ウディ・アレンの監督&脚本最新作として、2016年カンヌ国際映画祭のオープニングを飾った『カフェ・ソサエティ』。その日本公開初日が5月5日(金・祝)に決定、Wヒロインとなるクリステン・スチュワートとブレイク・ライヴリーの日本オリジナル版メインビジュアルも解禁となった。時は1930年代。もっと刺激的で、胸のときめく人生を送りたい――。漠然とそんな願望を抱いたニューヨークの平凡な青年ボビーが、ハリウッドを訪れる。華やかな映画の都には全米から明日の成功を目指す人々が集まり、熱気に満ちていた。映画業界の大物エージェントとして財を築いた叔父フィルのもとで働き始めたボビーは、彼の秘書ヴォニーの美しさに心を奪われる。ひょんな幸運にも恵まれてヴォニーと親密になったボビーは、彼女との結婚を思い描くが、うかつにも彼はまったく気づいていなかった。実はヴォニーには密かに交際中の別の男性がいることに…。ウディ・アレンが“ゴールデン・エイジ”と呼ばれる黄金期のハリウッドを舞台に、ビタースウィートでゴージャスなロマンティック・コメディを紡ぎ、昨年のカンヌ国際映画祭を沸かせた本作。ジェシー・アイゼンバーグ演じる世間知らずの主人公ボビーと、彼からの求愛に迷うヴェロニカ、“愛称ヴォニー”役のクリステン・スチュワート、そしてボビーの前に現れるもうひとりの美女、同じくヴェロニカ役ブレイク・ライヴリーの3人が織りなす、もつれた恋を通して、誰もが共感できる“人生の選択”というテーマを探求していく。とはいえ、運や偶然にふわふわと流される人間の理想は、儚い夢のごとし。ふた手に分かれた道は、選んだほうが過ちで、選ばなかったほうが真実だと後で悔やむのが世の常…。そんな思わず目からウロコが落ちるアレン流の人生観を、ゴージャスな映像美とともに堪能できる大人のおとぎ話。クリステンがミューズを務める「シャネル(CHANEL)」が衣装を提供しただけあり、今回解禁となったビジュアルからも、物語をエレガントかつ華やかに彩る美の競演を目にすることができる。『カフェ・ソサエティ』は5月5日(金・祝)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:カフェ・ソサエティ 2017年5月5日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開(C) 2016 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
2017年02月17日クリステン・スチュワートが主演を務め、フランスの鬼才オリヴィエ・アサイヤスが2016年カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した『パーソナル・ショッパー』。このほど、サスペンスフルな特報映像が解禁となった。パリで、セレブのための代行買い物人“パーソナル・ショッパー”として働くヒロイン。鍵を預かり、他人の家に出入りし、時にはプライベートも覗くことになる。そんな彼女の “隠された欲望”が、不可解な出来事を引き寄せ、ある日、謎のメールが届く――。日本ロケを行ったリドリー・スコット製作総指揮のSFサスペンス『ロスト・エモーション』、ウディ・アレン監督作『カフェ・ソサエティ』などの公開も控え、「シャネル(CHANEL)」のモデルとしても活躍するクリステンが、アサイヤス監督と『アクトレス~女たちの舞台~』に続く2度目のタッグを組んだ本作。先日解禁された、ファッショナブルでミステリアスな雰囲気のファーストビジュアルには早くも話題沸騰。カンヌ国際映画祭で称賛を受け、物議を醸しながら、監督賞に輝いた本作は、3月2日(木)より開催される「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2017」への出品も決まっている。このたび解禁となった特報映像では、クリステン演じる主人公のモウリーンが、“パーソナル・ショッパー”として「シャネル(CHANEL)」や「カルティエ(Cartier)」などの息を呑むほどの煌びやかな衣装やアクセサリーを、次々と購入していくシーンが映し出される。そんな中、彼女の携帯に届いた「別人になりたいんだろう?」という奇妙なメッセージ…。決して触れてはいけないはずだった商品に身を包むモウリーンの身に、何が起きたのか?緊張感あふれる音楽が、さらに刺激的でサスペンスフルな物語を予感させている。『パーソナル・ショッパー』は5月、TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月03日『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に出演し、一躍注目を浴びたアダム・ドライバーやジョン・ボイエガら「スター・ウォーズ」男子たち。また、『X-MEN』シリーズから派生した『デットプール』のライアン・レイノルズは、キレキレアクションやコミカルな演技で大人気となった。では2017年は、どんな俳優たちが映画界を席巻するのだろうか、“七人”のネクストブレイク候補に迫った。1人目は、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にも登場した“新生スパイダーマン”であり、ついに単独主演作『スパイダーマン:ホームカミング』が公開されるトム・ホランドだ。1996年生まれ、まさに弱冠20歳の英国俳優は、アメコミ界の重鎮スタン・リーをして「スパイダーマンの役をやるために生まれてきた」と言わしめるほどの逸材だとか。アベンジャーズで最も若いヒーローとして、純粋で暴走しがちな正義感と、力を持つことの苦悩と混乱を抱えつつ敵と戦う、初々しいヒーロー像を見せてくれることだろう。その前後に、ブラッド・ピット製作の伝記アドベンチャー『Lost City of Z』(全米4月公開)の日本上陸もあればなおよし!また、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で重要なキャラクター、クリーデンス青年を演じたエズラ・ミラー。超高速移動のパワーを持つヒーロー“フラッシュ”として、2018年の単独主演作よりも先に『ジャスティス・リーグ』に登場する。1992年生まれのエズラは、これまで『少年は残酷な弓を射る』『ウォールフラワー』などインディペンデント系の作品に出演していた“アート系男子”の筆頭株。そんな彼が、アメコミヒーロー映画に出演すること自体が、もはや事件!? 日本をはじめ世界的ヒットとなった『ファンタビ』でさらなる人気を獲得しつつ、ひとクセある若手ヒーローとして大きな注目を集めそう。同じく大抜擢といえるのが、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ最新作にして第5弾『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』で、ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウと関わることになる英国人兵士ヘンリー役のブレントン・スウェイツだ。1989年生まれ、現在27歳のブレントンは昨年、イケメン盗賊を演じた『キング・オブ・エジプト』のプロモーションで来日した際、五輪体操選手の“白井健三に似ている”と話題となった爽やかなルックスが目を引く。本シリーズでおなじみのオーランド・ブルームのように大ブレイクが期待されており、あの『マレフィセント』続編への再登場もうわさされている。さらに、ティム・バートン監督最新作『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』の主人公に抜擢された、次世代の英国男子エイサ・バターフィールドの成長も見逃せない。マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』で注目され、名作SF小説の映画化『エンダーのゲーム』でも繊細な演技を見せたエイサは、1997年生まれ、4月でついに20歳となる。背もぐんと伸び、青い瞳がいっそう大人びてきた(でもトトロは大好き)彼は、ティム・バートンの奇妙な世界の中でどんな姿を見せてくれるのか、乞うご期待。なお、2014年に主演した『僕と世界の方程式』(原題:X+Y)も1月28日より公開されるので楽しみ。そして、今年も「スター・ウォーズ」男子には要注目だ。まず、絶賛公開中『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にはディエゴ・ルナやドニー・イェン、マッツ・ミケルセンら人気どころが多数だが、帝国軍から逃亡してきたパイロット、ボーディー・ルック役のリズ・アーメッドの精悍なイケメンぶりも気になる!ジェイク・ギレンホール主演『ナイトクローラー』では冴えない助手、『ジェイソン・ボーン』では新進IT起業家を演じていた彼は、文才もあり、ラッパー・Riz MCとしても知られる。スターチャンネルにて放送中のクライム・サスペンス「ナイト・オブ・キリング失われた記憶」ではゴールデン・グローブ賞にノミネートも。Netfilxオリジナルドラマ「The OA」にも出演中で、今後も日本上陸作が出てくるかもしれない。少々気が早いかもしれないが、『ローグ・ワン』に続く2018年公開の「スター・ウォーズ」アナザーストーリー2作目にて、若きハン・ソロに大抜擢されたオールデン・エアエンライク(アルデン・エーレンライクとも)も、ぜひいまからチェックを。1989年生まれ27歳の彼は、学生時代にスピルバーグに見いだされ、フランシス・F・コッポラ、ウディ・アレン、『ヘイル、シーザー!』ではコーエン兄弟と名匠たちに愛されてきた。現在はウォーレン・ベイティ監督、リリー・コリンズ共演の『Rules Don’t Apply』(原題)、ジェニファー・アニストン共演の『The Yellow Birds』(原題)などが控える。過去には、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのピーターやハリーのオーディションを受けていたという彼は、日本での知名度はまだこれからだが、いよいよ花開くときがきたようだ。最後に、新旧スパイダーマン対決!…というわけではないが、アンドリュー・ガーフィールドにも再注目することをお薦めする。3部作になるはずだった『アメイジング・スパイダーマン』シリーズは興行が振るわず、製作中止に。スパイダーマンに思い入れがあったアンドリューはすっかり意気消沈したといわれているが、今年は改めて、彼の演技力&役者魂を実感する1年となりそう。スコセッシ監督の渾身作『沈黙-サイレンス-』がまもなく公開、メル・ギブソンが監督を務めた戦争映画『Hacksaw Ridge』(原題/夏公開)ではゴールデン・グローブ賞、全米映画俳優組合賞などにノミネートされており、アカデミー賞にもノミネートされる可能性大。さあ、2017年、あなたは誰に注目する?(text:cinemacafe.net)
2017年01月04日N.Y.に暮らす男女3人の、ちょっと”こじれた”三角関係を描いたハートフル・コメディ『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ 』。注目女優グレタ・ガーウィグが、おせっかいだけど愛すべき主人公マギーを好演する本作から、美しい真冬のニューヨークのロケーションの写真が解禁となった。文化人類学者ジョンと出会い、恋に落ちたマギー。ジョンの妻ジョーゼット(ジュリアン・ムーア)は教授として働くバリバリのキャリア。家庭を顧みない妻に疲れ果てたジョンは離婚を決意、自分の小説を好きだと言ってくれるマギーと再婚する。数年後――娘も授かり、幸せに見えた2人だが、仕事も辞め小説家の夢を追い続けるジョンとの結婚生活にマギーは不安を感じ始める。一方、忙しいジョーゼットの子どもたちの面倒も見るうち、彼女とも親しくなったマギーは、“夫を前妻に返す”ことを決め…。本作の舞台は、いままで何本もの名作が撮影されてきたニューヨーク。本作でも、ほとんどのシーンをロケで撮影しており、ニューヨークの美しい景観が話題を呼んでいる。マギー(グレタ・ガーウィグ)とジョン(イーサン・ホーク)が並んで歩くシーンは、ワシントン・スクエア・パークで撮影。メグ・ライアン主演の『恋人たちの予感』『恋におぼれて』など、ニューヨークを舞台にした恋愛映画では欠かせないロケ地であるこの公園は、美しい芝生や緑いっぱいの木々、また劇中にも登場するようにストリートパフォーマーが芸を披露している、地元の人にとっての憩いの場所。また、マギーとジョンが初めて会うシーンはニュースクール大学。数多くの芸術家を輩出している名門であり、ブラッドリー・クーパーやマーロン・ブランドなど俳優の卒業生も多く、本作の監督であるレベッカ・ミラーの母校でもある。さらに、マギーとジョンが子どもとスケートを楽しむシーンはプロスペクト・パーク。2014年公開のジョン・タトゥーロ監督&主演、ウディ・アレンも出演した『ジゴロ・イン・ニューヨーク』や、2015年公開のアン・ハサウェイ&ロバート・デ・ニーロ共演『マイ・インターン』もこの公園で撮影されており、ワシントン・スクエア・パークと並んで人気を誇るロケ地。ブルックリン区最大の公園であり、自然のままの森や草地、渓谷や湖を生かしたダイナミックな造形が魅力。毎年11月から3月ごろまでスケートを楽しめる。人々の生活が息づくニューヨークの街も、本作で楽しんでみては。『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月30日映画『カフェ・ソサエティ』が、2017年5月5日(金・祝)よりTOHOシネマズ みゆき座ほかで全国公開される。『カフェ・ソサエティ』の舞台は1930年代のハリウッド。映画産業で働くことを夢見てニューヨークからやってきた青年が美しい女性と恋に落ち、そして時代の象徴とも言える映画スターや著名人が集まるきらびやかな上流階級社会“カフェ・ソサエティ”の熱狂に陥ってゆくロマンティック・コメディだ。監督は『さよなら、さよならハリウッド』『ブルージャスミン』のウディ・アレン。本作で史上初、3度目のカンヌ国際映画祭の開幕上映作品となる。キャストには『ソーシャル・ネットワーク』で2010年アカデミー主演男優賞ノミネートのジェシー・アイゼンバーグが。ヒロインを演じるのは『トワイライト』シリーズのクリステン・スチュワート。そのほか、ブレイク・ライブリー、スティーヴ・カレル、パーカー・ポージーなど華やかなスター俳優が顔を揃える。また衣装にも注目。劇中では、クリステンがシャネル(CHANEL)のシンプルで美しいドレスを身にまとい登場する。彼女は、シャネルのミューズとして、ファインジュエリーとこの映画のために作られたオフホワイトのシルクとレースのドレスを堂々と着こなしている。ウディ・アレンが描き出す、ハリウッドのエレガントで華やかな世界を垣間見ることができる本作。是非劇場へ足を運んでみてはいかがだろうか。【ストーリー】もっと刺激的で、胸のときめく人生を送りたい。漠然とそんな願望を抱いたニューヨークの平凡な青年ボビーがハリウッドを訪れる。時は1930年代、この華やかなりし映画の都には、全米から明日の成功を目指す人々が集まり、熱気に満ちていた。映画業界の大物エージェントとして財を築いた叔父フィルのもとで働き始めたボビーは、彼の秘書ヴォニーの美しさに心を奪われる。ひょんな幸運にも恵まれてヴォニーと親密になったボビーは、彼女との結婚を思い描くが、うかつにも彼はまったく気づいていなかった。実はヴォニーには密かに交際中の別の男性がいることに……。【作品情報】映画『カフェ・ソサエティ』公開:2017年5月5日(金・祝)監督・脚本:ウディ・アレン出演:ジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート、ブレイク・ライブリー、スティーヴ・カレル、パーカー・ポージー2016年/アメリカ/英語/1時間36分/日本語字幕© 2016 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
2016年12月24日今年の第69回カンヌ国際映画祭にてオープニングを飾ったウディ・アレン監督最新作『Cafe Society』が、邦題『カフェ・ソサエティ』として、2017年5月より全国公開することが決定した。1930年代のハリウッド。映画産業で働くことを夢見てニューヨークからやってきた青年が、美しい女性と恋に落ち、時代の象徴ともいえる映画スターや著名人が集まる、きらびやかな上流階級社会“カフェ・ソサエティ”の熱狂に陥ってゆく…。本作は、2002年『さよなら、さよならハリウッド』、2011年『ミッドナイト・イン・パリ』に続き、監督としては史上初3度目のカンヌ国際映画祭の開幕上映作品となったウディ・アレンの最新作。キャストには、『ローマでアモーレ』以来、ウディ作品2度目の出演、『ソーシャル・ネットワーク』や、今年はDCコミックスの『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』など活躍著しいジェシー・アイゼンバーグ。また、「シャネル(CHANEL)」の美しい衣裳を身にまとい、ヒロインを演じたのは『アクトレス~女たちの舞台~』で米国人として初めてセザール賞助演女優賞を受賞したクリステン・スチュワート。そのほかブレイク・ライヴリー、スティーヴ・カレル、パーカー・ポージーなど華やかなスター俳優が顔を揃え、アレン自身がナレーションを務めていることにも注目。なお、撮影監督を、『地獄の黙示録』『ラストエンペラー』などアカデミー賞撮影賞に3度輝く、“生ける伝説”ヴィットリオ・ストラーロが務めている。今回、公開決定に合わせて解禁された写真では、クリステン、ブレイクのトップ女優2人がシンプルながらも美しいドレス姿を披露!特にクリステンは「シャネル」のミューズとして、ファインジュエリーを身につけ、この映画のために作られたオフホワイトのシルクとレースのドレスを堂々と着こなして登場。アレン監督が描き出す、エレガントで華やかなハリウッドのゴールデン・エイジを垣間見ることができる。『カフェ・ソサエティ』は2017年5月よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月21日映画を見た後って、その物語の余韻がしばらく続きますよね。だから朝起きてすぐ映画を見るのって、ちょっと面白い効果が期待できると思うのです。その日一日、映画の余韻を楽しんでみませんか? 早起きをして、映画を見るそうは言っても映画は短いものでも1時間は当たり前。時間のない朝にそれは難しいわ!と思う方が多いでしょう。なので、オススメはベッドでごろごろしながら見ること。目覚ましを早くかけて、その瞬間だけ頑張って起きます。映画を再生したら、あとはまたベッドへ。早起きしても、体は引き続きリラックス。どんな映画にするかはあなた次第ですが、楽しい気分で一日を過ごしたいなら、コメディやハッピーエンドの物語が単純にオススメです。勝負の日なら、主人公が難題を突破していく姿で、モチベーションを上げていきましょう。サウンドトラックという方法お気に入りの映画がある方にはこれ。サントラを流せば、映画自体を見なくてもその気配を感じることができます。映画の中で音楽が重要な役割を果たす場面はたくさんあるでしょう。逆に言えば、音楽を聴くだけでその場面が記憶に蘇るものです。ファッションとヘアメイクさて、もちろん映画はお洒落の宝庫です。でも、ここでのニュアンスは「参考にする」というよりも、「登場人物のキャラクターを今日の自分に取り入れる」ということ。まるでおまじないのように、印象的な登場人物と同じネイルカラーにしたりして、爪を見るたび映画の余韻を思い出す、というようなことです。そして何より、映画からインスピレーションを得てその日の服を決めたり、メイクをしたりする、その遊び心を持てる余裕が「なんだか良いな」と思いませんか?ちなみに・・・筆者の場合ですが、ジブリの“紅の豚”を見たあとはフィオナの魅力に影響され、いつもより元気で素直な自分でいようと思えたり。。。ウディ・アレンの“ミッドナイト・イン・パリ”には、そのハチャメチャさと気楽さに「まあ、どうにかなるでしょー!」と明るい気分で一日過ごせたり。。。「朝映画」は毎日するようなストイックなものではなく、たまにやるからこそ新鮮な楽しみとして気分が上がるものだと思います。そして繰り返し見るほど好きな映画があれば、それはお守りのように、あなたにエネルギーを与えてくれる存在となることでしょう。
2016年11月22日日常に閉塞感を抱いていた女の前に、ある日、映画から美しい青年が抜け出してくる――。演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチさんがウディ・アレン監督の映画『カイロの紫のバラ』をモチーフに手掛ける舞台『キネマと恋人』。今作でヒロインを演じる緒川たまきさんに舞台のことをお聞きしました。***「この映画はファンタジックで、どなたにも楽しんでいただけるコメディですけれど、ウディ・アレンらしいほろ苦さのある物語なんですよね。私自身、ただおかしいという笑いよりも、これはもう笑うしかないっていうようなもの哀しい笑いに惹かれますし、この作品の芯に描かれている孤独や満たされなさには、共感する部分もありました」稽古の様子を伺うと、小さな声でぽつりと「難しいです…」と呟く。「KERAさんは、ちょっとした音の高低や、零コンマ1秒の間やリズム感にとてもこだわりがあって。ただ、時によっては感情のままのお芝居を要求されるシーンもあったり、そしてそれが10秒ごとに切り替わったりしますから、大変な反射神経が求められます。どちらかにしましょうよ、と思ったりもするんですけれど(笑)。しかもムードのあるシーンにスピード感を持ったやり取りを必要とされたりしますし、そうかと思うと、ふと時が止まる瞬間もあるんです。いまは目指す世界観が、一瞬立ち現れたと思うと消えていく…そんな状況です」作品を慈しむように丁寧に、ゆっくり言葉を選びながら語る緒川さん。「まったくの白紙の状態から、キャストとスタッフ全員の手が加えられて、少しずつ作品が出来上がる。今回もまたそこに立ち会えるんだと思うだけで、とても愛おしい気持ちになるんです」◇おがわ・たまき出演ドラマ『隠れ菊』(NHK BSプレミアム)が現在放送中。近年は、舞台にも積極的に出演。最近のおもな出演作にドラマ『怪奇恋愛作戦』、舞台『狂人なおもて往生をとぐ』『グッドバイ』など。◇満たされない日々を送る女(緒川たまき)の唯一の楽しみは、映画館でひとときの夢を味わうこと。そんなある日、映画のスクリーンから登場人物(妻夫木聡)が抜け出してくる。11月15日(火)~12月4日(日)三軒茶屋・シアタートラム台本・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演/妻夫木聡、緒川たまき、ともさかりえほか一般7200円11月15日・16日プレビュー公演6700円世田谷パブリックシアターチケットセンター TEL:03・5432・1515(10:00~19:00)大阪、松本、名古屋公演あり。※『anan』2016年11月16日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ
2016年11月09日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)が世田谷パブリックシアターとタッグを組み、新作舞台『キネマと恋人』でシアタートラムの濃密な小空間に初挑戦する。ウディ・アレンの名画『カイロの紫のバラ』を大胆に翻案するロマンチック・コメディだ。舞台『キネマと恋人』チケット情報「僕にとっての映画は、ノスタルジーを求めてしまう存在。映画を題材にした舞台を作るとなると、自ずとロマンチックに収めていきたくなるんですよね。映画でミア・ファローが演じていた“映画を観ることしか楽しみのない女性”(緒川たまき)と、“映画から出てきた男”と“その男を演じている俳優”(妻夫木聡の二役)。この三人が展開するラブストーリーはそのままに、今回は物語の背景を1930年代の日本に置き変えて、ヒロインとその妹(ともさかりえ)との関係を膨らませるなど、もう少し複雑な話になっていくと思います」映画の登場人物が突然スクリーンから飛び出してくる…という映画の一番の妙味を、演劇で効果的に見せるためにKERAが頼った強力な助っ人が、振付の小野寺修二と映像監修の上田大樹だ。「小野寺くんはすでにプレ稽古を始めてくれていて、アイデアを見せてくれたんですね。それが素晴らしくて非常に刺激になりました。そこに映像効果――何と言っても映画を重要なモチーフにした作品ですから――もあいまって、勝算はありますね。今回、ふたりの仕事のボリュームは普段よりもかなり大きいです」そのシーンを体現するのが、満を持してKERA舞台に迎える妻夫木聡である。「彼はニュートラルでありながら、レッドゾーンに振り切るような芝居をリアルにできる。演劇に求められるリアリティを瞬時に把握して、表わすことのできる俳優さんだと思いますね。緒川さんは劇場とのプロダクション会議から参加してくれてます。ミア・ファローとはまた別の味わいでヒロインを演じてくれるでしょう。このふたりにともさかさんを始めとした手練7人が加わって、面白くならないはずがないでしょ?」ロマンスに心ときめかされるが、映画の終わりはホロリと苦い。KERAも「まだ結末は決まっていないけど、ビターなものにはなるでしょうね」と見据える。「僕自身つねに現実から逃げたくて作品を作っているようなところがあるけど、でも結局、作品の中で生きることはできても、作品の中で死ぬことはできない。やっぱり現実に立ち戻らなければいけない…という人たちの話です」豪華キャストによるKERAの新作を小劇場で味わう贅沢な機会。虚構と現実を行き交う人々の愛しくも哀しいドラマに浸りたい。「自分のキャリアの最高傑作にする意気込みです。こんなに前もって『最高傑作にする!』なんて吹聴するのは初めてのことなんですよ(笑)。何年かして振り返った時に、『あれは文句なしに良かった』と思える公演になると確信しています」公演は11月15日(火)から12月4日(日)まで東京・シアタートラムにて。取材・文上野紀子
2016年09月21日アメリカ版「ELLE」誌10月号の表紙を飾っているマイリー・サイラスが、昨年からレッドカーペットに姿を見せない理由を語っている。昨年12月、ソフィア・コッポラ監督作の『ビル・マーレイ・クリスマス』のプレミアに出席し、レッドカーペットを歩いたマイリー。出演作品のプレミアだったから「参加しなくてはならなかった」とし、「でも、もうレッドカーペットを歩くつもりはない」と宣言。そのワケとは「世界には飢えに苦しんでいる人がたくさんいるっていうのに、なんで私は赤い色をしたカーペットの上にいるのかなって。私が“重要”だから?私が“有名”だから?それって私のやり方とは違うのよね。だって、なんだか『ズーランダー』みたいな茶番みたいじゃない」と主張。奇抜なファッションや言動が取り上げられやすいマイリーだが、若いホームレスやLGBTQの支援団体「Happy Hippie」を立ち上げたり、動物愛護に取り組んだりと実は弱者を守るアクティビストとしての顔も大切にしている。とは言え、「ET online」によれば、今週木曜日(現地時間)にウディ・アレン監督とタッグを組んだアマゾンの新作ドラマ「Crisis in Six Scenes」のプレミアに参加が決定しているというマイリー。レッドカーペットを歩くことになったとしても、華やかな雰囲気とは裏腹に、マイリーの胸中は複雑なようだ。(Hiromi Kaku)
2016年09月13日Amazonプライム・ビデオにて今秋より見放題独占配信開始されるウディ・アレン監督による新作コメディ・ドラマ「CRISIS IN SIX SCENES」(原題)から、本作中のシーン写真が到着した。本作は、1960年代末のアメリカ動乱の時代が舞台。 郊外で暮らす中流階級の一家のもとへ、 ある人物が訪ねてきたことから波乱が巻き起こるコメディ作品となっており、1話30分の6つのエピソードで構成されている。監督と脚本は『ミッドナイト・イン・パリ』『教授のおかしな妄想殺人』のアレンが務め、エリカ・アロンソンがエグゼクティブプロデューサーを務める。またキャストには、「ハンナ・モンタナ」シリーズのマイリー・サイラスにほか、エレイン・メイ、レイチェル・ブロズナハン、ジョン・ マガロらが出演している。「CRISIS IN SIX SCENES」(原題)は2016年秋、Amazonプライム・ビデオにて配信開始予定。(cinemacafe.net)
2016年09月05日リチャード・リンクレイターの次回作に、スティーブ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーンらが主演することになった。タイトルは『Last Flag Flying』。その他の情報原作はダリル・ポニックサンが2005年に出版した本で、1970年の『The Last Detail』の続編に当たる。『The Last Detail』は、『さらば冬のかもめ』として、ジャック・ニコルソン主演、ハル・アシュビー監督で、1973年に映画化された。リンクレイターは、『さらば冬のかもめ』の主要キャストを呼び戻すことも考えたらしいが、最終的に、新しいキャスティングにすると決めたようだ。リンクレイターの最新作は、『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』。カレルの最新作は、ウディ・アレンの『カフェ・ソサエティー(原題)』。クランストンは『トランボハリウッドに最も嫌われた男』で今年のオスカー主演男優部門にノミネートされた。文:猿渡由紀
2016年08月31日『夢のチョコレート工場』のウィリー・ウォンカなどで知られるハリウッドのコメディアン、ジーン・ワイルダーが、米東海岸時間26日(月)、コネティカット州の自宅で亡くなった。83歳だった。ワイルダーは、アルツハイマーを患っていた。その他の情報1933年、ミルウォーキー州生まれ。アイオワ大学で演技を学び、61年、オフブロードウェイの『Roots』でプロの俳優としてデビューを果たす。舞台での活躍ぶりがメル・ブルックスの目に止まり、『プロデューサーズ〈1968年〉』に出演し、オスカー助演男優部門にノミネートされた。ブルックスとは、その後も、『ブレージングサドル』(74年)、『ヤング・フランケンシュタイン』(74年)などで組んでいる。ほかに『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』(72年)、『スター・クレイジー』(80年)などに出演した。75年の『新シャーロック・ホームズ/おかしな弟の大冒険』では監督デビューを果たし、以後もいくつかの作品を監督している。テレビでも活躍し、2003年には『ふたりは友達? ウィル&グレイス』でエミー賞を受賞している。3度目の妻ギルダ・ラドナーは、89年に42歳の若さで、卵巣ガンのため死去。91年にカレン・ボイヤーと4度目の結婚をしている。文:猿渡由紀
2016年08月30日『オール・アバウト・マイ・マザー』『トーク・トゥ・ハー』、『ボルべール<帰郷>』などで知られる、スペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督の最新作『ジュリエッタ』。本年度のカンヌ国際映画祭でも注目を集めた本作から、初映像となる特報が解禁となった。スペインのマドリードで1人で暮らしているジュリエッタは、美しく洗練された容姿の中年女性だが、人知れず、苦悩を内に秘めていた。そんなある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、衝撃を受ける。ひとり娘のアンティアは、12年前に理由さえ語らぬままジュリエッタの前から突然消えてしまったのだ。最愛の娘をもう一度、この手で抱きしめたい。母親としての激情に駆られたジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去と向き合い、いまどこにいるのかもわからない娘に宛てた手紙を書き始める――。5月、第69回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された本作は、「観客を選ばない堂々たる作品」「今年のコンペ21作品の中で最も余韻が残った」と絶賛され、『オール・アバウト・マイ・マザー』をはじめ母と娘の関係を描いてきたアルモドバルの原点回帰にして、最高傑作ともいわれている。原作は、カナダのノーベル賞作家アリス・マンローが2004年に発表した短編集「Runaway」。同一主人公でありながら、それぞれが独立したストーリーである3編を、アルモドバル自身がひと続きの物語として脚本化した。アルモドバルは、主人公ジュリエッタ役に2人の女優を初めて起用。スペインのベテラン女優エマ・スアレスがジュリエッタの“現在”に扮し、TVシリーズ「情熱のシーラ」で脚光を浴びた新進女優アドリアーナ・ウガルテが“過去”を演じている。監督は2人の女優について、「ペネロペ・クルス、カルメン・マウラ、ヴィクトリア・アブリル、マリサ・パレデス、セシリア・ロスといった私の女神たちと肩を並べる存在になった」と絶賛。アルモドバルが見出した新たなミューズたちの名演にも注目。今回解禁となった特報映像では、鮮烈で艶めかしい色彩感覚の中で、人間の愛おしさや切なさを描き出すストーリーテラーであるアルモドバルの、このうえなく魅惑的な映像世界の一端が垣間見える。美術を担当するのは、長年アルモドバル作品を支えているアンチョン・ゴメス。衣装は、『ミッドナイト・イン・パリ』『マジック・イン・ムーンライト』など、近年ウディ・アレン監督作品ともコラボしているソニア・グランデが務めている。また、特報に乗せられた楽曲は、2012年に93歳で亡くなった伝説的なランチェーラ(メキシコ伝統音楽マリアッチから派生した歌謡)歌手にして、メキシコを代表する画家フリーダ・カーロと恋仲であったともいわれるチャベーラ・バルガスの「Si no te vas(あなたが去らないなら)」。「あなたが去るなら、私の世界は終わりを告げるでしょう。あなただけが存在する世界。行かないで。あなたに去ってほしくない。あなたが去る時こそ、私が死ぬ瞬間だから」との歌詞は、愛娘を思うジュリエッタの切なる心情そのものを表している。『ジュリエッタ』は11月5日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月27日若きオリンピック選手たちが躍動する2016年は、現在の映画界を牽引する名匠・巨匠と冠のつく監督たちも大活躍。しかも、いずれも御年70~80歳代。いまなお第一線で活躍する、大ベテラン監督たちに注目した。●愛の語り手…クロード・ルルーシュ監督『アンナとアントワーヌ愛の前奏曲』今年で79歳となるクロード・ルルーシュが、数々の作品でタッグを組んできた作曲家フランシス・レイとの再タッグで描く、フランスのエスプリが詰まった恋愛映画『アンナとアントワーヌ愛の前奏曲』(9月3日公開)。29歳でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞し、ルルーシュ監督を一躍スターダムに押し上げた代表作『男と女』の制作から50年後に描く、大人の男と女の恋愛模様“最終章”だ。人生を謳歌する映画音楽家のアントワーヌ(ジャン・デュジャルダン)は、ボリウッド版『ロミオとジュリエット』製作のためにインドを訪れ、フランス大使の妻アンナ(エルザ・ジルベルスタイン)と出会う。愛する夫との間に子どもを授かりたいと願う彼女は、“抱きしめる聖者”アンマに会うため、インド南部の村まで旅に出るという。多忙なアントワーヌもしばしの休養を求めて、アンナを追って2日間の旅に出かけることを決めるが…。75歳で初めて訪れ、すっかり魅了された地・インドでの全編ロケを敢行したルルーシュ。何歳になっても衰えることのないチャレンジ精神が、また1つ、恋愛映画の名作を生み出した。「愛は混沌としたものであるがゆえに、驚くべき展開となる可能性がある。私にとって愛とは、あらがうことのできない麻薬のようなものだ」と語る監督が、いまだからこそ描く大人の愛のカタチを堪能してみてほしい。●再び実話に寄り添う…クリント・イーストウッド監督『ハドソン川の奇跡』自身最大のヒット作となった『アメリカン・スナイパー』に続き、86歳の名匠が描くのは、全世界が目撃した“奇跡”と、その知られざる真実。『許されざる者』『ミリオンダラー・ベイビー』で2度のアカデミー賞監督賞に輝くクリント・イーストウッドが、同じく2度のアカデミー賞主演男優賞を手にするトム・ハンクスを主演に迎えて手掛けるのが『ハドソン川の奇跡』だ。2009年1月15日、厳冬のニューヨーク。160万人が住むマンハッタン上空1,000mで突如起こった航空機事故。全エンジン完全停止。制御不能。高速で墜落する70トンの機体。未曽有の大惨事を救った生死を分けた30秒。その時、いったい何が起きたのか?航空旅客機史上最大の非常事態の中、制御不能となった飛行機をハドソン川に不時着させ、“乗員乗客155名全員生存”を果たしたサリー機長(トム・ハンクス)。だが、その裏側では、彼の判断をめぐり国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われ…。●長年の夢を実現…マーティン・スコセッシ監督『Silence』(原題)御年74歳のマーティン・スコセッシ監督が、長年のテーマでもある宗教と現実の倒錯がもたらす葛藤を描く、遠藤周作原作「沈黙」の映画化には全世界が注目中。公開は2016年11月予定。アンドリュー・ガーフィールド主演で、リーアム・ニーソンやアダム・ドライバー、そして日本が舞台ということで浅野忠信、窪塚洋介、イッセー尾形、塚本晋也ら、内外の超豪華キャストが集結。小松菜奈は本作でハリウッドデビューを飾る。●アイデアの泉は枯れない…ウディ・アレン監督『教授のおかしな妄想殺人』コンスタントにオリジナル新作を発表しつづける、御年81歳のウディ・アレンが新たに描くのは、“生きる意味”を探して奇妙にすれ違う男女の運命を描く哲学的集大成たるダーク・コメディ。2011年の『ミッドナイト・イン・パリ』はキャリア最高の大ヒット、その後も年に1本の製作ペースを保ち、ケイト・ブランシェットがアカデミー賞に輝いた人間ドラマ『ブルージャスミン』、南仏を舞台にした軽妙な恋愛喜劇『マジック・イン・ムーンライト』と、手を替え品を替え、運命や偶然なるものに翻弄される人間の哀しさ、滑稽さを探究してきた。そもそも人間が“生きる意味”とは?自分自身の存在意義や人生の道標を見失ったとき、都合よく“生きがい”なんて見つかるものだろうか?と見る者へ問いかける。「人生は無意味である」という真理に到達してしまった哲学科の大学教授(ホアキン・フェニックス)。だが、“ある企て”を転機に一転、「生きがいを見つけた」と人が変わったようになっていく。そんなエキセントリックな教授に、燃え上がる恋心を抑えられなくなる女子大生ジル(エマ・ストーン)だったが…。●日本が誇る名匠…山田洋次監督『家族はつらいよ』現在、御年85歳の山田洋次監督が、1969~95年まで計48作品を手がけた『男はつらいよ』シリーズは、観客動員数はのべ8,000万人を突破し、現在も多くの人から愛されている国民的喜劇。そんな名作シリーズ終了から約20年ぶりに手がけた新たな家族の喜劇が、『家族はつらいよ』。山田監督の『東京家族』で一家を演じた橋爪功、吉行和子、妻夫木聡、蒼井優ら8人のキャストが再結集して現代に生きる新たな一家に扮し、熟年夫婦の離婚騒動をめぐって織り成される人間模様を描く。ヒットを受け、『家族はつらいよII』(仮題)も始動した(2017年初夏公開)。結婚50年を迎えようとする平田夫婦。たまには、妻に誕生日のプレゼントでも買ってやろうかと夫が欲しいものを聞いてみると、妻の答えはなんと「離婚届」!一家に突然降りかかる、まさかの“熟年離婚”騒動に子どもたちも大慌て。一家の運命は…。今回注目した監督の平均年齢は、なんと81歳。魅力的な作品を作り続ける生涯現役の監督たちからは、これからも目が離せそうもない。(text:cinemacafe.net)
2016年08月16日御年80歳の映画界の巨匠ウディ・アレンとマイリー・サイラスがタッグを組んだTVドラマの詳細が明らかになった。「ET online」などが伝えている。長らくマイリーがまるで「ハンナ・モンタナ」のようなロングヘア姿で撮影していること、舞台は1960年代であるらしい、ということしかわかっていなかったこのドラマだが、タイトルは「Crisis in Six Scenes」で1話あたり30分で全6話。放送開始は9月30日(現地時間)でAmazonビデオで配信されることが明らかになった。ストーリーの舞台はやはり1960年代で、アメリカが荒れていた時代。郊外に住むある中流家庭を訪ねた1人の客人により、一家が大混乱に巻き込まれるというコメディだという。公開されたばかりの予告編では、ウディ演じる老人が行きつけの床屋に雑誌の切り抜きを持って行く。ウディが「このようにしてくれ」と見せると、理容師が「これはジェームズ・ディーンだ。僕はあなたの髪を10年以上切ってるんだよ。ジェームズみたいな髪にはならない」と断言。しかしウディは「可能な限りジェームズの髪型に近づけて」と無理難題を要求する。わずか30秒ほどのこの掛け合いだけでクスッと笑え、ここにどんな形でマイリーが“参戦”するのかが楽しみなドラマである。(Hiromi Kaku)
2016年08月08日ベン・スティラー&ナオミ・ワッツの40代夫婦と、アダム・ドライバー&アマンダ・セイフライドの20代カップルの交流とギャップを、リアルな会話とポップなユーモアで描く大人のロマンティック・コメディ『ヤング・アダルト・ニューヨーク』。このほど、この豪華キャスト陣が監督ノア・バームバックの魅力について語る特別映像が解禁となった。ニューヨーク・ブルックリンで暮らす、“若いつもり”の40代と“成功したい”20代のカップル。ジョシュはドキュメンタリー映画監督だが、もう8年間も新作を完成させていない。いつの間にか、人生にも妻コーネリアとの関係にも何かが欠けてしまったように感じていた。そんなときに出会ったのが、“ヒップスター”を地で行く20代のカップル、ジェイミーとダービー。生き生きとしてクリエイティブかつアクティブな彼らに刺激を受けるのだが…。本作の監督を務めたノア・バームバックは、才気に溢れた脚本家としても活躍する。まずはウェス・アンダーソン監督作『ライフ・アクアティック』の脚本をアンダーソンと共同で担当したことで注目を浴び、2005年に監督・脚本を手掛けた『イカとクジラ』では、アカデミー賞脚本賞にノミネート、全米映画批評家協会賞などの脚本賞を総なめに。その研ぎ澄まされた人間観察力と、シニカルだが軽妙な語り口、何より登場人物たちに対する温かな眼差しで、“ポスト ウディ・アレンの大本命”との称号も手に入れている。今回解禁となったのは、そんなバームバック監督の魅力を豪華キャストが語る、貴重なメイキング風景も収めた映像だ。「人間の心の機微をばっちり捉えている」と語るのは、『ベン・スティラー 人生は最悪だ!』(‘10)に続いて2度目のタッグとなったベン・スティラー。また、『フランシス・ハ』(‘12)に続く出演となったアダム・ドライバーも、「ノアは失敗してもいいって思わせてくれるし、自由で心地のいい現場にしてくれたんだ」と、瞳を輝かせながら語り、監督との厚い信頼関係を伺わせる。また、バームバック監督作品初出演となる女性陣も、その脚本力を絶賛しており、アマンダ・セイフライドは「いろんな俳優がノアと仕事をして、俳優としての自分の最高の部分を引き出してもらっている。みんな彼と仕事がしたいの」と最上級の賛辞を贈っている。次回作には、同じくベン・スティラーを主演にアダム・サンドラー、エマ・トンプソン、ダスティン・ホンマンと錚々たる顔ぶれが出演する『Yeh Din Ka Kissa』(原題/‘17)が控えているバームバック監督。ハリウッドを代表する俳優たちがこぞって絶賛する、その手腕を劇場で確かめて。『ヤング・アダルト・ニューヨーク』はTOHO シネマズ みゆき座ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年07月25日ウディ・アレンの次回作に、ジャスティン・ティンバーレイクが出演することがわかった。ほかに、ケイト・ウィンスレット、ジム・ベルーシ、ジュノ・テンプルも出演する。その他の画像タイトル、ストーリーなどはわかっていないが、物語の舞台は1950年代のようだ。ロケ場所はニューヨークで、撮影はこの秋スタートする。今作は、ウディ・アレンの48本目の映画になる。アレンの最新作は、今年のカンヌ映画祭で上映された『Cafe Society』。北米では今月15日に公開される。アレンは、最近、初のテレビシリーズを撮り終えたところ。6話からなるシリーズで、今年後半、アマゾンで配信される。ティンバーレイクが映画に出演するのは、2013年の『インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌』以来。今年11月北米公開されるドリームワークス・アニメーションの『Trolls』では、声の出演をしている。文:猿渡由紀
2016年07月08日恵比寿ガーデンプレイスにて7月15日(金)~8月31日(水)の期間、人工芝が敷き詰められたステージで映画観賞やヨガ、バイオリン演奏などが楽しめる「恵比寿ガーデンピクニック」が開催される。都心にいながら夏を感じることができ、来場者がオフの時間を屋外で快適に楽しめることを目指して開催される本イベント。昼間は開放的な空間で様々なイベントが開催され、夜は涼しい夜風を感じながら映画鑑賞を楽しむことができる。メインイベントとなる「ピクニックシネマ」は、東京を拠点に全国各地のカフェや雑貨屋、書店、美術館など様々な空間で映画を上映している移動映画館「キノ・イグルー」の有坂塁が、「のんびり、笑う」をコンセプトに選出した9作品を無料で上映。8月5日(金)~8月21日(日)の毎週金・土・日曜の各回19時30分から、人工芝が敷かれた野外の開放的なセンター広場にて映画鑑賞を楽しむことができる。上映作品には、元一流レストランシェフが究極のサンドイッチを売る旅に出る姿を描いた『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』をはじめ、フランス喜劇王ジャック・タチが1949年に発表した長編監督デビュー作『のんき大将 脱線の巻』、沖縄特有の文化やジャンルを越えた音楽と共に老若男女の恋を描いた『ナビィの恋』、ウェス・アンダーソン監督によるコメディー『ムーンライズ・キングダム』、ミスタービーン主演のコメディー『Mr.ビーン カンヌで大迷惑!?』、ティム・バートン監督作のストップモーション・アニメ『コープスブライド』、ウディ・アレンがスペイン・バルセロナを舞台に四角関係の恋愛を描く『それでも恋するバルセロナ』、ロザムンド・パイク出演のコメディー『海賊じいちゃんの贈り物』、ミシェル・ゴンドリー監督作『僕らのミライへ逆回転』の9作品がラインアップしている。ほかにも、ヨガイベントや「モナコ少年合唱団」の公演、姉妹バイオリンデュオ「Duo Deux Fleurs- デュオ ドゥ フルール」によるバイオリン演奏などのイベントも多数開催される。(text:cinemacafe.net)
2016年07月03日ベン・スティラー&ナオミ・ワッツの40代夫婦とアダム・ドライバー&アマンダ・セイフライドの20代夫婦との世代を超えた関わりをユーモアたっぷりに描く、ノア・バームバック監督の最新作『ヤング・アダルト・ニューヨーク』。このほど、アマンダのキュートな“ヒップスター”ファッションに注目した場面写真が、シネマカフェに到着。最先端の街・ブルックリンらしいレトロミックスコーディネイトを披露している。本作は、『イカとクジラ』でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ一躍時代の寵児となり、近年では日本でもヒットを記録した『フランシス・ハ』が記憶に新しい“新世代のウディ・アレン”、バームバック監督の最新作。最旬キャストによるブルックリンに暮らす世代の違うカップルたちのモラルや価値観のズレ、成功への夢と野心のぶつかり合いを、ヒップスターたちのライフスタイルと最先端カルチャーを織り交ぜ、80年代のサウンドに乗せながらリアルかつユーモラスに描き出していく。本作は全編、ブルックリン、マンハッタン、およびアップステート・ニューヨークでロケ撮影を敢行。舞台の中心となったブルックリンは、ここ数年の間にアーティストが多数移り住み、いまやニューヨークで最も人気のある街としても話題。自然体なオシャレと独自のカルチャーを生み出しているスポットだ。そんなブルックリンに暮らす、アダム・ドライバー演じるジェイミーとアマンダ演じるダービーのような若者たちは“ヒップスター”と呼ばれ、“現代感覚に敏感”な彼らのライフスタイルやファションが最先端として注目を浴びている。ジェイミーとダービー夫婦も、レトロな音楽や手作りのアンティーク家具に囲まれ、生活そのものがアートのような生活。なかでも、特に目を引くのがダービーのキュートなレトロミックスファッションだ。原色の緑のタートルネックに、大きめの花柄のパンツを着こなすカットに加え、今回新たに彼女の“ヒップスター”ファッションがよく分かる3枚の場面写真が到着。70年代を象徴するボヘミアンテイストを取り入れたリネン素材のチュニックに、Gジャン&ロングスカート、星柄のヘルメットもさりげなく効いている女性らしいスタイル。また、個性的なデザインのタートルネックに抜け感のある柔らかい素材のパンツを合わせたコーディネイト。さらに、60年代らしい鮮やかな白と黄緑の配色のミニワンピースにハードな革ジャンでNYの夜道を闊歩する姿と、気取らず自分らしさを追求したコーディネイトがとてもキュート!そのあまりの可愛さに、いますぐ真似したくなるファッションとなっている。『ヤング・アダルト・ニューヨーク』は7月22日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月23日90年代から現在にいたるまで、ハリウッドのトップに君臨し続けてきたジュリア・ロバーツとニコール・キッドマンという2大オスカー女優と、『それでも夜は明ける』でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、『オデッセイ』での名演も記憶に新しいキウェテル・イジョフォー出演の『シークレット・アイズ』が6月10日(金)より公開される。この6月は、映画ファンにとって注目作が続々と公開されているが、特にハリウッドを代表する実力派俳優陣が集結した、見応えたっぷりの“大人のサスペンス”が目白押しだ。■ジュリア・ロバーツ×ニコール・キッドマン初競演!『シークレット・アイズ』6月10日公開2002年、ロサンゼルス。殺人事件の現場に駆け付けたFBI捜査官のレイ(キウェテル・イジョフォー)は、被害者を見て絶句する。その被害者は、テロ対策合同捜査班でのパートナーで、親友でもある検察局捜査官のジェス(ジュリア・ロバーツ)の最愛の娘だった。レイはエリート検事補のクレア(ニコール・キッドマン)と共に捜査に乗り出し、一度は容疑者を特定するものの、FBI組織内の事情により真相は闇に葬り去られてしまう。あれから13年、驚愕の事実が紐解かれてゆく――。原案となったのは、第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞したアルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』。同作のフアン・ホセ・カンパネラ監督も製作に参加し、トム・ハンクス主演『キャプテン・フィリップス』の脚本家ビリー・レイ監督がメガホンをとった極上サスペンスだ。■ジョディ・フォスター監督×ジョージ・クルーニー『マネーモンスター』6月10日公開リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)は、巧みな話術と軽妙なパフォーマンスを織り交ぜながら、株価予想や視聴者へのアドバイスを行う高視聴率の財テク番組「マネーモンスター」の看板MC。いつもの通り、リーがプロデューサーのパティ(ジュリア・ロバーツ)の指示を無視して、ノリのいいアドリブで視聴者ウケを狙っていた生放送の最中、彼の背後に一人の男(ジャック・オコンネル)が現れる。その男カイルは完全にテレビ画面にフレーム・インし、拳銃でリーを脅す。番組で語られた株式情報を鵜呑みにして全財産を失ったというカイルは、リーを人質にとり、株式のカラクリを生放送内で明らかにしろとパティに指示する――。先日の来日時、生放送のTV番組に出演し話題を呼んだジョディ・フォスターの監督4作目。主演と製作を務めたジョージ・クルーニーが、長年の友人ジュリア・ロバーツと11年ぶりに共演したことでも注目を集めている、リアルタイムサスペンス。■エマ・ストーンがウディ・アレン監督と再タッグ『教授のおかしな妄想殺人』6月11日公開アメリカ東部の大学に赴任してきた哲学科教授のエイブ(ホアキン・フェニックス)は、真っ暗闇の中を生きていた。人生の意味を見失った彼は、慢性的に孤独な無気力人間になってしまったのだ。ある日、迷惑な悪徳判事のうわさを耳にしたエイブは、自らの手でその判事を殺すという完全犯罪に夢中になっていく。かくして“奇妙な目的”を発見した途端、エイブの毎日は鮮やかに彩られ、身も心も絶好調に一変。一方、エイブに好意を抱く教え子ジル(エマ・ストーン)は、彼の頭の中におかしな妄想殺人が渦巻いているとはつゆ知らず、燃え上がる恋心を抑えられなくなり…。ウディ・アレン監督とハリウッド随一の個性派ホアキン・フェニックスが初タッグ。『マジック・イン・ムーンライト』に続いて出演したエマ・ストーンも、キュートな学生ファッションで魅力たっぷり。ウディ・アレン流のブラックなユーモアが炸裂する妄想サスペンス。■シャーリーズ・セロン×ニコラス・ホルトが“マッド”な再共演『ダーク・プレイス』 6月24日公開母親と姉妹2人を殺害した罪で8歳のリビーの兄ベンが逮捕された。28年後、殺人事件の遺族として世間から同情を受け、支援金や自伝出版で生活するリビー(シャーリーズ・セロン)の元に、「殺人クラブ」という団体から連絡が届く。主催者のライル(ニコラス・ホルト)たちは過去の有名な殺人事件を検証しており、リビーはベンの無罪を主張する彼らを怪しみつつも、生活のために協力することに――。「ゴーン・ガール」の原作者ギリアン・フリンの長編ミステリーを、シャーリーズ・セロンが主演とプロデュースを務めて映画化。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のニコラス・ホルトほか、クロエ・グレース・モレッツも共演する記憶を巡るヒューマン・サスペンス。さて、あなたはどのサスペンスにだまされる?(text:cinemacafe.net)
2016年06月05日ウディ・アレン監督が、自身がメガホンを取った『教授のおかしな妄想殺人』(6月11日公開)に出演する女優エマ・ストーンの魅力を語った。本作は、「人はなぜ生きるのか?」というテーマをはらむダーク・コメディ。『her/世界でひとつの彼女』のホアキン・フェニックスが哲学教授エイブ役で主演し、奇抜なストーリー展開の中に人間の不条理さと滑稽さが入り交じったウディ監督流の皮肉なユーモアが描かれる。エマが演じるのは、ヒロインの女子大生ジル。ウディ監督の前作『マジック・イン・ムーンライト』(15年)からの続投で、前作では見られなかったかわいらしい現代ファッションを披露している。ウディ監督の作品に出演し、脚光を浴びた女優は多い。70年代で代表的な人物は、ダイアン・キートン。彼女はウディ監督と5年ほどの交際期間を経て、破局後も監督の名を知らしめた『アニー・ホール』(78年)など多くの作品に登場した。90年代までは『ハンナとその姉妹』(87年)などに出演し、ダイアンと同じくパートナーとしても知られていたミア・ファロー、そして2000年代は『タロットカード殺人事件』(06年)などのスカーレット・ヨハンソンや、『ローマでアモーレ』(12年)などのペネロペ・クルスらが、ウディ監督の心を打つ演技を見せ、映画賞を受賞してきた。エマもまた、ウディ監督を魅了する実力を持った女優として、注目されている。アレンは、そんなエマを「知性がにじみ出ている」と絶賛。「演技の幅の広さは驚異的だ。必要に応じて、とてもコミカルにも、極めてドラマチックにも演じることができる」とその才能を評価している。また、本作でジルの恋敵となる科学教授リタを演じるパーカー・ポージーは、「ウディが描く女性たちはちょっと風変わりで複雑で躍動感にあふれてる」と分析。「映画監督なんて大勢いるわよね」と前置きしつつ、「でも実際にそんな女性像を映画の中で描ける監督は少ないわ」とし、本作への出演を「本当にうれしかった」と喜んだ。なお、パーカーはウディ監督の次回作『Cafe Society』(原題)にも出演しており、新たなウディ・アレンファミリーとして期待されている。(C)2015 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
2016年06月02日先日、カンヌ国際映画祭のレッドカーペットで、ボディラインを強調した華麗なドレスで登場し、世界中のメディアの話題をさらったブレイク・ライヴリーの主演作『ロスト・バケーション』。その日本版予告編がついに完成、ポスタービジュアルとともに解禁となった。サーファーで医学生のナンシーがバケーションを利用して訪れた秘境の島。目の前に広がるのは、大きな太陽に照らされて輝く砂浜、人がいない真っ青な海。日常を忘れ、ひたすら波と戯れるナンシーの至福の時間は、“海のモンスター”のアタックにより一変する!脚を負傷しながらも無我夢中で近くの岩場にたどり着いたナンシーは、自分が絶望的状況に追い込まれたことを知る。海の上にたったひとり、極限の中でヒロインは生き延びられるのか――?スティーヴン・スピルバーグの傑作『JAWS/ジョーズ』以来の“本格的サメ映画”との呼び声も高い本作。主演は、海外ドラマ「ゴシップガール」でセリーナ役を演じ、全世界の女性が憧れるファッションアイコンとなったブレイク・ライヴリー。『アデライン、100年目の恋』では数奇な運命をたどった美女を演じて観客を釘付けにし、私生活では間もなく日本にも上陸する『デットプール』の主演で夫のライアン・レイノルズとの間に第2子を妊娠中。カンヌ国際映画祭では、ウディ・アレン監督『Cafe Society』(原題)の公式上映に合わせてレッドカーペットやフォトコールに登場し、大きな注目を浴びていたことも記憶に新しい。今回、本作から解禁となったのは、日本オリジナルの30秒予告と日本版ポスタービジュアル。予告編では、サーフィン中にサメに襲われたブレイクの「助けて!」という悲痛な叫びが美しい海に響き、絶望的な状況の中でサメにおびえる美しい顔が印象的。スレンダーなボディを水着に包み、美しいだけでなく、神々しいまでのたくましさを見せつけるブレイクの勇姿は、観る者の視線を引きつけて離さない。さらに、助けてくれる人すら来ない秘境のビーチで、満ち潮と共に海面に沈んでいく岩場。岸までの距離は200m。傷口から溢れ出る血。腹をすかし、回遊し続ける人喰いサメ。悪夢のようなワンシチュエーションの中でサメと対峙する彼女の姿には、誰もが手に汗握り、その緊張と恐怖心が手に取るように感じられるはず。また、ポスタービジュアルでは、青い空と美しい海と対照的に、旋回するサメの尾ひれが恐怖心をいっそうかき立てる。彼女は生き延びることができるのか…。強くたくましいヒロインのサバイバル・アクションを、まずはこちらから確かめてみて。『ロスト・バケーション』は7月23日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月27日ホアキン・フェニックスとエマ・ストーンが出演するウディ・アレン監督の新作『教授のおかしな妄想殺人』が6月11日(土)から公開されるのを記念して、人気イラストレーターの五月女ケイ子が特別イラストを制作した。『教授のおかしな妄想殺人』/その他の画像映画は、人生の意味を見失った哲学教授エイブと、彼に好意を寄せる教え子ジルを主人公に描くダーク・コメディ。アメリカ東部の大学に赴任してきたエイプは、孤独に苛まれ無気力な日々を送っていたが、偶然に噂を耳にした悪徳判事を“成敗”する妄想を抱いたことを機に人生の目的を見つけて人生が好転。一方、教え子のジルは燃え上がる恋心を抑えられなくなっていき、ふたりの運命は予想外の方向に転がっていく。以前からウディ・アレン作品のファンだという五月女は特別イラストと映画について「主役の二人の妄想を妄想して描きました。大好きなウディ・アレン監督の映画はいつも登場人物の心の中を妄想すると、より一層楽しめます」とコメント。五月女がウディ・アレンの世界観を描くのは初めてで、公開を待つ映画ファンだけでなく、五月女ケイ子ファンも気になるイラストになっている。なお、このイラストは本日から劇場で配布される映画チラシに掲載される。『教授のおかしな妄想殺人』6月11日(土)丸の内ピカデリー&新宿ピカデリーほか全国公開Photo by Sabrina Lantos (C) 2015 GRAVIER PRODUCTIONS, INC.
2016年05月27日開催中の第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で、『The Dancer』(原題)が上映され、主演のソコ、ギャスパー・ウリエル、メラニー・ティリー、そしてリリー・ローズ・デップが登壇した。ジョニー・デップとヴァネッサ・パラディの長女であるリリー・ローズが演じるのはモダンダンスの祖、イサドラ・ダンカン。ソコ演じる革新的なダンサー、ロイ・フラーに見いだされ成功への階段をのぼって行くイサドラを鮮烈に演じている。ステージにあがったリリー・ローズは背中が大きくあいた「シャネル(CHANEL)」の黒いドレスで、ヴァネッサゆずりの華奢な体がいっそう強調されていた。公式上映には、今年の審査員でもあるヴァネッサ・パラディも出席。晴れの場に登場した娘の姿を熱心に撮影し、母親らしい素顔を見せていた。一方、ソコの恋人クリステン・スチュアートはカンヌ入りしているものの、公式上映には現れず。クリステンはオープニング作品『カフェ・ソサエティ』(ウディ・アレン監督)と、コンペ部門の『Personal Shopper』(オリヴィエ・アサイヤス監督)の2本に出演している。主人公ロイ・フラーを演じソコは、上映後10分以上のスタンディング・オベーションを受け、キャストと監督ステファニー・ディ・ギュストは抱き合って喜んでいた。上映前はかなり緊張した様子だったリリー・ローズも、顔をほころばせた。ステファニーにとって、これが初の長編作品。新人監督に贈られるカメラ・ドール賞の有力候補になりそうだ。(text:Ayako Ishizu)
2016年05月16日前作『フランシス・ハ』が日本でもスマッシュヒットとなったノア・バームバック監督のもと、ベン・スティラー&ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー&アマンダ・セイフライドという豪華な2組のカップルの世代間“ギャップ”と成長を描く『ヤング・アダルト・ニューヨーク』。このほど、その待望の予告編映像が解禁となった。ニューヨーク・ブルックリンに暮らす、世代の違うカップルたちのモラルや価値観のズレ、成功への夢と野心のぶつかり合いを、リアルかつユーモラスに描いた本作。流行最先端の街のライフスタイルとカルチャーを80年代のサウンドに乗せて贈る、クスッと笑えて、ちょっぴりほろ苦く、最後には胸が熱くなる“迷子の大人たち”の成長物語となっている。この度解禁された予告編では、研ぎ澄まされた人間観察力とシニカルな語り口、それでいてハートフルな温かさで包み込むそのスタイルから“ポストウディ・アレンの大本命”と注目されているバームバック監督らしさが炸裂。何と言っても、人生にも夫婦にも“何かが欠けてしまった”と感じているミドルエイジの夫婦ジョシュ(ベン・スティラー)とコーネリア(ナオミ・ワッツ)と、常識に縛られずクリエイティブに生きる20代のジェイミー(アダム・ドライバー)とダービー(アマンダ・セイフライド)の対比には要注目。40代カップルがすぐ「ググろう」とインターネットに頼ろうとするのに対し、20代カップルは自分たちで解決しようと諭すシーンはまさに象徴的。20代カップルがレコードやタイプライター、ビデオテープといったレトロなカルチャーを愛用し、“1周回って”辿り着いた“生の体験”を大事にする様子も描かれていく。また、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のカイロ・レン役で一気にスターダムに上り詰め、カンヌ映画祭ではジム・ジャームッシュ監督と組んだ主演作『Paterson』(原題)がコンペ部門に出品されているアダムのまさかのエプロンに短パン姿や、『追憶の森』でのシリアス演技も記憶に新しいナオミのヒップホップダンスなど、必見の“ギャップ”シーンが盛りだくさん。誰もが一度は経験したことがあるだろうジェネレーションギャップは、彼らにどんな成長をもたらすのか、期待高まる予告編となっている。『ヤング・アダルト・ニューヨーク』は7月、TOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月16日欧米各地を身軽に行き来し、独特の哲学に基づく珠玉作の数々を発表してきたウディ・アレン監督待望の最新作『教授のおかしな妄想殺人』。6月に日本でも公開することが決定しているが、この度、ヒロインのエマ・ストーンが劇中で披露するキュートなファッションを身にまとった劇中ショットが到着した。夏の日差しがきらめくアメリカ東部の大学に赴任してきた哲学科教授のエイブは、真っ暗闇の中を生きていた。人生の意味を見失った彼は、慢性的に孤独な無気力人間になってしまったのだ。ある日、迷惑な悪徳判事の噂を耳にしたエイブは、自らの手でその判事を殺すという完全犯罪に夢中になっていく。かくして“奇妙な目的”を発見した途端、あら不思議、エイブの毎日は鮮やかに彩られ、身も心も絶好調に一変する。一方、エイブに好意を抱く教え子ジルは、彼の頭の中におかしな妄想殺人が渦巻いているとはつゆ知らず、燃え上がる恋心を抑えられなくなり…。本作は、“人はなぜ生きるのか?”と、そんな究極の命題をはらむダーク・コメディ。奇抜なストーリー展開の中に人間の不条理さと滑稽さが入り混じり、ウディ・アレン流の皮肉なユーモアが炸裂する逸品だ。主演は『her/世界でひとつの彼女』に出演し、今回がウディ監督と初タッグを組んだ個性派俳優、ホアキン・フェニックス。一癖も二癖もある哲学教授・エイブを魅力的に演じている。さらに『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのエマは、教授に惹かれていくヒロインの女子大生・ジルを、ウディ監督の新たなミューズとして存在感たっぷりに演じている。このほど解禁となったのは、本作の劇中ショット。本作でエマは、なんと24パターンものコーディネートを披露しており、そんなウディ・アレン作品のキャラクターらしいキュートなファッションを身にまとった写真が一部到着した。前作の『マジック・イン・ムーンライト』では1920年代南仏のレトロなルックを披露したエマだが、今回演じるのは大学生。前作のようなロマンティックなドレスではなく、現代の若者ファッションを様々なバリエーションで着こなしている。シンプルですっきりとしたコーディネートは、プレッピー過ぎず、気取らない装いから普段の平日の着まわしの参考にもできそう。人生の不条理を独特の哲学で描いた本作。ストーリー展開だけでなく、ファッションを楽しむ映画としても注目を集めそう。今年のSSコーディネートは、エマのファッションに習ってみては?『教授のおかしな妄想殺人』は6月11日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年05月13日第69回カンヌ国際映画祭が11日(現地時間)にいよいよ開幕。オープニング作でウディ・アレン監督の『Cafe Society』(原題)の公式上映に合わせて、主演のジェシー・アイゼンバーグ、クリステン・スチュワート、ブレイク・ライヴリーらが勢ぞろいした。早めにカンヌ入りして、映画のプロモーション活動中のブレイクは、インスタグラムでカンヌでの装いを日誌風にアップ。10日(現地時間)には、『ノートルダムの鐘』のヒロイン、エスメラルダにインスパイアされたマキシドレス姿をアップしたが、映画祭オープニング当日は公式上映前の記者会見とフォトコール前に、ハイヒールが何足も並ぶ部屋でメタリック・シルバーのサンダルを履いた足元の写真を投稿した。その後のフォトコールに現れたブレイクはフアン・カルロス・オバンドの真っ赤なジャンプスーツを着用。彼女は現在、夫のライアン・レイノルズとの第2子を妊娠中で、おなかの辺りはゆったりめのシルエットだが、スタイリッシュな着こなしだ。同じくフォトオールに参加したクリステンは髪をブロンドに染めて、丈が短めのTシャツにシャネルのニットスカートで全身白ずくめ。色のコントラストも鮮やかな美女2人には対して、アレン監督もジェシーも、共演のコリー・ストールもカジュアル・スタイル。ドレスアップした女優たちに圧倒され気味の表情を見せていた。(text:Yuki Tominaga)
2016年05月12日『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ、『マジック・イン・ムーンライト』のエマ・ストーンと、『her/世界でひとつの彼女』の個性派俳優ホアキン・フェニックスがウディ・アレン監督のもと共演する『教授のおかしな妄想殺人』。本作から、ドキドキの展開を予感させる予告編とポスタービジュアルが解禁となった。人生の不条理を独特の哲学で描いたウディ・アレン監督最新作となる本作。“人はなぜ生きるのか?”という究極の命題をはらむ奇抜なストーリー展開の中に、人間の滑稽さと不条理さが入り混じり、ウディ・アレン流の皮肉なユーモアが炸裂する。主人公のひと癖もふた癖もある、悩める哲学教授を演じるのは、今回がアレン監督と初タッグとなるホアキン・フェニックス。ヒロイン役に抜擢されたのは、前作『マジック・イン・ムーンライト』から続投となるエマ・ストーン。教授に惹かれていく女子大生を、アレンの新たなミューズとして存在感たっぷりに演じている。解禁となった日本版予告編では、生きる意味を見失った哲学科の教授エイブが、“ある企て”を転機に一転、「探し求めていた生きがいを見つけた」と極端に性格が明るくなっていく様子が描かれていく。そんな一風変わったキャラクターを、ホアキンはシリアスに、コミカルに演じ分けているのが見てとれる。また、エイブへの燃え上がる恋心を抑えられなくなる、女子大生ジル役を演じるエマも実にキュートだ。一体、ネガティブだったエイブを、ポジティブ人間に変えた“ある企て”とは何なのか?さらに本作の舞台、海に臨むアメリカ東部の美しい街並みも堪能できる映像となっている。併せて、教授役のホアキンの悩ましげな表情と、エマの優しさにあふれた眼差しが印象的なポスタービジュアルも到着。タイトルロゴはホアキン演じる教授エイブの頭の中をイラスト化したもので、ユーモアと皮肉たっぷりのダーク・コメディらしいデザインに。エマはアレン作品では初めて現代劇を演じるが、彼女のカジュアルな現代ファッションも垣間見ることができる。『教授のおかしな妄想殺人』は6月11日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月02日ロエベ(LOEWE)は、テキスタイルデザイナーの巨匠ジョン・アレンと再びコラボレーション。第2弾となる2016年春夏コレクションが、2016年5月中旬より発売される。このプロジェクトの起点は、クリエイティブ ディレクターのジョナサン・アンダーソンがジョンのカーペットに関心を抱いたところから。彼らの共通項である母国・英国を、色鮮やかな色彩で描いた彼の作品がジョナサンの心をつかみ、2度目となる今回の試みが実現した。第1弾同様に、曲線と直線、中間色などを組み合わせて、イギリスの豊かな自然を表現。さらに、アニマルモチーフを仲間に加え、コレクションはユーモアあふれるものに。ブランドのアイコン「パズル バッグ」は、3つの色をランダムに配置して、ポップで刺激的に仕上げた。前回のコラボレーションを振り返り、ジョンは「彼(ジョナサン)の目には、私のカーペットが、動いている物体や立体のフォルムにデザインするものとして映っていたのです。彼のおかげで私は自分の作品を今までとは違った角度で見ることができるようになりました。」とコメント。ジョナサンの斬新な発想がこの企画を支え、ロエベの伝統的なクラフツマンシップが、平面的なものに命を吹き込み、立体物へと昇華させている。その過程に顕著に触れることができるのは、伝統工芸マルケトリーにある。人気アイテム「T スモール ポーチ」では、大きく広がる高原と犬のモチーフに遠近感をもたせ、豊かな世界観を構築させている。【アイテム詳細】ロエベ×ジョン・アレン 2016年春夏コレクション発売日:2016年5月中旬
2016年04月30日