大好評!mamagirlWEB実話マンガシリーズ。増田ユイは息子・コウタを育てる1児の母。ある日、コウタがインフルエンザにかかってしまい、幼稚園をお休みすることに。その後園内ではインフルエンザが流行し、お休みする子が続出した。同級生のレン君もコウタと同じくインフルエンザにかかってしまったが、このことがきっかけでレン君ママが園内で大暴走する事態に!?...インフル発生源の犯人呼ばわりしてきたママ友!この後、さらに彼女が大暴走する!?原作:mamagirl編集部作画:hazumi
2024年01月09日弟ふーが発熱。解熱後兄弟同じ寝室に寝かせたら、長男も発熱して急に寒くなった秋の日、弟のふーが鼻水を出し始めました。やがて発熱したふーは、1週間保育園を欠席しました。幸いにもインフルエンザではありませんでした。ふーの熱も下がり明日から保育園に行こうという日、それまで隔離していたふーを、いつものようにミミの隣で寝かせました。翌日のことです。ミミが体調不良を訴え、高熱が出てしまいました!私は(ふーからうつっちゃったのかな……?もう少し隔離しておけばよかった……?でもミミのクラスでもインフルエンザが大流行してるし、どこからうつったかは分からないな……)と思いつつも、二人連続の発熱にガックリ。落ち込みつつも、子どもがいるとこれもよくあることですので、すぐ切り替えてミミを看病をしていました。「弟のせいだ」と高熱で苦しみながらブツブツ言い続ける長男のミミUpload By taekoミミの熱は高く、とてもつらかったと思います。苦しそうに寝込みながらミミは「ふーちゃんのせいだ」とブツブツ。つらい原因を弟のせいにしていました。私は、「ふーからうつったとしたら仕方ないよね。でもミミは学校に行ってるから、学校でうつったかもしれないし、私からかもしれない。これは分からないよね」と言いました。それでも納得がいかないミミは「ふーちゃんのせいだ!」。つらいのは分かるので多少は仕方がないことかもしれませんが、ただただ弟を責め続けるミミの様子を私は悲しく感じていました。インフルエンザ検査を嫌がり「弟なんていなければ良かった」とまたマイナス発言。その言葉を聞いた先生は?ミミの熱が高いので、かかりつけの小児科でインフルエンザの検査をすることになりました。Upload By taeko先生は手袋をはめ「お母さん、押さえてて!」とただならぬ雰囲気。女性の職員さんも一緒にミミを押さえてくれました。一方、過去にやったインフルエンザ検査の痛みを思い出したようで、本気でもがくミミ……。4年生になったミミは力強く、私と職員さんでは押さえきれず、ミミは床にずり落ちたりと、もうすったもんだでした。そんなドタバタを越えて、ようやく検査できました。ミミは検査が痛いことや羽交締めにされたことなどが悲しくて、ここでも「ふーちゃんのせいだ、弟なんていなければ良かった」とマイナス発言……。私はどうしたものかと溜息です。するとそんな私に気づいた先生が、私に(いつもこうなの?)と言うように目くばせしてくれました。こちらの先生は、ミミが赤ちゃんの頃から診てくれているので、ミミのASDの特性をよく分かってくれています。私が「つらいことがあるとマイナス発言するんです」と伝えると、先生はなるほどと納得したようで、ミミにこう言ってくれました。「弟がいて良かったんだよ、1人より楽しいことが増えたと思うよ。あと、弟くんはインフルエンザじゃないから、もしインフルエンザだったら、きっと学校でもらってきたね」さらに「よく考えてごらん?まだ弟くんが赤ちゃんだった頃、まだ免疫も弱くて風邪の経験もない赤ちゃんは、きみからいっぱい風邪をもらっていたと思うよ。病気は上の子から下の子へうつるほうが多いんだ。むしろ、下の子から免疫がある上の子にはうつりづらい。つまり、きみの方が弟くんにうつした回数のほうがよっぽど多いはずだよ」と冷静に伝えてくれました。Upload By taekoミミはこの先生の発言に納得したようでした。反論することもなく、検査結果が出るまで大人しく待っていてくれました。私は個室でミミを抱きしめて待ちました。ミミの検査の結果は?ミミの検査の結果はズバリ、インフルエンザでした!ふーからうつったのではなく、おそらく学校でもらってきたのでしょう。そして、その後はふーへマイナス発言することはありませんでした。きっとミミは熱を出したとき「ふーからうつったに違いない」と思い込み(無理はない状況ではありましたが)、熱でつらい状況を自分だけで抱えられず、自分以外を責めることでなんとか堪えていたのかなと思いました。そして、先生から理路整然と説明された内容に納得し、それで弟へのマイナス発言が消えていったのでしょう。自分で違うと納得できれば、むやみに相手を責めたりしないようです。やがてミミも熱が下がり、食欲も戻りました。朝ごはんにベーコンを出したところ、ベーコン大好きなふーはミミにスリスリ頬ずりをして、ミミにおねだり。ミミはふーに自分のベーコンをひとつあげていました。優しいミミに戻って良かったです。今後もマイナス発言をすることがあると思いますが、悲しい気持ちを聞いた上で、お互いの良いところを伝え続けようと思いました。Upload By taeko執筆/taeko(監修:鈴木先生より)困ったことがあると他人のせいにしてしまうなど、自己中心的であったり、マイペースさといったものは、ASDのあるお子さんに見られることが多い傾向にあります。このような発言は、学校など今後ほかの場面でも見受けられるかもしれません。マイナスではなくプラス思考になるように見方を変えていく必要があります。それには当院でもやっていますが、感情(アンガー)コントロールプログラムの受講をお勧めしています。怒りを他人にぶつけるのではなく、自分の中で消火していく方法を学ぶのです。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的障害(知的発達症)、ASD(自閉スペクトラム症)、ADHD(注意欠如多動症)、コミュニケーション症群、LD・SLD(限局性学習症)、チック症群、DCD(発達性協調運動症)、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2024年01月09日結婚して2年が経つ夏美は、夫の時成との間にまだ子どもはおらず、義母の口を出しに悩む日々。夫に理由を聞いても「ただその気になれないだけ」と言われて会話は終了。夏美は、レスになったのは夫の親友が突然事故で亡くなった日からのように感じ……。きっかけは、あの日…結婚してからの1年はスキンシップもしていて、夫から求められることもあった夏美。ただ、ここ1年は触れ合うことさえも嫌がられるように。夫とは話合いをすることもできず……。 義母からまた子どもの催促をされ、悩む夏美。「自分たちはなぜレスになってしまったのか……」と考えていると、ある日のことが頭に浮かびました。それは、夫の親友が突然事故死してしまった日。 その日、夏美はインフルエンザで、寝込んでいましたが、親友の訃報を聞き、夫は慌ててお通夜と告別式に向かいました。 ただ義母の話だと、夫は夏美が心配で、告別式が終わったら飛んで帰って行ったとのこと。実際には告別式の次の日になっても、夫が帰ってくきておらず……。 「ずっと俺のそばにいてくれないか?」プロポーズのとき、そう言ってくれた夫を信じたいと思う反面、今の様子を見ていると、夏美さんが「もう自分のことを手放したいと思っているのではないか」と不安になってしまう気持ちも無理はありません。 義母からすると、息子は親友の告別式と同じくらい妻を大事にしているように見えていたはず。インフルエンザで寝込む妻を置いて、一体どこに行っていたのか……。聞きたいような、聞きたくないような、複雑な思いですね。みなさんは、夫に対して聞きずらいことがあった際、どうしますか? 著者:原作者 菊池策
2023年12月31日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。10年以上も通院している病院のシステムすら曖昧になってきた母・あーちゃん。何かやらなくてはいけないというのは理解しているようで、とりあえず自分のペースで動いてしまうため、気が付けば周りに迷惑をかけてしまう行動を取ることも……。本当に目が離せません。認知症は本当に予測不能…久しぶりにきょうだいと食事をしたあーちゃん。しかし、帰宅後に電話で話していると、一緒に付き添っていた娘たちときょうだいの1人の存在が記憶から消えているようでした。さらに、自宅での生活も普段とは真逆のことを報告していて、それがちゃんとしているアピールなのか、ただ普段の自分の行動を忘れているだけなのかもわかりませんでした。あーちゃんは、自分がひどい結婚生活を送っているのは母(おばあちゃん)のせいだと思っています。私たち姉妹は離婚を勧めましたが、今の生活を選んだのはあーちゃんです。※たんたん(夫)思い返せば数年前のこれ、認知症あるあるの物盗られ妄想だった……!?あのとき、もう少し疑念を持っていれば……と、後悔しています。いつものインスリン注射の付き添いの前日。確認の電話をすると、あーちゃんの言動が変です。どうやら、前に受けたインフルエンザの予防接種と間違ている模様。そして翌日。いつもの時間にあーちゃんは現れませんでした。確認はしたけれど、強烈なインプットには勝てなかったようです。あーちゃんは、昔からいろいろなことを人のせいにして片付けることがよくありました。最終的にはすべて自分で決めているはずなのに。数年前、あーちゃんがお店のポイントカードをたんたん(夫)に取られたと言ったときも、いつものように人のせいにしているだけだと思っていました。今思えば、これは認知症あるあるの物盗られ妄想だったのかもしれません。あのとき、もう少し疑念を抱いていたら、今はもっと違う状態だったのかも……。そんなふうに考えてしまうこともあります。その後も、私たち姉妹は少しずつ進行していくあーちゃんの認知症に振り回されて行きます。先日のインフルエンザの予防接種では、いつもと違うパターンの通院ということもあって、姉妹で何度も確認していたのですが、その分強烈にインプットされていたようで……。普段のインスリン注射の時間が予防接種の予約時間だと思い込んで、いつもの通院時間に現れなかったのです。でも不思議なことに、毎週インフルエンザの予防接種と勘違いしていたわけではなく、ちゃんと来た日もあれば混同していた日もあって……。何がきっかけかわからないので対策もできないのですが、この予測不能な症状に振り回されるのは、本当に大変です。--------------あっさり忘れてしまうこともあれば、強烈にインプットされていることもあり、いつ何が起きるかわからないのは、サポートする側にとっても大きな負担ですよね。それでも、感情的にならずに冷静に対応する家族の皆さんには脱帽です。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月30日病院に行くほどではないけど、喉の調子が悪い、咳や鼻水がでる、といった風邪の諸症状はありませんか?自然治癒する場合もありますが、生活リズムが不規則になりがちな年末年始は、症状が長引いたり悪化してしまうことも…。そんな時に頼りたいのが市販薬。現役薬剤師のかえでら実子さんに、数多くある風邪薬の違いやオススメ、注意点を教えてもらいました。風邪とインフルエンザは違います12月に入ってから、仕事とプライベートともに忙しくされているかたが多いのではないでしょうか。体調を万全にして乗り切りたいところですが、体力の回復が疲労に追い付かず、うっかり風邪をひいてしまうこともあるかもしれません。風邪というのは、のどや鼻の粘膜がウイルスに感染して炎症をおこし、くしゃみや鼻水、熱といった症状がでている状態のことをさします。原因となるウイルスはたくさんあり、どれが原因で風邪をひいたと特定するのは難しいことです。なので、風邪の治療はインフルエンザ治療薬のように“この薬で原因となるウイルスのはたらきを抑える”というものではなく、“今でている症状をそれに対応する薬で改善する”というものになります。薬剤師からみた2023~2024年冬の風邪傾向2023年はインフルエンザの流行が早く、風邪の患者さんも毎日たくさんいらっしゃいます。風邪症状にはさまざまなものがありますが、特に「これがつらくて…」と訴えられる患者さんが多いなと感じるのが、咳の症状です。インフルエンザにかかったあと、咳だけ残ってしまって、というかたもよくいらっしゃいます。そこで今回は「忙しさで病院に行く時間なんかとれない!」「休みに入って体調が崩れてしまった」というかたのために、市販の薬の中から咳やのどの症状によく効く薬をメインにいくつかご紹介したいと思います。幅広い風邪症状を改善するなら『新ルルAゴールドDXα(第一三共ヘルスケア株式会社)』のどの炎症を改善するトラネキサム酸、咳止めのデキストロメトルファン、熱や頭痛をやわらげるアセトアミノフェン、鼻水をおさえるクレマスチンといった風邪症状を改善する成分が幅広くはいっています。7歳以上の子どもからお使いいただけるので、常備薬としてもおすすめです。<商品情報>新ルルAゴールドDXα価格:90錠 ¥2,420(税込)編集部調べ長引く咳を改善したいなら『ルルアタックCXプレミアム(第一三共ヘルスケア株式会社)』抗炎症成分である成分が、イブプロフェンとグリチルリチン酸の2種類はいっており、のどの腫れや痛みによく効きます。咳止め成分のジヒドロコデインリン酸塩酸とノスカピンのほかに、気管支をひろげて呼吸を楽にするdl-メチルエフェドリン塩酸塩、痰を切りやすくするカルボシステインも配合されており、咳を改善する効果が高い薬です。風邪をひいて数日たつのに咳が続いてつらい、というかたにオススメです!<商品情報>ルルアタックCXプレミアム価格:18錠 ¥1,650(税込)編集部調べ風邪のひきはじめなら『パブロンゴールドA〈微粒〉(大正製薬株式会社)』微熱や鼻水、痰のからみなど、風邪の諸症状に効く成分がバランスよく配合されています。粉タイプで溶けやすいため飲みやすく、12歳以上のかたから服用できます。風邪のひきはじめにおすすめです。<商品情報>パブロンゴールドA(微粒)価格:28包 ¥2,057(税込)編集部調べ妊娠中や授乳中の安心なのは『メジコンせき止め錠Pro(シオノギヘルスケア株式会社)』有効成分は咳止めであるデキストロメトルファンのみで、医療用と同量がはいっています。その他の有効成分はなにもないため、眠くなるのが困るかたや、他にも薬を服用していて飲み合わせが心配なかたに向いている薬です。また、妊娠中や授乳中のかたにも比較的安心して使用していただけます。<商品情報>メジコンせき止め錠Pro価格:20錠 ¥1,452(税込)編集部調べ苦い薬を飲みたくない人は『龍角散ダイレクトスティック(株式会社龍角散)』漢方の成分で構成されており、痰を改善するキキョウ、セネガ、咳止めのキョウニン、炎症をおさえるカンゾウといった成分が含まれています。この薬は細かい粉状になっており、水なしで服用することができます。漢方成分がのどの粘膜に直接作用することにより痰などの異物を押し出す効果があるため、のどに違和感があり咳払いが多いかたに効果的です。味はミントとピーチの2種類あり、苦い薬を飲みたくないかたにもおすすめです。<商品情報>龍角散ダイレクトスティック価格:16包 ¥580(税込)編集部調べ気軽に飲める市販風邪薬の注意点市販でも多くの種類があり気軽に飲んでしまいがちな風邪薬ですが、基礎疾患をおもちのかたは、服用にあたり注意が必要な場合もあります。とくに市販薬によく含まれているdl-メチルエフェドリン塩酸塩には、血管を収縮させて血圧を上げる作用があるので、高血圧の治療中のかたは服用前に医師や薬剤師に相談してください。また、風邪のひきはじめによく使われる漢方薬の葛根湯に含まれているマオウという成分も、同じように血圧を上げる作用があるため注意してください。以上、身近な病気である風邪についてお話でした。軽い病気だと思われることの多い風邪ですが、悪化すると副鼻腔炎や咳喘息といった重い症状につながることもあります。手洗いうがいを徹底し、食事・睡眠をしっかりとって、まずは風邪をひかないようにすることが大事です!文・かえでら実子
2023年12月29日インフルエンザとはインフルエンザとは、インフルエンザウイルスを病原とする感染症のことです。症状として38度以上の高熱、全身倦怠感、頭痛、筋肉痛、関節痛などが比較的急速に表れるのが特徴です。また、それらの症状に続いて、咳やのどの痛み、鼻汁などのいわゆる風邪と同様の症状も表れてきます。インフルエンザウイルスに感染してから1~3日程度の潜伏期間ののちに症状が表れ、通常は1週間程度で軽快していくという経過をたどります。インフルエンザにはA型、B型、C型という種類があり、流行するのはほとんどの場合がA型とB型です。一般的にA型は高熱や呼吸器症状がより激しく出ることが多く、B型はおう吐や下痢などの消化器症状が出やすいといわれていますが、A型インフルエンザでも消化器症状が出ることがあります。インフルエンザは毎年のように流行をしていて、日本では例年12月から翌3月頃にかけて流行することが多くなっていますが、近年は季節を問わず流行が見られるようになり、注意が必要です。インフルエンザにかかると、高齢の方や免疫力の低下している方の場合には、二次的に肺炎を伴うこともあるほか、子どもの場合には急性脳炎を伴い重症化する可能性もあるため、早期に適切な治療を行うことが大切です。インフルエンザの治療薬にはタミフルやリレンザなどの「抗インフルエンザ薬」があり、症状の表れた時期や程度などによって医師の判断で処方されます。基本的には発症から48時間以内に服用を始めた場合は、発熱期間の短縮や重症化を予防する効果も認められています。また、インフルエンザは予防が大切ともいわれています。主な予防方法として、・ワクチン接種(※)・外出後に手洗い&うがいをする(いずれも30秒程度するのが望ましい)・普段からこまめにお茶などで喉を潤すことが重要・適切な湿度を保つ(ウイルスは乾燥に強いため)・バランスの取れた栄養摂取(特にビタミンの補充を心がける)・人混みへの外出を控える(どうしても人混みへ行くときにはマスクの着用を心がける)などがあります。※特にワクチン接種にはインフルエンザが発症する可能性を減らすと共に、発症したとしても重症化を防ぐという効果があります。ワクチン接種は流行が始まる前に行なうことが重要で、13歳未満の子どもの場合は2回の接種が望ましいといわれています。参考:インフルエンザQ&A|厚生労働省参考:インフルエンザとは|国立感染症研究所インフルエンザで処方されるのはどのような薬?インフルエンザにかかってしまった場合、治療に用いられる薬にはいくつか種類があります。ここでは、それぞれの薬の用法や副作用などをご紹介します。タミフルはドライシロップ(水に溶かす粉薬)やカプセルで処方される抗インフルエンザ薬で、一般名はオセルタミビルリン酸塩です。子どもに使われることが多く、ドライシロップの場合、幼児と小児では体重1kgに対して2mg(最大で1回に75mg)を水に溶かして1日に2回、合計5日間服用します。新生児と乳児の場合は体重1kgに対して3mgを水に溶かして1日に2回、合計5日間服用します。カプセル剤は通常、成人と体重37.5kg以上の小児に処方され、1歳未満の乳幼児へは安全性などの面から処方されません。1回75mgを1日2回、5日間服用します。副作用として吐き気や嘔吐、出血などが起きる可能性があります。ゾフルーザとは錠剤と顆粒タイプがある抗インフルエンザ薬で、一般名はバロキサビル マルボキシルです。2018年から製造販売承認を受けている比較的新しい抗インフルエンザ薬です。12歳以上の場合は20mgの錠剤を2錠、または顆粒4包を一度だけ服用します。体重80kg以上の方は、20mg錠を4錠または顆粒8包を服用します。12歳未満の場合は体重40kg以上であれば20mgの錠剤を2錠または顆粒4包、体重が20kg以上40kg未満の場合は20mgの錠剤を1錠、または顆粒2包を一度だけ服用します。イナビルは吸入するタイプの粉末剤で、一般名はラニナミビルオクタン酸エステル水和物です。新生児や乳児以外で吸入が可能な方に対して用いられる抗インフルエンザ薬です。用法は10歳以上の場合は40mgを単回(一度だけ)吸引し、10歳未満の場合は20mgを単回吸引する形で使用します。副作用として気管支への影響が指摘されており、呼吸器への基礎疾患がある方への使用は慎重にすべきとされています。また、乳蛋白を含む乳糖水和物を含有しているため、乳製品への過敏性がある方への使用にも注意が必要です。リレンザは吸入するタイプの粉末剤で、一般名はザナミビル水和物です。5歳以上の吸入が可能な方に対して使用される抗インフルエンザ薬です。用法は10mgを1日に2回吸入し、計5日間用いられます。年齢によって量に変化はありません。イナビルと同様に、副作用として気管支への影響が指摘されており、呼吸器への基礎疾患がある方への使用は慎重にすべきとされています。また、乳蛋白を含む乳糖水和物を含有しているため、乳製品への過敏性がある方への使用にも注意が必要です。ラピアクタは点滴タイプの抗インフルエンザ薬で、一般名はペラミビル水和物です。低出生体重児、新生児に対しては安全性が確立しておらず基本的に使用されません。小児へは1日1回体重1kgに対して10mgを15分以上かけて点滴静注します。通常は単回ですが、症状によっては連日反復投与(量を変えず投与する)も可能です。成人に対しては一般的に1回300mg用いられ、重症の場合は連日反復投与をする場合もあります。そのほかにも熱を下げる解熱剤や漢方薬などが処方されることがあります。解熱剤にはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)と呼ばれるものと、それ以外のものがあり、一部のNSAIDsにはインフルエンザ脳炎・脳症に影響を与えることが指摘されています。インフルエンザの処方薬の副作用は?発症から48時間過ぎても効果はある?飲まないでも治るの?医師QAインフルエンザに罹患した患者が、異常行動を起こす場合があることが知られています。過去に、抗インフルエンザ薬の服用と異常行動に関連があるのではないか?とニュースで取り上げられたこともあり、心配な方もいらっしゃると思います。ここでは、抗インフルエンザ薬の副作用や効果に関する疑問について、小児科医の鈴木直光先生に伺いました。(質問)インフルエンザの処方薬には副作用がありますか?(回答)インフルエンザに罹患し処方薬を服用後、療養中に走り出す、部屋から飛び出そうとするなどの異常行動が以前報告されました。また、異常行動の結果、マンションなどから転落して死亡するという事例も極めてまれですが報告されています。一部の薬と関連づけて報道されたこともありましたが、これまでの調査の結果、抗インフルエンザ薬と異常行動の因果関係は分かっていません。また、インフルエンザにかかった時は、服薬していなくても異常行動が見られることがあります。そのため、お子さんがインフルエンザに罹患した場合には、抗インフルエンザ薬を服薬するか否かにかかわらず発熱から少なくとも2日間は異常行動へ注意するようにしましょう。例としては、窓など転落の危険がある場所の近くでは寝かせないことや、鍵をかけることなどが挙げられます。Upload By 発達障害のキホン(質問)インフルエンザの発症から48時間過ぎても、抗インフルエンザ薬の効果はありますか?(回答)抗インフルエンザ薬は効果の点から48時間以内に使用することが原則といわれています。しかし、重症化のリスクが高い場合には48時間を経過していても処方されることがあります。Upload By 発達障害のキホン(質問)インフルエンザは抗インフルエンザ薬を飲まなくても治りますか?(回答)インフルエンザは自然に治ることも多い病気で、抗インフルエンザ薬の使用自体は必須ではありません。ただし、小さな子どもや基礎疾患があって重症化のリスクが高い方の場合は使用することが推奨されています。また、抗インフルエンザ薬に限らず、熱があれば解熱剤を、咳があれば咳止めを、喉が痛ければ喉の薬を飲むといった対症療法だけでも症状は緩和されます。Upload By 発達障害のキホン(質問)抗インフルエンザの薬のなかには10代の子どもには処方しない薬もあるのでしょうか?(回答)抗インフルエンザ薬のタミフル(オセルタミビルリン酸塩)は、以前は10代の患者への使用が原則として差し控えられていましたが、平成30年(2018年)から解禁されました。平成19年(2007年)、インフルエンザに罹患しタミフルを服用した中学生が、異常行動により転落死する事故が複数発生し、タミフルの服用と異常行動などの因果関係が不明だったためです。約10年に及ぶ研究や調査が行なわれた結果、タミフルの服用と異常行動との明確な因果関係があるとはいえないことが確認され、処方されるようになっています。Upload By 発達障害のキホンインフルエンザの薬について知り、万が一の感染時にも慌てずに対処をインフルエンザは日本では毎年12月~翌3月頃にかけて流行する感染症です。発症すると38度以上の高熱や全身の倦怠感などの症状が表れるほか、子どもや高齢者、基礎疾患がある方の場合は重症化のリスクが高い病気でもあります。インフルエンザで処方される薬は発症から48時間以内に服薬することが効果的といわれています。もしお子さんにインフルエンザのような症状が見られた場合は、外出を控え学校なども休んで早めの受診を心がけるようにしましょう。服薬も大切ですが、十分な休養と睡眠、そして栄養と水分補給も重要です。参照:市販の解熱鎮痛薬の選び方|厚生労働省抗インフルエンザウイルス薬の添付文書| 厚生労働省
2023年12月29日これは、3歳と5歳の子どもが初めてのインフルエンザで熱せん妄(発熱に伴う異常な行動)を発症し、対応に追われたいもみさんの体験談です。事の始まりは1月末、子どもたちがそろってインフルエンザに罹患したことでした。インフルエンザで苦しむ娘・わっち。いもみさんは必死に呼びかけますが……? 顔が真っ赤! とにかく熱を下げなければ! 3歳の息子・まっちが発熱し、インフルエンザと診断。同日夕方に5歳の娘も発熱しました。いもみさんは娘もインフルエンザだろうと予想し、翌日病院へ行こうと考えます。 以前飲んだ薬が苦くてトラウマになっている息子は処方された薬を飲むことができず、氷枕も嫌がる始末。なんとか2人を寝かしつけたいもみさんでしたが、熱のピークがこれから来ると思い、寝れない夜を覚悟していました。 その夜、息子の声で目が覚めたいもみさん。「イス! イス! 飛んでる! 飛んでる!」「うわぁー! おっきいボール飛んできたぁぁあ!」と息子は幻覚を見ているようで、顔を真っ赤にして叫びます。息子の体は信じられないほど熱く、いもみさんはとにかく冷やさねばと氷枕や保冷剤を使い、首や脇などを冷やしました。そうこうしているうちに息子は再び眠り始め……。この後、いもみさんは氷枕がぬるくなるたびに新しいものへ取り替える作業に追われるのでした。 幼い子どもがインフルエンザにかかったというだけでも心配になりますが、幻覚を見ているという状況でさらに不安になると思います。すぐに病院へ行けず、対応に困ったときは子どもの病気やケガに関して相談できる小児救急電話相談(#8000)などに連絡できるよう、携帯に電話番号を登録しておくと安心ですね。 監修者:医師 神奈川県立こども医療センター 産婦人科 松井 潔 先生 著者:マンガ家・イラストレーター ねこじまいもみ
2023年12月27日まさかのトリプル感染(※画像は紺野あさ美さんオフィシャルブログより)紺野さんは2017年に日本ハムファイターズの杉浦稔大投手と結婚し、同年9月に第一子となる長女、2019年2月に第二子となる長男、2021年8月に第三子となる次男が誕生しています。幼い三児を育てているとあって、インフルエンザをはじめさまざまな感染症が流行っているこの冬は戦々恐々。感染症の大流行から逃れきることは難しく、紺野さんの家族もバタバタと倒れてしまったといい、闘病の記録をYouTubeチャンネルに投稿しました。まず高熱を出した長女を小児科に連れて行くと、インフルエンザA型、アデノウイルス、溶連菌の3つが同時に陽性となる「トリプル感染」と判明。杉浦さんはインフルエンザA型、長男は溶連菌とインフルエンザA型、次男は溶連菌、紺野さんも最後にインフルエンザA型……と、家庭内で複数の感染症が同時に蔓延する悲惨な事態になっていたといいます。長女は39度以上の高熱で食欲がなく、アイスクリームなら食べられるということで、食事はアイスクリームのみ。紺野さんは「39.7はきついよね」と心配そう。看病に追われるなか、いざというときのためにストックしておいたお気に入りの店の冷凍カレーが他の家族のごはんに重宝したといい、「ほんと、これあって助かった~」と心の声が漏れます。発熱2日目、長女の熱が朝一瞬下がった際にごはんを食べられそうというので準備しますが、食べられたのは一口だけ。その後に粉薬を飲ませようとしますが、溶連菌の抗生剤が苦くて長女がなかなか飲めず、ジュースやゼリーに混ぜるも、苦みは抑えられず苦戦したそう。普通のゼリーだと粉薬が溶け出してしまうも、薬用のゼリー「おくすり飲めたね」はしっかりと粉薬を包み込んでくれて、無事に飲むことができました。発熱3日目になっても、朝はまだ38度8分の長女。しかし「そうめんなら食べたい」と少しずつ食べられるようになってきたようです。しかし今度は次男が38度1分の発熱!少し様子見です。発熱から4日目の朝、長女はまだ38度5分。昨日38度超えした次男も、今朝は37度1分まで下がったそうですが、次に杉浦さんが38度5分の発熱と、家庭内で発熱がどんどん連鎖してしまいます。おかゆを食べてくれない問題【あるある】風邪を引いたときの食事といえばおかゆが定番で、紺野さんもいろんな味のおかゆを作ってきたそうですが、「子どもたちは全然食べてくれない」という悩みも。おかゆが苦手なお子さんは少なくないですよね。子どもが食べてくれることを優先し、紺野さんはコストコのパンとベーグルをフレンチトーストにした食事を作っていました。いまだに溶連菌の抗生物質に苦戦している長女、ココアに溶かして飲んだら今まで1番飲みやすかったそうです。少し体調が良くなった杉浦さんに長女と長男をまかせて、次男を病院に連れて行ったところ、溶連菌のみ陽性でした。紺野さんは「いつかかってもおかしくない状況ですが、私がかかってしまうと我が家が大変なことになってしまうので……」と家族が寝静まった後、限界を迎えていた腰のストレッチをします。家族が病気になっても自分だけは感染できない……母の悲痛な心の叫びに共感するママは多いのではないでしょうか。発熱から5日経っても、長女は38度2分、夫の杉浦さんも38度でまだしんどそう。長女はあさり、豆腐、小松菜の中華スープを飲むことができ、その日のうちに熱が36度9分まで下がりました。紺野さんは看病疲れがあるなか、「でも食べてないからまだちょっと元気ないね。食べられるもの食べよう」とお子さんが食べられるものを一生懸命考えて料理。やさしいお母さんですね。嫌な予感が的中……長女の発熱から6日目になると、パパとお勉強できるぐらい元気に。しかし、午後に長男が熱いなと思って熱を計ったら38度4分。嫌な予感は的中、翌日に紺野さんも発熱し、診察してもらうと長男も紺野さんもインフルエンザA型だったそうです。長女がやっと登園できるか……と思った矢先のことに、「どうするかな。最悪のパターンになってしまった…。来週、東京に行く仕事も入ってるし……」と、さすがの紺野さんもしばし思考停止の状態に。紺野さんもインフルエンザにかかっているものの、まだ動く体力はあるといい、たまった洗い物をこなします。「やっぱりさ、子どもが体調悪くても、自分もちょっと体調悪くても、家事は休みなくあるから主婦は大変ですよね」。もう涙なくしては聞けません。それでも徐々に子どもたちの熱は下がり、長女の発熱から12日後にやっと全員が登園可能な状態にまで回復しました。紺野さんは「やっと日常が戻ってきました。長かった~!」と心から安堵の声!「ちょうど日帰りで東京の仕事があったので、よかった、迷惑をかけることにならなくて」と、なんとか仕事には間に合ったといいます。自身もインフルエンザにかかっていても、家事や子どもの習い事の振替など、休む間もない紺野さん。それでもお子さんが少しでも食べられるようにと料理を工夫したり、やさしい言葉をかけたりする姿に、三児の母の強さが滲み出ていました。
2023年12月27日アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。母・あーちゃんと外出すると、ほぼトイレ行脚のような状態になるほど、数分おきにトイレへ行くように。トイレ自体はひとりで入れるので、自分のタイミングで行ってもらうようにしていたところ、食事中に店外のトイレに行ったはずが迷子になるという事件が発生……。今後はその都度付き添いが必要かもしれないと思い始めました。当たり前のことができなくなる恐怖ある日の通院時。院内に掲示されていた年末年始の休診の案内を見つけ、あーちゃんはメモを取りました。しかし、たった1分足らずでメモをしたのを忘れたのか、再度メモを取ろうとしました……。短期記憶障害を目の当たりにして、すぐにかかりつけ医に相談しましたが、薬の増量や認知症に関する正しい情報が書かれた冊子をもらっただけで、何も進展することはありませんでした。先生も診察室もいつもと違うインフルエンザの予防接種。あーちゃんは明らかに動揺……。名乗りもせず、突然看護師さんのもとへ……。けげんそうな顔をされてしまいました。そんなあーちゃんをなんとか診察室へ誘導。今日、打ったのが何の注射なのか理解できていないようでした……。お年寄りの中には、キャッシュカードに暗証番号を書いてしまう人もいると聞いたことがあります。そんな人本当にいるのかと思っていたら……身近にいました(夫)。あーちゃんはお金を下ろすたびに暗証番号を忘れ、ヘルプの電話がかってくることも。暗証番号をカードに書くわけにはいかないので、お金を下ろすのも付き添わないと……。糖尿病の持病があるあーちゃんは、毎週木曜日にインスリン注射を打つために通院しています。インフルエンザの予防接種を受ける時期になり、できれば同じ日にしたかったのですが、予約が取れず別の日となってしまいました。いつもと同じ病院だけれど、診察室も先生も違う……。それが理解できなかったようで、あーちゃんは名前を呼ばれてもキョロキョロしていました。いつもと違うパターンには、もう対応できなくなってしまったみたいです。さらに、これまでに数えきれないほどやってきたであろう「キャッシュカードでお金を下ろす」というのも、暗証番号が覚えられずに失敗するように。何度も間違った暗証番号を入力してしまい、ロックがかかってカードが使えなくなるという状況も経験しました。確認してみると、まったく使ったことのない暗証番号を入力していたり、桁数が足りていなかったり……。そのたびに、「印鑑持ってきて」と大騒ぎ。カードに暗証番号を書くわけにもいかないので、お金を下ろすときは付き添うようにします。暗証番号は何十年も使っているもので、脳で覚えられていなくても体が覚えていてくれそうな気もしますが、どうしてわからなくなってしまうのか……。まあ、それが認知症だと言われればそれまでですが。こうして、昨日までできていたことも突然できなくなっていくのかと思うと、心配でたまりません。--------------日常生活を送る上で欠かせないことを忘れていくのは、近くで見守る身としてはとても心配ですよね。急にお金を下ろしたいときも出てくるとなれば、そこに毎回付き添うのも大変そうです。そんなときはどうするのか、早めに家族で話し合っておくとよさそうですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ワフウフ昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。2023年4月、書籍「アルツフルデイズ笑いと涙の認知症介護」発売。
2023年12月27日「この肺炎は、子供から高齢者まで、幅広い世代に感染します。なかでも5歳から15歳以下の子供に感染しやすく、全体の約5割を占めるともいわれています。ただし、子供からの飛沫や接触によって、家庭内感染で大人にうつるケースも多く、65歳以上の高齢者が感染した場合、重症化しやすいので注意が必要です」こう警鐘を鳴らすのは、日本感染症学会専門医で、東京歯科大学市川総合病院呼吸器内科の寺嶋毅教授。全国でインフルエンザが猛威を振るうなか、さらに別の感染症の危険が日本に迫っている。9月以降、中国で“マイコプラズマ肺炎”による呼吸器疾患の患者が急増し、現在も北京などの大都市の医療機関では、病床が不足する事態が続いているという。世界保健機関(WHO)は中国に対し、感染防止策の徹底を呼びかけているが、すでにお隣の韓国でも、“マイコプラズマ肺炎”による入院患者が、この1カ月で2倍以上に増加するなど、世界的な感染拡大も懸念されている。■2~3週間の長い潜伏期間を経て発症“マイコプラズマ肺炎”とは、一体どのような感染症なのか。「肺炎マイコプラズマという病原体によって引き起こされる感染症です。主な症状は発熱、咳、倦怠感など。風邪のような症状にとどまる人から、気管支炎、そして肺炎になる人まで症状には幅があります。成人の場合、基礎疾患がなくても過剰な免疫反応で重症化することがあるので、特に注意が必要です」(寺嶋教授、以下同)“マイコプラズマ肺炎”は、感染してから2~3週間の潜伏期間があるそう。長い潜伏期間を経て突如襲ってくる。また、発症当初は比較的症状が軽く、出歩くことで人にうつしてしまうことが多いことから、“歩く肺炎”と呼ばれている。国立感染症研究所のデータによると、近年“マイコプラズマ肺炎”の国内患者数は、4年に1回、オリンピックが開催される年に増える傾向にあった(ロンドンの2012年、リオデジャネイロの2016年)。2020年に増えなかったのは、より強い感染力を持った“新型コロナ”のパンデミックの影響だといわれている(グラフ参照)。その4年後が、来年2024年なのだが、すでに予兆はあるという。“インフルエンザ”をはじめとする、感染症の罹患者の多さだ。「いま、子供たちを中心に夏に流行するといわれている、アデノウイルスが引き起こす“咽頭結膜熱(プール熱)”、さらに“溶連菌(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)”の感染者が急増しています。今後、中国や韓国のように“マイコプラズマ肺炎”が日本にも広がると、全国の医療機関にも影響が出てくるでしょう。特に発熱外来や小児科の混乱が予想されます」さまざまな感染症の波が押し寄せてきているのはなぜか。寺嶋教授は、コロナ禍の約3年間で、世界中で防疫措置が取られてきた結果、感染症に対する免疫の蓄積が失われてしまったことが原因ではないかと分析している。もし、免疫のない状態で“マイコプラズマ肺炎”の病原体が国内に大量に持ち込まれたら、中国や韓国のように、一気に感染爆発することもありえるという。■新型コロナと同じ予防対策が有効日本でも流行が広がった場合、最も警戒すべきことは、いま猛威を振るっている“インフルエンザ”との同時感染である。「過去に、同時感染したという報告はいくつもあります。当病院で同時感染された患者さんのケースでは、熱が39~40度まで上昇。呼吸が苦しくなり、酸素吸入が必要な状態まで肺炎が広がりました。つまり同時感染すると症状が重くなるということです。最悪の場合、死に至る可能性もあります。それだけに、早期発見と適切な治療が重要となってきます」さらに、コロナ患者の検査をしたら、“マイコプラズマ肺炎”の病原体も見つかったというケースも報告されており、“新型コロナ”との同時感染もある。寺嶋教授は、流行が重なれば“マイコプラズマ肺炎”と“インフルエンザ”、そして“新型コロナ”の“トリプル感染”の可能性も理論的にはありえるという。「日本ではまだ“マイコプラズマ肺炎”は流行していませんが、これからの年末年始、帰省する人や国内外へと移動する人がかなり増えることが予想されます。年末にも日本に上陸すれば、感染リスクが最も高くなる可能性があります」“マイコプラズマ肺炎”は、高齢者が感染すると重症化しやすいリスクがある。さらに“インフルエンザ”や“新型コロナ”との同時感染で、死に至る危険性もある。そうならないためにも、感染対策がより重要となってくる。コロナと同様に、外出時はマスクを着用、手指の消毒。帰宅後には手洗い、うがい。そしてできるだけ人混みを回避することなどが、基本的な感染対策になるという。「実家に帰省されるご家庭も多いと思いますが、もし自分や子供に軽い咳や微熱の症状があった場合は、帰省を控えたほうがいいでしょう。実家の両親にうつす可能性があります。初期症状の場合は、市販の咳止め薬や解熱剤で和らげることはできますが、治療には抗菌薬が必要です。抗菌薬は、医療機関を受診しないと処方されません」少しでも風邪のような症状が出たら、“マイコプラズマ肺炎”を疑い、できるだけ早く医療機関で受診することをお勧めします!
2023年12月27日2回の予防接種、鼻ぐりぐりの検査……インフルエンザには大変要素が多すぎる!?Upload By よいこASD(自閉スペクトラム症)のある長男あーは病院が大の苦手です。まだ幼かった頃は、椅子に座るのもイヤ、静かにしていることもできない、聴診器コワイ、薬も飲めない……。インフルエンザが流行するこの季節は、私もあーも毎年戦々恐々としています。まず予防接種が鬼門。注射嫌いなのに、流行期の直近で2回打たねばならないインフルエンザの予防接種は大変オブザイヤー……!まだ小さかった頃は、あーが暴れないように私が抱え込んでどうにかなったけれど、幼稚園も年長あたりになってくると、病院の診察室に入ることすらできなくて、大泣きしながら走り回って逃げて、受付のすみっこでようやく注射を打ってもらったこともありましたね……(遠い目)。そんな苦労をして予防接種を受けても、かかってしまうのがインフルエンザです。というか、冬は高熱が出て病院を受診すると、とりあえずインフルエンザの検査をしますよね。あーは鼻に棒を突っ込んでぐりぐりするあの検査がとにかく苦手で……。いや分かるよ、お母さんも苦手だよ。痛くて怖いよね。でもなあ……。いつかの高熱で受けた検査が激しくトラウマ化したあー、熱が出た時点で絶望してしまいます。「あの検査する?あれイヤだ。あの検査したくない」と高熱でうつろな目と意識の中、エンドレス怖がり&確認……。お母さんも目がうつろに……。Upload By よいこパニック回避のため母が見つけ出した秘策!ということで……わたし、秘策を用意しました!いつかのネット検索で知ったやり方……なんと、かんだ鼻水で検査してもらうやつ!!!※医療機関によって対応可能なところとそうでないところがあるようです。幼稚園の頃のあーは鼻をかむことができずいつも拭き取っていたのですが(そして小6の今もあんまりうまくない)、鼻かみをこなせばあの検査をしなくて済むと理解すると、めっちゃ頑張って鼻をかんでくれました!えらい!えらいぞー!!(できて当たり前と思われがちな鼻をかむこと……あーにとっては一大事なのです。)まあ、先生が出た鼻水に例の棒をつけて検査するんですが、その棒が出た途端に大パニックになって診察室を駆け出していきましたがね(苦笑)。鼻がかめても立ちはだかるお薬問題。Upload By よいこそしてお薬問題です。インフルエンザにかかるとよく処方される「タミフル」は、子どもの場合、体重の関係で錠剤ではなく散剤(粉のタイプ)が多いかと思いますが、これがまたすごく苦い!!!チョコのアイスやいちごヨーグルトなんかに混ぜてみるんですけど、全てあーはNG……。我慢して飲む、はどうしてもできないあーなのです。ということでインフルエンザにかかったら最後、薬なしで治すしかないあーです……当然お薬を服用するより治るまでに時間がかかる……。こんな調子で、子どもが病気になると親もしんどくなりがちなんですが、最近のあーは病気の時の対処法を身につけたんです!親もしんどい子どもの病気。だけど最近は対処法を編み出して……!?Upload By よいここれまでの経験でお風呂に入れないことも分かっているので、身体は蒸しタオルでよく拭いて、あったかいお茶飲んで、嘔吐用の洗面器持って自分の部屋にこもって静かに一人で寝てくれて、しんどくて体動かない時はスマートスピーカーで音楽を聞いたりして(声だけで指示できるから)!……よくぞここまで成長した……!多分、ASD(自閉スペクトラム症)の特性ゆえの「病気の時」ルーティンが発動してるんだろうな……(病気の時はお風呂に入らない、お腹が緩い時は大好きな牛乳は控える、無理して食べない、吐くかもしれないから準備する、など)。こだわりで大変なことのほうが多いけれど、決まりが守れるっていうのは悪いことばかりでもないなあと思ったり。それでも!健康にこしたことはありません!みなさん、手洗いうがいで充分予防して、冬を乗り切りましょうー!!執筆/よいこ(監修:藤井先生より)よいこさんのコラムを通じて、各ご家庭のご苦労を想像しました。予防接種も、インフルエンザの検査もなるべく負担なく行えるようになると良いのですが、クリニックでもいろいろ工夫していますが、嫌がられることもしばしばあります。インフルエンザの検査については、鼻をかむことができるお子さんの場合は、ティッシュにラップをつけて、鼻をかむことで、ラップについている鼻水から検査することもあります(主治医の先生に確認してみましょう)。診察や検査など嫌だなと感じながらも、お子さんがクリニックに来てくれたこと頑張りを認め、ねぎらうしかできませんが、少しずつクリニックに慣れてくれて、成長する姿を拝見できることは、小児科医として冥利に尽きます。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年12月26日先日、私と息子が同時にインフルエンザにかかりました。夫だけは罹患しなかったので、息子を小児科へ連れて行ってくれたのですが、その後の夫の言葉に驚愕してしまいました……。夫からのまさかの言葉息子が診察をしてもらった病院では大人の診察はできないと言われたので、私は別の病院を予約しました。私は39度を超える高熱で、着替えるのも、歩くのもやっと。その姿をみているのに、なんと夫は「自分で運転していける?」と言ってきたのです。息子を病院へ連れていってくれたことはありがたいですが、私への配慮がなさすぎて悲しくなり、「無理に決まってるでしょ」と怒ってしまいました。 夫もハッとしたようで、「ごめん」と謝りすぐに私を病院へ連れていってくれました。夫も息子と私が同時にインフルエンザにかかって焦っていたのかもしれません。冷静になった私は夫に激怒してしまったことを反省。家族が大変なときこそ、お互いに配慮ある行動や言葉選びをしていくことが大切だと痛感した出来事でした。 作画/ぽよ母著者:渡辺もな
2023年12月24日肺炎とはどんな病気?肺炎が起きる原因は?肺炎とは、肺胞と呼ばれる肺にある空気の袋やその周辺組織に炎症が起きることで発症する病気です。全世界において、子どもの主な死亡原因ともいわれていますが、日本のような先進国では死亡に至ることはまれです。肺炎のよくある症状として、咳、発熱、呼吸困難などが挙げられます。肺炎にかかると肺胞内は膿や液体で満たされ、酸素の摂取量が減少し、呼吸時に息苦しさを感じます。また、肺炎と似ている症状を呈する病気として上気道炎や気管支炎があります。肺炎との違いは、炎症の起きる場所にあります。まず、気道は鼻から始まり、咽頭喉頭(喉の奥~首のあたり)、気管と続きます。気管が枝分かれしたものが気管支であり、何度も何度も枝分かれを繰り返して細い気管支となっていき、最終的には肺胞という酸素と二酸化炭素の交換を行う器官となります。鼻腔、咽頭喉頭までに炎症が生じたものを上気道炎(いわゆる風邪の多く)、気管支に炎症が及んだものを気管支炎、肺胞まで炎症が及んだものを肺炎と呼びます。肺炎は、呼吸状態が悪化して苦しい状態になっていることもありますし、悪化することで治療が長引いたり入院治療が必要となることもあるので、呼吸が苦しそうだったり、ぐったりしているという場合には、なるべく早く医療機関を受診するようにしましょう。参考:肺炎の概要|MSDマニュアル家庭版参考:肺炎について(ファクトシート)|厚生労働省肺炎は原因となる病原体によって、主に以下のように分類されます。・ウイルス性肺炎・細菌性肺炎・非定型肺炎ウイルス性肺炎とは、何らかのウイルスに感染することによって発症する肺炎のことです。肺炎を起こす主なウイルスはRSウイルス、アデノウイルス、ヒトメタニューモウイルス、ライノウイルス、インフルエンザウイルスなどがあります。細菌性肺炎とは細菌感染により生じる肺炎のことです。主な細菌としては、肺炎球菌やHib(ヘモフィルスインフルエンザ菌b型)などが挙げられます。ウイルス性肺炎を単独で発症することもあれば、細菌にも感染して細菌性肺炎を併発することもあります。非定型肺炎は、ウイルスとも細菌とも違う病原体で生じる肺炎のことです。マイコプラズマ肺炎やクラミジア肺炎などが該当します。そのほかにも、食べ物などの誤嚥(本来気管に入ってはいけないものが入ること)で起きる誤嚥性肺炎、有機物の粉塵や化学物質を繰り返し吸い込んだことによるアレルギー反応により引き起こされる過敏性肺炎、「間質」と呼ばれる肺胞の壁に炎症が生じる間質性肺炎などが存在しますが、小児では後者2つはまれです。参考:知っておきたい関連領域のトピックス―小児のウイルス性肺炎―堤 裕幸参考:症状からアプローチするインバウンド感染症への対応感染症クイック・リファレンス細菌性肺炎|一般社団法人日本感染症学会参考:症状からアプローチするインバウンド感染症への対応感染症クイック・リファレンス非定型肺炎|一般社団法人日本感染症学会肺炎はうつる?肺炎の初期症状、診断方法、子どもに多いマイコプラズマ肺炎の特徴は?肺炎を引き起こした病原体の種類によっては、人にうつるものもあります。感染経路はさまざまありますが、主な感染経路は、感染者がくしゃみや咳をすることで発生する飛沫によるものです。ウイルスや細菌を吸い込むことで感染します。典型的な症状は、咳、痰、発熱、胸痛、ぐったりしている、呼吸困難、多呼吸、食事量の低下などがあります。全てがみられるとは限りません。小児の場合には、胸郭が薄くやわらかいため、大人に比べて呼吸の状態を目で見て判断しやすいです。呼吸状態が悪い場合(苦しい場合)、小児では努力呼吸が顕著になります。例えば、肋骨の下(お腹との境界)や胸骨上窩(胸骨の上、両側の鎖骨の間)がべこべことへこむように呼吸をしたり(陥没呼吸)、お腹を動かして呼吸をしたり(腹式呼吸)、といったことがみられるようになります。洋服の上からでは分かりにくいことも多いので、呼吸状態を確認する時には、上半身を裸にしてみてあげてください。普段の呼吸状態を時々観察しておいて、比較をすると分かりやすいかもしれません。また、呼吸の数も普段より多くなります。乳児の場合、肺炎が重症化すると低体温、痙攣といった症状が生じるリスクもあるとされています。肺炎の診断には、視診(努力呼吸や呼吸数)、聴診、酸素飽和度の値、胸部X線検査、胸部CTスキャンなどが参考になります。多くの場合、診察所見と胸部X線検査によって診断に至りますが、場合によっては胸部CTスキャンを行うこともあります。肺炎の種類の中に、子どもの発症が多いといわれるマイコプラズマ肺炎があります。マイコプラズマ肺炎は「肺炎マイコプラズマ」という名の微生物に感染することによって生じる肺炎のことです。患者のうち80%程度が14歳以下の子どもというのが特徴の一つです。通年見られますが、冬にはやや増加するという特徴もあります。マイコプラズマ肺炎は咳や頭痛、発熱、だるさなどの症状がよく見られ、熱が下がっても咳は3~4週間続くことが多いといわれています。マイコプラズマに感染しても気管支炎ですむことも多いですが、中には肺炎まで進行し重症化する場合もあります。治療にはマイコプラズマに効果のあるマクロライド系などの抗菌薬が用いられます。近年抗菌薬がきかない耐性菌も増えてきていますが、その場合もほかの種類の抗菌薬に変更して治療を行うことが可能である場合が多いです。基本的に症状は軽いことが多いですが、重症化した場合には入院治療を行います。呼吸が苦しそう、食事がとれていない、発熱が続くなど心配な点があれば医療機関に伝えるようにしましょう。参考:肺炎-解説-|東京都こども医療ガイド参考:肺炎の概要|MSDマニュアル家庭版参考:肺炎について(ファクトシート)|厚生労働省参考:マイコプラズマ肺炎に関するQ&A|厚生労働省肺炎の予防法は?かかったら、どのくらいで治る?治療に使われる薬や、入院の目安肺炎は日常生活や予防接種である程度予防することができます。主なものとしては、・外出から帰ったときは手洗いをしっかりする・家族で咳をしている人がいるときはマスクをする・咳をしている人と別の部屋で過ごす・大人の場合は禁煙をする・ワクチンを接種するなどです。ワクチン接種は肺炎そのものを予防するというより、百日咳やインフルエンザなど、合併症として肺炎を引き起こす可能性がある病気を予防するものが多くなっています。子どもが受けることのできるワクチンは積極的に接種していくといいでしょう。細菌による肺炎の治療では抗菌薬を使った治療を行います。比較的軽症の場合は、飲み薬で自宅で治療できることも多いですが、重症化した場合には入院して酸素投与や点滴での抗菌薬投与が行われることもあります。入院治療では数日で呼吸状態が改善し、1週間程度で退院という流れが多いですが、長期化することもあります。また、ウイルスによる肺炎の場合は抗菌薬は効果がありませんが、細菌とウイルスに同時に感染していることも考えられるため、抗菌薬が処方されることもあります。長引く咳や胸の痛みや息苦しさなど気になる症状がある場合は、医療機関の受診を肺炎はさまざまな原因で肺胞やその周辺組織に炎症が起きることで発症する病気です。咳、痰、発熱、努力呼吸、多呼吸などの症状があらわれます。治療は肺炎の原因によっても変わってきますが、細菌が原因の場合は抗菌薬を使った治療が行われます。軽症の場合は飲み薬による治療ですが、重症化した際は入院治療を行う必要も出てきます。日常的な手洗いやワクチン接種などの予防法がありますが、万が一呼吸が苦しそう、食事がとれていない、発熱が続く、ぐったりしているなどの気になる症状がある場合は早めに医療機関を受診するようにしましょう。
2023年12月24日冬の感染症の大御所!息子がインフルエンザにかかってしまいましたUpload By 丸山さとこ今年は秋に入ってから、全国的にインフルエンザがかなり流行っているとは知っていましたが……ついに息子のコウがかかってしまいました。家庭内での感染拡大を防止するため、1週間の間、コウにはリビングへの進入禁止とマスクの着用を徹底してもらいました。Upload By 丸山さとこ「リビングに入るのはダメ。用があれば私に言って。部屋から出たら、廊下に置いたアルコールですぐに手を消毒して。マスクは必ず部屋のゴミ箱に捨てること」……と繰り返し注意を促すうちに、コウは少しずつ感染拡大防止に対する意識を持つようになっていきました。彼は花粉アレルギーがあるので、「今、全身に花粉がついていると思ってね」という指示はイメージしやすかったのかもしれません。コウとリビングの仲介役をすることで、だんだんと私が疲れてヨレヨレに……ASDとADHDがあるコウには、日常から私は何度も同じことを繰り返し声かけしている傾向があります。インフルエンザにかかってから、コウが感染対策を意識して動けるようになるまでは、私はいつも以上にコウの行動に気を払い続けていました。そのため、コウがインフルエンザにかかってからの1週間は予想以上に疲れました。Upload By 丸山さとこまた、コウとリビングの仲介役をすることで小まめな作業が増えたことも、地味に大きな負担になりました。食事の提供・食器洗い・洗濯・浴室清掃などを、不規則に寝起きするコウのペースに合わせて行った結果、家事の量が倍増してしまいました。感染防止に加えて「私の疲労防止」も意識するようにしました「このままでは私が感染しそう」と思うくらいヨレヨレになった私は、「感染拡大だけでなく、私の疲労防止も大切にする必要があるな……!」と強く思いました。まず、コウが普段通りの食事をとれるようになってからは、私の部屋に朝食用の総菜パンやおにぎりを用意しておくようにしました。コウと私の部屋は隣同士なので、これだけでも移動の負担がかなり軽くなりました。Upload By 丸山さとこまた、昼食や夕食を渡す際に「お腹が空いたら食べてね」とパンやお菓子を添えることで、コウからの「小腹が空いた~。何かない?」に対応する手間も省けるようにしました。食事はできるだけワンプレートにまとめて、洗い物の量も減らしました。それらの小さな工夫の積み重ねで私の負担はかなり軽くなり、精神的にも肉体的にもかなり楽になりました。日常の小さな負担を見直すきっかけになりましたそうこうしているうちにコウの出席停止期間も終わり、私と夫への感染も何とか防ぎきってわが家のインフル騒動は終結しました。インフルエンザに振り回された数日間を振り返ると、「感染そのものよりも、病み上がりの状態で行っていた『コウとリビングの仲介役』が一番大変だったな」と思います。その分、負担を見直すことの大切さを実感する機会にもなりました。短期間だからできる対応や、長期間になると省けない要素があることは意識した上で、「日常生活の中で減らせる負担はないかな?」と考えていきたいと思いました。執筆/丸山さとこ(監修:新美先生より)インフルエンザのサポートお疲れ様でした。感染対策をしながら看病をするのはただでさえ大変なうえに、お子さんの特性にも留意するとさらに大変ですよね。衝動性が高いお子さんですと、感染防止のためにお願いしたルールをうっかり忘れて行動してしまったり、狭い部屋の活動に飽きてきてしまったりすることがあるかもしれません。感染防止対策をする理由を丁寧に説明して分かってもらえるようにすることは大事ですね。見えるところにお願い事項を貼っておくのもいいかもしれません。またやり取りにはICT機器(古いスマホをWi-Fiで使うなど)を活用するなどもありかもしれません。看病する保護者さんの手間がかかりすぎると大変なので、記事にもあるように、できるだけまとめて対応、ワンプレートなど手間を最小限にできる工夫はいいですね。ディスポーザブル製品を積極的に使うのもオススメです。こうした非日常の対応がきっかけで、時には日常に活用できるヒントが見つかることがあるかもしれません。なんにせよ、家族感染が予防できて、日常が戻ってきたようでよかったです。コウくんもご家族もみなさま、おつかれさまでした。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。
2023年12月19日少し前に家族で公園に行ったとき。忠告を無視して半袖だった三男が寒そうにしていたので、代わりに私の上着を着せようとボタンをはずした瞬間、その場の空気感が一変しました(笑)そのくらい、見事な中年小太り体型な私。そんな中先日、約7年ぶりにがっつり体調を崩してしまったんですが…久しぶりにガッツリ動けなくなり、食事もほとんど取ることができませんでした。こんなに食べられなくなることなんて普段全くないので、布団の中で苦しみながらも、ふと【痩せるのでは?】と、淡い期待をしてしまったのでした。 まさかまさかの痩せてない(笑)!!厳密に言うと、ほんの少しは減っていましたが、回復後に普通に食事したら一日で元通り(笑)それどころか…。数日食べられなかったことで胃が小さくなったのか、いつもより少なくても満足するようになっていました。しかし!!数日食べられなかった間に、体が『栄養が入ってこない!蓄えモードに切り替えなくては!』と思ってしまったのか、以前よりも食べていないのになぜか体重が増えていきました。結局、期待もむなしく痩せるどころか肥えてしまったという…。やはり、そう簡単には痩せられないのだな、と実感しまくった出来事でした(笑)
2023年12月13日こんにちは!この度、HugMugブロガーに仲間入りさせて頂きました、寺田繭です。皆さま宜しくお願いいたします*巷ではインフルエンザが猛威をふるっていますが…皆さま体調はいかがですか?保育園児の息子達も鼻水はデフォルトかのように年中垂れてますが…(^^;;あまり薬に頼りたくないのが正直なところです。そこで今年はマヌカハニーを久しぶりに購入!家族で毎晩ティースプーン1さじを舐めてから寝るようになりました。マヌカハニー専門店グリーンベイのプレミアム マヌカハニーがおすすめマヌカハニー専門店グリーンベイは、ニュージーランド第一産業省・UMF協会の規定に準拠した正規品を取り扱っているため安心して選べます。オフィシャルサイトや楽天などで購入できるので気になる方はチェックしてみて下さいね。その中で私がお勧めしたいのはプレミアム マヌカハニー!UMF認定の安心安全のマヌカハニーUMFとは原産国のニュージーランドが許可した検査機関で、マヌカハニーの抗菌活性のチカラを数値化したものみたいです!数値が大きいほど高い抗菌力が期待できるそうです。グリーンベイさんが取り扱っているUMF認定のマヌカハニーは、市場でよく流通しているマルチフローラルマヌカハニーよりも優れた抗菌活性パワーを持ってることが証明されています!我が家は今回UMF10とUMF15を購入。これは効果が期待できそうです♡子供も食べれる味通常の蜂蜜に比べると少しクセがあるのがマヌカハニーですが、こちらの物は食べやすく6歳の長男はそのままペロリ♡「美味しい〜!もっと食べたーい」と(笑)他にもこんな食べ方も!子供も喜ぶアレンジレシピスムージーに混ぜ混ぜそのまま食べるのがまだ苦手だった次男三男は毎朝のスムージーに忍ばせて飲んでいます。自ら作ってくれています♪他の食材とも相性よく全くクセは感じず、程よい甘さがプラスされ、とっても飲みやすいですよ*ホットミルクに混ぜ混ぜちなみにアニキはホットミルクに混ぜて飲むのがお気に入り♪その他もパンケーキやヨーグルトのトッピングとして楽しむのもオススメですが、やっぱりそのまま舐めるのが風邪予防には効果的!実際に私も喉の痛みが軽減してマヌカパワーを感じました!主な効果--抗菌性--マヌカハニーに含まれる豊富なメチルグリオキサールによって、抗菌作用のほか、抗ウイルス、抗酸化、抗炎症といった作用が期待できるので、インフルエンザを筆頭に風邪の流行るこの季節は救世主となりそうですね!--季節性アレルギーを緩和--くしゃみ、鼻づまり、涙目といった季節性のアレルギー症状も、抗炎症作用のあるマヌカハニーで楽になる可能性があるそうですよ。その他、腸内環境や肌質の改善、口内のケア、傷の炎症を抑える効果なども!!良い事尽くし〜♡でも糖分である事には変わりないので適切な量を取り入れましょう!このまま元気に年末までラストスパート!マヌカパワーで駆け抜けたいと思います^_^
2023年12月13日丈夫で我慢強いASD娘現在16歳のいっちゃんは、生まれた時こそ2450gとやや小さめで心配させられたものの、16年間大きな病気もせず、スクスクと育ちました。風邪をひくこともほとんどなく、内臓の病気にかかったこともありません。記憶に残るのは、3歳の頃にかかった突発性発疹、小学生の時のインフルエンザ、そして高校生になってかかったコロナぐらいです。しかし、この「たった」3回、全て発見が遅く、大変心配をさせられる事態となりました。「なんかおかしい」と本人が言いだした時はすでに重症!いっちゃんは、自分の体調のモニタリングが難しいため、悪くなるサインもいきなりやってきます。Upload By 寺島ヒロインフルエンザにかかった時は、本人が「なんかおかしい」と言うので熱を測ったらドカンと39.8度! 昼間は機嫌よく学校に行って、さっきまですごい勢いでピアノを弾いていたのに……!?慌てて夜間診療に連れて行ったのですが、呼吸が十分にできておらずパルスオキシメーターの値も95を下回っていました。90%を下回ると速やかに病院へ受診しなければいけないほどの危険領域だとか!さすがにあの時は私もスッ……と血の気が引きました。参照:「よくわかるパキシオルメータ」P5 | 一般社団法人日本呼吸器学会親が子どもの具合が悪くなるサインを見つけなければ……とはいえ……いっちゃんには睡眠障害もあるため、親から見て「ちょっと調子が悪そうだな」と見て取れても、病気ではなく、まず「眠れてないのかな?」と考えてしまうことも。これが、私たち家族がいっちゃんの病気を見逃す原因となっていると思います。今年(2023年)になってかかったコロナの時は全くそのパターンでした。30時間以上寝ないで絵を描いていた娘が「なんだか気分が悪い。足が寒くてしびれる」と言ってきました。一応コロナを警戒して熱は測ったのですが、その時は平熱。なので、「寝なさい! 寝ればきっと治るよ」と言って、詳しく様子を聞かず「早く早く」と寝せてしまったのです。ところが、3時間ほど経って夜中に再び起きてきた娘。「頭痛くて眠れないんだけど……」と言うではないですか。熱を測るとすでに38.5度! 展開早っ!?Upload By 寺島ヒロ痛みに強いということと関係あるのか、いっちゃんはずっと意識を保っていたため、その夜は救急車も救急病院も断られてしまいました……(ちょうど受け入れが厳しい時期だったのです……)。結局自力で持ち直し、翌日「発熱外来」で診断と診察を受けることができましたが、その時は本当に心配でしたし、「昨日のうちに何か兆候が出ていたのでは?病院に連れて行っておけば良かったのでは?」と思うことを止められませんでした。今になって考えるともちろん反省はしていますが、いっちゃんのような子どもの場合、早期発見しようと頑張っても、いかんともしがたい壁のようなものがあるよなと思います……。感覚鈍麻の娘に、親としてできることは……実際のところ、私は娘の体調についてはいつも緊張感を抱え、どんな小さな変化にも注意を払っています。いっちゃんが自分から不調を訴えなくても、顔色や匂い、ピアノを弾く時の指の動きを観察し、「そろそろ休んだら?」とか、「お風呂に入りなさい」「薬を飲んでおきなさい」などと(同世代の高校生には言わないようなことも)言って干渉しています。それで防げている不調もあると思いますが、それらは顕在化しないので、結局役に立っているかは分かりません。余計なことかもしれないと思いつつ、しかし手を離すのも怖いという、その狭間で揺れているというのが正直なところです。執筆/寺島ヒロ(監修:初川先生より)感覚の鈍麻があるお子さんの場合、自身の体調の変化になかなか気づけないという面があります。いっちゃんの場合のように、不調を訴えた時にはすでに重症なお子さん、さっきまで元気だったのにまるで電池が切れたようにダウンしてしまうお子さん、そんなありように心当たりのある保護者の方も多いと思います。ヒロさんのように、これまでの親子の歴史の中でいっちゃんの変化が表れやすいと捉えている匂いや顔色、指の動きなど、そうした細やかな面への注意を配り、なんとか変化を気づきやすくしようとされている方もいらっしゃいますね。そうした「傾向と対策」は本当に大切な視点で、お子さんが成長するにつれ、自身の体調の変化はそうした面に表れやすいのだと認識していってもらいたいところでもあります。よく体調が悪いとまぶたの二重が一重になったり、その逆の方もいると思いますが、顔つきが変わるお子さんも多いと思います。そうした本人でも気づきやすそうな面についてフィードバックしてあげたいですね。お子さんが相談機関などにかかっている場合、そうした体調のモニタリングの苦手さをターゲットにした関わりをすることもあります。毎回、相談のはじめに1週間の体調などに評価(5点満点で点をつける、表情マークに○をつけるなど)してもらうことがあります。宿題として、毎日の検温や食欲の度合い(意欲あるいは食べ残しがあったかどうかなど)、睡眠時間あるいは眠りの満足度などをチェックシートに記入してきてもらうこともあります。自分自身の身体の変化に気が向ける練習として、また、自分の体調の「傾向と対策」を身につけてゆくためにそうした確認や取り組みをすることがあります。こうしたことはなかなかに地味で、続けるのが大変な場合もありますが、体調に気を向けるタイミングをルーティン化したり、相談場面のような家庭外で扱ったりすることで取り組みやすくなるかもしれません。前の記事はこちら(コラム内の障害名表記について)コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。
2023年12月12日ゴロウは、妻のミサキと息子ムサシの3人家族です。ムサシが生まれてから、ミサキが冷たくなったことに悩んでいたゴロウ。風邪をひいて、ミサキに心配してもらったことをきっかけに、仮病を使うようになります。仮病とわかっていても親身に看病をしていました。ある日、インフルエンザに罹ってしまったミサキ。ゴロウに「早く帰って来てほしい」と連絡をしますが、そんな日に限っていつもより遅く帰って来ました。 しかも「ご飯買って来て」と連絡しておいたのに、なんと自分のご飯だけ買って来た挙句、仮病で簡単に会社を休むくせに、いざ妻が病床に伏せても会社は休めないと言います。 さらに「俺はホテル泊まるから、ミサキのお母さんに助けてもらってよ」とゴロウは言ってのけます。 どうして助けようとしてくれないの…? 生後間もない息子のお世話もあるのに、それさえも放棄してホテルで過ごしたゴロウ。 「どうして助けてくれなかったんだろう……この恨み、一生忘れない」と恨んだミサキ。 それから数日後、ゴロウはいつものごとく体調不良を訴えます。しかしミサキは無視……。 反応してもらえないゴロウは「ミサキのインフルが移ったんだ!」と責めますが、ミサキは淡々と「病院へどうぞ」と返答。 「家でもマスクしてよね」とミサキから冷たく言われ、ゴロウは激怒。あくまでミサキのせいで、体調が悪いと主張します。 しかし、ミサキが体調不良のとき、ゴロウはひとりでホテルに泊まっていました。ミサキと一緒にいた母とムサシには移っていません……。ゴロウは何も言い返せないまま病院へ行くのでした。 仮病を使い続けてきたゴロウ。今回は本当に熱があり、体調が悪いようです。とはいえ、インフルエンザに苦しんでいた間、ミサキはゴロウから助けてもらえませんでした。ゴロウからどれだけ体調不良を訴えられても、ミサキはイライラして当然かもしれませんね。これまでの行いが自分自身の首をしめていると、ゴロウには早く気づいてほしいものです。>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 神谷もち
2023年12月09日ゴロウは、妻のミサキと息子ムサシの3人家族です。ムサシが生まれてから、ミサキが冷たくなったことに悩んでいたゴロウ。ある日風邪をひいて、ミサキに心配してもらったことをきっかけに、仮病を使うように。ミサキは大人が2人いるのに家事も赤ちゃんの育児も一人でするしんどさを訴えますが、ゴロウに思いは届かず、その後もゴロウは体調不良を度々訴えるのでした。 自分の思いが伝わらないことに愕然としながらも、仮病のゴロウの看病をしていたミサキ。そんなある日、ミサキが高熱に……!? 突然高熱が出てしまって ある日、発熱してしまったミサキ。30分後には39度台まで熱が上がってしまい、病院へ。 ミサキはインフルエンザにかかってしまいました。 落ち込みながら、ゴロウに連絡。「ムサシに移さないためにも、早く家に帰ってきてほしい」と伝えます。そして「ごはんを買ってきて」とお願いするのでした。 注意していたものの、インフルエンザにかかってしまったミサキ。高熱の中、ムサシが普段飲まないミルクを飲んでくれるかどうかと不安を感じながら、横になって休みます。いつもはミサキに看病してもらっているゴロウは、ミサキの看病もしっかりしてほしいですね。>>次の話著者:マンガ家・イラストレーター 神谷もち
2023年12月07日11月28日、秋田県は県内の高齢者施設でインフルエンザの集団感染が発生し、そののち90代の患者2人が死亡したと発表した。「昨年までコロナの影響で落ち着いていたインフルエンザが、今シーズンは猛威を振るっています。国立感染症研究所が発表している11月29日現在の報告によると、定点当たりの報告数は28.30となり、前週の報告数の21.66よりも増加。この1週間の患者数は約95万人に上ると推測されています」(全国紙記者)全国各地で学級閉鎖を余儀なくされ、医療現場ではインフルエンザ患者が後を絶たないという。こうした流行下で“複数回感染”を懸念する声が上がっている。竹内内科小児科医院(東京都大田区)の院長・五藤良将さんが解説する。「すでにインフルエンザに罹患してしまった患者さんのなかには“免疫があるから、今シーズンは感染しない”“もうワクチン接種の必要はない”と考えている人もいるかと思います。しかし、インフルエンザにはさまざまな型があり、一度感染しても、別のインフルエンザの型に感染することは、例年でもありえること。今年は流行期が長いので特に注意が必要です」たとえば東京都の場合、東京都健康安全研究センターが発表するインフルエンザ情報によると、コロナ禍前の’19年は前年12月から患者が増加を始め、1月に入り急増して中旬ごろにピークを迎え、2月中旬くらいまでに収束している。だが今年は8月中旬から流行が始まり、10月初旬にピークを迎えたものの下降線はなだらかで、11月にもまた上昇線を描き始め、いま全国の保健所管轄区域で警報レベルを超えている区域は249か所(44都道府県)、注意報レベルを超えている区域は250か所(44都道府県)となっている。「複数回感染のリスクが高まっているのは、こうした流行期間が長いことに加え、この数年、インフルエンザが流行しなかったため、免疫力が低下していること、そしてコロナが5類に引き下げられ、感染対策も緩くなってきていることなどが要因です」■A型B型あわせて3回感染する危険性もでは、現在はどのような型が流行しているのだろうか。「季節性インフルエンザといわれるA型が流行していますが、A型H1とA型H3が5:5の割合。それぞれ免疫が異なるため、どちらかに感染しても、もう一方の型に感染する可能性があるのです」専門家のなかには、今年は流行の開始が早かったので、収束も早いという楽観的な見方も。「仮にそうだとしても、例年、A型の流行が収まると、年間を通して散見されるB型が目立ってきます。12月、1月にB型がはやりだすと1シーズンに3回も感染する危険性があるのです」そもそもインフルエンザは、高齢者や子供にとっては高いリスクのある病気だ。「高齢者の場合は、インフルエンザを発症することで体の抵抗力が弱まり、肺炎球菌や黄色ブドウ球菌などによる細菌性肺炎を引き起こしてしまうことがあります」’20年には、アメリカでインフルエンザによる死者は1万人を超えたほど。甘く見るのは危険なのだ。「子供で注意すべきはインフルエンザ脳症です。インフルエンザに罹患して脳が炎症を起こし、けいれん、異常行動、人の名前がわからなくなるなどの意識障害をもたらしてしまいます。死亡率が30%、後遺症が残る可能性が25%と高いため、要注意です」インフルエンザに複数回感染すれば、それだけ肺炎などを起こす可能性は高まる。「また、感染後、抵抗力や免疫力が落ちているときに、連続して別の型のインフルエンザに感染すれば、重症化するリスクは高くなると考えられます」一度、感染したからといって安心できないのが、今シーズンのインフルエンザ。複数回感染を防ぐためにも、予防が求められる。「もっとも重要なのは、ワクチンを接種すること。今年のワクチンは、現在、流行しているA型H1やA型H3、B型など4種類に対応しています。その効果に関して、たとえばアメリカのCDCは、ワクチン接種で医療機関に受診するリスクを40〜80%減少させると報告しています。また’21年に発表された論文でも、ICUの入室リスクを26%、死亡リスクを31%抑制するという結果でした。重症化を防ぐ効果があるのです。ワクチン効果は5カ月ほど続きます。今年はワクチン数が潤沢なので、まだ間に合うはずです」費用はクリニックなどで3千500円から5千円ほど。自治体によって、65歳以上は無料となったり、子供は1千円ほどの補助金が出る場合もある。■予防でタミフルやイナビル服用でウイルスを増やさない「インフルエンザに感染した場合は、早めに医療機関を受診すること。タミフルやイナビルという薬がありますが、基本的にはウイルスを撃退するのではなく、ウイルスの数を増やさない効果があるもの。つまり、ウイルスが増殖する前に治療することが肝心です。しかし、インフルエンザの検査は発症後8時間くらいたたないと陽性反応は出ません。心配な場合は、予防として服用するのも選択肢。ただし、予防の場合は自由診療(10割負担)なので、7千〜1万円と高額になってしまいます」もちろん、コロナ禍と同様、手洗いやマスクなど、日々の感染対策も忘れてはならない。家族に感染者がいれば、床などにウイルスが付着した飛沫が飛んでしまう場合もある。「床に直接座る生活スタイルの人もいるかと思いますので、定期的に床掃除をすることも、感染対策につながるはずです」とくに今冬は、全国的に咳止め薬や痰切りの薬が不足している。「処方箋を書いても薬局から『在庫がありません』と連絡がきます。複数回感染となれば、長期間つらい症状をがまんすることに」新型コロナの時ほどの感染対策を取っていない今、忘年会や帰省など、感染リスクが高まる年末年始に向けて、2度、3度と繰り返し感染し重症化する前に、できる対策を。
2023年12月07日「(温泉旅行で)宿泊した部屋がものすごく乾燥していたんですね。2台くらいその部屋に加湿器をたいていて……帰りに明らかにふつうの風邪ではないコホコホというような咳が出始めて……」11月22日、FNNプライムオンラインにそう語ったのは、女優の矢沢心(42)だ。矢沢は、発熱はなかったが咳や痰が止まらず、薬を飲んでも効果がなかったため、病院を受診したそうだ。「レントゲンを撮ってもらうと(咳のしすぎで)肋骨の右側が2本、ヒビが入っていて、左が1本ヒビが入り骨折もしていると……」最終的に医師から告げられたのが「加湿器肺炎」という耳慣れない病気だったという。神奈川県にある横浜鶴見リハビリテーション病院の吉田勝明院長が、こう説明する。「加湿器の中に発育したカビや、レジオネラ菌などを吸い込むことで起きるのが、この『加湿器肺炎』です。症状は、風邪や通常の肺炎に似ていますが、過去にはこの加湿器肺炎が原因で死亡した事例もある、注意すべき疾患なんです」健康のために入れたスイッチが加湿器肺炎をもたらし、死に至る事例の報告もあるというのでは、なんとも恐ろしい。■正体はアレルギー性肺炎そこで吉田先生に、加湿器肺炎のメカニズム、治療法と予防法、そして正しい加湿器の使い方を教えてもらった。「加湿器肺炎は、専門的には過敏性肺臓炎というアレルギー性肺炎の一種です。肺や気管支がカビなどによるアレルギー反応を起こすことで、加湿器肺炎の原因になると考えられています。’07年には汚れた水を使った加湿器が原因でレジオネラ肺炎を起こして死亡した60代の男性の事例があります」国立感染症研究所の発表でも、’17年12月から’18年1月までに大分県の高齢者施設で、80代男性2人と90代男性1人が肺炎になり、90代男性が死亡し、加湿器からレジオネラ属菌が検出されたことが報告されている。高齢者以外でも、’00年に新生児2人が加湿器による肺炎にかかったという事例の報告もある。加湿器肺炎の症状は、発熱、咳、息苦しさなど。これらは風邪や通常の肺炎と同じだが、原因となるのはカビなどによるアレルギー反応だ。そのため、風邪薬や、通常の肺炎の治療薬である抗菌薬(抗生物質)では効果がないという。「風邪薬を飲んでも治らず、健康のためにと加湿器をそのまま使い続けていると、症状は改善せずに悪化し、重症化する恐れがあります。矢沢心さんの例のように、咳をしすぎて骨折などということも考えられる。日ごろは基礎疾患がない方でも、インフルエンザにかかった後などで免疫力が低下しているときには、特に注意が必要になります」しかし病院やクリニックで受診しても、現状では医師のほうから「加湿器を使っていませんか?」といった、加湿器肺炎を想定した問診は、多くはないそうだ。「そのため、風邪や通常の肺炎と判断されて、風邪薬や抗生物質を出されても、治らないということになります。昨今の報道などで、加湿器肺炎が気になっている方は『加湿器を使ったときに、とくに咳き込んだりします』などと病院で言ってみるといいでしょう。医師も加湿器肺炎の疑いに気づいて、対処してくれるかもしれません」では、加湿器肺炎にかかってしまった場合、どんな治療法があるのだろうか。「病院では、加湿器肺炎が疑われた場合は入院してもらい、加湿器のカビから隔離させるなどの処置を考えます。重症者はステロイドの処方でアレルギー反応を抑えることもあります。軽症の方の場合は、原因となっているその加湿器の使用をやめれば、加湿器肺炎は自然に改善し、治癒するでしょう」症状を引き起こさないために、加湿器はどんな使い方やお手入れをすればいいのだろう。「乾燥しているこの時季、適度な湿度を保つために加湿器を使うのは大事なことです。ただ、水道水にレジオネラ菌などが混入している場合もありますので、水を沸騰させて蒸気をつくるスチーム式加湿器を使用しましょう。超音波式や気化式の加湿器を使う場合は、タンクの水がそのままエアロゾル(微粒子)となって室内の空気中を漂うことになるので、水はなるべく蒸留水を使い、タンクの内側は、こまめに洗浄しましょう」■加湿器はきちんとメンテナンスを最後に、吉田先生がこんなアドバイスをくれた。「カビ自体の病原性は弱く、肺に直接炎症を起こさせるほどのことはないと思われます。しかしカビで肺や気管支がアレルギー反応を起こせば、死亡リスクがある加湿器肺炎になる恐れがあることを忘れずに。新型コロナはもちろん、患者数が増えているインフルエンザなどの予防をしながら、加湿器もきちんとお手入れすることで、加湿器肺炎も予防しましょう」清潔な状態で正しく使えば、冬の乾燥を和らげることができる加湿器。これを機に、一度自宅の加湿器の状態をチェックしてみよう。
2023年12月07日夫は自分に甘く、他人に厳しいタイプ。結婚後にそれを知り、夫の言動に疑問を感じるようになりましたーー。今夜、夫は珍しく残業です。風邪で休んだ後輩の仕事が回ってきたそうで、ひどくイライラしています。「精神が弱いから風邪をひくんだ。甘えているからだ」 と言い、休んだ後輩に連絡して説教をしたそうです。寝込んでいる人にそんなことをするなんて……。信じられません。 高熱で寝ている私に対しても…ある日のこと。私は高熱で辛く、横になっていました。夫には作り置きの食事を温めて食べてもらえるよう連絡すると、「熱くらいなんだ、料理くらいしろ」という返事が。病気の私を心配するどころか、挙句の果てに説教を始めました。 風邪がうつることにもうるさく、別々の場所で寝ることに。寝室のシーツなどを取り替えるよう言われ、私には別の場所で寝るよう強要します。 夫が体調の悪いときは私が看病することになるのですが……。どうやら、夫の体調不良は私の管理不足ということになるらしく、すべて私が悪いとのこと。開いた口が塞がりません。 夫がインフルエンザに!?数週間後、夫がインフルエンザで早退することに。私はパートへ向かう途中だったので、「ひとりで休んでいて」と伝えると、パートを休めと言ってきました。すでに病院へ行って薬をもらっており、昼はお弁当があるので食べ物の心配もありません。 それなのに、温かい布団を用意しろとかおかゆを作れとかわがまま放題言ってきます。挙げ句、誰が食わせてやってるんだとモラハラ発言までする始末。パートを休まなければ離婚するとまで言ってきました。その日はしぶしぶ帰宅しましたが、私にも思うところがあり……。 翌日。「俺が病気しているのにどこ行っているんだ!」「ちゃんと看病しろよ!」 昨日からいろいろ考えましたが、日ごろの夫の言動を見るに「離婚」という選択が一番良いと思ったのです。「看病したくないし離婚して」「は……? 俺インフルエンザなんだぞ!」インフルエンザは風邪よりランクが上なんだと主張する夫。いい年をした大人が何を言っているのかと、聞いていて恥ずかしくなりました。 幸せになろうと立ち上がり…私は自分がされたように、このタイミングでいろいろ言ってやりました。体調の悪いときに説教されるとどれだけ苦しいか、身をもって味わってほしいと思ったからです。 そもそも仕事をパートにしてほしいと言ったのは、夫でした。それなのに、養っていると威張られても困ります。「家事は外で働くより大変じゃないから、病気でもできる」と言っていましたが、今あなたが自分でやってみたらいい、私はそう言いました。 夫は軽く謝ってきましたが、それこそ甘えています。看病しないなら離婚、そういったのは夫なので。私は家に戻らず、弁護士を立てて協議離婚をすることに。不幸な生活から抜け出すため、まず一歩を踏み出したのです。 ひとりになった元夫は、生活習慣が乱れて病気がちになったようです。私は自立した生活を始め、大変ながらも充実した毎日を送っています。 ◇ ◇ ◇ 自分のことしか考えてこなかった結果なので、離婚されても仕方ないですよね。優しくしてほしければ、相手にも優しく。思いやりをもって行動したいですね。 著者:ライター ベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班
2023年12月06日アラフォーの私は在宅ワーカー。子育てをしながら昼間は家でパソコン仕事をしています。しかし先日、いても立ってもいられないほどの肩と腕の痛みに襲われて病院を行脚することに。ただ椅子に座って腕を降ろしているだけでも冷や汗が出るような痛みで、仕事はもちろん料理・洗濯といった家事もできません。ベッドに横になって過ごす日々を経て、思い切って整形外科を受診して判明した原因は、まさかの習慣でした。関節痛?発熱を境に動かせなくなった肩私は自宅でwebライターをしていて、毎朝家族を学校や職場へ送り出してからはほぼ1日中パソコンに向かっています。繁忙期は家族が寝静まった深夜に仕事をすることもあり、寝不足も日常。目や首、肩に疲れがたまっていることは自覚していました。仕事のためか日に日に肩の痛みは強くなりますが、手のひらサイズのマッサージボールを肩の下に入れて横になりグリグリほぐす……といったセルフケアでしのぐ日々。「ここ数日、忙しかったからなぁ」と栄養ドリンクでカツを入れて気にしないように過ごしていたのですが……。ある日の夕方、39℃近い発熱とともに肩甲骨周りが急激に痛み、腕を動かせなくなりました。座っているだけなのに肩や腕が痛くて冷や汗をかき、鎮痛剤なしでは家事もできません。私は「不摂生な生活で抵抗力が弱ってインフルエンザに感染したかも!?肩の痛みは発熱による関節痛?」と思い、翌朝内科へ駆け込みました。検査を受けるとインフルエンザや新型コロナウイルスは陰性でしたが、医師によると「ほかの感染症や風邪でも関節が痛むことがあります。肩は様子を見ましょう」とのこと。風邪薬とともに解熱・鎮痛剤と湿布薬を処方してもらいました。整形外科でわかった本当の理由とは内科を受診してから2~3日で熱は下がり、風邪症状も落ち着きました。しかし、肩の痛みだけは治りません。鎮痛剤を飲んでいても湿布を貼っていても痛いので、私は仕事を休み、家事も育児も夫に任せてひたすら腕を動かさずベッドに横になる日々。「ただの関節痛じゃないのでは……」とだんだんと不安になります。「四十肩? マッサージボールで押し過ぎて肉離れになった? それとも重病の予兆?」と炎症やけがの可能性も考え、風邪が治るのを待って改めて病院を受診することにしました。今度は整形外科です。医師にこれまでの症状を説明し、可動域のチェックやエックス線撮影を終えて診察室で病名が告げられたのですが……。数日間苦しめられた我慢できないほどの痛みの正体。それはなんと……「肩凝り」でした。私は思わず「え? 肩凝りですか?」と聞き返します。医師からは「そうですね。あえて病名をお伝えするなら、頚性神経筋症候群(けいせいしんけいきん しょうこうぐん)ですね」と言われました。重病やけがの可能性を気にしていたので、私は拍子抜け。それと同時に、「肩凝りでもこんなに痛むことがあるのか」と大層驚きました。「ただの肩凝りだから大丈夫」とスルーできるような痛みではなかったのです!まさかの原因と間違えていた対処法まず気になるのは、これほどの痛みに発展した肩凝りの原因です。私は「仕事で長時間使うパソコンの影響かもしれません」と医師に伝えました。しかし、原因はそれだけではありませんでした。医師からは「パソコンも注意すべきですが、さらに気を付けてほしいモノがあります」と言われました。それは、なんとスマートフォン!私にとってスマートフォンの存在は生活の一部。手が届く範囲にあるのが当たり前で、家族や友人と連絡を取るために使用するほか、調べもの、SNSのチェック、読書もスマホでしています。寝る前にスマホでマンガや本を読む時間が至福のご褒美タイム。気付くと同じ姿勢で1時間も2時間も画面をのぞきっぱなしということも日常茶飯事です。どうやら、この習慣が良くなかったようで……。「長時間同じ姿勢で過ごす」ことが、肩と首に大きな負担をかけ、痛みの最大の要因となっていました。医師によると、私の痛みへの対処法も間違えていたようです。今回の症状は、ただベッドに横になっているだけでは改善しないのだとか。「とにかく運動習慣を作ってくださいね! 動いて治しましょう!」とアドバイスを受けました。さらに、冷やすのではなく、温めるのがおすすめとのこと。腕周りを動かす体操や全身運動をする、仕事中は40分に1回は休憩する、スマホでの読書は控える、湯船に浸かる、こうした対処法を教えてもらい実行に移しています。まとめ肩の痛みは完全には治っていませんが、整形外科で受けたアドバイスを守り、鎮痛剤に頼らずに過ごせるようになってきました。「スマホに依存し過ぎていたし、年齢とともに運動不足も加速していたな……」と反省しきりです。仕事中でも意識的に休憩タイムを作り、体を動かし、スマホを同じ姿勢で見続けない生活を続けることで、元気な肩を取り戻したいと思います。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』『ひざたたき世界一かんたんな健康法』(アスコム)。イラスト/おんたま著者/さきたあや(38歳)9歳と5歳の子どもを育てるママライター。子どもたちの忖度なしの言葉の数々に年齢を痛感し、エイジングケアに励み中。アラフォー世代のリアルな体験談をお届けします。
2023年12月06日全国的に流行りまくっているインフルエンザ。長女のクラスも2カ月連続学級閉鎖になり、滅多に風邪をひく事のない長女も何の前触れもなく突然高熱が出て、1週間ほど隔離生活をしました。私自身も長女と同じく滅多に風邪をひかず、昨年末っ子がインフルエンザの時もうつることなく元気でした。今回、長女の身の回りのお世話も私が担当し(もちろん感染対策バッチリで)、特に症状なく元気なまま。…ですが、いつもと明らかに違うんです…。コーヒーがとにかく大好きなんですが、そんな私がコーヒーを【美味しく感じない】なんて異常事態です。こういう時の【勘】って結構当たるもので。この時点で熱もなく、特にこれと言って症状はないものの、念のためマスクを2重にして、自身の消毒等も徹底。ネットで調べてみると、家族にインフルエンザ患者がいる場合は検査をしてもらえるところがあったので、朝一で予約をとりました。結果はインフルエンザA(ちなみにコロナは陰性でした)薬を貰って帰宅。…したあたりから急に熱が上がり始め、ピークは40度近くまで上がりました。喘息持ちなため、そのまま喘息に繋がったらどうしようかと気が気ではなかったのですが、幸い咳はほとんど出ず、鼻水と鼻づまり、それに頭痛がかなり酷く、痛すぎて全く眠れず。およそ7年ぶり発熱はかなりキツかったです。今回、動けない私に代わって夫と下の子達が頑張ってくれたので、本当に助かりました(涙)早めに薬をいただけたおかげか、熱も2日ほどで下がりました。しかし解熱後もしばらくは感染させてしまう可能性があるため、かなり神経質に色んな事を徹底しました。今回、元気が取り柄の2人がかかってしまったインフルエンザ。普段から手洗いうがいなどは徹底していましたが、長女は受験生のため塾などで帰宅も遅く、寝る時間がどうしても遅くなってしまっていました。長女と同じく私も寝る時間が遅くなる日が続いており、2人とも睡眠不足で免疫力が下がっていたのかな…。今年は既に2回かかってしまった、という話もよく聞くので、引き続き自分たちのできる感染対策をしっかり行っていきたいと思います。余談ですが、自身の解熱後、洗面所の鏡に【白髪頭のやつれた爺さん】が写っていたのを見た時は(←お前だよ)マジで叫び声を上げそうになりました。元に戻るんでしょうか…このやつれ具合。
2023年12月06日新型コロナウイルス感染症、5類移行後初の冬到来!新型コロナウイルス感染症の法律上の位置づけが5類に変わり、初めての冬。様々な場面で個人の判断が大切になる中、新型コロナウイルス以外にもインフルエンザやかぜ等、症状が似ている別の感染症も流行しており、見分けがつかない場面も増えてくることでしょう。抗原検査キット(市販の一般用抗原検査キット)の使い方や判定結果の見方に不安がある……という人も多いのでは?大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区社長:上原 茂](以下、当社)が運用する健康情報サイト「大正健康ナビ( )」では、季節やトレンドに合わせて、あなたのお役に立つコラムを随時更新しています。12月6日に新着公開した「抗原検査キットの使い方と感染予防の基本をおさらい。新型コロナウイルス感染症、5類移行後初の冬到来!」では、舘田一博先生監修のもと、いざという時に役立つ抗原検査キットの使い方のポイントと、改めて見直したい感染予防とケアの基本についてお聞きしました。◆新着情報コラム「抗原検査キットの使い方と感染予防の基本をおさらい。新型コロナウイルス感染症、5類移行後初の冬到来!」 目次1. そもそも「抗原検査」とは、どんな検査?2. 一般用抗原検査キットを使う時のポイントを紹介3. 「5類」になっても、新型コロナウイルスが弱毒化したわけではない4. 外出を控えたほうがよいのは、何日間?5. 治療薬(抗ウイルス薬)は後遺症の発現を抑えるという報告も6. 新型コロナとインフルエンザの同時感染に注意。これまでの経験を活かし、感染予防を5類移行後、新型コロナウイルスに対する様々な対応は個人の判断に任されましたが、基本の感染予防策や感染を広げない配慮に変わりはありません。これまでの経験を活かして、この冬を乗り切っていきましょう。大正健康ナビは、生活者の日常生活に寄り添い、「人生100年時代をサポートする健康情報発信基地」として、みなさまの健康の維持・増進にお役立ていただけるサイト運営を目指しております。当社は、これからも健康と美を願う生活者に納得していただける優れた医薬品・健康関連商品、情報及びサービスを、社会から支持される方法で創造・提供することにより、社会へ貢献してまいります。【監修者プロフィール】東邦大学 医学部 教授舘田 一博(たてだ・かずひろ)先生医学博士。1985年長崎大学医学部卒業、長崎大学医学部附属病院(現 長崎大学病院)第二内科に入局。90年東邦大学医学部微生物学講座助手。99年米国ミシガン大学呼吸器内科に留学。2005年東邦大学医学部微生物・感染症学講座准教授。11年より同講座教授、東邦大学医療センター大森病院感染管理部部長。日本感染症学会理事長(17~21年)、日本臨床微生物学会理事長(18~22年)、ICD制度協議会議長(17~21年)等を歴任。■ご参考●大正健康ナビ 大正健康ナビでは、お悩みの原因、症状、対策や予防法などをご紹介しています。いろいろな疑問に専門家が分かりやすくお答えしています。抗原検査キットの使い方と感染予防の基本をおさらい。新型コロナウイルス感染症、5類移行後初の冬到来!.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月06日新型コロナウイルスの大流行が終焉を迎え、一安心…と思いきや、インフルエンザ流行の早期化、帯状疱疹罹患者の急増、秋口のアデノウイルス流行と、従来とは異なる感染症傾向が見られた2023年。大正製薬株式会社(東京都豊島区/代表取締役社長 上原 茂)は、2023年11月に、日本全国の20代~60代の男女1000人を対象に「昨年末と比較して、2023年末は自身の免疫対策(マスク着用・手洗いやうがい・栄養や休養等、感染症対策)をどれくらい意識しているか?」に関するアンケート調査を実施、2023年12月5日に結果を公開しました。調査の結果、全体では「昨年よりも意識が高い人(※)」が訳4割弱(37.9%)を占めましたが、「昨年よりも意識が低い人(※)」も約3割(全体の28.8%)を占め、「昨年と同程度の人(※)」がちょうど3割(33.3%)と、免疫対策への意識は全年代を総合的にみると維持、ないしは向上している方が7割いることがわかりました。※アンケート調査では、2022年末の免疫対策への意識を「5」とした場合に、2023年末の免疫対策への意識が「0~10」(5=昨年と本年が同程度)のうちどの数値かを選択。0~4を選択=「昨年よりも意識が低い人」、5を選択「昨年と同程度の人」、6~10を選択=「昨年よりも意識が高い人」とします。年代別に見ると、「昨年よりも意識が低かった人」の比率が突出して高かったのが20代(36.0%)、対し、50代(22.0%)と30代(25.0%)においては他年代よりも「昨年よりも意識が低かった人」の比率が下がっており、全体的に免疫対策への意識が昨年よりも顕著に向上している傾向がうかがえます。【調査概要】調査名称:自身の免疫対策(マスク着用・手洗いやうがい・栄養や休養等、感染症対策)への意識に関するアンケート調査機関:Freeasy調査対象:全国の20代~60 代の男女1000人(年齢・性別均等割付)調査方法: Webアンケート調査日:2023年11月29日〜2023年11月30日インフルエンザウイルスが猛威を振るう中、宴会シーズンも控え、復習しておきたい免疫対策。多忙で体力も消耗する年末。感染症予防のために心がけている免疫対策を、感染症に詳しい医師の久住英二先生に聞きます。内科医・血液専門医久住英二先生【監修】内科医・血液専門医久住英二先生1999年新潟大学医学部卒業。内科医、とくに血液内科と旅行医学が専門。虎の門病院で初期研修ののち、白血病など血液のがんを治療する専門医を取得。血液の病気をはじめ、感染症やワクチン、海外での病気にも詳しい。免疫対策のポイント1)腸内環境を整える2)血流やリンパの流れをよくする3)自律神経を整える免疫対策として有効な、注目栄養素●腸内細菌叢を育てるβ-グルカン●免疫細胞を活性化させるタウリン●免疫細胞自体を作るタンパク質●骨(骨髄)づくりにかかわる栄養素1)腸内環境を整える人間には1.8兆個もの免疫細胞があり、病原体から身を守るために働いています。好中球やNK細胞は、病原体と認識したら即座に攻撃する“自然免疫”を司ります。ワクチン接種が有効なのは、病原体を記憶するメカニズムがあるから。樹状細胞とリンパ球のT細胞が司令塔となって、B細胞が抗体というタンパク質を作って感染を防ぎ、感染した細胞をT細胞が攻撃して殺します。これを“適応免疫”と呼びます。免疫細胞はほぼすべて骨髄で作られ、リンパ節や脾臓といったリンパ組織や、胸腺で教育を受け、さまざまな担当部署に配属されます。消化管は口から食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、そして肛門と1本の管であり、口と肛門は開いていることから、消化管の中はある意味体外ともいえます。食べ物にはウイルスや細菌、真菌(カビ)などの病原体が付着しています。栄養素と一緒に病原体を取り込んでしまうと病気になるので、消化管には表面を覆う粘液、そして様々な免疫細胞や抗体が存在し、防衛しています。これを「腸管免疫」と呼びます。小腸にはパイエル板と呼ばれる免疫器官があり、そこにはT細胞やB細胞、NK細胞など多くの免疫細胞が集結して、病原体やウイルスと戦っています。大腸には膨大な腸内細菌叢(フローラ)があり、病原体が増殖するのを妨げ、消化を助けるほか、人体に必須の栄養素を作り出すなど、人体に有益な働きをしています。フローラは免疫にも大きく関係しており、そのバランスが良いと免疫が適正に働き、フローラが乱れると自己免疫疾患が引き起こされ、体に良くない反応が起きます。腸内環境を整えることは健康を維持する上でとても大切です。2)血流やリンパの流れをよくする血液やリンパの流れが良くなると、リンパ球などの免疫細胞が体内を移動しやすくなります。結果として病原体を発見し、働きかける反応が向上します。そのためにおすすめなのが、軽い運動を行うこと。運動による体温上昇も免疫細胞の活性化に役立ちます。毎日なるべく湯船に浸かって血行を促し、身体を温めてから就寝するのもおすすめです。身体の細胞を酸化させてしまうおそれがあるタバコは、免疫細胞の働きを抑制し、血管が収縮して血流が悪くなり、血管壁を傷つけることで血管を老化させます。さらに、煙に含まれる一酸化炭素は、体内で酸素を運搬する役割のヘモグロビンと強く結合して酸素運搬能力を奪い、体内を酸欠状態にしてしまいます。“3)自律神経を整える自律神経は免疫細胞にも働きかけ、その機能を制御しています。よって自律神経を整えることは免疫を健やかに保つ上で重要です。睡眠不足や体内時計の攪乱は自律神経の機能を低下させます。毎晩、なるべく決まった時間に寝て起きる。そして成人では7時間ほどの睡眠時間を確保し、良質な睡眠をとることが望ましいです。運動習慣は自律神経の働きを正常化する上で役立ちます。運動というと、マラソンやジムでの激しいトレーニングが必要では?と考えがちです。健康に良い運動は、例えばジョギングであれば、一緒に走る人と会話が出来るくらいのスピードで、また時間も30分以内が良いとされています。筋トレも自分の体重を使った自重トレーニングで十分です。また、運動は睡眠の質を向上させる効果もあります。飲酒も自律神経を整える上で要注意です。お酒を飲むとよく眠れると思っている方は少なくありませんが実は逆で、アルコールは睡眠の質を低下させます。過度な飲酒では睡眠時間が短くなる可能性もあり、疲労や自律神経の乱れにつながる可能性もあります。アルコールの分解では、免疫細胞にとって重要なアミノ酸であるタウリンが消費されます。タウリンを奪ってしまうという点においても、過度な飲酒は免疫対策として推奨できません。精神的なストレスも免疫機能を低下させる非常に大きな要因になります。ストレスによって交感神経が優位になり、血管が収縮させ、血流が悪化します。さらに、交感神経が優位な状態が続くと、リンパ球など免疫のキーとなる細胞の働きが低下します。逆に、リラックスした精神状態で副交感神経が優位になると血管が弛緩し、血行もスムーズに。心身ともに無理をしすぎず、リラックスできる時間を意図的に作るようにしましょう。免疫対策として有効な、注目栄養素●腸内細菌叢を育てるβ-グルカン大麦やキノコなどに含まれる水溶性食物繊維のβ-グルカンは、腸内細菌による発酵を介して短鎖脂肪酸の産生を促します。短鎖脂肪酸が免疫系を刺激することで、腸管免疫を強化するといわれています。短鎖脂肪酸は、酢酸、酪酸、プロピオン酸などの総称で、大腸のぜん動運動のエネルギー源になり、腸内環境を弱酸性化し、腐敗物質をだす悪玉菌の繁殖を抑える作用があります。さらに、短鎖脂肪酸には制御性T細胞の増殖が促進する作用があります。このリンパ球は、免疫が暴走して自らの体を傷害するサイトカインストームを抑制します。サイトカインストームは、新型コロナウイルス感染症が重症化するメカニズムの一つであり、コロナウイルスに限らず様々な感染症に合併します。β-グルカンを積極的に摂るために、食事の際の白米を大麦ごはんにするのがおすすめです。●ビタミンB群食べ物をエネルギーとして代謝し、細胞の活動エネルギーを作る栄養素。ビタミンB群は病原体から体を守るタンパク質である抗体産生にも必要です。ビタミンB1が不足するとパイエル板(免疫細胞が多く集まる器官)は小さくなり、感染症にかかりやすくなる可能性が示唆されています。ビタミンというと野菜や果物に多い印象ですが、実はB群のビタミンは豚肉、魚介類に多く含まれています。お肉を食べてB群のビタミンを常に補充しましょう。●免疫細胞自体を作るタンパク質すべての細胞は、タンパク質が主成分。ウイルスと戦う免疫細胞や抗体もタンパク質からできているので、タンパク質は必須。タンパク質はドカ食いが効かないため、食事で常にとり続ける必要があります。朝昼晩の食事には、かならず卵、肉、魚、大豆などタンパク質を多く含む食材を取り入れましょう。●骨(骨髄)づくりにかかわる栄養素造血細胞を持つ骨髄では、好中球、マクロファージ、リンパ球〈B細胞とT細胞〉、NK細胞、形質(けいしつ)細胞などほぼすべての免疫に関わる細胞が生まれます。骨を丈夫にするカルシウムに加え、骨を強化することに関わるビタミンDなども免疫に関与していると言えます。ビタミンDはきくらげ、鮭などに含まれますが、日光浴をして手のひらに紫外線を浴びると自分の体内で生成することもできます。大正製薬修正レター★久住先生解説【免疫のために意識すべきこと】.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年12月05日「過去126年で最も暑かった」と気象庁が総評するほどの酷暑だった今年。11月でも夏日があったり、巷ではインフルエンザが例年にない早さで流行し始めたり…と異例ずくめの状況が続く今、私たちのカラダでは何が起きているのだろう。未曽有の酷暑から冬へ。カラダは今、大慌て!?「人間が健やかでいるためには、平熱を保つ、恒常性を維持することが必須。厳しい暑さにさらされることはもちろん、室内外の温度差もカラダにとって負担ですし、今年のような非常に高温多湿の環境は食事、睡眠、運動、ストレスといった免疫力に関わる様々な要素に影響を及ぼしただろうと思います。ただ、免疫力は個人差が大きい。インフルエンザの早期流行については、過去3年間の新型コロナウイルス感染症の対策で、インフルエンザに対する抵抗力が私たちになかったこと、感染症対策そのものが緩んだことも要因だと考えられます」(足助病院院長・小林真哉さん)例年にない暑さによる疲弊、ウイルスに対する抵抗力のなさに加えて、今年は長引いた暑さの影響で秋が短いというのも気がかり。「穏やかな秋が短く、そのまま冬に向かうと、その変化にカラダがついていけない恐れが。気温はコントロールできませんが、カラダの内と外、両方から温めることで、冬への適応を少しでも緩やかにしたいもの。今から備えてほしいですね」(日本温活協会代表理事・岩本麻奈さん)日本気象協会によると今冬は「暖冬」の予報。それも「例年より2~3°C高くなると考えられます。とはいえ冬は冬(笑)」(小林さん)と油断は禁物。「日本気象協会の予報では、記録的な暖かさとなった海面温度と偏西風の動き次第で大雪になる恐れを指摘しています。また、過去126年で最も暑かったということは、夏と冬の気温の落差も激しいはず。急激に冷え込んだ時のカラダへの負担は大きいでしょうし、天候が崩れた際の気圧の変化が辛く感じる方もいるかもしれません」(小林さん)さらに、冬にかけて感染症の流行も気になるところ。「湿度が下がると乾燥した空気に乗ってウイルスが遠くまで飛ぶため、冬は飛沫感染が起きやすい。インフルエンザに加え、コロナも昨年同様に流行する可能性があると私は考えています。湿度管理、マスク着用等の感染対策は必須でしょう」(小林さん)波瀾万丈になる予感しかないこの冬を平和に乗り切るためにはどうしたら…!?対策ポイントをお伝えします!今冬を乗り切る、5大対策。1、熱源になりカラダを強くする、筋肉づくりまず取り組みたいのは、「カラダに熱を供給する源になり、長期的なスパンで効果のある温活になる」(小林さん)という運動や筋トレ。「人間の基礎代謝量の約22%が、筋肉から生まれるといわれています。そもそも男性に比べ、女性は筋肉量が少ないですから、カラダの中でも特に大きい太ももの大腿筋を鍛えることが最も効率的でしょう。スクワットが苦手な方は、屈伸運動を朝晩やるだけでも違うので、日頃から意識して太ももを動かすといいですね」(岩本さん)筋肉をつけることで、ウイルスを寄せつけないカラダにも近づく。「筋肉量が減ると免疫力が下がるという相関性は高齢者だけでなく、若い方にもいえること。適度な運動を習慣にしましょう」(小林さん)2、自律神経をいたわり、癒す気温の落差、急な気圧の変化が予想される今冬は、この2つの影響でバランスを崩しやすい自律神経をこまめに癒すこともポイント。「リラックス効果で自律神経が整い、全身隅々までの血流も良くなる入浴は気軽にできておすすめ。全身が温まることで腸の働きも活発になり、栄養分吸収の効率化や免疫細胞の活性化のサポートも期待できます。日中は骨盤を含むお腹まわりを温めることを意識しましょう。お腹には消化管や子宮があり血管が多く集まっているので、腸にもフェムケアにも、また自律神経のバランス調整にも重要な部位です。何より一番は良質な睡眠、無理のない運動、笑いのある朗らかな生活も大切。副交感神経優位を意識することで、カラダのベースを底上げしましょう」(岩本さん)3、“衣服気候”で、安定した体温を支える「気象の世界には、衣服気候という概念があります。これは、外の温度・湿度に合わせた衣服を着用することで、重ね着した衣服とカラダの間に新たな気候を作ること。特に快適な衣服気候とは、気温32±1°C、湿度50±10%といわれています。外は寒くても、カラダの周りに適温の暖かい気候ができていれば、人間の恒常性は保たれますし、寒暖差疲労も緩和できますよ」(小林さん)薄手かつ保温に優れたインナーやトップス、レギンス、靴下、腹巻きなど、進化を続けるあったかアイテムを上手に組み合わせれば、激しい気温差も怖くない。「衣服による保温、放熱は人類の知恵。冷え込んで室内外の温度差が大きくなる時には、着脱しやすい衣類でこまめに体温調節を」(岩本さん)4、食事で熱を得る、作る「カラダの中を冷やさないことも重要です。腸内の酵素が活発に働くのは38~40°C。温かい鍋や温野菜を食べたり、生姜や唐辛子、ニンニク、ニラ、カボチャ、鮭などのカラダを温める食材を取り入れたりと、毎日の食生活でも温活を意識しましょう。中医学的には、冷えた飲み物は厳禁。年末の飲み会は冷たいビールより、ホットワインや熱燗を少し嗜むくらいがベター」(岩本さん)内臓を温める以外に、食事をすること自体にも重要性がある。「体温を適温に保つためには食事に誘発され産生される熱も必要。例えば朝食を抜くと代謝が悪くなり、体温が上がりにくくなります。バランスのいい食事を三食、規則正しく食べることで熱を安定的に作り、保つカラダを維持できます」(小林さん)5、湿度を上げて、ウイルスにスキを見せない気温だけでなく、湿度の低下も抵抗力低めのカラダには大敵。「乾燥した空気はウイルスをより遠くまで運ぶので、飛沫感染のリスクが大きくなります。湿度は感染拡大の大きな要因になりますから、インフルエンザに対する抵抗力が低い今冬は特に気をつけてほしいですね」(小林さん)「湿度の低下は皮膚の乾燥、バリア機能の低下を引き起こし、外部からの刺激やアレルゲンの侵入を容易にする恐れが。近年、欧米を中心に『腸脳皮膚相関』といわれる、腸・脳・皮膚が相互に影響し合う関係性が指摘されています。皮膚の不快感が脳に伝わり、それがストレスホルモンとして腸に影響することも考えられますから、カラダの乾燥にも気を配りましょう」(岩本さん)小林真哉さん医師。JA愛知厚生連「足助病院」院長。気象予報士、防災士の資格も持ち、医療・介護・福祉、そして防災の拠点としての病院のあり方を提言。講演活動なども多数行う。岩本麻奈さん医師。一般社団法人「日本温活協会」代表理事ほか、グランプロクリニック銀座理事長、銀座TSUBAKIクリニック院長などを兼任。美容皮膚科学、自然医学、抗老化医学が専門。※『anan』2023年12月6日号より。イラスト・長嶋五郎構成、文・間野加菜代(by anan編集部)
2023年11月30日酢酸菌ライフは、お酢づくりの命であり、近年研究でも注目されている「酢酸菌(さくさんきん)」の健康価値や日常生活での取り入れ方を広く発信していくことを目的に設立いたしました。この度、2023年11月29日(水)に「最新!江戸時代頃のお酢には知られざる秘密があった!にごり酢『酢酸菌』の免疫生活セミナー」を開催いたしました。(左)免疫機能を向上する新たな選択肢として酢酸菌の最新研究結果を紹介する、石原新菜 先生 (右)酢酸菌入りの「にごり酢」近年、ヨーグルトや納豆、キムチ、お酢などに代表される発酵食品に注目が集まっています。腸には身体全体で7割もの免疫細胞が集まっており、発酵食品に含まれる乳酸菌や納豆菌といった、いわゆる「身体に良い菌」が腸内環境の改善に役立つと期待されているためです。本セミナーでは注目の発酵食品のひとつ、にごり酢に含まれる「酢酸菌」がこれまでの発酵食品とは全く異なるアプローチで「免疫の司令塔にはたらきかける」ことをはじめとした最新研究結果を5つ発表しました。さらに、酢酸菌のパワーを引き出す食事方法、日本国内のにごり酢の広がりについてもご紹介しました。<セミナーのポイント>● 「酢酸菌」とは、一般的なお酢にはないにごり酢特有の健康成分● 「酢酸菌」は他の菌には押せない、2つの免疫スイッチを押すことができる、唯一の発酵菌であり、免疫バランスをととのえるうえで重要な役割を持っている● 最新研究で、酢酸菌は「免疫の司令塔(pDC=プラズマサイトイド樹状細胞)にはたらきかける」ことが明らかになったほか、インフルエンザの増殖力抑制効果も● 酢酸菌を効率よくとるなら、にごり酢がおすすめ。取り扱いのある醸造所は、全国10地域に拡大● 新習慣!毎日大さじ1杯のにごり酢生活で、この冬の免疫を底上げしよう【講演1】伝統製法「にごり酢」で再注目 発酵菌のスパイ?「酢酸菌」の特徴とは前橋健二 先生(東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科 教授)前橋健二 先生古くから世界中の食文化を支えてきたお酢は、様々な健康効果から、単なる調味料としてではなく、健康食材のひとつとして再注目されています。中でも直近、アルコールをお酢に発酵させる「酢酸菌」が注目されており、その健康効果の1つである「免疫」に関する研究も活発になってきています。なぜなら、酢酸菌は、乳酸菌や納豆菌などの他の多くの発酵菌とは違う構造体を表層に持つ「グラム陰性菌」に分類されており、グラム陰性菌特有の成分である「LPS」は免疫細胞を活性化することがわかっているからです。LPSを保有していることにより、まるでスパイのようにウイルス等の外敵の情報を覚え、戦いに備える、他の菌にはできないアプローチで免疫を活性するはたらきが酢酸菌の特徴です。また、一般的なお酢は、製造過程でろ過の工程を経て出荷されるため、酢酸菌はほとんど含まれていません。最近では、あえて酢酸菌を残し、江戸時代中期以降のお酢を再現した「にごり酢」づくりに挑戦している蔵元が全国10地域に拡がりを見せています。各地の原料や製法により「にごり酢」の味わいが様々なことも魅力の1つです。酢酸菌は微生物学から見ても唯一無二の菌【講演2】免疫力UPの新常識 ~酢酸菌の最新研究結果発表~石原新菜 先生(イシハラクリニック 副院長)石原新菜 先生今年はインフルエンザの流行拡大が例年に比べ、早くなっています。国立感染症研究所の「サーベイランス」(発生動向調査)によると、定点あたりの報告数は、11月初めに20を超え、これから本格的な冬を迎えるにあたり免疫を維持することが必要不可欠と言えるでしょう。そもそも「免疫」とは、ウイルスなどの異物を見つけ、記憶し、攻撃する防衛本能ですが、昨今の現代社会は、免疫を正しく維持することが難しい時代と言われています。腸には、身体全体で7割もの免疫細胞が集まっているといわれており、発酵食品などに含まれる多様な菌を腸などの消化器官に取り込むことを意識した食事方法、“食べる菌体験”は免疫バランスを整える一助となるでしょう。腸内には、感染症などの病原体の侵入を感知し、免疫を作動させる働きを持つ免疫スイッチ「TLR(トル様受容体)」があります。中でも、これからのシーズンで重要なのは、「TLR2」と「TLR4」の2つです。乳酸菌や納豆菌は「TLR2」の免疫スイッチを押せるのに対して、酢酸菌は「TLR2」だけでなく「TLR4」も押すことができます。つまり、他の発酵菌には押せない、2つの免疫スイッチを押せる唯一の菌が、酢酸菌なのです。酢酸菌は他の発酵菌には押せない、2つの免疫スイッチを押せる<酢酸菌の5つの最新研究結果>(1) 免疫の司令塔であるpDCの活性化プラズマサイトイド樹状細胞(pDC)の活性化(2) インフルエンザウイルスの増殖を半数程度に抑制インフルエンザウイルスの増殖を抑制(3) ウイルス感染症の代表症状を抑制する効果ウイルス感染症の代表症状を抑制(4) 花粉症症状の緩和花粉症症状の緩和(5) 酢酸菌と乳酸菌を併用することで倍以上のマクロファージ活性化酢酸菌と乳酸菌の相乗効果【ゲスト講演】発酵マイスター直伝~酢酸菌で整う免疫UPレシピ~榎本美沙さん(料理家・発酵マイスター)榎本美沙さん最後に、発酵マイスターで料理研究家の榎本美沙さんに考案いただいた、3種類の「にごり酢で免疫UPレシピ」を紹介しました。レシピ3種の試食や伝統的なお酢づくりを再現した甕も用意され、にごり酢の良い香りが会場内に広がっていました。にごり酢で免疫UPレシピ一般的なお酢とにごり酢の比較■登壇者 プロフィール<前橋健二 先生>東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科 教授1998年東京農業大学大学院農学研究科博士後期課程満期退学。博士(農芸化学)。東京農業大学応用生物科学部醸造科学科准教授を経て2016年から現職。調味食品科学研究室に所属し、発酵と味覚の研究に従事している。主な所属学会:日本食品科学工学会、日本農芸化学会、日本醸造学会、日本味と匂学会、日本食育学会、日本食品保蔵科学会<石原新菜 先生>イシハラクリニック 副院長2006年帝京大学医学部卒業。同大学病院で2年間の研修医を経て、現在は父・石原結實のクリニックで主に漢方医学、自然療法、食事療法により、種々の病気の治療にあたっている。クリニックでの診察の他、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。主な著書「おいしくて体に効くお酢レシピ(扶桑社)」他多数。主な所属学会:日本内科学会、日本東洋医学会<榎本美沙さん>料理家・発酵マイスター発酵食品、旬の野菜を使ったシンプルなレシピが好評で、テレビ、雑誌や書籍へのレシピ提供、イベント出演などを行う。YouTubeチャンネル「榎本美沙の季節料理」、Instagram(@misa_enomoto)も人気。著書に『今すぐ始められる、毎日続けられる。ゆる発酵(オレンジページ)』また、最新刊に『榎本美沙の発酵つくりおき(家の光協会)』を出版予定。その他著書多数。■「酢酸菌ライフ」とは酢酸菌の健康価値や日常生活での取り入れ方を発信世界最古の調味料ともいわれるお酢は、食はもちろんのこと、生薬としても人々の健康を支え続けてきました。酢酸菌ライフは、専門家の知見や最新研究などを交えながら、酢酸菌の健康価値や日常生活での取り入れ方を広く発信していきます。URL: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年11月30日例年、冬場になると猛威を振るう、インフルエンザウイルス(以下、インフルエンザ)。年末年始は帰省などで人出の多い場所に行くこともあるため、子供も大人も感染対策はしっかりしておきたいものですね。保育園や学校などに通う子供は、感染する可能性も高くなるので、発症を予防し、重症化を防ぐためにワクチンの接種をすることが大切でしょう。おのり(@peanuts0141ne)さんの2人の娘は、夫に連れられてインフルエンザの予防接種を受けたそうです。その時の様子を描いた漫画をX(Twitter)に投稿したところ、7万件もの『いいね』が寄せられました。「勇気が出るまで待って!」注射が苦手な娘さん。大人でも注射に恐怖心を抱く人はいるため、幼い子供が怖がるのは当然のことです。しかし、娘さんは予防接種をしなければいけないことを分かっている様子。どうにか勇気を振り絞ろうとしている姿が、なんともいじらしいですね!投稿には「かわいくて笑った!この時期によく見られる光景」「ずっと待ってあげたくなる。頑張れー!」「えらいな~!心が浄化されました」などの声が上がっていました。子供にとって、注射はバンジージャンプを飛び降りるくらい覚悟がいるものなのかもしれません…。診察室から、注射を頑張っている子供の声が聞こえたら、心の中でエールを送りたいですね![文・構成/grape編集部]
2023年11月29日今回は、実際に募集した「ママ友トラブルエピソード」を漫画にしてご紹介します!子どもの体調不良で園を休ませることって多いですよね。今回は、あるママ友の発言にドン引きしたエピソードです。支援センターで知り合ったママ友インフルエンザの流行具合を話していたらインフルエンザでも登園させると発言子どもの心配や周囲への迷惑は…?自分の事しか考えていない発言に言葉を失いますね。自分の子どもに何かあったら…とは考えないのでしょうか。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(Coordisnap編集部)(イラスト/@アカネ)
2023年11月27日