昨年のヴェネチア国際映画祭で、メガホンを取った『Happening』(英題)が金獅子賞に輝いたオドレイ・ディワン監督。待望の新作は、エマニュエル・アルサン著「エマニエル夫人」を原作とした『Emmanuelle』(原題)に決定したという。「The Hollywood Reporter」誌が報じた。フランス人のディワン監督にとって、初めての英語作品になる。タイトルロールを演じるのは、レア・セドゥ(『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』)。脚本はディワン監督とレベッカ・ズロトヴスキ(『美しき棘』)が共同で手掛ける。監督の顔も持つズロトヴスキは、監督作『美しき棘』『グランド・セントラル』で主演にレアを起用し、両作品とも高い評価を得た。「エマニエル夫人」といえば、1974年にシルヴィア・クリステル主演で映画化された『エマニエル夫人』が有名だ。外交官の夫の赴任地バンコクに降り立った若妻エマニエルが、平穏で退屈な生活から開放的な性の世界へ足を踏み入れるという官能ドラマ。世界中でヒットを記録し、『続エマニエル夫人』『さよならエマニエル夫人』とシリーズ化された。公開から半世紀近く経ついまも、映画ファンには「エマニエル夫人=シルヴィア・クリステル」というイメージが強く残っているようで、ツイッターには「レアがそのイメージを覆すのが楽しみ!」「パーフェクトなキャスティング」とレアへの期待の声が寄せられている。(Hiromi Kaku)
2022年05月17日リーボック(Reebok)とニューヨークのストリートブランド「エリック・エマニュエル(Eric Emanuel)」のコラボレーションスニーカーが、2020年9月4日(金)、リーボックストア 渋谷ほかにて発売される。エリック・エマニュエルとのコラボレーションで登場するのは、リーボックを代表するクラシカルなスニーカー「クラブシー85(CLUB C 85)」をベースにした1足。オールホワイトのプレミアムレザーを基調にしつつも、カレッジ・カラーに着想を得た鮮やかなカラーを取り入れた。着想源にあるのは、学生時代、”新学期”を迎える際に必要なものを買い揃えたというデザイナー・エリック自身の経験。ブルーやパープル、レッドといった鮮やかなカレッジ・カラー3色をメインに、ブラック、イエロー、スモーキートゥープをアクセントとして添えた。また、ヒールにエリック・エマニュエルのクラシックなブランドロゴを型押しするとともに、インソールにはカレッジ風カスタムエンブレムを配している。【詳細】リーボック × エリック・エマニュエル クラブシー85発売日:2020年9月4日(金)取扱店舗:リーボックストア 渋谷、リーボック クラシックストア 原宿・ヘップファイブ・ダイバーシティ東京プラザ・あべのHOOP・ららぽーと立川立飛・横浜ビブレ・ららぽーと名古屋みなとアクルス、スニーカーズエンスタッフ 東京、伊勢丹新宿メンズ館 地下1階=紳士靴、リーボック オンラインショップ、ZOZOTOWN価格:13,200円(税込)サイズ:22.5〜31.0cm(30.5cmは展開なし)カラー:ホワイト/ウルトラマリン/ブラック、ホワイト/リーガルパープル/レトロイエロー、ホワイト/チェリートマト/スモーキートゥープ【問い合わせ先】リーボック アディダスお客様窓口TEL:0570-033-033(電話受付 平日 9:30〜18:00)
2020年09月03日エルメス(HERMÈS)財団は、「ATM tempo I/II/III セロニアス・モンクに捧ぐ」 エマニュエル・ソーニエ展を、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催。会期は2017年7月14日(金)から10月31日(火)まで。パリ出身の彫刻家、エマニュエル・ソーニエ。彼のオブジェは、ガラスやインク、アスファルトなど日常的かつ無機質なもので構成され、コンテンポラリーなミニマムさを纏っている。教育者としても活躍するマニュエルは、アカデミックで純粋な美術表現に裏打ちされた”美”を作り出す一方で、その作品は社会と密接に結びついた緊張感を漂わせている。ガラスに水や黒いインクを満たしたオブジェは、その無駄のない造形や作品が持つ静寂さが、とても美しい。しかしそれと同時にそれは、抽象的でありながらも、まるで現代人が抱える閉塞感や脆さを表しているよう。エマニュエルの作品は、私たちを魅了しながらも、刺激し、不安定な気持ちにさせる。本展では、2月にパリのパレ・ド・トーキョーで開催されたソーニエの個展「Black Dancing」から発展し、ジャズ・ピアニストであるセロニアス・モンクへのオマージュとして構想された。モンクの演奏にインスピレーションを受け、楽曲のように3つのパートを組み立てた。【詳細】「ATM tempo I/II/III セロニアス・モンクに捧ぐ」 エマニュエル・ソーニエ展会期:2017年7月14日(金)〜10月31日(火)会場:銀座メゾンエルメス フォーラム住所:東京都中央区銀座5-4-1開館時間:月〜金 11:00〜20:00 / 日 11:00〜20:00 (入場が閉館の30分前まで)※入場無料【問い合わせ先】TEL:03-3569-3300
2017年06月10日マニュエル・マクロン候補(右)とブリジット・トロニュー夫人(写真:Best Image/アフロ) 23日、フランス大統領選挙の第1回投票が行われ、極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン(48)氏と、中道・独立系のエマニュエル・マクロン前経済相(39)が決選投票へ駒を進めた。マクロン氏が当選した場合、近代フランス史上最年少の大統領が誕生することになるが、妻であるブリジットさんは、夫の25歳上の64歳なのである。2人の馴れ初めを追った。 マクロン氏は15歳のとき、通っていた学校で国語教師のブリジット・オジエールさんに出会った。当時40歳のブリジットさんには夫と3人の子どもがいたが、マクロン氏は熱烈なアプローチを開始。17歳のときに「あなたが何をしようと、僕はあなたと結婚する!」と宣言したという。マクロン氏の両親は、「少なくとも18歳までは、息子と距離を置いてくれ」とブリジットさんに懇願し、2人を引き離そうと息子を遠くへ引っ越させもしたが、功を奏することなかった。18歳から交際をスタートさせた2人は、ブリジットさんの離婚後の2007年に結婚した。しかし、ブリジットさんは夫の姓ではなく、旧姓のトロニューを名乗っている。 ブリジットさんと前夫との間には3人の子どもがいたことは前述したとおりだが、末娘のティファニー・オジエールさん(30)は、マクロン氏の選挙戦に弁護士として参加している。ケベック・テレグラム紙によると、先週、対立候補のポスターが損壊されたことが報じられたときに謝罪会見を行った人物がこのティファニーさんだったという。 ブリジットさんには既に7人の孫がいる。義理の祖父という立場にあるマクロン氏は、BMFTVのインタビューで、自らの子どもを持つことはない、と明言している。「この選択は、年齢差から言って当然の帰結だと思う。僕には生物学的な子どもも孫も必要ない」と断言したが、この風変わりな夫婦のあり方に「ゲイ疑惑」が持ち上がったこともある。今年2月にラジオ・フランスのCEO、マシュー・ギャレ氏との同性愛が報道されたが、「もし僕がギャレさんとの二重生活を送っているとしたら、きっと僕のホログラムが逃げ出したんだろうね」とジョークで一笑に付している。 マクロン氏は妻を表舞台に立たせ、夫婦二人三脚の選挙戦を展開している。演説では「もし、私が選ばれたなら……いや、失礼、私たちが選ばれたなら、彼女は役割と居場所を得て僕の側にいてくれるでしょう」と発言するなど、彼女の存在感は増すばかりだ。ブルームバーグによると、「私は、彼女に多大なる恩があるのです。彼女は私が私であることを助けてくれた」とも語っており、当選した暁には妻が政権で大きな力を持つことが予想される。
2017年04月24日ケリング(Kering)が、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)のCEOにエマニュエル・ギンヅベルジュ(Emmanuel Gintzburger)が5月9日付けで就任したことを発表した。エマニュエル・キンヅベルジュは、フランス国籍の42歳。1997年にダノン(DANNON)に入社し、1998年から02年にルイ・ヴィトン・パシフィック(LOUIS VUITTON PACIFIC)の香港オフィスに移るまでマーケティング・アナリストとして従事。07年にインターナショナル・リテール・ディレクターとしてランバン(LANVIN)に移ったの後、09年にイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)のヨーロッパのリテールディレクターとして入社。11年から16年まで同ブランドのリテール及びホールセールのディレクターを務め、世界の主要マーケットでのビジネスを発展させてきた。一方前任のジョナサン・エイクロイドは、リー・アレキサンダー・マックイーン(Lee Alexander McQueen)の死をはじめ激動ともいえる12年間をCEOとして支えてきた。エマニュエル・ギンヅベルジュは今後その職務を引継ぎ、ブランドのグローバル展開および成長を担っていく。
2016年05月07日アレキサンダー ワン(Alexander Wang)からハイカットタイプのスニーカー「エマニュエル(Emmanuel)」(6万6,000円)が15SS新作として登場。カーフレザー製でチャッカブーツのフォルムを象りつつも、スニーカーのようにカジュアルなレースアップで履く仕様。ソールには、縄素材、フィニッシングにハンドステッチを施し、トラディショナルなエスパドリーユのムードも踏襲している。カラーはソールのジュート部分までワントーンで統一されたシンプルなブラック、ホワイトと2色の展開。シンプルなカラーづかいがディテールを一層引き立てる。<問い合わせ先>アレキサンダー ワンTEL:03-6418-5174
2015年03月31日L.A.映画批評家協会の作品賞に、ミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』が選ばれた。次点はポール・トーマス・アンダーソン監督の『ザ・マスター』だった。『愛、アムール』は、老人の介護問題を扱う人間ドラマ。国境を越えて共感を呼ぶ傑作で、今年のカンヌ映画祭でも、最高賞パルムドールに輝いている。次点に終わった『ザ・マスター』は、アンダーソン監督が監督賞を受賞。『ザ・マスター』は他部門でも大健闘し、主演男優部門でホアキン・フェニックス、助演女優部門でエイミー・アダムスが受賞している。主演女優に輝いたのは『愛、アムール』のエマニュエル・リヴァと、『世界でひとつのプレイブック』のジェニファー・ローレンス。助演男優には『Beasts of the Southern Wild』のドワイト・ヘンリーが選ばれた。先に発表されたニューヨーク映画批評家サークル賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞ではキャスリン・ビグロー監督の『ゼロ・ダーク・サーティ』が圧巻したが、同作品はL.A.批評家賞では編集部門にとどまった。過去にもニューヨークとL.A.の批評家賞は意見が大きく分かれてきたが、オスカーの結果と合致する率では、歴史的にニューヨークのほうが圧倒的に高い。『愛、アムール』2013年3月9日(土)公開文:猿渡由紀
2012年12月10日今年の第65回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールに輝いたミヒャエル・ハネケ監督の『愛、アムール』が、2012年ヨーロッパ映画賞の主要賞4つを総なめにした。来年の3月9日(土)にも日本公開予定の本作は、主役の2人ジャン=ルイ・トランティニャンとエマニュエル・リヴァがヨーロピアン・アクター賞とヨーロピアン・アクトレス賞を、ミヒャエル自身もヨーロピアン・ディレクター賞を受賞し、さらに作品がヨーロピアン・フィルム賞に選ばれた。ソニー・ピクチャーズ・クラシックスが北米配給権を獲得している本作は、秋の映画祭シーズンで賛否両論を巻き起こした話題作だ。さらに『愛、アムール』は、来年に開催されるアカデミー賞で外国語映画賞の最有力との呼び声も高い。■関連作品:愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk
2012年12月04日『白いリボン』に続き、2作品連続でカンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、本年度アカデミー賞外国語映画賞最有力との呼び声高い、オーストリアの巨匠ミヒャエル・ハネケ監督作『愛、アムール』が2013年3月9日(土)より日本公開されることが決定した。パリの高級アパートで静かに暮らすジョルジュとアンヌは、80代の元ピアノ教師の老夫婦。教え子がピアニストで活躍する姿を誇らしげに感じ、お互いを思いやりながら日々を送る2人だったが、妻が病で突然倒れ、穏やかだった日常に少しずつ変化が訪れる…。これまでカンヌ国際映画祭でのパルムドールを始め、スペインのサンセバスチャン国際映画祭で国際批評家連盟大賞、ダーバン国際映画祭で最優秀賞を受賞、さらにアテネ国際映画祭でオープニング作品に選出されるなど各国の映画祭を席巻してきた本作。主人公となる老夫婦を『男と女』、『愛する者よ、列車に乗れ』などで知られる名優ジャン=ルイ・トランティニャン、日本とフランスの合作映画であるアラン・レネ監督作『二十四時間の情事』で知られるエマニュエル・リヴァが演じる。この先、12月にはヨーロピアンフィルムアワード、1月にはゴールデングローブ賞、2月にはセザール賞が控えており、アカデミー賞のノミネーションが1月10日(火)に、受賞結果が2月24日(日)発表となるが、本作が今回の賞レースにどのように絡んでいくのか、注目が集まる。『愛、アムール』は2013年3月9日(土)よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開。■関連作品:愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunk
2012年10月30日ミヒャエル・ハネケ監督の『Amour』(原題)が最高賞のパルム・ドールに輝いた、第65回カンヌ国際映画祭。監督のみならず主演を務めた名優2人(ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ)も登壇してスピーチを行い、大きな感動に包まれて映画祭は閉幕した。おしゃれ女王は断然、ダイアン・クルーガー!ハリウッド・スターも大挙した映画祭では12日間の開催期間中、女優たちも連日華やかなファッションで競い合った。とりわけ、コンペティション部門で審査員を務めたダイアン・クルーガーは文句なしに今年の映画祭の“おしゃれ女王”!公式上映、ガラ・パーティなどのイベントで、さまざまなブランドのドレスを披露した。オープニング・セレモニーでは、「ジャンバティスタ・ヴァリ」のミントグリーンのシフォン・ドレス。ワンショルダーの肩から背中に流れる長いケープが、歩くたびに翻って美しいラインを描いていた。同日撮影の審査員の集合写真では、「ヴェルサス」のチョコレート色のセクシーなミニドレス。ほかに白いレースのドレスに紫のコサージュをあしらった「二ナリッチ」、「シャネル」、「ヴェルサーチ」、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」、「バルマン」、「カルバン・クライン」などなど、どれも見事に着こなす。クロージング・セレモニーには、「ディオール」のオート・クチュールのドレスで登場。大きくふくらんだスカートで、フォトコールでは隣りのアレクサンダー・ペイン監督と距離が生じてしまうほどだった。2月のオスカー授賞式の刺繍ドレスが注目を浴びたジェシカ・チャステインは、オープニング・セレモニーに胸のカットが独創的な白のドレスで登場。ブランドはオスカー授賞式と同じく「アレキサンダー・マックイーン」だ。ヌードカラーとゴールドのコンビネーションが色白の肌に馴染む「グッチ・プレミア」のドレス、「ジョルジオ・アルマーニ」や「カルバン・クライン」など、カジュアル、セクシーと様々な要素を使い分けていた。現在妊娠中のリース・ウィザースプーンは、マシュー・マコノヒーと共演の『Mud』(原題)の公式上映に登場。エンパイア・スタイルの「アトリエ・ヴェルサーチ」のロイヤル・ブルーのドレスとハイヒールで体型をカバーした。赤のドレスで魅せた女優たち主演作『The Paperboy』(原題)公式上映時のニコール・キッドマンは「ランヴァン」のワンショルダーのドレス。落ち着いた赤で大人の女性らしい魅力を引き立てる。フォトコール時に着用の「アントニオ・ベラルディ」のドレスは燃えるような赤だった。オープニング・セレモニーで司会を務めたベレニス・ベジョの「ルイ・ヴィトン」のドレスも深紅。クリステン・スチュワートも「リーム・アクラ」の鮮やかな赤のドレスでレッド・カーペットに立った。クリステンが『On The Road』(原題)公式上映時に着た「バレンシアガ」のニコラ・ゲスキエールによる総刺繍のロングドレスは大胆なスリットが入ったセクシーなデザイン。「レベッカ・ミンコフ」のブレザーにバレンシアガの派手なプリントのパンツを合わせるなど、個性的なファッション・センスも発揮した。今年流行のネオンカラーの着こなしもリゾートという立地に映えるネオンカラーもキルスティン・ダンストを始め、多くの女優たちが好んで着ていた。ミア・ワシコウスカの「プラダ」のワンピースも愛らしい彼女の雰囲気にぴったり。「シャネル」、「エミリオ・プッチ」、「エリ・サーブ」なども人気が高かった。広告モデルを務める「ディオール」のドレスで決めたマリオン・コティヤールは公式上映時にはダーク・ネイビーと黒のロングドレスでクラシックなスタイル、日中のフォトコールではヌードカラーのワンピースと、TPOに合わせて変身してみせた。イベントの多い映画祭では、一人一人が数パターンのコーディネートを披露するのが楽しい。それにしても毎日、場合によっては1日のうちに何度もお色直しをしながら、ハズレはほとんどなしだったダイアンはお見事。出品作の審査にドレス選びに、と超多忙な12日間だったことだろう。(text:Yuki Tominaga)特集:第65回カンヌ国際映画祭© 2012 Getty ImagesPhoto © Charly HEL / Pix’HEL© 2012 Venturelli■関連作品:Lawless (2012/原題)On The Road (原題)The Paperboy (原題)第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート】日本代表・若松孝二&井浦新、カンヌへの特別な思い語る【カンヌレポート】ミヒャエル・ハネケ、2本連続でパルム・ドール受賞!【カンヌレポート】ロバート・パティンソン、ホテルにこもりきりの撮影裏話明かす【カンヌレポート】ザック・エフロン、ニコールとの恋に「全く年の差感じなかった」【カンヌレポート】クリステン・スチュワート、15歳の妻を演じた難しさ明かす
2012年05月30日27日夜(現地時間)、第65回カンヌ国際映画祭の授賞式が行われ、下馬評どおり、ミヒャエル・ハネケ監督(オーストリア)の『Amour』(=愛)がパルム・ドールに輝いた。映画は、長年連れ添った老夫婦が愛に殉じる姿を描いており、『男と女』(’66)のジャン=ルイ・トランティニャンと、『二十四時間の情事』(’59)のエマニュエル・リヴァが、愛の美しさ、悲しさ、辛さを見事に体現。受賞会見でハネケ監督は、「私はロマンチストなのです」と語った。オーストリア出身のハネケ監督は『白いリボン』(’09)に続く2本連続のパルム受賞という快挙。また、審査委員長のナンニ・モレッティは、「この作品の栄誉は、ジャン=ルイとエマニュエルに対してのものでもあります」とフランスの名優2人を称えた。男優賞にはデンマーク作品『The Hunt』(原題)のマッツ・ミケルセンが選ばれ、マッツは「全く予想だにしていなかったので、本当に驚き、感激している。この賞の90パーセントは監督のトマス・ヴィンターベアのおかげです」と語った。『007/カジノ・ロワイヤル』の悪役ル・シッフルで名を馳せたマッツは本作で、幼児虐待の噂を立てられ現代の魔女狩りに遭ってしまう幼稚園教師を演じている。審査員のユアン・マクレガーは「繊細で美しい演技。彼を通して僕たちはキャラクターと物語にコンタクトすることができる」と、マッツの演技を称賛した。批評家たちに評判の高かったレオス・カラックス監督(フランス)の『Holy Motors』(原題)が無冠に終わり、賛否両論だった『Post Tenebras Lux』(原題)のカルロス・レイガダス監督が監督賞に輝いたことに対して質問されたモレッティは「カラックスとレイガダスの作品は、審査員の間でも最も意見が分かれた。そのうちの一つが受賞し、一つが逃したということだ」と語った。映画への愛を奇想天外な形で見せた『Holy Motors』が受賞を逃したことはとても残念だが、それ以外はほぼ妥当な結果となった。主な受賞結果は以下の通り。パルム・ドール(最高賞):ミヒャエル・ハネケ監督『Amour』(愛)グランプリ:マッテオ・ガローネ監督『Reality』(現実)監督賞:カルロス・レイガダス監督『Post Te nebras Lux』(闇の後の光)審査員賞:ケン・ローチ監督『The Angels’ Share』(天使の取り分)男優賞:マッツ・ミケルセン(『The Hunt』<狩り>)女優賞:コスミナ・ストラタン、クリスティーナ・フルトゥ(『Beyond the Hills』<丘の向こうで>)脚本賞:クリスティアン・ムンジウ(『Beyond the Hills』)(photo/text:Ayako Ishizu)特集:第65回カンヌ国際映画祭■関連作品:The Hunt (原題)Post Tenebras Lux (原題)Reality (原題)Amour (原題)第65回カンヌ国際映画祭 [映画祭]■関連記事:【カンヌレポート】ロバート・パティンソン、ホテルにこもりきりの撮影裏話明かす【カンヌレポート】ザック・エフロン、ニコールとの恋に「全く年の差感じなかった」【カンヌレポート】クリステン・スチュワート、15歳の妻を演じた難しさ明かす【カンヌレポート】『愛と誠』の和製“愛”、海を越えスタンディング・オベーション!【カンヌレポート】ブラピ、主演作会見でアンジーとの順調ぶりアピール
2012年05月28日