米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)が、今年も開催決定。6月4日(火)より都内複数会場およびオンライン会場で行われる。今年の映画祭は、“Illuminate Your Life ~いのち 照らせ セカイ照らせ”をテーマに、いのちや人生、生活と、それを取り巻く「セカイ」を照らし出す各作品を発信。作品を通じて、観る人自身の生活や人生にもライトをあて、共感や発見、感動が生まれる場、そして世界へと目を向けるきっかけを作る。映画祭史上初となる、全編全てをAIが製作したショートフィルムや、パレスチナの難民キャンプを舞台にした物語、ミサイル攻撃を生き残った人々のスマートフォンフッテージから製作されたドキュメンタリー、宗教や文化の違いを背景に描かれるダイバーシティを訴えかける作品などが集まった今年。翌年のアカデミー賞ノミネートに通じる5部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパンのライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門)はじめ、映画祭入選作品の上映・配信ラインアップは4月25日(木)に発表だ。なお、オンライン会場は4月25日(木)より、一部プログラムの配信が先行スタート。会場は、表参道ヒルズ スペースオー、ユーロライブ、赤坂インターシティコンファレンス、二子玉川ライズ スタジオ & ホール、 ミカン下北にて予定している(※開催期間は各会場によって異なる)。チケットは、4月25日(木)14時より販売が開始となる。また昨年、クリエイターのアセットマネジメントを行うプラットフォーム「LIFE LOG BOX」を立ち上げ、今年の映画祭に向けてはこのプラットフォームを通じて作品公募を行う新しい試みを開始。今年は、オンラインマーケットを映画祭として初開催する。さらに、映画祭と「LIFE LOG BOX」の連動によるSSFF & ASIA 2024プロモーション動画のコンテスト「Illuminate SSFF & ASIA 2024 Movie Contest」を開催。NFT投票で優秀賞を決定し、映画祭オープニングセレモ二ーで発表される。「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024」は6月4日(火)オープニングセレモニー、6月17日(月)アワードセレモニー、オンライン会場は4月25日(木)~6月30日(日)開催。(シネマカフェ編集部)
2024年03月28日東京国際映画祭(TIFF)が香港国際映画祭、釜山国際映画祭とともに共催するアジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード(以下AFA)」の授賞式が3月10日夜、香港の戯曲センター(Xiqu Centre)Grand Theatreにて開催。日本作品の『悪は存在しない』(濱口竜介監督)が、最優秀作品賞と最優秀音楽賞(石橋英子さん)を受賞したほか、日本映画勢が多数受賞した。『悪は存在しない』の濱口監督と石橋さんは、昨年の『ドライブ・マイ・カー』に続いての最優秀作品賞獲得。また、是枝裕和監督も『怪物』で最優秀監督賞を受賞し、昨年の韓国作品『ベイビー・ブローカー』に続く2年連続の同賞受賞に輝いた。『怪物』是枝裕和監督このほか、第36回TIFFのオープニング作品で、日本アカデミー賞でも最優秀主演男優賞を受賞した『PERFECT DAYS』にて役所広司が最優秀主演男優賞の栄冠を手に。第36回TIFFのクロージング作品で、日本アカデミー賞で最多8冠に輝き、米アカデミー賞の視覚効果賞をアジア初受賞した『ゴジラ-1.0』チームが、視覚効果賞(山崎貴監督、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司)、音響賞(井上奈津子)の2部門を受賞。併せて先の発表のとおり、『エゴイスト』などが話題を集めた俳優・鈴木亮平がアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える「Excellence in Asian Cinema Award」に、韓国のイ・ヨンエととも授与された。イ・ヨンエ/鈴木亮平大規模で豪華なレッドカーペットの後に開催されたAFAの授賞式では、日本人として初めて審査委員長に就任した黒沢清監督が、世界中の映画人が務める審査員陣と投票メンバーを率いて決定された受賞者が登壇。“Youth Ambassador”の1人として様々なAFAイベントに参加した宮沢氷魚がプレゼンターを務めたほか、特別功労賞を受賞したチャン・イーモウ監督、主演男優賞にノミネートされたトニー・レオン、プレゼンターを務めたファン・ビンビンなど、アジア全域よりスターが集まる華やかな式典となった。第17回 アジア・フィルム・アワード 受賞結果一覧(敬称略)『悪は存在しない』最優秀作品賞『悪は存在しない』(日本)最優秀監督賞是枝裕和 『怪物』(日本)最優秀新人監督賞ニック・チェク 『年少日記』(香港)最優秀主演男優賞役所広司 『PERFECT DAYS』(日本)最優秀主演女優賞ジャン・チンチン 『西湖畔に生きる』(中国)最優秀助演男優賞パク・フン『12.12:The Day』(英題/韓国)最優秀助演女優賞レイチェル・リョン 『白日の下』(香港)最優秀新人俳優賞Tergel Bold-Erdene『City of Wind』(フランス、モンゴル、ポルトガル、オランダ、カタール、ドイツ)最優秀脚本賞ペマ・ツェテン 『雪豹』(中国)最優秀編集賞キム・サンボム『12.12:The Day』(英題/韓国)最優秀撮影賞マティアス・デルボー『雪豹』(中国)最優秀音楽賞石橋英子『悪は存在しない』(日本)最優秀衣装デザイン賞マン・リムチョン『The Goldfinger』(香港、中国)最優秀美術賞Eric LAM『The Goldfinger』(香港、中国)最優秀視覚効果賞山崎貴、渋谷紀世子、高橋正紀、野島達司 『ゴジラ-1.0』(日本)最優秀音響賞井上奈津子『ゴジラ-1.0』(日本)Excellence in Asian Cinema Award鈴木亮平(日本)、イ・ヨンエ(韓国)特別功労賞 (Lifetime Achievement Award)チャン・イーモウAFA Next Generation Awardチャオ・リーイン(中国)AFA Rising Star Awardメータウィン・オーパッイアムカジョーン(タイ)2023 Highest-Grossing Asian Film Award『満江紅(マンジャンホン)』監督:チャン・イーモウ(中国)受賞者よりコメント<鈴木亮平Excellence in Asian Cinema Award 受賞>(英語で挨拶:和訳)大家好(中国語)。ここに来ることができて本当にうれしいです。とりわけ、著名なイ・ヨンエさんと一緒にここに立つことができて、とても光栄です。偉大な映画監督、偉大な映画プロデューサー、映画製作者、偉大な俳優、アジアの伝説の俳優たち、皆さんの前に立つことができて、本当に光栄に思っています。でも正直なところ、今年は何もノミネートされていないので、とてもリラックスしてここに立っています。もちろん、ノミネートされることは良いことですが、ノミネートされないのも良いことです。なぜなら、何も心配する必要がないからです。ちなみに、昨年は、トニー・レオンさんのせいで私は最優秀主演男優賞を逃しました。(笑)でも、今年再び彼に会えてうれしいです。もちろん、賞を受賞することは非常に重要でワクワクしますが、このイベント、この大きなイベント、AFAの素晴らしいところは、皆さんに出会い、新しい人たちに出会い、アジア各地の映画制作者と出会い、語り合い、学びあうことだと私は考えています。そして願わくは、今後一緒に新しいプロジェクトを始めたい。今日、あるいは今夜が、未来の新しいプロジェクトの始まりになるかもしれません。そして、いつか一緒に映画を作れることを本当に願っています。なぜなら、"私たちは一緒に物語を紡ぐ(※Together we tell story)"からです。ありがとうございました。※「Together We Tell Story」は今年のAFAのテーマ。<『悪は存在しない』最優秀作品賞受賞>※濱口竜介監督が欠席のため、監督に代わり高田聡プロデューサーと石橋英子がコメント。高田聡:私たちの映画にこのような非常に光栄な重みのある賞を頂きまして、代表してまずは感謝を申し上げます。同じくノミネートされた撮影の北川喜雄さん、共同編集の山崎梓さん、またこの映画に関わったすべての皆さん、おめでとうございます。そして、この場に残念ながら来ることができなかった濱口竜介監督、そして濱口監督に一番最初にこの企画の話を持ってきて、素晴らしい音楽で共同制作をされた石橋英子さん、おめでとうございます。石橋英子:本当に濱口監督が来ることができなかったのは残念です。でもこうやって、撮影の北川さんや編集の山崎さん、今もしかしたら日本で見ているかもしれない主演のおおみか(大美賀均)さん、キャストの皆さん、スタッフの皆さん、本当に皆さんの力のおかげでできました。もちろん、ミュージシャンの皆さん、ミックスをしてくださったジム・オルークさん、本当に皆さんのおかげで、今こうやって、私たちはここに来られて、楽しい時間を過ごせていると思っています。ありがとうございました。<是枝裕和監督最優秀監督賞受賞>尊敬する黒沢清監督からこのようなトロフィーを頂くなんて、本当に光栄です。出会う才能ということで言えば、今回は坂元裕二さんという尊敬する脚本家の方の素晴らしい脚本があって、もう20年近く一緒に仕事をしている美術の三ツ松けいこさんが、今日一緒にスタッフを代表してここに来ていただきました。そんなスタッフとキャストと出会えたことが、この賞を頂けた一番大きな僕の才能ではないかと思います。昨年に続いてこの壇上に立たせていただくことができて、本当にうれしいです。来年は、作品はないのですが、ノミネートされていなくても、またこの場で映画を愛する皆さんとこの時間を共有できたらうれしいです。ありがとうございました。<石橋英子最優秀音楽賞>全く期待してなかったので、全然スピーチを考えていなかったです。まずアジア・フィルム・アワードの皆様、審査委員の皆様、本当にありがとうございます。まず濱口監督、長い道のりでしたが、何をつくるのかわからないまま一緒に歩んできた道のりが奇跡のようでした。撮影やその後の編集など、一緒に皆さんが作ってこられた努力にも感謝したいと思います。撮影の北川さん、編集の山崎さん、本当にありがとうございます。皆さんの仕事がなければ、私のこういう音楽もなかったと思います。スタッフとキャストの皆さんにも感謝したいと思います。本当にありがとうございました。『悪は存在しない』は4月26日(金)よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.悪は存在しない 2024年4月26日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開© 2023 NEOPA / Fictive
2024年03月11日鈴木亮平が、アジア・フィルム・アワード・アカデミー(以下、AFAA)よりアジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード」(以下、AFA)にて「Excellence in Asian Cinema Award」を授与されることが決定。本賞には韓国の名女優、イ・ヨンエも受賞者に選ばれており、両受賞者は3月10日(日)に香港で行われる授賞式にも参加予定となっている。「Excellence in Asian Cinema Award」は、優れた才能を持つ映画人にスポットを当て、その映画人のアジア映画界・アジア文化における業績と貢献を称える賞。日本人としての受賞は、第9回(2015)の中谷美紀、第13回(2019)の役所広司、そして第16回(2023)の阿部寛に続く4人目となる。今回受賞した鈴木さんは、18歳で学生演劇を始め、演劇学校アクターズクリニックで学んだ後、森田芳光監督の『椿三十郎』(2007)で映画デビュー。その後、『ふたたび swing me again』(2009)で銀幕初主演を果たし、コメディ長編作品『HK 変態仮面』(2013)や連続テレビ小説「花子とアン」(2014)などでブレイク。2022年には『孤狼の血 LEVEL2』(2021)で冷徹で残虐非道なやくざを狂気に満ちた演技で演じ、日本アカデミー賞を含む5つの賞で最優秀助演男優賞を受賞。2023年には、『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~』と第35回東京国際映画祭コンペティション部門に選出された『エゴイスト』の2作品で主演を務め、いずれも高い評価を得た。『エゴイスト』前者では興行的に大ヒットを記録し、後者では国内4つの賞で主演男優賞を受賞。また第22回ニューヨーク・アジアン映画祭でライジングスター・アジア賞を受賞し、昨年のアジア・フィルム・アワードでも主演男優賞にノミネートされた。『エゴイスト』では、ゲイの男性を情感込めて演じ、同性婚やセクシュアル・マイノリティに対する社会の偏見に関する発言で、日本のLGBTQ+コミュニティからも支持を得た。役者としてのひたむきさについてもよく知られており、役柄に合わせた徹底的なリサーチや、見た目の変化を伴う役作りも高く評されている。共演したキャストやスタッフも彼のストイックな姿勢を称賛しており、そのプロ意識は俳優仲間や映画業界を刺激し続けている。次回作は、1980年代の漫画を実写化したNetflixのアクションコメディ『シティーハンター』が来る4月に配信が予定されている。鈴木亮平コメントこの度アジア・フィルム・アワードから、このような評価をいただき、大変光栄に思います。これを励みにさらなる高みを目指し、この業界に貢献していきたいです。また、香港で開催される第17回アジア・フィルム・アワードの授賞式に出席し、アジアの観客や映画関係者の皆さんと交流ができることを楽しみにしています。東京国際映画祭チェアマン・安藤裕康 コメント鈴木亮平さんは、映画、演劇、TVなど多くの分野で目覚ましい活躍をされてきました。様々な人物像を見事に演じ分ける演技力に私はずっと以前から注目し、感銘を受けてきましたので、今回の受賞で彼の実力が海外でも認められたことをうれしく思っています。これを契機に、一段とパワー・アップされて、さらに国際的にも飛躍されるよう期待します。「第17回アジア・フィルム・アワード」は3月10日(日)は香港・戯曲センター(Xiqu Centre)Grand Theatreにて開催。AFAA公式YouTubeチャンネルにてライブ配信予定(日本時間18時~レッドカーペット、20時30分~授賞式を放送予定)。(シネマカフェ編集部)■関連作品:劇場版TOKYO MER~走る緊急救命室~ 2023年4月28日より公開©2023劇場版『TOKYO MER』製作委員会エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2024年03月04日触れてもいないのに、ドキドキが止まらない…。画のすみずみから色香を感じるアジアの映像文化。その秘密はどこにあるのか?韓国映画&ドラマの官能作品をご紹介します。【韓国】追う、追われる、見る、見られる、相互関係の官能。韓国映画は性描写が激しい印象があるけれど、近年は官能をテーマにした作品が減少しているそう。「官能映画の巨匠パク・チャヌク監督も性的シーンを封印した作品に挑むほど、傾向が顕著に。その試みから生まれたのが『別れる決心』ですが、容疑者と刑事の追いつ追われつの執着や相手を見つめる行為がなんとも色っぽく、今まで以上に高度になった関係性で描き出す官能表現はさすがの一言」(ライター・西森路代さん)愛よりも激しく濃密な、憎しみと殺意を描き切る。【MOVIE】『名もなき野良犬の輪舞』刑務所で出会い絆を育んだ2人の男による、裏切りと復讐を描く韓国ノワールの名作。「性愛シーンはないけれど、男性同士の愛の物語だと監督が明言している作品。それを踏まえて観ると、彼らが迎えた結末の捉え方が変わってくるはず。今までのノワール映画で暗喩的に描かれていた“自らの手で相手の命を奪う”行為の官能性が、意図的に示されていると思います」(西森さん)。Blu‐ray&DVD各¥5,170発売・販売元:ツインデジタル配信中©2017 CJ E&M CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED大人女性の知性とウワテな色香を堪能。【DRAMA】『ハイエナ ―弁護士たちの生存ゲーム―』勝つためには手段を選ばない女性弁護士とエリート弁護士が、法曹界での生き残りを懸けて争うヒューマンドラマ。「女性弁護士役のキム・ヘスは、50歳を過ぎた今も韓国映画界の中心で活躍しているセクシーの権化のような俳優。この作品では普段はインパクトが強く、セクシーとは縁遠そうなキャラですがライバル弁護士から情報を得るために自ら官能スイッチを入れ、虜にしていく。そのギャップに思わず引き込まれます」Netflixシリーズ『ハイエナ ―弁護士たちの生存ゲーム―』独占配信中ソン・ソックのただならぬ色気は一見の価値あり。【DRAMA】『私の解放日誌』都会と田舎を往復する毎日に閉塞感を感じている三きょうだいと、彼女らの自宅の離れに住む謎の男の日々を描く。「韓国ドラマにしては珍しい“何も起こらない系”の物語で、謎めいた男を演じるソン・ソックの怪しく“けしからん”色気で見る者を高ぶらせる。末妹と謎の男は、そこはかとない生きづらさを感じていて、次第にシンパシーを感じ近づいていく様子は、官能的なシーンがないのに、いけないものを覗いているような感覚があります」Netflixシリーズ『私の解放日誌』独占配信中Son Suk-ku(ソン・ソック)得体の知れなさに心惹かれるミステリアスな“けしからん”男。韓国で人気急上昇中のソン・ソックは、現在41歳の遅咲き。「醸し出す雰囲気が独特で、謎めいた役柄がピッタリ。そうかと思えばマ・ドンソクの『犯罪都市』シリーズでは凶悪なヴィランを演じたことも。日本作品のリメイク版で、彼と似た空気感が魅力の綾野剛さんが演じた役を務めることが多い点も興味深いです」©Han Myung-Gu/gettyimages官能映画の巨匠が辿り着いたエロスの新境地。【MOVIE】『別れる決心』夫の殺害を疑われる女と、事件を追う刑事。疑惑の中で惹かれ合う二人を描くサスペンスロマンス。「ずっと官能を描いてきたパク・チャヌク監督が、直接的な描写を用いずに官能性を追求した意欲作。“死”というものを共有している特殊な関係性がどこかセクシーですし、刑事に観察されていた女が途中から刑事を観察するようになり“見る”“見られる”の立場が逆転する点にも監督の意図を感じます」。Blu‐ray¥5,500DVD¥4,400発売元:ハピネットファントム・スタジオ販売元:ハピネット・メディアマーケティング©2022 CJ ENM Co., Ltd., MOHO FILM. ALL RIGHTS RESERVED過激な性描写の裏にある女性同士の連帯と愛に注目。【MOVIE】『お嬢さん』日本統治下の韓国を舞台に、令嬢とメイド、メイドを操る詐欺師の男が豪邸内で繰り広げる騙し合いを描く。「エロティックな描写が多く、とりわけ印象深いのが家父長制に抑圧されてきた令嬢とメイドが逃避行を実現した末にようやく愛し合うことができたシーン。そこに至るまでの残酷な背景や女性同士の愛といったモチーフを物語としてきちんと昇華できるのは、パク・チャヌク監督の手腕あってこそ」。Blu‐ray 通常版¥5,280発売・販売元:TCエンタテインメント提供:ファントム・フィルム©2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED西森路代さんライター。韓国を中心としたアジアのエンターテインメントに関するインタビューや批評、コラムの執筆を手掛ける。著書に『韓国ノワール その激情と成熟』(Pヴァイン)などがある。※『anan』2024年2月21日号より。文・真島絵麻里(by anan編集部)
2024年02月18日ハ・ジョンウとチュ・ジフンが共演した、実話から着想を得た衝撃のポリティカル・アクション映画『ランサム 非公式作戦』が、9月に日本公開が決定した。レバノン内戦下のベイルートで、韓国人外交官が忽然と姿を消した。それが忘れ去られたころ、現任の外交官ミンジュン(ハ・ジョンウ)は、消えた外交官が人質として生きていることを告げる暗号をキャッチ。彼を救うため、身代金を手にレバノンに向かったミンジュンだが、現地に降り立つや否や大金を狙ったギャングに襲われピンチに陥ったところを、現地でタクシー運転手として働く韓国人のパンス(チュ・ジフン)に救われる。協力の見返りを求める現金なパンスと渋々タッグを組んだミンジュンは、戦火が吹き荒れるベイルートの街を突き進んでいくのだが…。『チェイサー』『白頭山大噴火』のハ・ジョンウが演じるのは、囚われた人質を果敢に取り戻そうとする外交官。「宮~Love in Palace」で熱烈な人気を誇ったチュ・ジフンが相手役を務め、打算的だがどこか憎めないタクシー運転手を好演。監督は、『最後まで行く』のキム・ソンフン。実際の韓国人拉致事件をベースに、ユーモアと緊張感に溢れる映画体験へと昇華させた本作は、韓国のアカデミー賞として名高い大鐘賞の3部門にノミネートされた。さらに、パンスが鬼気迫る形相でハンドルを回し、ミンジュンが敵をミラー越しに確認する、カーアクションの凄さが感じ取れるメイン写真、彼らが挑む作戦がいかにハードなのかが伝わってくる超特報映像も公開となった。なお、2月23日(金)より全国の劇場で販売されるムビチケカードには、海外版ポスターのデザインをベースにした特典のポストカードが付く。『ランサム 非公式作戦』は9月、新宿バルト9ほか全国にて公開予定。(シネマカフェ編集部)
2024年02月09日「大阪発。日本全国、そしてアジアへ!」をテーマにした大阪アジアン映画祭が今年も開始祭。作品ラインナップが発表された。今年で19回目となる当映画祭は、今回もアジアの人々に関連する多彩な映画を、世界または日本の他都市に先駆け上映、多くのゲストに登壇していただくほか、ポスター展、字幕講座、ワークショップ、ブックフェア、シンポジウムなどの関連イベントを実施。なお、作品ラインナップのうち、スペシャル・オープニング作品と、クロージング作品については2月上旬の発表が予定されている。作品ラインナップ概要●スペシャル・オープニング作品、クロージング作品を除いた作品数は53作品(うち、世界初上映13作、海外初上映10作、アジア初上映5作、日本初上映17作)。上映作品の製作国・地域は、21の国と地域(アメリカ、イギリス、インドネシア、オーストラリア、オランダ、カタール、韓国、シンガポール、スペイン、タイ、台湾、中国、ドイツ、バングラデシュ、フィリピン、フランス、ポルトガル、香港、マレーシア、モンゴル、日本)。タイ『Solids by the Seashore (英題)』●グランプリ、来るべき才能賞を競う「コンペティション部門」ジャパンプレミア以上となるアジア映画(日本映画を含む)およびアジアと深い関係を有する映画を上映。審査委員により、グランプリ(最優秀作品賞)、来るべき才能賞などが選定。★アカデミー国際長編映画賞の各国代表が3作品。・祈祷師の少年の恋と成長を描いた青春ドラマ『シティ・オブ・ウインド』(モンゴル代表)『シティ・オブ・ウインド』・"口のない”青年が幼少期のトラウマと闘うアニメーション『行方不明』(フィリピン代表)『行方不明』・亡き級友の短編映画を作ることになった高校生の青春ドラマ『親友かよ』(タイ代表)『親友かよ』★世界初上映作品は日本からの3作品+海外1作品。・『においが眠るまで』:『ほとぼりメルトサウンズ』などで「OAFF2022焦点監督」に選出された東かほり監督作。近年なくなっていく映画館と、父親の匂いを探す、17歳の少女の旅を描く。『においが眠るまで』・『スノードロップ』:国内外の映画祭で高い評価を受ける吉田浩太監督作。監督自らの生活保護経験を鑑みて、矛盾をした生活保護の在り方を描くヒューマンドラマ。『スノードロップ』・『水深ゼロメートルから』:『アルプススタンドのはしの方』(OAFF2020)に続く、高校演劇リブート企画第2弾。『カラオケ行こ!』などの山下敦弘監督が描く、プールの底から始まる新たな青春群像劇。『水深ゼロメートルから』・『未来の魂』:先天性疾患のある胎児の命の選択を巡る人間の尊厳と愛を描く(オーストラリア、中国)『未来の魂』★そのほか、アプリでの苦い恋を経て自分を愛することを知る女性の物語『サリー』(台湾、フランス)、作詞の才能を信じた女子高生のコメディ奮闘記『作詞家志望』(香港、台湾)、ADHDの少女を演じたオードリー・リンが歴代最年少(12歳)で金馬奨主演女優賞を受賞した『トラブル・ガール』(台湾)、釜山国際映画祭NETPAC賞受賞の『Solids by the Seashore (英題)』(タイ)など、13作品を上映。『トラブル・ガール』●特に注視しておきたい潮流、才能を厳選「特別注視部門」・『珈琲哲學~恋と人生の味わい方~』『あの日のことをあなたに』(Netflix)などのヒットメーカー監督によるアクション大作『ジャカルタ13爆弾』(インドネシア)『ジャカルタ13爆弾』・人気歌手、ファン・チヨルの弾き語りが心にしみる短編ヒューマンドラマ『同行』(韓国)など、8作品を上映。『同行』●斬新で挑戦的な作品を紹介する「インディ・フォーラム部門」気鋭の監督による12作品を上映。監督名:クリス・ルッツ、真利子哲也、松林麗、蘇(金ヘンに玉)淳、江本純子、ヘソ、湯浅典子、塩田時敏、福岡佐和子、渡邉りか子、岡崎育之介(崎の「大」は「立」)、楫野裕真利子哲也『Before Anyone Else』●特集企画《タイ・シネマ・カレイドスコープ2024》と題された、「Fish Upon the Sky」などで日本でも人気沸騰中のプーウィン・タンサックユーン出演の『フンパヨン呪物に隠れた闇』日本初上映を含むタイ映画の特集のほか、台湾、香港の多様な作品を上映。『フンパヨン呪物に隠れた闇』●「特別招待作品部門」・江口のりこ、中条あやみ、笑福亭鶴瓶ら関西出身の豪華キャストが共演、苦境の中から立ち上がる家族の姿を伝える『あまろっく』『あまろっく』・本年度日本アカデミー賞「協会特別賞」の受賞が決定した日本の怪獣造形界におけるレジェンド的存在、村瀬継蔵が総監督を務めた特撮映画『カミノフデ(仮)』の2作を上映。『カミノフデ(仮)』●その他特別上映、協賛企画・神戸女学院大学文学部英文学科の学生が字幕翻訳を手がけた、バングラデシュ映画『リキシャ・ガール』を特別上映。『リキシャ・ガール』・芳泉文化財団の2022年度助成3作品に加え、学部生の卒業映画を対象にした表彰で受賞した4作品を上映。(入場無料)・1970年大阪万博に関連した貴重な短編映画(作品は後日発表)も特別上映。第19回大阪アジアン映画祭(OSAKA ASIAN FILM FESTIVAL 2024)は3月1日(金)~10日(日)、ABCホール、シネ・リーブル梅田、T・ジョイ梅田、大阪中之島美術館にて開催。(シネマカフェ編集部)
2024年01月28日3月10日(日)に香港で開催されるアジア全域版アカデミー賞「第17回アジア・フィルム・アワード」(AFA)のノミネーションが発表された。アジア24の国と地域より、35作品のノミネート(全16部門)がある今回のAFA。最多ノミネートは、濱口竜介監督の『悪は存在しない』。作品賞や監督賞を含む6部門でノミネートされた。作品賞はほかにも、東京国際映画祭のオープニングを飾り、アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品となっている『PERFECT DAYS』(ヴィム・ヴェンダース監督)、同じく6部門ノミネートの『12.12:The Day』(英題/韓国/キム・ソンス監督)、『Paradise』(スリランカ・インド/プラサンナ・ヴィターナゲー監督)、『雪豹』(中国/ペマ・ツェテン監督)がノミネートされており、これらが最優秀作品賞を競う。またほかにも日本からは、『PERFECT DAYS』の役所広司が主演男優賞、『怪物』の是枝裕和監督が監督賞、『658km、陽子の旅』の菊地凛子が主演女優賞、『首』の中村獅童が助演男優賞、『ゴジラ-1.0』の浜辺美波と『Last Shadow at First Light』(原題)の筒井真理子が助演女優賞、『Last Shadow at First Light』(原題)の白田迪巴耶(しらたみはや)が新人賞に選出、日本の7作品が計15部門でノミネートされた。そして、黒沢清監督が日本人監督として初めて、審査委員長を務めることも合わせて発表。世界中の映画人が務める審査員たちと200人を超える投票メンバーを率いて、今年の受賞者を決定する。黒沢監督は今回の決定を受け、「今年もこれまで誰も見たことのなかった豊かな、全くユニークな作品に出会えることを楽しみにしています」とコメントしている。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会658km、陽子の旅 2023年7月28日よりユーロスペース、テアトル新宿ほか全国にて順次公開©2023「658km、陽子の旅」製作委員会首 2023年11月23日より全国にて公開ⓒ2023KADOKAWA ⓒT.N GON Co.,Ltdゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.悪は存在しない 2024年4月26日よりBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、K2ほか全国にて公開© 2023 NEOPA / Fictive
2024年01月12日世界を驚かせた2023年から、アジア最強を証明する’24年へ。サッカー日本代表が新たな旅に出る。森保ジャパン、アジア最強を証明する戦いへ。森保ジャパンの進化が止まらない。昨年はカタールW杯に続いて強豪ドイツに勝利。しかも大量4ゴールを奪って攻守に圧倒したことで、日本代表の世界的評価は完全に変わった。チーム力は海外組の増加と選手のレベルアップで充実の一途をたどり、コンディションや戦術に応じて選手を使い分け。パリ五輪世代メンバーにもフル代表経験を積ませるなど、未来を見据えた強化も進める。森保一監督も「誰を起用しても(実力が)変わらない戦いを目指してきた。選手層は確実に厚くなっている」と手応えを感じている。’23年の戦いを通じて日本代表がアジアで頭一つ抜けた存在になったのは間違いない。’24年、森保ジャパンはアジアの公式戦にシフトする。まずはアジア最強を決めるAFCアジアカップが開幕。’26年の北中米W杯に向けたアジア予選も本格化していく。新年のビッグトーナメントとなるアジアカップ。’19年の前回大会は決勝でカタールに内容でも圧倒されて1‐3で完敗。今大会は前回のリベンジを果たすためにも、内容の伴った勝利で“アジア最強”を証明すべき大会となる。代表チーム強化の観点からすれば、しばらく世界の列強国と対戦できない点は痛い。だが、アジア相手にどれだけチーム力を高めながら結果を出せるかが、森保ジャパンの未来を左右するともいえる。かつては対アジア、対世界とフェーズを分けて強化した時期もあったが、森保監督はそこをシームレスに考え、臨機応変に戦う力を求めることで、一貫したチームづくりとレベルアップを図ってきた。アジア各国は日本代表に対して守りを固めてくるケースが多いが、カタールW杯のコスタリカ戦のように本大会でも同様の展開は起こりうる。昨年のドイツ戦で見せたような、攻守に主導権を握って相手の自由を奪うスタイルをアジアの舞台でも発揮できるのか。誰を起用し、どんな内容で勝ち進むのかに注目だ。今年はフル代表以外のカテゴリーでもアジアから世界を目指す戦いが続く。2月になでしこジャパン、4月にはU‐23日本代表が、7月開幕のパリ五輪出場権を懸けたアジア最終予選に臨む。アジアにおいてワンランク上のステージに到達しつつある日本サッカー。世界の大舞台で結果を出すために、アジア最強を証明する一年がスタートする。鈴木彩艶(すずき・ざいおん)選手(シント=トロイデンVV)圧倒的なパワーと高さを兼備したパリ五輪世代の若き守護神。昨年11月には21歳92日でシリア戦に出場し、日本代表GK史上最年少でW杯予選デビュー。飛び級でA代表のレギュラー奪取を狙う彼の進化に注目だ。細谷真大(ほそや・まお)選手(柏レイソル)重戦車のような力強い突破で相手ゴールに襲いかかるU‐23世代のストライカー。昨年11月にはW杯アジア2次予選で代表初ゴールをマーク。今年はパリ五輪を目指しながら、A代表のエースに名乗りを上げる一年となるか。久保建英(くぼ・たけふさ)選手(レアル・ソシエダ)スペインで輝きを放ち続けるアタッカー。日本代表では右サイドとトップ下を主戦場に、攻撃面で“違い”を生み出し続けている。昨年9月には世界的名手が居並ぶスペインのラ・リーガで月間MVPを受賞した。三笘 薫(みとま・かおる)選手(ブライトン&ホーヴ・アルビオンFC)日本代表が誇る左サイドの翼。分かっていても止められないドリブルは、世界最高峰のイングランド・プレミアリーグでも抜群の存在感を見せている。ワールドクラスの選手へ成長を続ける彼の活躍は絶対に見逃せない。2024年スケジュールSAMURAI BLUE(日本代表)AFC アジアカップ カタール20231/14(日)vs ベトナム1/19(金)vs イラク1/24(水)vs インドネシアFIFAワールドカップ26アジア2次予選3/21(木)vs 北朝鮮3/26(火)vs 北朝鮮6/6(木)vs ミャンマー6/11(火)vs シリアU‐23日本代表3/22(金)、3/25(月)国際親善試合AFC U23アジアカップ カタール20244/16(火)vs 中国4/20(土)vs アラブ首長国連邦4/22(月)vs 韓国AFC アジアカップはDAZNで全試合ライブ配信、テレビ朝日が一部放送。AFC U23アジアカップはDAZNのみ。※『anan』2024年1月17日号より。写真・森田直樹/アフロスポーツなかしまだいすけ/アフロ文・青山知雄(by anan編集部)
2024年01月12日俳優・宮沢氷魚が、「第17回アジア・フィルム・アワード」(以下、AFA)のYouth Ambassadorに決定した。「アジア・フィルム・アワード」は、2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞。今回、Youth AmbassadorにAFA史上初めてアジアの国と地域から4人の若手俳優を迎えた。宮沢さんは、ドラマ「コウノドリ」第2シリーズで俳優デビューし、初主演映画『his』で新人賞を多数受賞、『ムーンライト・シャドウ』『レジェンド&バタフライ』などにも出演。『エゴイスト』では、第16回AFA最優秀助演男優賞を受賞している。今回、日本人としては初めて宮沢さんがYouth Ambassadorに就任するほか、リウ・グァンティン(台湾)、マリオ・マウラー(タイ)、ウィル・オー(香港)も就任し、授賞式に登壇するほか、関連イベントに参加し、ファンや映画好きとの交流を通じて彼らの作品やアジア映画への情熱について語る予定だという。宮沢氷魚コメントこの度AFAのYouth Ambassadorとして迎えられ、大変光栄で、また誇りに思います。日本の俳優として、これを機に日本映画の魅力をより多くの観客の皆さまに伝えたいと思います。(シネマカフェ編集部)
2023年12月25日米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」(SSFF & ASIA)と、外務省が日本文化発信拠点として、また日米交流による人材育成のプラットフォームとして展開するジャパン・ハウス ロサンゼルスは、米国ロサンゼルスのTLC チャイニーズシアターにて、ショートフィルムの映画祭「UNLOCK CINEMA | Short Films, Infinite Possibilities」を開催することを発表した。同映画祭では、SSFF & ASIA 2023グランプリ=ジョージ・ルーカスアワード受賞作『希望のかけ橋』(監督:吉田和泉)、役所広司主演の『ありがとう』(監督:永山瑛太)、アカデミー賞受賞により世界が注目する濱口竜介監督による『天国はまだ遠い』、2018年にアカデミー賞短編部門にノミネートした『ネガティブ・スペース』(監督:桑畑かほる/マックス・ポーター)ほか、日本人若手監督の世界へ向けた無限の可能性が体現されるショートフィルムを上映。さらに特別作品として、ヴィム・ヴェンダース監督が日本で撮影した最新ショートフィルム『Some Body Comes into the Light』も上映が決定。ほかにも、SSFF & ASIA代表の別所哲也と、ヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS』の共同脚本・プロデュースを務めた高崎卓馬、南カリフォルニア大学の映画配給およびタレント開発部門シニアディレクターのSandrine Cassidyによるトークイベントも行われる。開催にあたって別所さんは、「動画と情報があふれる今だからこそ、映像、とりわけシネマの持つチカラを信じて、ショートフィルムが映像文化と映像産業の歴史と未来をつなぐ結節点となると信じています。今回、エンターテイメントの世界の都であるハリウッドで再びSSFF & ASIAを開催できる光栄を胸に、映画祭とクリエイターたちの飛躍を目指します」とコメントを寄せている。「UNLOCK CINEMA | Short Films, Infinite Possibilities」は2024年1月11日(木)TCL 6 Chinese Theaterにて開催(※現地時間)。(シネマカフェ編集部)
2023年12月20日脳内アクションスター・おばあちゃんの冒険、フォトコピーする幽霊、カタツムリ&ニワトリ、感動の親子愛など、無限のイマジネーションにサンダンス映画祭やトロント国際映画祭などが熱狂した女性監督マルティカ・ラミレス・エスコバルによる映画『レオノールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)』から、本編のショート動画3本と、本ポスタービジュアルとともに横浜聡子監督のコメントが到着した。本作は、72歳になり引退した元映画監督レオノールが主人公。いまでは借金と次男ルディとの不仲に悩みながら暮らしている。ある日、脚本コンクールの記事を目にし、一念発起して未完のアクション映画『逆襲のフクロウ』の脚本に取り組む。しかし、落ちてきたテレビに頭をぶつけ、なぜか物語の中に入り込んでしまう。ルディは今まで母親に対して冷たくしていたことを悔い、懸命に母を脚本の世界から引き戻そうとする。かたやレオノールは<「逆襲のフクロウ」の世界>で結末を見つけようともがき、ついには<脳内アクションヒーロー>に転生。不思議なメタファーを潜り抜け、フィクションと現実が交錯し始める。取り返しがつかない過去「長男の死」、どれほどの痛みを伴おうと立ち向かわなくてはならない。どん底の人生を、家族を再生するためにーー。「なぜ、おばあさんのアクションスターがいないのだろう」脚本の中と現実、二つの世界の並行という、驚きのストーリーで待望の初監督を飾るのは、その類い稀な想像力で観客を圧倒するマルティカ・ラミレス・エスコバル。マルティカ・ラミレス・エスコバル監督東京フィルメックスにて「フィリピンではアクションスターが大統領になる(第13代大統領ジョセフ・エストラダ)くらい多くの人がアクション映画に影響を受けているのはなぜ?この不条理に、私はおばあちゃんというレンズを通して優しいアプローチで取り組みました」ときっかけを語る監督。「レオノールのモデルは祖母です。フィリピンの暗い時代を生きた苦労人です。いつも笑顔で愛情深く多大な影響を受けました。暴力や戦争はなぜなくならないのか?レオノールは、暴力でなく愛で立ち向かいます」という。監督が21歳から8年の歳月を費やし完成させた脚本は25稿に及んだ。世界を、人生を愛しむため一生懸命に結末を探し続ける主人公レオノールを、愛とユーモア溢れる視点で描き出している。今回解禁となった本編動画は、“TVが頭にぶつかり自身の脚本「逆襲のフクロウ」世界へ落下するレオノール編”などイマジネーションが炸裂する動画3点となっている。1.TVが落ちてきて、レオノールの頭にぶつかり、自身の脚本「逆襲のフクロウ」世界へ…キュートな落下シーンは必見2.脳内でノリノリでアクション映画脚本「逆襲のフクロウ」を書き進めるレオノール3.かつて自分で書いた「逆襲のフクロウ」の暴力シーンに疑問を持ち、抵抗を始める本作で<脳内アクションスターのおばあちゃん>という唯一無二のキャラクターをチャーミングにエネルギッシュに演じ、その圧倒的な存在感が絶賛されたのは、本作で主演デビューとなるシェイラ・フランシスコ。フィリピン人として初めてロンドンのロイヤル・ナショナル・シアターで公演した名優だ。そんな本作には、「今年の最も素晴らしくオフビートなデビュー作」(ロスアンゼルスタイムズ)、「SFのピンチで攪拌され、メロドラマのノスタルジアを浴びたアクション。ダグラス・サークがカンフーアクション映画でペドロ・アルモドバルと結合したような作品」(EXAMINER)、「映画制作にまつわる愉快なメタフィクションであると同時に、90年代のフィリピン製アクション映画へのラブレターでもある」(大阪アジアン映画祭)など、ぶっとんだ世界観に混乱しつつも激賞が寄せられている。また、第24回東京フィルメックスのプレイベント「Filmmakers’Homecoming」に選ばれ、エスコバル監督が11月3日に来日、4日プレミア上映では『ある男』石川慶監督と対談が行われた。そして今回、『俳優亀岡拓次』(安田顕主演)、『ウルトラミラクルラブストーリー』(松山ケンイチ主演)で知られる個性派監督、横浜聡子からもコメントが到着。「人はいくつになっても想像することをやめない。そのことだけが自分を、世界を救える唯一の方法だから」と絶賛された。<監督・脚本:マルティカ・ラミレス・エスコバルコメント全文>マニラで生まれ育ちました。少し前のことですが、有名なアクションスターが、第13代フィリピン大統領に就任しました。当時6歳だった私は(政治経験のない)有名人が選ばれることに何の疑問も感じませんでした。それから数十年、さらに2人の「アクションスター」が大統領になったとき、私はこの不条理な現実に疑問を感じました。けれどその「不条理な現実」は「映画への愛」と重ね合わせれば、とてもすんなりと理解できました。私たちがフィクションを愛するのは、フィクションは現実を曖昧にしてくれるからです。私が映画を見るのは、現実には決して存在しないような場所に連れて行ってくれるからです。本作は、自分が書いた映画の中に入り込んでしまう映画監督の話です。フィクションの中にしか存在しない人生に対するロマンチックな想いを形に表したものであると言えるでしょう。なので、もし私が崖から飛び降りる前に1本映画を作らなければいけないのなら「私と映画との関係性」をテーマにした作品を撮りたいです。私をいろんな場所に連れて行ってくれるうえに、私を正気のままでいさせてくれる、そんな映画です。私たちは、いつも年配のマッチョな人たちに囲まれている、と思い始めたのです。なぜ、私たちの歴史の中で、何百本もの映画の中で、おばあさんのアクションスターがいないのだろうって。アクションというジャンルに、多くの人が影響を受けているように見えるのはなぜでしょう? アクションスターの一人が大統領になるくらいにね。映画の暴力にはドン引きします、しかし面白くもあり、そこが病んでいるところです。フィリピンでは暴力が普通であるかのように思われています。アクション映画は、武器も必要だし、血も必要だし、たくさんの人が死ななければならない。しかしそれは、私が取り組む方法ではないのです。本作では、おばあさんというレンズを通して、彼女を取り巻く問題や葛藤を、優しいアプローチで捉えようとしました。愛を通して、コミュニケーションを通して、ね。私は映画を通して人々に貢献をしたいのです。人生をもっと愛おしく思ってもらえるように。<シェイラ・フランシスココメント>レオノールには超能力が与えられましたが、それはとても羨ましい話です。この映画を作る旅は、本当に楽しかったです。マーティはいつもクールで、周囲を勇気づけ、そしてポジティブでした。彼女の奇抜なアイデアと、オープンで協力的な仕事ぶりが私は大好きです。『レオナールの脳内ヒプナゴジア(半覚醒)』は2024年1月13日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)
2023年12月10日アジアを中心に世界から新進気鋭の監督たちの作品を集めた「第24回東京フィルメックス」が閉幕。最終日となる11月26日に授賞式が実施され、各賞の受賞結果が発表され、べトナム、イラン、モンゴル、韓国の作品が賞に輝き、今年も未知の作品との出会いに盛り上がった会期が終了した。未来の人材を発掘、タレンツ・トーキョー・アワード2023まず発表されたのは、「タレンツ・トーキョー・アワード」。「タレンツ・トーキョー」とは、2010年より東京フィルメックスと同時期に実施されている映画人育成事業。東京都、アーツカウンシル東京、タレンツ・トーキョー実行委員会の共催、およびベルリン国際映画祭との提携、ゲーテ・インスティトゥート東京の協力によって実施されている。今年のフィルメックスにも、卒業生たちの作品が多くラインアップされており、豊かな才能が世界へ羽ばたき、そしてフィルメックスという場所へ戻ってきている。スペシャル・メンションは、『Free Admission』(アンジェリーナ・マリリン・ボク/シンガポール)と『Water Has Another Dream』(オーツ・インチャオ/中国)に。「タレンツ・トーキョー・アワード2023」は、『Mangoes are Tasty There』(サイ・ナー・カム/ミャンマー)が受賞。サイ・ナー・カム監督は「彼がこの東南アジアらしい物語を語る時、彼の個性や即興性、自信を見ることができ、私たちは、また少し彼の物語を知り、彼の物語を好きになります。この才能を発見できたことが喜ばしく、完成するのが楽しみな作品」との評価を受けた。監督からはビデオメッセージが寄せられ、「プロジェクトが止まってしまったこともあったが、サポートをもらって再び進めることができた。有難うございました」と感謝の言葉を述べていた。観客賞はモンゴル映画『冬眠さえできれば』が受賞11月25日までの上映作品を対象に、観客の投票で決定する観客賞は、モンゴルの作品『冬眠さえできれば』が受賞。ゾルジャルガル・プレブダシ監督の登壇は叶わなかったが、「たくさん人との愛と、親切の気持ちと、そういうたくさんの努力で作られた映画。あまりにも恵まれていない環境で生活する子どもたちの声を映画で叫びたい、彼らによい機会を与えられる映画をつくりたい、映画を作ってたくさんの人に見せたい、モンゴルの社会やこういう環境に済んでいる子どもたちに色々なよい影響を与えられる社会を作りたい、というたくさんの人の願いで作られた映画。その心が観客の皆さんにも届いてとても嬉しい」と、社会問題を変えたいという願いを込めた作品だったことにも触れたメッセージが披露された。ゾルジャルガル・プレブダシ監督学生審査員賞は韓国映画『ミマン』に学生審査員賞とは、審査員の専任から賞の運営まで、全て「東京学生映画祭」の手で行われる賞。「巧みな脚本と映像設計に魅了された。開発が進み変わっていく街の中で。記憶を紡ぎ、覚えていることが、世の中に対する希望なのではないか」という選評から、韓国の作品『ミマン』が受賞。『ミマン』登壇したキム・テヤン監督は、「映画の先生にいわれた言葉がある。映画を作るときはたくさんの人が関わって、そして、映画が公開されると、観客のみなさんもその一員になる。そのこと自体、本当にロマンチックで大切が気持ちなので、申し訳ない気持ちでなく、有難い感謝する気持ちで撮りなさいと。これからも映画を撮り続けられるように頑張りたい」と、映画作りの原点ともいえる言葉に触れ、今後への意欲も語った。キム・テヤン監督審査員特別賞は『冬眠さえできれば』『クリティカル・ゾーン』の2作品へ!審査員特別賞は2作品に贈られた。まず、1作品目は「的確な映画的表現と嘘のない観察で、苦闘する若者たちの姿に寄り添っている」と評された、モンゴルの作品『冬眠さえできれば』が受賞。観客賞と合わせて、2冠に輝いた。ゾルジャルガル・プレブダシ監督からのメッセージでは、「2017年にタレンツ・トーキョーで、企画段階で参加してタレンツ・トーキョー・アワードをもらった。それが大きな励みになり、この映画を作り終えることができた。また、プロデューサーのフレデリック・コルヴェともタレンツ・トーキョーで初めて出会い、この映画を一緒に作った。そんなフィルメックスで賞をもらえることが何よりも本当に嬉しい」と、フィルメックスとの深い縁に感謝していた。『冬眠さえできれば』共同プロデューサーのバトヒシク・セデアユシジャブと出演俳優のガンチメグ・サンダグドルジは来場が叶い登壇。サンダグドルジは「実は初めて映画に出演した。すると、その映画は、カンヌまで行き、それから世界をまわって今回東京まで来れたことを嬉しく思っている。モンゴルの子どもたちがよい教育を受けられるように、それから対立がなくなるようにと、メッセージを発信している映画なので、今後ともこのメッセージが世界に発表されて、良くなっていくことを願っている」と思いをコメント。セデアユシジャブは「初めてプロデューサーを務めた。今までドキュメンタリーに関わってきたが、子どもの教育がよくなり、平等な教育が受けられるようにというメッセージがあった映画なので、すぐに参加を決めた」と話し、2人とも、監督と同じ強い願いを持って参加したことが改めて伝わってくるコメントを残した。2作品目は「制約の中で、この映画作家はユニークで説得力のある方法で、攻撃的な体制に立ち向かう力強い映画芸術作品を作り上げた」と評されたイランの作品『クリティカル・ゾーン』が受賞。『クリティカル・ゾーン』アリ・アフマサデ監督の登壇は叶わなかったが、「オルタナティブなシネマ、アンダーグラウンドムービーに、そちらに注目してくれて、認めてくださって嬉しい。いつの日かその場に参加してお会いできたら。それを楽しみにしている」とメッセージを贈っていた。アリ・アフマサデ監督最優秀作品賞はベトナム『黄色い繭の殻の中』が受賞最高賞である最優秀作品賞には、「映画における永遠の探求を、野心的かつ愛おしげに描いている」と評された、ベトナムの作品『黄色い繭の殻の中』が受賞。ファム・ティエン・アン監督ファン・ティエン・アン監督は、映画祭が上映する機会をくれたことへの感謝を述べ、「つねに、独立映画を応援してくださって、独立映画の存在を支持していただいていることへ、感謝している」と、映画を愛する人が集うフィルメッックスの観客への気持ちも伝えた。また、「特に今回はプロではない役者たちが頑張ってくれた作品でもあるので、彼らの為に捧げたい。この賞は名誉な賞で、誇りに思っている。この誇りを彼らに捧げたい」と、チームへのあふれんばかりの思いも伝えた。『黄色い繭の殻の中』「アジアの異なる地域・言語の素晴らしい作品が各地で出てきた」最後に、審査員のワン・ビンから講評が贈られた。映画祭をふり返り、「今回フィルメックスに集まった映画というのは、アジアの若い映画の作り手たちの素晴らしい作品の数々だった。若い力のある監督たちが作品を作り続けていることが、このフィルメックスでよくわかった」と力を込めて語る。「このアジアの国々の作品というのは、本当にだんだんと良くなっていると思う。以前は限られた国や地域の中で作られた作品しか見られなかったが、今では、アジアの異なる地域、異なる言語の素晴らしい作品が各地で出てきたこと、これが最近の大きな特徴だと思う」とフィルメックスを通じて、アジア映画の成長を感じたとことを明かす。また、これまで作品は出品していたが、ワン・ビン自身がフィルメックスへ参加するのが初めてだったと明かし、審査員全員が非常に審査を楽しんだとして、今年の映画祭を締めくくった。「第25回東京フィルメックス」受賞結果◆最優秀作品賞『黄色い繭の殻の中』Inside the Yellow Cocoon Shell監督:ファム・ティエン・アンベトナム、シンガポール、フランス、スペイン/2023/178分◆審査員特別賞(2作品)『クリティカル・ゾーン』Critical Zone監督:アリ・アフマザデイラン、ドイツ/2023/99分『冬眠さえできれば』If Only I Could Hibernate監督:ゾルジャルガル・プレブダシモンゴル、フランス、スイス、カタール/2023/98分◆学生審査員賞『ミマン』Mimang監督:キム・テヤン韓国/2023/92分◆観客賞『冬眠さえできれば』If Only I Could Hibernate◆タレンツ・トーキョー・アワード2023『Mangoes are Tasty There』サイ・ナー・カム監督/ミャンマー*スペシャル・メンション『Free Admission』アンジェリーナ・マリリン・ボク/シンガポール『Water Has Another Dream』オーツ・インチャオ/中国(シネマカフェ編集部)
2023年11月27日中島歩、オダギリジョーが参加する中国映画『サタデー・フィクション』の本ビジュアルが完成した。中国に生きる若者の心情を瑞々しく、過激に描き続けてきた映画監督ロウ・イエ。映画史に残る数多くの名作を世に送りだした彼が最新作で選んだ題材は、太平洋戦争が勃発する直前の魔都、上海。世界各国の諜報員が暗躍していた時代を舞台に、人気女優とスパイの二つの顔を持つ主人公を中心に据え、当時上海の中心とされていた現存する劇場「蘭心大劇場」で巻き起こる愛と謀略の物語を美しいモノクロ映像で描き出す。主要キャラクターの顔が並ぶ今回のビジュアル。女優と敏腕スパイという2つの顔を持つ主人公のユー・ジン(コン・リー)、彼女のターゲットであり、太平洋戦争の鍵を握る重要人物・古谷(オダギリさん)、ユー・ジンの恋人で舞台演出家のタン・ナー(マーク・チャオ)。それぞれ思惑を胸に抱えた3人の運命が、日中欧の諜報戦が激化する魔都上海で交錯していく。古谷の亡き妻と容姿が瓜二つであることを利用し近づくユー・ジンと、彼女の姿に心乱される古谷、そして、危険なミッションに挑むユー・ジンを思うタン・ナーの危うい三角関係も示唆されているようだ。また、文字は手書きの簡体字で表現され、それも相まって映画の世界観に浸れるデザインとなっている。日本公開を記念して、監督のロウ・イエの4年ぶりの来日も決定。前作『シャドウ・プレイ』での来日以来となるロウ・イエ監督は「『サタデー・フィクション』が日本で公開を迎えることになり、とても嬉しく思っています」と喜びのコメントを寄せている。公開初日には、シネ・リーブル池袋、アップリンク吉祥寺、新宿武蔵野館で行われる舞台挨拶に、オダギリさんと中島さんらと共に登壇する。▼ロウ・イエ監督コメント日本の皆さん、こんにちは。ロウ・イエです。『サタデー・フィクション』が日本で公開を迎えることになり、とても嬉しく思っています。この機会を借りて『サタデー・フィクション』に参加してくれたスタッフとキャストの皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。彼らはとても優秀で、一緒に働くことができ光栄でしたし、とても楽しかったです。日本の皆さんにもこの映画を楽しくご覧いただければと思います。素敵な映画体験になりますように。『サタデー・フィクション』は11月3日(金・祝)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:サタデー・フィクション 2023年11月3日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋、アップリンク吉祥寺にて公開©YINGFILMS
2023年10月22日「アジアコンテンツ&グローバル OTTアワード」にて、「ガンニバル」主演の柳楽優弥がアジアエクセレンスアワードを受賞した。累計発行部数350万部を超える二宮正明のサスペンスコミックをドラマ化した本作は、日本のディズニープラスにて配信開始後1か月で最も視聴された日本発オリジナルドラマシリーズとなるなど、配信直後から大きな話題になった。この度、韓国釜山にて開かれた「アジアコンテンツ&グローバル OTTアワード」にて、主演を務める柳楽優弥が本作での活躍はもちろん、デビューから約20年に及ぶエンターテインメント界での活躍と貢献が評価され、アジアエクセレンスアワードを受賞。見事栄誉を獲得した柳楽さんは「素晴らしい賞を頂けて大変光栄です。ここ最近で一番緊張してます」と受賞の喜びと大舞台での率直な感想を語った。そして、シーズン2を楽しみにしているファンに向けて「今『ガンニバル』シーズン2の撮影していて、この賞を受賞出来たことで、シーズン2に何か還元出来ればと思います。改めて、関わってくださったスタッフとキャストの皆さんに感謝したいです」と、期待の高まるコメントを残した。「アジアコンテンツ&グローバル OTTアワード」は、アジア全域でテレビ、OTT(動画配信サービス)、オンラインコンテンツを対象に優れたコンテンツの功績を讃えるイベント。昨年までのアジアコンテンツアワードが名称新たに、アジアから世界へとその枠組みを広げ、新しい部門ができるなど、これまで以上に多種多様で良質なコンテンツが集結。ディズニープラスからは、韓国ドラマ「ムービング」、「刑事ロク 最後の心理戦」などがノミネートされていた。「ガンニバル」シーズン1はディズニープラス「スター」で独占配信中。(シネマカフェ編集部)
2023年10月10日映画『月』の主演・宮沢りえと石井裕也監督が10月4日、第28回釜山国際映画祭のオープニングイベントに参加。アジア最大規模の会場は5,000人のキャパシティを埋め尽くし、大盛況のオープニングとなった。コロナ明けからは2回目の開催となる今年の釜山国際映画祭は、日本からのゲストも多く来韓しており、宮沢さん、杉咲花、田中麗奈ほか華やかな出で立ちの俳優たちが参加。映画祭のナビゲーターとして韓国のスター、『パラサイト 半地下の家族』『ベイビー・ブローカー』のソン・ガンホが登壇し、レッドカーペット上では石井監督、宮沢さんらと握手も。そのほか、ファン・ビンビンやチョウ・ユンファら中国のスターたちも参加し、映画祭がスタート。初めて釜山国際映画祭に参加した宮沢さんは、レッドカーペットを歩く前に「まだホテルの周りしか見れておりませんが、空港からホテルに着くまで文化的な伝統ある風景と、近代的なビルが混在していてとてもエネルギッシュな街だと思いました。あと、参鶏湯が美味しかったです(笑)」と初の映画祭への期待を覗かせた。さらに、釜山映画祭は10年ぶりという石井監督は「釜山に来るときはいつも気分が高揚するので、今回も楽しみにしています」とコメントした。石井裕也監督「どうしても自分がやらなければならない映画」また、主人公を演じる上で宮沢さんは、「(自身が演じた)洋子が持っている様々な葛藤から逃げ出さずに、向き合い続けるということにとてもエネルギーが必要でしたし、時々逃げ出したくなることもありましたが、精神力を保つことが一番大変でした。でも監督のエネルギー、スタッフの誠実さ、そして頼もしいキャストの皆さんに支えられて逃げ出さずに来れたと思います」と作品に対する険しい道のりを語った。さらに、石井監督はこの題材を映画化することについて「チャレンジングな題材だということはわかっていたので、怖いという思いが先行しましたが、同時にこれはどうしても自分がやらなければならない映画だということは確信しました」と覚悟を持って作品に挑んだことを明かした。出演した俳優に関しても監督は、「名実ともにトップの俳優の方々が覚悟を持って集まってくださいましたし、その上この映画をやり遂げるという強い思いと覚悟を持って挑んでくださった」と明かし、「現場では幸せな思いをずっと持っていました」とふり返った。同作が出品されているジソク部門(Jiseok部門)は、2017年から設定されていた本映画祭プログラミング・ディレクターの故キム・ジソク氏にちなんだ賞を独立させ昨年新設された部門で、新人をのぞけば唯一のコンペティション部門となる。本年は10本の作品の中から最大2作品にキム・ジソク賞が送られる。これまで『羊の木』(吉田大八監督)、『義足のボクサー』(ブリランテ・メンドーサ監督)がキム・ジソク賞を受賞。授賞式は10月13日を予定している。映画『月』は10月13日(金)より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開。第28回釜山国際映画祭は10月13日まで開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年10月05日濱口竜介監督の『悪は存在しない』が、アジア・パシフィック映画賞に最多ノミネーションを果たした。作品、監督、脚本、撮影の4部門。作品部門には、やはり日本映画であるヴィム・ベンダース監督の『PERFECT DAYS』も候補入りしている。この部門のほかの候補作は、ジョージア、フランス、ブルガリア合作の『Citizen Saint』、カザフスタンの『Qas』、中国の『Snow Leopard』。また、若者映画部門には是枝裕和監督の『怪物』、アニメーション映画部門には『すずめの戸締まり』と『THE FIRST SLAM DUNK』、演技部門には『PERFECT DAYS』の役所広司、『Last Shadow at First Light』の白田迪巴耶が候補入りした。授賞式は11月3日。『悪は存在しない』2024年公開予定(C)2023 NEOPA / Fictive文=猿渡由紀
2023年10月04日米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)」は、10月19日(木)~22日(日)に東京都写真美術館にて、また9月28日(木)~10月27日(金)にはオンライン会場にて「秋の国際短編映画祭」を開催する。25年目を迎えたSSFF&ASIAには今年も世界120の国と地域から5215点が集まり、約200作品が上映。秋の国際短編映画祭では、6月に発表された世界で唯一のジョージ・ルーカスの名を冠したグランプリ受賞作品『希望のかけ橋』(ポーランド/日本)、ライブアクション部門(ジャパン)優秀賞を獲得した永山瑛太主演作品『半透明なふたり』を含む、来年のアカデミー賞候補となる可能性を秘めた各部門受賞作品を上映。『半透明なふたり』そのほか、観客の支持をもっとも集めたオーディエンスアワード受賞作品として、野村萬斎が初監督した窪田正孝主演『虎の洞窟』など、今年のベスト・オブ・ベストのショートフィルムと、映画祭プログラマーがセレクトした作品を「Kids are Alright」「さまよえる魂」「あの人の足跡」「敵は誰だ!?」「チガウを巡る物語」「うつろいゆくものたち」といった6つのテーマでキュレーションし上映・配信する。『虎の洞窟』また、特別企画として、韓国のショートフィルムを特集するプログラムでは、ソ・イングクによる監督作品『TRAP by Seo In Guk』含む、映画祭プログラミングチームがセレクトした韓国ショートフィルムを紹介。『TRAP by Seo In Guk』さらに、東京都写真美術館の会場では、約2,000点の応募作品から選ばれた「ニコンフォトコンテスト2022-2023」動画部門の上位入賞作品も特別上映される。「SSFF & ASIA 2023秋の国際短編映画祭」期日および会場<オンライン会場>オンライン・グランドシアター9月28日(木)~10月27日(金)オンラインサテライト会場1「DOOR」 シアター 期間同上2ブリリア ショートショートシアター オンライン 10月4日(水)~4週に渡りハロウィン特集<リアル会場>赤坂インターシティ コンファレンス 10月17日(火)東京都写真美術館ホール 10月19日(木)~22日(日)サテライト会場1東京ミッドタウン日比谷 日比谷ステップ広場(HIBIYA CINEMA FESTIVAL 2023内上映)10月13日(金)~22日(日)2シアターギルド代官山 10月16日(月)~18日(水)※プログラムにより上映開始時間が異なります。ウェブサイトにてご確認ください。(シネマカフェ編集部)
2023年09月23日9月21日、『第19回アジア競技大会(2022 / 杭州)』にて向けて準備を進めるバスケットボール女子日本代表が練習を公開した。練習後には、恩田亨HCをはじめ、選手たちがメディア対応を実施、口々に『アジア大会』優勝を誓った。来年2月に予定される『パリ五輪最終予選』を見据えつつ、1998年バンコクでの『アジア大会』以来となる金メダルに照準を合わせたのだ。海外リーグに挑戦する馬瓜ステファニーがメンバー外、コンディション不良の山本麻衣と町田瑠唯は辞退となったが、6月の『FIBA女子アジアカップ2023』準優勝メンバーを土台にした選手を選出した恩塚HCは「もちろん優勝を目指して戦う」とキッパリ。さらに次のように続けた。「中国はホームで負けられない中、ベストメンバーを揃えていると聞く。その中国を相手に私たちは準備してきたことで上を行くというようにしたい」これまで『アジア大会』ではメンバーを落として臨んでいたが、Aチームで臨む意図をこのように説明した。「『OQT(オリンピック世界最終予選)』を見据えた強化ポイントにしたいというのが一番のポイント。強化の機会に今回担保した方がいいという判断。質の高い試合をどれだけ経験して、その中で自分たちの力を発揮できるか。ギリギリのタフな試合で見えてくる課題もあると思うので、それをしっかり掴んで『OQT』に臨みたいと考えている」『アジアカップ』の課題を『アジア大会』で克服しなくてはならないと恩塚HCは言う。「ベースはポジションニング力、システムのカオスを制するということ。『アジア杯』の中である程度発揮できたが、中国戦の後半に失われてしまった。高いインテンシティの中、国内だったらファウルが取られるようなフィジカリティのぶつかり合いの中でも正しい判断で正しいスキルを正しいコンビネーションで発揮できるか。『アジア杯』まではベースとなる戦術を使って、目の前をどう相手をやっつけるかにアンテナを立ててやった。今は入口を変えたり、個人を生かした後に次の戦術に入っていく。戦術的な幅を持たし、停滞感なくスムーズにアジリティ高くプレーすることを目指して今戦術的負荷を与えているところ」高田真希林咲希主将、ベテラン高田真希の読みをHCは評価した。「かなり選手の読みは上がっていて、ディフェンスに対してきちんとアンテナ立てて打ち手を選択するところが増えている。特に高田選手、林選手はその読みが素晴らしい。ディフェンスの裏を欠く、型を持ちながら、型を崩していくことが積極的にできていて、ほかの選手にもいい影響を与えていると私は評価している」PG4人登録から2人に減った点を問われると。「事前登録できる枠が限られていて、今まで合宿でやってきた選手の中で代えの効く選手を選んだというのが大きい。(PGに求める役割は)ひと言で言えばクリエーター。チャンスをクリエートできる人。(SGの)星(杏璃)選手もできるし、川井(麻衣)選手もできる。『アジア杯』ではガード4人でやったのも、町田選手に経験してほしいという意味合いもあった。ガード4人をベースで考えたわけではない」またセンターの起用法についても言及した。「今回は高田選手を中心に、朝比奈(あずさ)選手にもプレータイムをしっかり与えて成長の機会にしたいと思っている。『アジア杯』のプレータイムのなさを今回経験を積んで『OQT』につなげたいという狙いで、候補選手としてビッグマンを呼ばないという決断をした」公開練習では赤穂ひまわりの姿が見えなかったが、恩塚HC曰く「今はコンディション調整中で大事には至らなかったので、ご心配なく。あと数日で戻ってくる」とのこと。林咲希林主将ら選手たちは以下のように意気込みを語った。林「(目標は)金メダル、優勝しかない。今大会『中国と決勝で当たるんじゃないか』という予想を立てているが、『アジア杯』で出た課題を今この合宿でやれているので、それをしっかりコートに出せれば、前回よりステップアップした自分たちを出せるという雰囲気が出ている。悪い流れになっても自分たちがやるべきことをやれば優勝できるんじゃないかと思う。1試合1試合自分たちが出し切ることが根本にないとならない。相手がアジャストしてきた時に、強い中国にどうプレーし、勝たないといけないと思っているので、本当に重要な大会なんだとみんなで意識してやっていきたい。『東京五輪』の時はセットプレーも最後まで決まっていたので。ガードが切り込んで、シューターは外で待っている、そのシューターを空けるためにセンターが待っているとか。それだと世界にディナイされて守られた結果、一人ひとりが攻めて一人ひとりの動きによってみんなの動きが変わるという今の形になった。最初はわからなかったが、『アジア杯』を通して、今の練習をしてみんなの理解度が上がってきた。今練習していることを試合でできるか。『アジア杯』の時は恩塚さんのバスケをあまり表現できなかった。練習を積み上げられなかったし、頭で考えてプレーしていた。選手たちもわからないことを野放しにせずに一個一個明確にしていこうと一日一日を大事にできているかなと思う」高田「もちろん優勝を目指すし、『アジア杯』でやっぱり中国に負けているので、そういった意味では相手のホームで勝って自信をつけて、2月の『OQT』に向けて準備していきたいと思っている。まずはこの大会しっかり優勝すること。内容も大事だと思うので、2月に向けたいい準備というのも含めてやっていきたいと思う。自分たちも『五輪』に出たいのでしっかり準備したい。でも簡単に『五輪』に出られるわけではないと思うので、まだまだ自分たちの完成度でも足りないところがたくさんあるので、自分たちのやるべきことに集中して結果を出したい。チームとして相手にアジャストされた時、上手くいかない時にも自分たちのバスケットを最後までやり通すことがこのチームにはもっと必要。誰かがそういう部分を担うのではなくて、みんなでしっかり打開していかないといけない」宮崎早織宮崎「(中国に対して)『やってやる』と思っている。『アジア杯』で優勝できなかったので、『今回は絶対に借りを返してやろう』と思っている。(『アジア杯』決勝で喜ぶ姿を見て)『次は絶対喜ばせねぇ』って思ったし、自分もプレータイムは10分ほどだったので、信用してもらえるように努力しないといけないと思った。(得点への意識は)得点は積極的な取っていきたいと思うが、バタバタせずに恩塚さんが求めているバスケをしっかり遂行していきたいと思うし、その中で自分も得点を積極的に取って勝ちにこだわっていきたい。(ハン対策として)1対1で守るのも大切だが、周りの選手がちょっかいを出す。嫌がるようにプレッシャーを掛ける。『アジア杯』の時はリツ(高田)さんだけに任せていた部分がある。ドリブルついている時にどれだけプレッシャーを掛けられるか」オコエ桃仁花「若い選手が多くなってきたので、今までとちょっと違った日本代表になってくるのかなと思う。でもコミュニケーションは取れていると思うので、このまま継続していきたい。目標はもちろん金メダル。開催地の中国は応援もあってすごいと思うので、中国戦までほかのチームを圧倒して勝つこと。そして中国戦は前回負けたので、その悔しさをぶつけたいと思う。(中国に勝つためには)『アジア杯』でMVPを取ったハン(・シュー)選手のところを止めないと勝てないと思うので、もし出てきたらそこの止め方。同じようなやられ方をしないようにアジャストしたい。センターだけではやるのではなく、外角がしっかりプレッシャーを掛けて、いきたい。センターだけががんばるのではなく、外角だけががんばるのではなく、センターも外角もがんばらないといけない」オコエ桃仁花<『第19回アジア競技大会(2022 / 杭州)』女子日本代表メンバー>4 川井麻衣(SG/トヨタ自動車アンテロープス)8 高田真希(C/デンソーアイリス)11 薮未奈海(SF/デンソーアイリス)12 朝比奈あずさ(C/筑波大学)15 本橋菜子(PG/東京羽田ヴィッキーズ)27 林咲希(SG/富士通レッドウェーブ)31 平下愛佳(SG/トヨタ自動車アンテロープス)32 宮崎早織(PG/167センチ/ENEOSサンフラワーズ)59 星杏璃(SG/ENEOSサンフラワーズ)75 東藤なな子(SF/豊田紡織サンシャインラビッツ)88 赤穂ひまわり(SF/デンソーアイリス)99 オコエ桃仁花(PF/UCキャピタルズ)バスケットボール女子日本代表は中国・杭州での『第19回アジア競技大会』にて9月27日(水)・香港戦、29日(金)・カザフスタン戦、10月1日(日)・フィリピン戦のグループステージを戦い、10月2日(火) からスタートする決勝トーナメント準々決勝を目指す。準々決勝以降はTBS系列にて放送予定。取材・文=碧山緒里摩
2023年09月22日「アジアンマーケットフェスタ2023 in FUKUOKA」が、2023年9月6日(水)から9月10日(日)まで旧福岡県公会堂貴賓館前広場にて開催される。アジア料理&雑貨が集結「アジアンマーケットフェスタ」「アジアンマーケットフェスタ」は、台湾やタイ、インドネシア、中国、韓国、インド、フィリピン、パキスタンなど、海外旅行先にも人気なアジアの国々にフィーチャーしたイベント。まるでアジアのマーケットや夜市のような雰囲気が漂う会場に、各国のアジアングルメや雑貨などを取り扱う33店舗が集結する。アジア各国の料理が勢揃い中でも注目したいのは、アジア各国の名物グルメ。屋台定番メニューから、地元民に人気のソウルフードまで、多種多様なアジアングルメを味わうことができる。会場には、タイのタイソーセージ、インドのタンドリーチキン、インドネシアのナシゴレン、韓国のヤンニョムチキンなどが揃う。スイーツやインスタント麺もフードメニューに加えて、アジアンスイーツやインスタント麺などにも注目。たとえば、中国の定番お菓子「月餅」、香港スイーツ「エッグタルト」や「エッグワッフル」、台湾の「マンゴープリン」や「愛玉子」など、写真映えするようなスイーツがラインナップする。また、印象的なパッケージもポイントのアジア各国のインスタント麺も取り揃える。現地買い付け&直輸入の雑貨などさらに、現地買い付け・直輸入のアジアン雑貨も充実。快適な履き心地が魅力のタイパンツや、アジアンアクセサリー、ラグ、ミャンマー翡翠、バッグ、テーブル雑貨などのアイテムが展開される。そのほか、タトゥーアートやタイ古式マッサージの体験、東インド古舞踊やバリ舞踊、中国伝統芸能の変面といったアジア文化を目の当たりにできるステージなども豊富に用意されるため、アジア旅行をしているかのような気分でイベントを楽しむことができる。【詳細】「アジアンマーケットフェスタ2023 in FUKUOKA」開催期間:2023年9月6日(水)~9月10日(日)会場:旧福岡県公会堂貴賓館前広場住所:福岡県福岡市中央区西中洲6-29時間:平日 16:00~21:00、土日 11:00~21:00出店数:33店舗主な出店国:台湾、タイ、インドネシア、中国、韓国、インド、香港、フィリピン、モンゴル、ミャンマー、パキスタン
2023年08月24日「博物館でアジアの旅 アジアパーティー」が、東京国立博物館 東洋館にて、2023年9月26日(火)から10月22日(日)まで開催される。“アジアのパーティー”にまつわる工芸や考古遺物を展示東京国立博物館の「博物館でアジアの旅」は、今回で10回目を迎える秋の恒例企画。東洋の美術・工芸・考古遺物が集う「東洋館」を舞台に、テーマに沿った名品を館内随所に展示するイベントだ。2023年は、「アジアのパーティー」がテーマ。雅な人びとの詩会のひとときや音楽の集いを描いた作品、アジア各地の宴に用いられた酒器や祭器など、当時の賑やかな様子が思い起こされるような作品を紹介する。琵琶や太鼓で演奏する人々様々な作品の中でも、楽器で演奏する人々をモチーフにした作品が目を惹く。竪琴や琵琶、太鼓を持って演奏する女性たちを表した中国のやきものの人形《加彩楽人》や、横笛、縦笛、シンバル、太鼓、四絃琵琶などを演奏するくっきりとした目鼻立ちの人々を描いた《衆人奏楽図》などが揃う。宴会に欠かせない酒器宴会に欠かせない道具と言えば、酒を注ぐ酒器や水注。会場では、山羊の頭部やラクダなど、西アジアでは青銅器時代から定番であった野生動物を象った酒器を目にすることができる。また、お酒を入れるのに使われる「仙盞瓶(せんさんぴん)」と呼ばれる中国の水注も展示される。婚礼を祝う刺繍作品さらに、インド北西部からパキスタンに広がるパンジャーブ地方伝統の婚礼ショールで、「花刺繍」を意味するプルカリも展示。代々母から娘へと教えられるという木綿地が見えないほど施された絹の刺繍は、娘の結婚など新たな門出を祝うプレゼントでもあった。このほか、収穫を祝う饗宴図やインドラ神の住む天界で、神々のために舞い歌う美しい水の精霊アプサラスを表したカンボジアにて作られた彫刻などを鑑賞できる。展覧会概要「博物館でアジアの旅 アジアのパーティー」会期:2023年9月26日(火)~10月22日(日)会場:東京国立博物館 東洋館住所:東京都台東区上野公園13-9開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで休館日:月曜日、10月10日(火)※10月9日(月・祝)は開館観覧料:一般 1,000円/大学生 500円※総合文化展観覧料で観覧可※特別展、有料イベントは別料金※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものを提示※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳など提示※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間等については、今後の諸事情により変更する場合あり。最新情報は、東京国立博物館ウェブサイト等にて告知【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2023年07月31日映画『エゴイスト』で主演を務めた鈴木亮平が北米で最も由緒あるアジア系映画祭、ニューヨーク・アジアン映画祭にてライジングスター・アジア賞を受賞。現地時間7月15日(土)現地時間20時30分(日本時間7月16日9時30分)よりリンカーン・センターにて行われた授賞式に鈴木さんと松永大司監督が登壇した。7月14日から30日までニューヨーク、リンカーン・センターで開催され、各国から60以上の作品が出品されたニューヨーク・アジアン映画祭(以下、NYAFF)。本作は世界的に注目度の高いアジア映画を紹介するStandouts部門に出品された。ライジングスター・アジア賞(Rising Star Asia Award)とは世界的に最も活躍が期待されるアジアの俳優に贈られる賞で、過去には香港、韓国、タイ、フィリピンなど各国の人気俳優が受賞、日本人俳優では池松壮亮、小松菜奈、綾野剛らが受賞している。上映後に行われたQ&Aにも鈴木さんと松永監督が登壇、鈴木さんが本作に出演を決めた思いや、LGBTQ+を題材にする上での本作の取り組み、LGBTQ+インクルーシブ・ディレクターとインティマシー・コレオグラファーの役割についてなどが語られた。また、本作をきっかけにゲイであることを家族にカミングアウトした出演者に触れ、感極まる場面も。鈴木さんと松永監督はお互いが俳優・監督になる前からの知り合いで、その頃からいつか一緒に映画を作りたいという夢を語っていたことが実現したことにも触れ、満席の場内からは拍手が巻き起こった。さらに、北米での劇場公開が秋に決まったことについても改めて感謝を述べた。鈴木さんは、「このようなすばらしい名誉ある賞をいただき、NYAFFに感謝します。ここ(ニューヨーク)に来ることができて本当に嬉しく思います。最初に来た時にすっかりこの街が好きになって、そして今でも大好きな街です」とニューヨークへの思いへもコメント。「映画『エゴイスト』は自分にとって、とても特別な作品です。この映画に関わってくれたすべての人に、特に松永大司監督、共演の宮沢氷魚さん、阿川佐和子さんに感謝します」と述べ、「何よりも、原作者の高山真さんに感謝したいです、彼は亡くなってしまいましたので、この作品の完成を見届けていただくことはできませんでした。でもきっと今夜もどこかから見ていてくれると思います」と原作者の高山さんに対しても感謝を語った。松永監督も「『エゴイスト』は僕にとってもとても大切な映画になりました。今日このニューヨークという場所で、亮平とともに映画を上映できることを喜びに感じます。これからの活躍もさらに期待しています」と、鈴木さんの受賞を称える。さらに、共演の宮沢氷魚からも「ライジングスター・アジア賞受賞おめでとうございます。より多くの方に鈴木亮平さんの存在と映画『エゴイスト』 が認められていることを心から嬉しく思います」とお祝いコメントが到着。「亮平さんはこの先、間違いなく世界で活躍される俳優さんだと信じています。亮平さんに負けないくらい、僕も頑張りたいと思います」と、鈴木さんを称えながら自身も展望を語った。『エゴイスト』は全国にて公開中。8月25日(金)よりBlu-ray&DVDにて発売。発売元:日活株式会社販売元:株式会社ライツキューブ(シネマカフェ編集部)■関連作品:エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2023年07月18日「アジアフェア 2023」が、2023年6月27日(火)から7月3日(月)までジェイアール名古屋タカシマヤ10階 催会場にて開催される。「アジアフェア 2023」最新アジアグルメや雑貨が集結「アジアフェア 2023」は、アジアならではのグルメ&可愛らしい雑貨が勢ぞろいするイベント。会場では、日本初上陸の最新スイーツやローカルグルメ、現地で愛用されている雑貨など全38店がラインナップする。<韓国>ねじりドーナツ「クァベキ」の進化系が日本上陸中でも注目は、韓国で昔から親しまれているねじりドーナツ「クァベキ」をアレンジした“日本初上陸”のスイーツ。もちもちとした生地の上に、フルーツやクリームなどをたっぷりのせて、見た目にも可愛らしく仕上げた。<韓国>クロワッサン×ワッフル「クロッフル」韓国発祥のスイーツ「クロッフル」は、クロワッサンとワッフルを掛け合わせた1品。サクサクもっちり食感が魅力で、アイスクリームやクッキーなどをトッピングしている。<台湾>ダージーパイや汁なし担々麺また、台湾ならではの夜市グルメも見逃せない。カリッとした食感とスパイシーな味わいがクセになる鶏の唐揚「ダージーパイ」や、香辛料たっぷりの秘伝タレをかけた「汁なし担々麺」、もちもちとしたタピオカ粉の生地で豚肉の餡を包んだ「バーワン」などを楽しむことができる。<ベトナム>カラフルな民芸皿「ソンベ焼き」グルメに加えて、レトロでカラフルなアジア雑貨も用意する。ベトナム雑貨店・エンメオからは、ベトナムの民芸皿「ソンベ焼き」がお目見え。繊細な花のモチーフを描いた大皿や小皿、レンゲなどを取り揃えている。<台湾&ベトナム>刺繍シューズ&鮮やかなワンピースさらに、足元台湾倶楽部は日本の折り鶴をデザインした刺繡靴「台湾シューズ 折り紙」を、クレアフォーチュンでは、ベトナム産の鮮やかなワンピースやフリルバッグなどを展開する。【詳細】「アジアフェア 2023」開催期間:2023年6月27日(火)~7月3日(月)場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ10階 催会場住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4■メニュー例・<韓国>ボンタン「ドーナツ」540円~ ※日本初出店、実演※ピスタチオクリームは各日50個限り、生クリームいちごは各日20個限り・<韓国>ブブカフェ「ピスタチオクロッフル」「イチゴチョコクロッフル」1,100円(1個)※初出店、ジェイアール名古屋タカシマヤ限定、実演・<台湾>良得大鶏排「ダージーパイ」801円(1個)、「焼きジーパイ」951円(1個)※実演・<台湾>台湾小吃168「汁なし担々麺」1,100円(1個)、「バーワン」880円※東海地区初出店、イートイン、バーワンはジェイアール名古屋タカシマヤ先行販売■雑貨例・<ベトナム>エンメオ「ソンベ焼 皿」各1,980円~、レンゲ 各1,980円~・<台湾>足元台湾倶楽部「台湾シューズ 折り紙」各11,550円(全5色)※ジェイアール名古屋タカシマヤ先行販売・<ベトナム>クレアフォーチュン「コットンワンピース」14,300円※各2点限り「B4トートサイズ」5,830円※各3点限り、「ミニサイズ」3,520円※各3点限り【問い合わせ先】TEL:052-566-1101(代表)
2023年06月24日映画『エゴイスト』に主演した鈴木亮平が、第22回ニューヨーク・アジアン映画祭2023(New York Asian Film Festival/略称:NYAFF)にてライジングスター・アジア賞を受賞することが発表され、鈴木さんからコメントが到着した。ニューヨーク・アジアン映画祭は北米でもっとも由緒あるアジア系映画祭。7月14日から30日までニューヨーク、リンカーン・センターで開催され、各国から60以上の作品が出品される。『エゴイスト』は世界的に注目度の高いアジア映画を紹介する「Standouts部門」に出品され、現地時間7月15日にリンカーン・センターにて行われる上映の際に授賞式が行われる予定。舞台挨拶には鈴木さんとともに松永大司監督も出席予定となっている。ライジングスター・アジア賞は、世界的にもっとも活躍が期待される俳優に贈られる賞になり、過去の日本人では池松壮亮、小松菜奈、綾野剛らが受賞してきた。鈴木さんは、大河ドラマ「西郷どん」や「エルピスー希望、あるいは災いー」出演、『孤狼の血 LEVEL2』では日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をはじめとする数々の賞を受賞、最近では映画『TOKYO MER~走る緊急救命室~』の大ヒットも記憶に新しく、日本を代表する俳優の1人。本作では、恋人とその母へ愛情を注ぐゲイの主人公を演じた繊細な演技が高く評価され、この度の受賞に繋がった。なお、2013年には鈴木さん出演の『HK/変態仮面』がNYAFFにて観客賞を受賞している。鈴木亮平コメント愛する街ニューヨークで、このような重要な賞をいただき非常に光栄です。また、映画『エゴイスト』が国境や文化の違いを越えて評価されていることをとても嬉しく思います。『エゴイスト』は「恋人との愛」「親子愛」「救い」などのテーマと共に、セクシュアリティやアイデンティティについて大きな気付きを与えてくれた、私にとっても特別な作品です。この作品がさらに世界中に広がり、たくさんの方々の心に届いてくれることを願っています。改めて、原作者の高山真さん、共演の宮沢氷魚くん、阿川佐和子さん、松永大司監督をはじめ、協力してくださった全ての方に感謝いたします。「ライジング・スター」という名に恥じぬよう、今後とも俳優として、人間として研鑽を積んでいきたいと思います。なお、本作は、2023年2月10日の劇場公開以降、いまなお日本中でロングラン上映を続けており、動員数は20万人を突破、興行収入は約3億円と、ロングランヒットを記録中。北米に加えてアジアでは香港、韓国、台湾で公開が決定、映画祭は、アジア全域版アカデミー賞といわれる「第16回アジア・フィルム・アワード」(助演男優賞受賞:宮沢氷魚)のほか、イタリア「ウディネ・ファー・イースト映画祭」、ドイツ「第23回ニッポン・コネクション」、米「フレームライン映画祭」、米「プロビンスタウン映画祭」、韓国「富川ファンタスティック映画祭」など続々と出品が決定している。『エゴイスト』は全国にて公開中。8月25日(金)Blu-ray&DVD発売発売元:日活販売元:ライツキューブ(シネマカフェ編集部)■関連作品:エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2023年06月19日書籍『アジア・中東の装飾と文様』が2023年5月19日(金)より発売される。シルクロードが繋ぐアジア・中東の歴史と美術を紐解く書籍シルクロードが横断するユーラシア大陸では、中国、ペルシア、イスラム、インドなど、独自の文化をもつさまざまな国が、互いに交流し、影響を与え合いながら、それぞれに文化を形成してきた。考古学の発達により、19世紀の後半には、エジプト、ギリシア、オリエント、中国、日本などの美術が、<美術史>として各々の歴史に関連づけられて考えられるようになり、シルクロードは“文明の道”として、世界の文明、美術のつながりを明らかにした。書籍『アジア・中東の装飾と文様』では、文明と文明をつなぐキーワード、原型、記号、象徴、形態の言語としての役割を果たす<文様>という物の形、デザイン、記号にフォーカス。まるでアジア・中東地域を旅するように、各地の装飾文化の歴史を豊富なビジュアルとともに紐解く。広大なユーラシア大陸のドラマティックな世界史を身近に感じられる貴重な書籍だ。【詳細】『アジア・中東の装飾と⽂様』発売日:2023年5月19日(金)仕様:A5判(210×148mm)/ソフトカバー/416Pages(Full Color)価格:本体3,080円ISBN:978-4-7562-5542-6 C0071著者:海野弘発売元:パイ インターナショナル
2023年05月11日獅子舞競技に魅せられた少年たちをCGアニメーションで描く中国映画『雄獅少年/ライオン少年』より、主人公や獅子舞のキャラクター画、美術設定画が公開された。2022年に日本で限定上映された本作が、今回日本語吹き替え版で全国公開。花江夏樹が声をあてる本作の主人公・チュンは、身体が弱く、友達も少ないが負けず嫌いなキャラクター。そんな性格を表すように、ポケットに手を入れて歩くキャラクター画と、様々な表情の作画が見られる。また、山寺宏一演じる獅子舞の師匠・チアンは、目じりが垂れ下がり、気だるさが表現されている。本作で特に描くのが大変だったというのが獅子舞。プロジェクト始動時、それぞれのチームが獅子舞の訓練受け、動作の基本的な法則をベースに絵コンテ作りを始め、そこに舞踊や武術の動作を組み合わせ、カメラの動きを調整して視覚効果を生み出したという。一番難しかった獅子頭は、型の種類、材料の違いなどについて特に細かく調査。大量の毛がつき、伝統的なものは硬い毛を使い、動くとよく跳ねるのが特徴だが、チュンの持っている新しいタイプの獅子頭は、毛がふわふわしていて動きの演算が非常に多かった。設定画では、2種類の獅子頭を様々な角度から丁寧に描いていることが分かる。ほかにも、獅子舞を披露する競技場やチュンたちが生活する村の設定画も公開された。『雄獅少年/ライオン少年』は5月26日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:雄獅少年/ライオン少年 5月26日(金)全国公開©BEIJING SPLENDID CULTURE & ENTERTAINMENT CO.,LTD ©TIGER PICTURE ENTERTAINMENT LTD. All rights reserved.
2023年05月06日1993年のカンヌ国際映画祭にてパルム・ドールを受賞した『さらば、わが愛/覇王別姫』の4K版が、7月28日(金)より日本初上映されることが決定した。京劇の俳優養成所で兄弟のように互いを支え合い、厳しい稽古に耐えてきた2人の少年。成長した彼らは、程蝶衣(レスリー・チャン)と段小樓(チャン・フォンイー)として京劇の古典「覇王別姫」を演じ一躍スターに。女形の程蝶衣は、覇王を演じる段小樓を秘かに愛していたが、娼婦の菊仙(コン・リー)と結婚してしまう――。チェン・カイコーが監督した本作は、香港を代表するレスリー・チャンが主演する、激動の時代に生きた京劇俳優の愛憎を中心に描く物語。パルム・ドール受賞をはじめ、ゴールデン・グローブ賞外国語映画賞受賞、NY批評家協会賞外国映画賞・助演女優賞(コン・リー)受賞、LA批評家協会賞外国映画賞受賞、米アカデミー賞外国語映画賞ノミネートなど世界中の映画祭で高く評価された本作。特に、女形の程蝶衣役を演じたレスリー・チャンに魅了される観客が多かった。映画公開30年周年、そしてレスリー・チャン没後20年の節目の年に、この不朽の名作が圧倒的な映像美でスクリーンに蘇る。『さらば、わが愛/覇王別姫 4K』は7月28日(金)より角川シネマ有楽町、109シネマズプレミアム新宿、グランドシネマサンシャイン池袋ほか全国にて順次上映。(cinemacafe.net)■関連作品:さらば、わが愛/覇王別姫
2023年04月01日BABYMETALが、初となるアジア&オーストラリアでのワンマンツアー『BABYMETAL WORLD TOUR 2023』を開催することが決定した。海外でのツアーは2020年以来約3年ぶり。アジアツアーは、2019年9月から行われた『METAL GALAXY WORLD TOUR』の一環として2020年に開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、延期ののち開催中止となっていたため、今回待望の開催となる。BABYMETALは、3月24日(金) に初のコンセプトアルバム『THE OTHER ONE』をリリースする。また4月1日(土)・2日(日) にはワンマンライブ『BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE』をぴあアリーナMMで開催する予定だ。★BABYMETALが表紙を飾る『PMC Vol.27』発売中!詳細は こちら()<ツアー情報>『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 ASIA』『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 ASIA』告知画像5月26日(金) ジャカルタ / ICE, BSD CITY, HALL 105月28日(日) バンコク / TRUE ICON HALL5月31日(水) 香港 / ASIA WORLD EXPO6月2日(金) 台北 / ZEPP NEW TAIPEI6月4日(日) クアラルンプール / ZEPP KUALA LUMPUR『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 AUSTRALIA』『BABYMETAL WORLD TOUR 2023 AUSTRALIA』告知画像6月8日(木) オーストラリア、ブリスベン / FORTITUDE MUSIC HALL6月9日(金) オーストラリア、シドニー / HORDERN PAVILION6月11日(日) オーストラリア、メルボルン / MARGARET COURT ARENA『Sabaton THE TOUR TO END ALL TOURS』『Sabaton THE TOUR TO END ALL TOURS』告知画像4月14日(金) イギリス・リーズ / First Direct Arena4月15日(土) イギリス・ロンドン / OVO Arena Wembley4月16日(日) イギリス・カーディフ / Motorpoint Arena4月18日(火) イギリス・グラスゴー / OVO Hydro4月21日(金) フランス・パリ / Zénith Paris La Villette4月22日(土) ドイツ・フランクフルト / Festhalle Frankfurt4月24日(月) ドイツ・ハンブルグ / Barclays Arena4月25日(火) ルクセンブルク・エシュ=シュル=アルゼット / Rockhal Main Hall4月28日(金) スウェーデン・ストックホルム / Avicii Arena4月29日(土) ノルウェイ・オスロ / Oslo Spektrum4月30日(日) デンマーク・コペンハーゲン / Royal Arena5月2日(火) ドイツ・ハノーファー / ZAG Arena5月3日(水) オランダ・アムステルダム / Ziggo Dome5月5日(金) ドイツ・ベルリン / Mercedes Benz Arena5月6日(土) ドイツ・ライプツィヒ / Quarterback Immobilien Arena5月7日(日) オーストリア・ウィーン / Wiener Stadthalle5月9日(火) ポーランド・ウッチ / Atlas Arena5月10日(水) チェコ・オストラヴァ / Arena Ostrava5月12日(金) ドイツ・ケルン / Lanxess Arena5月13日(土) ベルギー・アントワープ / Sportpaleis5月15日(月) ドイツ・ミュンヘン / Olympiahalle5月18日(木) エストニア・タリン / Saku Suurhall5月19日(金) フィンランド・ヘルシンキ / Helsinki Ice Hall (Helsingin jäähalli)5月20日(土) フィンランド・クオピオ / Kuopio-HalliSpecial Guest:BABYMETALSupport:LORDI■Sabaton OFFICIAL WEBSITE:<リリース情報>BABYMETAL『THE OTHER ONE』2023年3月24日(金) 全世界同時リリース※JAPAN EDITIONは3月20日(月) より順次入荷。ただし店舗によって入荷日およびECサイトでご予約いただいたお客様への商品の発送日は異なります。※3月24日(金) よりダウンロード&ストリーミングも全世界同時配信【収録曲】※全形態共通1. METAL KINGDOM2. Divine Attack - 神撃 -3. Mirror Mirror4. MAYA5. Time Wave6. Believing7. METALIZM8. Monochrome9. Light and Darkness10. THE LEGEND●完全生産限定盤5,500円(税込)※アナログサイズ特殊パッケージ仕様+復元パズルBABYMETAL『THE OTHER ONE』完全生産限定盤ジャケット●通常盤【CD Only】3,300円(税込)BABYMETAL『THE OTHER ONE』通常初回生産限定盤ジャケット※初回生産分のみクリアケース・クリアブックレット仕様※通常盤は、初回生産分終了次第、汎用ブックレット仕様に移行いたします。●アナログ盤(完全生産限定)【VINYL】4,950円(税込)BABYMETAL『THE OTHER ONE』アナログ盤ジャケット※クリアジャケット・クリアバイナル仕様●アスマート限定盤「BLACK ALBUM」(完全生産限定)【CD Only】3,300円(税込)BABYMETAL『THE OTHER ONE』アスマート限定盤「BLACK ALBUM」ジャケット※ブラックケース仕様■注文ページアスマート限定盤「BLACK ALBUM」(完全生産限定)●THE OTHER ONE 限定盤「CLEAR BOX」(完全生産限定)14,300円(税込)特殊パッケージ仕様+Blu-ray+復元フォトカードセットBABYMETAL『THE OTHER ONE』THE OTHER ONE 限定盤「CLEAR BOX」ジャケット【Blu-ray収録内容】・Divine Attack - 神撃 -(OFFICIAL VISUALIZER)・Monochrome(OFFICIAL LYRIC VIDEO)他3曲、計5曲収録※販売終了【購入者特典】※THE OTHER ONE 限定盤は購入特典の対象外となります。・アスマート:A4クリアファイル(ロゴ ver.)・TOY’S STORE:A4クリアファイル(アー写 ver.)・TOWER RECORDS:ステッカー・HMV:ポストカード(アー写 ver.)・TSUTAYA:マグネットシート・Amazon.co.jp:メガジャケ・楽天ブックス:アクリルキーホルダー・セブンネット:バンダナ・汎用(上記以外):ポストカード(ロゴ ver.)BABYMETAL『THE OTHER ONE』トレーラー映像「THE OTHER ONE」 Special Website:「THE OTHER ONE」予約リンク:<ライブ情報>『BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE -』会場:ぴあアリーナMM『BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE -』ビジュアル4月1日(土) “BLACK NIGHT”OPEN 16:30 / START 18:004月2日(日) “CLEAR NIGHT”OPEN 15:30 / START 17:00問合せ:HOT STUFF PROMOTION050-5211-6077(平日 12:00〜18:00)■一般発売チケット・MOSH’SH PIT(オールスタンディング)15,000円(税込)※整理番号付、未就学児童入場不可、1申込につき2枚まで・MOSH’SH SEAT(指定席):15,000円(税込)全席指定、3歳以下入場不可(4歳以上チケット必要)、1申込につき2枚まで※ご購入いただいたチケットの払い戻しは出来ません。(公演延期・中止の場合除く)※本公演では国内で契約された電話番号(IP電話を除く)が登録されたスマートフォンを利用した「電子チケット」のみとなります。お申し込みされ当選された場合、公演当日はご本人・同行者様のスマートフォンがそれぞれ必要となります。スマートフォンをお持ちではない方、および国内の携帯電話番号をお持ちではない方への、別途受付方法のご用意はございません。海外在住の方は「海外在住者先行(抽選)」をお申し込みください。※指定席番号または整理番号は公演当日の12:00にチケット画面にてご案内となる予定です。『BABYMETAL BEGINS - THE OTHER ONE -』特設ページ:<番組情報>WOWOW『BABYMETAL RETURNS - THE OTHER ONE -』3月25日(土) 20:00~[WOWOW プライム][WOWOW オンデマンド]詳細はこちら:関連リンクOfficial Website Facebook Instagram Twitter TikTok
2023年03月15日先日、無料配信された全米映画俳優賞(SAG)にて『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアジア俳優にして初の主演女優賞を受け取り、感極まりながらのスピーチが話題を呼んだアジアのレジェンド、ミシェル・ヨー。本年度アカデミー賞では主演女優賞や作品賞を含む10部門11ノミネートを果たした、このカオスで奇妙なマルチバース・アクション・アドベンチャーがついに日本公開!アジア発のアクションヒロインの先駆者にして、『007』ではいわゆる“ボンドガール”も経験、『クレイジー・リッチ!』では大富豪となり、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』でもキレキレのアクションを見せた彼女自身の映画人生を紐解くと、様々な平行世界で生きる本作の主人公エヴリン・ワンそのもののようにも見えてくる。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は「一生もの」世界興行収入で1億ドル超え、「A24」史上最大のヒット作となっている『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。SAG賞では作品賞にあたるキャスト賞を含め4冠を達成したが、やはり同業者からの評価は格別の喜びだったらしい。壇上にのぼったミシェルは額に“目”を作りながら、俳優たちへの感謝とともに、「これは私だけのものではありません。私と同じような見た目のすべての少女たちのものです。この仕事を本当に愛しているからこそ、やめるつもりはありません」と涙をこらえつつ語っていた(感激のあまり、ついFワードも飛び出してしまったほど)。ミシェルの前にも、共演以来、大親友となった同助演女優賞のジェイミー・リー・カーティス、アジア俳優初の助演男優賞を獲得したキー・ホイ・クァンも感動的なスピーチ。そして、キャスト賞受賞で皆に称えられた本作の父・ゴンゴン役の94歳のジェームズ・ホンは、スピーチの締めくくりにミシェルがゴールデン・グローブ賞の授賞式で言った「静かにして!私はあなたを打ちのめせる(Shut up! I can beat you up.)」を引用して会場の笑いを誘い、本作が評価された意義とチームの連帯を改めて示していた。本作でミシェル・ヨーが演じたのは、毎日毎日、家庭とコインランドリー店を“回して”いくのに精一杯な主婦エヴリン・ワン。父を介護しながら、確定申告のための領収書をテーブルに広げて頭を抱え、やること・考えることが山積みの白髪交じりの女性だ。夫ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)はまるで頼りなく、ひとり娘のジョイ(ステファニー・スー)は大学を中退し、ガールフレンドと家を出ようとしている。ジョイは将来への期待や夢を持てず、愛する人とささやかに暮らせればいいという、日本でいうところの“さとり世代”のよう。家族には自分のことを分かってほしいと願っているが、母エヴリンとは衝突してばかり…。これほどまでに冴えない、生活感丸出しの役柄はミッシェルのキャリア史上おそらく初めて。だが、ミシェルは「エヴリン・ワン役は私の40年のキャリアからの授かりもの。まさに一生ものの役」とInstagramでコメントするほど、この役を愛している。当初、監督のダニエルズ兄弟はジャッキー・チェンを主演にした父親の企画を考えていたそうだ。しかし、彼の出演が流れたことで物語の設定を母親に変更したとき、「脚本に命が宿ったような気がして、主役はミシェル・ヨーだと確信した」という。そして「年を取れば取るほど、演じる役は小さくなっていく」とインタビューでも再三語っているミシェルは、このオファーを大切に受け取った。40年に及ぶキャリアの中で映画界の多様性・包括性とともに、性別や肌の色、人種によって求められるステレオタイプからの脱却を訴え、リスクを恐れずにさまざまなチャレンジをしてきたミシェルは、“誰かの母親で、誰かの娘である、ごく普通の年配のアジア系移民女性”の物語においてもステレオタイプを打破してくれた。また、今回、“アジア人初”のアカデミー賞主演女優賞候補となったことも意味深い。1936年にも、マール・オベロンが『ダーク・エンジェル』で同主演女優賞にノミネートされたが、マールは英国とインドのダブルであったことを公にせず英国人として活動していたという。ミシェルはアジア人であることを自認する初の主演女優候補、ということだ。ただ、ミシェルは多くの素晴らしい俳優たち、共に立つ仲間たちや先人たちがいるからだと常に感謝を口にしており、こうした“アジア俳優として”といった言い方そのものは「過去のものになることを望んでいます」として、「私たちのような顔の俳優がノミネートされ、役を演じる機会が平等に与えられることが普通になってほしい」とトーク番組「The Late Show With Stephen Colbert」でも語っている。さらに「People」に語ったところによれば、「現在のキャリアは母のおかげ」だという。彼女の母ジャネットは大の映画好きで、チャンスさえあったならば自身が映画スターになりたかったそうだ。本作が実は、マルチバースを舞台にした母と娘の愛の物語であることを踏まえれば、ミシェル自身の思いも少なからずエヴリン役に反映されていることだろう。香港映画界からハリウッドへ!主演もスタントもこなす1962年8月6日生まれ、マレーシア出身。両親は華僑。いまでもトレーニングを欠かさないというミシェルは、4歳のころからバレエを習い、テニスや水泳などに親しんできた。10代でロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・ダンスにバレエ留学するも、ケガのためにバレエを断念し演技と振付で学位を取得。1983年にミス・マレーシアに選ばれたことをきっかけに、香港映画界を代表するD&B Filmsのサモ・ハン・キンポーに見出され、1984年にジャッキー・チェンとCMで共演、サモ・ハン監督・主演『デブゴンの快盗紳士録』の端役でスクリーンデビューする。第80回ゴールデン・グローブ賞にて80年代は『皇家戦士』(86)『チャイニーズ・ウォリアーズ』(87)などに出演し、1987年にD&B Filmsを所有する富豪と結婚し一時引退。離婚を経て、1992年にジャッキー・チェンの人気シリーズ『ポリス・ストーリー3』で復帰。その後もアクション俳優として『ワンダー・ガールズ 東方三侠』(93)『詠春拳』(94)など香港で大活躍を続け、1997年に『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』に抜擢され、ミシェル・ヨーとしてハリウッドデビューする。『SAYURI』来日記者会見時アン・リー監督の『グリーン・デスティニー』(00)や、『SAYURI』(05)『バビロンA.D.』(08)などの作品で人気を確立し、『カンフー・パンダ2』(10)や『ミニオンズ フィーバー』(20)など、アニメ映画でもカンフーの先達役を演じてきた。MCUの『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(17)にもカメオ出演している。2002年には初のプロデュース作品『レジェンド三蔵法師の秘宝』に主演し、『グリーン・デスティニー』の撮影監督ピーター・パウを迎え、シルクロードを舞台に三蔵法師が遺した秘宝を巡る壮大な冒険を繰り広げた。『シルバーホーク』(04)でも自ら製作総指揮を務め、銀色のマスクとスーツに身を包み正体を隠して悪を退治する近未来のアクションヒロインに扮したこともある。2007年には、長年にわたる功績によりフランスからレジオン・ドヌール勲章(The Legion of Honour)を授与。2022年には「TIME」誌のアイコン・オブ・ザ・イヤーにも選ばれている。待機作も数多く、『アバター』第3弾以降に博士役で出演が決定しており、『シャン・チー』デスティン・ダニエル・クレットン監督による「アメリカン・ボーン・チャイニーズ」の実写ドラマ化などがある。『イップ・マン外伝マスターZ』(2018)よりアジアのレジェンドとして、ときには信念のために戦い、マーベル“初”のアジア系ヒーローのメンターを務め、アジア女性として宇宙へ行ったり、売れっ子芸者にもなったりしてきたミシェル。「決まりきった見方で私のことを見ないから」ダニエルズのような若い監督たちと仕事をするのが好きだという彼女は、これからもガラスの天井を打ち破り、限界を押し広げていってくれるはずだ。『ポリス・ストーリー3』(1992)保安局捜査官:ジェシカ・ヤンカンフーアクションはもちろん、バイクで走行中の列車の屋根にジャンプするなど、ジャッキー・チェンをも凌ぐ超絶スタントを自らこなして大復活、話題を呼んだ。ジャッキー映画ではおなじみのエンディングクレジットのNGシーンでは、まさしく体を張ったスタントに挑んでいたことがうかがえる。『スタントウーマン 夢の破片』(1996)スタントウーマン:カン香港を代表する映画監督7人によるオムニバス作品『七人樂隊』にも参加した女性監督アン・ホイによる、スタント俳優と香港映画界を描いたヒューマンドラマ。同じくサモ・ハンが、劇中でもミシェルの恩人となるアクション監督役で出演し、ワイヤーアクションの裏側を垣間見ることができる。撮影中、ミシェルは実際に重傷を負っている。『宋家の三姉妹』(1997)宗家の長女:靄齢(アイレイ)“新しい中国”のためには新しい女性の力が必要、と考える父のもとで育った実在の三姉妹の生き様から、中国近現代史の概形に触れられる。ミシェルが演じたのは財閥と結婚した長女・靄齢。『東方三侠』『ポリス・ストーリー3』で共演したマギー・チャンが革命家・孫文と結婚した次女・慶齢、『ラストエンペラー』のヴィヴィアン・ウーが蒋介石夫人となった三女・美齢を演じた。『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)女性スパイ:ウェイ・リンメディア王のフェイクニュースによる謀略を取り入れた『007』シリーズ18作目。新華社通信の記者に扮した中国外務局公安部員ウェイ・リンとして、ジェームズ・ボンド(ピアース・ブロスナン)と共闘するまったく新しい“ボンドガール”を体現。ボンドと手錠でつながれた状態でのバイクチェイスシーンをはじめ、彼女に求められたであろうアクションを惜しみなく披露したミシェルは必見。当時のハリウッドを、「彼らは私が中国人なのか、日本人なのか、韓国人なのか、英語を話せるのかさえ区別できなかった。いつも大声で、ゆっくりと話した」とふり返っている。『グリーン・デスティニー』(2000)剣士:ユー・シューリンチョウ・ユンファ、チャン・ツィイー、チャン・チェンら豪華共演、アン・リー監督が小説「臥虎蔵龍」を映画化した武侠アクション・ラブストーリー。アカデミー賞外国語映画賞(当時)など4部門に輝いた。以後のアクション映画史を変えたといえる圧巻のワイヤーアクションや、剣術・カンフーシーンはもちろん、最愛の人ムーバイ(チョウ・ユンファ)の伝説の剣・碧銘剣を奪った者でありながら、姉妹のような友情を交わすチャン・ツィイー演じるイェンとの関係性にも要注目。「ソード・オブ・デスティニー」Netflix配信中なお、2016年には続編となるユエン・ウーピン監督の『ソード・オブ・デスティニー』がNetflix配信。ドニー・イェンとの再共演や、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の“料理人”バースで共演したハリー・シャム・Jr.、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』『オールド・ガード』のヴェロニカ・ンゴーら、こちらも豪華共演。『サンシャイン 2057』(2007)植物学者:コラゾンダニー・ボイル監督×アレックス・ガーランド脚本による、おそらく好みがはっきりと分かれるSFサスペンス・アドベンチャー。船長役の真田広之や、MCU仲間のベネディクト・ウォンとともにクルーとして太陽へと向かった。ミシェルに出演してほしかったボイル監督は、彼女が選んだ植物学者役を男性の設定から変更した。『レイン・オブ・アサシン 剣雨』(2010)刺客:シーユー/ザン・ジン韓国の人気俳優チョン・ウソンと夫婦役を演じ、『インファナル・アフェア 無間序曲』のショーン・ユーらと共演し、ジョン・ウーが共同監督。過去を捨てて愛に生きようとするも、その風格がつい現れてしまう、宿命に抗えない刺客を演じた。武術界の覇権を握れるという伝説の秘宝を手に入れたい暗殺組織のボスの理由があまりにも…。『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』(2011)民主化指導者:スー・チー2021年の軍事クーデターにより現在収監されているミャンマーの民主化指導者を、リュック・ベッソンがメガホンをとり映画化。当時も軍幹部に危険視されていたことから国民がその名を呼ぶことができず、“The Lady”と呼ばれていたスーチーを減量の上、熱演。来日時には「この映画に参加し、周囲の人々に優しく接すること、良い人間であろうとすることを学ぶことができました」と語っていた。「スタートレック:ディスカバリー」(2017-)皇帝:フィリッパ・ジョージャウこれまでも多様性を推し進めてきた「スタートレック」シリーズで、黒人女性初の主人公マイケル・バーナム(ソネクア・マーティン=グリーン)も慕うカリスマ性たっぷりの皇帝…から、平行世界ではまったく別の冷徹にして高潔な皇帝として登場し、人気キャラクターとなった。別バースの関係性が平行世界においても影響するのは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にも通じるものが。フィリッパのスピンオフの進捗状況が気になるところ。『クレイジー・リッチ!』(2018)シンガポールの大富豪:エレノア・ヤン主人公レイチェル・チュウ(コンスタンス・ウー)の想像を超えるほどリッチな一家の生まれだった彼氏の母親で、立ち向かわなければならないアジアの伝統・文化・歴史の象徴のような存在を演じた。本作での演技がアカデミー賞では冷遇されたこともまた記憶に新しい。息子役のヘンリー・ゴールディングとはエミリア・クラーク主演『ラスト・クリスマス』(2019)でも共演、同作では素顔により近そうな(?)“サンタ”を演じた。『ガンパウダー・ミルクシェイク』(2021)“図書館員”:フローレンス図書館に見せかけたワル御用達の武器庫を守る図書館員をアンジェラ・バセット、カーラ・グギーノとともに演じた。ガンアクションはもちろん、鋼鉄チェーンと拳のみで立ち向かうミシェルのカッコよさと、過去にミシェルが出演してきた香港アクション映画のファンであるナヴォット・パプシャド監督の世界で連帯して闘う女性たちの姿は痛快!なお、3月12日(現地時間)にドルビーシアターで行われる第95回アカデミー賞授賞式では、『ハムナプトラ3呪われた皇帝の秘宝』(08)で共演し、今回『ザ・ホエール』の凄みある演技で復活を遂げたブレンダン・フレイザーとW受賞となれば、胸アツの展開必至。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が10部門11ノミネートからどれだけオスカーを獲得するのかも楽しみだ。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』は全国にて公開中。(上原礼子)■関連作品:レイン・オブ・アサシン 2011年8月27日より新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2010, Lion Rock Productions Limited. All rights reserved.The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛 2012年7月21日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinemaクレイジー・リッチ! 2018年9月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND SK GLOBAL ENTERTAINMENTシャン・チー/テン・リングスの伝説 2021年9月3日より全国にて公開©Marvel Studios 2021ガンパウダー・ミルクシェイク 2022年3月18日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2021 Studiocanal SAS All Rights Reserved.エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 2023年3月3日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開© 2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.
2023年03月04日過去15年に渡り同映画祭のオフィシャル・デジタル・シネマ・パートナーを務めているColtに より、アジアの映画製作会社は、シンガポールのデジタル・ハブを介して映画祭に作品を供給注:本リリースは英国において2/9 (木)に発表されたリリースの抄訳です。(独フランクフルト/ベルリン、2023年2月9日発)– 第73回ベルリン国際映画祭(略称:ベルリナーレ(Berlinale))では、Coltの国際的光ファイバー網とオン・デマンド・サービスを、シンガポールのハブを経由したアジアからの映画投稿配信に初めて使用し、APAC地域の映画制作者がより迅速、かつ安全に作品をベルリンに転送出来るようにしています。このサービスは、特に安定した帯域幅の容量が課題となる世界各地からの投稿作品を出来るだけ簡単にアップロードできるようにするという、ベルリン国際映画祭事務局の戦略を支援するものです。このデジタル・インフラは、映画祭のサーバとフランクフルトのDE-CIXセントラル・インターネット・ハブを直接結ぶ、Coltの既存高帯域サービスを統合したもので、世界中のスタジオがアップロードに利用しています。APAC地域の映画制作者は、作品をインターネット経由でシンガポールのパートナー・データセンターにあるサーバにアップロードします。Coltはそこから、データセンターと映画祭のフィルム・サーバがあるベルリンのColtノードとの間にイーサネット経由のエンドツーエンド・オンデマンド接続を確立します。この為、ベルリン国際映画祭の技術チームは、Coltのオンデマンド・ポータルを介してシンガポールのデータセンターでDC Cross Connectを委託し、サーバとColtのエンドデバイスを接続しています。ベルリン国際映画祭では、「Bandwidth Boost」機能を使って転送しています。これにより、需要に応じて帯域幅の容量を10Mbit/sから1Gbit/sの間で柔軟に拡張することができるようになりました。「Boostオプション」により、最大10Gbit/sのデータ転送が可能です。「映画制作者にとって、配信を出来るだけ簡単にし、公平な競争環境を作ることが重要です。制作者はより多くの時間を撮影に費やすことができ、私たちは潜在的なフィルム・ファイルの問題に柔軟に対応することができます。デジタル・インフラのグローバル・プロバイダであるColtは、全世界で一様にサービスを可能にしたい我々にとって理想的なパートナーです」と、ベルリン国際映画祭のデジタル・シネマ担当テクニカル・ディレクター、オーヴ・サンダー(Ove Sander)氏は説明します。Coltのオン・デマンド・デジタル・インフラの新しいアプリケーションは、同社の専門知識、グローバル・パートナー・ネットワーク、及びインテリジェント・ネットワーク・サービスを利用し、お客様がビジネスモデルを更に拡大できるようにするという戦略を実証しています。中でも、柔軟で拡張性が高いオンデマンド接続や、Coltのグローバル・ネットワークの存在により、特に国際的な事業を展開する企業に対し、一貫した高品質のサービスを提供出来るという利点があります。Coltテクノロジーサービス最高経営責任者(CEO)のケリ-・ギルダー(Keri Gilder)は、「弊社は世界最高峰の映画祭の一つであり、真のデジタル・パイオニアであるベルリン国際映画祭事務局と特別なパートナーシップを結んでいます。 過去15年に渡り、同映画祭でデジタル・シネマを実現する為に強力なサポート役を担えたことを大変誇りに思います。今年は、アジアの映画製作会社が当社のオン・デマンド・ネットワーク機能を利用し、その多様性と創造性をより多くの観客に紹介することで、グローバルな才能の祭典を開催します。これは、技術革新が世界を良い方向につなげる完璧な例です」と述べています。Coltは15年前からベルリン国際映画祭のオフィシャル・デジタル・シネマ・パートナーとして、ベルリンにあるColtのネットワーク・ノードから20会場47スクリーンへの映画データの伝送・配信を最高品質で実現する為、最大10Gbit/sの高帯域幅とインターネット・アクセスによるネットワーク・サービスを提供しています。同映画祭では、個々の接続の帯域幅自体をほぼリアルタイムで増減させることも可能です。デジタル・シネマの技術的進歩に加え、Coltは直近では量子ベースの暗号化など、同映画祭において独自のファイバー網における革新を推進しています。Coltは、ベルリン国際映画祭と首都ベルリンに特別な関係があります。Coltはベルリンとポツダムに約1,900キロメートルの光ファイバー網を敷設しています。その合計で約2,600の社屋が接続されています。また、Coltはベルリン州のギガビット戦略を支援し、2025年までに更に350の商業顧客を接続する予定です。Coltはまた、ベルリン・ブロードバンド・ポータル(ベルリン上院経済・エネルギー・運営局主導)とも連携しており、そのポータルに企業が帯域要件を登録することができます。ベルリンはまた、Coltの東欧へのネットワーク拡大において重要な役割を担っています。ドイツの首都は、ワルシャワ、クラコワ、ブルノ、プラハ、ドレスデンを含むネットワーク・リングの一部となっています。ベルリン国際映画祭のフィルム管理プロセスのデジタル化について詳しくは、 のインタラクティブなタイムラインと、 のケーススタディをご覧ください。Coltについて;Coltは、顧客企業のビジネスを成功に導く、「想像を超えたつながり(Extraordinary Connections)」を提供する、グローバルなデジタル・インフラ提供企業です。優秀な人材と同じ志を持つパートナーに支えられ、デジタル・ユニバースの力をどこでも、いつでも、そしてあらゆる方法でお客様に届けるという目的を持って行動しています。1992年にロンドンで創業し、今では世界中に60を超える拠点を抱えるまでに成長したColtは、顧客企業への深いコミットメントで通信事業者としてのプレゼンスを確立しています。Coltは自社運用の「Colt IQ Network」により、欧州、アジア、北米を中心とする32か国222都市において、1,000か所以上のデータセンター、51の都市部エリアネットワーク、31,000棟以上の商用ビルを接続しています。株式非公開企業であるColtは、最も財務健全性の高い企業の一社でもあります。Coltは業界を牽引する優れた顧客体験の提供にこだわり、顧客企業の革新を、自身の価値観や顧客企業、パートナー、人々、及び地球への責任を以て支援します。詳細については、www.colt.net/ja/をご覧ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月17日2022年の夏、ある農村の夫婦の物語が中国の若者たちの心を掴んだ。スター不在、低予算の映画『小さき麦の花』が異例のヒットを記録し、レビューサイト「豆瓣(ドウバン)」では平均8.5(10点満点)という高い評価を獲得した。アクションや特撮が売りの愛国ヒーローものやコメディがヒットの定石になっていた中国映画市場に起きた「奇跡」だ。舞台は2011年、中国北西部に位置する農村。貧しい農民の有鉄(ヨウティエ)は馬(マー)家の四男坊で、三男の家で暮らしている。三男にとっては、中年になっても独り者の弟に家にいられては体裁が悪い。そこで、体に障がいがあり、やはり家族から厄介者扱いされている貴英(クイイン)との見合いを持ちかける。ヨウティエとクイインはこうして出会い、夫婦となる。寡黙で愚直なヨウティエと、子供が産めない体で、すぐに失禁してしまうクイイン。あえて言い方を選ばなければ、貧しい農村の中でも底辺の暮らしを強いられた夫婦だ。そんな2人が感情を育み、暮らしを紡いでいく姿を、やはり中国北西部の農村で育ったリー・ルイジュン監督が丁寧に映し出す。殺伐とした人間関係に疲れた?若者たちが支持筆者の知人である中国在住の30代女性は、この映画の夫婦が「羨ましい」と言った。「離婚する夫婦が増え、恋人同士でもDVが問題になる今の世の中で、互いを思い合うあの2人の関係は奇跡のよう」だというのだ。また、家族から疎外される2人の姿にも共感を覚えたとか。「出来のいい子は何をしても許し、何でも与えるけど、そうでなければ容赦なく叱責する親もいる。映画の中の薄情な身内の描写もリアルで、希薄になった家族関係をよく表していると思う。最近は春節の帰省も昔ほど楽しみではない」と語る口が止まらない。別の30代の知人は、次のようにも語る。「大切に農作物を育て、自分たちで家を建てる。農村部の生活とはこういうものなのかと新鮮だった。私たち世代には、経験がないから」。もちろん、一部にはネガティブな意見もある。沿海部の都市で生まれ育った知人は、「あれが2011年の中国?1911年かと思った。今の中国にあんな貧しいところはない」と一蹴。「いかにも外国人が好きそうな中国映画だと思って」見ていないという。中国政府が宣言した「貧困ゼロ」を信じ、映画で描かれる貧困はフェイクだと思っている人がいるのもまた現実である。このように様々な感想がSNSなどで拡散。7月8日に中国で封切られ、8月上旬にはネットでの配信もスタートしたが、そこからさらに口コミで話題となり、異例の客足の「V字回復」現象が起きたのだ。9月上旬に『小さき麦の花』は興行収入1億元(約19億円)を突破。コロナ禍で商業映画の多くが公開を控えていたという特殊な事情もあるが、この異例のヒットは「奇跡」と呼ばれた。それだけでなく、映画を配信で見ることが定着している中国で、名もなき農民が主人公の作品が、日本以上に市場で冷遇されているアート系映画を劇場で味わうという体験を促した意義も大きい。憶測を呼んだ突然の上映打ち切りしかしこの映画は、予想外の展開を迎える。9月下旬、突然上映が打ち切りになったのだ。例年、10月1日の建国記念日の連休の時期は愛国的な作品が優先的に上映されるため、その入れ替えのためだとも考えられるが、配信サイトからも削除されたのは不可解だ。10月の中国共産党大会を前に、克服したはずの貧困の描写や、善行を積んでも報われない農民の姿など、政府のキャンペーンと相容れない内容を含んでいることが当局にとって不都合だったのでは……等々、様々な憶測を呼んだ。しかし、劇場公開されているということは検閲自体は一度クリアしているわけで、どれも推測の域を出ない。リー・ルイジュン監督こうした状況に配慮して、予定されていた日本のメディアのリー監督へのインタビュー取材も中止になった。配給会社ムヴィオラの武井みゆき代表は「制作サイドも海外セールスも神経質になっていて、今、監督が海外メディアや海外の配給会社に何か語るのは控えたほうがいいということになりました」と理由を説明する。「現在に至るまで、配信も再開されておらず、上映中止のはっきりとした理由も分からないまま」だという。演技の素人&ベテラン俳優の奇跡のケミストリーこうした社会現象に目が行きがちだが、稀に見るラブストーリーであることも強調しておきたい。愛を語る言葉はなくとも、互いを想い合う2人の姿は鑑賞後しばらくたっても頭から離れない。ムヴィオラの武井代表も、本作に魅了された理由を「監督の素晴らしい才能に、素晴らしい撮影、素晴らしい音楽や録音。とにかく映画として一級品。だけど何より、まずこの2人に胸を打たれた」と語る。ヨウティエを演じるウー・レンリンさんは、実際に甘粛省の農村に暮らすリー監督の叔父だ。農耕で生きてきた人の身体的特徴や動きを俳優が再現するのは限界がある。ウーさんはもちろん演技の素人だが、このキャスティングは、ヨウティエという役柄にリアリティを持たせることに成功している。一方、難しい身体的・心理的表現を必要とする障がいを持ったクイインを演じるハイ・チンは、実力派のベテラン女優。2人の演技が引き寄せ合い、リアルと巧妙の間の絶妙なポイントで着地。奇跡的なケミストリーを見せている。リー監督の采配の妙と言えるだろう。生あるものを大切にし、借りたものは返し、他人を傷つけない。たとえ貧しくとも、教育を受けていなくても、ヨウティエにも積み重ねてきた知恵と彼なりの哲学がある。それは富めるものや要領よく世を渡る者に、決して劣るものではない。映画やドラマの倍速視聴が普通になり、「タイパ」や「コスパ」が求められる世の中で、彼らとともに生きること、暮らすことの意味を、ゆっくり考えたくなる2時間13分だ。(text:新田理恵)■関連作品:小さき麦の花 2023年2月10日よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開©2022 Qizi Films Limited, Beijing J.Q. Spring Pictures Company Limited. All Rights Reserved.
2023年02月16日