マーティン・スコセッシ監督の28年越しの渾身作『沈黙-サイレンス-』のロサンゼルスプレミアが、現地時間1月5日18時にDGA(DIRECTORS GUILD OF AMERICA)にて開催。日本から窪塚洋介、浅野忠信、塚本晋也、イッセー尾形らも駆け、世界の注目を集めた。スコセッシ監督が遠藤周作の原作を読んだ瞬間に映画化を希望し、長年に渡り温め続けてきたという本作。全米での拡大公開を間近に控えて開催されたプレミアには、これまで数多くの大作映画を送り出してきた会場となったDGAに30mにわたるレッドカーペットが敷かれ、世界中の期待を一身に集めるキャスト・スタッフ陣に多くのファンたちや世界各国のメディアが詰めかけた。レッドカーペットには、スコセッシ監督をはじめ、棄教したとされる師フェレイラ(リーアム・ニーソン)の真実を確かめるために長崎に潜入する主人公ロドリゴを演じたアンドリュー・ガーフィールド、物語の重要な鍵を握るキチジロー役をオーディションで勝ち取りハリウッドデビューを飾った窪塚さん、ロドリゴに棄教を迫る通辞(通訳)役の浅野さん、禁教下でも信仰を捨てない敬虔な信者モキチを演じた塚本さん、そして井上筑後守を演じ「LA批判家協会賞」助演男優賞次点となったイッセーさんらも日本から駆けつけ、レッドカーペットに集った。実は日米のキャスト陣が肩を並べて公の場に登場するのは、この日が初めて。28年もの歳月、揺るぐことなく映画化を望み続けたスコセッシ監督を囲んで、注目の日米キャストが顔を揃えたレッドカーペット・イベントは、場内から盛大で温かな拍手に包まれた。主演のアンドリューは、「スコセッシ監督と一緒に仕事ができたことに感謝している。窪塚洋介さん、浅野忠信さん、イッセー尾形さん、塚本晋也さん、皆さんと一緒に仕事ができて光栄。尊敬の念を深め、強い影響を受けた」とコメントした。窪塚さんとの2ショットも見られ、窪塚さんが「すごく驚いて、涙が止まらなかったよ」と感想を述べると、「映画の中の君は本当に素晴らしかった」とアンドリューが応じる場面もあった。ひとり和服姿で登場した窪塚さんは、「(本編を見て)浅野さんやイッセー尾形さん、塚本さんらが役をまっとうする姿に胸を打たれて、ストーリーとは関係のないところでも涙を流しました」と、日本人キャストの奮闘を讃えるコメント。「監督が常に見てくれていて、豊かな演技ができた」という浅野さんは、アンドリューとの共演について「彼は相当役になりきってたから、役と同様あまりコミュニケーションは取らず、厳しく接してくれてとても有り難かった」と振り返った。また、「感無量です。作品を観てもう言葉が出なかった」と語るのはイッセーさん。「ガーフィールドとは、全部本番のコミュニケーションだった。(演技をする)彼の心が動いたと思ったら、刺しにいく」ような撮影だったことを明かした。海の中で磔にされるという過酷な撮影に挑んだ塚本さんは、「本当にこの日がくるのが待ち遠しかった」と感慨深げ。スコセッシ監督の演出で「一番勉強になったのは俳優への配慮と、俳優を自由に演技させる場を整えてくれる」と、映画監督としても現場で学んだことを語り、「尊敬する監督の映画に自分が映っていることか不思議で、まだ信じられない」と、スコセッシ愛をより深くした様子だ。さらにレッドカーペットには、スコセッシと共に脚本を執筆したジェイ・コックス、名編集者セルマ・スクーンメイカー、プロデューサー陣らも駆けつけ、久しぶりの再会に笑顔が絶えないプレミアとなった。『沈黙-サイレンス-』は1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年01月07日遠藤周作の「沈黙」を原作に、アカデミー賞監督のマーティン・スコセッシが手掛ける『沈黙-サイレンス-』。この度、スコセッシ監督の来日が決定。監督は来年1月中旬に記者会見、そして日本人キャストとジャパン・プレミアのステージに立つことも予定されている。17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕えられ棄教したとされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルペは日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入する。日本にたどり着いた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。それも束の間、幕府の取締りは厳しさを増し、キチジローの裏切りにより遂にロドリゴらも囚われの身に。頑ななロドリゴに対し、長崎奉行の井上筑後守は「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫る。次々と犠牲になる人々。守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。心に迷いが生じた事でわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。追い詰められた彼の決断とは――。本作は、「初めて遠藤周作の『沈黙』を読んだあの日から28年、ずっとこの作品のことを考えてきました」と語るスコセッシ監督にとって、いくつもの困難を乗り越えて実現した一大プロジェクト。主演にはアンドリュー・ガーフィールドを迎え、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソン。さらに日本からは窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら実力派が名を連ねる。12月23日(現地時間)から、全米4劇場限定で公開された本作。1スクリーンあたりの興収で1位となる16,000ドルを記録(12月23日単日記録/Box Office Mojo調べ)。そして米レビューサイト、ロッテントマトでも91%の満足度をマーク。賞レースでは、ナショナル・ボード・オブ・レビューでトップテン作品&脚色賞受賞を皮切りに、AFIアワードやボストン・オンライン批評家協会賞でトップテン作品に選定され、LA批評家協会賞「助演男優賞」の次点にイッセーさんが選ばれるなど、4受賞14ノミネートを記録しており、来年1月24日に発表となるアカデミー賞ノミネーションへの期待がますます高まっている。またこの監督来日決定を受け、日本人キャストの場面写真も解禁。窪塚さん演じるキチジローが、十字架を突きつけられ“転べ”と棄教を迫られている一コマをはじめ、棄教したとされるフェレイラ(リーアム・ニーソン)の真実を探るために、長崎に潜入したロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とキチジロー。長崎奉行から隠れ、山中で激しい喉の渇きを訴えるロドリゴを抱えながら、右手を差し出して川へと案内するキチジローの2ショット写真。さらに、長崎奉行所の牢屋にとらえられた隠れキリシタンたち5人の場面写真と3枚が到着。加瀬さんが演じる敬虔な信者である村人は、殴られて右目を腫らし、本作でハリウッド・デビューを飾る小松さんの村人姿も確認することができる。『沈黙-サイレンス-』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年12月28日松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平と豪華キャストが共演する新火曜ドラマ「カルテット」。この度、本作にイッセー尾形の出演が決定した。ある日、4人は“偶然”出会った。女ふたり、男ふたり、全員30代。4人は、夢が叶わなかった人たちである。人生のピークに辿り着くことなく、ゆるやかな下り坂の前で立ち止まっている者たちでもある。彼らは“カルテット”を組み、軽井沢でひと冬の共同生活を送ることになった。しかし、その“偶然”には、大きな秘密が隠されていた――。本ドラマは、「Mother」「最高の離婚」「Woman」など、数々のヒット作を手がけた坂元裕二の完全オリジナル作品。冬の軽井沢を舞台に巻き起こる、大人たちの人間ドラマを描いていくという。「カルテット」の第一ヴァイオリン奏者・巻真紀役に松さんを始め、チェリスト・世吹すずめ役に満島さん、ヴィオラ奏者・家森諭高役に高橋さん、第2ヴァイオリン奏者・別府司役に松田さん。そのほか吉岡里帆、八木亜希子、富澤たけし(サンドウィッチマン)らが出演。そして今回、本作の記念すべき第1話のゲストに、イッセーさんの出演が決定。今回イッセーさんが演じるのは、ピアニストとして活動するベンジャミン瀧田。ショッピングモールの片隅など、あまり陽の当たらない場所で活動していた真紀らカルテットの4人が本格活動の場を求め、軽井沢で有名なライブレストラン「ノクターン」を訪れる。そこにいたのが、レギュラーとしてピアノを演奏する瀧田だった。“余命9か月のピアニスト”を通り名に活動し、人々に感動を与える瀧田だが、彼にはある秘密があるという。果たして、カルテットの4人は瀧田に代わり、「ノクターン」で演奏することができるのか…?イッセーさんは「心のよめない若者4人と、どっぷり昭和のおじさんが冬の軽井沢で出会います。これはもうミステリーだ!」とコメントを寄せている。「一人芝居」の第一人者として、数々の舞台出演のみならず映像作品にも出演するイッセーさん。来年公開予定のいま話題のハリウッド映画『沈黙-サイレンス-』にも出演しているイッセーさんの、その深みのある情熱的な演技にも注目だ。「カルテット」は2017年1月17日より毎週火曜日22時~TBSにて放送。※初回15分拡大(cinemacafe.net)
2016年12月27日マーティン・スコセッシ監督のもと、アンドリュー・ガーフィールドらハリウッド俳優とともに、日本から窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形らが出演することでも話題を呼んでいる『沈黙-サイレンス-』。このたび、待望の日本版オリジナル予告編が完成、場面写真2点も合わせて解禁となった。アカデミー賞受賞の巨匠スコセッシ監督が、戦後日本文学の金字塔にして、世界20カ国以上で翻訳され、現在も読み継がれている遠藤周作の「沈黙」を完全映画化した本作。日米の豪華キャストに加え、トータルでアカデミー賞受賞6回、アカデミー賞ノミネート23回を数えるスコッシゆかりの最高のスタッフと、時代考証や美術で日本人チームが参加し、舞台となる江戸初期の長崎を再現させた。届いた予告編は、「初めて原作を読んだあの日から28年、ずっとこの作品のことを考えてきました」というスコセッシ監督のメッセージから幕を開ける。冒頭から、敬虔な信徒であるモキチが荒波の中、水磔に遭うという過酷なシーンが描かれる。演じるのは、『野火』『鉄男』などの映画監督としても知られ、『シン・ゴジラ』にも出演していた塚本晋也。さらに、湯煙の雲仙で行われる信徒への激しい仕打ちを目にし、絶望的な表情で腰を落とす宣教師(リーアム・ニーソン)の姿に、「フェレイラが棄教した」と告げる神父の姿が重なっていく。「あり得ない。日本での布教活動に生涯を捧げられておられた」と驚くガルペ(アダム・ドライバー)とともに「すぐに彼を見つけ出さないと」と、ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)は長崎潜入を決意する。江戸初期、キリシタン弾圧下の長崎に着いた2人の宣教師は、弾圧の中、隠れてキリスト信仰を続けていた村人たちに匿われる。2人を長崎へと導くのは、窪塚さん演じるキチジローだ。彼は「パードレ(司祭)、どうかお助けを。弱い者はどうすれば?」と赦しを求める。だが、奉行の厳しい追及は容赦なく、イッセーさん演じる井上筑後守は、「お前のせいで奴らは苦しむことになるのだ」と、あくまでも口調は穏やかだが棄教を迫る。「我々が彼らを救うのだ」と、なおも固い信念で前に進もうとするロドリゴだったが、ついに囚われの身となってしまう。彼の牢に現れた浅野さん演じる通辞もまた、「悩むことはない“転ぶ”のだ。お前が転ばぬ限り犠牲がでる」と棄教を迫る。弾圧はさらに激しくなり、目を覆いたくなるような光景に言葉を失い、絶望の表情を見せるロドリゴ。加瀬亮、小松菜奈演じる信徒たちの運命もにおわされているが…。併せて解禁された場面写真は、ロドリゴが長崎奉行の追跡を逃れて山中をさまよう中で、キチジローが自らの罪を告白し、赦しを請う告解のシーン。さらに、奉行所に囚われたロドリゴに、「転べ」と棄教を迫る通辞の姿をとらえたもの。若き宣教師ロドリゴが見た想像を絶する日本と、彼を待ち受ける過酷な運命の一端を、ここから確かめてみて。『沈黙ーサイレンスー』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月21日アカデミー賞に輝く巨匠マーティン・スコセッシが、世界20か国以上で翻訳されている遠藤周作の「沈黙」を、日米の豪華キャストにより映画化した『沈黙-サイレンス-』。このほど、待望の日本版ポスターとともに特報映像が解禁となった。17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕えられ棄教した(信仰を棄てた)とされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルペは日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入する。日本にたどりついた彼らは想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。それも束の間、キチジローの裏切りにより、ついにロドリゴらも囚われの身となってしまい…。スコセッシ監督が原作と出会ってから28年、いくつもの困難を乗り越えて実現した本作には、改めてその演技力を示したアンドリュー・ガーフィールドを筆頭に、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソン、日本からは窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシほか、EXILE AKIRA、青木崇高、片桐はいりら、各世代の実力派が多数出演していることが発表されたばかり。そんな中、本作の舞台となる長崎の荒れた海を背景にした、ポスタービジュアルが完成。日本オリジナルとなるビジュアルは、重く暗い雲が空を覆い、激しい波が打ち寄せる長崎にたどり着いた2人の宣教師、ロドリゴ(アンドリュー)とガルペ(アダム)の姿をとらえている。棄教したとされる師フェレイラ(リーアム)を探すため、固い信念を胸に長崎へと潜入した瞬間であり、雲の切れ目からは、一条の陽光が差し込んでいるのが見てとれる。そして、ポスターの上部には、宣教師たちを導くキチジローを演じた窪塚さん、通辞役の浅野さん、激しい弾圧を行う長崎奉行・井上筑後守役のイッセーさん、敬虔な信者モキチ役の塚本さん、同じくイチゾウ役の笈田さん、さらに囚われのキリシタンの村人を演じる加瀬さん、小松さんら、主要キャストたちのそれぞれ複雑な表情をとらえている。また合わせて、劇場でも上映が開始された特報(60秒/30秒)も解禁。頑ななロドリゴに対し、すでに絶賛を受けている井上筑後守役のイッセーさんが「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫る様子や、ロドリゴが目の当たりにする“犠牲”、小松さん演じる村人との交流などが描かれていく。守るべきは、大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。強いと信じて疑わなかった信仰への思いが揺らぐ若き宣教師ロドリゴ。彼が見た想像を絶する日本とは?彼を待ち受ける過酷な運命とは?「なぜ、弱きわれらが苦しむのか――」というポスターのコピーのように胸に迫る映像となっている。『沈黙-サイレンス-』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月14日遠藤周作の「沈黙」を原作に、巨匠マーティン・スコセッシ監督が映画化する『沈黙-サイレンス-』。この度、EXILE AKIRA、青木崇高ら新たな日本人キャストが発表。また併せて、長崎奉行の武家屋敷のセットで微笑む、髭をたくわえたスコセッシ監督の姿をとらえたメイキング写真も初公開された。17世紀、江戸初期。幕府による激しいキリシタン弾圧下の長崎。日本で捕えられ棄教(信仰を捨てること)したとされる高名な宣教師フェレイラを追い、弟子のロドリゴとガルペは日本人キチジローの手引きでマカオから長崎へと潜入する。日本にたどり着いた彼らは、想像を絶する光景に驚愕しつつも、その中で弾圧を逃れた“隠れキリシタン”と呼ばれる日本人らと出会う。それも束の間、幕府の取締りは厳しさを増し、キチジローの裏切りにより遂にロドリゴらも囚われの身に。頑ななロドリゴに対し、長崎奉行の井上筑後守は「お前のせいでキリシタンどもが苦しむのだ」と棄教を迫る。次々と犠牲になる人々。守るべきは大いなる信念か、目の前の弱々しい命か。心に迷いが生じたことでわかった、強いと疑わなかった自分自身の弱さ。追い詰められた彼の決断とは――。本作は、1988年、スコセッシ監督が原作「原作」と出会ってから28年、いくつもの困難を乗り越えて実現した一大プロジェクト。人間の強さ、弱さとは?信じることとは?そして、生きることの意味とは?この混迷を極める現代において、人類の永遠のテーマをあまりに深く、あまりに尊く描いた、スコセッシ監督の最高傑作にして本年度アカデミー賞最有力作品だ。キャストは主人公の宣教師をアンドリュー・ガーフィールドが演じるほか、アダム・ドライバー、リーアム・ニーソンらハリウッドスターが名を連らね、日本からは窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら実力派が出演する。そして今回、窪塚さんや浅野さんら既報キャスト以外の日本人キャストが発表!パフォーマーでありながら、「GTO」や『アンフェア the end』など、ドラマや映画でも活躍を見せるEXILE AKIRAさん、大河ドラマ「龍馬伝」「平清盛」や先日最終回を迎えた「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」にも出演していた青木さん、幅広い役どころを演じ分ける渡辺哲、連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の出演が記憶に新しい片桐はいり、『キル・ビル』『ラストサムライ』などアメリカ映画を始め海外作品にも出演する菅田俊、プロレスラーで俳優としても活動する高山善廣、「あすなろ白書」や『冷たい熱帯魚』の黒沢あすかが決定。そのほか、井川哲也、遠藤かおる、PANTA、松永拓野、播田美保、山田将之、美知枝、伊佐山ひろ子、三島ゆたか、竹嶋康成、石坂友里、佐藤玲、累央、洞口依子、藤原季節、江藤漢斉、寺井文孝、大島葉子、西岡秀記、SABU、田島俊弥、北岡龍貴、中村嘉葎雄、斎藤歩らも出演する。2016年の賞レースには滑り込みでの参加となった本作だが、12月5日(現地時間)にLAのウエストウッド・ヴィレッジ映画館で行われた初上映会では、集まった700人近い観客によるスタンディングオベーションが贈られるなど、すでにその完成度の高さが話題に。また12日には、「第74回ゴールデングローブ賞」のノミネート発表も控え、ますますオスカーへの期待が高まるようだ。『沈黙-サイレンス-』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年12月09日マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の原作を完全映画化した『沈黙-サイレンス-』。先日、『君の名は。』がアニメ映画賞を受賞して話題となったLA映画批評家協会賞において、本作に出演したイッセー尾形が「助演男優賞」次点に選出。スコセッシも認めた、その個性派俳優の場面写真が解禁となった。原作「沈黙」は、17世紀、江戸初期の日本を舞台に、キリシタン弾圧とイエズス会宣教師たちへの迫害を描いた戦後文学の金字塔。スコセッシ監督がこの原作と出会ってから28年、いくつもの困難を乗り越えて実現した映画は、11月29日(現地時間)に発表された賞レースの前哨戦となるナショナル・ボード・オブ・レビューでトップ10作品に選ばれ、脚色賞にも輝いた。また、翌11月30日には、バチカン宮殿にて特別試写会が行われ、スコセッシ監督はローマ教皇フランシスコに謁見。長崎の隠れキリシタンが250年にもわたる弾圧の中で守りぬいた、17世紀の聖母画「雪のサンタマリア」(日本二十六聖人館蔵)の写真を贈ると、イエズス会派のフランシスコ教皇は「沈黙」を読んだことがあると語り、全世界の注目を集めた。そしてこのたび、LA映画批評家協会賞では、激しいキリシタン弾圧を推し進める井上筑後守を演じたイッセーさんが、助演男優賞の次点に選ばれるという快挙に。その何とも意地の悪そうな姿をとらえた場面写真が解禁となった。イッセーさんが演じる井上筑後守とは、残忍な弾圧政策を推し進める危険人物として宣教師の間でうわさされていた奉行。物腰柔らかなそぶりでロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)に棄教を迫り、追い詰めていく狡猾な人物だ。解禁された場面写真は、山中で囚われた隠れキリシタンとロドリゴの前に現れ、「転べ」(信仰を棄てろ)と迫る井上の姿をとらえている。猛暑と土埃に閉口しながら、手にした扇子で顔にまとわりつくハエを払ってはいるが、その佇まいはいかにも、したたか者といった様子だ。LAで12月4日(現地時間)に行われた本作初の一般試写会で、700人近い観客の前に登壇したスコセッシ監督は、イッセーさんが演じた井上のキャラクターは、すでにオーディションのときに出来上がっていたと語った。「扇子さばき、ハエをピシャリと打つ動作、口の中の埃、彼が意気消沈する瞬間―私たちは皆、お互いに顔を見合わせて『OK』と言ったんだ」とスコセッシ監督は絶賛。ロドリゴを演じたアンドリューも、そんなイッセーさんの演技に、「ヘビ使いと一緒の部屋にいたようなものだ。あなたはヘビであり、同時に食べられてしまう人でもあった」と高い賞賛を贈っている。いち早く評価されたイッセーさんの熱演。本作をスクリーンで目撃する日が、ますます待ち遠しくなってきた。『沈黙-サイレンス-』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月07日アカデミー賞の前哨戦の1つとされているLA映画批評家協会賞が4日(現地時間)に発表された。作品賞と監督賞はバリー・ジェンキンス監督の『Moonlight』(原題)が受賞。どちらの賞もデミアン・チャゼル監督の『ラ・ラ・ランド』(原題)が次点に選ばれた。『Moonlight』からは、マハーシャラ・アリが助演男優賞、ジェームズ・ラクストンが撮影賞を獲得。計4部門で受賞し、高い評価を受けた。助演男優賞は、遠藤周作の「沈黙」を原作とし、ハリウッドで映画化された『沈黙-サイレンス-』に出演のイッセー尾形さんが次点として発表されている。アニメ賞に輝いたのは、世界でも話題、いまもなお日本で記録的なヒットを更新中の『君の名は。』だ。アカデミー賞にまた一歩近付き、ますます期待が高まる。新海誠監督は現在、海外プロモーションでロサンゼルスに滞在中だとのこと。リアルタイムで受賞を耳にし、ツイッターで「LAで取材中に嬉しいニュース。『君の名は。』がロサンゼルス映画批評家協会賞、アニメ部門受賞だそうです。なんと。マジですか…」と喜びを語っている。なお、次点はスタジオジブリ初の海外共同作品『レッドタートル ある島の物語』だった。(Hiromi Kaku)
2016年12月05日マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の原作を完全映画化した『沈黙-サイレンス-』。原作刊行50年、遠藤周作没後20年の節目の年にハリウッドと日本が融合し、アメリカでは12月23日に限定公開、2017年1月から拡大公開となる本作から、初映像となるアメリカ版予告編が解禁となった。スコセッシ監督が1988年に原作と出会ってから28年、長年温め続けてきた待望のプロジェクトとなる本作。17世紀・江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた宣教師の目に映った想像を絶する現実と、人間にとって本当に大切なものとは何かを壮大な映像で描き出し、本年度の賞レースにおける最注目作品の1つとなっている。全世界が注目する中、解禁となった予告編映像には、主演のアンドリュー・ガーフィールドをはじめ、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のカイロ・レン役で日本でも広く知られることになったアダム・ドライバーのやせ細った姿が…。さらに、キチジロー役の窪塚洋介、執拗に棄教を迫る井上筑後守役のイッセー尾形に、塚本晋也、浅野忠信、そしてアンドリューと手を取り合う小松菜奈の姿も確認することができる。「主はおっしゃった『世界に赴き全ての者に教えを授けよ』」と、若き宣教師ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)が無人となった村に1人佇み、独白するシーンから幕を開ける予告編。そして、雲仙の山中で絶望し、うなだれる神父フェレイラ(リーアム・ニーソン)が映し出される。一方、教会では、「フェレイラが棄教した」ことを告げられる若き宣教師。「あり得ない。日本での布教に生涯を捧げておられた」と愕然とするガルペ(アダム・ドライバー)と、「すぐに彼を見つけ出さないと」と日本に向かうことを決意するロドリゴ。2人は師と仰ぐフェレイラの真実を確かめるために日本へと向かう。やがて宣教師たちは、キチジロー(窪塚洋介)に導かれ長崎に到着。神を信じる人々に“藁で作った十字架”を授け、隠れてミサを行う。だが、2人が匿われたトモギ村には井上筑後守(イッセー尾形)による執拗な追求が迫っていた。連れ去られる村のイチゾウ(笈田ヨシ)を見つめながら、無力な自分に涙するロドリゴ。「君たちを待っているのは苦痛だ」と告げる井上筑後守による激しい弾圧は、隠れキリシタンである村人たちと、危険な使命に身を委ねたロドリゴをさらに激しく追いつめていく。音楽の緊迫度がいっそう増し、やせ細ったガルペ、囚われたフェレイラ、神に祈りを捧げる村人たち、十字架に張りつけられ海にさらされるモキチ(塚本晋也)、懺悔するキチジロー、したたかに微笑む通辞(浅野忠信)らが次々と映し出されていく。「主よ、あなたは何故、黙ったままなのですか…」。若き宣教師ロドリゴが見た想像を絶する弾圧と、彼を待ち受ける過酷な運命。沈黙を続ける神に問いかける彼の姿が、深い余韻を残す映像となっている。『沈黙ーサイレンスー』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月28日映画『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』が2018年2月24日(土)より全国ロードショー。日中合作として史上最大規模の映画日中共同製作の映画として史上最大規模となる『空海―KU-KAI―』は、ベストセラー作家・夢枕漠のヒット作『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』の実写化。遣唐使として唐に渡った空海の姿を描いていく。6年かけて「唐の都」を完全再現構想は8年、総製作費は150億円におよぶという。また今回撮影が行われた湖北省・襄陽市に組み立てられた、唐の都を再現したセットは367,000ヘクタール(東京ドーム8個分)で、6年かけて作り上げられた壮大なもの。主人公・空海役は染谷将太遣唐使・空海を演じるのは染谷将太、頭を坊主にして挑む。意外にも海外映画に出演するのは『空海―KU-KAI―』が初めて。しかも主演だ。主人公・空海を演じた染谷将太にインタビューを実施。中国の撮影現場での苦労や、巨匠チェン・カイコ―監督から学び取ったことについて、話を聞くことができた。海外映画に初挑戦し、一番苦労したことは何でしたか。やはり、中国語で芝居をすることです。言語の音が違うと感情の乗り方も違ってくるので「こういう温度感があるんだ」と、初めての経験ばかりでした。セリフだけでなく、現場で飛び交う中国語をキャッチするのにも時間がかかる。例えば監督は中国の古い詩を使った演出も多くて「この詩の雰囲気で演じてみて」って言われるんです。もちろん通訳していただくのですが、通訳さんも「今、監督は中国の大変有名な詩をおっしゃられています。意味は…ちょっと待ってください、調べます」という風になってしまい(笑)。その後丁寧に教えてくれたんですが、詩ってそもそもいろんな捉え方ができるし、和訳するのも難しい。いくつか解釈がある中で、監督が求めているものを導き出すのに苦労しました。自分は監督の指示だけじゃなく、現場でのスタッフ間の指示まで聞いていたいタイプなんです。なので、今何が起きているのか、誰が何を言っていて、どう考えているのか100%知ることができないという環境に、当初は不安を覚えました。作品の作り方について、日本と中国との間に違いを感じたことはありましたか。中国という国が、非常に高いエネルギーに溢れていて、それが映画の熱量にもなっているなと感じました。今回の映画は、ジェットコースタームービーだと思っています。どんどん場面が変わって、謎が解決したと思ったら、また新しい謎が出てくる。そのスピード感や勢いは中国ならではのものではないかと思いました。また、撮影現場での発言のしやすさに驚かされました。1シーンを撮影する最初の朝は、キャストとメインスタッフで円陣を組み、監督と打ち合わせをすることから始まるんです。共演者とはどう演じたいのか、スタッフとはどんなシーンにしたいのか意見を交換し、1カットを撮り終えるごとに一緒にモニターをチェックしていきます。自由に発言できる、おおらかな雰囲気がありました。中国映画に出演したのは『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』だけだったので、気になって「中国の現場はいつもこんな感じなのか」って他の役者さんに聞いたんです。そしたら「1シーンにこんなに時間をかけるのは、チェン・カイコ―監督だからこそだね」とおっしゃっていました。監督との綿密なディスカッションや1シーンの撮影にかける時間の長さは、チェン・カイコ―監督の現場ならではの要素も強かったのかもしれません。監督から学び取ったものはありますか。特に印象に残っているのは、意表を突くような演出。例えば、空海が妓楼(ぎろう: 遊女がいる店)に行くシーンがあるのですが、そこで遊女と共に踊りだすんです。空海に躍らせようなんて、その場にいた誰も考えなかったんじゃないかな。そういうユーモアやセンスはとても新鮮で、新しい発見がたくさんありました。あとは美意識の高さ。クランクインの際、一番初めに「この映画を通じて、真の美を追求したい」とおっしゃっていて、その言葉通りセットや衣装、登場人物の感情そのものにまで、監督の美意識が反映されていました。たとえば東京ドーム8個分という広大なセットなのに、1つの建物の屋根の曲線にまでこだわるんです。そんなに細かいところまで…と思っていたのですが、映像にしたらそれが息をのむほど美しくて、監督が発した言葉の説得力を感じました。歴史上の人物である空海をどのような人物だと捉え、役作りに望みましたか。空海が“超人”だとすると、自分は“凡人”。本当に体現するのが難しく、雲をつかむような感じでしたね。ただ今回の映画はファンタジーでもあり、自分が演じる空海も映画ならではのキャラクターだと考えました。もちろん天才だし、お坊さんだけれども、お酒も飲むし、妓楼へ行ったりもする。お茶目な部分やいたずら心が垣間見える、人間味のあるユニークな人物だと捉えました。役作りにあたっては、歴史書を読んだり、空海が中国から日本に持ち帰ってきた考え方について学びました。中でも印象に残っているのは“空性”という考え方。何年も修行を積まないと完全に理解することはできないと思いますが、何にも捕らわれず、自分にさえも捕らわれずに、物事の核心を捉えていくという考え方は素敵だと思いました。あとは、空海がやっていたというマインドフルネス(瞑想)を毎朝1分取り入れました。無になり呼吸や肌感覚に意識を集中させ、風や温度を感じるというものです。精神が開放され、身体にも良いらしいですよ。安倍仲麻呂役に阿部寛そして、空海の相棒となる唐代の詩人・白楽天には中国人俳優の黄軒(ホアン・シュアン)。さらに、阿部寛が玄宗皇帝の側近である安倍仲麻呂、唐の玄宗皇帝の寵愛を受けた皇妃・楊貴妃役をチャン・ロン・ロンが演じる。他にも、松坂慶子、火野正平らが出演する。巨匠チェン・カイコーが監督監督は、中国の巨匠・陳凱歌(チェン・カイコー)。『さらば、わが愛/覇王別姫』ではカンヌ国際映画祭パルム・ドール、ゴールデン・グローブ外国語映画賞を受賞した。日本語吹き替えに高橋一生、吉田羊、東出昌大日本語吹替版キャストとして、空海の相棒・白楽天に、高橋一生が抜擢。さらに楊貴妃を吉田羊、その楊貴妃を溺愛する玄宗皇帝をイッセー尾形が演じる。初の声優業となる東出昌大は、幻術師の弟子・白龍の声に挑戦し、白龍と兄弟 のように育った丹龍役には、同じく初の声優業となる寛一郎がチャレンジする。 他にも六角精児、不破万作、金田明夫、六平直政、山寺宏一、花澤香菜など、豪華な日本語吹替キャストが集結した。主題歌はRADWIMPS「Mountain Top」主題歌は、映画『君の名は。』の主題歌でヒットを飛ばしたRADWIMPSが担当。書き下ろしの楽曲「Mountain Top」が、全世界公開版本編で流れることになる。儚くもダイナミックな楽曲が、国境や言語を越えて、作品の世界を豊かに彩る。【作品詳細】映画『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』公開日:2018年2月24日(土)原作:夢枕獏 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』(角川文庫/徳間文庫)監督:陳凱歌(チェン・カイコー)出演:染谷将太、黄軒(ホアン・シュアン)、阿部寛、松坂慶子 、張榕容(チャン・ロン・ロン)、火野正平配給:東宝、KADOKAWA©2017New Classics Media,Kadokawa Corporation,Emperor Motion Pictures,Shengkai Film
2016年11月25日主演のアンドリュー・ガーフィールドをはじめ、日本から窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈らが参戦する『沈黙-サイレンス-』。『タクシードライバー』や『ディパーテッド』などで知られる巨匠監督マーティン・スコセッシが挑んだ渾身作として注目を集めているが、11月17日、スコセッシ74回目の誕生日に、先日の来日時に語った本作に込めた想いが明らかとなった。本作は、17世紀江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた宣教師の目に映った日本を舞台に、人間にとって本当に大切なものとは何かを壮大な映像で描いた歴史大作。スコセッシ監督は、遠藤周作による戦後日本文学の金字塔「沈黙」(新潮文庫刊) を、28年におよぶ構想の末、米日の実力派キャストをそろえて映画化を実現させた。1976年、ロバート・デ・ニーロ主演『タクシードライバー』で全世界に衝撃を与え、80年には盟友デ・ニーロにアカデミー賞主演男優賞をもたらした『レイジング・ブル』、88年にはイエス・キリストを描いて大センセーションを巻き起こした『最後の誘惑』を世に送り出した。7度目のノミネートとなった『ディパーテッド』(’07)でついにアカデミー賞監督賞を受賞。その後も、映画創生期を描いた『ヒューゴの不思議な発明』(’12)、新たな盟友レオナルド・ディカプリオとの5度目のタッグとなった『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(’13)と、精力的に映画を創り続けてきた。その一方、音楽映画にも定評があり、1978年の『ラスト・ワルツ』、ノーベル文学賞授賞で話題のボブ・ディランを追った『ボブ・ディラン ノー・デイレクション・ホーム』『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』『ジョージ・ハリスン/リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』など、抜群のセンスでアーティストたちの新たな魅力を映画に定着させている。そんなスコセッシ監督が遠藤周作の「沈黙」に出会ったのは、いまを遡ること28年前、1988年のこと、キリスト教をモチーフにした『最後の誘惑』の撮影中で、読んだ瞬間に映画化を希望したという。「宗教というのは私の人生を色濃く色づけてきたものです。私は、たびたび作品の中で裏社会を描いてきましたが、さらにいろんなテーマを深堀りしていかなければならない、言葉ではなんとも表現できない領域に到達しなければならないと感じていました。それは“信じることとは何なのか”というテーマです」と、その当時の思いを語る。やがて、「数年後から脚本の執筆が始まり、2006年にようやく執筆が終わりました。20年という歳月を経ていますので、その間、父になり、夫になり、そしてフィルムの修復、保存活動などを通じて、私自身もこの小説と共に成長を遂げたと思っています。そういう思いがあってやっと今回作るに至ったのです」。原作にある深遠で複雑なテーマや、権利関係をめぐる調整など、映画化にはとにかく時間がかかったという。また、その撮影の中では、「山中や海など、さまざまなロケ地を巡りました。これが一種のキリスト教への巡礼のような体験になりました」とスコセッシ監督。「それでも、信じるということは、いまでも、劇中のロドリゴ(アンドリュー)やフェレイラ(リーアム・ニーソン)のように試練と感じるときもありますし、自然と享受できるものではない。自らが欲して勝ち取らなければならないものだと思います。人は日々考えたり、書いたり、映画を作ったりして、人間とは何なのか、人間とは良い存在か、悪しき存在なのかということを考えていますが、その過程が、信ずるとは何なのかを探る過程なのだと思います」と、本作の製作過程こそ巡礼の旅路のようだったと語る。さらに、「『沈黙』のストーリーが私の心をつかんでやまないのは、異文化の衝突を描いているからです。信ずるという信仰を心底分かるためには、ありとあらゆる衝撃を通過しなければならないのです。そしてこの物語において、やはり(日本という)異文化の中にキリスト教を持ち込むわけですから、少しずつ削っていかなければならないわけです。そして削っていく行為こそ、その神髄に至る過程なのだと思っています」とも語っている。「こんな想いで作った私の最新作を、早く皆さんにご覧いただきたいと願っています」と、メッセージを贈るスコセッシ監督。人間にとって本当に大切なものは何か、というテーマに挑み、28年の時を経た本作の完成は、間近に迫っている。なお、本作の前売券は11月19日(土)より全国の公開劇場ほかにて発売開始。劇場窓口購入特典は、劇中写真がデザインされたオリジナルしおり(4枚セット)となっている。『沈黙-サイレンス-』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月17日きょう17日に74歳の誕生日を迎えたマーティン・スコセッシ監督がこのほど、最新作『沈黙-サイレンス-』(2017年1月21日公開)に込めた思いを明かした。戦後日本文学の最高峰とも称される遠藤周作の『沈黙』を、『タクシードライバー』、『ディパーテッド』のマーティン・スコセッシ監督が、構想から28年の時を経て映画化に至った本作。17世紀の江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた宣教師が目にした日本を舞台に、"人間にとって本当に大切なものとは何か"を描く。キャストはアンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバーに加え、日本から窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら実力派が集結。遠藤周作没後20年、原作『沈黙』の刊行50年の節目の年に、ハリウッドと日本が融合した。監督が原作と出会ったのは1988年。「当時、キリスト教をモチーフにした『最後の誘惑』を撮っている時だったのですが、宗教というのは私の人生を色濃く色づけてきたものです。私は、度々作品の中で裏社会を描いてきましたが、さらにいろんなテーマを深堀りしていかなければならない、言葉ではなんとも表現できない領域に到達しなければならないと感じていました」と振り返り、「それは"信じることとは何なのか"というテーマです」と明かす。そして、数年後から脚本の執筆を始め、2006年にようやく執筆が終わったという。「20年という歳月を経ていますのでその間、父になり、夫になり、そしてフィルムの修復、保存活動などを通じて、私自身もこの小説と共に成長を遂げたと思っています。そういう思いがあってやっと今回作るに至ったのです」と、本作と共に成長した自身について語る。また、「今回、山中や海など。さまざまなロケ地を巡りました。これが一種のキリスト教への巡礼のような体験になりました」と撮影を振り返り、「それでも、信じるということは今でも、劇中のロドリゴやフェレイラのように試練と感じる時もありますし、自然と享受できるものではない。自らが欲して勝ち取らなければならないものだと思います」と監督。「人は日々考えたり、書いたり、映画を作ったりして、人間とは何なのか、人間とは良い存在か、悪しき存在なのかということを考えていますが、その過程が信ずるとは何なのかを探る過程なのだと思います」との考えを示した。さらに、「『沈黙』のストーリーが私の心をつかんでやまないのは、異文化の衝突を描いているからです」と説明。「信ずるという信仰を心底分かるためにはありとあらゆる衝撃を通過しなければならないのです。そしてこの物語において、やはり異文化の中にキリスト教を持ち込むわけですから、少しずつ削っていかなければならないわけです。そして削っていく行為こそ、その神髄に至る過程なのだと思っています」と打ち明け、「こんな想いで作った私の最新作を、早く皆さんにご覧いただきたい」と願っている。Photo Credit Kerry Brown
2016年11月17日マーティン・スコセッシ監督が長年温めてきた遠藤周作の小説の映画化を、日米の豪華キャストにより実現させた『沈黙-サイレンス-』。このほど、本作で主演を務めるアンドリュー・ガーフィールドの場面写真が解禁となった。早くもアカデミー賞最有力と目される本作は、スコセッシ監督が1988年に原作と出会い、その瞬間に映画化を希望し、28年に渡って温め続けてきたという待望のプロジェクト。主演のアンドリューほか、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、日本からは窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら各世代の実力派が集結。遠藤周作没後20年、原作「沈黙」刊行50年の節目となる年に、ハリウッドと日本の融合が実現した。アンドリューといえば、2007年、ロバート・レッドフォード監督作品『大いなる陰謀』で映画デビュー。ヒース・レジャーの遺作でテリー・ギリアム監督の『Dr. パルナサスの鏡』(‘09)、今年日本でドラマ化もされた『わたしを離さないで』(‘10)、デヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』(‘10)などで着実にキャリアを積み、そして主人公ピーター・パーカーを演じた『アメイジング・スパイダーマン』2作で、彼の名は世界的に知られることとなった。その後も、リーマンショック後のアメリカに生きる若者を演じた『ドリーム ホーム99%を操る男たち』などで実力を発揮。メル・ギブソン監督による沖縄戦を舞台にした主演最新作『Hacksaw Ridge』(原題)では、敬虔なクリスチャンであることから武器を放棄した救護兵を体当たりで熱演!批評家の評価も高く、アンドリューは日本発の本作『沈黙-サイレンス-』との2作品で賞レースへのノミネートが確実視されている。そんな彼が本作で演じているのは、ポルトガル人の若き宣教師ロドリゴだ。日本に渡った恩師フェレイラ(リーアム・ニーソン)の棄教の真偽を確かめるため、同僚のガルペ(アダム・ドライバー)と共に日本を目指す。長い旅の中継地であるマカオで出会った日本人キチジロー(窪塚洋介)に導かれ、長崎へとたどり着く。だが、無事に到着したのもつかの間、苛烈な切支丹(キリシタン)弾圧を行う長崎奉行の目を逃れ、敬虔な信者であるモキチ(塚本晋也)らが暮らすトモギ村に匿われることになる。今回公開された場面写真は、ガルペと共に潜伏を続けていたロドリゴが、つかの間の休息を求めて、隠れ家から外に出た姿をとらえたもの。降り注ぐ陽光によって浮かびあがるのは、手入れされていない髪に伸び盛った無精ヒゲ。それでも、ロドリゴの表情には輝ける未来を信じる信念が宿っているかのようで、その瞳は輝きに満ちている。どんな苦難にも耐える信念を胸に秘めたロドリゴだったが、この先にはさらに過酷な試練が待ち受けているとも知らず…。世界的巨匠スコセッシの演出によって、ひと皮むけた感のあるアンドリュー。より精神的な表現が必要となる難役に挑んだ若き俳優に、オスカーは微笑むことになるのか。さらにレベルアップしたその演技力に、期待は高まるばかりだ。『沈黙-サイレンス-』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月10日“愛への渇望”や“父に認められたい”という想いといった時を超え普遍的なテーマを、対照的な人生を歩んだ兄弟の姿を軸に描く、旧約聖書に登場する兄弟の名前を冠した月9ドラマ「カインとアベル」の第3話が10月31日(月)今夜放送される。不動産デベロッパー会社である高田総合地所の創業者の一家に生まれた高田優と隆一。兄の隆一は幼い頃から父で社長の貴行に目をかけられ、現在は会社の副社長として活躍している一方、弟である優といえば父の愛に飢えたまま大人になり、同じ高田総合地所の社員として勤務するも、特に良い成績を上げているわけでもない。そんな優が新しいアウトレットモール立ち上げのプロジェクトに参加することになり、一緒にチームに参加することになった矢作梓という女性に恋心を抱き、彼女に励まされて人間としても成長を遂げていくが、実は梓は兄の恋人だった。だが優はまだそのことを知らない…というのがこれまでのおはなし。父の愛と承認を渇望する青年・高田優を「Hey! Say! JUMP」の山田涼介が、優秀な兄・隆一を桐谷健太が、隆一の恋人ながら優からも想いを抱かれる矢作梓を倉科カナがそれぞれ演じる。優と隆一の兄弟の父親であり高田総合地所の社長・貴行には高嶋政伸。そのほか木下ほうか、山崎紘菜、西村元貴、戸塚純貴、大塚寧々、南果歩らが出演する。今夜放送の第3話では優がついに梓と隆一が恋人であることを事を知ってしまう。隆一と貴行から食事に誘われた優は、そこに同席した梓と隆一が近々結婚すると知らされ、ショックを受けるがそれを隠して明るく振る舞い、幼い頃のエピソードを持ち出して隆一を褒める。優のプロジェクトチームは団衛(木下さん)からアウトレットモール建設のゼネコン選定に入ることを知らされる。バンコクの都市開発参入の危機を乗り越えた隆一は、役員たちから次期社長就任も早まるのではないかとうわさされていた。その夜、隆一と優がそろうと貴行はバンコクの件がこのまま軌道に乗ることを条件に、来たる株主総会で隆一を社長に推薦すると告げる。一方、プロジェクトチームにはアウトレット建設地の地元有力者・兵頭光一(イッセー尾形)が来て地元の建設会社を入札に加えてほしいと言うが、すでに有力会社の選定を終えていた優、梓、団はやんわり断った。その頃隆一が進めるバンコクの事業に異変が起きる。うまく収めたはずの地元企業に莫大な債務が発覚。優たちのチームにも環境団体の代表が建設計画を全面的に見直すよう求めてくる。優と隆一、2人の仕事に新たな壁が立ちはだかる…というのが第3話のストーリー。父も梓も手に入れた兄・隆一に対する優の想い。一方で隆一のこれまでの輝くようなキャリアに亀裂が走り始める。のいよいよ本格的に物語が動き出した「カインとアベル」第3話は10月31日(月)今夜21時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2016年10月31日アイドルグループ・Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演を務めるフジテレビ系月9ドラマ『カインとアベル』(毎週月曜21:00~21:54)では、きょう31日の第3話で、山田演じる優と、桐谷健太演じる兄・隆一が、それぞれ仕事上でピンチを迎える。優は、隆一と父・貴行(高嶋政伸)に食事会に誘われるが、そこで隆一と近々結婚すると知らされたのは、好意を寄せていた同僚の梓(倉科カナ)だった。優はショックを受けるが、表情には出さずに明るく振る舞う。そして、優はアウトレットモールの建設に向け仕事に臨み、建設地の地元有力者(イッセー尾形)から、地元の建設会社を入札に加えてほしいと要望を受けるが、すでに有力会社の選定を終えているため、やんわり断る。その後、環境団体の代表が、建設計画を全面的に見直すように要求してくるという展開を迎える。一方、優の勤務先で副社長の隆一は、バンコクの都市開発参入に絡む危機を乗り越え、次期社長の推薦を受けるが、そのバンコクの事業に異変が発生。うまく収めたはずの地元企業が、莫大な債務を抱えていたことが新たに発覚する。なお、同ドラマの撮影現場に密着しているAmebaブログでは、この優と隆一の「どっちがタイプ?」というアンケートを、ツイッター上で実施。24,301票が集まり、優が95%の得票を獲得して圧勝した。優への投票理由を見ると、「ちょっと不器用でもいろんなことにぶち当たっても一つ一つ頑張ってる姿が最高にカッコいい」「おちゃらけている時もあるけれど、これだ!と自分で決めたことには真正面からぶつかっていくところ、 何事にも一生懸命なところが大好きです」といった声が上がっている。
2016年10月31日マーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の歴史小説を映画化する『沈黙-サイレンス-』で、重要な役どころを演じる窪塚洋介と浅野忠信の場面写真が解禁になった。『沈黙-サイレンス-』/その他の画像本作は、江戸時代の初期、キリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本に潜入した宣教師が目の当たりにする壮絶な出来事を通して、人間にとって本当に大切なものとは何か、神と信仰の意義を問う歴史大作。窪塚の役は、日本を目指す司祭ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)と、ガルペ(アダム・ドライバー)を長崎に導く日本人キチジローで、信念に生きようとする司祭と対比をなす人物になるという。浅野は、長崎奉行に捕らえられたロドリゴに棄教を迫る通辞役で、流暢な英語を披露する場面もあるという。先日、来日したスコセッシ監督は、記者会見で窪塚について「力強く演じているだけではなく、心から正直に演じていて、役を心底理解していた。目の前でキチジローが作り上げられていくのを目の当たりにした」と話し、浅野については「彼はキチジロー役のオーディションを受けたが、過去の出演作品を観て、通辞役が良いのではないかとオファーした。結果はパーフェクトだった」と語っている。本作にはそのほか、リーアム・ニーソン、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシらが出演する。『沈黙-サイレンス-』2017年1月21日(土)全国ロードショー
2016年10月25日俳優の窪塚洋介、浅野忠信、マーティン・スコセッシ監督が19日、都内で行われた映画『沈黙-サイレンス-』(2017年1月21日公開)の来日記者会見に出席。本作でハリウッドデビューを果たす窪塚は、今回の抜てきについて「ドッキリかと思った」と話した。作家・遠藤周作の『沈黙』をマーティン・スコセッシ監督が映画化した本作。17世紀の江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた宣教師が目にした日本を舞台に、"人間にとって本当に大切なものとは何か"を描く。窪塚は物語の重要な役となるキチジローを、浅野は通辞役として出演。2人はオーディションで役をつかみとった。窪塚は、出演が決まったときは「狐につままれたというか、ドッキリなんじゃないかと思った」と振り返り、「撮影を終えて今ここに来て、やっと現実なのかもなっていう感じになってきた」と告白。「夢のような時間と最高の経験をさせてもらった。みなさんの心にも何か残るものにできたら。本当に光栄です」と感慨深げに語った。浅野も「本当にびっくりした」と決まったときは驚いたようで、「大きな大きなチャレンジだったので、とてもうれしく思った」としみじみ語った。監督は、キチジローを演じる窪塚を見て「力強く演じているだけでなく心から正直に演じていた」と感じ、その後、窪塚と対面した際に「キチジローになりきっていて、この人に決めようと思った」と決断したという。また、キチジロー役としてオーディションに参加していた浅野に通辞役を提案したことを明かし、「パーフェクトだった」とその演技を絶賛した。昔から多くの日本映画を鑑賞してきたスコセッシ監督。今回の日本人キャストについて「家族のような人を集めた。なじみの顔」と親しみたっぷりに話した。窪塚と浅野は、スコセッシ監督とのエピソードも披露。窪塚は「クランクインした日に監督はきれいなスーツを着ていたのに、汚い場所での撮影で『こういった感じで』と演技を見せてくれた」と話し、「僕は『汚れちゃう!』と思ったけど気にしないんだなと。情熱の氷山の一角を見た。メラメラな人なんだなと思った」と打ち明けた。浅野は、オーディションのときから監督とのやりとりが楽しかったそうで、「監督は僕らの心からあふれ出る何かを待ってくれているような感じがした」と感謝した本作には、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールド、『シンドラーのリスト』のリーアム・ニーソン、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のアダム・ドライバーに加え、日本から窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシらが出演する。
2016年10月19日遠藤周作による戦後日本文学の金字塔「沈黙」を完全映画化した『沈黙-サイレンス-』の来日記者会見が10月19日、都内で行われ、来日中のマーティン・スコセッシ監督をはじめ、日本人キャストの窪塚洋介、浅野忠信が出席。会見では完成を間近に控えた本作のフッテージ映像が約15分にわたり上映された。その他の写真本作はスコセッシ監督が1988年に原作と出会って以来、映画化を熱望し、長年暖め続けてきた待望のプロジェクト。17世紀江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた宣教師が目撃したものとは?アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバーをはじめ、日本からは窪塚と浅野、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら実力派が集結した。会見前日に第28回高松宮殿下記念世界文化賞受賞したスコセッシ監督は、黒澤明や溝口健二といった日本映画界の名匠をあげ、改めて日本文化への敬意を表明。自身の人生やフィルモグラフィを振り返りつつ、「宗教が色濃く反映された人生を歩んだ中で、『信仰とは何か?』という原作の問いかけをより深く掘り下げなければいけないとずっと考えていた」と本作への強い思い入れを語った。また、「同時に、異文化の衝突とそれを乗り越える過程にも惹かれた」と原作の魅力に言及した。オーディションで起用した日本人キャストについては、「窪塚さんは力強さと同時に、心から正直に演技に取り組んでおり、心底、役柄を理解していた」「浅野さんの映画は『モンゴル』『アカルイミライ』『殺し屋1』など何本も観てきたので、過酷な撮影を乗り越えてくれると確信した」と両者を絶賛。以前から、イッセー尾形や塚本晋也のファンであったことも明かした。本作でハリウッド初挑戦を果たした窪塚は、「夢のような時間であり、最高の体験。本当に光栄ですし、現場のスコセッシ監督は情熱メラメラでした」と感慨しきり。すでに国際派スターとして活躍する浅野も、「まさか自分にこんなチャンスが巡ってくるなんて。とても大きなチャレンジでしたし、僕にとっては宝です」と神妙な面持ちだった。『沈黙-サイレンス-』2017年 全国ロードショー取材・文・写真:内田 涼
2016年10月19日マーティン・スコセッシ監督映画『沈黙-サイレンス-』が、2017年1月21日(土)に全国の劇場で公開される。原作は戦後日本文学の最高峰とも称される遠藤周作の「沈黙」で、アカデミー賞監督のスコセッシが1988年に同小説と出会ってから28年の時を経て、ついに映画化が実現。ストーリー17世紀江戸初期、幕府による激しいキリシタン弾圧下の⻑崎で、棄教したとされる宣教師フェレイラの真実を確かめるために日本にたどり着いた若き司祭ロドリゴとガルペ。⻑崎に潜⼊した彼らが⽬撃したのは、⻑崎奉⾏による想像を絶する弾圧の現状だった。次々と犠牲になる⼈々。守るべきは⼤いなる信念か、⽬の前の弱々しい命か。⼼に迷いが⽣じた事でわかった、強いと疑わなかった⾃分⾃⾝の弱さ。追い詰められた彼の決断とはー。彼の目に映る想像を絶する日本を舞台に、人間にとって本当に大切なものとは何かを、壮大な映像で描きだす。キャストには、アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバーに加え、日本からも窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら実力派俳優が出演し脇を固める。また本作は、11月29日(現地時間)に発表された、世界の映画賞レースの前哨戦となるナショナル・ボード・オブ・レビューでは「トップ10作品」に選ばれ、見事「脚色賞」に輝いた。そして、12月4日(現地時間)に発表されたLA批評家協会賞では、激しいキリシタン弾圧を推し進める井上筑後守を演じた日本人俳優、イッセー尾形が、助演男優賞の次点に選ばれている。キャスト・スタッフマーティン・スコセッシ監督1970 年代初めからアメリカ映画界の新進として注目されたマーティン・スコセッシ監督。信仰、誘惑、罪や贖罪など、道徳や宗教的な テーマを通じて、社会の暗部や人間精神の奥底をあぶり出していくのが特徴。1976年に主演 ロバート・デ・ニーロの『タクシードライバー』でカンヌ映画祭パルム・ドールを受賞。2006年にレオナルド・ディカプリオ主演の『ディパーテッド』で アカデミー賞を初受賞。そんなマーティン・スコセッシは、『沈黙-サイレンス-』の描き方、また心身ともに変わる主人公に対して、次のようにコメントしている。「日本の文化やキリシタンの皆さんの勇気を損なうことないよう描いたつもりです。忠実に敬意を持って、そして共感と慈悲心を持って描こうと、力の限りを尽くしました。」「宣教師の傲慢さを一つずつ崩して行った。だから単に信者を弾圧するのではなく、リーダーにプレッシャーを与えて上から崩して行くという手法を取ったのではないか。映画の中でもロドリゴが踏絵を踏めば、彼の傲慢が崩されます。そこで彼の誤ったキリスト教の考えが覆され、自分を一度空っぽにして自分は仕える人になり、ロドリゴは真のクリスチャンになりえたのではないでしょうか」アンドリュー・ガーフィールド映画『沈黙-サイレンス-』の主演を務めるアンドリュー・ガーフィールド。本作では、宣教師フェレイラを追って日本にやってくる弟子のロドリゴを演じる。ぼろぼろの衣服を着た宣教師の場面写真が印象的だ。これまでには、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズで主人公ピーター・パーカー役を務め上げ、デヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』、スパイク・ジョーンズ監督の『アイム・ヒア』などに出演している。イッセー尾形イッセー尾形は、キリシタン弾圧の中心人物・井上筑後守を演じきり、LA批判家協会賞《助演男優賞》次点となる。演劇活動から芸能のキャリアを始め、一人芝居の舞台から映画、ドラマ、ラジオ、ナレーション、CMまで幅広く活動。 最近では、フジテレビ『カインとアベル』、TBSドラマ『ナポレオンの村』、映画『先生と迷い猫』に出演した。窪塚洋介俳優、そして卍LINEとしてのレゲエシンガー活動も忘れられない窪塚洋介。日米のキャスト陣が肩を並べて公の場に現れたLAプレミアイベントでは、藍色調の着物で登場し、精悍な姿を披露した。『沈黙』では、宣教師二人を長崎へと導いたキチジロー役に。2000年頃は、TBSドラマ『池袋ウエストゲートパーク』や、『ロング・ラブレター~漂流教室~』、映画『ピンポン』などから、現在は舞台や映画へ俳優の活動が移ってきている。浅野忠信浅野忠信は、『沈黙』で、江戸幕府の公式の通訳者「通辞」を演じる。そのほか、脚本は『ギャング・オブ・ニューヨーク』のジェイ・コックス、撮影は『ブロークバック・マウンテン』のロゴリゴ・プリエト、編集に『ディパーテッド』他でアカデミー賞3度受賞のセルマ・スクーンメイカーと、豪華スタッフも集結。ハリウッドと日本の技術・才能が融合された本作。人間にとって本当に大切なものとは何かを、壮大な映像で問いかける歴史大作となっている。ジャパンプレミア1月17日(火)、『沈黙−サイレンス−』 ジャパンプレミアが開催された。マーティン・スコセッシ監督のもとには、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮が揃い、作品や監督に関しての想いを述べた。キチジロー役の窪塚洋介は、「何度も日本を訪れ、この国と我々に最大の敬意を払ってくれた監督を前にしたら、大変な撮影もすべて喜びだった。今日は役者人生で最良の日」と熱い言葉で挨拶。また、浅野忠信は、「監督はいつも、精細な演技を見守ってくれた。やさしさ、一緒に映画を作る姿勢に学ぶことが多かった」と、監督への感謝を述べた。さらに、本作でハリウッドデビューとなった小松菜奈は、「撮影に参加した時は19歳。十代でとても貴重な体験が出来た。原作の「沈黙」には耳慣れない言葉もあり、難しいと感じたりもしたが、完成した映画を若い人たちが見たらどんな感想を持つのか、公開が今から楽しみ」と、同世代の若者たちに観てもらいたいと抱負を語った。作品情報映画『沈黙-サイレンス-』公開時期:2017年1月21日(土)全国ロードショー原作:遠藤周作「沈黙」(新潮文庫)監督:マーティン・スコセッシ出演:アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシ、EXILE AKIRA、片桐はいり、高山善廣、青木崇高、遠藤かおる、井川哲也、PANTA、松永拓野、播田美保、山田将之、美知枝、伊佐山ひろ子、三島ゆたか、竹嶋康成、石坂友里、佐藤玲、累央、洞口依子、藤原季節、江藤漢斉、菅田俊、寺井文孝、大島葉子、西岡秀記、SABU、渡辺哲、田島俊弥、北岡龍貴、中村嘉葎雄、斎藤歩、黒沢あすかほか脚本:ジェイ・コックス撮影:ロドリゴ・プリエト美術:ダンテ・フェレッティ編集:セルマ・スクーンメイカー配給:KADOKAWAPhoto Credit Kerry Brown(c) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.
2016年09月09日マーティン・スコセッシ監督の最新作『沈黙-サイレンス-』が2017年に公開されることが2日、明らかになった。原作は、作家・遠藤周作の同名小説。17世紀の江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた宣教師が目にした日本を舞台として、「人間にとって本当に大切なものとは何か」を壮大な映像で描く。『タクシードライバー』(76)などで知られるスコセッシ監督が原作と出会ったのは、1988年。それから28年の時を経て、映画化に至った。キャストは、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールド、『シンドラーのリスト』(93)のリーアム・ニーソン、『スター・ウォーズフォースの覚醒』(15)のアダム・ドライバーら。これに、日本から窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシといった俳優が参加する。スタッフとして、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)でアカデミー賞にノミネートされたジェイ・コックスが脚本を執筆。『ブロークバック・マウンテン』(05)で同賞ノミネートのロゴリゴ・プリエトが撮影を担当するほか、『ヒューゴの不思議な発明』(11)などで同賞を3度受賞した経験のあるダンテ・フェレッティが美術を、『ディパーテッド』(06)などで同じく同賞を3度受賞したセルマ・スクーンメイカーが編集を務め、ハリウッドと日本が融合した歴史大作として仕上げる。Photo (C)Kerry Brown
2016年09月06日戦後日本文学の金字塔とも称される遠藤周作の歴史小説『沈黙』を、マーティン・スコセッシ監督が映画化する『沈黙-サイレンス-』(原題:Silence)が、2017年に日本公開されることが発表になった。その他の画像本作は、江戸時代の初期、キリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本に潜入した宣教師が目の当たりにする壮絶な出来事を通して、人間にとって本当に大切なものとは何か、神と信仰の意義を描く歴史大作。『沈黙』は、篠田正浩監督によって1971年に映画化されている。キャストはアンドリュー・ガーフィールド(『アメイジング・スパイダーマン』)、リーアム・ニーソン(『シンドラーのリスト』)、アダム・ドライバー(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』)のほか、日本から、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシらが出演する。脚本はジェイ・コックス(『ギャング・オブ・ニューヨーク』)。撮影はロゴリゴ・プリエト(『ブロークバック・マウンテン』)。美術はダンテ・フェレッティ(『ヒューゴの不思議な発明』)と、豪華キャストとスタッフが集結。アメリカでは2016年末に公開予定で、本年度の賞レースにおける有力作との呼び声も高いという。『沈黙-サイレンス-』2017年全国ロードショー
2016年09月06日マーティン・スコセッシ監督が、遠藤周作の小説「沈黙」を完全映画化する最新作『沈黙-サイレンス-』(原題:Silence)が、2017年に全国公開されることが決定した。原作となるのは、戦後日本文学の最高峰とも称される遠藤周作の「沈黙」(新潮文庫)。アカデミー賞監督のスコセッシが、1988年に原作と出会ってから実に28年の時を経てついに映画化。17世紀、江戸初期の日本。激しいキリシタン弾圧の中で“棄教”したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた宣教師が目にした想像を絶する国を舞台に、人間にとって本当に大切なものとは何かを、壮大な映像で問いかけていく。主人公の宣教師を『アメイジング・スパイダーマン』シリーズや『ソーシャル・ネットワーク』のアンドリュー・ガーフィールドが演じるほか、『シンドラーのリスト』『96時間』シリーズのリーアム・ニーソン、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のアダム・ドライバーというハリウッドスターに加え、日本からは窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら、幅広い世代の実力派が集結。脚本は『ギャング・オブ・ニューヨーク』でアカデミー賞にノミネートされたジェイ・コックス、撮影は『ブロークバック・マウンテン』で同賞にノミネートされ、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』も手掛けたロゴリゴ・プリエト。美術は『ヒューゴの不思議な発明』などでアカデミー賞3度受賞のダンテ・フェレッティ、編集は『ディパーテッド』などでアカデミー賞3度受賞のセルマ・スクーンメイカーと、“スコセッシ組”ともいえるスタッフも集結。アメリカでは、2016年11月にParamount Picturesにより公開予定。日米最高のキャストとスタッフが集結し、ハリウッドと日本が融合した歴史大作には、すでに本年度の賞レースにおける有力作との呼び声も高い。今後の続報にも、期待していて。『沈黙-サイレンス-』は2017年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月06日若きオリンピック選手たちが躍動する2016年は、現在の映画界を牽引する名匠・巨匠と冠のつく監督たちも大活躍。しかも、いずれも御年70~80歳代。いまなお第一線で活躍する、大ベテラン監督たちに注目した。●愛の語り手…クロード・ルルーシュ監督『アンナとアントワーヌ愛の前奏曲』今年で79歳となるクロード・ルルーシュが、数々の作品でタッグを組んできた作曲家フランシス・レイとの再タッグで描く、フランスのエスプリが詰まった恋愛映画『アンナとアントワーヌ愛の前奏曲』(9月3日公開)。29歳でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、ルルーシュ監督を一躍スターダムに押し上げた代表作『男と女』の制作から50年後に描く、大人の男と女の恋愛模様“最終章”だ。人生を謳歌する映画音楽家のアントワーヌ(ジャン・デュジャルダン)は、ボリウッド版『ロミオとジュリエット』製作のためにインドを訪れ、フランス大使の妻アンナ(エルザ・ジルベルスタイン)と出会う。愛する夫との間に子どもを授かりたいと願う彼女は、“抱きしめる聖者”アンマに会うため、インド南部の村まで旅に出るという。多忙なアントワーヌもしばしの休養を求めて、アンナを追って2日間の旅に出かけることを決めるが…。75歳で初めて訪れ、すっかり魅了された地・インドでの全編ロケを敢行したルルーシュ。何歳になっても衰えることのないチャレンジ精神が、また1つ、恋愛映画の名作を生み出した。「愛は混沌としたものであるがゆえに、驚くべき展開となる可能性がある。私にとって愛とは、あらがうことのできない麻薬のようなものだ」と語る監督が、いまだからこそ描く大人の愛のカタチを堪能してみてほしい。●再び実話に寄り添う…クリント・イーストウッド監督『ハドソン川の奇跡』自身最大のヒット作となった『アメリカン・スナイパー』に続き、86歳の名匠が描くのは、全世界が目撃した“奇跡”と、その知られざる真実。『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞監督賞に輝くクリント・イーストウッドが、同じく2度のアカデミー賞主演男優賞を手にするトム・ハンクスを主演に迎えて手掛けるのが『ハドソン川の奇跡』だ。2009年1月15日、厳冬のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空1,000mで突如起こった航空機事故。全エンジン完全停止。制御不能。高速で墜落する70トンの機体。未曽有の大惨事を救った生死を分けた30秒。その時、いったい何が起きたのか?航空旅客機史上最大の非常事態の中、制御不能となった飛行機をハドソン川に不時着させ、“乗員乗客155名全員生存”を果たしたサリー機長(トム・ハンクス)。だが、その裏側では、彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われ…。●長年の夢を実現…マーティン・スコセッシ監督『Silence』(原題)御年74歳のマーティン・スコセッシ監督が、長年のテーマでもある宗教と現実の倒錯がもたらす葛藤を描く、遠藤周作原作「沈黙」の映画化には全世界が注目中。公開は2016年11月予定。アンドリュー・ガーフィールド主演で、リーアム・ニーソンやアダム・ドライバー、そして日本が舞台ということで浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也ら、内外の超豪華キャストが集結。小松菜奈は本作でハリウッドデビューを飾る。●アイデアの泉は枯れない…ウディ・アレン監督『教授のおかしな妄想殺人』コンスタントにオリジナル新作を発表しつづける、御年81歳のウディ・アレンが新たに描くのは、“生きる意味”を探して奇妙にすれ違う男女の運命を描く哲学的集大成たるダーク・コメディ。2011年の『ミッドナイト・イン・パリ』はキャリア最高の大ヒット、その後も年に1本の製作ペースを保ち、ケイト・ブランシェットがアカデミー賞に輝いた人間ドラマ『ブルージャスミン』、南仏を舞台にした軽妙な恋愛喜劇『マジック・イン・ムーンライト』と、手を替え品を替え、運命や偶然なるものに翻弄される人間の哀しさ、滑稽さを探究してきた。そもそも人間が“生きる意味”とは?自分自身の存在意義や人生の道標を見失ったとき、都合よく“生きがい”なんて見つかるものだろうか?と見る者へ問いかける。「人生は無意味である」という真理に到達してしまった哲学科の大学教授(ホアキン・フェニックス)。だが、“ある企て”を転機に一転、「生きがいを見つけた」と人が変わったようになっていく。そんなエキセントリックな教授に、燃え上がる恋心を抑えられなくなる女子大生ジル(エマ・ストーン)だったが…。●日本が誇る名匠…山田洋次監督『家族はつらいよ』現在、御年85歳の山田洋次監督が、1969~95年まで計48作品を手がけた『男はつらいよ』シリーズは、観客動員数はのべ8,000万人を突破し、現在も多くの人から愛されている国民的喜劇。そんな名作シリーズ終了から約20年ぶりに手がけた新たな家族の喜劇が、『家族はつらいよ』。山田監督の『東京家族』で一家を演じた橋爪功、吉行和子、妻夫木聡、蒼井優ら8人のキャストが再結集して現代に生きる新たな一家に扮し、熟年夫婦の離婚騒動をめぐって織り成される人間模様を描く。ヒットを受け、『家族はつらいよII』(仮題)も始動した(2017年初夏公開)。結婚50年を迎えようとする平田夫婦。たまには、妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと「離婚届」!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に子どもたちも大慌て。一家の運命は…。今回注目した監督の平均年齢は、なんと81歳。魅力的な作品を作り続ける生涯現役の監督たちからは、これからも目が離せそうもない。(text:cinemacafe.net)
2016年08月16日女優の宮沢りえが土曜オリジナルドラマ「連続ドラマWグーグーだって猫である2 -good good the fortune cat-」に主演。少女漫画界の巨星・大島弓子による自伝的コミックエッセイをドラマ化し、好評を博した前作に続き、主人公の人気漫画家・小島麻子を演じている。東京・吉祥寺の井の頭公園を臨む自宅兼仕事場で、飼い猫2匹と暮らす麻子の日常と、彼女を取り巻く人間模様を描くハートウォーミングな本作。宮沢さんは「どの作品もそうですが、『グーグー』は特に記憶に残る現場。楽しく演技し、心に栄養がたまるような体験でした。(モデルとなる)大島先生といえば、ずば抜けた才能を思った“天才”ですから、プレッシャーもありますが、もう1度麻子さんを演じられ、とてもうれしい」と笑顔で語る。「麻子さんは漫画家として、創作のエネルギーを発揮する分、普段の日常もどこか振り切れている。同一人物とは思えないほど“幅”があり、女優にとって醍醐味ですね。例えば、鳥の鳴き声に耳を傾けるシーンはとても穏やかに見えますが、その一方でいつか書く漫画の素材として音をストックしている麻子さんがいて…。それを演技で表現できたら、とても面白いだろうし、『いい作品をつくりたい』という思いは、役者にも共通していますから」常人の発想を超えた行動に出るのも、天才・麻子さんならでは。前作ではそんな彼女によって、編集者の大森(長塚圭史)、アシスタントのミナミ(黒木華)らが振り回される姿がコミカルに描かれた。「普段は乗らない電車で、どこかに行ってしまったりね。好奇心があふれている点は、私に似ているかもしれません。自覚はないですけど、友だちからは『何をしでかすかわからないから、ドキドキする』なんて、言われるし(笑)」と宮沢さん。待望のパート2でも、麻子さんのマイペースぶりは健在!ただ、同時に今回は彼女自身が周りの人々に振り回される姿が「前作との違いであり、大きな見どころ」だという。新たなキャストに名を連ねるのは、前田敦子、西田尚美、イッセー尾形ら個性豊かな面々。「すでに前作からのチームワークが出来上がっている分、新しく『グーグー』の現場に飛び込む皆さんには緊張しないでほしかったので、私から積極的に話しかけたりしましたね」2度目の共演となる前田さんは、漫画家としての独立を考えるミナミの後任として、麻子の前に現れるアシスタントの飯田を演じている。「柔軟性があり、勉強熱心で映画や演劇に対する“貪欲さ”も持っている。どんな役柄も楽しめる健やかさも感じますね。何者にもなれる可能性を秘めていると思う」(宮沢さん)。現場では「このドラマに関しては『撮られていることを忘れて、画面に収まろうなんて思わなくていいよ』って昔、自分が尊敬する演出家に言われた宝物の言葉を伝えました」とふり返る。その助言の裏には、前作に続きメガホンをとる犬童一心監督に対する全幅の信頼がある。「監督ご本人が大島先生のことが大好きで、リスペクトしている。その監督が受け止めてくれるからこそ、私はカメラの前で自然にいられるし、指先まで集中して麻子さんでいられた」。犬童監督には本シリーズを「寅さん(『男はつらいよ』)みたいにする」という野望(!?)もあるそうで、宮沢さんも「確かに無限の可能性があると思う」と強い期待を示した。カメラマン:小暮徹スタイリスト:安野ともこ(コラソン)ヘア&メーク:千吉良恵子(cheek one)ネイリスト:三浦加納子(スリーピース)(text:Ryo Uchida)
2016年06月13日松田龍平、千葉雄大、前田敦子、もたいまさこと最新映画<a href="">『モヒカン故郷へ帰る』</a>で “家族”を演じる俳優・柄本明が、「さんまのまんま」に初登場!自身が芝居を始めたきっかけや、朝ドラから映画、CMまで幅広く活躍する柄本佑&柄本時生の2人の息子について明石家さんまと盛り上がる一方、収録中にまさかの途中退席をしていたことが分かった。意外にも、今回が「さんまのまんま」初出演となるベテラン個性派俳優の柄本さん。「(出演)嫌だったんだ?」と言われると、思わず困惑。続いて、年齢を聞かれると、「67歳です。もう死にます」と応じ、早速さんまさんを爆笑させていた。そんな柄本さんのお土産は、柄本さんが妻で女優の角替和枝とよく行くという、喫茶店のパニーニ。「妻と一緒に毎朝、喫茶店に行くのが、結婚する前からの習慣なんです」と説明する柄本さんに、さんまさんは羨ましげに感心する。また、柄本さんが座長を務める「劇団東京乾電池」といえば、今年で創立40周年。若き日の柄本さんが、劇団つかこうへい事務所に客演した伝説の舞台「蒲田行進曲」は面白いと評判で、さんまさんも「東京まで観に行ったんですよ」と当時をふり返って語る。そこから、柄本さんが舞台の大道具係から俳優になったいきさつや、高田純次やベンガル、イッセー尾形らなど劇団仲間との思い出話に花が咲くことに。「よほど面白い大道具さんだったんだ」とさんまさんも言う、柄本さんが俳優の道へ進むきっかけとなったある人物とは…?そして話は、両親の“芝居DNA”を受け継ぎ、俳優としてそれぞれ活躍中の息子たちのことへ。柄本さんが「(長男)佑が、俳優デビューして良かった」と感じた、知られざるエピソードも明かされる。ところが突然、柄本さんが「すみませんけど…」と切り出して退席、収録は一時中断することに!さんまさんが「TV史上初(?)で面白いですよ!」と仰天した、その驚きの一部始終とは!?さらに、「自分が出演した作品はあまり観ない」という柄本さんに、さんまさんも「僕も28歳まで自分の作品を観るのが嫌だったんですよ」と語り、自身の経験も織り交ぜつつ、出演作を見るためのアドバイスを送るが…。大ベテラン俳優に、さんまさんが思わず「司会者が下手くそに見えまんねん」とキレる(!?)ひと幕もある今回。最後まで笑いの絶えないトークとなりそうだ。「さんまのまんま」(ゲスト:柄本明)は 4月2日(土)13:56~関西テレビにて、4月17日(日)13:00~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2016年04月02日俳優の柄本明が、関西テレビ・フジテレビ系トーク番組『さんまのまんま』に初出演。柄本の話を受け、司会の明石家さんまが意外な過去を告白する。関西テレビはきょう2日(13:56~14:25)、フジテレビは17日(13:00~13:30)に放送される。年齢を聞かれると「67歳です。もう死にます」と答え、いきなりさんまを爆笑させる柄本。座長を務める「劇団東京乾電池」は今年で創立40周年を迎え、さんまは伝説の舞台『蒲田行進曲』を「東京まで見に行ったんですよ」と振り返る。そこから、柄本が舞台の大道具から俳優になったきっかけや、高田純次やベンガル、イッセー尾形といった劇団仲間との思い出話も語られる。そして、話題は俳優として活躍する息子たちのことに。柄本は長男・佑について「俳優デビューした良かった」と感じた、知られざるエピソードを明かす。さらに、柄本が「自分が出演した作品はあまり見ない」と話すと、出演番組を必ずチェックすることで有名なさんまは「僕も28歳まで、自分の作品を見るのが嫌だったんですよ」と意外な経験を告白しながらアドバイスを送る。
2016年04月02日先日、2014年に宮沢りえ主演で放送された「グーグーだって猫である」の続編制作が決定した「グーグーだって猫である2 -good good the fortune cat-」。前作に引き続きお馴染みのメインキャストに加え、今回新たに前田敦子、イッセー尾形、西田尚美らも出演することが明らかになった。人気漫画家の小島麻子(宮沢りえ)は、自宅兼仕事場で“グーグー”“ビー”という2匹の猫と暮らしていた。アシスタントのミナミ(黒木華)は麻子の非凡な才能に寄り添うように多忙な毎日を過ごしているが、漫画家としての独立を考えていた。そんな中、ミナミの後任として飯田(前田敦子)が願い出るが…。原作は“グーグー”という飼い猫たちと作者・大島弓子との生活を綴ったエッセイ漫画。第12回手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、2008年には小泉今日子主演で映画化されている。本作は2014年に連続ドラマW枠で放送されたドラマの続編で、主演の宮沢さんをはじめ編集者・大森役の長塚圭史、アシスタント・ミナミ役の黒木華、ホームレス役の田中泯といったキャストが引き続き出演している。そして今回続編から加わるキャストが決定。第1話から登場する麻子のアシスタント飯田千里役に前田さん。第2話からは、麻子の家に張り込みをさせて欲しいと頼みに来る初老の刑事・賀川役に、宮沢さんとは約12年ぶりの共演となるイッセーさん。第3話からは、麻子の大学時代の同級生・智子役に「白い巨塔」『図書館戦争』シリーズの西田さんが、自身の出身でもある広島の方言を駆使したキャラクターで新境地に挑んでいる。さらに「たけし軍団」のつまみ枝豆、「元毛皮のマリーズ」でいまは「ドレスコーズ」として活動する志磨遼平が出演し、新たな本作を彩る。また主演の宮沢さんと新キャストのひとり前田さんからコメントも到着。続編で再び演じる事が決定した宮沢さんは「初日は、麻子が自分の体にもう一度宿るまでに多少時間がかかり戸惑いはあったのですが、全く同じスタッフで、同じお家でグーグーに出会って時間を重ねると、あっという間に麻子が戻ってきて、身も心も自由に演じることができました」と役に入るまでに時間はかからなかったと語る。また『イニシエーション・ラブ』「ど根性ガエル」など話題作の出演が続く前田さんは「映画も観客としてみていました。なので今回のお話を頂いたときは素直に『やったー!』と思いました」と出演決定に喜びをコメント。さらに共演してお互いの印象を問われると、宮沢さんは「物怖じせず、その場所で心も体も縮こまらずにとても堂々としているところが飯田とすごく似ていますね。話をしているととても映画が好きらしくて、マニアック。それに、ロケ現場にロケバスで来るというところもすごくチャーミングだなと思います」とハマり役だと語り、また宮沢さんと2度目の共演となった前田さんは「とても贅沢な機会だと思っています。舞台の主役もたくさん経験されているりえさんの現場を引っ張っていく力はすごく、そのたくましさは圧巻です」と語っている。「猫と人間、人間と人間、猫と猫の交わりや心の交わりを皆さんに楽しんでいただけたら」と本作の魅力を語る宮沢さん。新キャストの加入で一体どんな新しい物語が繰り広げられるのだろうか。連続ドラマW「グーグーだって猫である2 -good good the fortune cat-」は6月、毎週土曜日22時~WOWOWにて放送予定(全5話)。(cinemacafe.net)
2016年02月27日テレビ・スクリーンで話題のスターにゃんこが大集合!日なたでマイペースにゴロンゴロンまどろむ様子は、いたってふつうの猫といった風情。国民的ドラマ『あまちゃん』で女優デビューを飾ったスター猫の看板とのギャップに、少々戸惑っていたけれど、いざ撮影が始まれば、凛としたこの美顔!スターのオーラを纏っています。現在5歳のドロップさんは、茨城の農家の生まれ。‘13年に『あまちゃん』でデビューして以降、バラエティ番組『ヨルタモリ』、映画『先生と迷い猫』と話題作に次々に出演し、超売れっ子に。ドロップさんのすごさは、現場でけっして動じないところ。宮本信子さん、タモリさん…スター猫たるもの、どんな大物芸能人と絡もうとも、常に平常心なんです。一方パンプさんは、ドラマ『最高の離婚』『問題のあるレストラン』と数々の作品に出演してきた、所属プロダクションきってのベテラン俳優。歩いての撮影をお願いすると、カメラマンが撮影しやすいようにゆっくりカメラ目線で歩く気遣いに感心させられ、なでれば「もっともっと」とばかりにグーッと額を押し付けてきて、取材班はすっかりパンプさんにメロメロです。最新作は映画『世界から猫が消えたなら』。余命わずかの主人公に大切なことを気づかせる重要な役どころを、変に目立つことなく演じつつ、しっかり存在感を残すあたりはさすがの一言です。◇『あまちゃん』『ヨルタモリ』…と話題作に続々出演する国民的美猫ドロップさんの妖艶ショット公開!◇映画『先生と迷い猫』全編にわたり代役なしでドロップが演じ切った野良猫のミイと町、そして夫婦愛を描く。主演のイッセー尾形さんも「賢い猫でした」と絶賛!4/22、DVD&Blu-ray発売発売元:クロックワークス販売元:TCエンタテインメント(C)2015「先生と迷い猫」製作委員会◇ベテラン名優猫“パンプさん”が魅せる超熟練の名演技とは?◇『世界から猫が消えたなら』30 歳の若さで余命宣告を受けた僕(佐藤健)の前に同じ姿の悪魔が現れ、僕の大切なものと引き換えに1日の命を与えると言う。5/14 より全国ロードショー。(C)2016 映画『世界から猫が消えたなら』製作委員会※『anan』2016年2月17日号より。写真・丸尾和穂(KiKi inc.)取材、文・小泉咲子
2016年02月10日ミュージシャンのナオト・インティライミと俳優の小関裕太がW主演するミュージカル『DNA-SHARAKU』が東京・新国立劇場 中劇場で上演中だ。原案を作家の冲方丁、演出を小林香、音楽を井上ヨシマサ、映像演出を齋藤精一(ライゾマティクス)が手がけ、またキャストもナオト、小関をはじめ、新妻聖子、坂元健児、田野優花(AKB48)、ミッツ・マングローブ、朝海ひかる、中川晃教、イッセー尾形など各界の才能が集まった。ミュージカル『DNA-SHARAKU』チケット情報本作は、現代とふたつの未来、そして江戸時代という4つの時代を舞台に物語が展開していくSF歴史ミュージカルだ。人間の創造する心を否定する未来の支配者(=人工知能)によって、ナオト演じる柊健二と、小関演じる結城連のふたりが江戸時代に送り込まれ、創造する心の原点とされ謎に包まれる天才浮世絵師・東洲斎写楽を探し求めるというストーリー。開幕前日に行われた囲み取材では、各キャストが本番を迎える思いを語った。本作がミュージカル初出演となるナオトは「武者震いがとまらないですね。ミュージカルは初めてですが、ものすごいエンターテインメント。お芝居があって踊りがあって歌があって、さらに映像も演出もある。これはミュージカル以外ではだせない魅力ですよ」とコメント。劇中で自身が作った曲を披露することについては「そのシーンは自分のライブをやっているかのような気持ちですね」と、のびのび演じている様子。小関は見どころのひとつである映像について交えながら「映像が、和の雰囲気と調和しているのがかっこよくて、すごい好き。映像や照明など周りからくる力がものすごく強くて、稽古場よりもすごいものになっている」と本番への自信をのぞかせた。今回、母子を演じるミッツと新妻は、全然似ていないという記者からの指摘に対し「そっくりですよ(新妻)」、「遺伝しまくりよ(ミッツ)」と息ぴったりに返して会場を笑わせ、花魁役の朝海は「カツラと着物で衣装がそうとう重いので、宝塚で羽を背負って鍛えていてよかったです(笑)。江戸の小粋さ、おしゃれさ、かっこよさを皆様にお伝えできれば」と抱負を語った。ひとり芝居のイメージが強いイッセーは「ついつい舞台の中央に立っちゃう(笑)」という“ひとり癖”を明かしながら「音楽の方たちって純粋でパワーがあって毎日楽しい」と、笑顔で初めてのミュージカル出演に挑む。様々なプロフィールをもった出演者たちが、それぞれの創造する力を持ち寄って出来上がった「DNA-SHARAKU」。東京公演は東京・新国立劇場中劇場にて1月24日(日)まで上演。その後、1月28日(木)から大阪・シアターBRAVA!、2月6日(土)から福岡・キャナルシティ劇場でも公演を行う。チケットは各地公演とも発売中。
2016年01月15日実話をもとに24歳で書店員から住職になったボクが自分の道を見つけるまでを描く『ボクは坊さん。』のブルーレイとDVDが、3月16日(水)にリリースされることが決定した。主演の伊藤淳史は「この作品は、決して特別なことをたくさん描いているわけではありませんが、誰しもが送っている当たり前の日常の中の喜びや悲しみがたくさん詰まった、愛すべき映画になりました」とコメントを寄せている。その他の画像本作は、糸井重里主宰のWEBサイト『ほぼ日刊イトイ新聞』で約7年に渡って連載され話題となった、白川密成のエッセイが原作。伊藤のほか、山本美月、溝端淳平、濱田岳、松田美由紀、イッセー尾形らが出演し、祖父の死をきっかけに仕事を辞めて、四国八十八ヶ所霊場、第57番札所・栄福寺の住職になった主人公の奮闘が描かれる。メガホンを執った真壁幸紀監督は、人気エッセイを映画化するにあたり“優しさ”という要素を大切にしたと話す。「原作が持っている読後感や、ロケ地の栄福寺の空気感が、とても優しかったので。『優しい映画を作ろう。けど優しいだけじゃつまらない。じゃあどうしよう』そうやって出来たのが、この映画です」。撮影は愛媛県・今治市で行われ、劇中に登場する寺院は、原作者の白川氏が住職を務める栄福寺でロケが行われたほか、高野山奥の院でも初めて映画撮影が許可された。真壁監督は「メイキング映像でもわかると思いますが、撮影現場はとても穏やかに進んでいきました。その撮影現場の雰囲気が、そのまま映画の空気になっていると感じます」とコメント。このほど発売されるブルーレイとDVDには、特典映像としてメイキングや白川密成の般若心経や、初回生産限定『般若心経ミニ経本』が封入される。伊藤は「映画の中で『僕にはまだまだできないことがある』という台詞があるのですが、僕自身、今の自分にできることは少ないけど、目の前のことをコツコツやろうとずっと思ってきたので、それをこの映画で再確認できました。悩んだり、エネルギーを使い果たしたときに、ふとこの映画を観て、癒やされたり、大切な人に思いを寄せてもらえたらうれしいです」と語っている。『ボクは坊さん。』ブルーレイ&DVD:3月16日(水)発売ブルーレイ:4700円+税DVD:3800円+税※レンタルDVDも同時開始発売・販売元:ポニーキャニオン
2016年01月14日