うべきカットが収録されている。まずは沢地1人で登場。沢地は「なぜかサブカルの巨匠が日の当たらない私に脚光を浴びさせていただいたっていう感じで、なんか非常に恐縮しております」と振り返る。「1番最初に『週刊SPA!』の『グラビアン魂』を拝見させていただいたのが18年前。その中で私が参加させていただいたのがちょうど3年前。その3年前の時期は、コロナ禍で本当に時間がとってもあったので、エスキースをいっぱい見てイメージをした」と明かすと、お気に入りショットについては「全部なんですけど…。この写真集は、露出がそんなにすごくないんです。私は、どちらかというと巨乳が売りなんですけど、とてもお尻がステキに映されています」とアピールした。その後、みうらが花束を持って登場。みうらは「きょう、初めてお会いしたので、こっち(沢地の方)を見てしゃべることができない」と緊張しきりだった。沢地は「『グラビアン魂』に参加させていただけると思っていなかった。それが写真集になって…。夢が現実になりました」と感心すると、みうらも「こっちの夢が現実になりました」と応じて笑顔が広がった。写真集プロデュースは逆オファーだったそう。「『させて』と僕が言いました。全て僕がやりました。僕がどうしても紙の写真集が出してほしくて。でも、出版不況というじゃないですか。だから、なかなか出せないのかもしんないんだけども『これからは紙対応より紙媒体』と。使われると思うので言っておきます(笑)。出版社の人が紙媒体の写真集を出さなくなってきてるから、今一度ここで、出すんだ、ということにしたかった。で、出せるんだっていう事実を作れば、他の方もまた出すかもしれないから」と熱弁した。その中でも沢地の写真集にした理由については、みうらは「どうしても沢地さんの紙の写真集がすごく欲しくて。売ってたら僕は買ってたので」と明かしていた。沢地にとっても渡りに船。「もともと本当に紙が好きで、雑誌が好きで、グラビアが好きでやってきた。何事もいい時も悪い時も続けることが大事だと思っている。そこを見出してプロデュースしてくださった気がするので、出したからには頑張る。いいものを作っていただいたと本当に思ってるので、自信を持っている」と感謝しきり。「棺桶にはを『Venus, y』を敷き詰めたい」と沢地が話すと、みうらは「その前に俺が先に死ぬから僕がやります」と応じて笑いを誘っていた。また、紙にこだわるワケも。「写真集をスクラップに貼るのが好きなんですよ。で、デジタル写真集のヤツをプリントしてもらって貼るのは、やっぱり違うんですよね。解像度もだいぶ上がってると思うんですけども、紙特有のあの深さみたいなやつはデジタルでは絶対に出ない」と力説。「写真集をよく買うんだけど高いんだよね。みんなやっぱり安い方にばっかり流れて。グラビアの紙写真集の文化っていうのは、ほっといたら終わると思う。今、出版社もデジタル部門の方がメインになってる。ここは、みんなで協力してやらないと、この文化が滅びると思う。絶滅危惧種な感じがして今回ぜひとも紙でと思った」と熱い思いを口にしていた。
2024年04月22日イラストレーターのみうらじゅんが、初めてプロデュースを手掛けたグラビア写真集『Venus, y』(扶桑社)を4月24日に発売。イメージカットが公開された。『週刊SPA!』(扶桑社)で20年近く、巻頭水着グラビアページ『グラビアン魂』の連載を続けるなど、長きにわたりグラビア界の栄枯盛衰を見つめ続けてきたみうら。初プロデュース写真集となる本作は、同氏が描いたエスキース(撮影用の下絵)をもとに撮影されており、“みうらの考える究極のグラビアの再現”というべきカットを収録している。そんなみうらが被写体に指名したのは、長きにわたりグラビア業界を引っ張り続ける、Jカップ豊満ボディのレジェンドグラドル・沢地優佳。みうらじゅんが描き下ろしたエスキースを元に、“最高の熟女”沢地の超絶攻めたセクシーカットが収録される。本作発売について沢地は、「美しく咲く花に『今日も綺麗だね』と話しかけると長持ちするそうです。 私たちも誰かの言葉で、元気になったり、苦手意識が勇気に変わったりします。だから私もグラビアで、みんなに花を咲かせたいと願っています。 みうらさんが花祭りのようにして下さった写真集、ぜひお手に取ってご覧ください」とコメントを寄せている。沢地優佳/1975年、東京都生まれ。T167、B108、W59、H90。グラビアレジェンドとして活躍中。
2024年04月03日12月20日(水) 渋谷LOFT9にて映画『アイデン&ティティ』公開20周年記念上映&トークイベントが開催される。それに先駆け、原作者のみうらじゅん、主演の峯田和伸の動画コメントが公開された。『アイデン&ティティ』は、2003年12月20日よりシネセゾン渋谷などで上映された青春映画で、1980年代の高円寺を舞台にロックバンドにかけた若者たちの葛藤や苦悩をリアルに描いた作品。原作を読んで感動し、なんとか自分の手で映画化したいと考えた田口トモロヲが初監督作品として完成させ、原作の大ファンだった峯田が演技初挑戦で主役の中島を務めた。また、特製Tシャツ付き会場観覧チケットが即日完売したため、特製Tシャツの通信販売が決定。会場でプレゼントされるTシャツは「白」のみだが、通販では「白」と「黒」の2種類を通信販売(期間限定受注生産)する。20周年記念特製Tシャツ「黒」さらに、X(旧Twitter)でのハッシュタグキャンペーンも開催。会場観覧、もしくは配信視聴の感想を「#アイデン20th」をつけてX(旧Twitter)で投稿した人の中から抽選で3名に、みうらじゅん、峯田和伸、田口トモロヲのサイン入り20周年記念特製Tシャツ「白」(Lサイズ)をプレゼント。そのほか、イベントのトーク部分のみを配信する「配信チケット」も販売中。映画『アイデン&ティティ』20周年イベントに向けたコメント映像<イベント情報>映画『アイデン&ティティ』20周年記念上映会&トークショー12月20日(水) 東京・LOFT 9 SHIBUYA開演 18:30出演:みうらじゅん、峯田和伸、田口トモロヲ【チケット料金】配信チケット(トーク部分のみ):2,000円(税込)・映画上映+休憩後の20:45頃から配信開始・ツィキャスにて販売中・アーカイブで12月26日(火) 23:59まで視聴可能。(購入期限:12月26日(火) 21:59)【ハッシュタグキャンペーン】抽選対象ポスト:イベント開始から12月28日(木) 12:00まで【Tシャツ販売】UKFC ONLINE SHOPにて期間限定受注生産予定。詳細は12月20日(水) 18:00発表。
2023年12月18日東京・上野の東京国立博物館の本館 特別5室で、特別展「京都・南山城の仏像」が開かれています。本展で仏像大使を務めているのは、イラストレーターのみうらじゅんさんと作家・クリエイターのいとうせいこうさん。大人気の展覧会オリジナルグッズを開発したお二人に、グッズ誕生話などを語っていただきました!仏像大使は、みうらじゅんさんといとうせいこうさん!左:いとうせいこうさん、右:みうらじゅんさん【女子的アートナビ】vol. 313特別展「京都・南山城の仏像」では、京都最南部に位置する南山城(みなみやましろ)地域にある浄瑠璃寺(じょうるりじ)や海住山寺(かいじゅうせんじ)、禅定寺(ぜんじょうじ)などに伝わるさまざまな仏像を紹介。平安時代につくられた国宝の《阿弥陀如来坐像(九体阿弥陀のうち)》や重要文化財の《十一面観音菩薩立像》など、平安から鎌倉時代までの貴重な名作仏像ばかりが集められています。本展で仏像大使を務めるのは、みうらじゅんさんといとうせいこうさん。展覧会のオリジナルグッズも開発されたお二人に、グッズ制作の秘話などを語っていただきました!Tシャツに込められた気持ちは…――今回、5つのグッズを開発されたとのことで、まずは神々しい阿弥陀如来坐像の絵がプリントされたTシャツについて教えてください。みうらさんこれは、僕が最初のグッズ企画会議のとき持ち込んだ絵。頼まれてもいないのに、描いてきたものです。先に開催された奈良国立博物館での展覧会でも、東京のほうでも好評と聞いていますよ(笑)。いとうさんそう、はやっているみたいだよね、みうらさんの絵。男性でも女性でも着やすいデザインだし、みうらさんと僕の後ろ姿も入っているので、宗教色だけにならずいい感じで、ばっちりでしたね。みうらさん絵の左下、“見仏”してるのがいとうさんの後ろ姿だとわかったうえで着ると、また気持ちが上がるんじゃないかな?いとうさんえ!?(笑)。どういうこと?みうらさんつまり、Tシャツを着ている人々のお腹のあたりにいとうさんがいるわけで、効力として胃腸を守ってくれてるわけで(笑)。いとうさんなるほど(笑)。ある種のおめでたさと、みなさんの健康を祈るという気持ちが入ったTシャツなんですね。爆売れ「おくすり手帳」誕生秘話――薬師如来坐像が表紙にデザインされたおくすり手帳も、奈良博のときに数千冊も売れたそうで、ネットでも話題になっていました。この企画は、どんなきっかけで生まれたのですか?いとうさん二人でやっている自主ラジオ番組の『ラジオご歓談!』で、あるとき、おくすり手帳の話になったんだよね。この「おくすり手帳」という名前自体が、妙齢の自分たちにはこそばゆい感じがした、とかそんな話になって。みうらさんそうそう。既製のものはいろいろあるけど、僕らが使えそうなグッとくるおくすり手帳がない。ちょうど展覧会にも薬師如来の仏像がお出ましだから、そりゃ薬師如来のおくすり手帳が欲しいよ、とね。いとうさん薬師如来は、手に薬壺を持っていて、そのなかに誰でも治せる万能の薬が入っている、というのが昔から伝わる信仰なんですよ。それで、ラジオでおくすり手帳の話をしたあと、薬剤師の人がメールをくれて、おくすり手帳のデザインに決まりはない、と教えてくれたんですよ。みうらさんだってね。だったら自由につくれると思ったんだよね。薬剤師さんも納得のデザインだと自負しています(笑)。いとうさん 誰でも使うものだから。家族みんなが必要ですよね。みうらさんこれなら、“見仏”の旅にも持っていけますね。急に病気になったとき、便利ですよ。朱印帳代わりにはなりませんが、このお弁当についているシール、ちょっとかわいいな、と思ったら、貼ってもいいですよね、思い出として。いとうさん思い出はやめてください(笑)。それは、高校生の女の子がやるようなものでしょ。これは薬剤師さんが見るものだから、違うシールが貼ってあったら困りますよ。みうらさん承知しました(笑)。お薬のシールだけにしてください。いとうさんでも、本当におくすり手帳は大好評だね。今後、おくすり手帳のマーケットを変える可能性がある商品でしたよね。みうらさん僕ら、仏像大使ではなく、結局グッズ大使ですからね(笑)。牛頭天王キャップのこだわりポイント――牛頭天王のワッペンがついたキャップも、人気があるそうですね。いとうさん当初から、牛頭天王を使いたいと思っていて。牛頭は、あやしい力を持つので、ぜひキャップにつけたいという想いが強くあったし、みうらさんはGOZUという文字を入れたいというこだわりがあったよね。みうらさんそう、ヘビーメタル感を入れたかったもんで(笑)。そもそも、キャップだけでも高いですから。お得だと思いますね、GOZUキャップ。いとうさん高いから、そんなに売れないと思っていたら、奈良では売り切れていたんだよね。みうらさんだってね。世の中、変わりましたね(笑)。ずいぶん前から、展覧会のグッズ企画を出してきましたけどね。僕ら下町ロケットはさ。いとうさん下町ロケット!?(笑)みうらさんいやいや、仏像ロケットですか(笑)。なかなかヒットは飛ばせなかったけど、今回は、こんな宣伝までさせてもらって本当、ありがたいですね。アクリルスタンドの使い方は…――不動明王立像のアクリルスタンドも、奈良では一時完売になったそうですね。いとうさんアクリルスタンドの時代がきていますね。この不動明王は、神童寺にあるもので、僕の“推し仏”のひとつです。不動明王は、邪悪なものに打ち勝つ炎を後ろに背負っています。このお寺の不動は、一般的なスタイルと少し異なり、童子のように膝小僧を出していて、昔、そのあたりを走っていた村の小僧のような雰囲気があるのです。これがアクリルスタンドになって、売れているのがうれしいですね。みうらさんこのアクリルスタンド、おしゃれなスイーツと一緒に写真を撮るといいですよ。僕、この前、はじめておしゃれなカキ氷を食べて、それがメロン1個まるごと入っているような感じで、まるで仏様の螺髪(らほつ)みたな状態でメロンが載っていて。このアクリルスタンドと一緒に写真を撮ってインスタに乗せるといいなぁって思いました(笑)。あとは、手のひらに収まるちょうどいい大きさだから、JRの改札もこれをピッとすれば通れるんじゃないかな?いとうさんSuicaじゃないですから(笑)。十一面観音の見分け方は…――定番グッズの光仏シリーズ、今回は十一面観音が光る仏様になっています。いとうさん光仏シリーズは、電気を消すと仏の姿が浮かび上がるのですが、今回はペンになっています。光る十一面観音が導いてくれます。みうらさん十一面観音は、頭に十の面がついていて、手には水瓶(すいびょう)を持っておられます。もし、街で水瓶を持っている人を見かけたら、「あっ、十一面観音だ!」と思いがちですが、違いますから(笑)。いとうさんそれは、ただ水瓶を持っている人なんですね(笑)。みうらさんですね。いとうさんじゃあ、もし、その人の頭上に十のお面がついていたら?みうらさんそれは、確実に十一面観音です。現世にお出ましになられたということになります。いとうさん救いがあるということですね(笑)。とにかく見てください!――最後に、仏像初心者の人に向けて、この展覧会の楽しみ方を教えていただけますか。いとうさん初心者の方は、仏像について、いろいろ知らなければとプレッシャーに感じるかもしれませんが、それは取り払って、とにかく見てください。仏像って、訳がわからないんですよ。なんで頭の上にたくさん顔があるんだろう、なんで手が千本もあるんだろうって、そのことにいちいち驚けばいいと思うのです。驚いてショックを受けたあと、本を読んでみてもいいし、千本もある手がすごいなと悪夢を見てもいい。美術として驚き続けることもできますし、信仰の気持ちがあってもいい。美術と信仰、片方でも両方でもいいんです。みうらさんこの展覧会のメインは、浄瑠璃寺の阿弥陀如来坐像です。今回、その仏像の修復が終わったことを記念して展覧会が開かれています。東京には一体が展示されていますが、実際現地に行くと、九体の阿弥陀如来が横並びにずらりと、ロイヤルストレートフラッシュ状態におられます。だから、この展覧会を見られた方は、ぜひ浄瑠璃寺に足を運んで、お堂ごと体感してほしいですね。おすすめです。――ありがとうございました!仏像大使は音声ガイドにもゲスト出演!仏友同士であるお二人のトーク、いかがでしたか。難しそうな仏像の話も、お二人が語ると身近で親しみやすく感じられます。本展の音声ガイドでも、みうらさんといとうさんの仏像トークを楽しめます。(音声ガイドナビゲーターは、俳優・タレントの横山由依さんです!)ぜひ、音声ガイドを聴きながら展覧会を楽しみ、見終わったあとはオリジナルグッズもご覧になってみてください。Information会期:2023年9月16日(土)~11月12日(日)会場:東京国立博物館本館特別5室開館時間:9時30分~17時00分(入館は閉館の30分前まで)※11月3日(金・祝)、4日(土)、10日(金)、11日(土)は19時00分時まで休館日:月曜日、10月10日(火)※10月9日(月・祝)は開館観覧料:一般 ¥1,500、大学生 ¥800、高校生 ¥500※本展は事前予約不要です
2023年10月08日不二家のロングセラーチョコレート「ルック」から、映画『ハニーレモンソーダ』の世界を表現した「ルック(ハニーレモンソーダ)」が登場。2021年6月22日(火)より全国発売される。映画『ハニーレモンソーダ』着想のチョコレートアソート映画『ハニーレモンソーダ』をモチーフにした「ルック(ハニーレモンソーダ)」は、異なる2つの味わいを楽しむことができるチョコレートアソート。レモンクリームをベースに、しゅわっと弾けるパチパチキャンディを入れた「レモンソーダ」と、とろりとしたハニーソースを詰め込んだ「ハニーレモン」の2つのフレーバーを味わうことができる。パッケージも、映画をイメージした爽やかな仕上がり。ソーダを思わせるブルーを背景に、『ハニーレモンソーダ』のロゴを大胆に配した。ひんやりグラススイーツも同日には、全国の不二家洋菓子店でも、『ハニーレモンソーダ』をモチーフにしたスイーツ「恋する♡ハニーレモンソーダゼリー」を発売。アイスクリームに見立てた国産はちみつのムースや、レモン、ゴールデンパイン、マンゴーのシロップ漬け、はちの巣型チョコレートを組み合わせた、フロート風グラススイーツだ。ソーダゼリーとハニーレモンゼリーを混ぜて食べると、“しゅわしゅわ”食感に。青春ラブストーリーである『ハニーレモンソーダ』を彷彿とさせる、爽やかな味わいが楽しめる。Snow Manラウール主演の青春ラブストーリーなお、映画『ハニーレモンソーダ』は2021年7月9日(⾦)公開。集英社『りぼん』で連載中の同名少女コミックを実写映画化するもので、「髪はレモン、性格はソーダな男の子」である主人公・三浦界(みうらかい)をSnow Manのラウールが演じる。【詳細】映画『ハニーレモンソーダ』タイアップ商品2021年6月22日(火)全国発売・「ルック(ハニーレモンソーダ)」130円(税込)※参考小売価格販売店舗:全国のスーパー、コンビニエンスストア・「恋する♡ハニーレモンソーダゼリー」440円(税込)販売店舗:全国の不二家洋菓子店※「恋する♡ハニーレモンソーダゼリー」は不二家洋菓子店取り扱い商品。スーパーやコンビニエンスストア等での取り扱いはなし。一部の不二家レストランでも販売。※店舗により取り扱いのない場合、売切れの場合もある。※不二家洋菓子店のイートインスペースや不二家レストランでの飲食には標準税率(10%)が適用され、掲載の税込価格とは異なる。【問い合わせ先】株式会社不二家 お客様サービス室TEL:0120-047228
2021年05月20日少女コミック『ハニーレモンソーダ』が、Snow Manのラウール×吉川愛で実写映画化。映画『ハニーレモンソーダ』として、2021年7月9⽇(⾦)に全国公開される。原作は、累計400万部突破の“胸キュン”青春ラブストーリー原作は、集英社「りぼん」連載の人気同名コミック。高校を舞台に、⾦髪イケメン男⼦と内気なマジメ⼥⼦――正反対の男⼥⼆⼈が巻き起こす、胸キュンたっぷりの青春ラブストーリーは、女子高生を中心に人気を集め、累計発行部数は400万部を突破。また雑誌「セブンティーン」(2020年9月号)の“読者が選ぶ好きな少⼥マンガ&実写化してほしいマンガランキング”では、見事1位に輝くなど、近年熱い視線が注がれる話題作となっている。Snow Manのラウール×吉川愛が、高校生役にそんな注目コミックの実写化には、今をときめく人気キャストが抜擢。主人公のイケメン男子・三浦界を務めるのは、人気男性アイドルグループ・Snow Manのメンバーであり、映画初主演を飾るラウール。またヒロインとなる⽯森⽻花役には、映画『虹⾊デイズ』『⼗⼆⼈の死にたい⼦どもたち』など、話題作への出演が絶えない若手女優・吉川愛が担当する。<キャラクター紹介>主⼈公・三浦界(みうらかい) - ラウール高校の人気者で、レモン色の金髪をトレードマークに持つイケメン男子。基本的には塩対応だが、実は誰よりも優しい“レモンソーダ男子”である。何故か、ヒロインの石森羽花のお世話を焼いてくれる。演じるラウールは、身長187cm、股下96cmという驚異のスタイルを持つ現役高校生。色気とカリスマ性を持ちながら、人なつっこい性格でファンを魅了するラウールは、界役にぴったりと話題に。ヒロイン・⽯森⽻花(いしもりうか) - 吉川愛いじめられていた過去があるが、界に出会って少しずつ積極的に変わっていく女子高生。実は高校を選んだ理由にも、界が大きく関わっている。内気なマジメ少女に扮する吉川愛のピュアな演技にも注目だ。また、界、⽻花の同級⽣役には、堀⽥真由・濱⽥⿓⾂・坂東⿓汰・岡本夏美とフレッシュな顔ぶれが揃っている。菅野芹奈(かんの・せりな):堀⽥真由界の元カノであり⽻花のライバル…︖堀⽥「以前から読ませて頂いていた『ハニーレモンソーダ』が実写化するにあたり⼼躍る作品にお声がけをして頂けたこととても光栄に思います。切なくも優しい未完成な私達の物語がこの夏公開されます。是⾮お楽しみに︕」⾼嶺友哉(たかみね・ともや):濱⽥⿓⾂界のよき理解者であり、ミステリアスな魅⼒を持つキャラクター濱⽥「⾃分は恋愛系の作品に出演させて頂くのはまだあまり機会がなかったのもあり、とても楽しい撮影でした。原作を読んでから撮影に望みましたが、友哉は掴みどころがない、雲のような感じだなと思ったので、そんな中にもカッコ良さが⾒えるといいなと思っています。」瀬⼾悟(せと・さとる):坂東⿓汰少年のようなキャラクターでみんなの盛り上げ役。瀬戸「僕の学⽣時代にこんなキュンな出来事はどこにもなかったので、「ハニーレモンソーダ」の世界観に少しでも近づけられるようキャストの皆さんと精⼀杯頑張りました。」遠藤あゆみ(えんどう・あゆみ):岡本夏美明るく活発で⽻花の親友。岡本「『ハニーレモンソーダ』は、おもいっきり遊んで、思いっきり恋をする。そんな、みずみずしくて爽やかな⻘春が、宝物の様に輝くことを教えてくれました。」主題歌はSnow Manの新曲「HELLO HELLO」主題歌は、Snow Manの新曲「HELLO HELLO」。『ハニーレモンソーダ』のために書き下ろされた新曲「HELLO HELLO」は、物語の世界観にインスパイアされたグループ初の甘酸っぱいラブソングだ。主演のラウールは、「歌詞が映画の内容と合っているのも嬉しかったし、爽やかさとサウンドのオシャレさのあんばいがすごくよくて、キラキラというより僕の中ではキラッ☆ときらめくイメージ。今までの僕らにはなかったタイプの曲でとても気に⼊っています」とコメントした。監督に神徳幸治監督は、『ピーチガール』『honey』などを手掛けてきた神徳幸治が担当。脚本は、『私がモテてどうすんだ』の吉川菜美が務める。作品詳細映画『ハニーレモンソーダ』公開日:2021年7月9⽇(⾦)主演:ラウール(Snow Man)出演:吉川愛、堀⽥真由、濱⽥⿓⾂、坂東⿓汰、岡本夏美監督:神徳幸治脚本:吉川菜美■ムビチケ情報価格︓1,500円(税込)特典︓オリジナルクリアファイル(A4サイズ・全1種)発売⽅法︓・映画館窓⼝:2021年4⽉9⽇(⾦) 全国の上映劇場(⼀部除く)※販売開始時間の詳細は、販売予定の劇場にお問い合わせください。・チケットぴあ:2021年4⽉7⽇(⽔)18:00〜※配送料︓全国⼀律350円(税込)購⼊制限︓1会計につき2枚まで※オリジナルクリアファイル特典は無くなり次第終了。※前売券1枚につき、クリアファイルを1枚プレゼント。※特典は数量限定です。■映画『ハニーレモンソーダ』あらすじ中学時代「⽯」と呼ばれていじめられていた⾃分を変えるため、⾃由な⾼校に⼊学した⽯森⽻花。そこで出会ったのはレモン⾊の髪をした三浦界。実は彼こそが、その⾼校を選んだ理由だった。みんなの⼈気者で、⾃由奔放で、何を考えているかわからない塩対応の界だが、なぜか⾃らを「⽯森係」と呼び、世話を焼いてくれるという不思議な関係に。そんな界にどんどん惹かれていく⽻花。そして、界もまた⽻花のひたむきさに、初めての感情が芽⽣えていた。⼆⼈の距離はどんどん縮まっていくが、実は界には誰も知らない秘密があり…。恋や友情に悩みながらも少しずつ変わっていく界、⽻花、そして⼤切な友⼈たちの⻘春が⽻ばたきはじめる︕
2020年09月17日東京・六本木のサントリー美術館で『京都・醍醐寺―真言密教の宇宙―』展がはじまりました。同展の仏像大使に就任したイラストレーターのみうらじゅんさんと、作家のいとうせいこうさんがプレス内覧会に出席。展覧会の見どころや楽しみ方を語ってくれました!どんな展覧会?【女子的アートナビ】vol. 127『京都・醍醐寺―真言密教の宇宙―』展では、874年に開山した京都・醍醐寺に伝わる約15万点の名宝のなかから厳選された国宝・重要文化財など約100件を紹介。会場内には美しい仏像をはじめ、絵画や書跡など貴重な寺宝が並んでいます。また、醍醐寺は豊臣秀吉が行った「醍醐の花見」をはじめ、創建時から天皇や有力武士などとの深い関わりがあることでも知られています。そんなお寺が所蔵する為政者たちゆかりの品々を見ながら、歴史についても知ることができる展覧会です。“密教”って?作品を見る前に押さえておきたいワードが、“真言密教”。真言密教とは、平安時代のはじめ、弘法大師空海が中国で学び日本に伝えた仏教の教えのことです。同展担当学芸員の佐々木康之さんによると、真言密教のお寺として開かれた醍醐寺では、儀式など“祈りの実践”を重視していたとのこと。そのため、祈りの場に欠かすことのできない仏像などが多くつくられたそうです。会場では、2メートル近くある国宝《薬師如来および両脇侍像》などの仏像をはじめ、曼荼羅(まんだら)などの仏画、儀式で使われる仏具など、密教美術の名品を見ることができます。仏像大使が登場!プレス内覧会では、仏像大使に就任したみうらじゅんさんといとうせいこうさんが出席。まずは重要文化財の《五大明王像》前でフォトセッションが行われました。この仏像群は、平安時代につくられたもの。いとうさんによると、これらの仏像は「ライオンみたいな目玉をしていたりして、醍醐寺オリジナルという感じ。ふつうの五大明王とはだいぶ違う」とのこと。五大明王のなかでも特におふたりが気に入っているのが『大威徳明王(だいいとくみょうおう)』。この仏像の前で、いとうさんは「牛ちゃんがめちゃかわいい。ふつうはあんなにかわいくないんですよ」と大興奮。みうらさんも「そうそう」と激しく同意していました。「密教界のお宝が相当あります!」その後、囲み取材に応じたおふたりは「ここには密教界のお宝が相当ある」といい、特に空海の書を絶賛。「だいたい空海のものって『伝』と書いてあって偽物が多いけど、ここのは本物ですから。なかなか見られないですよ」と力説していました。また、360度展示になっている重要文化財の《如意輪観音坐像》についても、「あの如意輪はすごくきれいです」「めちゃめちゃいい。バランスがいいよね」と大絶賛。仏像大使として熱くPRしていました。「ぼくらは物欲担当…」ちなみに、おふたりは展覧会グッズの監修も担当。「ぼくら “物欲” 担当ですから。仏様の “仏欲” ではなくモノのほうね」といいながらオリジナルグッズを紹介。特にオススメは「光仏」というプロジェクターライト(税込¥700)。壁などにこのライトを当てると美しいお不動さんの光が写し出され、悪いものを打ち払うための効果があるかもしれない……とのことです。密教美術というと難しそうなイメージがあるかもしれませんが、仏像の豊かな表情や造形美を見ているだけでも十分楽しめます。さらに、作品解説を読んだり音声ガイドを聞いたりすれば、より深く楽しめるはず。まずは会場に足を運んでみてくださいね。Information会期:~11月11日(日)※会期中、作品保護のため一部作品の展示替えがあります。時間:10:00〜18:00(金・土および10月7日[日]は20:00まで開館)※入館は閉館の30分前まで休館:火曜日(ただし11月6日は18時まで開館/shop×cafeは会期中無休)会場:サントリー美術館料金:一般¥1,500/大学生・高校生¥1,000/中学生以下無料
2018年10月01日ロングヘアとサングラス姿でおなじみ。「ゆるキャラ」や「マイブーム」の名付け親。と、存在は当然知っているけど何をしてる人?そんな、みうらじゅんさんに迫ります。イラストレーターや作家、ミュージシャンなど数多くの肩書を持ち、自身が使っていた「マイブーム」という言葉が新語・流行語大賞を受賞。また、そのひとつである「仏像」や「ゆるキャラ」をはじめ、さまざまなブームを生み出し、牽引してきた、みうらじゅんさん。時に“サブカルの帝王”と称される彼が、来月、還暦を迎える。――“みうらじゅんさんが還暦”というフレーズは、不思議な感じがします。みうらじゅん:困りますよね。今、人間って長生きでしょ。だから、還暦も後ろにずれ込まないといけないよね。正直、普通の誕生日と何が違うんだって。今年、戌年じゃないですか。で、僕も戌年なんですが、還暦って干支が回ることだと初めて気づいたんですよ。自分が回っていたつもりだったのに干支が回っていただけなんだって(笑)。――とはいえ、還暦を記念した大規模な展覧会が、初めて公立美術館で行われるなど盛り上がっています。みうらじゅん:僕ね、こういうときに陽気にしていないといけないキャラなんです。自分で作ってしまったのも悪いけど、ひらがなの“みうらじゅん”と本人のあいだにはズレがある。ひらがなは「還暦のイベントをやりましょう」と言われれば、「やりましょう!」と言うんです。――ひらがなの“みうらじゅんさん”という存在は、いつ誕生したのですか?みうらじゅん:小学校1年生の頃からいます。自分でエッセイを書いて和綴じにしたときには、“みうらじゅん”をペンネームにしていました。僕は怪獣にはじまり、仏像からエロまでスクラップをしていますが、人に見せることを前提として作っているんです。なので、僕がしていることは単なるスクラップじゃなく、スクラッパー。人に喜んでもらう、面白がってもらうということをご褒美にしているから、趣味とは呼べないところがあって。本名は純粋の“純”ですけど、もっと不純な感じがするんです。スクラップは作る度に人に見せて、「情報が多すぎ」と言われると見せ方を変える。読者というか周りの意見を取り込んで作ってきたものだから、ポリシーはないんです。小さい頃から“好きなことをしているのとは違う”という意識があったし、スクラッパーは辛い日もありますしね。――辛いというのは?みうらじゅん:スクラップするものとの出合いは一期一会だから、ゆっくりと本が読みたいのに、その中にいいものが見つかると“貼りたい”という欲望がわいてくる。結局、切って貼ってから中身を読むということになるんです。そんな、スクラッパーという自分が勝手に作り上げた職業に振り回されて、生きてきました。それを後に「ない仕事」と言っていたんですけど、そうして名前をつけた瞬間に、「ない仕事」なのに「ある」気がするんです。それを身の回りだけじゃなく、もっと多い人数に発表して、お金をいただくようになった感じです。“そんなものが仕事になるわけない”と思われるけど、数やればいいんです。一個じゃなく百個。百個より千個って具合に。「あの人はどうやって食ってるんだろう?」と思われながら還暦を迎えられるなんて、めでたいことですよ(笑)。――どのような方法で「ない仕事」を「ある」ものにするのでしょうか。みうらじゅん:「ある」と思い込むことです。僕はブームを生み出すんじゃなく、気になったものをブームにしたいと思っているだけ。なので、気になるものを見つけたら、とにかく数を集めます。マイブームのための起爆剤として量が欲しいので。買えば買うほど、「こんなに買ってるんだから好きだろう」と思い込めるんですよ。よくコレクターとかオタクみたいに言われるけど、そうじゃない。自分をだますためです。たとえば、駐車場にある「空あり」という文字に仏教の神髄を見て、般若心経の「空」の字が書いてある街の看板を集めていたんです。すると、ある温泉地に行ったときに、井上陽水さんの声にそっくりの人が夢枕に立って、「なぜ、般若心経の他の文字も集めないの?じゅん」と言われ、思わず「集めます」と答えたけど、結局、揃うのに4年以上かかりました。でも、その間、だんだんと視野が広くなっていき、最初は全く見つからなかったのに、しまいには文字が向こうから飛び込んでくるようになってきたんです。人はそれをノイローゼというんですけどね(笑)。――ノイローゼ…!みうらじゅん:まともな自分が「それ、何の意味があるの?」と問うてくるので、戦う必要があるんです。いわば、レジスタンスと帝国軍が戦うわけだけど、前者は人数が少ないから対抗するにはノイローゼになるしかない。それをフォースと呼びます(笑)。で、ある日、ジェダイとなって人に「これがきてる」と発表すると、だいたいの場合「おかしいんじゃない?」と言われるけど、ジェダイにとっては「どうかしてるよ!」というのは絶賛なわけです。そんなDS(どうかしてるよ)状態に入れると最強だけど、やっぱり、そこまで到達するのには時間がかかる。前よりは早くノイローゼになれるようになりましたけどね。――その結果として、仏像やゆるキャラなどの大ブームが誕生したのですね。みうらじゅん:小学4年生のときに仏像がくると思ってスクラップを始めたけど、周りは変わり者扱いだったから。それが、阿修羅ファンクラブの会長になったときに、第二期仏像ブームが訪れたわけです。第一期が飛鳥~鎌倉時代だとすれば、平成のブームが2回目ですね(笑)。考えついてからすぐにブームがくるものもあれば、30~40年経ってからくるものもあって、熟し方がそれぞれ違うんです。でも、最初に面白いとかくると感じたものは、間違ってないと思っています。1958年2月1日生まれ、京都府出身。’80年、武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。以後、雑誌やTVなど、多方面で活躍し続けている。『やりにげ』(ぶんか社)、『マイ仏教』(新潮新書)、『人生エロエロ』(文藝春秋)など、著作多数。現在は、『週刊プレイボーイ』(集英社)での「大人になってもわからない」をはじめ、数々の連載を持つ。「MJ’s FES みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展 SINCE 1958」が、川崎市市民ミュージアムで1/27~3/25に開催。幼少期から手がけたスクラップブックや、デビュー後の作品、“冷マ”をはじめコレクションを公開。トークショーや、携わった映画4作品の上映イベントなども。※『anan』2018年1月31日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・重信 綾(by anan編集部)
2018年01月24日みうらじゅんの生誕60年を記念し、企画展「MJ’s FES みうらじゅんフェス! マイブームの全貌展 SINCE 1958」を、1月27日から3月25日まで神奈川県の川崎市市民ミュージアムにて開催する。企画展「MJ’s FES みうらじゅんフェス! マイブームの全貌展 SINCE 1958」メインビジュアル本展では、幼少期から青年期に自ら編集・制作を手掛けたエッセイ集や漫画、スクラップブック(仏像・怪獣など)から、メジャーデビュー後に発表した本・CD・DVD、映画、仏画イラスト原画に加え、これまで収集してきた夥しい数のコレクションを一挙公開することで、彼の膨大かつ深遠な創作活動に迫り「マイブーム」の起源と全貌を明らかにする。『アイデン&ティティ』©2003『アイデン&ティティ』製作委員会映像ホールでは展覧会連携プログラムとして、みうらじゅんが原作・企画等に携わった映画 『アイデン&ティティ』、『色即ぜねれいしょん』、『変態だ』(R-18指定)、『ザ・スライドショーがやって来る!「レジェンド仲良し」の秘密』の4作品を上映。こちらは展覧会と別途有料。怪獣スクラップ 1965〜1967年その他にも仕事部屋を再現した展示や、幼少期から青年期の直筆エッセイ集、漫画、スケッチブック、スクラップブックの公開展示、全国各地で採集してきた“みやげ物界のアウトロー”・いやげ物をはじめとした「マイブーム」コレクション、みうらじゅんデザインのゆるキャラ展示、巨大ツッコミ如来立像、子どもは禁止!?のマル秘部屋など、様々なコンテンツで構成される。みうらじゅん(左)、いとうせいこう(右)さらに2月12日、3月11日、21日の各日14時からは学芸員によるギャラリーツアー、3月4日の14時からは関連映画の上映会とあわせて盟友・いとうせいこうとのトークショーを行うなど、企画展と関連したプログラムも多数開催する。詳細はホームページ()にて。私がデビューしたのは世間的に’80年ということになっているのですが、私調べによるとすでに小学一年生から始まっているマイブームの軌跡。今では国宝ならぬ『ボク宝』級価値の“怪獣スクラップ・ブック”制作から実に54年もの時が流れたことになります。その後、自作の漫画誌、新聞、エッセイ本、アニメに至るまで、誰からも頼まれることない“ない”仕事を続け現在に至っているのですがこの度、川崎市市民ミュージアムでその全貌に迫る展覧会が開催されることになりました。たぶん、みな様はその数に圧倒され、開いた口が塞がらないと思います。そして、“一体、この展覧会は何なのか?”と、問うことでしょう。私も同じです。そこは会期中、私の友人によるトークショーで明らかになるであろうと確信しております。長きに渡る収集癖と発表癖を篤と御覧になってください。よろしくお願い申し上げます。みうらじゅん展代表 みうらじゅん【イベント情報】企画展「MJ’s FES みうらじゅんフェス! マイブームの全貌展 SINCE 1958」会期:1月27日~3月25日会場:川崎市市民ミュージアム 企画展示室 1、アートギャラリー1・2・3住所:神奈川県川崎市中原区等々力 1-2(等々力緑地内)時間:9:30〜17:00(最終入館は16:30)料金:一般800円、大学生・高校生・65歳以上600円(中学生以下および障がい者手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料)休館日:毎週月曜日(ただし2月12日は開館)、2月13日、3月22日
2018年01月15日LINEは、2014年を象徴するクリエイターズスタンプを選ぶコンテスト「LINE Creators Stamp AWARD」のゲスト審査員として、みうらじゅん、ヒャダイン、小島瑠璃子の3名の参加が決定したと発表した。「LINE Creators Stamp AWARD 2014」は、ユーザーがLINEスタンプを制作・販売できるプラットフォーム「LINE Creators Market」を通じて、5月8日~9月末日までに販売されたすべてのクリエイターズスタンプの中から、2014年を象徴するスタンプを選出するアワード。グランプリに選出されたスタンプのクリエイターには、LINEアプリ内の「スタンプショップ」にて、LINE公式スタンプとして作品を販売可能となる権利が贈呈されるという。今回、グランプリや審査員特別賞(各審査員それぞれの視点で評価されたクリエイターズスタンプ)などを選ぶゲスト審査員として、漫画家、イラストレーター・みうらじゅん、音楽クリエイター・ヒャダイン、タレント・小島瑠璃子の3名が務めることが発表された。ゲスト審査員の3名は、11月26日に開催される審査結果発表&懇親会イベントにも参加するとのこと(同イベントはスタンプクリエイターのみ参加可能)。申込詳細は、スタンプ登録ページ内「お知らせ」に記載されているとのことだ。
2014年11月10日京都精華大学 マンガ学部は、マンガ家・イラストレーターでマンガ学部の客員教員みうらじゅん氏をゲストに迎えた特別講義「みうらじゅんの悩み相談室」を開催する。開催日時は11月28日 16:30~18:00。会場は同学 黎明館1階 L-101。入場料は無料(事前申し込み不要・先着順)。今回の特別講義は、同大学の関係者だけでなく一般参加も可能な公開授業。大学のことや就職のこと、恋愛のことなど、事前に受け付けた若者の悩みを、イラストレーター、作家、ミュージシャン、ラジオパーソナリティーなど幅広い分野で活動するみうらじゅん氏がユニークで柔軟な視点で答えてくれるという。司会進行はマンガ学部長、マンガ学部教員の吉村和真氏が務める。また、同大学ではみうらじゅん氏への悩み相談を事前受付中だ。同氏に相談したい人は、11月21日までに同大学のWebページに記載されたメールアドレス宛てに、相談内容や性別など必要事項を記入の上、送信のこと。なお、京都精華大学マンガ学部は、マンガコンテンツを生み出す人材を育成すべく2006年に開設された、日本初のマンガ学部。カートゥーン、ストーリーマンガ、マンガプロデュース、アニメーションの4コースに加え、2013年にはギャグマンガ、キャラクターデザインの2コースを新設し、現在は6コース制となっている。
2014年11月04日