ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「夏休み、イライラする妻に夫がしびれを切らした! 不機嫌ママの反省」 で、夏休み中の“ママのイライラ”についてアンケートを実施。長い休みで一緒にいる時間が続くと、相手が大好きな子どもでもイライラすることがあるはず。今年は外出して気分転換しようにも暑すぎて思うように出掛けられないし、学校のプールやじゃぶじゃぶ池まで猛暑で中止続出の事態に!アンケートでは、「イライラしたくないのにしちゃう!」「夏休みなんてなくなって!」など、ママたちの悲鳴のような声が集まりました。どうすれば、ママたちのイライラをなくすことができるのでしょうか。ママたちが実践している“イライラ解消法”を、アンケートからご紹介します。■夏休みのイライラ増加、約90%のママが実感!アンケート内の質問「子どもの夏休み時期にイライラすることは増えますか?」で、「かなり増える」と答えたのは66%、「やや増える」が23%で、合わせると89%ものママが、夏休みにイライラが増えることがわかりました。Q.子どもの夏休み時期にイライラすることは増えますか?かなり増える 66%やや増える 23%ほとんど変わらない 7%全く変わらない 3%その他 %専業主婦やちゅいママさんのように自宅で仕事をしているママは、子どもの相手をしながら家事もこなさなければならない。ワーキングママは、学童用に毎日お弁当を作らなければならない。さらに小学生を持つママには宿題の手伝いも…。このように夏休み中のママには、やらなくてはいけないことが増えます。さらに、子どもが家にいることでママの気分転換の時間がなくなることも…。そう考えると、やはり夏休みにママがイライラしてしまうのは当然のことなのかもしれません。■“ひとり時間”でストレス解消!多くのママが夏休みにストレスがたまっている状態だということがわかったわけですが、では、そのイライラをどうやってやり過ごしているのでしょうか?アンケート内の質問「イライラを解消するためには何が必要?」という質問には、「ママひとりの時間!」という回答がもっとも多く集まりました。自分の時間を持つこと。一人で買い物、掃除など家事を自分ペースでできる時間。自分ペースで物事が進むとストレスは少ない。うちは児童クラブと保育園なので、それができる日があるが専業主婦であれば旦那の協力が不可欠。子を連れて数時間外出してくれたら良い。週に1度、半日程度1人で自由に動き回れる時間。それがあれば、「あと○日」とブツブツ呪文のように言いながら、がんばって乗り切れるのではないか?と思います!私は息抜きとストレス解消のために、1人の時間が、大切なので、子どもたちが寝たあと、旦那が帰ってくるまでのお一人さまタイムを趣味に当てたり、好きなドラマの録画をまとめてみたり、わざと1人でリビングのソファで1人で寝てみたり(笑)して、心をスッキリリセットする時間を作ってます。子どもと離れて、ひとりの時間が少しでも取ることができれば、イライラが生まれづらくなるのかもしれません。■一緒に夏休みを楽しんでしまおう!ママたちから集まった“イライラ解消法”には、「ひとり時間」以外にもたくさんの回答が寄せられました。まずは「子どもと一緒に楽しんでしまおう」作戦!子どもたちと一緒に過ごす時間でしかできないことを自分も一緒に楽しむ! たとえば、一緒にお祭りに行ったり、家でまったりDVD観たり。「一緒にゆっくりする!」って決めた日を作ると、ちょっと疲れ取れたりします。おやつも好きなときに食べて、ご飯もテキトーにして。自分も一緒に覚悟を決めて思い切り楽しむ! 家事は最小限にし、ときには子どもも巻き込む。買い物も長時間かけるのはこっちもイライラするから、必要最低限のものを買い、どうせ暇だからちょこちょこ買い物へ行くようにする。自分なりに工夫することで、去年よりも全然楽しめるようになりました!子どもとずっと一緒にいるのだから、どうせなら自分も楽しもうというママのアイデア。子どもたちと心から楽しめればハッピーになれるし、夏休みの思い出がたくさん作れそうですよね。■預かり保育や学童で、子どもと離れる時間を作るちゅいママさんもご主人から提案された「預かり保育や学童の利用」という方法。お財布には厳しいですが、毎日ではないにしろ、休み中に何度か預けることで“リフレッシュ”しているママも。ママには自分時間ができて、子どもも友だちと一緒に遊んだり広い場所で体を動かせたりするので、親子ともに充実した時間を過ごせるメリットがあります。パートをしているので、夏休みは幼児預かり保育を利用しています。ちゅいママさんの言うとおり夏休みにずっと子どもといるのは無理なので、そのために働いている感じもします。とにかく、限界を迎える前に預かり保育を利用する! これに限ります。預かり保育は料金が発生するため、専業主婦の私には後ろめたい気持ちも生じるのですが、イライラして子どもと母親がストレスを抱えるよりはマシ。必要経費だと言い聞かせて利用しています。さいわい、夫も「倒れたら、そっちの方が大変だぞ」と言ってくれるので。ほかに「子どもだけのキャンプに行かせる」というママも。支出は大きいですが、子どもたちが普段できないことを経験できるので、プラスの要素は大きいかもしれません。■お金があればイライラは減る?また、「お金があれば、イライラすることが減る」という意見も多く集まりました。自由になるお金。家事が思うようにできないときに、アウトソースするお金。ご飯を作るのが大変なときに、家族で外食するお金。子どもを預けるお金。など、普段はいらないけど、お金があれば時間が買えて、イライラすることも少なくなる気がする…たしかにお金があれば、ママの心と体の負担が減りますね。けれど、実際はお金の有無よりも、“そこにお金を使えるか”がカギになってくるような気がします。自分がラクするためにお金を使うことに罪悪感を抱いてしまって、なかなか使えないというママ、意外と多いのではないでしょうか。4歳の双子男子子育て中です。年少さんのときの夏休みはお金もないため児童館や公園に出かけ、それはそれは苦痛でした。苦行でした。去年の失敗から学び、今年は「夏休み特別ボーナス」を主人からもらい、映画や博物館や室内遊び場など、室内で遊べるお出かけができています。それでもストレスがたまるので土日は主人に子どもを連れ出してもらって自分の時間を作っています。「夏休み特別ボーナス」、ナイスアイデアですね! 日頃から夏休みに向けてコツコツ貯金でもしようかな…なんて思ってしまいました。そのための資金と決めてしまえば、前向きにお金を使えそうです。■まだある! ママのイライラ解消法ほかにも、ママたちがイライラを積み重ねないためにしていることが。体を休めたり、自分へのご褒美をあげることで、心と体のバランスをとっているようです。◎息抜きと手抜き昨年は学童と預り保育へ通う子どもたちのお弁当と水筒の準備、それに伴う食器洗いの増加と、水遊び関係の洗濯物の増加。加えて、多忙な夫抜きで私一人で子どもたちを連れて外出。これらでイライラが蓄積して大爆発!自分にも子どもにも良くないので、今年は「息抜きと手抜き」に力を入れました(笑)。夫の実家に初めて子どもたちをお泊まりさせてもらい、ライブ&その後の夜遊び(健全なヤツ)。暑い中の夕飯作りは大変なので、市販のギョーザ焼くだけとか楽して品数も減らしました。湯船に子どもを入れるのも大変なのでシャワーのみ。◎睡眠夏は暑くて思った以上に夜に眠れてないと最近気づきました。下の子が目を離しても大丈夫な年齢になったので、イライラ~!となった昼下がりはクーラー聞いた部屋で子どもには好きなことさせて、自分は30分おねんね。これやると私は少しイライラが落ち着く気がします。◎買い物する我慢せずに自分のために散財する! 欲しいものを買いまくる!(しかしセール品)少し気持ちに余裕ができる!◎ママ友との交友ひとりになることはなかなか難しいので、子どものお友だちとそのママと毎日のように虫取りしたり、おうちで遊んだり、水遊びをして会っています! 家族以外の大人と会うことでもリフレッシュできます! 子どもたちもお友だちと遊べるので楽しそうだし、交友は大事ですね!◎がんばりすぎない鈍感でいること。掃除したあと散らかしたりしても、次の日掃除するまでは気にしない! 炊事洗濯も夏休み仕様で、がんばりすぎない! 親子でゆるい夏休みを。さらには、「あきらめる」「無になる」「忍耐」「気合」「悟りの境地」など驚きの答えが並び、一瞬ママが修行僧に見えてきました…。“どうにもならない!”と開きなおることで、負の感情を生まれさせないように仕向けているのかもしれませんね。■親の期待する宿題結果を求めないイライラを解消するのではなく、ママの考え方や方針を変えることで「イライラを防ぐ」というアイデアもありました。自分のご機嫌は自分でとること! ご褒美にカフェオレ飲んだり、子どもがいても、ドラマ観たり、のんびりします! イライラの原因をつくらないようにする!疲れるとイライラするので、お昼寝だってする! ゆるくいくことです。親の理想の宿題結果を期待しない。とにかく終わらせることだけに集中する。そして自分も宿題を楽しむ。一緒に読書感想文書いてみたり。そして昼ごはんは子どもにうんと手伝わせる!無理なスケジュールを立てない。出かけて疲れるなら、無理して出かけない。予定を入れ過ぎない。宿題に完璧さを求め過ぎない。ご飯もがんばり過ぎず、手抜きすることに罪悪感を持ち過ぎない。(私が寝坊してたら、長男が自分で目玉焼き作って朝ごはんを食べてました) そもそもイライラの原因を作らないですめば…。それには、ママの意識改革が必要と言えそうです。がんばりすぎないこと、疲れをためないこと、宿題は理想を追い求めないこと…などなど。夏休み期間中だけでも考え方を少し変えることで、イライラの種がぐっと減るのではないでしょうか。■準備や工夫で、イライラが減る?ちゅいママさんのご主人の指摘にもあるように、面倒なことにイライラは“伝染”します。ママが不機嫌だと、パパや子どもも居心地が悪くなって、家庭内がぎくしゃく…。「夏休みにイライラしてしまう」というママは、家族のためにも、自分のためにも、イライラしないための準備や工夫を考えておくといいかもしれません。この記事をみて、「あらかじめ夏休みに、どうしたらイライラしないですむか考えておく!」ということが大事かな、と思いました。私の場合は、お昼ご飯の準備に追われる時間帯が、どうもイライラタイムで。お昼ご飯準備中に、どうしても腹ぺこな子どもたちが、おやつを見つけて食べる→ご飯食べない→イライラ。あらかじめ、ランチの下準備をしとこうかな。と思いました。事前の準備、しんどいと気構えない気持ち。夏休みは子どもからすればとても楽しみなものだと思います。夏休みの間はとくに家事や掃除も手抜きしつつ、子どもと一緒に楽しむという気持ちを持つことが大事かなと思います。仕事もしていますが、夏休みは普段以上に子どもと楽しくおもしろしく過ごしているので、学校が始まるのが逆に寂しいです(苦笑)こういう母親もいます。ママによってイライラする点も違うことでしょう。自分の家庭を取り巻く環境をよく確認しながら、ママにとっても家族にとってもストレスの少ない過ごし方ができるといいですね。そして、残り少ない夏休みが楽しいものになりますように!Q. 夏休みのイライラを解消するためには何が必要だと思いますか?回答数:390(アンケート集計期間:2018/8/2~2018/8/9)
2018年08月16日「家事育児に非協力的」「イラッとする余計な一言が多い」など、日々の暮らしで、夫に対するイライラをつのらせている妻は多いよう。離婚するほど深刻ではないけれど、だったらなおさら、この先の夫との長い生活に、少しでもストレスなく暮らしたいものです。そこで、夫に対するイライラの原因&解消法ついて、「HaRuカウンセリングオフィス」代表、夫婦問題カウンセラー・高草木陽光さんにお話をうかがって来ました。お話をうかがったのは…高草木 陽光(たかくさぎ はるみ)さん「HaRuカウンセリングオフィス」代表、夫婦問題カウンセラー。7年間で約7,000人のカウンセリングを行い、夫婦問題・家族問題で悩む人の心に寄り添いながら解決に向けてのお手伝いをしている。美容師、育毛カウンセラーを経て、その後結婚して専業主婦となったが、夫の束縛や価値観の押しつけに違和感を覚え、「結婚生活とは何か」ということを深く考え始める。その後、「離婚カウンセラー」という職業があることを知り、自分たち夫婦のため、夫婦関係で悩んでいる人たちのために必ず役に立つと確信し、2009年に「NPO法人日本家族問題相談連盟」の認定資格を取得し、夫婦問題カウンセラーとなる。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など幅広いメディアで活躍中。■プチモラハラ系夫の対処法1:「子どもだけでなく夫も?」ほめて伸ばすが基本――第2回は、 前回 に続き多かった、「プチモラハラ系の夫」に対する悩みです。深刻なモラハラとまでいかなくても、「イラッとするいやみが多い」とか「家事は妻がやって当然だと思っている」など、不満の声が多数集まりました。下記に一例を紹介しますが、そもそも、こういう男性の意識を変えるのは難しいのでしょうか?・「〇〇さんの奥さんは一流企業で働いてて、超稼いでるのに、家事も完璧なんだってよ」などと、よその奥さんと比較する発言は、中小企業で働く私へのいやみ!? としか思えない。(40歳・子ども2人)・そもそも、旦那が「家事を手伝う」と表現すること自体にムカつくし、ごくたまに手伝う時は、えらそうなドヤ顔。共働きだというのに!(38歳・子ども1人)・自分には甘いくせに、人の失敗にうるさい夫。私がちょっとでもミスると、「それでよく仕事できるよな~」とか「社会人としてありえなくない?」とか、いちいちうるさい。(39歳・子ども3人)・2人目を生んで間もない頃、私がやっとの思いで夕飯の準備を終えた時、晩酌しようとした夫が、のんきに「ん? ワイングラスがくもってるな~」とボソリ。じゃあ、自分でふけ!(33歳・子ども2人)高草木陽光さん(以下、高草木さん):女性の社会進出が進んでも、男性の家事育児に対する協力の意識はなかなか追いついていないですよね。こういうタイプの夫は、いくら言っても聞く耳を持たないでしょうから、家事育児に少しずつ参加させたりして、どんどんこちらのペースに巻き込み、自然に意識を変えていくしかないと思います。――上手な巻き込み方はありますか?高草木さん:全部任せるのではなく、一部を手伝ってもらったり、妻と一緒に協力してやってもらったり。そして、夫が何かしてくれたら、もう大げさなくらいにほめることがポイントです。たとえ、心の中では「この程度のことで…」とか「やって当然でしょ?」と思っていても、そこは顔に出さず。今まで何もしなかった夫がようやくここまで進歩したと思って、「すごく助かった! 本当にありがとう!」などというふうに盛大にほめてあげましょう。もう、このタイプの夫は、調子に乗せてしまうに限りますよ。■プチモラハラ系夫の対処法2:「イライラする…」夫婦ケンカのパターンを知る――「夫を調子にのせるなんてムカつく」という声も聞こえてきそうですが…?高草木さん:私が受けてきた相談事例でも、妻のそういった声はとても多いですよ。でも、妻の最終的な目的は、夫の行動を変えることですよね? だったら、小さなプライドは捨てることです。それでも、どうしてもプライドが許さない場合は、ゲーム感覚にして挑んでみてはどうでしょうか? 例えば、夫がイラッとするひと言をしかけてきたら、「あ、挑発してきてる。なるほどね~、そう来たか。でも、私はあんたの誘いにはのらないよ」というふうに。夫と同じ土俵にのってはいけないのです。――なるほど、ゲーム感覚で。高草木さん:例えば、この「一流企業で働いて、稼いでて、家事も完璧の〇〇さんの妻はすごいな~」という夫の発言について。私だったら、「へ~そうなんだ」といったん受け止めて、その後「すごいね! その旦那さん!」って返しますね。――なぜ、相手の夫を?高草木さん:「だって、夫が妻に感謝したり、しっかりサポートしてくれているから、妻がそれだけ頑張れるわけでしょう? 私ももっとサポートしてもらえれば、もっと頑張っちゃうんだけどな~と。「完璧な妻を求めるなら、あなたも完璧に妻をサポートしなさいよ」とやんわり夫に伝えますね。――なるほど…! 私だったら、「はぁ? なにが言いたいわけ?」って言い返しちゃいそうなところ、ステキな切り返しです。高草木さん:夫婦ケンカは、否定的な言葉を返すなど、最初のひと言でぶつかり合ってしまうパターンが多いので、まずは、いったん受け取るクセをつけると良いと思います。その後は、何も言わなくてもいいし、何か言い返したいなら、 前回 ご紹介した「YOU」メッセージではなく、「I」メッセージで伝えるのがポイントです。「夫にそう言われてイラッとするのはなんでだろう? 私はどうしたいんだろう?」と考えて、「あ、そう言われて私は悲しいんだ」と思ったら、その気持ちを素直に伝えればいいのです。長年夫婦をやっていると、ケンカが勃発するようなパターンって、もうなんとなくわかると思うんですよね。言い返してスッキリしたいのだったら、それでもいいですけど、それでは進歩ないと思いませんか? 同じパターンを繰り返すのはもうイヤだなと思ったら、自分が工夫するしかないわけです。――確かに、ケンカになるパターンはいつも同じような気がします。高草木さん:夫婦問題は突きつめると、すべてコミュニケーション問題なんです。みんな「自分は間違っていない」とか「なんで私が変わらなくちゃいけないの? 悪いのは夫なのに!」と思いがちだけど、その考えを一度ストップしましょう。だって、自分の伝え方を変えることによって、自分の望みがかなえられる確率が高くなってくるのですから。そうすればムダなケンカやストレスが減って、結果、自分にとってお得なワケですよね?小さなイザコザで夫を言い負かせて、ちょっとスッキリするけど何も変わらない生活を選ぶか、最終的に夫が変わってくれるという生活を選ぶか、どちらの生活を選ぶかは、実はあなた次第なのです。■プチモラハラ系夫の対処法3:「いざという時“酸素マスク”は自分から」高草木さん:また「いちいち細かいことにうるさい夫」、もう、これはスルーでしょうね。先のお母さんたちの不満事例にもありましたが、ワイングラスがくもっているのが気になるなら、「じゃあ、次からあなたが洗ってね」とサラっと返しちゃえばいい。こういうことに、過剰反応してキレて、エネルギーを注ぐことの方がもったいないと思いますよ。――スルーできずにキレてしまうのは、妻がそれだけ追い込まれた状態にいるのかもしれませんね。高草木さん:本当に、まず自分に余裕をもたせておくことが第一。例えば、お母さんと子どもが飛行機に乗っていて、酸素マスクが出てくるような状況になった時、先にお母さんが酸素マスクをつけてから、その後に子どものマスクをつける、という決まりがありますよね? これは、お母さんが気を失ってしまう危険性があり、そうすると親子とも倒れになってしまうから。まずは、自分がしっかりした状態でないと、子どもを助けることはできないというわけです。――確かに…。まずは自分を第一に。高草木さん:今の時代、大事なのは「いかに頑張るか」ではなくて、「いかに手をぬくか」だと思いますよ。ただでさえ、女性はさまざまな役割を求められて大変なのですから。常に、自分の心の栄養を補充できる方法を用意しておきましょう。お友だちとのおしゃべりでもいいし、スポーツでも何でもいいんです。よく「忙しくてそんなことしている余裕ない」という方もいるのですが、まず「できない」と決めつけないこと。決めつけてしまうと、すべてのことに余裕がなくなってしまい、抜け出せなくなりますから。今の時代、ベビーシッターや家事代行のハードルがだいぶ低くなってきましたから、そういうのを上手に利用するなどして、自分のための時間を確保しましょう。――そばにいる夫は、妻の限界に気づかないものなのですかね…?高草木さん:残念ながら、夫は妻がそこまで限界になっていることに気づいていないことも多いです。妻が倒れてから、平気で「早く言ってよ」とか「言われればやったのに」とか言いますから。何度も言いますが、「私がこんなに大変なのに察してよ」と夫に期待するのはダメ。男性は、察することはできない生き物だから、しっかり伝えましょう。そして、伝える時はYOUメッセージで「あなたもやってよ!」と責めるのではなく、Iメッセージで「私もう限界だから助けて」などと伝えましょう。もしそれでも、「は? それはおまえの仕事だろ?」などと言うような夫だったら、もう実家に帰ってしまって良いと思いますよ。――本当に(笑)。高草木さん:相手に感謝する気持ちは大切ですが、妻の方も、古い価値観にしばられたり、「私は夫より稼いでないから…」などとヘンな遠慮をする必要はありませんよ。夫婦は、ともに協力してひとつの家庭を築き、子どもを育てあげていくもので、どっちがえらいなどという問題ではないのですから。そして、最後に私がみなさんに伝えたいのは、もしあなたが今の生活に変化を求めているなら、「知っている」だけではなにも変わらないということ。「実行」に移して、「継続」していくことで、初めて夫婦でともに成長できるのだと感じています。夫をどうにかしたいと思ったら、まず自分を変えるのが、一番の近道なのかもしれません。※なお、この記事で扱っているのは、あくまで軽いレベルのもので、悪質で重度のモラルハラスメントには別の対処方法が必要となります。参考図書: 「なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか」 (左右社)高草木 陽光著 1,836円(税込) 夫婦問題カウンセリング7000件の実績をもつ著者が、これまでの相談内容から導き出した解決方法を紹介。具体的な事例をあげ、「夫と妻の考え方の違い」「夫と妻の受け取り方の違い」「問題になりやすい事柄」「改善策につながるヒント」「考え方のポイント」を、家事、育児、会話など38のテーマ別にアドバイス。何らかの問題を抱えている夫婦にも、ひとり頭を抱えて悩んでいる夫・妻にも、「うちは問題ない」と思っている人にも役立つ一冊。取材・文/まちとこ出版社N
2018年08月12日「家事育児に非協力的」「イラッとする余計な一言が多い」など、日々の暮らしで、夫に対するイライラをつのらせている妻は多いよう。離婚するほど深刻ではないけれど、だったらなおさら、この先の夫との長い生活に少しでもストレスなく暮らしたいものです。好きで結婚したはずの夫が、なぜいるだけでムカつく人になってしまったのか? そんな夫ともう一度楽しく暮らせるようになるためには?そこで、夫に対するイライラの原因&解消法について、「HaRuカウンセリングオフィス」代表、夫婦問題カウンセラー・高草木陽光さんにお話をうかがってきました。高草木さんは、今までに約7,000人のカウンセリングを行い、夫婦問題・家族問題を解決してきた、夫婦問題解決のプロフェッショナル。著書の 「なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか」 は、今まで高草木さんが受けてきた夫婦の相談事例から導き出した、具体的かつ実践的な解決法が満載です。お話をうかがったのは…高草木 陽光(たかくさぎ はるみ)さん「HaRuカウンセリングオフィス」代表、夫婦問題カウンセラー。7年間で約7,000人のカウンセリングを行い、夫婦問題・家族問題で悩む人の心に寄り添いながら解決に向けてのお手伝いをしている。美容師、育毛カウンセラーを経て、その後結婚して専業主婦となったが、夫の束縛や価値観の押しつけに違和感を覚え、「結婚生活とは何か」ということを深く考え始める。その後、「離婚カウンセラー」という職業があることを知り、自分たち夫婦のため、夫婦関係で悩んでいる人たちのために必ず役に立つと確信し、2009年に「NPO法人日本家族問題相談連盟」の認定資格を取得し、夫婦問題カウンセラーとなる。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌など幅広いメディアで活躍中。■なにもしないのはどうして? そもそも夫にはない「察する」機能――このテーマで妻たちの声を集めたところ、非常にたくさんの不満をいただきました。特に多かったのは、「家事育児に非協力的」「いつも自分のことばかり優先」という声でした。下記に一例を紹介していますが、高草木さんのところにも、こういった相談は多く寄せられますか?・子どもが生まれてから私の生活は激変したというのに、夫は相変わらず夜は飲み会、休日も自分の趣味優先で、何も変えようとしてくれない。こんなの不平等じゃない?(31歳・子ども1人)・「今日体調悪いから夕ごはん作れない」とLINEしたら、「じゃあ、俺は外で食べてくるからいいよ」と返信が。自分じゃなくて、子ども(と私)のごはんの心配してよ!(37歳・子ども2人)・私は朝から晩まで、家事や仕事、子どものお世話でフル回転だというのに、旦那は家にいると、いつもスマホをいじったり、ソファでゴロゴロしてばかり。私が「少しは手伝ってよ!」と言うと口答えしたり、しぶしぶやるという感じで…。共働きなんだし、もっと積極的に協力するべきでは?(38歳・子ども3人)・子連れで外食する時は、いつも夫は自分が食べたいものを頼んで、私が子どもとシェアできるものを選ぶはめに…。私だって、たまには外で好きな物を食べたいのに!(35歳・子ども1人)高草木陽光さん(以下:高草木さん):こういった「私はこんなに大変なのに、なんでわかってくれないのよ!」と、妻が夫に対してイライラをつのらせるケースはとても多いですよ。こういう不満に対して、まず私が妻側に伝えたいのは、夫に対して「察して」という期待は捨てた方がいいということです。女性は想像力が豊かなのに対して、男性は非常に想像力に欠けるのです。もう、夫とは脳が違うと思った方がいい。これって、冷蔵庫にお湯を沸かしてほしいと求めるのと同じようなものなのですよ。――どういうことでしょうか?高草木さん:冷蔵庫は食品を冷蔵・冷凍保存するもので、お湯を沸かす機能はありませんよね? それと同じくらい、夫に「なんで察してくれないの? と求めるのはムダということです。――なるほど(笑)。高草木さん:イライラしてしまうのは、相手に期待して、期待が裏切られた時なのです。だから、まず期待しないこと。夫から理想通りのこたえが返ってくるなんて、まずありえないと思った方がいいです。ただ、ここでいう「期待しない」というのは、「この人には何を言ってもムダ」という悲観的なものではなく、「夫のことは信頼しているけど期待しない」という感じ。夫に対して、期待のハードルを下げるだけでも、ずっと楽に生きられると思いますよ。 ■なにもしない夫が動く「主語を変える伝え方」――では、夫に察してもらうのは無理なので、妻がしっかり言葉で伝えていかなければならない、というわけですね?高草木さん:伝え方にも工夫が必要です。ひとつのポイントは、言葉を省略しないで、具体的に伝えること。例えば「リビングをちょっと片づけておいてね」ではなく、「リビングに散らかっているおもちゃを全部棚にしまったら、掃除機をかけて、床にモップをかけておいてね」などと具体的に言わないと、夫には通じません。「そんな細かく説明するのは面倒くさい」と思う方もいるかもしれません。でも、それを面倒くさがって省いてしまうと、自分の望みはかなえられません。夫に、自分が望む通りに動いてほしいなら、具体的に細かく伝えることが大事なのです。――なるほど。でも、「頼みごとをすると夫が不機嫌になってムカつく」という声もあったのですが、夫がご機嫌に動いてくれるようなうまい伝え方はありますか?高草木さん:多分、夫が不機嫌になるのは、「〇〇やってよ」というような「YOU」メッセージで伝えているからだと思いますよ。――どういうことでしょうか?高草木さん:YOUメッセージとは、「あなた」が主語になる言い方のことで、「あなたが〇〇やってよ」というふうに、どうしても相手を責めるようなキツイ言い方になってしまうのです。男性にこういう言い方をすると、責められていると思ってシャットアウトしたり、つい反論したくなっちゃうので逆効果なんですよ。――では、どういう言い方に変えたら?高草木さん:「I」メッセージ、つまり「私」を主語にして伝えましょう。例えば、「早く帰ってきてよ!」(=YOUメッセージ)ではなくて、「私は、あなたが早く帰ってきてくれると助かるんだけどな」(=Iメッセージ)というふうに。相手の行動を責めるのではなく、自分の気持ちを伝えればいいのです。人って、自分のことを責められると、つい反論したくなるけど、相手の気持ちについては反論しにくいから、聞き入れてもらいやすくなるんです。たとえ夫婦間に何の問題がなくても、ふだんからYOUメッセージではなく、Iメッセージを心がけてコミュニケーションをとると、夫婦関係が円滑になると思います。そして、これは夫だけではなく、子どもに対しても同じ。お子さんに「早く宿題をしなさい」とか「早く片づけなさい」などという言い方をしていませんか? 子どもにYOUメッセージで伝えると、「今やろうと思ってたのに! お母さんが余計なこと言うからやる気がなくなった!」などと機嫌を損ねて、ますます宿題が終わるのに時間がかかるのがオチです。そうではなく、Iメッセージで「早く宿題をすませてくれると、お母さん、ごはんの準備ができて助かるんだけどな」などと気持ちを伝えた方が、子どもも受け止めやすく、結果、スムーズにことが進むのです。「夫のなににイライラしているのか?」自分の心に聞いてみる高草木さん:Iメッセージでコミュニケーションをすることには、もうひとつメリットがあります。それは、自分の気持ちに目を向けられるということ。例えば、先ほど「夫がゴロゴロしていることにイライラする」という声がありましたが、これもYOUメッセージで、「どうして、あなたはいつもゴロゴロしてるのよ!」と夫に言っても、「疲れているんだからしょうがないだろ?」と言い返されて終わってしまいますよね?そこで、Iメッセージで自分の気持ちを伝えるわけですが、そのためには、まず自分自身に「なぜ私は夫がゴロゴロしているとイライラするのか? 私は夫にどうしてほしいのか?」を問うことになります。――確かに。すぐ文句を言うのではなく、ひと呼吸置いて、ちょっと考えられそうですね。高草木さん:夕飯の準備を一緒に手伝ってほしいのか? 夕飯の準備の間に洗たく物を取りこんでたたんでほしいのか? その間に子どもの宿題をすませてほしいのか? イライラの裏側には、いろいろな思いや目的があるはずです。自分の目的がわかったら、Iメッセージで、「私が夕飯作っている間に、洗たく物を取りこんでたたんでくれると助かるんだけど」などと、具体的に伝えてみてください。自分の気持ちを正しいコミュニケーション方法で細かく伝えれば、さすがの夫も動いてくれるのではないでしょうか? 察しない夫「俺、全然やっていない…」と理解させる“分担の可視化”高草木さん:また、夫に家事や育児に協力してもらうには、可視化することも効果的です。紙に、夫と妻がそれぞれ担当している家事を、朝から夜まで時間軸で細かく書き出します。例えば、ゴミ出しひとつにしても、夫はまとまったゴミ袋を外に持っていくことがゴミ出しだと思いがちですが、ゴミ出しには、日々分別したり、家じゅうのゴミ箱からゴミを集めたり、新たにゴミ袋をセットしたりと、いろいろな工程がともなうわけです。そういうことも、細かく全部書き出す。そうすると、お互いの担っている仕事が一目瞭然になり、夫は「俺ってこんなにやってなかったの?」とビックリするのではないでしょうか?――ただイライラをぶつけるのではなく、Iメッセージを使ったり、可視化したり、妻側も、夫に伝わりやすい賢いコミュニケーション方法を学ばなければならないのですね?高草木さん:ただ感情をぶつけるだけでは、「妻が怒っている」ということしか夫には伝わりません。実際、私のところにも、こういった「妻が一体、なにに怒っているかわからない」という男性からの相談はとても多いのですよ。夫は「なんかよくわからないけど、とりあえず大人しくしておこう」と、その場はうまくおさめますが、怒りの本質がわかっていないので、また同じことが繰り返されるだけです。夫とのコミュニケーションがうまくいかないと思ったら、まず、自分の言動やコミュニケーション方法を見直してみてください。男と女の性質の差を理解して、自分の気持ちや目的を明確にし、行動を意図的に変えれば、きっと夫とムダにぶつからず、今よりずっとストレスなく生活できるはずですよ。お話をうかがって、自分の伝え方を見直してみると、恥ずかしながらYOUメッセージだらけでした…。「早速今日から、Iメッセージで話しかけてみようと思います」と伝えると、高草木さんは、「きっと、Nさんの夫婦関係も今日から変わるはずですよ」と、にっこり笑うのでした。次回は、「プチモラハラ系夫にどう対処する?」をご紹介します。参考図書: 「なぜ夫は何もしないのか なぜ妻は理由もなく怒るのか」 (左右社)高草木 陽光著 1,836円(税込) 夫婦問題カウンセリング7000件の実績をもつ著者が、これまでの相談内容から導き出した解決方法を紹介。具体的な事例をあげ、「夫と妻の考え方の違い」「夫と妻の受け取り方の違い」「問題になりやすい事柄」「改善策につながるヒント」「考え方のポイント」を、家事、育児、会話など38のテーマ別にアドバイス。何らかの問題を抱えている夫婦にも、ひとり頭を抱えて悩んでいる夫・妻にも、「うちは問題ない」と思っている人にも役立つ一冊。まちとこ出版社N
2018年08月08日バウンダリーとは、自分と他者の間にある境界線のこと。これまでは、自分の領域に侵入されて困っている側の話でしたが、最終回は相手の領域に侵入してしまう側の悩みを取り上げます。「子どもに毎日の出来事を細かく聞いてしまう」「子どもの友だち関係が気になってつい干渉してしまう」といった親子間でのバウンダリー・オーバー(境界線超え)を防ぐには、どうしたらいいのか? 『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』 (同文舘出版)の著者であるおのころ心平さんに、話を聞きました。お話をうかがったのは…おのころ心平さん一般社団法人自然治癒力学校理事長。ココロとカラダをつなぐカウンセラーとして、これまで2万4000件、約5万時間のカウンセリング経験を持つ。経営者、アスリート、文化人など多くのクライアントのセルフケアを請け負っているほか、パーソナル医療コーディネーターとして病院や治療法、医療選択もサポート。セミナー・講演回数は年150回を超える。 ・オフィシャルブログ ■子どもに「今日、何した?」としつこく聞いてしまう子どもの園や学校でのようすが気になり、「今日は何をしたの?」「何が楽しかった?」「何かイヤなことなかった?」と聞いてしまう。親心からくる言動ではありますが、これもバウンダリー・オーバーなのでしょうか。「本人がイヤがってなければOKなのですが、答えてくれないのに繰り返し聞いているのなら、それは親から子どもへのバウンダリー・オーバーといえます。まだ小さいとはいえ、子どもには子どもなりの感情世界があります。あまりしつこくすると、小学校の中・高学年では親用の顔とふだんの顔を使い分けるようになってしまいますよ」(おのころさん)とはいえ、園や学校での様子をいっさい聞かずに、知らないでいるのも不安なものです。そこで、おのころさんが提案するのは、「月に1、2回、親子でじっくりと話をする日を設定する」という方法です。「矢継ぎ早に聞かれるのは、子どもからしたら“言葉の機関銃”を撃たれているようなもので息苦しくなってしまう。あらかじめ『学校のことはこの日に話そう』と伝えておくと、子どもも心の準備ができます。もし人間関係や勉強などで問題を抱えていても、その日に向けて解決するように頑張ってくれるかもしれませんよ」(おのころさん)大人と同じで、子どもにも良い日もあれば悪い日もあるのが当たり前。「今日どうだった?」と早急に結果を求めるのではなく、「最近どう?」くらいの長いスパンで話を聞いてあげるといいでしょう。おのころさん自身、3人の娘さんが小・中学生の頃には毎月1回、ひとりずつとデートしていたのだそう。「家にいると、どうしても仕事や学校などほかのことが入り込んできてしまいます。2人きりで外出することで特別な空間を作り、『あなたが一番だよ』と伝えて、とことん甘やかしてあげる。そうすると本音が出てきて、『実はね…』とふだん話さないような話もしてくれていましたね」(おのころさん)きょうだいのいる家庭では、ぜひマネしてみたいアイディアです。 ■子どもの友人関係「ついつい口を出してしまう…」子どもが成長するにつれて、気になるのが友人関係。子どもの自主性を尊重しなければと思いつつも、乱暴な子や言葉づかいの悪い子とはあまり付き合って欲しくない、と考えてしまう親も多いでしょう。「でも、乱暴とか言葉づかいがというのは、その子の一面に過ぎませんよね。世の中には、大人だけに良い顔をする子もたくさんいます。子どもの判断で付き合っているのだから、きっとその友だちには違う面があるのではないでしょうか?気になる場合は、子どもに『お友だちのどこが好きなの?』『どういうところが良いの?』と聞いてみるといいでしょう。そのうえで、『そんなに良いところがあるんだね』『良い部分を引き出してあげるあなたもすごいね』と、ほめてあげるといい。そうすると子どもはますます、相手の良いところを引き出せる人間に成長していきますよ」(おのころさん)たとえ今は“悪い子”に見えても、周囲から良い影響を受けることで変わっていく可能性は大いにあります。子どもの選択を尊重してあげつつ、成長を広い心で見守ってあげるといいでしょう。■子どもの宿題や支度「必要以上に手伝うのは過保護?」幼少期なら、親が子どもの世話をするのは当たり前。でも、子どもが成長しているのにいつまでも介入し続けるのは、子どもの世界へのバウンダリー・オーバーです。「いわゆる過保護の問題の背景には、親側の不安があります。宿題をやってあげるのは、自分が子ども時代に宿題で失敗した経験の影響かもしれませんし、身支度をやってあげるのは自分が忘れ物をして悲しい思いをした記憶が残っているからかもしれません」(おのころさん)「恥をかかせたくない」「傷つけたくない」という親心は一見、子どものために思えますが、実は自分の欲求を満たそうとしているだけにすぎないのです。「子どもには子ども自身の感情世界があり、園や学校、友だち、先生など、複雑な人間関係のなかで生きています。“脳の中の判断ルーム”を親が占拠するのは良いとはいえないですね」(おのころさん)親と子の間にバウンダリーがあることを意識しておけば、もし超えてしまった場合も同じ過ちを繰り返さないように心がけることができます。ママたちの人間関係はとても複雑。自分の領域に侵入されて困ることもあれば、自分が行きすぎて失敗してしまうこともあるでしょう。人間関係を円滑にしてストレスから身を守るために、「バウンダリーを上手に引く」という考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。参考図書: 『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』 (同文舘出版)おのころ 心平 著 1,512円(税込) 24年間、のべ5万時間以上のカウンセリングから導き出した「病気にならない心理学」の本。快適でベストな人間関係を築くために、自分と相手とのバウンダリー(境界線)を引くことを提唱する。表情・しぐさ・言葉遣いをほんの少し変えるだけで「自分の領域」を守る方法や、バウンダリー上手な人になるためのテクニックを紹介。イラスト/野原広子取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2018年08月07日心地よい人間関係を築くために、大切なのは他者との間にバウンダリー(境界線)を引くこと。相手の侵入を許したままにしておくと、ストレスを抱え込んでしまい、病気になってしまう可能性もあります。 前回 までは「バウンダリー・オーバー(境界線越え)とは何か」「上手なバウンダリーの引き方」などをテーマに、“ココロとカラダをつなぐカウンセラー”として活躍しているおのころ心平さんにうかがいました。連載3回目となる今回は、ママ友や両親、義理の両親など、ママを取り巻く具体的な人間関係について、よりくわしくお聞きします。お話をうかがったのは…おのころ心平さん一般社団法人自然治癒力学校理事長。ココロとカラダをつなぐカウンセラーとして、これまで2万4000件、約5万時間のカウンセリング経験を持つ。経営者、アスリート、文化人など多くのクライアントのセルフケアを請け負っているほか、パーソナル医療コーディネーターとして病院や治療法、医療選択もサポート。セミナー・講演回数は年150回を超える。 ・オフィシャルブログ ■ママ友「付き合うのが苦痛…どうしたらいい?」一般的な友人とは異なり、距離の取り方が難しいのがママ友関係。バウンダリーを超えてズカズカと踏み込んで来るママ友に、悩まされている人は多いでしょう。そこで、よくあるママ友の悩みについて、対処法をお聞きしました。1. 長話が止まらないママ友ひんぱんに呼び止めて長話をしてくるママ友。忙しいのに迷惑だけれど、今後の付き合いを考えると角を立てたくはない。そんな時にはどうしたらいいのでしょうか。「あいづちを使って、相手の話のリズムを狂わせるテクニックを使ってみましょう。最初は『うん、うん、うん』と調子よくあいづちを打っておいて、肝心なところでは『うん』と言わない。または『そう、そう、そう』と言っておいて、ある時に『そう?』と語尾を上げてみる。そうすると相手が驚いて話の流れが止まり、切り上げるきっかけができます」(おのころさん) 第1回 で紹介した「手のひらを体の前に突き出してクルッと円を描く」という方法もおすすめです。2. なにかと張り合ってくるママ友なにかにつけて「私も」「私の場合は」「私の方が」と張り合ってくるママ友。会話を仕切って主役になろうとしたり、持ち物や洋服をまねしてきたりと、やっかいな存在です。「いつも話の中心にいたがる人には、その人の好きな芸能人など憧れの人を聞き出してみましょう。会話の中心にその話題を持って来ると、張り合ってくることは少なくなります。一方で、もしあなたのまねをしてくるのなら、あなたの目標や夢などを一度ゆっくり話してみてはいかがでしょう。意外と良き理解者になるかもしれません」(おのころさん)3. 愚痴ばかり言ってくるママ友家庭や園、学校、職場など、あらゆる愚痴を延々と話してくるママ友。聞いているだけで、こちらまで暗い気持ちになってしまいます。「愚痴を言う人は長年その考え方で生きているのですから、考え方を変えるのはかなり大変。ポジティブなアドバイスをすればするほど、相手に愚痴の材料を与えてしまいます。愚痴を言う人と話をするなら、最初の5分だけというように時間を区切りましょう。その後はスマホを見たりその場に通る人にあいさつをしたりと、空気を変えながら場を離れる機会を探るといいでしょう」(おのころさん)よほどの覚悟がない限り、相手を変えようとは思わないほうが良さそうです。 ■両親や義両親「ありがたいけどイライラする…悩んでいます」多くのママが頭を悩ませているのが、実の両親や義理の両親との関係。孫の教育に口を出してきたり、こちらの生活に干渉してきたり。そんな時の対処法をお聞きしました。1. 実の母親が孫の教育を押し付けてくる子どもにとってはおばあちゃんにあたる実母が、小学校受験の情報を調べたり習い事をすすめてきたりと、教育を押しつけてくる。孫をかわいがってくれるのはありがたいけれど、教育にまで口を出されて迷惑をしている、というケース。実の母親だけに、どう伝えるか迷うところです。「まずはなぜそんなに孫に関わりたいのか、理由を考えてみましょう。子どもや孫に期待する背景には、劣等感や不安が隠れていることが多いんです。自分が昔、勉強ができなくて辛い思いをしてきたのかもしれませんね」(おのころさん)不安を与えないために「子どもはちゃんと頑張っていて、評価されている」と先に報告をしてあげるといいのだそう。「それでも口出しをやめない場合は、『お母さんには関係ないでしょ』とガツンと言い、その後に『さっきはごめんね』といフォローするといいでしょう。お母さんは落ち込むかもしれませんが、言われた言葉はずっと残るので、2度と言ってこなくなるはずです」(おのころさん)少し勇気がいりますが、気心の知れた親子だからこそ使えるテクニックといえます。2. 同居している義理の母親が生活に干渉してくる同居といえども、お互いの生活になるべく干渉しないのがルール。なのに、近所の人に「嫁が外出ばかりしている」「子どもの面倒を見ていない」と言いふらされている。こうした嫁姑の問題には、どう対処したらいいのでしょう。「義理のお母さんの良いところを見つけて、あえて相手をほめてあげる、という手があります。ほめられると悪い気はしませんし、自分をほめてくれる人は良い人だと思うもの。すると意外と周囲に『うちの嫁はすごいのよ』と自慢するんですよ」(おのころさん)イヤなことを言われているのに、相手を持ち上げるのは納得がいかないかもしれませんが、親とはこれからもずっと付き合っていかなければいけません。そこはぐっと我慢。自分の器を大きくして、人間関係を良くすることに努めましょう。次回は、子どもに対するバウンダリー・オーバーとその対処法についてお聞きします。参考図書: 『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』 (同文舘出版)おのころ 心平 著 1,512円(税込) 24年間、のべ5万時間以上のカウンセリングから導き出した「病気にならない心理学」の本。快適でベストな人間関係を築くために、自分と相手とのバウンダリー(境界線)を引くことを提唱する。表情・しぐさ・言葉遣いをほんの少し変えるだけで「自分の領域」を守る方法や、バウンダリー上手な人になるためのテクニックを紹介。イラスト/野原広子取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2018年08月03日夏休みが始まりましたね! 今年の夏は異常なまでの暑さですよね。外で遊ぶのも日中は危険なレベルですし、かといって家の中で遊ぶのも3兄弟にとって限界がありますし、皆さん、どのように過ごされていますか?(切実)我が家の子どもたちは保育園や学童に行っていないので、24時間みっちり一緒の40日間を過ごすことになります。全員が未就学児の時代に比べたら随分と手が離れましたし、楽になっている部分もたくさんあるはずなのに、それでもやっぱり夏休みは毎年しんどくて、イライラしてしまいます(白目)■私が夏休みをしんどいと思う理由私にとっては「自分のペースで動けなくなる」ということがイライラの原因のようで、仕事が思うように進まないだとか、片付けても片付けても部屋が散らかるだとか、やってもやっても終わらない感がとても疲れます。「子どもと暮らすってそういうことでしょ」って話で片付けないでほしいのです。いちいち遠回りしなくちゃいけないってキツいんですよ~。しかし、「子どもとべったり過ごすしんどさ」はあまり伝わらず、自分自身も「フルタイムで働いてるお母さんに比べたら私がしんどいなんて言っちゃダメだ」とか、「子どもが5人いる家庭に比べたら私なんてまだ楽だ」とか…自分よりどんどん大変そうな相手を見繕っては、自分のしんどさを「まだマシ」だと思い込もうとしちゃうんですよね。しんどいけれど、しんどいって言いづらい。でも、分かってほしい。私ごときがしんどいって言っちゃいけないんだ。でも、分かってほしい。分かってほしいのに、分かってもらえないしんどさも相まって、夏休み中の妻たちって、ご機嫌が悪~~~~くなったりしませんか?先日も、こんなことがありました。■ある日のお風呂での出来事長男に「今のうちにお風呂に入って?」と声をかけたのですが、テレビに夢中になっていてロクに聞いていませんでした。なので、先に私が三男と一緒にお風呂に入ったのですが、そのタイミングになってから長男がお風呂に入ってこようとしたんですね。 前回の記事 で書いた通り、私自身、長男とお風呂に入るのがどうしても苦手なのと、単純にお風呂場のスペースの問題とで「今は入ってこないで!」って伝えたんです。そしたら、長男は裸のままお風呂場の外で待たないといけない状況になってしまい、ドアの向こうで長男がじ~~~っと待ったまま、「まだ?」「まだ?」と声をかけて聞いてきます。私はまだお風呂に入ったばかりだからゆっくり洗いたいのに、長男が外で待っているせいで気が焦りますし、「だから、さっき声をかけた時に入っておいてくれればよかったのに…」とイライラしてきちゃって、長男にブツブツ言いながらお風呂を明け渡したんです。するとそこへ夫がやってきて、たしなめてきました。■夫が言った一言にカチン!夫:「イライラしない」これねぇ~~~、文字で書いたら大したことないんですけれど、イライラしてる時に、夫に横から「イライラするなよ」って言われたらイライラ通り越して腹が立ってきちゃうんですよね!私:「いやいや、ちょっと待って。私だっていきなりイライラし始めた訳じゃなくて、そこに至るまでに積み重なった出来事や感情が溢れてイライラしてるんだよ!!」図星をつかれるとムキになるってまさにこういう事なんですかね?しかし、うちの夫は妻の不機嫌に怯えて物陰に隠れているタイプではないので、さらにかぶせてきます。夫:「落ち着け。大人なんだから」私:(…くぅぅぅぅっ!!!)夫:「すぐにイライラしない。1人がイライラしだすと、イライラは伝染する」私:(…キィィィィッ!!!)「なによ!! 毎日毎日ずっと子どもと一緒にいる私と、たまにしか一緒にいないあなたとでは積み重ねてる背景が違うのよ!!」夫:「イライラしだすと長いのが嫌だ」私:「え? 私、自分では切り替え早い方だと思ってたけど!?」夫:「長い」私:「えええええ!? 嘘だ~~~! じゃぁどうすればイライラせずに済むわけ?」夫:「性格。気質。」私:(ズコッ!!!)「そんなの言ったら元も子もないじゃん!」夫:「本気で変えようと思ったら性格も自分で変えられる」私:「そんなことができるまで精神的に強ければ、そもそもこんな些細なことでイライラしていないと思います!!」夫:「子どもの夏休みなんて急に始まったことじゃなくて、必ずあるって分かってるもの。必ずある夏休みに対して、自分がしんどくなく過ごせる方法を考えて、例えば学童に預けるだとか、預かり保育に申し込むだとか何かしら行動すればいい。それを自分で主体的に行動せずに、去年と同じように今年の夏休みも迎えて、しんどいしんどいって言われても困る。夏休みの1か月強だけは自分のペースで動けないことを受け入れるとか、自分のやりたいことを諦めるとか、よりメリハリをつけて動くようにするとか、いくらでもやりようはある。できない、しんどい、って言い続けるのも自分。しんどくならないためにはどうすればいいのかを考えるのも自分。結局答えは自分の中にしかない」私:(…ザ、正論!! 夫の指摘はいつだって正論!)夫:「と、こんな風に夫側からの意見を伝えたところで、妻には絶対にまっすぐに伝わらないし、『あなたは何も分かってないだ』とか『かわりに子育てしてみてよ!』みたいな答えが返ってくるのは目に見えてるから、言っても無駄だと思って言わなくなる」(家で言うと怒られるから昼間にボヤいてるらしいです(笑))あ~~~~。なるほど。わかるわ。たしかに。私も今、その意見を聞いた瞬間は「何がわかんのよ!」って言いたくなったけれど、たしかに夫側の意見を「あなたに何が分かるのよ!」で突っぱねてしまったら、やってることは一緒というか…。自分のしんどさや大変さを分かってほしいと言うわりには、夫の「イライラしないでほしい」っていう声には耳を傾けない。これじゃ自分の意見は聞いてほしいけれど人の意見は聞こうとしない人じゃないか。夫:「でも、オレは諦めずにずっと言い続ける」私:(言うんかいっ!!)よ~~し。逆の立場に置き換えて考えてみたらどうだろう。■夫の立場になって考えてみた家で夫が子どもに対してすぐイライラする。…嫌だ(笑)イライラしだしたら長い夫。…嫌だ!!自分はイライラしてる男の人を「器が小さい」とか言うくせに、自分はイライラしててるのに「分かってほしい」という。思考回路が破綻しているじゃないかぁ~~!! まぁ、思考回路がちょっとおかしくなっちゃうのが体当たり子育てなんだけれども(笑)夫が何か意見するとすぐに「あなたがやってみればいいのに」とか「あなたに何がわかるのよ」と返すのもちょっとアレだな。夫は私に対して、そんなにすぐイライラしないでほしいし、イライラしたとしてもすぐに切り替えてほしいと思っている。そして今日もイライラしてるだろうなと思いながら家に帰る憂鬱。■家族であっても、親しき中に礼儀あり私も私で夫に分かってほしいと思うように、夫も夫で私に分かってほしいと思っているんだということを、今一度頭に入れて、家族みんな、違う人間がたくさん寄り集まって生活することの基本に立ち返ってみようと思い直したのでした。親しき仲にも礼儀あり。子どもの無償の愛に甘えない。夫の愛が無限にあると思わない。そして…イライラは伝染する!心に刻んで、夏を乗り越えましょう。エイエイオー!はーーー、どっこいしょ!【お知らせ】第83話 「家族旅行で疲れるママ…原因は自分にアリ!? 私が気づいたこと」 の記事下アンケート「Q. 子どもを優先して、自分のことを後回しにしていると感じますか?」のアンケート結果はこちら↓≫ 「ママの“家族のために”はありがた迷惑!? 「自分のこと後回し」は不要か」
2018年08月02日あれもイヤ、これもイヤ。2歳前後から始まるとされる「イヤイヤ期」。出かける直前に子どものイヤイヤが始まってしまった日には、ママもパパも途方に暮れますよね。イヤイヤを乗り越えるためのいい方法はあるのでしょうか? 脳研究者で下のお子さんがまさにイヤイヤ期の真っただ中という脳研究者の池谷裕二先生に、ご自身の経験も交えたお話をうかがいました。池谷裕二先生 プロフィール研究者、薬学博士。東京大学・薬学部教授。専門は神経科学および薬理学で、脳の成長や老化について研究している。『海馬』(新潮文庫)、『進化しすぎた脳』(講談社ブルーバックス)など著書多数。近著に『パパは脳研究者』(クレヨンハウス)がある。プライベートでは二児の父。■子どものイヤイヤ「脳内の成長の証!?」―― イヤイヤをする時に子どもの脳内ではどんなことが起きているのでしょうか?池谷裕二先生(以下、池谷先生):そうですね。イヤイヤをするのは、願望がかなわなくてイライラしている状態といえます。「自分のやりたいこと=近未来像をイメージして、現状がそれにそぐわない、できないことを「認知」しているんですね。2歳くらいにして時間軸が心の中にあるんです。―― イヤイヤと付き合うのが大変な一方で、ものすごい成長も感じられます。池谷先生:とはいっても、そこまでの論理性はまだないんですね。大人にとって当たり前なことは通用しませんからね。例えば、おもちゃを取り上げるとイヤイヤが始まって、なだめようとお菓子をあげてもイヤイヤ、世の中を全否定するような勢いでイヤイヤしますよね。でも、そのイヤイヤは長続きしなくて、しばらくするとケロッとしています。1分後は無理でも、あとになってお菓子を受け取ったりしますよね。■子どものイヤイヤ「原因を取り除いておくのが鉄則」―― たしかにそうですね。「あれ? もういいの?」ってなります。そして、多くのママたちがイヤイヤ期の対処法に困っています。どうすればスムーズにいくのでしょうか?池谷先生: 朝、出勤前にイヤイヤされるともうお手上げ状態ですよね。おそらく「早くしなくては」という親のイライラも伝わっているのでしょう。一度始まったイヤイヤを止めるのは難しいですから、そもそも「イヤイヤさせない」ことが大前提です。お弁当作り、片づけや洗濯、朝はやることがいろいろとありますが、優先順位の最上位が「イヤイヤさせないこと」と認識しておくといいですね。―― 例えば、子どもがおもちゃを持ってきたら、イヤイヤさせないために忙しくても付き合ってあげたほうがいいということでしょうか?池谷先生:いえいえ、朝はお気に入りのおもちゃも目に入らない場所にしまっておくのです。おもちゃが置いてあると、出かける時間になっても遊ぶのをやめなかったり、保育園などに「持って行きたい」と言い出したりして、イヤイヤの原因になりますよね? イヤイヤの原因となるものを取り除いておくことが大切なんです。玄関に子どもの靴を2足、3足と置いてあるから「こっちじゃなきゃイヤ」となってしまう。1足だけを置いて、選択肢を与えないようにします。ほかにも、リモコンが好きな子なら、リモコンは目の届かない場所に置くとか。朝、子どもが起きてくるまでに、子どもが気にしそうなイヤイヤの原因となり得るありとあらゆるものを取り除いておくことがポイントです。うちのイヤイヤ期の子にもそうしています。それでも完璧ではない時があって、子どもが遊び始めると「あ、そこにまだあったか~」となりますけどね(笑)。■子どものイヤイヤ「それでも始まってしまったら?」―― 何よりも優先してイヤイヤの原因を取り除くことが大事なんですね! それでもイヤイヤが始まった場合はどうすればいいのでしょうか?池谷先生: イヤイヤが始まってしまったら、以前にもお伝えしましたが、機嫌を直せるのは親ではなく子どもだけです。子どもはほかの子どもの言うことはよく聞きますよね。顔から火が出るくらい恥ずかしいですが、誰も見ていない家の中では思い切って親も2歳児になりきりましょう! 遊ぶのをやめなかったら、2歳の子になりきって「ぞうさん、いた~!」などと一緒に遊び、「あっち、行こう!」と玄関に誘ってみてはいかがでしょう。―― 2歳児になりきる…! 衝撃です(笑)。池谷先生:仲間だと認識してもらえれば、子どもは心を開いてくれるはずです。イヤイヤに真正面から付き合うと10分、15分…と本当にハードなので、2歳児になりきることがおすすめです。もちろん、本当に時間がない時にそんな余裕はないので、子どもを抱えて走ります。走りながら、2歳児になりきって話しかけてみるといいですよ。ただ、これまでお伝えしてきた「イヤイヤさせない」ことはあくまでも「親都合」の話です。イヤイヤさせないことはイヤイヤすることの機会損失ともいえるわけです。イヤイヤすることが成長過程で必要なのかどうか研究ではわかっていません。同様に、イヤイヤさせないことがいいかどうかもデータがないので、わかっていません。気になるようであれば、「朝だけはイヤイヤさせない」と割り切って、その分、夕方や休みの日にイヤイヤに付き合ってあげるといいですね。
2018年07月30日自分と他人の間にあるバウンダリー(境界線)に侵入を許している状態を、心理学的には「バウンダリー・オーバー(境界線越え)」と呼びます。長話や愚痴に付き合わされたり、張り合ってマウンティングを取ってきたり。放置しておくとストレスをため込み、体を壊してしまうことも!やっかいなバウンダリー・オーバーを防ぐにはどうしたらいいのか。 『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』 (同文舘出版)を執筆したココロとカラダをつなぐカウンセラー、おのころ心平さんに、相手に気づかれない「さりげなくバウンダリーを引く簡単なテクニック」をうかがいました。お話をうかがったのは…おのころ心平さん一般社団法人自然治癒力学校理事長。ココロとカラダをつなぐカウンセラーとして、これまで2万4000件、約5万時間のカウンセリング経験を持つ。経営者、アスリート、文化人など多くのクライアントのセルフケアを請け負っているほか、パーソナル医療コーディネーターとして病院や治療法、医療選択もサポート。セミナー・講演回数は年150回を超える。 ・オフィシャルブログ ■他人に踏み込まれる前に「上手に境界線を引く」4つのルールバウンダリー上手な人、すなわちバウンダリー・オーバーをされにくい人には特徴があります。「この人の領域に踏み込んではいけない」と感じさせる人になるには、どうしたらいいのでしょうか? おのころさんがおすすめするテクニックの中から、特に日常に取り入れやすい4つをピックアップしてご紹介しましょう。1. 口角を上げる「口角が上がっている人は幸せそうに見えるから、愚痴を言う人が寄ってきません。反対に、いつも不安そうにしている人には、おせっかいがやってきます」(おのころさん)疲れているとつい口角が下がった表情になってしまいますが、無理やりにでもキュッと上げると、気持ちも変わってくるものです。嫌なことを遠ざけて幸せを呼び込むために、いつも口角の上がった表情を心がけましょう。「ちなみに、両方の口角を上げると消化器官が上に持ち上がるといわれています。胃腸全体が制御される効果も期待できるので、一挙両得かもしれません」(おのころさん)2.謎めいた雰囲気を作るママ友や同僚に、自分や家族のことをなんでも話していませんか? もちろん、聞かれたことや基本的なことは話してOKですが、職業や趣味などすべてを開けっぴろげに話す必要はありません。自分の情報を制御することで、なかなか踏み入ることができない印象を相手に与え、周囲が自然とバウンダリーを引いてくれるので気楽です。「芸能人や会社役員の方に共通しているのが、余計なことは話さないこと。職業柄、ほかの人が自分の領域に踏み込まないように、自然と境界線を引くテクニックが身についているのかもしれませんね」(おのころさん)3.集団の中で突然、しばらく姿を消す集団でいる時、フッと5分ほど姿を消し、また戻ってくるという方法も効果的です。「これは僕もよくやるんですが、相手に『どこにいっちゃんだろう』というちょっとした不安を与えます。『この人には理解しがたい部分がある』と思われ、関係を変える良いきっかけ作りになります」(おのころさん)この方法は、SNSの世界でも応用可能です。例えば、ママ友のLINEグループが意味もなくダラダラと続いていると感じたら、機を見てスッとグループから抜けると良いでしょう。自分の基準を持って行動できる人は周囲から一目置かれて、バウンダリーに踏み込まれる可能性が低くなります。4.物事を自分で決められる人になる友人と約束する時、時間や場所の決定をいつも他人任せにしていませんか? あるいは、レストランでいつも誰かと同じものを注文していませんか? このように、自分で決めるリスクを引き受けず、相手に決定権を預けてしまう人は要注意です。「こういう人は、相手に依存していながら『本当はこっちが良かったのに』と不満を持って生きている場合が少なくありません。自分の人生に主導権を取り戻すには、自分が決定するという習慣を実践してください」(おのころさん)例えば、みんなで食事に行く際「この店にしようよ」と提案するなど、小さなことから始めてみましょう。ふだんから「この人は自分で決める人だ」という印象を与えておくと、人間関係においても主導権を握ることにつながります。 ■自分の領域から相手を追い出す「しぐさで境界線を引く」3つのテクニック前章では、「バウンダリー・オーバーをされにくい人になる」テクニックをご紹介しましたが、それではもう遅い! 今、まさにバウンダリー・オーバーをされているという場合は、どうしたらいいのでしょうか?そんな時には、さりげないしぐさを使って意思表示をする方法がおすすめです。「特に手と腕を使うと、言葉以上に強力なメッセージが伝えられます」とおのころさん。日常生活に活用しやすい3つのしぐさをご紹介します。1. 自分を守りたい時は「腕を組む」ふだんから何気なく腕組みをする、という人は多いでしょう。これ以上自分のことを聞かれたくない時や、相手の意見に同意できない時には、意識的に腕を組んでみるといいでしょう。「胸のあたりは、“セルフゾーン”と呼ばれています。自慢したい時には胸を張りますが、自分を守りたい時には前かがみになってしまいますよね。腕組みは、相手が自分の領域に入ってくるのを防ぐ代表的なしぐさです」(おのころさん)2. 退屈な時は「左肩を下げる」相手との会話に飽きてきた時におすすめなのが、左肩を少しだけ下げるしぐさ。「カウンセリングをしている時によく見られるサインですが、これを意識的に使うことで『退屈です』『話題を変えませんか』といった相手へのメッセージとなります」(おのころさん)逆に右肩を下げると、「不機嫌です」「がっかりしています」というサインになるのだそう。相手の怒りを買うことがなく、遠回しに気持ちを伝えられます。3. 長話をとめたい時は「手を上下させる」手を振る動きも、バウンダリーを引くために有効です。「会話をしながら手を上下させることで、『この辺で決めましょう』と責任の所在を明らかにしたり、『もう話は終わりにしましょう』と時間的な制限を伝えたり、といった使い方ができます」(おのころさん)また、 第1回 で紹介した“手のひらを突き出してクルリと円を描くテクニック”もおすすめです。次回は、誰にでも起こりうるバウンダリー・オーバーの問題を例に、おのころさんからのより具体的なアドバイスをご紹介しましょう。参考図書: 『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』 (同文舘出版)おのころ 心平 著 1,512円(税込) 24年間で2万4000件、のべ5万時間以上のカウンセリングから導き出した「病気にならない心理学」の本。快適でベストな人間関係を築くために、自分と相手とのバウンダリー(境界線)を引くことを提唱する。表情・しぐさ・言葉遣いをほんの少し変えるだけで「自分の領域」を守る方法や、バウンダリー上手な人になるためのテクニックを紹介。イラスト/野原広子取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2018年07月29日付き合いが長くなってくると、恋人にイライラした態度を取ってしまうことが増えてしまうという人もいると思います。でも、それをありのままにぶつけてばかりいると恋人との関係が悪くなり、最悪破局に結びついてしまうことも。どうしたら、このイライラした気持ちを抑えて彼氏と上手く付き合っていけるのでしょうか?今回は、彼氏にイライラする理由と対処法について紹介します。1. イライラする気持ちには2種類ある彼氏に対してイライラする気持ちには2種類あります。1つ目は、愛情表現が足りないと考えて寂しさからイライラしてしまうパターン。2つ目は、彼氏の人間としての言動にイライラしてしまうパターン。1つ目は長く付き合ったカップルの女性側に良く見られる気持ちです。最初の頃と態度が変わってしまった彼氏に対して不満を持ったり、彼氏に依存している事に気が付かず「もっともっと」と気持ちをねだった結果、彼から思うような行動を取ってもらえなかったことでイライラが募ります。2つ目は、時間にルーズ、だらしない、連絡をしないでデートをドタキャンするなどの行動に対してです。2. 愛情表現が足りないイライラ3つの改善方法 (1) 自分が彼氏に依存している事を自覚する大抵の場合、女性が付き合い始めた頃に彼から強く求められた記憶が残ったまま、そのギャップに苦しんだ末、だんだんとストレスを溜め込んでしまう事が多いです。そういう時は、自分が彼氏に全てを委ねすぎていないか考えてみる事が必要かもしれません。自分の気持ち全てを彼に満足させてもらおうとするのは中々難しいものがあります。彼氏への依存度を減らし、彼氏がいなくても普通に過ごせる感覚を身につけることが大切です。 (2) 自分の世界を作る彼氏が知らない自分の世界を持つとイライラが改善される事も多いです。カップルになると、相手の全てを把握していたいと思う事もありますが、それでは短期的なお付き合いで終わってしまいます。長く彼氏と付き合いたいのなら、彼氏が知らない自分の世界を1つだけでも持ってみましょう。そうすると、彼が自分に言わずに趣味を楽しんでいても大してイライラしなくなったり、「自分だって秘密があるし」と優越感に浸る事もできます。 (3) 他の男性と月1で交流をしてみる彼氏がいるからと全ての人間関係をストップさせてしまう女性も多いですが、ある程度他の男性とも交流を持ったほうがよいです。あえて彼氏に言う必要はありませんが、他の男性にアプローチされる事も自分の自信に繋がりますし、フェードインフェードアウトという楽な付き合い方も選択肢のなかに入れることが出来るため、気持ちに余裕が生まれます。セフレを作るのではなく、自分を女性としてみてくれる男性とお茶をするというのがベストな方法です。3. 彼の人間的要素にイライラする時の対処法付き合ってみた後で、彼の本当の姿が見えてくる事も多いですよね。でも、30年近く生きてきて、いまさら人間性をすぐに変えられるものでもありません。彼女に残された選択肢は2つ。● そういう人なんだと諦める● 長い目で見ようと妥協して付き合っていくこれしか方法はありません。彼氏に強い口調で「やめてほしい」と言った所で簡単に治らなければ彼女もイライラしますし、彼だってだんだんと「俺じゃダメなんじゃないか」という気持ちになり別れたくなってしまう事も少なくありません。関係を壊したくないのなら、ペナルティなどを与えながらゲーム感覚で改善してもらうという方法をとったり、改善出来た時に大げさに褒めたりするのも良いので試してみてください。付き合い始めの頃は、好きという気持ちやトキメキが強いので相手の嫌な部分て中々見えないもの。でも、時間が経つとドンドン相手の嫌な部分が見えてきて、ちょっとの事でイライラしてしまう事もあるでしょう。でも、相手にイライラをぶつけてばかりじゃ関係は良くなりません。自分なりに、気持ちを分散させる何かを作ってみるとすんなりイライラは解消され、穏やかな気持ちで一緒にいる事が出来るようになるはずです。written by 亀ぱんだ
2018年07月25日ママ友の長話に延々と付き合わされたり、子育てに口を挟む義理の両親にうんざりしていたり。不快な思いをしているのに「自分さえ我慢すればすむこと」と問題から目を背け、ストレスを抱え込んでいませんか? それは、人間関係の「バウンダリー・オーバー(境界線越え)」が起こっている状態です。“ココロとカラダをつなぐカウンセラー”として、24年間で2万4000件、のべ5万時間以上ものカウンセリング実績があり、 『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』 (同文舘出版)を執筆したおのころ心平さんに、ママたちがモヤッとする人間関係の境界線について、お話をうかがいました。お話をうかがったのは…おのころ心平さん一般社団法人自然治癒力学校理事長。ココロとカラダをつなぐカウンセラーとして、これまで2万4000件、約5万時間のカウンセリング経験を持つ。経営者、アスリート、文化人など多くのクライアントのセルフケアを請け負っているほか、パーソナル医療コーディネーターとして病院や治療法、医療選択もサポート。セミナー・講演回数は年150回を超える。 ・オフィシャルブログ ■人間関係の“境界線”を越えてくる人々「これって親切? それとも…」「バウンダリーとは、自分と他人との間の境界線を指す心理学の用語です。例えるなら車の一時停止線のようなもので、状況によって線を超えざるを得ない場合もあるし、手前で止まった方がいい場合もある。とても曖昧(あいまい)だからこそ、そこには上下関係・地位・経済力・押しの強さや弱さなど、人間関係のパワーバランスが入り込んできます。私のところには、家庭や会社、ママ友、近所付き合いなどさまざまな人間関係の中でバウンダリー・オーバー(境界線越え)を起こしてしまい、それが原因で体を壊した方がたくさん相談にいらっしゃいます」とおのころさん。まずは、バウンダリー・オーバーの典型的な例をあげてみましょう。1.妻が夫の脱ぎ散らかした洗濯物を片付ける。2.親が子どもの宿題を勝手にやる。3.ママ友の愚痴に毎日のように付き合わされる。4.義理の母がアポなしで押しかけてくる。5.上司が部下に上から目線のアドバイスをする。いずれのケースもお互いに納得しているならOKですが、不快な思いをしている人がいればそれはバウンダリー・オーバー。一方が、もう一方の領域に踏み込んでいる状態です。1.〜2.は責任のバウンダリー・オーバー、3.〜5.は感情のバウンダリー・オーバーといえます。 ■悪気・自覚のない人にイライラ「3つの解決方法」バウンダリー・オーバーで問題を複雑にしているのは、バウンダリーを超えている側に悪気や自覚がないこと。「彼らは、他人には自分と違う感情があるということが分からないんです。特に要注意なのは、何かにつけて『あなたのためを思って』と言いながら押しつけてくる人。本人は善意で動いているつもりなのでしょうが、深層心理では自分の欲求を満たしたいだけなのです。例えば、留守中に隣人が自分の庭の草刈りを勝手にやっていたとしたら、どう感じるでしょうか? 本人はよかれと思ってやっています。こういう人は、放っておくとどんどんあなたの領域に踏み込んできますよ」(おのころさん)バウンダリー・オーバーは自然に解決できるものではないため、自分で何かアクションを起こす必要があります。では、問題にどう対処したらいいのでしょうか。まず大切なのは、相手の行動や言葉のうち、どの部分がイヤなのかを分析したうえで、「ここからが自分の領域、ここからが相手の領域」というバウンダリーをしっかりと引くこと。そのうえで、おのころさんは以下の3つの解決方法を挙げています。1. 相手との関係を完全に断ち切る。2. 自分の“器”を増やし、相手を受け入れる。3. 相手に「嫌だ」「それはダメ」と意思表示をして理解してもらう。「バウンダリー・オーバーを完全になくすには、1番目の方法しかありません。近所に嫌な人がいれば引っ越す、会社なら転職する、友人なら付き合いをやめるなど、関係を断ち切ればいいでしょう。とはいえ、人間関係にはいろいろなしがらみがあり、簡単に住居や仕事、友人関係を変えるわけにはいかない場合がほとんどです。そのため、あまり現実的な解決策とはいえません」(おのころさん)2番目の方法について、おのころさんは自分の人間関係を図にしてみることを提案しています。「図を見ながら、子ども、夫、親、友人、同僚、部下、ご近所さんなど、どこまで自分が引き受けるのかを一度じっくり考えてみましょう。自分にその器があると思うならとことん付き合えばいいでしょう。でも、一番大切なのは自分自身です。自分が体を壊してしまっては意味がないので、無理をしないように気をつけてください」(おのころさん)自分自身に余裕があり、かつ相手が両親や親友などの大切な人であれば、有効な解決法といえるかもしれません。最も現実的で、かつ有効なのは3番目の方法です。ただし、直接的に「嫌だ」「やめてほしい」といった強い言葉をぶつけるのは得策ではありません。「最近は打たれ弱い人が多く、他人に怒られることに慣れていません。相手の怒りを買ってしまうと、周囲の人にありもしないウワサ話を言いふらされるなど、やり返されてしまう可能性があります」。そこでおすすめなのが、サブリミナルなトークとボディランゲージを使って、さりげなくバウンダリーを引く独自のメソッドです。例えば、長話を切り上げたい時には、手のひらを体の前に突き出してクルッと円を描く。私もよく使っている方法で、一見すると無意味な動きなのに、かなりの確率で相手は話を切り上げてくれますよ。相手の潜在意識に語りかけるので、誰も傷つけることなく、少しずつ相手を自分の領域から追い返すことができます」(おのころさん)相手が敏感な人なら一度だけでも効果がありますが、すぐには効果が見えなくても何度も繰り返すことが必要。繰り返していくことで、少しずつ自分の領域を広げることができます。次回は、こうした具体的なバウンダリーを引くテクニックを、いくつかご紹介していきます。参考図書: 『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』 (同文舘出版)おのころ 心平 著 1,512円(税込) 24年間で2万4000件、のべ5万時間以上のカウンセリングから導き出した「病気にならない心理学」の本。快適でベストな人間関係を築くために、自分と相手とのバウンダリー(境界線)を引くことを提唱する。表情・しぐさ・言葉遣いをほんの少し変えるだけで「自分の領域」を守る方法や、バウンダリー上手な人になるためのテクニックを紹介。イラスト/野原広子取材・文/まちとこ出版社 渡辺裕希子
2018年07月24日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「優しい母親でいたいのに、家で怒ってばかりです」という、ニコリッちゃんさん(42歳・保育士)に、心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)さんからアドバイスをいただきました。■ニコリッちゃんさんのお悩み仕事に行けばずっと笑顔でいられるのに、家に帰ると子どもや夫にずっとイライラしてしまい、怒ってばかりの自分に嫌気がさします。本当は家でも楽しく過ごしていたいのに。毎日「今日は優しい母親でいよう」と思うのに、すぐにイライラしてきて、自分で気持ちをコントロールできなくなります。子どもも夫も、きっとこんな私はいないほうが楽しいだろうと思ってしまいます。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)さんよりニコリッちゃんさん、こんにちは。心屋塾認定講師の高橋かずえ(カエル姉さん)です。ご相談ありがとうございます。ご相談を拝見して、まず3つのポイントをお伝えしたいと思いました。1.マイナスな感情をなくそうと思えば思うほど、たまってイライラする2.いい人、いい母の”フリ”はやめよう3.感情はコントロールするものではないニコリッちゃんさんは、家でも仕事先でも、24時間ずっとニコニコしている人になりたいと思っていませんか。そして、「怒る」ということを極端に「禁止」していませんか?「怒る人には価値がない」「怒っていると嫌われる」。そうした思い込みがあるのではないでしょうか。喜怒哀楽というように、人間にはさまざまな感情があります。できるならば、「悲しい」「さびしい」「怖い」などのマイナスの感情は感じたくないと思うかも知れませんが、その中のどれかひとつも、なくすことはできません。なぜならマイナスの感情は、私たちを守ってくれる大切なものだからです。ニコリッちゃんさんが気にしている「怒りの感情」は、特に自分の身を守るために大切なものです。たとえば、不意に自分を傷つけてくるものに対して、自分を守るためにも「怒りの感情」はあるのです。動物が威嚇行動を取るのは、無駄な争いでケガを負わないで済むためだとも言われています。そして、私たち人間がこれらのマイナスの感情を抑え込んでいると、出口をなくし、心の中に溜まっていくため、わけもなくイライラしたり、急に悲しくなってしまったりするのです。また、怒りは”第二感情”とも呼ばれており、本音(=一次感情)はその下にあると言われています。ニコリッちゃんさんの本音、本当の気持ちは何ですか? 「つい怒ってしまう自分」の内側にはどんな気持ちが隠れているのでしょう?「本当は悲しい」「本当はさびしい」「本当は怖い」そんな気持ちが隠れているかもしれません。本当の気持ちに気がつくために、「良い母」「良い妻」のフリをやめてみませんか? 「ダメでできない自分」でも愛されていることを、もっと信じてみませんか?怒りの感情を出せるというのは、一種の甘えでもあります。外で気を張っているニコリッちゃんさんが家で怒ってしまうのは、家族に「愛されている」「許してもらえる」ということを、本当は心の奥で知っているからなのでしょう。「もっともっと優しくしてほしい」と望んでいるのは、もしかしたらご家族より、ニコリッちゃんさんのほうなのかもしれませんね。感情はそもそもコントロールができないもの。「怒ってもいい」と自分に許可を出して、喜怒哀楽を十分に表現して、家族や皆に愛されることを体験してみてくださいね。そして最後にニコリッちゃんさんへ、魔法の言葉をプレゼントいたします。「どうせ、どんな私でも愛されてるし」ぜひ、この言葉を何度も言葉に出してみてください。ニコリッちゃんさんが感情を解放して、楽しく暮らせることを願っています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年07月10日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「イライラする生理時期、穏やかな気持ちで過ごすには?」という、わが子ラブさん(31歳・受付)に、心屋塾上級認定講師の松森沙織さんからアドバイスをいただきました。■わが子ラブさんのお悩み私は毎月、生理の時期になるとイライラしてしまいます。普段は旦那に家事などを頼んでもやってくれないときは「まぁ、いっか」と流せるのですが、その時期だけはどうしてもイライラしてカーっとなってしまい大喧嘩に。そのたびに別れ話まで出てしまいます。そういう時期にも、普段どおりイライラしないで生活していける方法があれば、教えてほしいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の松森沙織さんよりわが子ラブさんへ。女性特有の時期に、イライラしてしまうのですね。普段どおりにいかない自分に、嫌気がさすこともあるのではないでしょうか。自分でもコントロールできないくらい感情が乱れるのは、しんどいですよね。女性には体の周期がありますよね。基礎体温のグラフのように、感情も波があるのは当たり前です。生理の時期にイライラするのは、仕方のないこととも言えます。感情は本来、コントロールするものではなく、ただ出すものです。コントロール(制御)するということは、我慢するということ。我慢とは、自分の本心にうそをついている状態なので、ストレスともなりやすいです。毎月、感情を爆発させられているのは、とてもいいことなんですよ。ストレスのデトックスをさせてもらい、心のバランスを取っているのです。負の感情は居心地が悪いため、排除したくもなりますが、イライラするのは悪いことではありません。「私を大切にしてよ!!」「私を粗末に扱わないでよ!!」という心の叫びが、怒りとなって表れているのです。怒りは、あなたを守るために存在してくれています。イライラや怒りは、実は「あなたから旦那さんへ」ではなく、「あなたからあなたへ」のメッセージなのです。あなた自身が、あなたにとことん優しくしてあげてください。「自分を大切にする」とは、「どんな感情も愛すること」だと私は思っています。「この時期の自分は、いつも以上に気が短いんだ!」と諦めてみましょう。情けない自分に、あなた自身が寄り添ってあげてください。「まぁ、いっか」という言葉を、自分自身のために使ってあげてください。そして、ひとりで解決しようとするのではなく、旦那さんにも協力をお願いしちゃいましょう。たとえば、「私、この時期は、無理するといつもよりイライラしやすくなっちゃうから、家事を助けて〜」「本当はあなたと仲良く暮らしたいのに、ついカーっとなっちゃって凹んでるの」等々、そのままの気持ちを伝えてみちゃいましょう。弱い自分をさらけだすことが、生きやすくなるポイントです。「SOS!プンスカ期に突入しました!(笑)」など、遊んでしまうのも手です。そして、普段から疲れちゃったなと思う日は、「今日は洗濯をサボっちゃおう」「なんかやる気でないから、洗い物はやーめた!」とお手上げして、ゴロゴロしてみちゃいましょう。あなたの心の幸せや、心地よさを最優先事項にしてください。結果、それがあなたとあなたの大切な人を幸せにします。できることを、全部がんばらなくてもいいのです。できることでも、「やりたくない」と言っていいのですよ。できないことがある自分も、イライラしちゃう自分も「まぁ、いっか♪」で生きていってみてくださいね。応援しています。・このカウンセラーのブログ (編集/外山ゆひら)
2018年06月21日赤ちゃんが生まれると、育児に家事に奔走するママたち。悪気がないのはわかるけれども、そこに追い打ちをかけるのが、夫の行動ですね。「子どもを早く寝かせたいのに、仕事から帰ってくるなりテレビをつけてしまう」「家事をしたいのに、子どもの面倒を見てくれずスマホばかり見ている」などママたちのイライラは募る一方…。つい文句を言ってしまって夫婦げんかになることはありませんか?子どもが生まれる前はけんかをしない仲良し夫婦だったのに、なぜ産後はけんかが増えるのでしょうか? 脳研究者で自身も子育て中の池谷裕二先生にお話をうかがいました。池谷裕二先生 プロフィール研究者、薬学博士。東京大学・薬学部教授。専門は神経科学および薬理学で、脳の成長や老化について研究している。『海馬』(新潮文庫)、『進化しすぎた脳』(講談社ブルーバックス)など著書多数。近著に『パパは脳研究者』(クレヨンハウス)がある。プライベートでは二児の父。■育児で脳がスタミナ切れ!? ママの脳内で起きていたのは…―― 仲の良かった夫婦が、産後、急にけんかが増えたという話を聞きます。なぜそのようなことが起きるのでしょうか?池谷裕二先生(以下、池谷先生):まず、考えられることとして、脳の「自我消耗」があります。自我消耗とは何かひとつのことにパワーを費やすと、別のことにパワーを使えなくなることを指します。言い換えれば、「精神力のスタミナ」を使い果たしてしまうこと。ママたちは初めての育児だと特に精神面での負担が大きく、育児で精神力が尽きてしまった結果、夫婦関係にまで気が回らなくなってしまっているのではないでしょうか。―― たしかに、一日の生活の中で子ども優先に考えるようになるので、夫のことはつい後回しにということはあるかもしれません。池谷先生:自我消耗は産後に限った話ではなく、あらゆる人に起こります。たとえば、気力の充実している午前よりも、疲れの出てくる午後のほうが、人はウソをつきやすくなる傾向にあります。海外旅行でお金をドーンと使ってしまうのもそう。初めての場所で極度の緊張状態からそうなってしまうのです。「対ストレス」という意味では、一般的に人生経験が少なく若い人ほど自我消耗しやすいといわれています。多くのママがそれに当てはまり自我消耗しやすいため、けんかが多くなると言えるでしょう。■産後のイライラ、実は「子どもを守るため」―― よく聞かれるのが、産後のママはホルモンバランスが変わってイライラするということ。やはりホルモンの影響はあるのでしょうか?池谷先生:そうですね。イライラとはちょっと違うかもしれませんが、「オキシトシン」の影響が大きいと思います。「オキシトシン」とは、子育て中に出るホルモンで、別名「愛情ホルモン」とも言われるので聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。生物学的に見て、産後すぐから1年間くらいまでがピークです。オキシトシンの影響で子どもに対して無償の愛情を注ぐ一方で、わが子を守るがゆえに他者に対して攻撃性が増すという側面もあります。人間がまったく同じとはいえませんが、赤ちゃん連れの猫や猿が攻撃的になっている姿を思い浮かべていただければわかりやすいかと思います(笑)。―― 同じ家族なのに攻撃されてしまうパパが気の毒になってきました(笑)。池谷先生:いえいえ、オキシトシンは何も女性だけに出るものではないんですよ。子育てへの参加率が高い男性からもオキシトシンが出ていることがわかっています。パパもぜひ育児に積極的に参加してみてはいかがでしょう。 ■「自分ばかり家事育児をやっている」は単なる思い込み!?―― ママたちの間でよく話題になりがちなのが、「夫が家事をしてくれない」「家にいる自分ばかりがやっている」ということですが、それについて先生はどう思われますか?池谷先生:物理的にパパのほうが仕事で外にいる時間が長く、家事をやる時間が短くなる傾向はあるでしょう。ただ、ママのほうに「セルフ・サービング・バイアス(自己奉仕バイアス)」がかかっている場合もあるといえます。セルフ・サービング・バイアスとは、何か問題が起きて原因を考える際に、自分を高く評価し、外部に原因を追究してしまうこと。自分の手柄ばかりに注目して、他人を怠慢と思い込んでしまうのです。そうすると、「もう、いつも私ばかり食器を洗っている!」なんていうことになってしまいます。―― そうなんですか!? 世の中のママたちから反論を受けそうです。池谷先生:ここはパパの立場として弁解させてください。パパたちも言わないだけで家のことや子どもの面倒をみていることだってあるんですよ。よく思い起こしてみたら、「実はお風呂上がりにお風呂掃除をしてくれていた」「たまっていた段ボールを捨ててくれていた」なんてことがあるかもしれません。冷静に判断してみるといいですね。■夫婦円満…それって必要? 産後は“防御と割り切り”で乗り切る―― なるほど。最後に、夫婦円満になるための秘訣を教えてください。池谷先生:円満になる必要はないですよ。産後すぐの時期はオキシトシンの影響もあって、なかなかうまくいかないもの。ここは、産後をどう乗り切るか考えてみるといいでしょう。―― ええ!? どうすればいいのでしょうか?池谷先生:パパはママから攻撃されない工夫をしましょう。産後、イライラしているママにあれこれ言うだけムダです。パパは具体的に指示されたほうが動きやすいので、ママが何をしてほしいのか率先して聞いてみるのもいいですね。一方のママは、「イライラしている自分」にイライラしないことが大切です。「なんだか私イライラしているな。でもホルモンのせいだから仕方ないか」などと割り切れるといいですね。ママ自身もパパになるべく具体的にやってほしいことを言うといいでしょう。ちなみに、夫をたてようとして、ママたちの輪の中で「うちの夫は家事も育児もよくやってくれて~」みたいな話をするのはやめたほうがいいでしょう。ママ同士で「夫自慢大会」をすると、かえって自分の夫に足りない部分に目がいってしまう傾向があります。実際に「妻が不満に思うかどうかは、友人の夫の手伝いぶりで決まる」というデータがあるのです。夫の良いところはわかっていても、「あそこの家は〇〇やってくれるのに、うちは…」みたいに“あら”が見えてくるようになり、かえって夫婦仲が悪化してしまっては大変です。「自慢も愚痴もなるべくなら言わない」のが一番ですね。
2018年05月20日前回は、産後の心身ともに余裕がない状態で、イライラ・ガミガミママと化し、セックスレスにも陥ってしまった 加奈さんのケース をご紹介しました。初めての育児による疲労と、思うように家事・育児を手伝ってくれない夫に感じるストレス。そこにセックスレスによる性的欲求不満まで加わり、加奈さんは口を開けばトゲトゲしい言葉を浴びせかけ、ちょっとしたことですぐにカッとなり、夫にも娘にもしょっちゅう声を荒げています。毎日のように怒られて泣く娘を、さらに怖い目つきで怒鳴りつける加奈さん。和久さんの目にはまるで「鬼ババ」のように映り、家庭の空気は最悪です。このままだと、子どもが小学生になる頃には、冷え切った夫婦に変貌していくのは間違いありません。あなたは、イライラし通しのママ、セックスレスな妻になってしまう危険性はありませんか? パパとママになっても仲良し夫婦でいるために、セルフチェックしてみてください。■「セクシャル系モンスター イライラモンモン」度チェックここでは、あなたの「セクシャル系モンスター イライラモンモン」度をチェックしてみましょう。以下の質問で、〇はいくつありますか?1. 夫が自分の気持ちをわかってくれないと「察してくれ」と思ってしまう。2. イライラしていると、セックスしてすっきりしたくなる。3. 不満を言っても夫が分かってくれないと、無視したりイヤな態度を取り続けてしまう。4. 夫に頼みたいことがある時、つい命令口調になってしまう。5. 夫のすることに対して、ダメ出しが多い。6. 「育児にもっと関わって欲しい」と毎晩、夫に愚痴を言う。7. 今、自分の世界は子どもを中心に回っている。8. 子どもが小さいうちは、夫のことは二の次になっても仕方がない。9. 育児が大変な時期の夜のお誘いは、当然お断りだ。10. 夫からのお誘いを1度断っても、また夫のほうから折を見て誘ってくれるべきだ。 ■あなたの「イライラモンモン」度は何レベル? 「モンスターワイフ」判定結果「セクシャル系モンスター イライラモンモン」度をチェックする質問に、あなたはいくつ〇がありましたか? 下の判定結果と照らし合わせて、自分のモンスターワイフ度を確認しましょう。○の数が3個以上6個未満は、イライラモンモン度「C」(イライラママの芽が出始めています)○の数が6個以上8個未満は、イライラモンモン度「B」(夫にも子どもにも、高圧的な態度を恐れられています)○の数が8個以上は、イライラモンモン度「A」(夫にはあなたが「鬼ババ」に見えてしまっているかも…セックスレスへまっしぐら)育児に必死で無我夢中…その最中には、確かにさまざまなものが、嫌でも女性の手からこぼれ落ちていきます。心の余裕やうるおい、夫への優しさ、女性らしい心遣い…何もかもを妊娠・出産前と同じレベルに保つのは、無理な話です。それはよく分かります。けれど夫は、自分や子どもに鬼の形相で怒鳴り散らすガミガミママを抱きません。そして「鬼ババ」でなくとも、完全に「母親」でしかなくなった妻にも、性的魅力を感じることが難しいという厳しい現実。夫の心中は「そりゃ、子どもは大事だよ。妻はよくやってくれてる。でも…でも、俺の存在はどうよ? 立ち位置はどうよ? 以前のかわいかった奥さんはどこへ行っちゃったんだよ」という解せないモードになっています。生んだからには責任を持って子どもを育てるのは、母親の務め。そして、結婚したからには夫と仲良くやっていくことが妻の務め。なんと非情な両立問題!! 家事・育児の場でもベッドの上でも、夫と対立するのではなく、パートナーとしての関係性を深めていける夫婦を目指していきましょう。男女のスタンスは忘れずに。
2018年04月29日開けっ放しのドア、くちゃくちゃと食べる音、脱ぎっぱなしの衣類…。そんな夫のクセに悩まされてはいませんか? 「何度もやめてほしいと言っているのに、なおらない…」。一つ一つは大したことではないのに、気になり始めたら、ついついイラっとしてしまうものです。強制的にクセをなおす方法もなくはないですが、そんな強硬手段に出る前に「夫はどうしてそういうクセが出てしまうのか」を考えてみませんか? 理由を知ることで、なおしてもらうだけでなく許すという選択肢も選べるようになるかもしれません。■夫のクセ対処法その1:千差万別! 人のクセには「理由」がある些細なことだけれど、気になってしまう夫のクセ。できればやめてもらいたいと思っている人も多いですよね。でも、どうしてそのクセが出てしまうのでしょうか。例えば、いつも「電気をつけっぱなしにする」クセが夫にあったとします。電気代もかかるし、使わない時は消してほしいのが本音ですよね。でも、何度言っても夫の“つけっぱなしクセ”がなおらない場合、もしかしたら「暗闇が怖いから」という理由があるのかもしれません。高いところが怖い、ジェットコースターが怖い、爬虫類が怖い。誰しも怖いものがあるように、もしかしたら「夫は暗闇が怖い」のかもしれません。そう考えてみると「まあ、それなら仕方ないか」と許せることもあるのではないでしょうか。また、「ひげを抜く」「貧乏ゆすり」は、緊張をほぐすために出てしまうクセの一つといわれています。裏を返せば、そのクセが出てしまう時、夫は緊張下でストレスを感じているのかもしれません。ついつい出てしまう夫のクセ。理由がわかり、誰の迷惑にもならないものなら許してあげるという選択肢を用意するのも良いかもしれません。■夫のクセ対処法その2:周囲に迷惑をかけてしまう「許せないクセ」夫のクセ、許せるものがある一方で「これは、どうしてもなおしてほしい」というものも。他人に不快な思いをさせてしまうようなクセは、その代表といえるでしょう。例えば、外食中。くちゃくちゃと音をたてて食べれば、家族はもちろん周囲の人まで不快にさせてしまいますよね。こうしたクセは意外と本人が気づいていないこともあるので「マナーが悪いから、やめたほうがいいよ」「子どもにはこう教えているからやめてほしい」と伝えてみましょう。男性の場合、ただ「やめて」と注意されるより、「〇〇だから」と理由を説明されたほうが、納得しやすい傾向にあります。遠慮してなかなか言い出せない奥さんが多いでしょうが、理論的に説明すると、あっさりなおしてくれることも。奥さんから指摘されると意固地になって聞こうとしない、スネてしまうという場合は、子どもの出番です。「パパ、お片づけしないといけないよ」「〇〇しないほうが、パパかっこいいよ」などと、子どもに指摘してもらうのがおすすめ。ストレートな子どもの一撃は、何よりも効き目があるようです。 ■夫のクセ対処法その3:「私だけがイライラしてる?」それは自分自身の問題かも「他人から見たら、些細な夫のクセ。誰にも迷惑をかけていない。それなのに、どうして自分だけこんなにも気になってしまうの?」どうしても夫のクセを許せない場合、理由のひとつに、妻自身が「親から受けた教育・しつけを、良くも悪くも意識している」というものがあります。例えば、親から「音をたてながら食事をするのはダメ」と注意され続けてきた人は、そのクセに注目しがちです。あなた自身が「親に教えてもらって良かった」と感じていたとしたら、周囲の人、とりわけ夫や子どもに対しても同じところに目がいき、ついつい気になってイライラしてしまうでしょう。また、自分自身の抱えているものが多すぎて、気持ちに余裕がない時も、夫のクセは気になりやすいようです。そんな時はいったん、抱えているものを下ろし、現実逃避してみましょう。例えば、好きなことに没頭する、一人旅で家族と離れてみる。そうすることで気持ちが落ち着き、冷静な感情を取り戻せるようになるかもしれません。夫の気になるクセ、すべてなおしてもらうことは難しいですよね。わが家も夫と娘の「コップを片付けない」クセがなかなかなおりません。そこで、「まあ、いいか」となるのか「なんとかなおしてもらいたい」となるのか。それは、クセによって異なりますが、ご紹介した「理由を知って許す」「根気よく説明してなおしてもらう」「自分自身の問題を見つめる」の3つを実践してみて、少しずつ対処していければいいのではないでしょうか。
2018年03月08日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「些細なことで、すぐイライラしてしまう自分が嫌」という、かおりんごさん(41歳・保育士)に、心屋塾上級認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■かおりんごさんのお悩み小さいことで、すぐにイライラしてしまいます。人に優しくしたいのに怒ってしまいます。すごくズボラで適当なのに、人によく思われたいために、よくしようとしてしまいます。自分もそれほど勤勉なわけでもないのに、ちゃんとやっていない人を見ると不快になります。自分でも何にムカついているのかわかりませんが、不安なときにイライラしていることが多い気がします。どこかすっきりしないで、生きている気がします。「それでいいんだよ」と誰かに言ってもらいたいだけなのでしょうか。今の自分でいいと思えませんし、自信がありません。イライラせず、心穏やかに、人に優しくして生きていきたいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の大竹公子さんよりかおりんごさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。小さいことにイライラしてしまうのですね。すぐイラついてしまうのは、疲れますよね。私も以前はそうでした。「イライラ」って、何かをガマンしてると発生するのです。かおりんごさんは、「人に優しくしたいのに怒ってしまう」のですよね? 本当の自分は怒りを感じてるのに、「人には優しくしなきゃダメだ!」と考えるから、イライラは表しても、本当に感じていることはガマンしてしまう。本当の自分は「ズボラで適当でいたい」のに、「良い人でいなきゃダメだ!」と考えるから、そんな自分をガマンしてしまう。本当の自分は「ちゃんと」ではなくユルユルと自分のペースでやりたいのに、「ちゃんとやらなきゃダメだ!」と考えるから、そんな自分の気持ちをガマンしてしまう。本当の自分の気持ちがあるのに、それを「こうしなきゃいけない」「こうするべき」という思考で抑えようとするから、イライラしてしまうのですね。人に優しくできなくてもいいのです。ズボラで適当でも、ちゃんとやらなくてもいいのです。そのままで、かおりんごさんのままで、いいのです。「それでいいんだよって誰かに言ってもらいたいだけなのか」と書かれてますよね? その言葉は、かおりんごさんが、かおりんごさんに言ってあげて欲しいのです。自分が「自分の本当の気持ち」を許していないから、ガマンするから、イライラしてしまう。自分が「自分の本当の気持ち」を許していないから、周りからも許されていないように思うだけ。怒りを感じる自分、人に優しくできない自分、ズボラで適当な自分、そんなに勤勉でない自分。何ひとつ問題ないです。それでいいのです。「怒ってもいい。人に優しくできなくてもいい。ズボラで適当でもいい。そんなに勤勉でなくてもいい。だって人間だもの」。そんな魔法の言葉を、毎日ブツブツと呟いてみてください。許してあげてください。そうしたらきっと、今よりも「イライラ」が減っていることに気付く日がやってきますから。かおりんごさんを、心から応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2018年02月06日「怒り」そのものは、人間として、ごく自然な感情です。本質を知り、付き合い方を知っていればむやみに恐れるものではありません。そうは言っても毎日子どもを怒ってばかりという日々から抜け出したいと思っているママたち。では怒りの感情を持ってしまったら、どうすれば抜け出すことができるのか、最終回の今回は、アンガーマネジメントの手法を3つご紹介しましょう。NPO法人えじそんくらぶ代表の高山恵子さんにお話しを伺いました。■「アイメッセージ」で、「怒り」から抜け出す自分の中に怒りを感じ、「腹が立つ!」と言ったときは、「私=怒り」です。「でも、『私は、怒りを感じている』と言うと、『私=感じている』となり、感情(怒り)から少し距離をおけます」(高山先生) 自分と感情の間に距離ができて、少し冷静になったら、怒りの種である「第一の感情」を言葉にして、アイメッセージで伝えます。まず、「私は」と言い始めてください。次に「○○(思考)なので、●●(感情)です」と続けます。これが、アイメッセージです。自分の思考や感情を比較的冷静に、具体的に伝えることができます。●アイメッセージに言い換える方法「なんで、いつも遊びながらご飯を食べるの!」(本当の気持ち:ご飯をモリモリ食べてくれなくて悲しい)↓(言い換える)「ママ、○○くんが遊びながらご飯を食べていると悲しいな」(「ママは」「わたしは」を使うと、本当の感情が伝えられて、冷静な会話がなりたつ)「不満を言うだけでは、単なる親子げんかです。けれど、『ママは』をつけて、自分の気持ちを言い表すと、『意見』になり、子どもと少し冷静に話すことができるようになります」(高山先生)■「なんで」は失敗の原因を探る言葉怒っているときに、つい口から飛び出てしまう「なんで」という言葉。「なんで」、は、失敗の原因を探る言葉です。物事の解決につながりにくく、子どもや自分への怒りを招きがちです。このような後ろ向きの言葉が口ぐせになっている場合は、「どうしたら」を口癖にするように意識してみると良いかもしれません。「『どうしたら』は、物事を、『次の成功』に導くための、前向きな問いかけです」(高山先生)「どうしたら」と結びつくのは、「できる」です。「どうしたら」と自問すれば、「できるかな?」と、前向きな言葉が自然に出てくるのです。■怒りの記録をつけてみよう最後に長期的な視点にたった、怒りに対しての抜本的な方法をご紹介しましょう。それは、「イライラした」「腹が立った」「気持ちが落ち込んだ」といった出来事の記録である「アンガー・ログ」をつけること。ほんのメモ程度でかまいません<「アンガー・ログ」の5つのポイント>①いつ、どこで?自分が怒りやすい時間帯や、場所を見極めるための項目。日付だけでなく時間も書き、場所も具体的だとgood②どんなことがあったか?怒りを感じた場面を描写。感情は抜きにして、場面を描写することに徹します③そのとき自分が思ったことその時、自分が思ったことを素直に書き出します。自分で読み返すだけのものなので、人目を気にする必要はありません④どんな感情を持ったかイライラした、怒り、失望・・など、感情の種類を書きます。例)〈感情〉イラっとした⑤怒りのレベル感じた怒りがどのくらいか、ランク付けをします。ランクは目安を、前もって決めておきます例)〈怒りのレベル〉5点くらいだから、レベル2出典: 『イライラしない、怒らない ADHDのためのアンガーマネジメント』 (高山恵子監修/講談社)より抜粋 <怒りのレベル例>出典: 『イライラしない、怒らない ADHDのためのアンガーマネジメント』 (高山恵子監修/講談社)より抜粋■「怒りのきっかけ」を減らすには「アンガー・ログ」は、自分の観察日記です。書いたときには「怒るのは無理もない」と思ったことでも、あとで読むと「こんな些細なことで怒っていたのか」「このときに怒ったのは、第一次感情(※)が、こうだったからだ」など、気づくことがあるでしょう。こんなふうに、アンガー・ログを読み解いていくと、自分の怒りのパターンが見えてきます。「アンガー・ログから浮かび上がることのなかで、いちばん対策を立てやすいのが『怒りのきっかけ』です。きっかけを減らすと、行動も変えやすくなります」(高山先生) ※第一次感情とは怒りの下に隠れている感情を、第一次感情といいます。第一次感情のなかには、「不安」や「悲しみ」といったマイナスの感情だけではなく、「希望」や「期待」などの前向きな感情もあります。 ●「怒りのきっかけ」を減らす例例1)<自分の「怒り」の傾向>疲れがたまった夕方や空腹時にイライラして子どもに怒りやすい<対策>大切な仕事は午前中、少なくとも午後の早めには終わらせておく。夕方になったら軽食をとる例2)<自分の「怒り」の傾向>ママ友が思ったようなリアクションをしてくれないとき、怒りやすい<対策>「期待・希望」といった第一次感情が大きすぎる。無意識に自分の「期待・希望」が大きくなっていないかノートに書き出してみる「『アンガー・ログ』で怒りの傾向がつかめたら、まずは改善策をひとつ決めて実行してみましょう」(高山先生)「怒り」という感情は、価値観、いわば、「自分らしさの根っこ」に関わる問題と感じている人も多いでしょう。でも、自分が「価値観」だと思っていたことが、単なる「思い込み」の可能性もあります。「アンガー・ログ」を使って、「自分の考え方の癖」を意識してみるだけで、怒りを感じる回数は減っていくことでしょう。喜怒哀楽という感情の中でも、とりわけ強いエネルギーを持つ「怒り」。この「怒り」のエネルギーに自身が振り回されないように、「怒りとの付き合い方」を知り、コントロールできるようになっていけると良いですね。「ぜひ、ご自身に合った方法をみつけて、怒りと上手に付き合っていただきたいと思います。そして、みなさまのハッピーな時間が一秒でも長くなることを心から望んでいます」(高山先生)■今回のお話を伺った高山恵子さんのご著書 『イライラしない、怒らない ADHDのためのアンガーマネジメント』 (高山恵子監修/講談社)¥1300円(税別)高山恵子(たかやまけいこ)さんNPO法人えじそんくらぶ代表。ハーティック研究所 所長。臨床心理士。薬剤師。専門はAD/HD等高機能発達障害のある人のカウンセリングと教育を中心にストレスマネジメント講座などにも力を入れている。注意欠陥/多動性障害(以下、ADHD)の正しい理解の普及と、ADHDを持つ人々を支援し、ADHDを障害としてクローズアップするのではなく、豊かな個性の一つとして長所を伸ばし、弱点を克服できるよう支援する団体として「NPO法人えじそんくらぶ」を立ち上げる。NPO法人えじそんくらぶ公式サイト: <イベント情報> 「成人ADHD等の理解と対応」 (2018年1月~6月/全6回・東京)第1回 『アンガーマネジメント概論』怒りのメカニズムとクールダウンの方法を学び、自責・他責を減らしましょう。(2018年1月23日(火))
2018年01月17日ウーマンエキサイトで人気連載中のちゅいママさんの記事 「夫の飲み会にイライラ! ママたちが不機嫌になるのは深い理由がある」 で実施したアンケートでは、2,500件以上もの回答が集まりました。コメントを読むと、イライラの正体は、けっして「夫が飲み会に行くこと」ではないことがわかってきました。はたしてイライラの正体とは何なのでしょうか?Q.夫の飲み会にイライラしますか?1.とてもイライラする 25%2.ちょっとイライラする 55%3.全くイライラしない 20%なんと80%もの妻が、「夫の飲み会にイライラする」という結果に! ちゅいママさんも書かれている「憎き 夫の飲み会!」。アンケートからも妻のイライラが伝わってくるコメントの多さに、「なぜ、夫の飲み会に対して、妻はイライラしてしまうのか」をひも解いていきたいと思います。■妻の飲み会は「お願い」、夫は「報告」にイライラ!12月の忘年会シーズン。会社でもチラホラと忘年会の話が漏れ聞こえてきますが、この話に取り残されてるのが、子どもがいるママたち。保育園や幼稚園のママたちと忘年会を開くという人もいるとは思いますが、こちらは「子どもが一緒」が前提です。「毎度の飲み会は断ってよ」という意見もありましたが、それよりも多かったのは、「妻が飲み会に行くときは、夫に『お願い』。対して、夫の飲み会は『連絡』」という立場の違いに対する言いようのない不公平感へのイライラでした。夫は飲み会に普通に出かけていくけれど、妻の飲み会出席のハードルは超高いのが現実。ちゅいママさんも妻にとっての飲み会は、「貴重品」と話します。「夫は『今夜は飲んできます。夕飯いりません』と妻にメールすれば飲みにいけますが、お母さんは子どもの世話を誰かに頼まなきゃいけないため、急には飲みにいかれません」「夫は当たり前のように毎年忘年会に行くが、私は出産後行ったことがない。職場の忘年会だと、一年に一度くらいは出席したいと思うが、子どもを預けるところがない。子どもの発熱時も、なんで私ばかり仕事早退しなきゃ行けないの! なんで、私ばかり頭下げて休まなきゃ行けないの!」「主人は定期的に飲みに行っています。仕事を忘れたいときもあるだろうと、何も文句は言わず行かせていますが…。私が休日に友人とランチに行きたい! という願いが叶うまで約2年半かかりました。1人で子どもをみていることに不安があったようで、なかなか預かってくれませんでした」「『仕事で嫌なことがあったので飲んで帰ります』とメール。息抜きの場所が必要なのもわかってる。でも、わたしは育児で嫌なことがあっても、うまくいかないことがあっても、お酒を飲んで憂さ晴らしはできない! どんなに気持ちが沈んでても、どんなに疲れてても、逃げ出したくても、子どもたちをお風呂にいれて、ごはんを食べさせて、寝かしつけなくちゃいけない」「妻の飲み会は夫の許可制」なんて、まさに不平等条約!? しかしなかには「夫が飲み会に行くと、家事が減ってラッキー」という回答も。子どもの年齢や人数によっては、夫が飲み会でいないほうが子どもと楽しく過ごせたり、自由に過ごせたりするのかもしれません。■やさしい夫!? 妻の大変さをわかってなさすぎ!イマドキ夫は家族サービスもしてくれるし、外出を許可してくれたりする人も多くいるようです。しかし、もうひとつ行ったアンケートからは、驚くべき数字が出ました。Q2子どもがいることで、自分(ママ)ばかり我慢していると思ったことがありますか?1.常に思っている 48%2.たまに思う 49%3.全く思わない 3%「常に思っている」「たまに思う」を合わせると、なんと97%ものママが「自分ばかり我慢している」と思っている事実が! この“自分ばかり”と思ってしまうのは、妻の大変さを「夫がわかっていない」ことから起因してくるのかもしれません。「夫は『出かけてきてもいいよ』と言ってくれるのですが、出かけると家事は後回しになってしまうので、帰ってきてからの負担が大きいです。夫が出かけているとき、私は家事だって育児だってしているのに…と思ってしまう」「わが子は1歳。私が『今年は友だちに会えてないなー』と言ったら『会いたいなら会えばいいだけじゃない?』と返されたときは、旦那の想像力のなさと私の現実の無理解に絶望した」「『今日は遊んでおいで』、と理解ある優しい夫のように言ってくれるけど、早い時間に起きて掃除洗濯をすませて、子どもと夫の食事用意して、夕飯の下準備してから出発。遊ばせてくれるなら、家事も育児も一手に引き受けてほしい。あなたがしているのは留守番です」妻が外出するときは、家事の準備から子どもの体調まで時間をかけてじっくり対策を練ってようやく実現。さらに夫には「外出させてくれてありがとう」となぜかお礼を言わなければいけない。そこまでして実現した外出も子どもがぐずれば取りやめ…。また自称イクメンの「がんばった感の演出」アピールもイライラの原因。「好きなときに、自分の予定の調整のみで外出できる夫」と「調整事項が多すぎる妻」のズレはどうやら海よりも深く山よりも高いみたいです。■出産で生活一変した妻をイライラさせるのは子どもが産まれて、生活が一変した妻にと、子どもがいる前と何も変わらない夫。ちゅいママさんと同じように「夫だって親なんだから私と一緒の目線にたってほしい」と訴えたくなります。この子どもが産まれる前と生活が変わらない夫へのイライラ度が、コメントから伝わってくる「不満」の根っこにありそうです。「優先順位がまず『自分』な時点でかなり自分勝手だと思います。仕事が早く終わってもサウナに入り、帰宅は遅くなる。サウナでリフレッシュしてるはずが仕事の愚痴を帰宅後聞かされる。自分の美容室の予約を土曜日とかに勝手に入れる。私なんて美容室だって半年に一度。」「お出かけの際、10時出発なのに9時40分までパジャマでダラダラするのやめてほしい。俺すぐ準備できるしって、アホー! こっちは子どもの準備と自分の準備とお出かけの持ち物の準備と朝の家事で大忙しだわ!」「休日となれば、朝食からビールを飲み、飲んだら、目の前で子どもが遊んでいようがリビングでイビキをかきはじめる。子どもが泣いても目覚めない。休日、急にひとりで『釣り道具見に行ってくる』といって3時間以上帰ってこない。私はそんな突然のフラリ外出なんて何年もできてないのに。もっとあるけど、書いていたらイライラしてきたのでおしまい!」■「俺」さまが一番大事? 妻の涙の記録コメントの中には、涙するようなものもありました。「ほぼ女性に任せていても、男は親になれるのが単純にうらやましい」というコメントに、妻たちの叫びが詰まっているようにも思えます。「夜泣きがひどく、30分しか睡眠がとれない状況で仕事にも行っていた私。あまりにつらいので旦那に『今日の夜また夜泣きしたら助けて欲しい』とお願いしたら『は!? 俺の仕事に影響出たらどうしてくれるんだ!』とキレられました」「『私もたまにはでかけたい、自由な時間がほしい』と言うと、『ママが子どもほしくてつくったんだから、ママに休みなんていらないの』と言われる」「私は月に数回頭痛で体調崩すことがあるんですが、メールで旦那に『今日しんどいわ…』と伝えると、一言めに『俺のメシは?』…と。しかも自分が頭痛のときは超大げさに『ハァ~しんどー』とか言ってアピールしてきます」■夫に期待しなくなれば楽になる!?日本中の家庭で妻のイライラが爆発してしまう! と心配になりますが、コメントを読んでいくと、このイライラがある時期から変化していくこともわかります。「飲み会の日は必ず朝帰り。最初はその度にケンカになってましたが、こっちの神経が擦り切れるだけだとわかってから、『飲み会=朝帰り』だと思うようにして最初からご飯も作らないし先にさっさと寝るようにしました。何かのCMで奥さんが旦那さんに『期待しなくなったら楽になったの』ってセリフがあるんですが、このCMを見てから気持ちが切り替わっていちいち怒ることがなくなりました」「女は外へ出ても何をしてても、やっぱり子どもの事が常に気になるし、いろんなことに縛られてる感じがとても窮屈になることがあります。そうやって旦那に話すと、『じゃあお前が働いてこい。俺が家事、育児やるから』と。そういうことじゃないと言ってもわかってもらえない…。いまはもう諦めて自分の気持ちを話すことすらなくなってしまいました…」妻の夫へのイライラは、「あきらめ」の境地になるまで続くのでしょうか。しかし、次はがんばったママさんたちのコメントを紹介します!■自分の気持ちを満たすためには?ちゅいママさんは、「自分が満たされていないと、相手にやさしくできない」と言います。「夫にやさしくしたい」、「怒ってばかりいたくない」、でも「なんでイライラしているのか理解して!」そんな思いは夫に届くのは難しいのでしょうか。読者のみなさんからいただいたコメントの中に、夫に理解してもらおうとがんばった人の意見もありました。「休日にパチンコ行ったり、休み前にオールを平然としていた夫。それに対して私が不満げな顔をすると『俺は休日すらゆっくり出来ないわけ?』と。『そういうの覚悟して母親になったんでしょ?』と言われたときが最高にイラつきました! この人は一緒に育児をするという考えがないんだなとわかり、離婚も視野に入れつつ、根気強く『2人で育児をしたい』と伝え続け、遊びに関しての我が家ルールも作り、今は平和に暮らしています。めでたしめでたし(笑)」「出勤ついでにゴミ捨てを頼んだら、『捨てたあと手が洗えないからイヤだ』、オムツ替えを頼んだら『今、自分の手が冷たいから、赤ちゃんがびっくりして泣いちゃうから出来ない』、食器洗いを頼んだら『手荒れしやすいから無理』と言われ、大噴火したことがあります。『回数やらなきゃ、上達もない!』と叱咤しました。だんだん上手に子どものお世話できるようなりました!」「子どもと寝落ちしている姿にイライラしてたけど、よく考えてみると子どもの寝かしつけをしてくれてることに感謝しなくちゃならないですよね」とコメントしてくれたママさんも。家族はチームなので、片方だけの我慢やがんばりは煮詰まってしまいがち。でも見方を変えてみたり、夫になぜイライラしているのかをわかりやすく伝える努力、ココを改善したいという提案、そしてそれを諦めないこと(大変ですが…)で変わっていくこともあるかも、いや変わっていくと思います!Q.夫の飲み会にイライラしますか?アンケート回答数:2552件Q2子どもがいることで、自分(ママ)ばかり我慢していると思ったことがありますか?アンケート回答数:2551件
2017年12月14日語りつくされた感のある家事分担論争。最近わが家でも結婚以来最大級の大バトルが繰り広げられました。自分の低すぎる家事能力を棚にあげ、「やっても文句言われるからやる気が失せる」とふてくされる夫。「新人OJTじゃあるまいし、言葉のかけ方まで求めるな!」とキレる妻(=筆者)。そんなわが家がたどり着いた落としどころとは…。■「料理」と一言でいうけれど…家事分担という名のカラクリ夫と家事分担をしていても、イライラが止まらないという女性の声をよく聞きます。分担といっても、実家での全自動生活(by義母)に慣れた夫に、家事のイロハから教えこむのはストレスが多いもの。妻からすれば「自分でやった方が早い」「結局あとでやり直すから余計に面倒」と思うような家事クオリティーでも、夫は「ちゃんと自分の分担はやっている」という意識でいるから厄介です。たとえばわが家では、料理は私、洗い物は夫が分担していました。一見うまく分担できているようでいて、私の負担の方が相当大きいことを夫は全く知りません。というのも、料理をするためには、その前に以下の手順が必要となります。・今ある食材をもとに献立を作らないといけないこと。・栄養バランスやボリューム、カロリーを意識して、何を買い足せばムダなく使い切れるか組み立てていく作業に頭と時間を使うこと。・調味料などの在庫管理やスーパーへの買い出し、帰宅後に冷蔵庫やパントリーへ食材を収納。しかし、これらの家事の存在は認識されず、「料理」としてカウントされていない…。同様のご夫婦も多いのではないでしょうか。また、わが家の場合、私は家事育児の総監督として大量のタスク処理に頭をフル回転させています。もちろん夫も私が言えばやりますが、あくまでも「手伝う」というスタンス。自ら考え動くレベルではありません。こうした意識の違いもストレスとして蓄積されていました。 ■夫が気づかない「名もなき家事」を見える化するそこで、すべての家事とそれぞれに付随する「名もなき家事」をエクセルの表にしました。横軸には家事の大テーマ(料理、部屋掃除、水回り掃除、洗濯…など)を、縦軸にはそれぞれの細かい作業(献立、ストック管理、買い出し、料理、洗い物、食器をしまう…など)を書き出し、それぞれの担当に色をつけました。「赤は私、青はあなたの担当です」と夫に差し出した一覧表は赤だらけ。自分では相当家事をしているつもりでいた夫もさすがに絶句し、家事分担の見直しについて素直に合意してくれました。一覧表を作ってみて気づいたのは、「作業を分担するより、テーマ別で分担するほうがよい」ということでした。たとえば、夫は料理の中で洗い物の担当でしたが、スポンジの使い分けが雑だったり、洗った後の鍋を伏せて水切りをしておかないなど、私から細かいダメ出しを毎日のようにされていました。結局、部分的な担当だと次工程での不便さに気付かず、言われて初めてやるレベルを越えられません。それならば、洗い物のかわりに水回り掃除をまるっと任せた方が良いのではと考えたのです。結果、自分で考え工夫するようになり、ストック管理などの名もなき家事も自然にこなしてくれるようになりました。■夫でもできることは何か? 手放せる分野を決めて任せてみる家事分担を再考するにあたり、夫には「自分がやりたいけれど手が回っていない分野」を任せるようにしました。私の場合、それは水回りとベランダの掃除…。もともと自分でもできておらず、いつも頭の片隅で「ああ今日もできなかった」と思ってしまう家事だったのです。それなら、たとえ雑な仕上がりだったとしても素直に感謝できそう! と考えました。逆に、やり方や仕上がりにこだわりがある分野だと、つい口を出してしまったりイライラしてしまい、お互いに嫌な思いになりがち。これには夫も賛成してくれました。こんなふうに家事全体を見渡しながら再分担したおかげで、イライラもバトルも激減! 家事の負担軽減だけでなく、お互いがねぎらい合う気持ちを持てるようになったこともうれしい成果でした。あくまでも、わが家の事例でしたが、「名もなき家事の見える化」はおすすめです。家事分担に悩まれている方はぜひ一度お試しください。
2017年11月12日大好きな彼氏であっても、何かを決める場面になると、悩んで決める事ができない優柔不断な性格であれば、一緒にいてイライラしてしまう原因となります。そんな場合は、イライラしない為の対処法を身につけておく事がおすすめです。悩む時間を作らせない優柔不断の男性の場合、一度悩み出すといつまでも悩み続ける状態になる事は珍しくありません。そんな状態にイライラするのであれば、時間を制限する事が有効です。メニュー選びで迷っているなら3分以内に決めて貰うようにする等、決断までの時間を決めておくと、素早く答えを出しやすい状態となります。選択肢を作ってみる時間制限をしても選択をする事が難しい彼氏の場合、選択肢を作ってみる事が有効です。例えば、無数のデートプランがある中から最適なデートプランを選ぼうとすると、なかなか答えを出せない状態になります。それに対して、2つのデートプランから行きたい方を選ぶだけなら簡単です。デート以外でも、とても多くの選択肢がある事で彼氏が悩んでいるのであれば、選びやすい選択肢を提案してみると良いでしょう。決断をしたら褒める優柔不断になってしまう原因は、常に不安な気持ちを持っている為です。この不安な気持ちを取り除く為に有効な方法が、彼氏が選択した内容を褒めるという事です。選択が間違えていたらと考えると、不安になり、なかなか決断ができない状態になるだけでなく、決断後もその選択で良かったのか不安になってしまいます。そんな時、選択を褒めればそれによって安心感が生まれる事になります。安心感が生まれれば、今後は自信を持って選択をする事ができるようになるので、まずはイライラするよりも、褒める事から始める事がおすすめです。彼氏が優柔不断というのは、女性にとって大きな悩みとなりやすいものです。上手な転がし方を覚えれば、彼氏と上手く付き合う事ができるだけでなく、優柔不断な性格の改善へと繋がっていきます。
2017年10月06日「旦那と結婚が、私の人生の最大の汚点」「自分の生命保険で借金を返してほしい」ゾッとするような言葉が並ぶ「旦那デスノート」と言うサイトをご存知でしょうか? 日頃の夫への不満や「死んでほしい」と思うほどの苛立ちを吐き出すための場所として、話題になっています。このサイトで気持ちを吐き出してスッキリするという方法もありますが、実はこの方法は必ずプラスに働くとは限りません。■ストレスを吐き出してスッキリする人と倍増させる人まず、旦那デスノートなどを見ていると、スッキリする人もいれば、そうではない…むしろ憎悪が増しているのでは? と感じる人もいます。同じことをしているのに、なぜこんなに気持ちが違ってしまうのでしょうか。・愚痴と悪口をはき違えてしまう愚痴と悪口、どうしてもイコールで考えがちですが、スッキリ度合いからすれば、全く違ってくるのではないでしょうか。スッキリする人の多くは、愚痴を言っています。「夫が毎日帰ってくるのが遅いから片付けが遅くなる!」「夫が毎日帰ってくるのが遅い。仕事できない男だよね。しかも片付けもしないから生きてる価値があるのか」この場合、上が愚痴で下が悪口になります。このように、愚痴は現状に対する不満などをこぼすこと、悪口はその人を否定するような発言をすることかと思っています。そのため、悪口を言うとそれが耳に残り「ほら、使えない男」「やっぱりダメな男だ」と嫌悪感を膨らましていく結果になります。■上手に愚痴ろう!愚痴を吐き出すことは、とても大切です。気心知れた友人に話すと、当然気持ちもスッキリし他人の愚痴も聞ける心の余裕も手に入れられます。この時のポイントは「話してスッキリした!」と声に出して言うこと。ただひたすら愚痴をこぼし続けても、それが解消されるのは最終的に「自分自身」であるため「吐き出してスッキリしたよ、ありがとう」と笑顔で伝えることが大切です。また、愚痴を言った後こそ気分転換になる行動をとるようにしましょう。例えば、友人と食事中に愚痴を言い合った足でカラオケで発散するスポーツをする等、自分たちが口でスッキリしたあとに身体もスッキリさせると、心身ともにストレス発散の効果を発揮します。もちろん、これは一人でいるときも一緒で「書いてスッキリした!」と声に出して、好きなことをするようにしましょう。■ポジティブな気持ちをもつ対象を探す夫にイライラする人は、実はまだ気持ちがあるからこそなんです。相手への期待があるからこそ、その期待が裏切られた気持ちになりイライラしたり、過去の彼を思い出して「昔はこうじゃなかったのに」とイライラするのです。ハッキリ言えば、相手に何も求めず期待もしないことが一番手っ取り早いのですが、それでは下手をすれば仮面夫婦になる可能性も…。そうならないためにも、感情の矛先を別の人(物)に変えてみるのが一番です。ポイントは「子供」にならないことです。子供の場合、大きくなり自分を頼らなくなったときに苦しい思いをするため、できるだけ家族以外で探してください。ある友人は、最近になってあるアーティストのファンになりファンクラブに入りライブにも定期的に行くようになったそうです。そうなると、友人は「許される範囲なら、自分が楽しめるものを遠慮なく楽しむ」ようになり、細かい部分も気にならなくなっていったそうです。夫へのストレスを感じる妻の多くは、家族を大切にしすぎているのです。自分を犠牲にして、家族のためだけに自分の時間をささげているため、イライラした感情も敏感になりがちに。結婚していても、子供がいても自分の気持ちは自分のもの。もちろん、家族を傷つけるのはよくありませんが、家族もそして何よりも自分が笑っていられる環境を自分で見つけると、旦那デスノートに投稿するよりも楽しい毎日を送ることができるかもしれませんよ。
2017年08月19日もうすぐ夏休み!!彼と旅行の計画を立てている人も多いと思います。楽しみな旅行ですが、旅先では喧嘩になりがちで不安…という人も多いのではないでしょうか。そこで今日は、旅行中のケンカの原因と対策をご紹介しましょう♪渋滞のイライラ車で出掛けるなら、長期休暇中の旅行に渋滞はつきもの。サービスエリアに思うように入れなかったり、目的地に到着しても駐車場に入れなかったり…イライラしちゃいますよね。運転手さんはもちろん、予定通りにならないことに2人共ピリピリしてしまいます。そんな渋滞のイライラ回避のポイントはなんでも"早めに"です。出発時刻はもちろん、トイレ休憩や食事も早め早めにセッティングすることで、待つ意識が軽減します。また、駐車場などは目的地の近くで予約出来るところがないか事前に調べておくとさらにスムーズ。下準備出来ることはしておきましょう!気疲れのイライラ付き合って初めての旅行…という場合、四六時中一緒にいることに気疲れしてしまい、喧嘩になることがあります。旅行はいつもと違う環境でずっと2人で行動しなくてはいけません。その間、ずっと相手のペースに合わせようとすることが気疲れの一番の原因です。特に初めての旅行の場合、自分のペースを取り戻す、休憩の時間を作るのがオススメ。男女別々になる温泉や、ゆったりと会話を楽しむ"何もしない"時間をプランに取り入れましょう!好みが合わないイライラ行きたい場所、やりたいこと、食べたいもの…など、様々な"好み"が合わずにイライラ。喧嘩になることもありますよね。付き合っているからと言って全ての価値観が一致することなんてまずありません。さらにそれが旅先でしか出来ないことや食べれないものとなればお互い譲れないですよね。この場合、思い切って別行動しちゃうのもあり。2人で楽しむ時間と1人で楽しむ時間を組み合わせることどちらかが我慢するようなことなく、2人とも満足できます。ちょっと寂しいな…と思うかもしれませんが、その寂しさも2人の時間を充実させてくれますよ♡いかがでしょうか?せっかくの旅行です!ノンストレスで楽しみましょう♪
2017年08月14日街中に出かけるたびにすれ違う女の子を目で追いかけたり、飲み会で積極的に他の女の子のアドレスをゲットしたりする彼に嫉妬していませんか。浮気性の彼に振り回されてばかりいてはあなたの神経が持ちません。そこで今回は、そんな彼と一緒にいても、冷静な自分でいるためのコツを紹介します。冷静さの保ち方を知り、振り回される状態から抜け出しましょう。考えの幅を広げるしょっちゅう他の女の子をチラチラと見て、集まりでも女の子とばかり話しているよう彼の場合、彼女として気が気でないかもしれません。冷静さを取り戻すためには、考えの幅を広げることをおすすめします。なぜ彼はデート中に自分以外を見るのでしょうか。女の子とばかり話すのはどのような理由が考えられるのでしょうか。単なる浮気性と片付けずに、考えられるだけの可能性をブレーンストーミングの要領で出しましょう。浮気性以外にも、日頃のデートがマンネリ化している可能性や刺激の少なさ、自分の女磨きの怠り、愛情表現の少なさなどが出て来るかもしれません。考えを広げることで嫉妬に狂うことなく、クールダウンして手を打つことができます。冷静に質問する直接本人になぜ他の女の子を見たり、自分がいるときでもほかの女の子とどんどん仲良くなろうとしたりするのか訊いてみましょう。その際には問い詰めるのではなく、あくまでもナチュラルに聞くように注意します。もしかしたら、他の女の子のようにミニスカートをはいて欲しかったり、メイクに気合いを入れて欲しかったりなど、自分で努力できる内容がフィードバックされるかもしれません。ショックかもしれませんが、彼から直接気持ちを訊くことで原因を知ることができ、漠然とした不安や嫉妬などの感情の波にのまれずに済みます。嫉妬の理由を見つめるそもそもなぜ嫉妬するのでしょうか。他の女性に目移りされるのではという不安感や自分の女性らしさへの自信のなさからくるのかもしれません。それならば、彼の行動を変えるように努力するよりも、自分が一番愛されている根拠となる言動をしてもらったり、自分に自信をつけたりすることで、感情面での問題は解決します。嫉妬の理由を見つめてみましょう。浮気性の彼がいるとついイライラしたり、不安になったり、嫉妬したりなど感情の起伏が激しくなりがちです。考えの幅を広げたり、冷静に質問したり、嫉妬の原因を見つめたりすることで感情に飲まれずに冷静でいられます。ぜひ試してみてください。
2017年06月20日彼との会話中、いまいち噛み合わずに、気付くとなんだか微妙な空気・・・。こんな状況に陥ってしまったしまったことのある人もいるのでは?お互いに緊張して会話がぎこちないのならまだ良いのですが、実は彼があなたの発言にイラッとしている可能性も・・・。そこで今回は「女性との会話の中、イライラしているときの男性の言動」をご紹介します。■黙り込む「俺はイライラすると喋りたくなくなるんだよね。黙って彼女の話が終わるのを待ちます」(26歳/男性/営業)怒ると言葉で責めがちな女性と違い、イライラすると黙り込んでしまう男性は多いもの。「俺が我慢して聞いていればいいんでしょ」と怒りを抱え込んでいるのかも・・・。急に彼の口数が減ったら、それは密かにストレスを感じているサインなのかもしれません。場所を変えたり、彼に違う話を振ってみるなどの対策を取る必要があるでしょう。■適当な相槌をする「ふたりでいるのに彼女が別の男の話をしはじめた。ムカついたけどそこで怒ったら器の小さい男だと思われそうだし、適当に『へー』と相槌を打って聞き流した」(20歳/男性/大学生)たしかに「その話ムカつくからやめてくれる?」とは言いづらいですもんね。彼が「そうなんだ」「へぇ~」「たしかに~」など、適当な相槌を打ちはじめたら要注意。あなたの話に興味がない、もしくはイライラするからその話を早く切り上げてほしいと思っているのかも。ふたりで楽しめる会話を探したほうが良さそうですね。■貧乏ゆすりをする「私の彼はイライラすると貧乏ゆすりをはじめる。机の下でカタカタと足が揺れ出したら、そのときしている話は終わらせるようにしています」(23歳/女性/不動産)もちろん貧乏ゆすりがクセになってしまっているという男性もいるでしょう。でも貧乏ゆすりはストレス解消になるとも言われています。つまり彼が会話中に貧乏ゆすりをはじめたら、イライラしている表れなのかも・・・。特に会話のネタに関係なく、女性の長~い話を聞いているとストレスがたまるという男性も多くいます。「けっこう喋っちゃったかも?」と思ったら、彼が貧乏ゆすりをはじめる前に会話を中断したほうが良いかもしれませんね。■関係ない話題に持っていこうとする「遠回しに俺を非難する話をされたときはイラッとしましたね。そのときは『そういえばこの前言ってた○○ってさ~』と違う話に持っていきました」(24歳/男性/福祉関係)イライラするような話をしていても、余計テンションが下がるだけですもんね。聞きたくない話に持ち込まれたときは、あえて自分から違う話題に持っていく男性も。彼が不自然に話題を変えたときは、それ以上しつこくするのではなく「聞いちゃいけないことだったのかな」と察するようにしましょう。■おわりに彼がつまらなそうだからといって「何かノリ悪いな~」なんて相手のせいにしてはダメ!「もしかして怒らせるようなこと言っちゃったかな・・・?」と自分の発言を再度見直し、お互いに会話が楽しめるように行動してみましょう!(和/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年04月30日女性は生理の周期的な問題で、どうしてもイライラしやすくなるときがあります。これは意識して止められるものではないので、上手に付き合っていく対策を練りたいところ。彼にイライラをぶつけてケンカの種にならないように、自分でコントロールしてみましょう。■【正直に事情を伝える】生理のことは男性には理解しがたいもの。原因なくイライラしているときには察して欲しいところではありますが、八つ当たりされた男性からすれば、何でそんなにイライラしているのか理由がわからず、イラつきを伝染させてしまうことになります。調子が悪いときは、ためらわずに事情を伝えたほうがお互い安心できるでしょう。「ごめんね、今日生理前だから少しイライラしているかも。ちょっと優しくしてね(笑)」「今日はなんだか気持ちが上がらないから、よかったら話聞いてもらえない?」などなど。甘えては申し訳ない・・・と遠慮せずに、最初から状況を伝えること。それによって彼は状況を察することができて、あなたの心もリラックスするでしょう。■【無理して会わない勇気も大切】本当に体調が悪かったり、イライラして八つ当たりしそうだなと危険を感じたときは、デートの日程を変更することも大切です。無理して会って機嫌が悪いと勘違いさせてしまうことで、気まずくなったりケンカになってしまうのでは本末転倒。「調子が悪いから、デートは延期でもいいかな?」と、素直に状況を説明してみましょう。上記でもお伝えしましたが、しっかり説明すれば男性だって理解できる範囲は広がるはずです。「八つ当たりして、嫌な気持ちにさせたくなくて・・・」と、彼を大切に思っているからこそ、今の状況が辛いんだということを、そのまま伝えてみましょう。状態や思いを認識してもらうだけで、彼の対応も変化してくるかもしれません。■【普段から不満をためない】イライラしたときは感情的になりやすく、いつもは我慢できることも抑えられなくなることがあります。普段からわだかまりが多い人ほど、怒りや悲しみとして感情が溢れやすくなるので要注意です。ちょっとしたことでもイラっとしたり、ものすごく悲しくなったりして、彼の前で感情を隠すことは難しくなってしまいます。感情の起伏を少しでもやわらげるためには、普段から不安やわだかまりを溜め込まないことが非常に大切なのです。心に少しでも余裕があれば、彼に少し嫌なことを言われても、受け止めて聞き流すこともできるはず。何か付き合いの中で嫌なことがあるのなら、抱え込む前に彼に素直に相談するように心がけましょう。■【映画デート】映画を見ることで、感動して泣いたり、登場人物と共感して笑ったり、感情を自然に吐き出してデトックスができます。特に感動映画や、コメディー映画など、感情がより引き出されるような映画をチョイスすると良いでしょう。彼と見るなら、恋愛系の作品を選ぶのも良いですね。泣いたり笑ったりしているうちに、何となく気分はすっきり解消されているかもしれません。映画デートで彼と話題を共有することで、自然と心も近づきやすくなりますね。■【おわりに】女性特有のイライラはコントロールが難しく、辛い思いをする方は多いと思います。上手に向き合って、恋のエネルギーをプラスに変換していきましょう。(あやか/ライター)(ハウコレ編集部)
2017年03月15日日頃から、ストレスによってイライラしてしまうという方もいるのではないでしょうか。イライラは、日々の生活に悪影響なので、できるだけイライラした生活は避けたいところですよね。そこで今回は、イライラにおすすめなアロマ化粧水をご紹介します。イライラが止まらない…仕事などの理由で、いつもイライラが止まらないという方もいるのではないでしょうか。別に好きでイライラしているわけではないのに、ストレス発散する時間もなく、ただただ日が過ぎていくという方もいるでしょう。やっぱり、ストレスを体にため込んでしまうのは美容や健康にもよくないです。アロマ化粧水を使用してみよう!そこでおすすめなのが、アロマ化粧水です。アロマ化粧水というのは、名前の通りアロマを含んだ化粧水のこと。アロマは、私たちの体をリラックスさせる効果があるのです。その他にも様々な効果が期待できます。①ストレスの柔和1つ目にご紹介するのは、ストレスの柔和です。精神的ストレスは免疫力の低下にも関係してくるのです。よって、体のさまざまな部分にも響くのです。今の心の状態に合わせて、使用することをおすすめします。②体の不調を癒す体の不調を癒す効果があります。臓器の活動や免疫力を高めてくれるのです。しかし、アロマテラピーはあくまでも、病気を治療するものではありません。症状を感じる場合には、早めに医師の診察を受けることが大切です。③血行を促進してくれるアロマは、血行を促進してくれる効果も期待できるのです。血行が促進されることにより、くすみがちな肌も透明感が出てくるようになるのです。④女性ホルモンを整えてくれる生理痛やPMSといった原因は、女性ホルモンが正常に働いていないということも挙げられます。しかし、アロマには女性ホルモンを整えてくれる効果があるのです。アロマは私たち女性の強い味方。そんなアロマを含んだ化粧水を使用してみましょう!早速、おすすめのアロマ化粧水をご紹介します。おすすめのアロマ化粧水①メデル ナチュラル/フェイスローション リラックスアロマ180ml 1,296円(税込)出典:@cosmeより天然由来成分99.5%のフェイスローションです。化粧水に使用している水は、三重県伊賀の清らかな水を採用。また、天然セラミドなどの植物由来成分をたっぷりと含んでいるので、肌の乾燥もしっかり保湿してくれますよ。ラベンダーやオレンジなどの天然リラックスアロマの香り。とろみのあるローションが、ぐんぐん肌に浸透し、吸い付くようなもっちりとした肌に。内側からハリのある、キメ細やかな肌へと導きます。おすすめのアロマ化粧水②ニールズヤード/レメディーズ フランキンセンスウォーター200ml 3,672円(税込)出典:@cosmeよりアロエベラのひんやりとした使い心地で肌をリフレッシュします。すばやく水分を補給しハリのある肌へと導きます。フランキンセンスという精油を使用しております。このフランキンセンスというのは、乾燥する砂漠地帯に自生する木と言われております。おすすめのアロマ化粧水③アロマエッセ/モイスチャーローション150ml 2,700円(税込)出典:@cosmeよりエッセンシャルオイルを配合し、アロマハーブの効果にこだわったスキンケア&バスシリーズです。肌にみずみずしいうるおいを与えてくれ、まるやかな感触で肌にスーッと広がりうるおいを保ちます。おすすめのアロマ化粧水④ジルスチュアート/フルーツ&アロマミスト60ml 2,376円(税込)出典:@cosmeよりローズウォーターやバラエキス、フレッシュなフルーツのエキスをたっぷり配合しています。キメ細かいミストが乾いた肌を透明感のあるやわらかな肌へと導いてくれますよ。フルーツとローズのアロマをギュギュッと詰め込んだ、ローズフルーティフローラルのふんわり心地よい香り。肌にやさしい弱酸性で、イライラな時の癒しアイテムとして使用しましょう。もちろん、「アロマを焚く」なども、日頃感じているストレスを和らげる方法にもつながります。しかし、毎日必ず行う「スキンケア」である化粧水をアロマ入りのものにすれば、毎日簡単にストレスを柔和させることができるのです。日頃、ストレスを感じているけれども時間がなくて和らげる時間がなかったり、わざわざアロマを焚くセットを買いにくのが面倒だという方もいるでしょう。そういう時に、今回ご紹介した「アロマ化粧水」を使用してみましょう。そうすることで、ストレスを柔和させる日常を送ることができます。日頃、我慢する方が多い方は特にストレスを感じやすくなっているかもしれませんね。ストレスを溜め込んで我慢し続けることにより、体の不調を引き起こす原因になる可能性もあります。不調が起きてしまう前に、日頃からストレスを柔和させる方法を取り入れてみませんか?アロマ入り化粧水を生活に取り入れることで、とっても簡単に日常にアロマを取り入れることができますよ。「アロマ化粧水」で、ストレスフリーな生活を!
2017年02月09日誰にだって嫌なことは起きるもの。だけど、イライラしているときの自分の顔を鏡で見てみて。すんごいおブス。イライラが原因でブスになっては本末転倒!!気持ちを落ち着ける方法、教えます。イライラ「おブス顔」二大巨頭イライラしている女性の顔は心底おブス。そんなおブスと化した女性の顔は、下記の2つに分類されます。いづれにしても、全く魅力的ではない表情なのは確か。あなたはどちらの顔に、心当たりがありますか?般若型「般若型」とはその名の通り、般若の面(はんにゃのめん)のような顔。源氏物語に登場する六条御息所が、光源氏の正妻である葵の上に嫉妬をし、生霊となって現れた際に、般若経を読んで退治をしたということが起源で「嫉妬や恨みの篭る女の顔」を現したこの能面をそう呼ぶようになったと言われています。まさに。恋愛絡みや仕事面などで「嫉妬」の念に取り付かれている時、こんな顔になってはいませんか?死んだ魚型やる気や生気を感じられないような状態の人のことを「死んだ魚のような目をしている」と比喩するのを聞いたことがあると思います。怒りを感じているというよりは、若者言葉の「病む」といった状態になっているときに陥りやすいおブス顔の一種です。嫌なことがあり、何にもやる気がでない。家で一日中ぼーっとしていたい、誰とも話をしたくない・・・。そんな気分になっているときは、この顔に気をつけて。おブスを断ち切る!「イライラ」の鎮め方1.女友達に話す男性は、結論を求めずただ永遠と続く愚痴がとにかく苦手です。ゆえに「聞いて欲しいだけ」の話を男性にするのはご法度。相手のこともイライラさせてしまいますし、こちらも正論・結論を言われて、さらにイライラが加速してしまう恐れがあります。しかしながら、女性はアウトプットすることで気持ちを整理する生き物。そんなときは同性の友達に甘えることも大切です。なお、女性もいつまでも同じような答えの出ない愚痴を言われ続けることはさずがに耐えられないので、「聞いてくれて有難う」というお礼を絶対に忘れずに。「おはよう」とともに長々愚痴をこぼされるもの、聞く側としてはなかなか一日の始まりにふさわしくない気分にさせられるので、話をする時間帯も考えましょう。 2.時間が消化してくれるのを待つ「イライラしているなら、その原因となっている人間(友達・恋人・仕事の上司部下同僚・・・)と話をすれば良いではないか!」そう感じる方もいることでしょう。しかし、実際問題ライラの原因である人と話をしたところで、100%解決するとは限りません。むしろ、イライラを相手にぶつけことで、余計に物事をこじらせてしまう可能性すら考えられるため、大人は「引く」というのも一つの賢い選択肢となります。だけど、自分が引いたらこのイライラの行き場はどこへ・・・。ありません。自分の中で消化するしかないのです。人は、時間とともに負の感情を消化できる性質を持っています。「こんなことで自分がおブスになっているのはもったいない」と考えて、さっさと忘れる方向にもって行きましょう。溜め込み過ぎは心の病の原因になるので、引くところ・ぶつけるところの塩梅は大切にしてくださいね。3.何にイライラしているのかを自分で整理する人がイライアラする原因は大きく分けて2つ。①自分の行動を邪魔された時②プライドを傷つけられた時です。①は例えば「電車の遅延」「待ち合わせ時間を過ぎても相手が来ない」「遊園地で人気のアトラクションが混雑していてなかなか乗れない」「車の運転中の渋滞」など②は、「誰かにバカにされたとき」「嫌味を言われたとき」や「能力を否定されたとき」「恋人の浮気など女性絡みのトラブル」「女友達との喧嘩」などがそれぞれ挙げられます。①は心を落ち着ける、時間に余裕を持って行動する、おおらかな心を持つ。等に心がけると意外と簡単に解決ができるもの。一方②は、他者が絡んでくるのでそう簡単にはいきません。だけど、何にプライドを傷つけられ、本来自分はどうして欲しかったのかを整理・理解する事で、次回以降のイライラが未然に防げることもあります。こういうときこそ、自分の心と素直に向き合うと良いでしょう。ちなみに、①のときは般若顔になりやすく、②に関しては、苛立ちが前面に出ているときは「般若」、プライドを傷つけられてショックを受けているときは「死んだ魚」になりやすと言えます。4.ひたすら睡眠をする「嫌なことは寝たら忘れる」という人がいますよね。原始的な方法ではありますが、この方法は確かに効果があります。まず第一に、寝ているてきは余計なことを考えなくて済むためイライラしていることを忘れさせてくれる。次に、寝ているときは記憶が整理されるため、朝起きたらイライラがどうでも良いことに変わっている可能性がある。そして最後に、睡眠は美容にとってとても大切なため、寝ることでおブスを脱せる可能性があるからです。イライラの原因である他者と話をしようと思っているときも、いったん冷静さを取り戻すために一晩空ける、つまり睡眠を取るのも良いでしょう。冷静な心を取り戻すことで、感情に任せて言葉を発するよりもずっと上手に話を進行することができます。誰だってイライラすることはあります。それは、女性ホルモンの影響でもヒステリーでもなくごく普通のこと。まずはイライラの原因を自分で正しく知り、その上で適切な対処を心がけてみて。そうすることで、無駄なおブスにならずに済みます。
2017年01月08日彼に「だから察してよ!」と思うことってよくありますよね。でも、残念ながら、それで相手が察してくれることはほとんどありません。察してくれない彼に余計にイライラしてしまいますよね。それでも言えなくて苛立ちだけを彼にぶつけてしまった経験がある人も多いのではないでしょうか。今回はそういった負の連鎖から抜け出すための3つの方法をご紹介します。1.気になったことは最初から言う当たり前ですが「察してよ!」と思っているということは、伝えたいけど彼に言えていないことがあるわけです。それを溜め込む前に彼に上手に伝えることができれば「察してよ!」と思う機会は減っていくでしょう。恋人と付き合っていく中で些細な事でも気になる瞬間があると思います。小言を言いたくなくて、最初のうちは我慢していても、積もり積もっていつかは爆発してしまいます。彼からしても、今まで何も言われなかったことを急に不満をぶつけられても困惑してしまうでしょう。そうならないように、気になったことは些細なことでも最初から彼に伝える癖をつけていきましょう。2.彼にヒントを出すどうしても直接言えないという人は、彼にヒントを出してみると良いでしょう。友人や職場での出来事を話す中で、彼氏に対して気になっていることをさりげなく盛り込むと上手くヒントが出せますよ。例えば、悪気はないけど彼が自分の身近な人を悪く言うのが気になっている、というような状況で考えてみましょう。彼に今日あったことをいつも通り話す感じで「そこまで仲が良くない知人に友人のことを悪く言われて『なんでそんな事を言うんだろう』って悲しくなった」という内容を言ってみましょう。コツは完全に作り話をするのではなく、実際に似たような状況を目撃したら、それを自分の体験のように伝えれば良いのです。彼に自分の身近な人を悪く言われたときに、どのように悲しかったかということを立場を変えて伝えてみましょう。自覚のない彼でも、そういった状況で彼女が傷ついているということを知れば、自分も気を付けようと思うかもしれません。このように直接言えない場合は、間接的に自分がどのように感じているかを伝えてみると良いかもしれません。3.彼と上手にケンカができるようになる彼に思ったことを言えない女性の多くが、彼とケンカになることを恐れています。そういった人は自分の思ったことを上手く伝えられずケンカになってしまった経験があるのだと思います。思ったことを言うと彼に嫌われてしまうかもしれないという不安が自分の気持ちを伝えることにブレーキをかけてしまうのでしょう。このように「察してよ!」という気持ちの根本は自分の気持ちを上手に伝える自信がないことにあります。上手に彼とケンカができるようになれば、このような不安から解放されます。ケンカになったとしても、ちゃんと話し合えば分かってもらえるという自信があれば気になったことを溜め込むことはなくなるでしょう。そのためには、些細なケンカでも普段から話し合える関係作りが大事になってきます。小さなケンカを「私が我慢すればいいや」と諦めるのではなく、練習だと思って彼としっかり向き合ってみてください。小さなケンカでの成功体験を増やしていけば、自然とあなたの中から不安はなくなるでしょう。普段、彼に「察してよ!」と思うことがある人は、ぜひ今回の3つの方法を試してみてください。自分の気持ちを上手に伝えられるようになると、恋人へのイライラが減るだけでなく、恋人へのポジティブな気持ちがより増えてきますよ。
2017年01月03日子どもに対してつい怒鳴ってしまうということは、ママなら誰でも経験があると思います。しかし感情的に怒ることは子どもに響かないばかりかママにもストレスとなってしまいます。アメリカで開発されたCSP(コモンセンス・ペアレンティング)という児童虐待防止プログラムでは、子育てが楽になるというスキルを学ぶことができます。「怒鳴らない子育て」の実践的方法を5つご紹介します。1.あいまいな言葉は使わずに具体的に伝える子どもに何度も言っているのになかなか行動が直らないと「反抗ばかりして!」と思いがちですが、実は単に言いたいことが伝わっていないだけということが多いのです。「ちゃんとして」「いい子にしていて」「ダメじゃない」というのは、子どもにとってとても曖昧な言い方です。「靴は揃えて脱いでね」「ご飯を食べる時はテレビを消してね。食べ終わったらまた見ようね」のように、分かりやすく具体的に伝えましょう。言葉かけをする時は目を見て話しかける方がより伝わります。2.子どもが「しまった」と思う結果を与える悪いことをした時には悪い結果を与え、子どもが自分で反省し「しまった」と思えるようにします。怒鳴ったり叩いたりして行動をやめさせても、子どもは反省しません。悪い結果というのは、①子どもの楽しみに一時的に制限をかける②正しい行動をやり直させる(悪い言葉遣いをあらためさせるなど)③元の状態に戻させる(汚した床を拭かせるなど)の3つです。例えば「ゲームの前に宿題をやるんだよね?今度から約束を守れなかった時はゲームの時間は半分にするね」と伝えると子どもは「次は約束を守ろう」と思います。他には“あいつ”と言っていたら「悪い言葉づかいはやめなさい!」と一方的に言うのではなく「“あいつ”っていう言葉はよくないよね。なんて言うんだっけ?」と声をかけることで子どもに考えさせます。こう聞かれれば「〇〇君」と答えるので、子どもは自分で行動を正します。3.子どもが納得する叱り方効果的に褒める・叱るためには、子どもが納得する理由をつけることが大切です。「また次もやろう」と思えるように具体的に。「弟におもちゃを譲ってあげて偉いね。そうしたら弟も譲ってくれるようになるね」などと言いましょう。叱る時も頭ごなしに言わず「こうするとあなたにとってこんなにいいことがあるよ」という言い方をすれば、自分の行動が良い結果につながると思い指示に従いやすくなります。例えば「早く寝なさい!」ではなく「9時には布団に入るんだよね。早く寝たら早起きできるね。早く学校に行けたらいっぱい遊べるよ」などと言えば行動がプラスに働くというイメージを子どもが持つことができます。4.事前にママの考えを伝えておく“予防的教育”そもそも問題行動が起きなければママが怒ることもありません。事前に伝えて行動が起きないように予防しておくとお互いストレスがなくなります。例えばスーパーに出掛ける前に「お菓子買ってって言わないでほしいの」とママのしてほしいことを伝え、「家にお菓子があるからね。帰ったら食べようね」と子どもの側に立って言います。子どもが「わかった」と言えばスーパーで問題行動は起きないでしょう。この予防的教育は、パパにも効果あり。「洗濯物をたたんでくれると子どもを早く寝かせられるからすごく助かるな」などと言えば素直に行動してくれる確率は高いです。5.感情のセルフコントロールをする前述の行動をするためには、カッとならずに落ち着くことが大切です。セルフコントロールといっても難しく考える必要はありません。カッとなりそうになったら、5秒待つ、深呼吸するなどは効果的です。また、「言葉・態度に感情的に反応しない」「今問題になっていることだけに焦点を当てる」などを心がけましょう。抑えつけても反抗するだけ。親が落ち着けば子どもも落ち着きます。こういったスキルは、練習することで自然に身につきます。子どもの気持ちを考えた対応を心がければ怒鳴ることが減るはずですよ。イライラが減ればしつけもしやすくなり、結果的にママが楽になります。少しずつ実践してみてはいかがでしょうか。
2016年09月29日毎日、家事に追われて子どもに泣かれてイライラするし、「なんだか息苦しい」というとき、ありますよね。そういうときは、呼吸が浅くなったり、雑になったりしているそうです。授乳服のモーハウス青山店で開催された「子育て呼吸法」の講座に参加してきました。呼吸を味方につける呼吸法とは?呼吸法講師のやぎはしすみこさんによると、呼吸法を身につけて、呼吸を味方にしていると、日常生活のさまざまな場面で活用できるそうです。「呼吸を味方にする」って、どういうこと?「身体に不調を感じたり、心が乱れたりすることは誰にでもありますよね。そういうときに、呼吸を味方にしておくと、心身の調子を整える力を発揮してくれるのです」とやぎはしさん。やぎはしさんが呼吸法に出会ったのは、現在3歳の次女がお腹にいるときだったそうです。「出産後も呼吸法を続けるために、育児に呼吸法を取り入れざるを得なかった」というやぎはしさんですが、「呼吸法を取り入れることで子育てがとても楽になり、『子育て呼吸法』としてママ達に伝えています」とのこと。講座では、ママの心と体をいたわり、子育てが楽になる呼吸法を教えてもらいました。まずは、呼吸を意識。次に「数える呼吸」で呼吸と対話!「味方になってもらうためには、あいさつをして、相手をよく知ることですよね。まずは、自分の呼吸を見つめてみましょう。息は鼻か口からゆっくりと吐き、鼻から吸います。目は開けていても、閉じていてもいいのですが、目を開けている方が、雑念が入ってこない人が多いですね」というわけで、講座ではみんなで1分間、呼吸に集中しました。「自分の呼吸が意識できたら、次は3分間、呼吸を数えながら息をします。ポイントは、吸うことよりも、吐くことにより意識を向けて、最後まで吐き切ること。この『数える呼吸』は、自分の呼吸と対話することにつながります。できれば毎日3分間、『数える呼吸』の時間を取ることが理想ですが、忙しいときは、呼吸を10回数えるだけでも効果がありますよ」「見つめる呼吸」で、身体をいたわる!毎日睡眠不足で疲れているママのために、身体をいたわる呼吸も教えてもらいました。「東洋医学の『気血』という言葉がありますが、身体の不調を感じる部分に気持ちを向けると、エネルギーとなる血が集中して、自然治癒力を発揮してくれます。身体の細部に目を向けるという意味で、『見つめる呼吸』と呼んでいます」。講座では、まずは2分間、指に意識を向けながら『見つめる呼吸』の体験をしました。「両手を広げて、1本ずつ指に意識を向けながら呼吸をします。親指を見つめながらひと呼吸、人差し指を見つめながらひと呼吸、と順番に意識を移していきます。指の末端まで血が通うので、冷え性にも効果があります」。確かに、2分間、呼吸をしながら指から指へ視線を行ったり来たりしていると、指の先がじんじんしてくるから不思議です。「もちろん、指だけでなく身体のすべての部分に有効です。寝る前に、お布団の中で頭、額、眉間、目というように、順番に体の部位に意識を向けながら呼吸を続けます。寝つきが悪い人も、すーっと睡眠に入っていけますよ」子育て中だからこそ活かせる「子育て呼吸法」呼吸法を子育てに活かせる場面を教えてもらいました。・呼吸法で手当て「たとえば、子どもが『お腹が痛い』と訴えたら。子どものお腹に手を当て、手のひらに意識をしながらゆっくりと呼吸を繰り返します。さすったりする必要はなく、手のひらを介してじんわりと何かが伝わる感覚で、優しく手を触れておいてあげるだけで大丈夫。『治ったでしょ?』などと聞かなくても、しばらくたつと、子どもの方から『もう大丈夫』と言って、離れていきますよ」・呼吸法で読み聞かせ「絵本は『声を出す呼吸法』にぴったりです。読み聞かせでは、ゆっくり息を吐きながら文章を読み、苦しくなるぎりぎりまで息継ぎをしないでがんばってください」講座では、『あいうえおうた』(谷川俊太郎著)をみんなで読みました。参加者からは「棒読みになってしまう」という感想もありましたが、「慣れてくると声が出しやすくなり、普通の呼吸よりも抑揚が出しやすくなります」とやぎはしさん。・子どもの泣き声に合わせて呼吸「子どもの泣き声を聞いていると、イライラすることもありますが、泣き声に合わせて呼吸をしてみると、うるさく聞こえなくなり、心が落ち着いてきますよ」・怒る前に、ひと呼吸「子どもに、夫に、イラッとする瞬間、爆発しそうになったら、その前に『ふー』っとゆっくり息を吐いてみましょう。怒りを手放すことができます」毎日必ずしている呼吸を味方につけて、心身を整えることができれば理想的ですね。身長176㎝のやぎはしさんは、モデルでもあります。「呼吸法を続けていると、体に軸ができるので、姿勢がよくなったり、スタイルがよくなったりしますよ」とのこと。子育て中はエクササイズをする余裕もありませんが、呼吸法でスタイルもよくなるなんて! しかも、費用いらず。ぜひ実践してみてくださいね。取材協力カメラマン・モデル・呼吸法講師やぎはしすみこさんモーハウス青山店<文・写真:フリーランス記者鯰美紀>
2016年09月29日