ウォール・ストリート・ジャーナルに選ばれた2017年のベスト・ミュージック・ブック、日本語翻訳版がついに登場駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部/所在地:東京都台東区台東1-7-1)は、芸術書『アンコモン・ピープル「ロック・スター」の誕生から終焉まで』(著:デヴィッド・ヘップワース訳:伊泉龍一)を2023年1月30日(月)に発売いたします。『アンコモン・ピープル「ロック・スター」の誕生から終焉まで』駒草出版「ロック・スター」の時代は過ぎ去った。だが、私たちの想像の中で、彼らは生き続けている。私たちは彼らの中に何を観たのか? 私たちは彼らから何を求めていたのか?テレビの普及、ドラッグの蔓延、エレクトリック・ギターへの注目、LP盤レコードの隆盛、CDの発売、MTVの始まり、ライブ・エイドでの世界的注目、スタジアムへと拡大してくライブ会場、大企業のCMとのタイアップ、音楽雑誌の拡大、インターネットの到来……。こうした変化の中で生き続けてきた社会的・文化的な現象としての「ロック・スター」という観点から、各々の年を特徴づける逸話を追っていく中で、次第に一つの大きな物語としてのポピュラー・ミュージックの年代記が形作られていく。本書は1955年から95年までのプレスリー、バディ・ホリー、ボブ・ディラン、ジム・モリソン、エルトン・ジョンら40人の“並外れた人々(アンコモン・ピープル)”の人生の中の決定的瞬間と転換点に焦点を絞り、「ロック・スター」の誕生から終焉までを描き出している。【本書で語られる「ロック・スター」たち圧巻のラインナップ】【目次】序文・1955年9月14日最初のロック・スターリトル・リチャード・1956年9月26日最初のロック・アイドルエルヴィス・プレスリー・1957年7月6日最初のロック・ファンたちがグループを始めるクオリーメン・1958年5月22日バッド・ボーイが飛んでくるジェリー・リー・ルイス・1959年2月3日グッド・ボーイが飛んでいくバディ・ホリー・1960年7月1日ギター・ヒーロー参入ハンク・マーヴィン・1961年9月25日少年が自分自身を作り出すロバート・ジマーマン・1962年9月28日うまく入り込んだ男リンゴ・スター・1963年5月1日うまく入り込めなかった男イアン・スチュワート・1964年12月23日悲劇的な天才としてのロック・スターブライアン・ウィルソン・1965年9月26日進行中のドラマとしてのロック・バンドザ・フー・1966年10月1日街の新たな長官ジミ・ヘンドリクス・1967年6月18日最初の女性のロック・スタージャニス・ジョブリン・1968年5月15日オリュンポスからの眺めポール・マッカートニー・1969年8月9日悪魔の職分ブラック・サバス・1970年6月24日ロックの神がオカルトを抱擁するジム・モリソン・1971年5月16日再起ルー・リード・1972年7月26日ロックが上流社会へ向かうローリング・ストーンズ・1973年7月3日「ロック・スター」の引退デヴィッド・ボウイ・1974年8月6日複雑な世界の中でのロックブルース・スプリングスティーン・1975年7月18日最高のロックが常にロックであるとは限らないボブ・マーリー・1976年7月4日Ⅹファクタースティーヴィー・ニックス・1977年8月16日死はビジネスにとって好ましいエルヴィス・プレスリー・1978年12月9日チャートの頂点のラズベリーイアン・デューリー・1979年8月8日神々の黄昏レッド・ツェッペリン・1980年12月8日ファンによる殺害ジョン・レノン・1981年8月13日セックス、暴力、テレビデュラン・デュラン・1982年3月19日巡業の炎上オジー・オズボーン・1983年9月31日ロック・スターたちのバカらしさスパイナル・タップ・1984年1月27日燃え上がるスーパースターマイケル・ジャクソン・1985年7月13日ダンパーから聖人へボブ・ゲルドフ・1986年7月16日間近にいるロックの王族ボブ・ディラン・1987年8月1日それらしく見えるアクセル・ローズ・1988年9月9日クローゼットを片づけるエルトン・ジョン・1989年3月21日浄化と節酒ボニー・レイト・1990年5月29日セレブとしてのロック・スターマドンナ・1991年11月24日パーティーの終わりフレディ・マーキュリー・1992年5月7日度を超す人間レッド・ホット・チリ・ペッパーズ・1993年6月7日経歴を自滅させるプリンス・1994年4月5日最後のロック・スターカート・コバーン・1995年8月9日オタクの逆襲マーク・アンドリーセンエピローグ【各章末には著者がセレクトしたその年のプレイリストが掲載!】【本書を絶賛するレビューも続々】「ロック・スターダムの堕落した時代に属する欠点だらけの並外れた個性を持つ人々の生き生きとした興味深いポートレイト」――ウィル・ホジキンソン、『タイムズ』誌(ロンドン)「デヴィッド・ヘップワースは非常に才気あふれる作家だ……『アンコモン・ピープル』は目の覚めるような読み物で、称賛もあれば、ほろ苦さもあり、また激励でもあり、追悼でもあり、その洞察と出来事が胸を躍らせてくれる」――ジュリー・バーチル、『スペクテイター』誌「1950年代半ばから1990年代半ばまでのロック・スターという現象についての興味深く濃厚に熟成された概説……多くの点でヘップワースは理想的な作家だ。彼は自分のことを分かっているだけでなく、広範な社会的かつ文化的な風潮にも敏感である……どの章も鋭い観察力とともに巧妙に形作られた短編小説のような満足感をもたらしてくれる」――デヴィッド・キナストン、『ガーディアン』誌待望の日本語翻訳版です。ご期待ください。アンコモン・ピープル ―「ロック・スター」の誕生から終焉まで | デヴィッド・ヘップワース, 伊泉 龍一 |本 | 通販 | Amazon : 【伊泉龍一翻訳の既刊】『シーズン・オブ・ザ・ウィッチ -いかにしてオカルトはロックンロールを救ったのか-』駒草出版『シーズン・オブ・ザ・ウィッチ -いかにしてオカルトはロックンロールを救ったのか-』ピーター・ビーバガル 著。ブードゥーに刺激されたエルヴィス・プレスリー、ジョージ・ハリスンの東洋の遍歴、レッド・ツェッペリンの暗黒の戯れ、現代のヒップホップ・シーンのフリーメーソン的な比喩的表現……秘教的で超自然的な<オカルト>はロックンロールにその真義と目的を与え、単なるバックビート・ミュージックではない、政治的、精神的、性的、社会的な解放のための<文化的な革命>へと変化させた。その多大なる影響をいま再検証する。シーズン・オブ・ザ・ウィッチ -いかにしてオカルトはロックンロールを救ったのか- | ピーター・ビーバガル, 伊泉 龍一 |本 | 通販 | Amazon : 『ストレンジ・スターズ -デヴィッド・ボウイ、ポップ・ミュージック、そしてSFが激発した十年-』駒草出版『ストレンジ・スターズ -デヴィッド・ボウイ、ポップ・ミュージック、そしてSFが激発した十年-』ジェイソン・ヘラー 著。デヴィッド・ボウイからサン・ラー、ピンク・フロイド、ジミ・ヘンドリクスまで……言葉、サウンド、そしてこの世ならざるイメージを使って創造可能なものの展望を拡張するために“並行勢力”として互いに頼り合っていた「ポップ・ミュージック」と「サイエンス・フィクション」。ヒューゴ賞受賞作家で音楽ジャーナリストでもある著者ならではの独自の視点から、その風変わりで大胆なストーリーを踏査する……!ストレンジ・スターズ ―デヴィッド・ボウイ、ポップ・ミュージック、そしてSFが激発した十年 | ジェイソン・ヘラー, 伊泉 龍一 |本 | 通販 | Amazon : <著者紹介>デヴィッド・ヘップワース1950年イギリス生まれ。音楽ジャーナリスト、作家、出版アナリスト。1980年代から2000年代にかけて数多くのポピュラー・マガジンの創刊に貢献した。過去にはBBCのロック・ミュージックの番組『While Test』の司会者も務めた。また、1985年の『ライブ・エイド』のテレビ放送でのアンカーも務めた。ジャーナリストとしては、プロフェッショナル・パブリッシャーズ・アソシエーションから「エディター・アンド・ライター・オブ・ザ・イヤー」を、ブリティッシュ・ソサエティ・オブ・マガジン・エディターズからは「マーク・ボクサー・アワード」を授与されている。現在は『ガーディアン』誌のラジオ・コラムニスト、及びメディア特派員でもある。以下のようなポピュラー・ミュージックに関する多数の著作がある。 “Never a Dull Moment: 1971 The Year That Rock Exploded.” “Fabulous Creation: How the LP Saved Our Lives.” “Nothing is Real: Why the Beatles Were Underrated and Other Sweeping Statements About Pop.” “Overpaid, Oversexed and Over There: How a Few Skinny Brits with Bad Teeth Rocked America.”<訳者紹介>伊泉龍一翻訳家。翻訳・監修:ピーター・ビーバガル著『シーズン・オブ・ザ・ウィッチ――いかにしてオカルトはロックンロールを救ったのか』ジェイソン・ヘラー著『ストレンジ・スターズ』(ともに駒草出版)、ジョン・マイケル・グリア著『生命の木――ゴールデン・ドーンの伝統のカバラ』(フォーテュナ)。アレハンドロ・ホドロフスキー、マリアンヌ・コスタ著『タロットの宇宙』(国書刊行会)他多数。著書:『タロット大全——歴史から図像まで』(紀伊国屋書店)など。公式サイト: 公式ブログ: 【書誌情報】『アンコモン・ピープル「ロック・スター」の誕生から終焉まで』デヴィッド・ヘップワース 著伊泉龍一 訳2023年1月30日 発売A5判592頁ISBN:978-4-909646-64-4定価:4,950円(税込)発行元:駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部)【お問い合わせ先】駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部)〒110-0016 東京都台東区台東1-7-1 邦洋秋葉原ビル2FTel: 03-3834-9087Fax: 03-3834-4508Mail: all_sales@komakusa-pub.jp (営業部)URL: [こまくさweb] 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年01月27日2月3日付けの米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの広告欄に、大手通信会社AT&TのCEOジョン・スタンキー氏に宛てた“不満”が掲載され話題となっている。「AT&Tは電気通信の旗手であることを誇りとしている。しかし、ノースハリウッドの住民にとって、AT&Tは今や期待外れでしかない。隣人の多くはユニバーサルやワーナー・ブラザース、ディズニースタジオなどでクリエイティブな職についており、我々は現在のテクノロジーに遅れずついていく必要がある。AT&Tは100Mbpsの回線速度を喧伝しているにも関わらず、私たちの住むところでは最大3Mbpsしか出ない。競合企業の回線は200MBps出ている。なぜ大手通信会社であるAT&Tは、ノースハリウッドの私たちをこれほど冷遇するのか」この広告を出稿したのは、90歳のアーロン・M・エプスタインさん。1960年代からAT&Tのサービスを利用し続けている忠実な顧客だ。電話だけの時代は何の不満もなかったが、インターネットが普及し、様々なストリーミングサービスが選べるようになった5年ほど前から、AT&Tが提供する回線の劣悪さが際立つようになったという。ネット配信の映画を見ていると、回線速度は時折1.5Mbpsまでに落ち、映画はまるでスライドショーのようだったとか。地元テレビ局KTLAの取材に、エプスタインさんはこう語る。「AT&Tには『あなたがたは一体いつ我々に高速回線を与えてくれるつもりなのか』とずっと電話をかけ続けていました。彼らは『もうすぐ、もうすぐですよ』なんて言いますけどね、何が腹立つって、『より早いインターネットを試して』という広告のチラシやメールをしょっちゅう寄越すんですよ」業を煮やしたエプスタインさんは、AT&Tの本社があるテキサス州ダラスとニューヨークのウォール・ストリート・ジャーナルに上記の広告を出すことにしたのだ。かかった費用は計1万ドル(約105万円)。新聞広告が掲載された日の午前中、AT&Tの広報担当者から直接エプスタインさんに連絡があり、「あなたのために何ができるか、調べてみます」と約束したという。エプスタインさんは、今回の行動がきっかけでノースハリウッドに光ファイバーが敷設されれば地域の皆のためになる、と1万ドルの使い途に満足しているそうだ。
2021年02月12日2013年のヴェネチア・ビエンナーレでウォールストリートジャーナル紙が「必見の展示ベスト5」に挙げるなど、国際的な注目を集めた作家リー・キット。’16年には米国とベルギーで個展を同時開催。次世代アートシーンを牽引する彼の日本の美術館初の個展が始まった。彼を一躍有名にしたのは、布に絵の具でストライプや格子柄などを描いたシリーズ。彼は自分でペイントした布を何度も洗って、ある時はピクニックに、ある時は展覧会に持っていく。実用性も兼ね備えたこの作品はアートというより愛用品といった佇まいで、観る人にも親近感を与えた。また淡いパステルカラーに塗られた段ボールに、ニベアなどの生活用品のロゴをペイントしたシリーズも有名。こういった観る人それぞれの日常的な体験を呼び覚ます彼の作品は、アートをより身近なものにしてくれると評判だ。近年は絵画やドローイング、プロジェクター映像の他、家具や日用品等を配置した空間を淡い色調で仕上げた絵画のようなインスタレーションに力を入れるリー氏。「展覧会をするなら、開催地の歴史や空気感を大切にし、その場所だけのための作品を」という彼にとって、昭和の実業家・原家の私邸であり、第二次世界大戦時にはGHQに接収された歴史を持つ原美術館は、まさに最高の舞台。どんな展示が登場するのか、気鋭作家の日常の視点に注目したい。個展「Not untitled」(シュウゴアーツ、2017年)より「Only the wind」1978年、香港生まれ。2013年ヴェネチア・ビエンナーレ香港代表。’17年にはパリのパレ・ド・トーキョーで展覧会に参加するなど精力的に活躍。「リー・キット『僕らはもっと繊細だった。』」原美術館東京都品川区北品川4-7-25開催中~12月24日(月)11時~17時(祝日を除く水曜~20時、入館は閉館時刻の30分前まで)月曜(9/24、10/8、12/24は開館)、9/25、10/9休一般1100円ほかTEL:03・3445・0651(代)©Lee Kit, courtesy the artist and ShugoArts※『anan』2018年9月26日号より。文・山田貴美子
2018年09月21日玉木宏が主演を務め、芥川賞作家・中村文則による「ウォール・ストリート・ジャーナル ベストミステリー10小説」選出の小説を映画化した『悪と仮面のルール』。このほど、“悪”に染まった玉木さんや新木優子&吉沢亮らキャストが顔をそろえる予告編映像が完成、さらに注目シンガー・Uruが手がける主題歌もお披露目された。世界で注目を集める人気作家の傑作小説を、玉木さんや新木さん、吉沢さん、中村達也、光石研、村井國夫、柄本明と、若手からベテランまで豪華キャストで映画化することで話題を呼んでいる本作。予告編は、11歳の主人公・久喜文宏が、父・捷三(村井國夫)から、自分はこの世に災いをなす絶対的な悪として創られたことを告げられるシーンから始まる。やがて、父が自分を完全な“悪”にするために、初恋の女性・香織に危害を加えようと企てていることを知り、父を殺害して失踪する文宏。そして、映像は1人の男が顔の包帯を外すシーンに転換。現れるのは、失踪から十数年後、整形手術を施した久喜文宏(玉木宏)の顔だ。顔を変え、過去を捨てた文宏は、別人・新谷弘一として探偵・榊原(光石研)に依頼し、再び初恋の女性・香織(新木優子)に近づく。彼の目的は、影から香織を守ること。文宏は香織を守るためであれば手段を選ばず、相手はもちろん自分の命さえ投げ出す冷酷な殺人者として行動を始めるが、文宏の帰還を知った兄・幹彦(中村達也)や、日本を騒がせているテログループのメンバー・伊藤(吉沢亮)が現れ、香織を狙い始める…。さらに、文宏の目の前に刑事・会田(柄本明)が現れる。「あなたの周りは、よく人が死にますねぇ…」「目的は1つ、1人の女性を守りたかっただけ…」そう言い寄る会田に、文宏は「だとしたら、狂ってますね」と言い捨てるが…。過去を捨て、初恋の人のために殺人を続ける文宏の狂気と悲しみが伺える本映像。実力派俳優陣が演じる強烈なキャラクターたちが織りなす、サスペンスフルな展開に期待十分。また、映像では、Uruによる主題歌「追憶のふたり」も初披露。神秘的な存在感で“謎のシンガー”として注目を集め、話題のドラマ「コウノドリ」の主題歌も担当するUruさん。本作のための書き下ろされた楽曲は、聴く者を包み込むような歌声が、壮大なサスペンスを彩り、“殺人者”文宏、そして彼が全てを懸けて守ろうとする女性・香織の運命に寄り添い、物語をさらに盛り上げる。「お前、人間恨んでるだろ」「もう、お前に幸福はない…」。文宏が背負った壮絶な運命を示す言葉と、苦悩する文宏の姿。“悪”になるために創られ、過去を捨てた男が、それでも生きる本当の理由とは?自らの運命に対峙し最後に下す決断とは?哀しい殺人者の心に潜む闇と、愛に生きようとする切ない想いが交錯する壮大なサスペンス&切なすぎるドラマが幕を開ける。『悪と仮面のルール』は2018年1月13日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月17日東京都・銀座の資生堂ギャラリーは、ウォール・ストリート・ジャーナルで「ビエンナーレ必見ベスト5のアーティスト」に挙げられた台北在住の香港人アーティスト李傑(リー・キット)の個展「The voice behind me」を開催する。会期は6月2日~7月26日(月曜休)。開場時間は11:00~19:00(日・祝は11:00~18:00)。入場無料。同展は、リー氏の「Scratching the table surface」を含むこれまでの代表作数点の他、新作として、テキストを施した布に描いた絵画、ダンボールに描いた絵画、ギャラリーの空間に合わせた映像作品など約10点が展示されるもの。リー氏は、布やダンボールに描いた絵画、ライトやタオルハンガーのような既製品と絵画を組み合わせた作品、映像と絵画を並べた作品など、日常の一部と見紛うさりげない作品を制作しており、一見それらは、日常性を礼賛しているようにみえるが、リー氏の問題意識は、身の回りの社会や政治状況にも及んでいるという。自宅のテーブルの表面を指でひっかき続ける様子を映像や写真でとらえた代表作「Scratching the table surface」には、無意味に思える行為を通じ、高度経済成長以降、効率のみを追求するようになった都市への静かな批判を込めているということだ。また、同展のキーワードは、不安、孤独、呼吸などである。その背景には、政治や社会的格差へのフラストレーション、日常生活に伴うストレス、逃れようのない孤独などがあるということだが、リー氏は「悲観的であることは楽観的でもある」と言う。「自分が慣れ親しんでいると同時に疎外されていると感じる声が常に背後にあり、その存在はほとんど耐え難いが、受け入れるしかない」というコメントもしており、そのメッセージは同展の「The voice behind me」というというタイトルにもつながっている。また、関連企画として、リー氏が本展の作品について解説するギャラリーツアーが開催される(日英通訳付き)。開催日時は6月6日14:00~14:30。参加費無料、申込不要。なお、リー・キットは、1978年香港生まれ。2008年まで香港中文大学美術学部修士課程にて学んだ後、国内外の展覧会に数多く参加。2013年のヴェネチア・ビエンナーレでは香港館の代表に選ばれ、ウォール・ストリート・ジャーナルで「ビエンナーレ必見ベスト5のアーティスト」に挙げられた。これを機に世界中から注目を集めたリー氏は2015年には第12回シャルジャ・ビエンナーレ(アラブ首長国連邦)に参加、2016年にはゲント現代美術館(ベルギー)やウォーカー・アート・センター(アメリカ)での個展が予定されている。
2015年05月27日ウォール・ストリート・ジャーナル日本版(以下、WSJ日本版)はこのほど、「WSJ日本版が選ぶ2012年10大ニュース」を発表した。同10大ニュースは、WSJ日本版読者の反響、記事本数が多かったトピックス、および米国・アジア版記者が取材したテーマの中から、WSJ編集部がランキング形式で選定したもの。その結果、1位には「欧州債務危機」が選出された。「債務危機に揺れる欧州では、緊縮財政に国民が反発、ゼネストの嵐が吹き荒れた」(WSJ日本版)。以下、2位に「オバマ米大統領再選」、3位に「習近平氏、中国国家主席就任」がランクインしたほか、番外編として「世紀の天体ショーに天文ファン歓声 【スライドショー】世紀の天体ショー 金環日食(5月21日)」が選ばれた。10位までのランキングは下表の通り。あわせて、WSJ日本版は今年話題になった製品やサービスについて、携帯電話ジャーナリストの石川温氏とMM総研取締役の横田英明氏に聞いたものを「2012年IT製品番付」として発表。それによると、石川氏が選んだトップ3は1位「iPhone5」、2位「LTE」、3位「デザリング」、横田氏は1位「NECメディアスタブ-N08D」、2位「キンドルペーパーホワイト」、3位「LTE」となった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年12月17日ウォール・ストリート・ジャーナル・ジャパン株式会社は、トライオン株式会社が開発した英語学習アプリ『Best English-ベストイングリッシュ-』(以下、Best English)にウォール・ストリート・ジャーナル日本版(以下、WSJ日本版)の記事を4月26日より提供する。配信はアプリ経由で毎月2回の予定。1号あたりのダウンロード料金は170円。「Best English」は、iPad/iPhone/iPod touch版向け英語学習アプリだ。WSJ日本版で掲載された「記事学習」と、日常会話やビジネスシーンで使える「フレーズ学習」の機能を備えている。WSJ日本版の記事は毎月2回、アプリ経由で有料配信される予定だ。WSJ日本版編集部が日本のビジネスパーソンおよび英語学習者のために10本分の新着記事を厳選。英語原文記事、日本語訳文記事に音声を加えたコンテンツとして、1号当たり170円でダウンロードできる。WSJ日本版は、2009年のサイト設立以降、同サイト内に「WSJで英語を学ぶ」ページを設け、「ビジネス英文E メール」、「WSJで学ぶ経済英語」、「世界のCEOに学ぶ実践英会話」などのコラムを提供。また、グローバルビジネスシーンに必須である英語学習に役立つコンテンツを提供してきた。今回、iPhone、Android向けの英語学習アプリを数多く提供しているトライオン社のアプリ「Best English」にニュースの英語原文記事・日本語訳記事を学習教材として提供することで、いままでWSJを読んだことのなかったビジネスパーソンや英語学習者に、アメリカでもっとも読まれている経済メディア「世界のWSJ」の良質な記事に触れる機会となることを期待しているという。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月27日